JP2004167339A - 電解水製造装置 - Google Patents

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Toshiaki Tanaka
敏明 田中
Minoru Idate
稔 井達
Kenichi Haruyama
賢一 春山
Hiromitsu Natsume
弘光 夏目
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Abstract

【課題】一旦酸性水又はアルカリ水の生成水の供給を停止した後に、生成水を供給する際に直ちに生成水の供給を開始することができるようにすると共に、隔膜の劣化を回避すること。
【解決手段】内部に第1電極7を設けた外筒1と、該外筒1内に配設され該外筒1との間に流路を形成すると共に内部上方に第2電極20を設け下方に電解質を配置すると共に上部側壁に隔膜27を設けた内筒14と、電解水製造装置の停止時には該内筒14内の電解質溶液の一部を排出し貯留しておく貯留タンク31と、電解水製造装置の運転時には貯留タンク31に溜めておいた電解質溶液を内筒14内へ水圧を利用して押し戻すための加圧タンク34を備えた。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水道水や貯水タンクから供給される水を通水しながら電気分解して酸性水又はアルカリ水を生成する電解水製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電解水製造装置は、例えば特許第2626778号公報などに開示されているように、滅菌や消毒を行なうために酸性水を生成したり、健康向上のためにアルカリ水を生成する。例えば、酸性水を生成する電解水製造装置を停止しておくと、生成された酸性水にアルカリ水が隔膜を透過して徐々に混合してしまい、次に運転した直後に所定の酸性水の酸性濃度が得られないため、一般に外筒内の酸性水を抜いて混合を防止している。
【0003】
【特許文献】
特許第2626778号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、酸性水を供給するために運転スイッチをオンしても、外筒内に水が満たされてからでないと吐水しないため、すぐには使用できず、運転スイッチをオンしてしばらく時間が経過してから使用せざるを得ない。
【0005】
また、電解水製造装置の停止時に外筒内の酸性水を抜いてしまうと、隔膜が内筒内の高濃度のアルカリ水と接しているため、アルカリ水が浸透して劣化してしまい、寿命が短くなってしまう欠点がある。更に、内筒内の水を排出するようにすると、電解水製造装置の構造によっては溶解している電解質が一緒に流出してしまうため、内筒内の水を排出することはできない。
【0006】
そこで本発明は、一旦酸性水又はアルカリ水の生成水の供給を停止した後に、生成水を供給する際に直ちに生成水の供給を開始することができるようにすると共に、隔膜の劣化を回避することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため第1の発明は、水道水や貯水タンクから供給される水を通水しながら電気分解して酸性水又はアルカリ水を生成する電解水製造装置において、内部に第1電極を設けた外筒と、該外筒内に配設され該外筒との間に流路を形成すると共に内部上方に第2電極を設け下方に電解質を配置すると共に上部側壁に隔膜を設けた内筒と、本電解水製造装置の停止時には前記内筒内の電解質溶液の一部を排出し貯留しておく貯留タンクと、本電解水製造装置の運転時には前記貯留タンクに溜めておいた電解質溶液を前記内筒内へ水圧を利用して押し戻すための加圧タンクを備えたことを特徴とする。
【0008】
第2の発明は、第1の発明において、本電解水製造装置の運転時には前記加圧タンク内の空気を前記貯留タンクへ流出させ、本電解水製造装置の停止時には前記貯留タンクに押し込まれていた空気を前記加圧タンクへ戻すための空気流通弁を前記加圧タンクの上部に備えたことを特徴とする。
