JP2006130389A - アルカリイオン整水器 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、校正に不具合を生じさせる気泡の介在をなくし、簡単な校正作業が可能なアルカリイオン整水器を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のアルカリイオン整水器は、pHセンサー21のセンシング部21aを配置するpHセンサー室21cを形成するためのホルダ21bには、校正液を注入するための校正用配管と、pHセンサー室21内で気液分離された空気を排出するための空気排気通路25と、脱気した後の校正液を排出するための排水通路24とが、それぞれpHセンサー室21cに連通した構成で一体に設けられるとともに、pHセンサー室21cには生成したイオン水を導く吐水分岐配管23が接続され、校正用配管の校正液注入口22がアルカリイオン整水器本体胴部の側面部に設けられたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、水道水等の原水を電気分解して、飲用,医療用として利用するアルカリイオン水、及び化粧水,殺菌洗浄水等として利用する酸性イオン水を製造するためのアルカリイオン整水器に関するものである。
近年、連続電解方式のイオン生成器としてアルカリイオン整水器が普及している。このアルカリイオン整水器は電解槽内で水道水等を電気分解して、陽極側に酸性イオン水を生成し、陰極側にアルカリイオン水を生成するものである。
以下、従来の連続電解方式のアルカリイオン整水器について説明する。図6は従来のアルカリイオン整水器の構成図を示している。図6において、1は水道水等の原水管、2は水栓、3は水栓2を介して原水管1と接続されたアルカリイオン整水器本体、4は内部に原水中の残留塩素,トリハロメタン,カビ臭等を吸着する活性炭及び一般細菌や不純物を精度よく取り除く中空糸膜等を備えた浄水部、5は通水を確認し、コントローラーに制御指示する流量センサー、6はグリセロリン酸カルシウムや乳酸カルシウム等のカルシウムイオンを原水中に付与し原水導伝率を高めるカルシウム供給部、7は流量センサー5を経由して流入してくる水を電気分解してアルカリイオン水及び酸性イオン水を生成する電解槽、8は電解槽7を2分し、電極室を形成する隔膜、9,10は隔膜8で2分されて形成された各電極室に配置された電極板である。
次に、11は電極板10側の水(電極板10が陽極の場合は酸性イオン水)を排出する排水管、12は酸性イオン水を排出する酸性イオン水専用排水管、13はアルカリイオン水を排出するアルカリイオン水専用排水管である。また、14は、電極板10が陰極の場合に、電極板10側の水を排水管12へ流し、電極板10が陽極の場合には、電極板10側の水を排水管13へ流すための3方弁であり、15は、電極板10が陽極の場合、電極板10側の水を排水管13へ流すためのアルカリイオン水側電磁弁、16は電極板9側の水(電極板9が陰極の場合はアルカリイオン水)を吐出する吐水管である。そして、17は電源投入用プラグ、18は電源投入用プラグ13からの交流電源を直流電源に変換する電源部、19はアルカリイオン整水器3の動作を制御するコントローラー、20は利用者がイオン水の水質やpH強度、各種機能の選択設定を行う操作表示部、21は生成されたイオン水のpH値を検知するpHセンサー、22は後で詳述する校正液を注入する校正液注入口である。
続いて、以上のように構成された従来のアルカリイオン整水器について、以下そのアルカリイオン水を生成する際の動作を説明する。利用者はアルカリイオン水生成モード、酸性イオン水生成モードまたは浄水モード等所望の水質モード、及びpH強度を操作表示部20の所定のボタンを押下することにより選択し、水栓2を開いて通水を行う。
水栓2から導入された原水は、浄水部4で原水中の残留塩素やトリハロメタン、カビ臭、一般細菌等の不純物が取り除かれ、流量センサー5を経てカルシウム供給部6にてグリセロリン酸カルシウムや乳酸カルシウム等が溶解されて電気分解容易な水に処理された後、電解槽7に導入される。一方、電源投入用プラグ17からはAC100Vが供給され、電源部18内のトランス及び制御用直流電源で電気分解に必要な直流電圧電流を発生させ、コントローラー19を介して電解槽7の電極板9,10に電気分解に必要な電力が給電される。このとき相対的にプラス電圧を印加する電極板を陽極、マイナス電圧を印加する電極板を陰極とすると、電解槽7内に隔膜8で仕切られた陽極室と陰極室とが形成される
