JP2006128956A - 放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置及びその制御方法並びに制御プログラム - Google Patents

放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置及びその制御方法並びに制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、筐体の開閉状態に応じて、放送の視聴と視聴中断時の放送の情報内容の再生を実行可能にする。
【解決手段】 放送受信機能を備えた折畳式携帯通信端末装置において、初期状態で開閉検出部21による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容をLCD部14とレシーバ/マイク部16とからなる外部出力部に供給する放送受信状態とし、放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の外部出力部への供給を停止して外部メモリ部22に保存する放送記録状態とし、放送記録状態で筐体の開状態検出によって、放送の受信を停止するとともに外部メモリ部に保存した情報内容を再生して外部出力部に供給する放送再生状態とする一連の制御を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は、放送信号を受信する機能を有する折畳式の携帯通信端末装置と、その放送信号受信制御方法並びに制御用プログラムに関する。
携帯通信端末装置であって、放送受信機能を有するものについては既に知られている。一般にこのような装置においては、放送受信中になんらかの理由によって、他の動作を行わなければならなくなったような場合に放送受信を中断すると、その期間の放送内容を後で知ることができなくなる。
これに対して、例えば特許文献1には、地上波ディジタル放送の受信機能を有する携帯型の視聴装置において、地上波ディジタル放送を受信し視聴を行いながら、メモリカードに映像・音声データを記録しておき、視聴を止めなければならないこととなった場合には、放送の受信と記録を継続しながら、ユーザが所定の操作を行うことによって、視聴中断箇所を示すマーク情報をメモリカードに記録しておく。そして、後でメモリカードに記録したデータを再生して視聴するとき、記録されたマーク情報に基づいて視聴中断箇所から再生を開始することによって、既に視聴済みの部分を除いて視聴開始可能にすることが記載されている。
また、特許文献2には、折畳み型携帯無線端末において、筐体の開閉検出手段を備えることによって、複雑なメニュー操作を行う必要なしに、筐体の開閉操作に応じて、表示画面における表示内容をその種類に関係なく、直ちに表示画面ごとに保存可能にするとともに、同じく筐体の開閉操作に応じて、保存されている表示内容を、その種類に関係なく、その参照先を判別しながら直ちに呼び出して、表示画面において表示可能にすることが記載されている。
さらに、特許文献3には、テレビ放送受信機能を有する携帯通信装置において、テレビ放送を視聴中に携帯電話が通話状態になると、テレビ放送の視聴を中断するとともに、自動的に受信中のテレビ放送内容の記録を開始する。そして、通話が終了したとき、テレビ放送の記録を継続しながら、通話開始時以降の記録内容を自動的に再生する追いかけ再生・記録を行うので、使用者は、通話終了後、通話開始時以後のテレビ放送内容を、きれめなく連続して視聴可能になることが記載されている。
特開2003−101921(〔0005〕等) 特開2004−064294(〔0011〕〜〔0014〕等) 特開2004−193944(〔0007〕,〔0008〕等)
特許文献1記載の携帯型視聴装置の場合は、地上波ディジタル放送の視聴中断時、メモリカードに視聴中断箇所を示すマーク情報を記録するためには、ユーザが所定の操作を行ってその旨を視聴装置に指示することが必要であり、もしもこの操作を行わなかった場合には、視聴済みの部分を除いて視聴中断時以降の分のみを再生するように制御することはできない。
特許文献2記載の折畳み型携帯携帯無線端末の場合は、筐体の開閉操作によって保存することができるのは、そのとき表示画面に表示されていた内容であり、また、筐体の開閉操作によって呼び出すことができるのは、保存動作によって既に保存されている表示内容であって、放送された情報内容を保存し、または呼び出すことはできない。
また、特許文献3記載の携帯通信装置の場合は、通話の開始によってテレビ放送の記録を開始し、通話の終了によって、テレビ放送の追いかけ再生を行うことができるが、筐体の開閉の操作に応じて、放送内容を保存し、放送内容の追いかけ再生を行うことはできない。
この発明は上述の事情に鑑みてなされたものであって、放送受信機能を有する折畳式の携帯通信端末装置において、筐体の折畳みに基づく放送の視聴中断時に、ユーザが特別の操作を行わなくても、放送された情報内容の記録を開始するとともに、筐体が開かれたことによる放送の視聴再開時、視聴中断時から視聴再開時までの情報内容を出力することが可能な、放送信号受信機能付き折畳式携帯通信端末装置及びその制御方法並びにプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置に係り、第1の筐体と第2の筐体とがヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている折畳式携帯通信端末装置において、放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、上記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、上記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、上記第1の筐体と第2の筐体との折畳み状態(以下、閉状態という)と開放状態(以下、開状態という)とを検出する開閉検出手段と、初期状態で上記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を上記