【0009】
第3の発明は、第1の発明において、前記加圧タンクの上部に設けた給水口と、本電解水製造装置の停止時には該給水口の上部に設けた前記加圧タンクに空気を吸入するための空気吸入弁と、前記給水口の下部に給水管を設けると共に該給水管内にオリフィスを備えたことを特徴とする。
【0010】
第4の発明は、第1の発明において、前記加圧タンクの上部に設けた前記給水口の給水接続口の位置を、前記外筒に設けた吐水口の位置より高い位置に設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づき、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の電解水製造装置の断面図であり、1は外筒上部2と外筒下部3を嵌合接続して構成した外筒で、合成樹脂材料にて形成している。
【0012】
前記外筒上部2は中空の円筒状で、その上部内側には後述する蓋体15に設けた嵌合筒部15aを挿入嵌着する嵌合受部2aを設けると共に下端には前記外筒下部3を接続するために小径とした段状の接続部2bを設けている。また、この外筒上部2の側板部上方には内部で生成した電解水を外部に吐出するための吐出口2cを設けた吐出筒部2dを形成し、この吐出口2cよりも上方には後述する第1電極7を固定するための固定手段としての各ビス4を貫通させる各取付孔2eを設けている。2fは第1電極7より小径とした絞り部で、該絞り部2f内側に該第1電極7の下端部を当接させることで、この電極7の揺動を防止するように構成している。
【0013】
前記外筒下部3の上端接続部3aは内径を広げて段状とし、前記外筒上部2の接続部2bと嵌合後接着して一体化している。3bは外筒下部3の底板部3c中央に後述する内筒14内の固定部28外周を、シールパッキン5を介して着脱自在に嵌合するために設けた円筒状をした第1の環状壁としての排水筒嵌合部である。
【0014】
また、この排水筒嵌合部3b上端円周部は後述する内筒14装着時にはその底面部17aに当接して、この底面部17aと外筒1の底板部3cとの間に空間Bを形成している。この空間Bは、後述する電解用給水部3gから供給される水を電解槽Aへ通水するための電解水生成通路を形成している。
【0015】
3dは後述する内筒14内の余分な水を外部に排出するためにゴムホース等を接続するための排水接続部である。3eは前記排水筒嵌合部3bと同心円外周上に設けた円筒状の第2の環状壁としての給水筒嵌合部で、該嵌合部3e内側には後述する内筒14の給水壁17cの外周を、シールパッキン6を介して嵌合接続している。3fは後述の内筒14内に給水するゴムホース等を接続するための円筒状の給水接続部である。3gは底板部3cに下方に向けて円筒状に一体形成している電解用給水部で、外筒1と内筒14間に形成される電解槽A内に電解水生成用の水道水や貯水タンクからの水を供給するためのゴムホース等を接続するものである。
【0016】
3hは外筒下部3の内周面下部に、例えば上面視略90°毎に4箇所一体形成した縦長のリブで、後述する内筒14の挿入時にはその外周面に当接することで円滑に所定位置に案内することと、外筒1と内筒14間の電解水生成通路を確保するために設けている。また、該リブ3hによって、内筒14の外周面と外筒1の内周面との間に電解水生成通路としての電解槽Aを形成している。
【0017】
図2において、7はチタン製又は白金製又はチタンと白金の合金製材料等を使用して中空の円筒状に形成した第1電極である。8は断面形状がクランク形状を呈して導電材料で耐酸性又はアルカリ性があるチタン等からなる第1電極7の支持手段としての支持アングルで、一端を第1電極7の上部に溶接して固定し、他端は外筒1の側板部に外側からビス4を第1電極7に電源を供給するためのリード線9の先端に設けた電源接続手段としての端子10、ワッシャー11、ゴム等のシール剤12を介在させた状態で取付孔2eを貫通させナット13で固定している。上記支持アングル8は、第1電極7に4箇所固定しているが、これに限らず適宜な数で良い。