。なお、アルカリイオン水生成モード時においては電極板10が陽極となり、電極板9が陰極となる。また酸性イオン水生成モード時においては電極板9が陽極となり、電極板10が陰極となる。
さて、通水後コントローラー19は流量センサー5からの出力信号を読み取り、単位時間当たりにアルカリイオン整水器本体3に流れる流量レベルが一定量を越えるとこの状態を通水中と判断する。この時、すでに選択されている水質モードおよびpH強度に応じた電気分解条件のもとコントローラー19は電解槽7に対して所定の電力を供給する。このとき生成されたイオン水は吐水分岐通路23を介してpHセンサー21に流入し、検知されたpH値は電圧信号としてコントローラー19が読み取り、選択されたpH強度に対しての誤差を演算し、供給電力の増減を行い正確なpH強度のイオン水を生成する。
続いて、従来のアルカリイオン整水器の校正のための構成について説明する。図7は従来のアルカリイオン整水器の校正液注入口からpHセンサーまでの配管部分の断面図である。図7において、22は校正液注入口、23は吐水をpHセンサー21まで送る吐水分岐通路、24は排水通路、25は空気排気通路である。校正液注入口22からスポイドにて入れられた校正液は吐水分岐通路23を通り、pHセンサー21の下部のpHセンサー室21cに流入する。ここで気液分離が起こり、配管中の空気は空気排気通路25からpH検出系外に排出され、校正液は排水通路24からpH検出系外に排出される。校正液注入口22はアルカリイオン整水器本体3の天面部に配置され、吐水分岐通路23の途中に接続されている。pHセンサー21が検知に必要とする水量は約200mL/minであるため、その流量を制限する必要から、吐水分岐通路23中にはφ2程度の絞りが通路に設けられている。また、校正液注入口22は、重力と作業性の面から天面部に配置されざるを得ず、校正液注入口22からpHセンサー21までの配管は複数個の配管を接続した構成となり、通路中には多くの接続部分の段差が形成されざるを得ないものである。
次に、このpHセンサー21の校正方法を説明する。アルカリイオン整水器の使用時間は、コントローラー19で積算され、約500時間経過した際には操作表示部20にpHセンサー21の校正時期であることを知らせる表示が出る。利用者は操作表示部20の所定のボタンを押下することによりpHセンサー21の校正モードに切り替える。pHセンサー21の校正液を専用容器からスポイドで約10mL取り分け、アルカリイオン整水器3の注入口22に直接スポイドを挿入して吐水分岐通路23に注入する。校正液は配管通路を通ってpHセンサー21を満たし、pHセンサー21から発した電圧信号はコントローラー19で読み取られ、演算誤差をリセットする。
特開平9−225462号公報
以上説明した従来のアルカリイオン整水器においては、pHセンサーの校正作業は一般の利用者が行うため、その作業は専門家でなくとも簡単に行えなければならない。しかし、従来のアルカリイオン整水器においては、校正液注入口からpHセンサーまでの配管通路に屈曲や段差、絞りが設けられ、配管通路長さも大きなものになっていた。このため配管中の空気の抜けが悪く、校正液と空気が攪拌され、校正時、空気が気泡となって校正液中に混入しているため、pHセンサーから発する電圧信号が異常な値を示し、コントローラーが演算誤差をリセットできないといった不具合を引き起こしていた。すなわち、操作表示部に校正が完了した表示がなされないため、利用者は何度も校正作業をやり直さなければならなかった。
そこで本発明は、校正に不具合を生じさせる気泡の介在をなくし、簡単な校正作業が可能なアルカリイオン整水器を提供することを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、供給された原水を電気分解してアルカリイオン水及び酸性イオン水を生成する電解槽と、生成したイオン水のpH値を電圧信号として検知するpHセンサーと、pHセンサーの電圧信号を演算し設定されたpH値のイオン水を生成するように電解槽への通電を制御する制御部を備え、電解槽とpHセンサー、制御部が本体ケーシング内に収容されたアルカリイオン整水器であって、pHセンサーのセンシング部を配置するpHセンサー室を形成するためのホルダには、校正液を注入するための校正用配管と、pHセンサー室内で気液分離された空気を排出するための空気排気通路と、脱気した後の校正液を排出するための排水通路とが、それぞれpHセンサー室に連通した構成で一体に設けられるとともに、該pHセンサー室には生成したイオン水を導く吐水分岐配管が接続され、校正用配管の注入口が本体ケーシング胴部の側面部に設けられたことを特徴とする。
