JP2006129644A - モータ駆動システムの制御装置 - Google Patents

モータ駆動システムの制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数電源を用いたモータ駆動システムを、より低損失で、より小型に、より低コストにしつつ、各電源から供給する電力を任意の値に制御可能とするモータ駆動システムの制御装置を提供する。
【解決手段】 3以上の電位を出力するマルチ出力直流電源(10)と、この電源の出力電圧を変換した電圧をモータに印加することでこのモータを駆動する電力変換装置(30)とで構成されるモータ駆動システムの制御装置(40)であって、前記モータに印加する電圧の指令値を生成する電圧指令値生成手段と、前記電圧指令値生成手段から出力される電圧指令値に基づき、前記マルチ出力直流電源の各出力電位に対応した複数の電圧指令値からなる電圧指令値群を生成する電圧分配手段(44)と、前記電圧分配手段が出力される前記電圧指令値群に基づいて各直流電源に対応したスイッチング素子(30U,30V,30W)を各々駆動し、前記電圧指令値群に応じたパルス状電圧を生成するパルス状電圧生成手段(47)とをそなえることを特徴とする制御装置(40)を提供する。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ駆動システムの制御装置に関するものである。
近年、燃料電池を用いてモータを駆動する様々な技術が開発されつつある。例えば、燃料電池を主電源として高効率かつ高応答にモータを駆動するための技術が開示されている(特許文献1を参照されたい。)。この例では、図1に示すように蓄電器(バッテリ)がDC-DCコンバータを介して燃料電池と並列に接続された構成になっており、DC-DCコンバータの出力電圧を制御することで電源としての出力効率を改善することを狙ったものである。
特開2002-118981号公報(段落0004-0006、図1)
しかしながら、この従来例は、DC-DCコンバータを使って燃料電池とバッテリを並列に接続する構成となっているため、以下の問題点があった。
・DC-DCコンバータを使用しているため、システムのサイズが大きくなるとともに、コストが高い。
・バッテリ電圧はDC-DCコンバータで変換したうえでさらにインバータで変換を行いモータに印加されるため損失が大きい。
以上の点を鑑みて、本発明は、複数電源を用いたモータ駆動システムを、より低損失で、より小型に、より低コストにしつつ、各電源から供給する電力を任意の値に制御可能とするモータ駆動システムの制御装置を提供するものである。
上述した諸課題を解決すべく、第1の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
3以上の電位を出力するマルチ出力直流電源と、この電源の出力電圧を変換した電圧をモータに印加することでこのモータを駆動する電力変換装置とで構成されるモータ駆動システムの制御装置であって、
前記モータに印加する電圧の指令値を生成する電圧指令値生成手段と、
前記電圧指令値生成手段から出力される電圧指令値に基づき、前記マルチ出力直流電源の各出力電位に対応した複数の電圧指令値からなる電圧指令値群を生成する電圧分配手段と、
前記電圧分配手段が出力される前記電圧指令値群に基づいて各直流電源に対応したスイッチング素子を各々駆動し、前記電圧指令値群に応じたパルス状電圧を生成するパルス状電圧生成手段と、
をそなえることを特徴とする。
また、第2の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記パルス状電圧生成手段が、
PWMパルスを生成する手段であって、前記マルチ出力直流電源から出力される各出力電圧(マルチ出力直流電源電圧)から、それぞれのPWMパルスを生成する(各出力電圧から各PWMパルスを生成する)、
ことを特徴とする。
さらにまた、第3の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記パルス状電圧生成手段が、
PWMを行う1周期Tpにおいて、前記マルチ出力電源から出力される複数の出力電圧それぞれから複数のPWMパルスを生成するように構成されている、
ことを特徴とする。
さらにまた、第4の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記マルチ出力直流電源から出力される出力電位は3(即ち出力電圧は2)である、ことを特徴とする。
さらにまた、第5の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
PWM1周期Tpにおいて、前記マルチ出力直流電源から出力される2つの出力電圧Vdc1、Vdc2から生成される各PWMパルスの生成時間Tp1、Tp2は、その比率Tp1:Tp2が一定である、
ことを特徴とする。
さらにまた、第6の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記電圧指令値生成手段が、
前記マルチ出力直流電源電圧のそれぞれの出力部から供給すべき電力の目標値である分配電力目標値に応じて前記電圧指令値群を生成し、
前記各PWMパルスの生成時間Tp1、Tp2が、それぞれが対応する分配電力目標値の大きさに連動して変化させられる、
ことを特徴とする。
さらにまた、第7の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記各PWMパルスの時間Tp1、Tp2が、それぞれが対応する分配電力目標値の大きさに比例させて求められる、或いは少なくとも比例演算を行って求められる、