【0018】
次に図3に示すように、14は蓋体15と隔膜装着部16と内部に電解質を収容する収容部17を一体に連結構成している内筒であり、該内筒14は前記外筒1内に上方から着脱自在に配設している。前記内筒14の上部には前記外筒1の上面開口を閉塞する蓋体15が着脱可能に設けられ、更に蓋体15と隔膜装着部16とを、あるいは隔膜装着部16と収容部17とを分離して外せる構成(例えば、互いにネジ山を形成して着脱可能とする構造)とすることにより、蓋体15及び内筒14を外筒1より外して取出した後、蓋体15から隔膜装着部16を、あるいは隔膜装着部16から収容部17を外した後、ナット26を外して内部の電解質Cの交換や第2電極20の清掃・交換を簡単に行うことができるようにする。尚、前記内筒14と蓋体15とを着脱可能とならない構造としたり、蓋体15と隔膜装着部16とを着脱可能とならない構造、隔膜装着部16と収容部17とを着脱可能とならない構造としてもよい。また、該内筒14は外筒1と2重構造を成し、その間は電解槽Aと水を通水するための電解水生成通路を構成する空間を形成している。
【0019】
15aは前記蓋体15の外側下方に一体に垂下形成した円筒状の嵌合筒部で、外側を下方に垂下するほど小径とすることで外筒1の嵌合受部2aに挿入及び嵌合を容易にして固定しており、前述の如く前記内筒14は前記外筒1内に上方から着脱自在に装着されることとなる。尚、図示しないが、この嵌合筒部15aの外周部と嵌合受部2aの内周部との嵌合部分はネジ山を形成して着脱可能としたり、ビス(図示せず)を介して着脱可能に固定してもよい。
【0020】
さらに、前記蓋体15中央には断面視略凸状をした円筒状の操作摘み15bを設け、この操作摘み15bを持って内筒14を外筒1内に容易に着脱できるようにしている。
【0021】
18は前記嵌合受部2aと嵌合筒部15aの嵌合時に内部の電解水等が外部に漏れないようシールするためのシールパッキンである。
【0022】
15cは前記操作摘み15b中央に断面視略凹状に設けた支持溝で、支持溝15cの中央には後述の第2電極20を吊下げ支持する電極支持部材としてのボルト21を貫通させるための貫通孔15dを設けている。該支持溝15cは、後述の第2電極20を蓋体15に固定するナット26を蓋体15の操作摘み15bに埋没するようにしていることで外観性の向上とボルト21やナット26による怪我を防止している。
【0023】
15eは前記支持溝15cに後述の第2電極20に電源を供給するためのリード線19を配設するための配線溝である。
【0024】
15fは前記支持溝15cの下側に一体に垂下形成した円筒状の電極支持部で、下端周縁は後述の第2電極20の上面部20aに当接した状態で前記ボルト21に嵌合するナット26により固定している。
【0025】
20は黒鉛や活性炭等の材料を使用して円筒状に形成した第2電極で、上面部20a中央と底板部20b中央には前記ボルト21が貫通する支持孔が開設されている。前記ボルト21は耐食性(耐酸性かつ耐アルカリ性)でかつ導電性材料であるステンレス等からなり、該ボルト21の一端21bはナット部を形成し前記第2電極20の底板部20bに当接固定すると共に他端21aは蓋体15に固定している。
【0026】
該ボルト21は他端21aを第2電極20の底板部20b側の支持孔から挿入し上面部20aの支持孔から貫通突出させ、ボルト21の一端21bのナット部が第2電極20の底板部20bに当接するまで挿入した状態で、第2電極20の上面部20a側からワッシャー22を介してナット23で第2電極20を固定する。次に、ボルト21の他端21a側を電極支持部15fの下側孔15g側から挿入し貫通孔15dから支持溝15c内に突出させ、第2電極20の上面部20aと電極支持部15fの下端周縁が当接する位置まで挿入した状態でボルト21の他端21a先端にワッシャー24とリード線19からの電源を接続する電源接続手段としての端子25を介してナット26により第2電極20を蓋体15に固定する。
