JP2006128295A - 半導体レーザ素子およびこれを用いた半導体レーザアレイ、並びに半導体レーザ素子の製造方法 - Google Patents

半導体レーザ素子およびこれを用いた半導体レーザアレイ、並びに半導体レーザ素子の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 窓領域を設けることにより高出力動作を可能とすると共に、突条部の形状精度および製造工程における再現性を高めることができる半導体レーザ素子を提供する。
【解決手段】 窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1を、端面近傍領域30A以外の素子内部領域30Bにおける幅W2よりも大きくする。窓構造30を含む端面近傍領域30Aでは突条部20が延在しておらず、p型第3クラッド層17が残存している。高出力化のために窓領域30を設けた場合においても、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおいて突条部20の形状精度を高くすることができ、水平横モードを安定させることができると共に横方向のビーム放射角を小さくすることができる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、特に主出射側端面における光吸収を抑制するための窓領域を備えた半導体レーザ素子およびこれを用いた半導体レーザアレイ、並びに半導体レーザ素子の製造方法に関する。
近年、AlGaAs系材料を用いた赤外波長帯の半導体レーザは、コンパクトディスク(CD;Compact Disk)等の光ディスクの読み取り用、書き換え用またはイニシャライザー等に利用されている。また、AlGaAs系半導体レーザは、固体励起用途においてNd:YAGやNd:YVO4 等の結晶の吸収帯が808nm付近にあるため、横多モードレーザ光を発振するブロードストライプ型の赤外高出力半導体レーザとしても期待されている。
一般に、AlGaAs系半導体レーザの最大光出力は端面破壊が発生する光出力で決定される。端面破壊が生じるのは、レーザ光が端面領域の表面準位の光吸収によって発生した熱で半導体レーザを構成する結晶自体が溶融し、共振器の機能を果たさなくなるためである。したがって、高出力動作を実現するには、より高い光出力でも端面破壊が生じない工夫が必要である。そのため従来では、例えば、端面にシリコン(Si)または亜鉛(Zn)などの不純物を拡散させることにより、レーザ光を吸収しにくくする、つまりレーザ光に対して透明となるような窓領域を設けることが行われてきた(例えば、特許文献1参照。)。
図34は、そのような窓領域を有する従来のAlGaAs系半導体レーザ素子の一例を表したものである。この半導体レーザ素子は、端面に例えば亜鉛(Zn)を拡散させることにより窓領域を形成したものであり、例えば、n型GaAsよりなる基板111上に、n型クラッド層113,量子井戸構造を有する活性層114,p型クラッド層115およびコンタクト層118が基板111側からこの順に積層されている。コンタクト層118およびp型クラッド層115の一部は、活性層114のストライプ領域を制限するため、紙面に対して直交する方向に伸びる突条部(リッジ)120とされており、突条部120の外部には電流阻止層121が埋め込まれている。
また、この半導体レーザ素子では、突条部120の延長方向に対向する主出射側端面110Fおよび後方端面110Rおよびその近傍に不純物として例えば亜鉛(Zn)を拡散させることにより、窓領域130が形成されている。窓領域130は活性層114に達しており、その部分では活性層114の井戸層および障壁層を構成する原子が混ざり合うことにより無秩序化領域131が形成されている。無秩序化領域131は、活性層114の実効的なバンドギャップエネルギーよりもバンドギャップエネルギーが大きくなり、レーザ光に対して透明となっている。
なお、コンタクト層118および電流阻止層121上にはp側電極141が形成され、基板111の裏側にはn側電極142が形成されている。
図35ないし図37は、この従来の半導体レーザ素子の製造方法の一例を表したものである。まず、例えば、図35(A)および図36に示したように、基板111上に、n型クラッド層113,活性層114,p型クラッド層115およびコンタクト層118を順に形成する。次いで、同じく図35(A)および図36に示したように、コンタクト層118の表面に例えばSiO2 よりなる絶縁膜151を形成し、この絶縁膜151に、共振器端面の形成予定位置に対応して開口部151Aを設ける。続いて、同じく図35(A)および図36に示したように、絶縁膜151をマスクとして共振器端面の形成予定位置近傍に、不純物として例えば亜鉛(Zn)を拡散させることにより窓領域130を形成する。これにより、窓領域130が活性層114に達した部分に無秩序化領域131が形成される。
次いで、図35(B)および図37に示したように、例えばSiO2 よりなるストライプ状のマスク152を形成し、このマスク152を用いてコンタクト層118およびp型クラッド層115の一部をエッチングすることにより突条部120を形成する。
続いて、図35(C)に示したように、マスク152を用いて突条部120の両側に電流阻止層121を選択的に成長させる。最後に、マスク152を除去し、図34に示したように、p側電極141およびn側電極142を形成し、基板111を所定の形状に整えて主出射側端面110Fおよび後方端面110Rを形成する。
特開平8−111560号公報 特開2003−78204号公報(第0120段落)