ことを特徴とする。
さらにまた、第8の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記各PWMパルスの生成時間Tp1、Tp2に対して、上限、下限のリミッタが設けられている(所定の範囲内におさまるように調整される)、
ことを特徴とする。
さらにまた、第9の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記各PWMパルスの一方は、1PWM周期の中央部にオンパルスが生成され、前記各PWMパルスの他方は1PWM周期の両端部にオンパルスが生成される、
ことを特徴とする。
さらにまた、第10の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記各PWMパルスの一方のオンパルスと、前記各PWMパルスの他方のオンパルスとが、互いに隣接するように生成される、
ことを特徴とする。
さらにまた、第11の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記各PWMパルスの一方のオンパルスが1PWM周期の端部に生成され、前記各PWMパルスの他方のオンパルスが、前記1PWM周期の前後の各周期において、この1PWM周期側の端部に生成される、
ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
さらにまた、第11の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記マルチ出力直流電源の各出力電圧の一方の電圧Vdc1からPWMパルスを生成するための第1のノコギリ波キャリアと、他方の電圧Vdc2からPWMパルスを生成するための第2のノコギリ波キャリアとを使用し、
前記第1のノコギリ波キャリアと前記第2のノコギリ波キャリアとの各頂点が一致した対称波形となるように調整されている(即ち、一方のキャリアの最大値点(または最小値点)と他方のキャリアの最小値点(または最大値点)の位相が一致するような対称波形となるように制御する、或いはこのような対称波形となるように制御されたキャリアを外部から受信して使用する)、
ことを特徴とする。
さらにまた、第12の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記マルチ出力直流電源の各出力電圧の一方の電圧Vdc1からPWMパルスを生成するための第1のキャリアと、他方の電圧Vdc2からPWMパルスを生成するための第2のキャリアとを使用し、
前記第1のキャリアと前記第2のキャリアの位相が反転している、
ことを特徴とする。
さらにまた、第13の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記電圧指令値群を構成する電圧指令値であって、前記マルチ出力直流電源から出力される出力電圧Vdc1から生成される電圧の指令値v21*と、Vdc2から生成される電圧の指令値であるv22*は、それぞれVdc1、Vdc2による正規化と、Vdc1、Vdc2それぞれから供給する電力の目標値である分配電力目標値rto_pa、rto_pbに応じた修正とが施された値である第1の瞬時変調率m21_c*、第2の瞬時変調率m22_c*に変換され、それらがそれぞれ第1のキャリア、第2のキャリアと比較されることでPWMパルスが生成される、
ことを特徴とする。
さらにまた、第14の発明によるモータ駆動システムの制御装置は、
前記第1の瞬時変調率m21*、第2の瞬時変調率m22*が、前記分配電力目標値rto_pa、rto_pbと前記マルチ出力直流電源の出力電圧Vdc1、Vdc2に応じたオフセット量を加算する処理の少なくとも1つを行って得られた値に応じた値に設定される、
ことを特徴とする。
第1の発明では、電圧分配手段が出力する第2の電圧指令値群に基づいてパルス状電圧を生成するパルス状電圧生成手段を設けたことによって、電力分配手段からの指令値群に応じたパルス生成が可能となる。
第2の発明では、パルス状電圧生成手段は、PWMパルスを生成する手段であって、マルチ出力直流電源の出力電位の一つの電位を基準にした出力電圧(マルチ出力直流電源電圧)のそれぞれの電圧からPWMパルスを生成することによって、それぞれの電圧の出力部から出力される電力を制御できる。
第3の発明では、PWMを行う1周期(1PWM生成周期=Tp)において、上記マルチ出力電源の複数の出力電圧それぞれからPWMパルスを生成することによって、1PWM周期の期間で電源の各出力電圧から電力を取り出すため、高速かつ高効率で緻密な電力制御が可能となる。
第4の発明では、マルチ出力直流電源の出力電位は3という最も簡単な構成であるためPWM制御を容易に行うことができる。
第5の発明では、各出力電圧(Vdc1、Vdc2)から生成される各PWMパルスの時間(Tp1、Tp2)は、その比率Tp1:Tp2を一定にすることによって、時間が固定されているのでパルス生成するための演算が簡単で済み制御を容易に行うことができる。
第6の発明によれば、各PWMパルスの時間(Tp1、Tp2)を、それぞれが対応する分配電力目標値の大きさに連動して変化させることによって、分配電力目標値が大きい方の電源から生成する電圧値は大きくなるが、分配電力目標値の大きさに連動してパルスの時間を大きくするようにしたので、電圧を有効に利用することができる。
第7の発明によれば、各PWMパルスの時間(Tp1、Tp2)を、それぞれが対応する分配電力目標値の大きさに比例したもの、または少なくとも比例演算を行って求められたものとした。即ち、第6の発明をより具体化したものである。