本発明によれば、校正液の注入時に配管中の空気はpHセンサー室外に排出でき、校正液中に気泡が介在しないので、校正作業を簡単に行え、利便性に優れ、組み立て容易なアルカリイオン整水器が得られる。
本発明の第1の形態は、供給された原水を電気分解してアルカリイオン水及び酸性イオン水を生成する電解槽と、生成したイオン水のpH値を電圧信号として検知するpHセンサーと、pHセンサーの電圧信号を演算し設定されたpH値のイオン水を生成するように電解槽への通電を制御する制御部を備え、電解槽とpHセンサー、制御部が本体ケーシング内に収容されたアルカリイオン整水器であって、pHセンサーのセンシング部を配置するpHセンサー室を形成するためのホルダには、校正液を注入するための校正用配管と、pHセンサー室内で気液分離された空気を排出するための空気排気通路と、脱気した後の校正液を排出するための排水通路とが、それぞれpHセンサー室に連通した構成で一体に設けられるとともに、該pHセンサー室には生成したイオン水を導く吐水分岐配管が接続され、校正用配管の注入口が本体ケーシング胴部の側面部に設けられたアルカリイオン整水器であり、ホルダに校正用配管と空気排気通路、排水通路がコンパクトに一体に設けられているから、空気の抜けを悪化させる段差等をなくすとともに、校正用配管を短い管路にすることができ、これにより、空気の混入と攪拌を抑え、校正作業に悪影響を与える校正液中の空気泡の発生を低減させることができ、さらに組み立てが容易になるという作用を有する。
本発明の第2の形態は、第1の形態に従属する形態であって、校正用配管が、天面方向に開口された注入口を有する円錐通路と、該円錐通路と交差してホルダに接続された接続短管とから構成されたアルカリイオン整水器であり、校正作業のための専用の道具を必要としないため、校正作業の準備が簡単に行えるという作用を有する。
本発明の第3の形態は、第1または2の形態に従属する形態であって、注入口に装着するキャップと、キャップをロックすることができる外装カバーが設けられたアルカリイオン整水器であり、校正作業を行う場合にキャップの取り付けや取り外し特別な手順を必要としないで済み、外装カバーで注入口が隠れるので美観が損なわれないという作用を有する。
本発明の第4の形態は、第1〜3のいずれかの形態に従属する形態であって、本体ケーシングの胴部には、注入口の上部に校正液を収容した校正液容器が配設され、該校正液容器を覆う外装カバーが胴部に設けられたアルカリイオン整水器であり、校正液容器の紛失
を防止でき、外装カバーで校正液容器が見えないことで美観が損なわれないという作用を有する。
以下、本発明の実施例について、図1〜図5を用いて説明する。
(実施例1)
図1は本発明の実施例1におけるアルカリイオン整水器の構成図、図2は本発明の実施例1におけるアルカリイオン整水器の校正液注入口からpHセンサーまでの配管部分の断面図である。なお、図1,2において、従来の技術の説明で用いた符号と同一符号のものは実施例1においても基本的に同一であるため、重複する説明は従来の技術のところに譲って省略する。
図1に示すように、1は水道水等の原水管、2は水栓、3はアルカリイオン整水器本体(本発明の本体ケーシング)、4は浄水部、5は流量センサー、6はカルシウム供給部、7は電解槽、8は隔膜、9及び10は電極板、11は排水管、12は酸性イオン水専用排水管、13はアルカリイオン水専用排水管、14は三方弁、15はアルカリイオン水側電磁弁、16は吐水菅、17は電源投入用プラグ、18は電源部、19はコントローラー(本発明の制御部)、20は操作表示部、21はpHセンサー、22はアルカリイオン整水器本体3の胴部の側面部に設けられた校正液注入口(本発明の注入口)である。胴部の側面部にはカバーされた窪みが形成され、ここに校正液注入口22が開口される。
次に、イオン水を導いてpH検出を行うpH検出系について説明すると、図2に示すように、21aはガラス電極等のpHセンサー21のセンサリング部、21bはpHセンサー21を装着することにより内部にセンサリング部21aを収容するホルダ、21cは内部にセンサリング部21aを収容して吐水(イオン水)や校正液を満たすpHセンサー室である。22aは校正液注入口22が設けられた短管、22bはホルダ21bに接続されるとともに短管22aと交差して短管22a側面に接続される接続短管であり、短管22aと接続短管22bとが実施例1における本発明の校正用配管を構成する。22cは接続短管22bの開放端を封止するための栓体、23はホルダ21bに接続されて吐水をpHセンサー21まで供給する吐水分岐通路、24はオリフィス状に形成された排水通路、25はホルダ21bと一体に形成された空気排気通路である。