しかしながら、このような従来の製造方法では、突条部120を形成する際のエッチングをエッチング時間で制御するしかないので、エッチング制御が難しく、形状の再現性も低いという問題を有していた。突条部120の形状は半導体レーザの水平横モードを決定する因子となるので、突条部120を形成する際のエッチング制御方法は極めて重要である。にもかかわらず、従来では、突条部120の形状を確実に制御することのできるエッチング制御方法が確立されていなかった。
例えば、上述した特許文献1では、p型Al0.5 GaAs混晶よりなるp型クラッド層中にp型Al0.7 GaAs混晶よりなるエッチングストップ層を設けておき、有機酸と過酸化水素水とを含むエッチャントを用いて、p型クラッド層とエッチングストップ層とのアルミニウム組成差によりエッチングを制御することが記載されている。
しかし、窓領域においては結晶中に不純物が拡散しているので、p型クラッド層やエッチングストップ層のアルミニウム組成が壊れており、両者のアルミニウム組成差も崩れてしまっている。そのため、特許文献1に記載された方法では、エッチングストップ層でエッチングが停止せずに貫通してしまうという問題が生じていた。エッチングが活性層に達してしまうと、端面の活性層がなくなってしまうことに加えて、エッチャントの酸化作用により端面に不活性準位が多数形成され、活性層内部で発生した光は、外部に取り出されることができなくなってしまう。つまり半導体レーザとしての機能が全く喪われてしまう。
ちなみに、特許文献2には、エッチャントとしてフッ酸系のものを使用することが提案されているが、フッ酸系エッチャントは、突条部120の上面を覆うSiO2 よりなるマスク152を溶解してしまうため、突条部120を形成した後に突条部120の両側に電流阻止層121を形成することが難しくなってしまう。硫酸系エッチャントを用いることも考えられるが、硫酸系エッチャントに対してはアルミニウム組成が小さい層の方がエッチングされにくくなるので、仮にエッチング選択性が得られたとしてもエッチングストップ層のアルミニウム組成をp型クラッド層よりもかなり小さくする必要があり、バンド構造や縦方向の屈折率分布に影響を及ぼしてしまう可能性がある。
以上に加えて、窓領域を赤外波長帯のブロードストライプ型半導体レーザに応用する場合には、更にいくつかの要求を満たす必要がある。ブロードストライプ型半導体レーザでは、その利用上、水平横モードが安定しており、且つ横方向の放射角は狭い方が望ましい。水平横モードの安定化は、光ファイバに結合させる場合や、固体励起用途における結晶媒体に吸収させる場合には特に重要である。それは、波長の不安定性や、戻り光によるスペクトルの揺らぎに影響を及ぼすからである。また、横方向の放射角に関しては、例えば結晶媒体にレーザ光を放射する場合には当然ビームスポットが小さい方がよい。しかし、水平横モードの安定性と放射角の大小との間には、水平横モードが安定しているほど放射角が大きいというトレードオフの関係がある。そのため、この二つを兼ね備えると共に窓領域を有するブロードストライプ型半導体レーザの実現は極めて困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、窓領域を設けることにより高出力動作を可能とすると共に、突条部の形状精度および製造工程における再現性を高めることができる半導体レーザ素子およびこれを用いた半導体レーザアレイ、並びに半導体レーザ素子の製造方法を提供することを目的とする。
本発明による半導体レーザ素子は、基板上に活性層を含む半導体層を備え、半導体層の一部に活性層のストライプ領域を制限するための突条部を有すると共に半導体層の側面に突条部の延長方向に対向する一対の共振器端面を備えたものであって、共振器端面の少なくとも一方に、活性層で発生した光に対する吸収を抑制するための窓領域が形成されており、窓領域を含む端面近傍領域における突条部の幅W1は、端面近傍領域以外の領域における幅W2よりも大きいものである。
ここで「幅」とは、突条部の延長方向すなわち共振器方向と、半導体層の積層方向との両方に対して垂直な方向における寸法をいう。
本発明による半導体レーザアレイは、上記本発明による複数の半導体レーザ素子を並列配置したものである。
本発明による半導体レーザ素子の製造方法は、基板上に活性層を含む半導体層を形成する工程と、半導体層における一対の共振器端面の形成予定位置の少なくとも一方に不純物を拡散させることにより、活性層で発生した光に対する吸収を抑制するための窓領域を形成する工程と、半導体層の一部をエッチング除去することにより活性層のストライプ領域を制限するための突条部を形成すると共に、窓領域を含む端面近傍領域における突条部の幅W1を、端面近傍領域以外の領域における幅W2よりも大きくする工程と、半導体層の側面に突条部の延長方向に対向する一対の共振器端面を形成する工程とを含むようにしたものである。
本発明の半導体レーザ素子、または本発明の半導体レーザアレイでは、窓領域を含む端面近傍領域における突条部の幅W1が、端面近傍領域以外の領域における幅W2よりも大きいので、端面近傍領域以外の領域においては突条部とその外部との屈折率差が大きくなり、レーザ発振時の水平横モードが安定化する。一方、窓領域を含む端面近傍領域においては、突条部とその外部との屈折率差が無いか、または極端に小さくなり、横方向のビーム放射角が狭くなる。
本発明の半導体レーザ素子の製造方法では、半導体層の一部をエッチング除去することにより突条部を形成する際に、窓領域を含む端面近傍領域における突条部の幅W1を、端面近傍領域以外の領域における幅W2よりも大きくするようにしたので、窓領域がエッチングされて活性層まで貫通してしまうことが抑制される。よって、突条部が精度よく作製され、形状の再現性も向上する。