第8の発明では、各PWMパルスの時間Tp1、Tp2には、上限、下限のリミッタを設けたことによって、Tp1、Tp2が0となることがなくなり、一定時間に生成されるパルス数が急に減少することを防止できるようになる。従って、可聴音の問題を低減でき、電動車両においては車内騒音や外部への騒音を低減することが可能となる。
第9の発明では、各PWMパルスの一方は1PWM周期の中央部にオンパルスが生成され、他方は1PWM周期の両端部にオンパルスが生成されるようにしてあるため、1PWM周期におけるオンデューティを0〜100%まで変化させることができる。
第10の発明によれば、各PWMパルスの一方のオンパルスと他方のオンパルスとを互いに隣接するように生成することによって、電圧源のオンパルスを連続的に生成できるため、一連のオンパルスを1つの連続したパルスとみなすことができる。このため、一方の電源を使用しない場合も、交流モータに印加される電圧パルスの周波数は変化せず、2つの電源を使用しているときと同じ可聴音が出る、即ち可聴音周波数が変化しない。従って、作業者、特に本発明を電動車両に適用した場合などでは運転者が不快に感じる電磁騒音の急激な増加を防止することができる。また、本発明によれば、本方法で使用する電力変換装置の各スイッチのスイッチング周波数は等しいため、スイッチ群のうちのあるスイッチへ損失が局所的に偏ることもない。
第11の発明によれば、電圧源のオンパルスを隣接したPWM周期の始端部と終端部とに配置させて周期の境界を挟んで互いに隣接させるように生成することで、結果として連続的なパルスが生成することができる。これによって、第10の発明をより容易に実現させることが可能となる。
第12の発明によれば、頂点が一致した対称波形の2つのノコギリ波キャリアを儲け、これらのキャリアと変調率指令値との比較によって、電圧源のオンパルスを、PWM周期の始端部と終端部とにそれぞれ生成することが可能である、これによって、第11の発明をより容易に実現させることが可能となる。
第13の発明では、マルチ出力直流電源の各出力電圧の一方の電圧Vdc1からPWMパルスを生成するための第1のキャリアと、他方の電圧Vdc2からPWMパルスを生成するための第2のキャリアとを備え、第1のキャリアと第2のキャリアの位相を反転している。これにより、例えば第9の発明のようなパルス生成をより容易に実現できる。
第14の発明では、電圧指令値群を構成する電圧指令値であって、マルチ出力直流電源の出力電圧Vdc1から生成される電圧の指令値であるv21*と、Vdc2から生成される電圧の指令値であるv22*は、それぞれVdc1、Vdc2による正規化と、Vdc1、Vdc2それぞれから供給する電力の目標値である分配電力目標値rto_pa、rto_pbに応じた修正とが施された値に変換され(第1の瞬時変調率m21_c*、第2の瞬時変調率m22_c*)、それらがそれぞれ第1のキャリア、第2のキャリアと比較されることでPWMパルスが生成されるようにした。これによって、電流制御のゲインを電圧によって変化させること、また、電源電圧の有効利用が可能となる。
第15の発明では、第1の瞬時変調率m21*、第2の瞬時変調率m22*は、分配電力目標値rto_pa、rto_pbとマルチ出力直流電源の出力電圧Vdc1、Vdc2に応じたオフセット量を加算する処理の少なくとも1つの処理を行って得られた値に応じた値に設定されたものである。これにより、電源電圧の有効利用が可能となる。
以降、諸図面を参照しつつ、本発明の実施態様を詳細に説明する。
第1の実施例
図2は、本発明の第1の実施例によるモータ駆動システムの制御装置の機能ブロック図である。本実施例では、直流電源10aと直流電源10bとで構成されるマルチ出力直流電源10と、この電源の電圧を用いてモータに印加する電圧を生成する電力変換器30と、モータ20と、電力変換器30を駆動することでモータ20のトルクを制御しつつ、直流電圧源10a、10bそれぞれから供給される電力の分配比率を制御する制御装置40とで構成される。
マルチ出力直流電源10は、直流電圧源10aの低電位側端子と10bの低電位側端子が接続されて共通電位(以降、GND電位と記す)が構成されている。この電源は、3つの電位、つまり、GND電位、直流電圧源10aの電位Vdc_a、直流電圧源10bの電位Vdc_bを出力する電源である。
モータ20は3相交流モータである。このモータは、後述する電力変換器30から出力される交流電圧により駆動される。
電力変換器30は、マルチ出力直流電源10から出力される3つの電位の電圧をもとに、モータに印加する電圧を生成する直流-交流電力変換器である。この電力変換器は、図4に示すように各相同じ構成のスイッチ手段で構成されている。U相のスイッチ手段30Uを使って説明する。このスイッチは、モータ20のU相に出力する電圧を生成するスイッチ手段である。GND電位、Vdc_a、Vdc_bのなかから択一的に接続するスイッチであり、各電位に接続する時間の割合を変化させることで、モータに必要な電圧を供給する。V相のスイッチ手段30V、W相のスイッチ手段30Wも同様である。