pHセンサー室21cは、センサリング部21a側の端部をホルダ21bの穴に挿入してpHセンサー21を固定したときに、内部空間として形成される。ホルダ21bには、少なくとも、短管22a及び接続短管22b、空気排気通路25、排水通路24が、それぞれpHセンサー室21cに連通して、一体成型によりコンパクトな一体構造とされる。場合によっては吐水分岐通路の端部も含めて、一体成型で一体構造とされる。このとき、接続短管22bの自由端側は開放端として残るので、栓体22cを挿入して封止している。
さて、pH検出系はこのような構造であるため、校正液注入口22から校正液が注入されたとき、あるいは、吐水が吐水分岐通路23から流入したとき、校正液と吐水は接続短管22b若しくは吐水分岐通路23の中で気液分離しながらpHセンサー室21cに導かれる。pHセンサー室21c内では空気は上方に分離され、且つ排水通路24に絞りが設けられているため、水位が押し上げられ、空気は空気排気通路25を通ってアルカリイオン水専用排水管13から排出される。このときオーバフローする液も排出される。同時に、pHセンサー室21c内の校正液あるいは吐水は脱気されて、センサリング部21aによりpHを測定されてから排水通路24から排出される。このとき、ジェットポンプ作用も加わり、空気排気通路25から導かれた空気と混合しながらアルカリイオン水専用排水
管13からスムーズに排出される。これにより、校正液と吐水に空気が混入していても、校正に不具合が起こったり、異常な測定値となることがない。さらに、コンパクトな一体構造であるから、組み立てがきわめて容易になる。
実施例1のpHセンサー21は、後述する図4,5に示すものと同様に、アルカリイオン整水器本体3の胴体の側面部に設けられており、直接校正液注入口22から校正液を注入したい場合には、アルカリイオン整水器の側面から注入操作を行うことができる。校正液注入口22は露出されていてもよいが、外装カバーで覆うのが自在に露出でき、美観を損なわず好適である。
さて、以上のように構成された実施例1のアルカリイオン整水器について、アルカリイオン水を生成する際の動作を説明する。まず利用者はアルカリイオン水生成モード、酸性イオン水生成モードまたは浄水モード等所望の水質モードおよびpH強度を操作表示部20の所定のボタンを押下することにより選択し、水栓2を開いて通水する。水栓2から導入された原水は、浄水部4で原水中の残留塩素やトリハロメタン、カビ臭、一般細菌等の不純物が取り除かれ、流量センサー5を経てカルシウム供給部6にてグリセロリン酸カルシウムや乳酸カルシウム等が溶解されて電気分解容易な水に処理された後、電解槽7に導入される。
一方、電源投入用プラグ17からはAC100Vが供給され、電源部18内のトランス及び制御用直流電源で電気分解に必要な直流電圧電流を発生させ、コントローラー19を介して電解槽7の電極板9及び10に電気分解に必要な電力が給電される。このとき相対的にプラス電圧を印加する電極板を陽極、マイナス電圧を印加する電極板を陰極とすると、電解槽7内に隔膜8で仕切られた陽極室と陰極室とが形成される。尚、アルカリイオン水生成モード時においては電極板10が陽極となり、電極板9が陰極となる。また酸性イオン水生成モード時においては電極板9が陽極となり、電極板10が陰極となる。
さて、通水されると、コントローラー19は流量センサー5からの出力信号を読み取り、単位時間当たりにアルカリイオン整水器本体3に流れる流量レベルが一定量を越えた場合に、この状態を通水中と判断する。このとき、すでに選択されている水質モード及びpH強度に応じた電気分解の条件のもと、コントローラー19は電解槽7に対して所定の電力を供給する。このとき生成されたイオン水は吐水分岐通路23を介してpHセンサー21に流入し、検知されたpH値は電圧信号としてコントローラー19が読み取り、選択されたpH強度に対しての誤差を演算し、供給電力の増減を行い正確なpH強度のイオン水を生成する。これにより、実施例1のアルカリイオン整水器は所望のpH強度のアルカリイオン水を生成することができる。