【0027】
よって、第2電極20を支持しているボルト21の他端を電極支持部15f内を貫通して蓋体15に止着固定することにより、第2電極20を内筒14内に吊下固定するものである。
【0028】
前記隔膜装着部16は、電解能力に応じて所定面積を有する四角や丸、楕円形等の色々な形状に開設した開口部16aを設けており、該装着部16の外面あるいは内面には電気分解時にイオンが通過し電解槽Aと内筒14の開口部を隔てておく隔膜27を接着剤により装着あるいはインサート成形にて装着している。また、隔膜27は2分割したものを装着することで、位置合わせが容易でたるみのない装着が可能となり効率の良い取付け作業が行える。
【0029】
前記収容部17は有底円筒状の容器で、第2電極20の下方において内部に第1電極7と第2電極20間で電気分解時にマイナスイオンとプラスイオンに分解し酸性水又はアルカリ水を生成するための電解質Cを収容する。
【0030】
28は収容部17の底面部17a中央に開設した取付孔17eに挿通した排水筒29を接着等により固定する固定部で、排水筒29の下部はその外周を前記排水筒嵌合部3bとシールパッキン5を介して着脱自在に嵌合接続している。
【0031】
また、前記排水筒29は合成樹脂材料を中空の円筒状に形成したもので、その上端は内筒14の排水口としての開口部29aを第2電極20と隔膜27間に位置するよう屈曲させて配置している。
【0032】
さらに、その上端の開口部29a位置は第1電極7、第2電極20と隔膜27の上端と略同じ高さになるように設定しており、この位置は電気分解時のイオン移動に必要な水量を確保しつつそれ以上の給水時には不要な水等を装置外部に放出するものである。
【0033】
尚、前記電解質Cとしては、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム等の塩化化合物や硫酸ナトリウムや硫酸カルシウム等の硫化化合物等を使用できるが、本実施形態では塩化ナトリウム(食塩)を使用している。
【0034】
17cは前記収容部17の底面部17a下方に向けて円筒状に垂下形成した給水壁で、前記固定部28の外側に同心円上に設けており、前記給水筒嵌合部3eとシールパッキン6を介して挿抜自在に嵌合するよう構成している。また、給水壁17cは前記排水筒嵌合部3bと給水室Eを形成し、この給水室Eから給水孔17dを介して内筒14内に給水を行うものである。
【0035】
よって、排水筒嵌合部3bと給水筒嵌合部3eを同心円上に設けたことで、内筒14を外筒1へ装着する時に内筒14と外筒1の角度や位置合わせが不要となり、容易に内筒14を外筒1に装着できるように構成しているものである。
【0036】
また、前記第1電極7、第2電極20、隔膜27の上端は全て同じ高さに配置することでイオン化した物質移動が効率良く行えるようにしている。
【0037】
次に図4に基づいて、貯留タンク及び加圧タンクの回路構成について説明する。貯留タンク31は合成樹脂材料にて形成され、前記内筒14内の電解質溶液の所定量を電解水製造装置が運転を停止している間に貯留しておく容器であり、その底面中央部には前記内筒14の給水接続部3fと連結する接続口32を設け、天面部に後述の加圧タンク34に配設した空気流通弁35と連結する接続口33が設けられている。
【0038】
そして、電解水製造装置の運転時の前記内筒14内の電解質溶液の水位は前述の排水筒29の上端の開口部29aの位置であって第1電極7、第2電極20及び隔膜27の上端と略同じ高さに設定されていて、停止時の水位は第1電極7、第2電極20及び隔膜27の下端より約1センチメートル下になるように設定しているため、貯留量は運転時水位と停止時水位との差の水量に相当する容量が必要になり、貯留タンク31は必要量に20%程度余裕をもたせた容量としている。
【0039】