図2に戻って、制御装置40の構成を説明する。41は、外部より与えられるトルク指令とモータの回転速度とからモータのd軸電流の指令値id*とq軸電流の指令値iq*とを演算するトルク制御手段(回路)である。42は、dq軸電流指令値id*、iq*とdq軸電流値id、iqとから、これらを一致させるための電圧指令値vd*、vq*を演算する電流制御手段(回路)である。id、iqは3相/dq変換手段(回路)48により3相電流iu、ivから求められる。43は、dq軸電圧指令値vd*、vq*を3相電圧指令vu*、vq*、vw*に変換するdq/3相電圧変換手段である。44は、3相電圧指令を、電源10aから供給する電力Paと、電源10bから供給する電力Pbの分配目標値(rto_pa、rto_pb)に応じて、それぞれの電源の電圧から生成するU相電圧指令vu_a*、vu_b*、V相電圧指令vv_a*、vv_b*、W相電圧指令vw_a*、vw_b*を生成する電圧分配手段(回路)である(以下、電源10aから生成する電圧の指令を電源10a分電圧指令、電源10bから生成する電圧の指令を電源10b分電圧指令と記す)。45は、電源10aの電圧Vdc_a、電源10bの電圧Vdc_bを入力し、vu_a*、vu_b*、vv_a*、vv_b*、vw_a*、vw_b*正規格化した電圧指令である瞬時変調率指令mu_a*、mu_b*、mv_a*、mv_b*、mw_a*、mw_b*を生成する変調率演算手段(回路)である。46は、瞬時変調率指令にPWMを行う前の処理を行い最終的な瞬時変調率指令mu_a_c*、mu_b_c *、mv_a_c *、mv_b_c *、mw_a_c *、mw_b_c *を生成する変調率補正手段(回路)である。47は、最終的な瞬時変調率指令に基づいて電力変換器30の各スイッチをオン/オフするPWMパルスを生成するPWMルス生成手段(回路)である。
次に作用を説明する。本発明の最大の特徴は、図4に示すような簡単な構成の電力変換器で、モータのトルクを制御しつつ、2つの電源10a、10bから供給する電力の割合を指令値に応じて自由に変更できることにある。図2において、電圧分配手段44、規格化電圧指令生成手段45で電力の分配を所望の値にするための電圧指令値を生成する。電力分配手段44では、以下のような原理に基づいて演算を行う。
モータのトルクを指令値どおりに制御しつつ、電源10aから供給される電力Paと電源10bから供給される電力Pbの割合を変更するには以下の2つの条件を満たせば良い。
1.電圧条件
Vu*=Vu_a*+Vu_b*
Vv*=Vv_a*+Vv_b*
Vu*=Vw_a*+Vw_b*
2.電力条件
Pa:Pb=Vu_a*:Vu_b*
Pa:Pb=Vv_a*:Vv_b*
Pa:Pb=Vw_a*:Vw_b*
図8、図10にU相電圧指令Vu*と電源10a分電圧指令Vu_a*・電源10b分電圧指令Vu_b*を示す。図8は、PaとPbが同符号の場合であり、図10は異符号の場合である。上の2条件を電圧ベクトル表示すると、次のようになる。
1.電圧条件
V*=Va*(Vu_a*、Vv_a*、Vw_a*)+Vb*(Vu_b*、Vv_b*、Vw_b*)
2.電力条件
Pa:Pb=sgn(Va*)|Va*(Vu_a*、Vv_a*、Vw_a*)|
:sgn(Vb*)|Vb*(Vu_b*、Vv_b*、Vw_b*)|
ただし、sgn(Va*)、sgn(Vb*)は、電圧ベクトルVと同じ方向を1、反対方向を−1と定義する。
また、電圧ベクトルで表記すると、図9、図11のようになる。
さて、図2に戻って電圧分配手段44の動作を説明する。2つの電源から供給される電力の和をPとすると、
P=Pa+Pb
である。
ここで、
Pa=rto_pa・P
Pb=rto_pb・P
と定義する。ただし、
rto_pa=Pa/P
rto_pb=Pb/P
である。
電圧分配手段44には、電圧指令vu*、vv*、vw*と分配電力指令値rto_pa(=1-rto_pb)が入力される。これらから、以下の計算により電源10a分電圧指令、電源10b分電圧指令を求める。
vu_a*=rto_pa・vu*
vu_b*=rto_pb・vu*
vv_a*=rto_pa・vv*
vv_b*=rto_pb・vv*
vw_a*=rto_pa・vw*
vw_b*=rto_pb・vu*
以下、変調率演算手段45、変調率補正手段46、PWMパルス生成手段47を図3A、図5、図6Aを用いて詳細に説明する。
図3Aは、図2の45〜47の手段で構成される部分を抜き出した機能ブロック図である。図5は、図3A(及び後で説明する図3B)の各手段で行う演算をフローチャートで示したものである。図6Aは、第1の実施例によるPWMパルスの生成方法を示すタイミングチャートである。以下の説明は、U相についてのみ行うが、V相、W相についても全く同様の操作を行う。
変調率演算手段45
手段45では、図5に示す演算2を行う。U相の電源10a分電圧指令vu_a*、電源10b分電圧指令vu_b*をそれぞれの直流電圧の半分の値で正規化することで電源10a分瞬時変調率指令mu_a*、電源10b分瞬時変調率指令mu_b*を求める。
mu_a*=vu_a*/(Vdc_a/2)
mu_b*=vu_b*/(Vdc_b/2)
変調率補正手段46
手段46では、図5に示す演算3を行う。電源10a分瞬時変調率指令mu_a*、電源10b分瞬時変調率指令mu*_bから0.5を減算することで最終的な瞬時変調率指令mu_a_c*、mu_b_c*を求める。
mu_a_c*=mu_a*―0.5
mu_b_c*=mu_b*―0.5
PWMパルス生成手段47
手段47では、図5に示す演算4を行う。図6Aを用いてその動作を説明する。まず、電源10aの電圧Vdc_aから最終的な電源10a分瞬時変調率指令mu_a_c*に基づいてPWMパルスを生成する際に用いる電源10a用キャリアと、最終的な電源10b分瞬時変調率指令mu_b_c*から電源10b分電圧指令に基づいてPWMパルスを生成する際に用いる電源10a用キャリアがあり、これらの位相は反転するように調整されている。
mu_a_c*と電源10a用キャリアとを比較してvu_pwm1を生成する。また、mu_b_c*と電源10b用キャリアとを比較してvu_pwm2を生成する。そして、vu_pwm1、vu_pwm2、vu_pwm3(vu_pwm1とvu_pwm2のNOR)が生成される。これらの信号が図4におけるSW1、SW2、SW3に加えられる。