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の上記外部出力手段への供給を停止して上記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、放送の受信を停止するとともに上記情報保存手段に保存した情報内容を再生して上記外部出力手段に供給する放送再生状態とする一連の制御を行う制御手段とを備えたことを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置に係り、第1の筐体と第2の筐体とがヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている折畳式携帯通信端末装置において、放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、上記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、上記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、上記第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段と、初期状態で上記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を上記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の上記外部出力手段への供給を停止して上記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、上記情報保存手段に保存した情報内容を再生して上記外部出力手段に供給しながら、放送を受信して情報内容を上記情報保存手段に記録する放送追いかけ再生・記録状態とする一連の制御を行う制御手段とを備えたことを特徴としている。
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置に係り、上記放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置が、放送受信機能付き折畳式携帯電話装置であることを特徴としている。
また、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか一記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置に係り、上記放送が地上波ディジタル放送であって、上記情報内容が符号化映像信号と音声ディジタル信号であることを特徴としている。
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか一記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置に係り、上記情報保存手段が、上記放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の外部メモリ部に装着されたメモリカードであることを特徴としている。
また、請求項6記載の発明は、請求項5記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置に係り、上記メモリカードが、miniSDメモリカードであることを特徴としている。
また、請求項7記載の発明は放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の制御方法に係り、放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、上記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、上記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、ヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えた放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、初期状態で上記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を上記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の上記外部出力手段への供給を停止して上記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、放送の受信を停止するとともに上記情報保存手段に保存した情報内容を再生して上記外部出力手段に供給する放送再生状態とする一連の制御を行うことを特徴としている。
また、請求項8記載の発明は放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の制御方法に係り、放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、上記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、上記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、ヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えた放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、初期状態で上記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を上記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の上記外部出力手段への供給を停止して上記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、上記情報保存手段に保存した情報内容を再生して上記外部出力手段に供給しながら、放送を受信して情報内容を上記情報保存手段に記録する放送追いかけ再生・記録状態とする一連の制御を行うことを特徴としている。