本発明の半導体レーザ素子、または本発明の半導体レーザ素子の製造方法によれば、窓領域を含む端面近傍領域における突条部の幅W1を、端面近傍領域以外の領域における幅W2よりも大きくするようにしたので、高出力化のために窓領域を設けた場合においても、突条部の形状精度を高くすることができる。よって、水平横モードを安定化させると共に横方向のビーム放射角を小さくすることができる。また、簡素な製造工程により、低コストで、再現性良く突条部の形状を制御することができる。
本発明の半導体レーザアレイによれば、本発明の半導体レーザ素子を備えたので、水平横モードを安定化させると共に横方向のビーム放射角を小さくし、高出力で信頼性の高い半導体レーザアレイを実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係る半導体レーザアレイの全体構成を概略的に表したものである。この半導体レーザアレイ1は、レーザ溶接用光源または固体励起用光源などとして用いられるものであり、後述する半導体レーザ素子10を複数(図1では例えば3個)並列配置した構成を有している。
図2は、図1に示した半導体レーザアレイ1を構成する半導体レーザ素子10を拡大して表すと共に、その一部を切り欠いて内部構成を表したものである。この半導体レーザ素子は、例えば、基板11上に、バッファ層12、n型第1クラッド層13、活性層14、p型第2クラッド層15、エッチングストップ層16、p型第3クラッド層17およびコンタクト層18が順に積層された構成を有している。コンタクト層18およびp型第3クラッド層17は、活性層14のストライプ領域14Aを制限するための突条部(リッジ)20とされており、この突条部20の両側には電流阻止層21が形成されている。
また、基板11ないしp型第3クラッド層17の側面には、突条部20の延長方向に対向する一対の共振器端面、すなわち主出射側(フロント側)端面10Fおよび後方(リア側)端面10Rが形成されている。これら主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの各々には、不純物として例えば亜鉛(Zn)が拡散されることにより、活性層14で発生した光に対する吸収を抑制するための窓領域30が形成されている。
窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1は、図1および図3に示したように、端面近傍領域30A以外の素子内部領域30Bにおける幅W2よりも大きくなっている。すなわち、窓構造30を含む端面近傍領域30Aでは突条部20が延在しておらず、p型第3クラッド層17が残存している。これにより、この半導体レーザ素子10では、高出力化のために窓領域30を設けた場合においても、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおいて突条部20の形状精度を高くすることができ、水平横モードを安定させることができると共に横方向のビーム放射角を小さくすることができるようになっている。
また、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1は、図3に示したように、窓領域30の幅W3以上であることが好ましい。突条部20の形状精度を更に向上させることができるからである。
なお、主出射側端面10Fと後方端面10Rとの間の距離、すなわちこの半導体レーザ素子10の共振器長Lは例えば700μm、窓領域30の主出射側端面10Fまたは後方端面10Rからの共振器方向における寸法LWは例えば20μm、窓領域30を含む端面近傍領域30Aの主出射側端面10Fまたは後方端面10Rからの共振器方向における寸法LAは例えば30μmとされている。
基板11は、例えば、ケイ素(Si)またはセレン(Se)などのn型不純物を添加したn型GaAsにより構成されている。バッファ層12は、例えば、積層方向における厚み(以下、単に「厚み」という。)が0.5μmであり、ケイ素(Si)またはセレン(Se)などのn型不純物を添加したn型GaAsにより構成されている。n型第1クラッド層13は、例えば、厚みが1.5μmであり、ケイ素(Si)またはセレン(Se)などのn型不純物を添加したn型Al0.47GaAs混晶により構成されている。
活性層14は、少なくとも一つの量子井戸構造を有しており、不純物を添加しないAlGaAs混晶により構成されている。活性層14は、例えばSCH(Separate Confinement Heterostructure;分離閉じ込め型ヘテロ構造)超格子活性層であってもよく、その層構造は特に限定されない。特に、ブロードストライプ型の場合はSQW(Single Quantum Well ;単一量子井戸)構造とされていることが好ましい。具体的には、活性層14は、例えば、SCH構造とされており、図4(A)に示したように、厚みが0.01μmのAlx1Ga1-x1As(x1=0.1)混晶よりなる光導波層14Wを、厚みが0.05μmのAlx2Ga1-x2As(x2=0.3)混晶よりなるガイド層14Gで挟み込んだSQW構造を有している。
活性層14のうち窓領域30に重なる部分では、光導波層14Wとガイド層14Gとの原子が混ざり合い、Alx3Ga1-x3As(x3≒x1)混晶よりなる無秩序化領域31が形成されている。この無秩序化領域31の実効的なバンドギャップエネルギーは、図4(B)に示したように、ガイド層14Gにほぼ等しくなる。すなわち、無秩序化領域31は、活性層14の実効的なバンドギャップエネルギーよりも大きなバンドギャップエネルギーを有し、活性層14で発生するレーザ光に対して透明となっている。