この方法により、1PWM周期Tpwmの半分が電源10a分瞬時変調率指令mu_a_c*に基づいて生成されるパルスに割り当てられる時間Tp1となり、残り半分が電源10b分瞬時変調率指令mu_a_c*に基づいて生成されるパルスに割り当てられる時間Tp2となる。つまり
Tp1=Tp2=Tpwm/2
である。
また、キャリアを反転させているため、電源10aから生成されるvu_pwm1のオンパルスは1PWM周期の始まりと終わりの両端部に発生し、電源10bから生成されるvu_pwm2のオンパルスは1PWM周期の中央部に発生する。従って。それぞれのONデュティが0〜100%なる範囲すべてのパルスを生成することができる。
以上の演算により、PWMパルスが生成される。
図12に、本制御装置でモータを駆動した場合のシミュレーション結果を示す。モータを一定トルク一定回転で駆動し、電源10aの分配電力指令値rto_paを0から徐々に増やした場合(電源10bの分配電力指令値rto_paを1から徐々に減らした場合)のシミュレーション結果である。まず、モータトルクであるが、dq軸電流は、dq軸電流指令値に一致していることより、電力を変化させてもトルクは指令値に追従していることが分かる。次に電力分配制御であるが、分配電力指令値どおりに、電源10a供給電力Paが徐々に増加し、電源10b供給電力Pbが上場に減少していることが確認できる。時間0〜時間t1までは、Pa、Pbは同じ符号の電力である。この状態は、モータに供給する電力を電源10aと電源10bとで分担している状態である。時間t1以降は、Paは正であり、Pbは負となる指令値であるが、やはり指令値に追従している。この状態は、電源10aからモータ出力以上の電力を供給し、残りを電源10bに回生している状態である。
以上説明してきたように、本実施例では、モータトルクをトルク指令どおりの値に制御しながら、電源10aと電源10bから供給する電力の割合を指令値どおりに制御することができる。
第2の実施例
図3Bは、第2の実施例による機能ブロック図である。図6Bは、第2の実施例によるPWMパルスの生成方法を示すタイミングチャートである。本実施例が、第1実施例と異なるのはPWMパルス生成手段47aである。図5のフローチャートに示してある各演算を行うが、PWM生成手段47aで行われる演算が実施例とは以下のように異なる。
PWMパルス生成手段47a
手段47aでは、図5に示す演算4を行う。図6Bを用いてその動作を説明する。まず、電源10a用キャリアは、電源10a用の電圧Vdc_aから
電圧パルスを出力するために、各スイッチを駆動するPWMパルスを生成するためのノコギリ波キャリアであり、同様に、電源10b用のキャリアとしてノコギリ波キャリアを設ける。これらの2つのノコギリ波キャリアは、上限+1、下限−1の値を取る、頂点が一致した対称波形に調整されたものである。
電源10a分瞬時変調率指令mu_a_c*と電源10b用キャリアとを比較し、vu_pwm1を生成する。比較時のvu_pwm1生成は次のように行う。
mu_a_c* > 電源10a用キャリア ならば vu_pwm1=オン
mu_a_c* ≦ 電源10a用キャリア ならば vu_pwm1=オフ
また、同様に、vu_pwm2生成は次のように行う。
mu_b_c* > 電源10b用キャリア ならば vu_pwm2=オン
mu_b_c* ≦ 電源10b用キャリア ならば vu_pwm2=オフ
このようにして、vu_pwm1、vu_pwm2、vu_pwm3(vu_pwm1とvu_pwm2のNOR)が生成される。これらの信号が図4のSW1〜3に加えられる。
また、電源10a用キャリアと電源10b用キャリアとは、PWM周期内で互いに対称な波形であるため、電源10aから生成されるvu_pwm1のオンパルスは、1PWM周期の始まりの端部に発生し、電源10bから生成されるvu_pwm2のオンパルスは、1PWM周期の始まりの終端部に発生する。このように、vu_pwm2とvu_pwm1は、PWM周期の端部に連続的に発生するため、vu_pwm2とvu_pwm1とのNORで生成されるvu_pwm3のPWMパルスの数は、1PWM周期に1つとなる。即ち、各スイッチSW1〜3の1PWM周期あたりのスイッチング回数は等しくなり、スイッチングに伴う損失も各スイッチで大きく異なることはない。
この方法により、1PWM周期Tpwmの半分が電源10a分瞬時変調指令mu_a_c*に基づいて生成されるパルスに割り当てられる時間Tp1となり、残り半分が電源10b分瞬時変調率指令mu_b_c*に基づいて生成されるパルスに割り当てられる時間Tp2となる。つまり、
Tp1=Tp2=Tpwm/2
である。
第3の実施例
図15は、本発明の第3の実施例によるモータ駆動システムの制御装置の機能ブロック図である。本実施例が第1の実施例と異なるのは、変調率補正手段46aである。他の部分は第1の実施例と同様である。第1実施例では、電源10a分電圧指令から生成するパルスに割り当てる時間Tp1と電源10b分電圧指令から生成するパルスに割り当てる時間Tp2と1PWM周期Tpwmの関係をTp1=Tp2=Tpwm/2としたが、本実施例では2つの分配電力指令値rto_paとrto_pbの大きさに応じてTp1、Tp2を変化させるようにすることで、二つの分配電力目標値rto_paとrto_pbの大きさが大きく異なる場合に、直流電源電圧を有効に利用できるようにしている。
以下、図7、図13、図14を用いて説明する。
変調率補正手段46a