また、請求項9記載の発明は、請求項7記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムに係り、放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、上記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、上記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、ヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えた放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、コンピュータに、初期状態で上記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を上記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の上記外部出力手段への供給を停止して上記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、放送の受信を停止するとともに上記情報保存手段に保存した情報内容を再生して上記外部出力手段に供給する放送再生状態とする一連の制御を行わせることを特徴としている。
また、請求項10記載の発明は、請求項8記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムに係り、放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、上記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、上記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、ヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えた放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、コンピュータに、初期状態で上記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を上記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の上記外部出力手段への供給を停止して上記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、上記情報保存手段に保存した情報内容を再生して上記外部出力手段に供給しながら、放送を受信して情報内容を上記情報保存手段に記録する放送追いかけ再生・記録状態とする一連の制御を行わせることを特徴としている。
本発明の放送信号受信機能付き折畳式携帯通信端末装置およびその制御方法によれば、ユーザが放送を受信して視聴中に、装置の上下筐体が折畳まれて閉状態とされたことを検出して、放送の情報内容を自動的に記憶部に保存するとともに、装置筐体が次に開状態とされたことを検出したとき、閉状態検出時から開状態検出時までの情報内容を出力する。従って、ユーザは特別の操作を行うことなしに、筐体を折畳むことによって、放送の視聴を中断する事態が生じても、筐体を再び開いたとき、視聴中断部分の情報内容を視聴することができる。
また、本発明の放送信号受信機能付き折畳式携帯通信端末装置およびその制御方法によれば、ユーザが放送を受信して視聴中に、装置の上下筐体が折畳まれて閉状態とされたことを検出して、放送の情報内容を自動的に記憶部に保存するとともに、装置筐体が次に開状態とされたことを検出したとき、閉状態検出時から開状態検出時までの情報内容と、開状態検出時以降の情報内容とを連続して出力する。従って、ユーザは特別の操作を行うことなしに、筐体を折畳むことによって、放送の視聴を中断する事態が生じても、筐体を再び開いたとき、視聴中断部分の情報内容と視聴再開時以降の情報内容とを切れ目なく連続して視聴することができる。
第1の筐体と第2の筐体とがヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている折畳式携帯通信端末装置において、放送を受信して放送の情報内容を再現する放送受信手段と、再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、再現された情報内容を保存する情報保存手段と、第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えるとともに、初期状態で開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を外部出力手段に供給する放送受信状態とし、放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の外部出力手段への供給を停止して情報保存手段に保存する放送記録状態とし、放送記録状態で筐体の開状態検出によって、放送の受信を停止するとともに情報保存手段に保存した情報内容を再生して外部出力手段に供給する放送再生状態とする一連の制御を行う制御手段を備える。
図1は、この発明の第1実施例の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の構成を示すブロック図、図2は、本実施例装置の外観を示す図、図3は、本実施例装置の動作を示すフローチャートである。
この例の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置(以下、単に携帯通信端末装置と略す)1は、図1に示すように、アンテナ10と、無線部11と、制御部12と、音声信号処理部13と、LCD(Liquid Crystal Display)部14と、キー入力部15と、レシーバ/マイク部16と、ROM(Read Only Memory)部17と、RAM(Random Access Memory)部18と、地上波ディジタル放送信号処理部19と、地上波ディジタル放送受信部20と、開閉検出部21と、外部メモリ部22とから概略構成されている。