前記貯留タンク31の取り付け位置は、貯留タンク31に電解質溶液を貯留したときの水位が電解水製造装置の停止時の前記内筒14の電解質溶液水位と同じ高さになるように設定している。
【0040】
前記加圧タンク34は前記貯留タンク31に貯留されている電解質溶液を給水の圧力を利用して前記内筒14内へ押し戻すためもので、合成樹脂材料にて形成し、電解質溶液と給水された水が混合しないように電解水製造装置の停止時には空気を吸入し、電解質溶液と水を吸入した空気で隔離する役割も果たしている。加圧タンク34の天面には空気流通弁35との接続口36及び給水口39を配設し、接続口36には前記空気流通弁35を接続し、該空気流通弁35の空気流通口37と貯留タンク31天面の接続口33とを連結している。
【0041】
そして、前記給水口39の上端には空気吸入弁38を取り付け、給水口39側面の接続口40には第3の給水回路62を接続し、加圧タンク34内にある給水口39の下端39aには上部にオリフィス42を挿入した給水管41を配設している。加圧タンク34底面には内部にオリフィス44を挿入した排水口43を設け、この排水口43に接続した排水ホース45の先は内筒14内の前記排水筒29に連結する排水接続部3dに接続する排水ホース46と合流させ外部へ排水される。
【0042】
尚、給水口39側面の接続口40の位置は、前記外筒1に設けられた吐出口2cの位置より数センチメートル高い位置に設けることで、電解水製造装置の停止時に空気吸入弁38から空気を吸入して給水口39の接続口40付近に空気溜まりを作り、前記外筒1内の水がサイホン作用により第3の給水回路62を介して前記加圧タンク34の排水口43を経て外部へ流出してしまうのを防止している。
【0043】
次に給水回路について説明すると、55が市水である水道水や貯水タンクから供給される水を前記電解用給水部3gへ供給する第1の給水回路であり、該第1の給水回路55の途中には減圧弁56、第1電磁弁57及び流量計である流量センサー58を設けている。また、59は前記第1の給水回路55の途中(第1電磁弁57と減圧弁56との間)から分岐し水道水や貯水タンクから供給される水を前記給水接続部3fへ供給する第2の給水回路であり、該第2の給水回路59の途中に第2電磁弁60及びオリフィス61を設けている。さらに、前記第1の給水回路55の途中(第1電磁弁57と流量センサー58の間)から分岐し水道水や貯水タンクから供給される水を空気吸入弁38を介して加圧タンク34へ供給する第3の給水回路62を設けている。
【0044】
以上の構成により、以下本実施形態の動作について、先ず図4に基づき説明する。電解水製造装置に電源を投入した後、図示しない電源スイッチをオンすると、第1電磁弁57が開き、第1の給水回路55及び減圧弁56を介して電解用給水部3gから水道水あるいは貯水タンク等からの水が電解水生成通路から電解槽A内へと供給され該電解槽Aの水位が上昇し、流量センサー58がその流量500ml(ミリリットル)を検出すると第1電磁弁57を閉じる。このとき、水位は吐出口2cの上端まで上昇する。
【0045】
同時に、第1電磁弁57と流量センサー58の間から分岐した第3の給水回路62から加圧タンク34の給水口39、給水管41を介して加圧タンク34に給水されると、給水口109の下端109aの給水管41にオリフィス42が挿入されているため通水の抵抗になり給水口109内部の圧力が上昇し、該給水口109上部に取り付けてある空気吸入弁38の内部まで水が満たされ、その弁が閉止される。
【0046】
また、前記給水管41から加圧タンク34に給水されるのに伴い、該加圧タンク34内の空気が天面に取り付けられている空気流通弁35を通って貯留タンク31へ流出し、加圧タンク34が満水になると、さらに空気流通弁35の内部に水が満たされ空気が流出し終わるとその弁が閉止される。このとき、加圧タンク34内にあった空気は、すべて貯留タンク31へ送り込まれている。
【0047】