図7は、図15の一部を抜き出した機能ブロックである、即ち、第3の実施例による機能ブロック図である。図7の手段46aでは、図13に示す演算3aを行う。電源10a分瞬時変調率指令mu_a*、電源10b分瞬時変調率指令mu*_bに分配電力目標値の大きさに応じた値を乗じるとともにオフセット値を減算することで、分配電力目標値の大きさが大きい電源から生成する電圧を大きくできるようにしている。
PWMパルス生成手段47
手段47では、図13に示す演算4を行う。図14を用いてその動作を説明する。演算は第1の実施例のPWMパルス生成手段47と全く同様であるが、変調率補正手段46の出力mu_a_c*、mu_b_c*が第1の実施例と異なるため、生成されるPWMパルスが異なる。第1の実施例では、電源10a分瞬時変調率指令mu_a_c*に基づいて生成されるパルスに割り当てられる時間Tp1と電源10a分瞬時変調率指令mu_a_c*に基づいて生成されるパルスに割り当てられる時間Tp2とがTpwm/2に固定されてパルスを生成したが、本実施例ではTp1とTp2がそれぞれ出力電圧分配比に応じて変化するようにした。このようにすることによって、大きな電力を取り出す電源から生成するパルスのオン時間を最大1PWM周期時間まで大きくし、小さな電力を取り出す電源から生成するパルスのオン時間を0まで小さくすることができるので、2つの分配出力電力目標値の大きさの比が大きく異なる場合にも電源電圧を有効に利用することができる。
なお、演算3aに用いるrto_pa、rto_pbを、rto_pa’、rto_pb’に置き換え、
例えば、
rto_pa’= rto_pa (rto_pa<-0.2、0.2<rto_pa<0.8)
0.8(0.8=<rto_pa)
0.2(-0.2=<rto_pa<=0.2)
rto_pb’= rto_pb (rto_pb<-0.2、0.2<rto_pb<0.8)
0.8(0.8=<rto_pb)
0.2(-0.2=<rto_pb<=0.2)
とする。このようにすれば、どちらかの電源から生成されるパルスが消滅することがなくなり、スイッチング回数の減少により可聴音の問題が発生することを防止できる。
以上説明してきたように、本実施例では、Tp1とTp2がそれぞれ出力電圧分配比に応じて変化するようにしたので、2つの分配出力電力目標値の大きさの比が大きく異なる場合にも電源電圧を有効に利用することができる。
第4の実施例
図18Aは、第4の実施例による機能ブロック図である。図19は、図18A(及び後で説明する図18B)の各手段で行う演算をフローチャートで示したものである。図20Aは、PWMパルスの生成方法を示すタイミングチャートである。
本実施例が、第3実施例と異なるのは変調率補正手段46a(演算3b)である。本実施例では、図19の演算3bのように瞬時変調率を補正する際に、分配出力電力目標値に加え、直流電源の電圧による補正も行うことで、電源電圧を有効に利用できるようにした。第4の実施例は、以下に述べる第5の実施例と同様の演算が行われるが、入力するキャリアが異なるため出力される各信号が異なるものとなる。処理の詳細は第5の実施例を参照されたい。
第5の実施例
図18Bは、第5の実施例による機能ブロック図である。図20Bは、PWMパルスの生成方法を示すタイミングチャートである。本実施例が第1の実施例と異なるのは変調率補正手段46b(演算3b)である。他の部分は、第1の実施例と同様である。
変調率補正手段46b
手段46bでは、図19に示す演算3bを行う。この演算では、電源電圧Vdc_a、Vdc_bと分配電力目標値rto_paとrto_pbとを用いて、次の式に基づいて変調率の補正を行う。
Figure 2006129644

Figure 2006129644

このように、電源10a分瞬時変調率指令mu_a*、電源10b分瞬時変調率指令mu_b*に分配電力目標値の大きさに応じた値を乗じるとともにオフセット値を減算することで、分配電力目標値の大きさが大きい電源から生成する電圧を大きくできるようにしてある。
PWMパルス生成手段47a
手段47aでは、図19に示す演算4を行う。図20Aを用いてその動作を説明する。演算は第1の実施例のPWMパルス生成手段47と全く同様であるが、変調率補正手段46bの出力mu_a_c*、mu_b_c*が第1の実施例と異なるため、生成されるPWMパルスが異なる。第1の実施例では、電源10a分瞬時変調率指令mu_a_c*に基づいて生成されるパルスに割り当てられる時間Tp1と電源10a分瞬時変調率指令mu_a_c*に基づいて生成されるパルスに割り当てられる時間Tp2とがTpwm/2に固定されてパルスを生成したが、本実施例ではTp1とTp2がそれぞれ出力電圧分配比に応じて変化するようにした。このようにすることによって、大きな電力を取り出す電源から生成するパルスのオン時間を最大1PWM周期時間まで大きくし、小さな電力を取り出す電源から生成するパルスのオン時間を0まで小さくすることができるので、2つの分配出力電力目標値の大きさの比が大きく異なる場合にも電源電圧を有効に利用することができる。
分配電力目標値が、rto_pa=1、rto_pb=0のとき、vu_pwm2は、常にオフとなり、vu_pwm1とvu_pwm3のパルスが生成される。このときも、SW1とSW3のスイッチング周波数は変化しないため、電磁的な騒音が増加することがない。
以上説明してきたように、本実施例では、Tp1とTp2がそれぞれ出力電圧分配比に応じて変化するようにしたので、2つの分配出力電圧目標値の大きさの比が大きくなる場合にも電源電圧を有効に利用することができる。
第6の実施例