図1において、無線部11は、アンテナ10を経て、無線回線を使用して図示されない基地局等との間で電話回線の無線信号を送受信する。制御部12は、携帯通信端末装置1の全体の動作を制御するとともに、この例の場合の、放送の視聴中断及び再開の動作と、この間における放送の情報内容の記録再生の制御を行う。音声信号処理部13は、レシーバ/マイク部16のマイク部から入力された音声信号をディジタル信号に変換して無線部11に出力し、無線部11で受信したディジタル信号を音声信号に変換してレシーバ/マイク部16のレシーバ部に出力する。LCD部14は、ユーザに対する各種メッセージ等の情報を表示するとともに、地上波ディジタル放送信号処理部19からの地上波ディジタル放送の映像情報を表示する。キー入力部15は、ユーザによる各種指示をキー操作に応じて入力する。レシーバ/マイク部16は、マイク部からユーザの音声を入力し、レシーバ部から電話回線の音声信号と音声信号処理部13からの音声信号を出力する。
ROM部17は、制御部12が所要の制御を行うための本発明の携帯通信端末装置の動作プログラムが予め書き込まれていて、通常のユーザの操作では書き換え不可能である。RAM部18は、制御部12が各種動作を行う際の作業用データやユーザからの設定情報等を一時的に保存する。地上波ディジタル放送信号処理部19は、地上波ディジタル放送受信部20を経て受信したアナログ放送信号を符号化映像信号と音声ディジタル信号に変換して、それぞれLCD部14と音声信号処理部13へ供給する。地上波ディジタル放送受信部20は、地上波ディジタル放送局から送出されたアナログ放送信号を受信する。開閉検出部21は、本発明の携帯通信端末装置を構成する上下筐体が折畳み状態(閉状態)か、又は開放状態(開状態)かを検出して対応する信号を出力する。外部メモリ部22は、市販のメモリカードを装着可能なスロットを備え、装着された外部メモリカードとのインタフェースをとることができるようになっている。
外部メモリ部22では、例えばminiSD(Secure Digital)メモリカードとのインタフェースを有し、別に用意したminiSDメモリカードをスロットに装着することによって、装着されたminiSDメモリカードに対して、各種ユーザデータ(メモリダイヤル,送受信E−mailや、画像データ,着信メロディ等の各種コンテンツ)を保存することが可能であるとともに、また各種ユーザデータとは別に、地上波ディジタル放送受信部20で受信した情報内容を動画ファイルとして保存することが可能である。
miniSDメモリカードに保存する動画ファイルの種別は問わないが、この例では、受信した地上波ディジタル放送の情報内容を、MP4(MPEG(Moving Picture Expert Group )4 Movie)形式のムービーファイル形式として保存するものとする。
この例の携帯通信端末装置が提供する通信機能としては、無線部11による無線通信回線経由の音声通話機能と、インターネットと相互接続された無線回線経由のWebアクセス機能と、インターネットと相互接続された無線回線経由の電子メール送受信機能と、地上波ディジタル放送局から送信される地上波ディジタル放送信号の受信機能との4種類の機能を有するものとする。また、電子メール本文以外のヘッダ情報や通信手順(プロトコル)についても、既知の技術が用いられているものとする。
図2は、この例の携帯通信端末装置の外観を示したものであって、(a)は開かれた状態を示し、(b)は折り畳まれた状態を示している。
この例の携帯通信端末装置は、図2(a)に示すように、下筐体30と上筐体31とをヒンジ部32を介して結合した構造を有しており、さらに、図2(b)に示すように、ヒンジ部32を軸として下筐体30と上筐体31とを向かい合わせにして、二つ折りに折り畳むことができるようになっている。
下筐体30には、図1に示されたキー入力部14が設けられている。上筐体31には図1に示されたLCD部14が配置されているとともに、図1に示されたレシーバ/マイク部16を形成するレシーバ部33とマイク部34が設けられている。さらに、図1に示された開閉検出部21が、下筐体30と上筐体31に分かれて、それぞれ開閉検出部21A,開閉検出部21Bとして配置されている。
携帯通信端末装置が開かれた状態では、下筐体30に設けられたキー入力部15と、上筐体31に設けられたLCD部14とレシーバ部33およびマイク部34とによって、ユーザが通常の方法で通信等の目的に使用することができる状態となる。携帯通信端末装置が折り畳まれた状態では、携帯通信端末装置は一般には使用できない状態になる。
開閉検出部21A,開閉検出部21Bは、携帯通信端末装置が折り畳まれたとき、接触(又は近接)状態となることによって、携帯通信端末装置が折畳まれた状態(閉状態)であることを検出し、携帯通信端末装置が開かれたとき、非接触(又は離隔)状態となることによって、携帯通信端末装置が開かれた状態(開状態)であることを検出する。
次に、図1,図2及び図3に示すフローチャートを参照して、この例の携帯通信端末装置1を使用して、筐体が開かれたた状態(以下、開状態ともいう)で受信中の地上波ディジタル放送の情報内容を、折り畳まれた状態(以下、閉状態ともいう)で自動的に記録して、再び開かれた状態で自動的に再生する際の動作について説明する。なお、この際の一連の動作は、制御部12の制御に基づいて、ROM部17に格納されている所定のプログラムに基づいて行われるものである。
最初、携帯通信端末装置1は、図2の(a)に示す筐体が開かれた状態で、地上波ディジタル放送の受信待ち受け状態となっている(図3ステップS1)。この状態で、キー入力部15において所定の操作を行うことによって、地上波ディジタル放送の受信が開始される。