p型第2クラッド層15は、例えば、厚みが0.3μmであり、亜鉛(Zn),マグネシウム(Mg)またはベリリウム(Be)などのp型不純物を添加したp型Al0.47GaAs混晶により構成されている。
エッチングストップ層16およびp型第3クラッド層17はAlGaAs混晶により構成され、且つp型第3クラッド層17に含まれるアルミニウム組成は、エッチングストップ層16に含まれるアルミニウム組成よりも低く、その差が0.025以上であることが好ましい。後述する製造工程において突条部120を形成する際に、有機酸と過酸化水素水との混合液よりなるエッチャントに対して、エッチングストップ層16とp型第3クラッド層17とのエッチング選択性を大きくとることができるからである。更に、エッチングストップ層16の厚みが0.02μm以上であれば、より好ましい。縦方向における屈折率分布への影響が少なく、光学特性上の影響を抑えることができると共に、製造工程においてエピタキシャル成長が容易となり、また成長時間の短縮にもつながるからである。
具体的には、エッチングストップ層16は、例えば、厚みが0.02μmであり、Al0.55GaAs混晶により構成されている。また、p型第3クラッド層17は、例えば、厚みが1.2μmであり、亜鉛(Zn),マグネシウム(Mg)またはベリリウム(Be)などのp型不純物を添加したp型Al0.47GaAs混晶により構成されている。
コンタクト層18は、例えば、厚みが0.5μmであり、亜鉛(Zn),マグネシウム(Mg)またはベリリウム(Be)などのp型不純物を添加したp型GaAsにより構成されている。
コンタクト層18は、窓領域30を含む端面近傍領域30Aを回避して形成されていることが好ましい。窓領域30を含む端面近傍領域30Aには電流を注入させないようにして光を発生させず、素子内部からの光を導波させるだけにとどめることができるので、主出射側端面10Fにおける光密度を下げて、本発明の効果をより高めることができるからである。
更に、コンタクト層18は、端面近傍領域30Aに隣接する素子内部領域30Bの一部を回避して形成されていれば、より好ましい。突条部20の幅W1を広くした部分において電流が注入されることを確実に抑制することができるからである。そのため、コンタクト層18と主出射側端面10Fまたは後方端面10Rとの間の距離LCは、端面近傍領域30Aの寸法LAよりも長く、例えば40μmとされている。
電流阻止層21は、突条部20の斜面および素子内部領域30Bを埋め込むように形成されており、例えば、ケイ素(Si)またはセレン(Se)などのn型不純物を添加したn型GaAsにより構成されている。
また、この半導体レーザ素子10では、コンタクト層18および電流阻止層21上にp側電極41が設けられ、基板11の裏側にn側電極42が設けられている。p側電極41は、例えばTi/Pt/Auにより構成され、n側電極42は、例えばAuGe/Ni/Au/Ti/Pt/Auにより構成されている。p側電極41は、コンタクト層18と同様に、窓領域30を含む端面近傍領域30Aを回避して形成されていることが好ましい。窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける電流注入を確実に阻止することができ、更に高い効果を得ることができるからである。
この半導体レーザ素子10を備えた半導体レーザアレイ1は、例えば、次のようにして製造することができる。
図5は、この半導体レーザ素子10の製造方法の流れを表すものであり、図6ないし図23は、その工程を順に表すものである。まず、図6に示したように、上述した材料よりなる基板11上に、例えばMOVPE(Metal Organic Vapor Phase Epitaxy ;有機金属気相エピタキシー)法またはMOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ;有機金属化学気相成長)法により、それぞれ上述した厚みおよび材料よりなるバッファ層12、n型第1クラッド層13、活性層14、p型第2クラッド層15、エッチングストップ層16、p型第3クラッド層17およびコンタクト層18を順に積層する(ステップS101)。このとき、n型不純物としては例えばケイ素(Si)またはセレン(Se)、p型不純物としては例えば亜鉛(Zn),マグネシウム(Mg)またはベリリウム(Be)を用いる。これにより、基板11上に、ダブルへテロ構造を有する半導体層の積層体が形成される。
次いで、同じく図6に示したように、コンタクト層18上に、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition ;化学気相成長)法により、例えばSiO2 よりなる絶縁膜51および図示しないフォトレジスト膜を順に形成し、例えば写真触刻により、図示しないフォトレジスト膜を所定の形状に成形する。続いて、このフォトレジスト膜をマスクとして絶縁膜51をエッチングすることにより、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの形成予定位置に対応して開口部51Aを形成する。このとき、開口部51Aの共振器方向における寸法は例えば40μmとする。そののち、図示しないフォトレジスト膜を除去する。
絶縁膜51に開口部51Aを形成したのち、図7に示したように、この絶縁膜51の開口部51Aを介して、不純物として例えば亜鉛(Zn)を半導体結晶中に拡散させることにより窓領域30を形成する(ステップS102)。拡散条件としては、例えば、気相中を亜鉛(Zn)雰囲気にし、ヒ素(As)圧をかけながら例えば500℃ないし700℃以上の温度で熱拡散処理を行う。この熱拡散処理により、不純物が活性層14に到達し、無秩序化領域31が形成される。そののち、図8に示したように、絶縁膜51を除去する。