尚、空気流通弁35及び空気吸入弁38は同一構造のもので、冷水及び温水配管等に取り付けられて配管回路内の空気を抜く空気抜き弁として市販されているものを使用している。空気抜き弁は弁本体内に空気があるうちはフロートが下がって弁が開いて空気が抜け、水が入ってくるとフロートが浮き上がって弁が閉止するように構成されているものである。
【0048】
また、加圧タンク34へ給水を行なっているときは、常に加圧タンク34の底部にある排水口43から排水されているが、加圧タンク34内の圧力を保持するため排水口43近傍にオリフィス44を装着して排水量を絞っているため、その流量は少量になっている。
【0049】
次に、前記第1電磁弁57を閉じた後、第2電磁弁60が開き、給水接続部3fから水道水あるいは貯水タンク等に貯留された水が供給され、給水室E、給水孔17dを介して内筒14内の電解質Cとしての食塩を配置している収納部D内に給水動作を行い食塩を溶かす。
【0050】
そして、食塩を浸漬しながら内筒14内の水位は上昇し、第2電極20が浸漬されはじめると第1電極7にプラス、第2電極20にマイナスの所定直流電圧を印加しているので、水位の上昇により電流が流れはじめ、これを電圧に変換して3.2V(ボルト)以上になると、それから25秒間経過後に第2電磁弁60を閉じ自動的に給水が停止されると共に第1電極7及び第2電極20の電源がオフされる。
【0051】
従って、内筒14内の水位が上昇して、オーバーフローした余分の水はその開口部29aから排水筒29、排水接続部3d及びホース46を介して内筒14及び外筒1外部に排出される。
【0052】
次に、図示しない運転スイッチをオンすると、第1電極7にプラス、第2電極20にマイナスの所定直流電圧が印加されると共に第1電磁弁57が開く。このため、第1の給水回路55を介して電解用給水部3gから水道水あるいは貯水タンク等からの水が電解槽Aに供給され、隔膜27を介して第1電極7と第2電極20間でイオン化した物質移動が行なわれ、酸性水が生成され、通常の電解運転が開始され、酸性水が吐出口2cから吐出される。詳述すると、電気分解時にマイナスイオン(Cl)が隔膜27を通過して第1電極(陽極)7に集まり、またプラスイオン(Na)が隔膜27を通過して第2電極(陰極)20に集まり、塩素イオンは酸素と結合し水素イオンと反応して塩素過酸化物を生成し、更に電気分解によって次亜塩素酸が生成されることにより電解水の残留塩素濃度が高くなって、供給された水の電気分解により生じた水素イオン(H)や生成された塩素過酸化物から一部分離した水素イオン(H)の濃度により酸性水が生成され、吐出口2cから吐出される。
【0053】
この極性の場合、酸性水を吐出口2cより生成吐出するが、第1電極7にマイナス、第2電極20にプラスの所定直流電圧を印加すればアルカリ水を吐出することができる。
【0054】
もし、吐出する電解水濃度を制御したい場合には、電解水濃度を測定表示するPHセンサー等を、例えば吐出口2cの下流に設け、電解用給水部3gに供給する水量を制御すれば電解槽A内を通過する通水時間を可変調節することで電解水濃度を調節できる。
【0055】
次に図5及び図6に基づき、運転スイッチのオフによる電解水製造装置の停止時の動作について説明する。電解水製造装置が停止し、第1電磁弁57が閉じて加圧タンク34の水が排出され始めると、空気流通弁35内の水位が下がり閉止していた弁が開き、貯留タンク31に流出していた空気が加圧タンク34へ押し戻され、貯留タンク31の空気が減少するとその容量分だけ内筒14内の電解質溶液が貯留タンク31へ流入する一連の流れが形成される。この加圧タンク34の水が排出されるのに伴い、内筒14内の水位の方が貯留タンク31の高さより高く落差があるため、内筒14内の電解質溶液が貯留タンク31へ流入する。そして、この内筒14内の水位が隔膜27の下端より下がって貯留タンク31の水位と平衡するまで貯留タンク31へ電解質溶液の流入が続く。
【0056】