このとき、地上波ディジタル放送受信部20で受信した地上波ディジタル放送信号から、地上波ディジタル放送信号処理部19で、符号化映像信号と音声ディジタル信号とを生成する。生成された符号化映像信号をLCD部14において表示出力し、音声ディジタル信号を音声信号処理部13を経て音声信号に変換して、レシーバ/マイク部16のレシーバ部から出力することによって、地上波ディジタル放送の情報内容(番組)の視聴を行うことができる(図3ステップS2)。
次に、この状態で、ユーザが緊急の用事等によって、携帯通信端末装置1を鞄に収納する等の目的で折り畳んだときの動作について説明する。
この場合は、地上波ディジタル放送受信部20が放送中の地上波ディジタル放送信号を受信したままの状態で、携帯通信端末装置1の筐体が開かれた状態から図2の(b)に示す折り畳まれた状態に変更されたことになる。このとき、図1に示す開閉検出部21によって、携帯通信端末装置1が開状態から閉状態になったことを検知する(図3ステップS3)。
開閉検出部21が、携帯通信端末装置1が閉状態になったことを検出したことによって、地上波ディジタル放送受信部20において受信中の地上波ディジタル放送信号に基づく符号化映像信号のLCD部14における表示出力と、音声信号のレシーバ部における出力とが中断されるが、このとき、地上波ディジタル放送受信部20における地上波ディジタル放送信号の受信は継続して行われている。
この状態で、外部メモリ部22において、地上波ディジタル放送信号処理部19から出力される符号化映像信号と音声ディジタル信号とを、miniSDメモリカードに保存する処理を開始する(図3ステップS4)。
この際、地上波ディジタル放送の符号化映像信号と音声ディジタル信号とは、制御部12によって、予め定められたファイル形式であるMP4形式のムービーファイル形式に変換されて、外部メモリ部22に装着されたminiSDメモリカードに保存される。
次に、携帯通信端末装置1が折り畳まれたために、視聴中の地上波ディジタル放送の情報内容を外部メモリ部22に装着されたminiSDメモリカードに保存中に、携帯通信端末装置1が再び開かれた場合の動作について説明する。
携帯通信端末装置1が、図2(b)に示す折り畳まれた状態から図2(a)に示す開かれた状態になると、開閉検知部21が装置筐体が閉状態から開状態になったことを検知する(図3ステップS5)。これによって、地上波ディジタル放送受信部20において放送の受信を停止するとともに、外部メモリ部22における情報内容の記録を停止する。これと同時に、外部メモリ部22に装着されたminiSDメモリカードに保存されていた、視聴中断箇所以後、受信停止時までの地上波ディジタル放送の情報内容が再生されて、符号化映像信号がLCD部14に表示出力され、音声ディジタル信号が音声信号処理部13を経て音声信号としてレシーバ部から出力される(図3ステップS6)。
miniSDメモリカードに保存されていた地上波ディジタル放送の情報内容の視聴が終了して、キー入力部15で所定の操作が行われたとき(図3ステップS7)、外部メモリ部22における、miniSDメモリカードへの地上波ディジタル放送の情報内容の再生の処理が終了する。
このように、この例の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置では、開閉検出部によって筐体の開閉状態の変化を検出して、最初、開状態で地上波ディジタル放送を受信して視聴可能にし、視聴中に開状態から閉状態になったとき、地上波ディジタル放送の情報内容の外部出力を中断するとともに、これを記憶部に保存する。そして閉状態から再び開状態になったとき、記憶部に保存されている情報内容を再生するので、地上波ディジタル放送信号の受信中に筐体が折り畳まれたことによって放送の視聴が中断されても、再び筐体が開かれたとき、視聴中断部分の情報内容を再生して視聴することができる。
この例によれば、携帯通信端末装置が折り畳まれている期間のみ地上波ディジタル放送情報を記憶部に保存するので、簡単な処理で視聴中断部分の放送内容を視聴することができる。
図4は、この発明の第2実施例の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の動作を示すフローチャートである。
この例において、放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の構成とその外観とは、それぞれ図1,図2に示された第1実施例の場合と同様であるが、制御部12が行う、放送の視聴再開後における、放送の情報内容の記録再生の制御方法が第1実施例の場合と異なっている。
図4に示すこの例の携帯通信端末装置1の動作において、ステップS11〜ステップS15は、図3に示された第1実施例の場合のステップS1〜ステップS5と同様である。 ステップS15において、開閉検出部21によって携帯通信端末装置1の筐体が閉状態から開状態になったことが検出されたとき、地上波ディジタル放送受信部20において放送の受信を継続することには変わりはないが、地上波ディジタル放送信号処理部19からの情報内容に代わって、外部メモリ部22に装着されたminiSDメモリカードに保存されていた、視聴中断箇所以後の地上波ディジタル放送の情報内容が再生されて、符号化映像信号がLCD部14に表示出力され、音声ディジタル信号が音声信号処理部13を経て音声信号としてレシーバ部から出力されるとともに、地上波ディジタル放送信号処理部19からの放送の情報内容が、装着されているminiSDメモリカードの再生終了部分に逐次上書きして記録される、追いかけ再生・記録が開始される(図4ステップS16)。
miniSDメモリカードに保存されていた地上波ディジタル放送の情報内容の視聴が終了して、キー入力部15で所定の操作が行われたとき(図4ステップS17)、miniSDメモリカードへの地上波ディジタル放送の追いかけ再生・記録の処理が終了する(図4ステップS18)。