そこで、以上説明したアルカリイオン整水器のpHセンサーを校正する方法について説明する。実施例1のアルカリイオン整水器においは、使用時間がコントローラー19で積算され、約500時間経過したら操作表示部20にpHセンサーを校正する校正時期が到来したことを知らせるための表示が行われる。この校正時期が表示されたのをみて、利用者が操作表示部20の所定のボタンを押下すると、アルカリイオン整水器のモードはpHセンサーの校正モードに切り替わる。
校正モードに切り替わった状態で、pHセンサー21の校正液をアルカリイオン整水器本体3の側面部の校正液注入口22から流し込む。pHセンサー21は校正液で満たされると、ガラス電極等のセンサリング部21aはpHに比例した電位差を発生し、この電圧信号をコントローラー19が読み取り、演算誤差をリセットする。
このとき、図6に示すような従来のアルカリイオン整水器の場合、校正液中に配管内の
空気が混ざり込み、これが混ざり込むと、pHセンサー21からは異常な値の電圧信号が発せられるためコントローラーが演算誤差をリセットできず、操作表示部にて校正が完了した旨の表示がなされないといったトラブルが発生した。しかし、実施例1においては、pHセンサー21がアルカリイオン整水器本体3の天面と底面を除いた胴部の一側面部近くに設けられているため、従来の校正液注入口22が天面部に形成された場合のような校正と吐水供給を兼ねた長い配管は不要となり、短管22aはpHセンサー室21cの接液部分の2倍〜4倍の長さで十分である。この短管22aは、ホルダ21bから側方に突出された接続短管22bと交差して、pHセンサー21とほぼ平行、垂直方向に立設される。この短管22aと接続短管22bを一体成型で短い管路にすることができ、これにより、空気の混入と拡散、攪拌を抑え、校正液中の空気泡の発生を低減させることができる。
このように実施例1のアルカリイオン整水器においては、校正液注入口22からpHセンサー21までの配管は一体成型されるので、校正用の管路には段差がなく、吐水分岐通路23とは分離した構成であるため、アルカリイオン整水器本体3の側面でpHセンサー21に近い場所に配置できる。これにより配管も短くなり、校正液と空気は攪拌されることがなく、校正液中に空気泡は介在しないため校正作業に不具合が起こらない。
(実施例2)
実施例2は校正液注入口22の口径を拡大したものである。図3は本発明の実施例2におけるアルカリイオン整水器の校正液注入口からpHセンサーまでの配管部分の断面図である。実施例2と実施例1で同一の符号を使用しているものは同一の構成を示しており、重複するため説明は省略する。
図2において、21aはセンサリング部、21bはホルダ、22a*は校正液注入口22が設けられた円錐形状の短管、22bは接続短管、22cは栓体、23は吐水分岐通路、24は排水通路、25は空気排気通路である。短管22a*と接続短管22bとが実施例2における本発明の校正用配管を構成する。実施例1と同様、pH検出系は一体成型により一体構造となっている。
実施例2のアルカリイオン整水器においては、図3に示すように短管22a*の校正液注入口22の口径をφ20mm程度に大きくし、φ5mm程度まで縮小する変形された円錐形状となっている。すなわち、短管22a*の中心線が傾斜され、短管22a*のpHセンサー21側の側面がpHセンサー21の側面とほぼ平行に形成される。これにより、校正液注入口22が大きくなり、スポイド等の道具で校正液を取り分けて注入する必要はなく、校正液の容器から直接注入することが可能になるので、スポイド等の校正作業のための道具を保管しておく煩わしさがなくなる。
(実施例3)
実施例3は校正液注入口22を閉止するキャップを設けて外れ防止を行ったものである。図4は本発明の実施例3におけるアルカリイオン整水器の校正液注入口からpHセンサーまでの配管と外装部分断面図である。実施例3と実施例1、2で同一の符号を使用しているものは同一の構成を示しており、重複するため説明は省略する。
図4において、21aはセンサリング部、21bはホルダ、22a*は校正液注入口22が設けられた円錐形状の短管、22bは接続短管、22cは栓体、23は吐水分岐通路、24は排水通路、25は空気排気通路である。また、26は校正液注入口22を閉塞するキャップ、27はキャップ26と校正液注入口22をシールするパッキン、28はアルカリイオン整水器本体の外装部、29は校正液注入口22を覆う外装カバー、30はキャップ26の外れ防止のリブである。実施例1と同様、pH検出系は一体成型により一体構造となっている。