絶縁膜51を除去したのち、図9に示したように、コンタクト層18上に、例えばCVD法により、例えばSiO2 膜および図示しないフォトレジスト膜を順に形成し、例えば写真触刻により、図示しないフォトレジスト膜を所定の形状に成形する。続いて、このフォトレジスト膜をマスクとしてSiO2 膜をエッチングすることにより、突条部20を形成するためのマスク52を形成し、そののち、図示しないフォトレジスト膜を除去する。なお、マスク52は、端面近傍領域30Aを完全に覆うと共に素子内部領域30Bの一部を覆うように設けてもよい。また、マスク52の寸法については、窓領域30を含む端面近傍領域30Aおよび素子内部領域30Bの一部を覆う部分における寸法D1は例えば60μm、それ以外の素子内部領域30Bにおける寸法D2は例えば100μmとする。
マスク52を形成したのち、図10,図11および図12に示したように、このマスク52を用いたエッチングにより、コンタクト層18および第3p型クラッド層17の一部を除去して突条部20を形成すると共に、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1を、素子内部領域30Bにおける幅W2よりも大きくする(ステップS103)。これにより、不純物が拡散された窓領域30においてエッチングストップ層16および第3p型クラッド層17のアルミニウム組成差がくずれ、両者のエッチング選択性がとれなくなっている場合においても、窓領域30がエッチングされて活性層14まで貫通してしまうことが抑制される。よって、突条部20を精度よく作製することができると共に形状の再現性も向上させることができる。
突条部20を形成する際に使用するエッチャントとしては、例えばクエン酸と過酸化水素水との混合液が好ましい。クエン酸と過酸化水素水との混合液は、Al0.47GaAs混晶よりなる第3p型クラッド層17とAl0.55GaAs混晶よりなるエッチングストップ層16との間でエッチング選択性を示し、エッチングストップ層16が表出した時点で急激に酸化されることにより、エッチングを自動的に停止させることができるからである。また、突条部20を形成するために特に複雑なエッチング技術を必要とせず、安価なクエン酸と過酸化水素水との混合液をエッチャントとして使用することにより、製造コストを削減することができるからである。
具体的には、例えば、クエン酸と過酸化水素水とを、クエン酸一水和物(50wt%水溶液):過酸化水素水(31%)=12:1の体積比で含有するものが好ましい。なお、以下の説明において、エッチャントの混合比は特に断りの無い限り体積比とする。
突条部20を形成したのち、図13,図14および図15に示したように、マスク52を用いた選択的なエピタキシャル成長により、突条部20の両側に、上述した材料よりなる電流阻止層21を形成する(ステップS104)。なお、電流阻止層21は、突条部20の斜面およびエッチングストップ層16の表面に形成され、マスク52上には形成されない。そののち、図16に示したように、マスク52を除去する。
マスク52を除去したのち、図17に示したように、コンタクト層18および電流阻止層21上にフォトレジスト膜53を形成し、このフォトレジスト膜53に、窓領域30を含む端面近傍領域30Aに対応して開口部53Aを設ける。なお、開口部53Aは、端面近傍領域30Aを完全に露出させると共に、それに隣接する素子内部領域30Bの一部を露出させるように設けることが望ましい。
フォトレジスト膜53に開口部53Aを設けたのち、図18,図19および図20に示したように、このフォトレジスト膜53をマスクとしたエッチングにより、窓領域30を含む端面近傍領域30Aのコンタクト層18を除去する(ステップS105)。このとき、開口部53Aを、端面近傍領域30Aおよびそれに隣接する素子内部領域30Bの一部を露出させるように設けた場合には、コンタクト層18と共に電流阻止層21の一部もエッチング除去される。
このときのエッチャントとしては、例えば、アンモニア水と過酸化水素水との混合液を用いることが好ましい。アンモニア水と過酸化水素水との混合液は、p型GaAsよりなるコンタクト層18およびn型GaAsよりなる電流阻止層21をエッチングするが、p型Al0.47GaAsよりなるp型第3クラッド層17とのエッチング選択性があるため、エッチングはp型第3クラッド層17が表出した時点で停止する。このとき、素子内部領域30Bにおいて電流阻止層21の一部も同時にエッチングされるが、この領域では下層にエッチングを停止させる機能を持つ層がないため、あまり長い時間エッチングを行うと電流阻止層21の一部は過度のエッチングがされてしまうため許容される時間の制御が必要である。
窓領域30を含む端面近傍領域30Aのコンタクト層18を除去したのち、図21に示したように、フォトレジスト膜53を除去する。
フォトレジスト膜53を除去したのち、図22に示したように、コンタクト層18および電流阻止層21上に上述した材料よりなるp側電極41を形成し、基板11の裏側に上述した材料よりなるn側電極42を形成する(ステップS106)。最後に、図23に示したように、窓領域30において共振器方向に対して直交する方向にへき開することにより、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rを形成し(ステップS107)、所定の長さのレーザバーとする。これにより、図1に示した複数の半導体レーザ素子10を並列配置した半導体レーザアレイ1が完成する。