このように、この例の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置では、開閉検出部によって筐体の開閉状態の変化を検出して、最初、開状態で地上波ディジタル放送を受信して視聴可能にし、視聴中に開状態から閉状態になったとき、地上波ディジタル放送の情報内容の外部出力を中断するとともに、これを記憶部に保存する。そして閉状態から再び開状態になったとき、記憶部に保存されている情報内容を再生しながら、開状態となった以後の地上波ディジタル放送の情報内容を記憶部に追いかけ再生・記録するので、地上波ディジタル放送信号の受信中に筐体が折り畳まれたことによって放送の視聴が中断されても、再び筐体が開かれたとき、視聴中断箇所以降の放送内容をきれめなく連続して視聴することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。例えば、追いかけ再生・記録時の情報内容の記録は、再生終了部分に逐次上書きして記録する以外に、miniSDメモリカードにおける閉状態の情報内容の保存箇所以降に連続して記録してもよい。受信する放送は、地上波ディジタル放送に限らず、アナログテレビ放送でもよく、あるいはラジオ放送でもよい。受信した放送情報を保存する記憶部は、miniSDメモリカードに限らず、他の形式のメモリカードでもよく、又は携帯通信端末装置の内部に設けられている記憶装置でもよく、又は携帯通信端末装置の外部に接続された記憶装置(ハードディスク装置,書き込み可能光ディスク装置等)でもよく、又はネットワークに接続して、ネットワークを介してサーバ装置に保存してもよい。開閉検出部の構造は、機械的接触検出機構でもよく、磁気的近接検出機構でもよい。
開示した放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置およびその制御方法の発明を利用可能な例としては、放送受信機能を有する折畳式携帯電話装置が好適な例であるが、これに限らず、折畳式の携帯放送視聴装置や、放送受信機能を有する各種折畳式携帯情報端末等においても利用可能である。
本発明の第1実施例の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の構成を示すブロック図である。 同実施例装置の外観を示す図である。 同実施例装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施例の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
11 無線部(放送受信手段)
12 制御部(制御手段)
13 音声信号処理部(放送受信手段)
14 LCD部(外部出力手段)
15 キー入力部
16 レシーバ/マイク部(外部出力手段)
19 地上波ディジタル放送信号処理部(放送受信手段)
20 地上波ディジタル放送受信部(放送受信手段)
21 開閉検出部(開閉検出手段)
22 外部メモリ部

Claims (10)

  1. 第1の筐体と第2の筐体とがヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている折畳式携帯通信端末装置において、
    放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、
    前記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、
    前記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、
    前記第1の筐体と第2の筐体との折畳み状態(以下、閉状態という)と開放状態(以下、開状態という)とを検出する開閉検出手段と、
    初期状態で前記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を前記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の前記外部出力手段への供給を停止して前記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、放送の受信を停止するとともに前記情報保存手段に保存した情報内容を再生して前記外部出力手段に供給する放送再生状態とする一連の制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置。
  2. 第1の筐体と第2の筐体とがヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている折畳式携帯通信端末装置において、
    放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、
    前記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、
    前記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、
    前記第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段と、
    初期状態で前記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を前記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の前記外部出力手段への供給を停止して前記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、前記情報保存手段に保存した情報内容を再生して前記外部出力手段に供給しながら、放送を受信して情報内容を前記情報保存手段に記録する放送追いかけ再生・記録状態とする一連の制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置。
  3. 前記放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置が、放送受信機能付き折畳式携帯電話装置であることを特徴とする請求項1又は2記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置。
  4. 前記放送が地上波ディジタル放送であって、前記情報内容が符号化映像信号と音声ディジタル信号であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置。