また、電解水製造装置が停止すると同時に空気吸入弁38から空気を吸入し、給水口39の接続口40が第3の給水回路62の最高所にあるため、該接続口40付近に空気溜まりを形成し、外筒1内の水がサイホン作用により第3の給水回路62を介して加圧タンク34の排水口43を経て外部へ流出してしまうのを防止している。
【0057】
また、電解質溶液が貯留タンク31に貯留し終わった後、加圧タンク34内の水位が給水管41の下端より下がると、空気吸入弁38から給水管41を介して空気が吸入され易くなり、空気を吸入して加圧タンク34の水が全てホース45を介して排出され、加圧タンク34内は空気で満たされる。
【0058】
ここで、次の運転時に貯留タンク31に溜めておいた電解質溶液をすべて内筒14内へ押し戻すには、貯留タンク31が空気で満たされるまで加圧タンク34から空気を送り込まなければならず、そのためには加圧タンク34内の水がすべて排出され空気と入れ替わらなければならない。
【0059】
そして、前記給水管41の下端を加圧タンク34内の底面近傍まで垂下させているのは、貯留タンク31から加圧タンク34に押し戻される空気が戻り切るまで、空気吸入弁38から外部へ抜けないように水面下に置いて水封しておくためである。即ち、給水管41が下方まで垂下されていないと、加圧タンク34に戻った空気は直ちに空気吸入弁38から抜けてしまい、次の加圧動作に必要な空気量が不足して、電解質溶液が貯留タンク31に残ってしまうことが起こる。
【0060】
電解水製造装置の停止時間が長く、加圧タンク34の水が全部排出されるときは、加圧タンク34内が全て空気で満たされるため、再運転時に貯留タンク31に溜めておいた電解質溶液を内筒14へ押し込むために必要な空気量以上の容量が確保されるので、貯留タンク31の電解質溶液は全量内筒14へ押し込まれる。
【0061】
また停止時間が短く、電解質溶液が貯留タンク31に貯留し終わっていないときには、貯留タンク31にあった空気の一部が加圧タンク34に押し戻された状態であり、その時点で運転スイッチがオンされ給水されると加圧タンク34の水位が上昇し、加圧タンク34上部の空気を貯留タンク31へ流出させて電解質溶液を内筒14に押し戻す通常の動作になる。
【0062】
尚、加圧タンクの底面の排水口43にオリフィス44が挿入されているが、本発明の他の実施形態としてこのオリフィスの代わりに電磁弁を設けるか、または開閉弁を設け、第1電磁弁57が開いて加圧タンク34に水圧がかかっているときは水圧によりこの弁が閉じ、電磁弁57が閉じるとばねによってこの弁が開き排水されるようにすることもできる。
【0063】
本発明は上述の如くであり、水道水や貯水タンクから供給される水を通水しながら電気分解して酸性水又はアルカリ水を生成する電解水製造装置において、内部に第1電極7を設けた外筒1と、該外筒1内に配設され該外筒1との間に流路を形成すると共に内部上方に第2電極20を設け下方に電解質を配置すると共に上部側壁に隔膜27を設けた内筒14と、電解水製造装置の停止時には該内筒14内の電解質溶液の一部を排出し貯留しておく貯留タンク31と、電解水製造装置の運転時には貯留タンク31に溜めておいた電解質溶液を内筒14内へ水圧を利用して押し戻すための加圧タンク34を備えていて、外筒1の水は排出せずに保たれているので、運転スイッチをオンすると直ちに酸性水を供給することが可能であり、さらに隔膜27が電解質溶液によって劣化するのを回避し寿命を長くすることができる。
【0064】
また、電解水製造装置の運転時には前記加圧タンク34内の空気を前記貯留タンク31へ流出させ、電解水製造装置が停止時には貯留タンク31に押し出されていた空気を加圧タンク34へ戻すための空気流通弁35を加圧タンク34の上部に備えていて、作動部は空気流通弁35のみで構造が簡単であり電源を要しないから、故障のおそれがなく耐久性が高いものとすることができる。
【0065】
また、前記加圧タンク34の上部に設けた給水口39と、電解水製造装置が停止時には該給水口39の上部に設けた、加圧タンク34に空気を吸入するための空気吸入弁38と、該給水口39の下部に給水管41を設けると共に該給水管内にオリフィス42を備えているので、加圧に必要な空気を十分に保有することができ、作動部は空気吸入弁38のみで構造が簡単であり、動作の信頼性が高いものとすることができる。