この半導体レーザ素子10またはこれを備えた半導体レーザアレイ1では、p側電極41とn側電極42との間に所定の電圧が印加されると、正孔はコンタクト層18,p型第3クラッド層17,エッチングストップ層16およびp型第2クラッド層15を経て活性層14に注入され、電子は基板11,バッファ層12およびn型第1クラッド層13を経て活性層14に注入され、活性層14において電子と正孔との再結合により誘導放出光が生じる。キャリアの注入量が十分高くなり、導波路の損失を超える光が発生すれば、レーザ発振が生じ、この光は主出射側端面10Fから外部に放出される。ここでは、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1が、端面近傍領域30A以外の素子内部領域30Bにおける幅W2よりも大きくなっているので、素子内部領域30Bにおいては突条部20とその外部との屈折率差が大きくなり、レーザ発振時の水平横モードが安定化する。一方、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおいては、突条部20とその外部との屈折率差が無いか、または極端に小さくなり、横方向のビーム放射角が狭くなる。
このように本実施の形態では、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1を、端面近傍領域30A以外の素子内部領域30Bにおける幅W2よりも大きくするようにしたので、高出力化のために窓領域30を設けた場合においても、突条部20の形状精度を高くすることができる。よって、水平横モードを安定化させると共に横方向のビーム放射角を小さくすることができ、高出力で信頼性の高い半導体レーザアレイ1を実現することができる。また、簡素な製造工程により、低コストで、再現性良く突条部20の形状を制御することができる。
〔変形例1〕
図24は上記実施の形態に係る半導体レーザ素子10の製造方法の変形例を表すものであり、図25ないし図29はその工程を表すものである。この変形例は、材料による亜鉛(Zn)拡散速度の相違を考慮し、窓領域30を形成する前にコンタクト層18の一部を除去し、拡散制御を容易にすると共に拡散時間を短縮するようにしたものである。なお、上記実施の形態の製造方法と同一の工程についてはその図面を参照し同一の符号を用いて説明する。
まず、図25に示したように、図6に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、基板11上に、バッファ層12、n型第1クラッド層13、活性層14、p型第2クラッド層15、エッチングストップ層16、p型第3クラッド層17およびコンタクト層18を順に積層する(ステップS101)。
次いで、図17に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、コンタクト層18上にフォトレジスト膜53を形成し、このフォトレジスト膜53に、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの形成予定位置に対応して開口部53Aを設ける。続いて、同じく図25に示したように、図18,図19および図20に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの形成予定位置およびその近傍のコンタクト層18を除去する(ステップS201)。これにより、p型Al0.47GaAs混晶よりなるp型第3クラッド層17に比べて亜鉛(Zn)拡散速度がかなり遅いコンタクト層18が除去されるので、亜鉛(Zn)の拡散制御が容易になる上、拡散される層が薄くなり、活性層14に至る距離が短くなるため拡散時間が短くて済む。コンタクト層18を除去したのち、フォトレジスト膜53を除去する。
フォトレジスト膜53を除去したのち、図26に示したように、図6に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、コンタクト層18およびp型第3クラッド層17上に、開口部51Aを有する絶縁膜51を形成する。
絶縁膜51を形成したのち、同じく図26に示したように、図7に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、絶縁膜51の開口部51Aを介して、不純物として例えば亜鉛(Zn)を半導体結晶中に拡散させることにより窓領域30を形成する(ステップS102)。このとき、熱拡散処理により不純物が活性層14に到達し、無秩序化領域31が形成される。そののち、絶縁膜51を除去する。
絶縁膜51を除去したのち、図27に示したように、図9に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、コンタクト層18上に、突条部20を形成するためのマスク52を形成する。
マスク52を形成したのち、図28に示したように、図10,図11および図12に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、マスク52を用いたエッチングにより、コンタクト層18および第3p型クラッド層17の一部を除去して突条部20を形成すると共に、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1を、素子内部領域30Bにおける幅w2よりも大きくする(ステップS103)。
突条部20を形成したのち、図29に示したように、図13,図14および図15に示した工程により、マスク52を用いた選択的なエピタキシャル成長により、突条部20の両側に、上述した材料よりなる電流阻止層21を形成する(ステップS104)。