  5. 前記情報保存手段が、前記放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の外部メモリ部に装着されたメモリカードであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置。
  6. 前記メモリカードが、miniSDメモリカードであることを特徴とする請求項5記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置。
  7. 放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、前記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、前記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、ヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えた放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、
    初期状態で前記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を前記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の前記外部出力手段への供給を停止して前記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、放送の受信を停止するとともに前記情報保存手段に保存した情報内容を再生して前記外部出力手段に供給する放送再生状態とする一連の制御を行うことを特徴とする放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の制御方法。
  8. 放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、前記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、前記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、ヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えた放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、
    初期状態で前記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を前記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の前記外部出力手段への供給を停止して前記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、前記情報保存手段に保存した情報内容を再生して前記外部出力手段に供給しながら、放送を受信して情報内容を前記情報保存手段に記録する放送追いかけ再生・記録状態とする一連の制御を行うことを特徴とする放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の制御方法。
  9. 請求項7記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、前記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、前記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、ヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えた放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、コンピュータに、
    初期状態で前記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を前記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の前記外部出力手段への供給を停止して前記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、放送の受信を停止するとともに前記情報保存手段に保存した情報内容を再生して前記外部出力手段に供給する放送再生状態とする一連の制御を行わせることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項8記載の放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータ読み取り可能なプログラムであって、放送を受信して該放送の情報内容を再現する放送受信手段と、前記再現された情報内容を視聴可能にする外部出力手段と、前記再現された情報内容を保存する情報保存手段と、ヒンジ部を介して折畳み可能に結合されている第1の筐体と第2の筐体との閉状態と開状態とを検出する開閉検出手段とを備えた放送受信機能付き折畳式携帯通信端末装置において、コンピュータに、
    初期状態で前記開閉検出手段による筐体の開状態検出時、所定の操作に応じて放送を受信して情報内容を前記外部出力手段に供給する放送受信状態とし、該放送受信状態で筐体の閉状態検出によって、放送を受信しながら情報内容の前記外部出力手段への供給を停止して前記情報保存手段に保存する放送記録状態とし、該放送記録状態で筐体の開状態検出によって、前記情報保存手段に保存した情報内容を再生して前記外部出力手段に供給しながら、放送を受信して情報内容を前記情報保存手段に記録する放送追いかけ再生・記録状態とする一連の制御を行わせることを特徴とするプログラム。
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