実施例3のアルカリイオン整水器においては、図4に示すように校正液注入口22の閉塞手段として、ロック機構のないパッキン27付きのキャップ26によって校正液注入口22を閉塞し、これを覆う外装カバー29にキャップの外れ防止のリブ30を設けたものである。これにより、校正作業を行う場合にキャップの取り付けや取り外しに特別な手順を必要としないで済み、校正液注入口22が見えないことで美観が損なわれない。
(実施例4)
実施例4は校正液の収納スペースをアルカリイオン整水器内に設けるものである。図5は本発明の実施例4におけるアルカリイオン整水器を側面部から見た斜視図であり、校正液注入口22まわりの構成を示している。図5において、31は校正液容器、32は校正液の収納スペース、33は校正液注入口22と校正液容器31を収納する校正液収納スペースを覆う外装カバーである。
実施例4のアルカリイオン整水器においては、図5に示すように校正液容器31を収納する空間をアルカリイオン整水器本体3の胴部の側面部に設けることで、校正液容器31の紛失を防止でき、それを覆う外装カバーを設けることで美観が損なわれない。
本発明は、利用者が校正作業をする場合に操作の容易なアルカリイオン整水器に利用可能である。
本発明の実施例1におけるアルカリイオン整水器の構成図 本発明の実施例1におけるアルカリイオン整水器の校正液注入口からpHセンサーまでの配管部分の断面図 本発明の実施例2におけるアルカリイオン整水器の校正液注入口からpHセンサーまでの配管部分の断面図 本発明の実施例3におけるアルカリイオン整水器の校正液注入口からpHセンサーまでの配管と外装部分断面図 本発明の実施例4におけるアルカリイオン整水器を側面部から見た斜視図 従来のアルカリイオン整水器の構成図 従来のアルカリイオン整水器の校正液注入口からpHセンサーまでの配管部分の断面図
符号の説明
1 原水管
2 水栓
3 アルカリイオン整水器本体
4 浄水部
5 流量センサー
6 カルシウム供給部
7 電解槽
8 隔膜
9,10 電極板
11 排水管
12 酸性イオン水専用排水管
13 アルカリイオン水専用排水管
14 酸性イオン水側電磁弁
15 アルカリイオン水側電磁弁
16 吐水菅
17 電源投入用プラグ
18 電源部
19 コントローラー
20 操作表示部
21 pHセンサー
21a センサリング部
21b ホルダ
21c pHセンサー室
22 校正液注入口
22a,22a* 短管
22b 接続短管
22c 栓体
23 吐水分岐通路
24 排水通路
25 空気排気通路
26 キャップ
27 パッキン
28 外装部
29,33 外装カバー
30 キャップ外れ防止リブ
31 校正液容器
32 収納スペース

Claims (4)

  1. 供給された原水を電気分解してアルカリイオン水及び酸性イオン水を生成する電解槽と、生成したイオン水のpH値を電圧信号として検知するpHセンサーと、前記pHセンサーの電圧信号を演算し設定されたpH値のイオン水を生成するように前記電解槽への通電を制御する制御部を備え、前記電解槽と前記pHセンサー、前記制御部が本体ケーシング内に収容されたアルカリイオン整水器であって、前記pHセンサーのセンシング部を配置するpHセンサー室を形成するためのホルダには、校正液を注入するための校正用配管と、前記pHセンサー室内で気液分離された空気を排出するための空気排気通路と、脱気した後の校正液を排出するための排水通路とが、それぞれ前記pHセンサー室に連通した構成で一体に設けられるとともに、該pHセンサー室には生成したイオン水を導く吐水分岐配管が接続され、前記校正用配管の注入口が前記本体ケーシング胴部の側面部に設けられたことを特徴とするアルカリイオン整水器。
  2. 前記校正用配管が、天面方向に開口された注入口を有する円錐通路と、該円錐通路と交差してホルダに接続された接続短管とから構成されたことを特徴とする請求項1記載のアルカリイオン整水器。
  3. 前記注入口に装着するキャップと、前記キャップをロックすることができる外装カバーが設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のアルカリイオン整水器。
  4. 前記本体ケーシングの胴部には、前記注入口の上部に校正液を収容した校正液容器が配設され、該校正液容器を覆う外装カバーが前記胴部に設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のアルカリイオン整水器。
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