【0066】
また、前記加圧タンク34の上部に設けた給水口39の給水接続口40が、前記外筒1に設けた吐水口2cの位置より数センチメートル高い位置に設けられているので、電解水製造装置が停止すると同時に空気吸入弁38から空気を吸入し、給水口の接続口40が第3の給水回路62の最高所にあるため、該接続口40付近に空気溜まりを形成し、外筒1内の水がサイホン作用により第3の給水回路62を介して加圧タンク34の排水口43を経て流出してしまうのを防止することができる。
【0067】
以上本発明の実施態様について説明したが、上述の説明に基づいて当業者にとって種々の代替例、修正又は変形が可能であり、本発明はその趣旨を逸脱しない範囲で前述の種々の代替例、修正又は変形を包含するものである。
【0068】
【発明の効果】
以上のように本発明は、一旦酸性水又はアルカリ水の生成水の供給を停止した後に、生成水を供給する際に直ちに生成水の供給を開始することができるようにすると共に、隔膜の劣化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電解水製造装置の組立てた状態を説明する概略縦断面図である。
【図2】電極板の取付け構造を説明する概略縦断面図である。
【図3】電解水製造装置の内筒を説明する要部縦断面図である。
【図4】電解水製造装置の生成水供給時の状態を説明する給水回路図である。
【図5】電解水製造装置の生成水供給停止時の状態を説明する給水回路図である。
【図6】電解水製造装置の生成水供給停止後の変化状態を説明する給水回路図である。
【符号の説明】
1 外筒
7 第1電極
14 内筒
20 第2電極
27 隔膜
31 貯留タンク
34 加圧タンク
35 空気流通弁
38 空気吸入弁
C 電解質

Claims (4)

  1. 水道水や貯水タンクから供給される水を通水しながら電気分解して酸性水又はアルカリ水を生成する電解水製造装置において、内部に第1電極を設けた外筒と、該外筒内に配設され該外筒との間に流路を形成すると共に内部上方に第2電極を設け下方に電解質を配置すると共に上部側壁に隔膜を設けた内筒と、本電解水製造装置の停止時には前記内筒内の電解質溶液の一部を排出し貯留しておく貯留タンクと、本電解水製造装置の運転時には前記貯留タンクに溜めておいた電解質溶液を前記内筒内へ水圧を利用して押し戻すための加圧タンクを備えたことを特徴とする電解水製造装置。
  2. 本電解水製造装置の運転時には前記加圧タンク内の空気を前記貯留タンクへ流出させ、本電解水製造装置の停止時には前記貯留タンクに押し込まれていた空気を前記加圧タンクへ戻すための空気流通弁を前記加圧タンクの上部に備えたことを特徴とする請求項1に記載の電解水製造装置。
  3. 前記加圧タンクの上部に設けた給水口と、本電解水製造装置の停止時には該給水口の上部に設けた前記加圧タンクに空気を吸入するための空気吸入弁と、前記給水口の下部に給水管を設けると共に該給水管内にオリフィスを備えたことを特徴とする請求項1に記載の電解水製造装置。
  4. 前記加圧タンクの上部に設けた前記給水口の給水接続口の位置を、前記外筒に設けた吐水口の位置より高い位置に設けたことを特徴とする請求項1に記載の電解水製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010065285A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Mitsubishi Electric Corp 活性酸素生成装置
JP2018034148A (ja) * 2016-08-29 2018-03-08 株式会社光未来 水素水製造装置及び水素水製造方法

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