図16、は第3実施例を燃料電池車両に適用した例である。燃料電池は、回生電力を受け入れることができないこと、動作点により効率が変化すること、応答性が良好でないことなどから、燃料電池とバッテリの電力を適切な配分で使用することが良いとされている。本実施例では、外部より与えられた分配電力目標値に従った電力を燃料電池とバッテリから供給することができる。従って、効率の観点から最適な電力分配指令が与えられた場合には高効率にモータ駆動することができ、回生の場合には電力分配指令を全電力がバッテリに戻るように設定すれば、全ての電力をバッテリに回生することができるなど、状況にあった電力分配を行うことができる。本実施例では、半導体スイッチによる電圧の直接変換を行っているので、DC-DCコンバータを用いる従来例(図1)と比べ、大幅な小型化・低損失化することができる。
本発明を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることを留意されたい。
例えば、以上の説明では、図4に示すようにマルチ出力直流電源が単一出力電源の低電位側を共通電位にした構成のものに対応する電力変換器の例のみを示した。しかし、本発明はこのような構成の電力変換器に限定されるものではない。例えば、図17に示すような単一電源の高電位側が共通電位にされた構成のマルチ出力直流電源に対応した電力変換器であっても良い。また、マルチ出力直流電源を構成する単一出力電源は、コンデンサでもよい。
図16は、本発明による制御システムを燃料電池とバッテリとを併用する電動車両に適用した構成を示す図である。図に示すように、本発明はこのような電動車両に用いることが好適である。
従来のモータ制御システムの構成を示す図である。 本発明の第1の実施例によるモータ駆動システムの制御装置の機能ブロック図である。 図2の45〜47の手段で構成される部分を抜き出した機能ブロック図である。 第2の実施例による機能ブロック図である。 本発明の一部である電力変換器の構成例を示す図である 図3A、3Bの各ブロックの演算を示すフローチャートである。 第1の実施例によるPWMパルスの生成方法を示すタイミングチャートである。 第2の実施例によるPWMパルスの生成方法を示すタイミングチャートである。 第3の実施例による機能ブロック図である。 相電圧波形で電圧分配を説明する図(2つの電源から供給される電力が同符号の場合)でる。 電圧ベクトルで電圧分配を説明する図(2つの電源から供給される電力が同符号の場合)である。 相電圧波形で電圧分配を説明する図(2つの電源から供給される電力が異符号の場合)である。 電圧ベクトルで電圧分配を説明する図(2つの電源から供給される電力が異符号の場合)である。 本発明の動作シミュレーション結果を示す図である。 図7の各ブロックの演算を示すフローチャートである。 第3の実施例のPWMパルス生成手段での演算を示す図である。 第3の実施例の制御システムの構成を示す図である。 本発明による制御システムを燃料電池とバッテリとを併用する電動車両に適用した構成を示す図である。 電力変換器の別構成を示す図である。 第4の実施例による機能ブロック図である。 第5の実施例による機能ブロック図である。 図18A、18Bの各手段で行う演算をフローチャートで示したものである。 第4の実施例によるPWMパルスの生成方法を示すタイミングチャートである。 第5の実施例によるPWMパルスの生成方法を示すタイミングチャートである。
符号の説明
10 マルチ出力直流電源
10a,10b 直流電源
20 モータ
30 電力変換器
30U,30V,30W スイッチ手段
40 制御装置
41 トルク制御手段
42 電流制御手段
43 dq/3相電圧変換手段
44,44a 電圧分配手段
45 変調率演算手段
46,46a,46b 変調率補正手段
47,47a,47b PWMパルス生成手段
48 3相/dq変換手段

Claims (15)

  1. 3以上の電位を出力するマルチ出力直流電源と、この電源の出力電圧を変換した電圧をモータに印加することでこのモータを駆動する電力変換装置とで構成されるモータ駆動システムの制御装置であって、
    前記モータに印加する電圧の指令値を生成する電圧指令値生成手段と、
    前記電圧指令値生成手段から出力される電圧指令値に基づき、前記マルチ出力直流電源の各出力電位に対応した複数の電圧指令値からなる電圧指令値群を生成する電圧分配手段と、
    前記電圧分配手段が出力される前記電圧指令値群に基づいて各直流電源に対応したスイッチング素子を各々駆動し、前記電圧指令値群に応じたパルス状電圧を生成するパルス状電圧生成手段と、
    をそなえることを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記パルス状電圧生成手段は、
    PWMパルスを生成する手段であって、前記マルチ出力直流電源から出力される各出力電圧から、それぞれのPWMパルスを生成する、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  3. 請求項1または2に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記パルス状電圧生成手段は、
    PWMを行う1周期Tpにおいて、前記マルチ出力電源から出力される複数の出力電圧それぞれから複数のPWMパルスを生成するように構成されている、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記マルチ出力直流電源から出力される出力電位は3である、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  5. 請求項4に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    PWM1周期Tpにおいて、前記マルチ出力直流電源から出力される2つの出力電圧Vdc1、Vdc2から生成される各PWMパルスの生成時間Tp1、Tp2は、その比率Tp1:Tp2が一定である、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  6. 請求項4に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記電圧指令値生成手段は、