電流阻止層21を形成したのち、図22に示した工程により、コンタクト層18および電流阻止層21上にp側電極41を形成し、基板11の裏側にn側電極42を形成する(ステップS106)。最後に、図23に示した工程により、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rを形成し(ステップS107)、所定の長さのレーザバーとする。これにより、図1に示した複数の半導体レーザ素子10を並列配置した半導体レーザアレイ1が完成する。
このように本変形例によれば、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの形成予定位置およびその近傍のコンタクト層18を除去したのちに窓領域30を形成するようにしたので、窓領域30を形成する際の亜鉛(Zn)の拡散制御を容易とすることができると共に拡散時間も短縮することができる。
なお、本変形例では、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの形成予定位置およびその近傍のコンタクト層18を除去したのちに窓領域30を形成する場合について説明したが、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの形成予定位置およびその近傍のコンタクト層18およびp型第3クラッド層17の一部を除去したのちに窓領域30を形成するようにしてもよい。
〔変形例2〕
図30は上記実施の形態に係る半導体レーザ素子10の製造方法の他の変形例を表すものであり、図31はその工程を表すものである。この変形例は、突条部20を形成する工程において、コンタクト層18およびp型第3クラッド層をエッチング除去する際に、複数回に分けて異なるエッチャントを用いて行うようにしたものである。なお、上記実施の形態の製造方法と同一の工程についてはその図面を参照し同一の符号を用いて説明する。
まず、図6に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、基板11上に、バッファ層12、n型第1クラッド層13、活性層14、p型第2クラッド層15、エッチングストップ層16、p型第3クラッド層17およびコンタクト層18を順に積層する(ステップS101)。
次いで、同じく図6に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、コンタクト層18上に、開口部51Aを有する絶縁膜51を形成する。
絶縁膜51を形成したのち、図7に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、絶縁膜51の開口部51Aを介して、不純物として例えば亜鉛(Zn)を半導体結晶中に拡散させることにより窓領域30を形成する(ステップS102)。このとき、熱拡散処理により、不純物が活性層14に到達し、無秩序化領域31が形成される。そののち、図8に示した工程により、絶縁膜51を除去する。
絶縁膜51を除去したのち、図9に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、コンタクト層18上に、突条部20を形成するためのマスク52を形成する。
マスク52を形成したのち、図31に示したように、このマスク52を用いたエッチングにより、例えば硫酸系のエッチャントを用いて、コンタクト層18およびp型第3クラッド層17の一部を途中まで除去する(ステップS301)。その際、コンタクト層18を除去したのち、エッチング時間を制御することにより第3p型クラッド層17の途中でエッチングを停止させ、エッチングがエッチングストップ層16に達しないようにする。なお、硫酸系のエッチャントによりp型第3クラッド層17とエッチングストップ層16との間でエッチング選択性を生じさせることは極めて難しい。
ここで使用する硫酸系のエッチャントとしては、例えば、硫酸と過酸化水素水と水とを、硫酸(96%):過酸化水素水(31%):水=1:8:40の体積比で含有するものが好ましく、エッチング時間は例えば2分とし、残存するp型第3クラッド層17の厚みは例えば約0.2μmとすることが好ましい。
コンタクト層18およびp型第3クラッド層17の一部を除去したのち、流水洗浄および乾燥を行わず、p型第3クラッド層17の残部をクエン酸水溶液で洗浄する(ステップS302)。これにより、基板11を大気や水に曝すことなく、p型第3クラッド層17の表面の乾燥による自然酸化を抑制することができる。よって、後述するようにp型第3クラッド層17の残部をエッチング除去する際にクエン酸と過酸化水素水との混合液をエッチャントとして使用しても、最表面の酸化膜の影響でエッチングが不可能となったり、白濁やエッチングむらが生じたりすることを抑制することができる。
この洗浄工程は、例えば、洗浄液を変えて2回以上行うことが好ましい。すなわち、まず、クエン酸一水和物(50wt%水溶液)よりなる洗浄液に基板11を浸漬し、洗浄液を例えば20秒間攪拌しつつ基板11表面に残存する硫酸系のエッチャントを除去する。なお、洗浄液まで基板11を移動させる際には、表面の乾燥による自然酸化を抑制するため、表面を大気や水に曝さないように不活性雰囲気または真空中で行うことが望ましい。
次いで、生成した表面自然酸化膜および硫酸系エッチャントを完全に除去するため、クエン酸一水和物(50wt%水溶液)よりなる別の新しい洗浄液に基板11を浸漬し、洗浄液を例えば1分間攪拌してリンス洗浄する。なお、新たな洗浄液まで基板11を移動させる際にも、表面の乾燥による自然酸化を抑制するため、表面を大気や水に曝さないように不活性雰囲気または真空中で行うことが望ましく、流水洗浄も行わない。