    前記マルチ出力直流電源電圧のそれぞれの出力部から供給すべき電力の目標値である分配電力目標値に応じて前記電圧指令値群を生成し、
    前記各PWMパルスの生成時間Tp1、Tp2は、それぞれが対応する分配電力目標値の大きさに連動して変化させられる、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  7. 請求項4に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記各PWMパルスの時間Tp1、Tp2が、それぞれが対応する分配電力目標値の大きさに比例させて求められる、或いは少なくとも比例演算を行って求められる、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  8. 請求項6または7に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記各PWMパルスの生成時間Tp1、Tp2に対して、上限、下限のリミッタが設けられている、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  9. 請求項5〜8のいずれか1項に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記各PWMパルスの一方は、1PWM周期の中央部にオンパルスが生成され、前記各PWMパルスの他方は1PWM周期の両端部にオンパルスが生成される、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  10. 請求項5〜8のいずれか1項に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記各PWMパルスの一方のオンパルスと、前記各PWMパルスの他方のオンパルスとが、互いに隣接するように生成される、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  11. 請求項5〜8、10のいずれか1項に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記各PWMパルスの一方のオンパルスが1PWM周期の端部に生成され、前記各PWMパルスの他方のオンパルスが、前記1PWM周期の前後の各周期において、この1PWM周期側の端部に生成される、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  12. 請求項5〜8、10、11のいずれか1項に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記マルチ出力直流電源の各出力電圧の一方の電圧Vdc1からPWMパルスを生成するための第1のノコギリ波キャリアと、他方の電圧Vdc2からPWMパルスを生成するための第2のノコギリ波キャリアとを使用し、
    前記第1のノコギリ波キャリアと前記第2のノコギリ波キャリアとの各頂点が一致した対称波形となるように調整されている、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  13. 請求項5〜12のいずれか1項に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記マルチ出力直流電源の各出力電圧の一方の電圧Vdc1からPWMパルスを生成するための第1のキャリアと、他方の電圧Vdc2からPWMパルスを生成するための第2のキャリアとを使用し、
    前記第1のキャリアと前記第2のキャリアの位相が反転している、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  14. 請求項13に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記電圧指令値群を構成する電圧指令値であって、前記マルチ出力直流電源から出力される出力電圧Vdc1から生成される電圧の指令値v21*と、Vdc2から生成される電圧の指令値であるv22*は、それぞれVdc1、Vdc2による正規化と、Vdc1、Vdc2それぞれから供給する電力の目標値である分配電力目標値rto_pa、rto_pbに応じた修正とが施された値である第1の瞬時変調率m21_c*、第2の瞬時変調率m22_c*に変換され、それらがそれぞれ第1のキャリア、第2のキャリアと比較されることでPWMパルスが生成される、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
  15. 請求項5〜14のいずれか1項に記載のモータ駆動システムの制御装置において、
    前記第1の瞬時変調率m21*、第2の瞬時変調率m22*は、前記分配電力目標値rto_pa、rto_pbと前記マルチ出力直流電源の出力電圧Vdc1、Vdc2に応じたオフセット量を加算する処理の少なくとも1つを行って得られた値に応じた値に設定される、
    ことを特徴とするモータ駆動システムの制御装置。
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