洗浄工程を行ったのち、図10,図11および図12に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、マスク52を用いたエッチングにより、第3p型クラッド層17の残部を除去して突条部20を形成すると共に、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1を、素子内部領域30Bにおける幅w2よりも大きくする(ステップS303)。
第3p型クラッド層の残部を除去する際に使用するエッチャントとしては、例えばクエン酸と過酸化水素水との混合液が好ましい。硫酸系のエッチャントを用いたエッチングは再現性および面内均一性が低く、基板11の面内でエッチングのばらつきが生じてしまっているが、クエン酸と過酸化水素水との混合液をエッチャントとして用いることにより、エッチングむらを改善することができるからである。
具体的には、例えば、上記実施の形態と同様に、クエン酸と過酸化水素水とを、クエン酸一水和物(50wt%水溶液):過酸化水素水(31%)=12:1の体積比で含有するものが好ましい。
エッチング時間は、例えば残存するp型第3クラッド層17の厚みを約0.2μmとした場合、少なくとも例えば約1分程度とすればよいが、若干長めに、例えば約2分程度とすることが好ましい。硫酸系のエッチャントにより生じたエッチングむらを効果的に解消することができるからである。
なお、洗浄工程を終えた基板11をp型第3クラッド層17の残部のエッチングのためのエッチャントに浸漬する際にも、表面の乾燥による自然酸化を抑制するため、表面を大気や水に曝さないように不活性雰囲気または真空中で行うことが望ましく、前処理の流水洗浄も行わない。
p型第3クラッド層17の残部を除去したのち、図13,図14および図15に示した工程により、マスク52を用いた選択的なエピタキシャル成長により、突条部20の両側に、上述した材料よりなる電流阻止層21を形成する(ステップS104)。
電流阻止層21を形成したのち、図17に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、コンタクト層18および電流阻止層21上に、開口部53Aを有するフォトレジスト膜53を形成する。
フォトレジスト膜53を形成したのち、図18,図19および図20に示した工程により、上記実施の形態と同様にして、フォトレジスト膜53をマスクとしたエッチングにより、窓領域30を含む端面近傍領域30Aのコンタクト層18を除去する(ステップS105)。そののち、図21に示した工程により、フォトレジスト膜53を除去する。
フォトレジスト膜53を除去したのち、図22に示した工程により、コンタクト層18および電流阻止層21上にp側電極41を形成し、基板11の裏側にn側電極42を形成する(ステップS106)。最後に、図23に示した工程により、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rを形成し(ステップS107)、所定の長さのレーザバーとする。これにより、図1に示した複数の半導体レーザ素子10を並列配置した半導体レーザアレイ1が完成する。
このように本変形例によれば、コンタクト層18およびp型第3クラッド層17をエッチング除去する際に、複数回に分けて異なるエッチャントを用いて行うようにしたので、エッチングの再現性および面内均一性を向上させることができ、突条部20を更に精度よく形成することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、本発明を複数の半導体レーザ素子10を並列配置したバー状の半導体レーザアレイ1に適用した場合について説明したが、本発明は半導体レーザチップにも適用可能である。半導体レーザチップを製造する場合には、基板11を所定の大きさに整える際に任意の長さになるようにへき開してレーザバーとしたのち、更に共振器方向に対して平行な方向にへき開して個々のチップに分離すればよい。
また、上記実施の形態では、窓領域30を共振器方向に対して直交する線状に形成し、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1を、窓領域30の幅W3に等しくした場合について説明したが、例えば図32に示したように、窓領域30を四角型に形成し、窓領域30を含む端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1を、窓領域30の幅W3よりも大きくするようにしてもよい。その場合、窓領域30の形状は四角型に限られず、どのような形でもよい。
更に、上記実施の形態では、コンタクト層18および電流阻止層21上にp側電極41を形成するようにした場合について説明したが、例えば図33に示したように、p側電極41を、突条部20の上面および両側のエッチングストップ層16の上面に直接形成するようにしてもよい。突条部20の側面下方および外側では、不純物濃度が極端に低くなっており、また、突条部20の形成工程においてp型第3クラッド層17およびコンタクト層18が大気中または水中に暴露されることにより表面に酸化層(図示せず)が形成されているため、ショットキー接合となっている。
加えて、上記実施の形態において説明した各層の材料および厚み、または成膜方法および成膜条件などは限定されるものではなく、他の材料および厚みとしてもよく、または他の成膜方法および成膜条件としてもよい。例えば、上記実施の形態では、突条部20を形成する際に使用するエッチャントとしてクエン酸と過酸化水素水との混合液を挙げたが、酒石酸などの他の有機酸を使用することも可能である。
更にまた、例えば、上記実施の形態においては、突条部20を形成する際にエッチングストップ層16を残存させる場合について説明したが、エッチングストップ層16を除去してしまってもよく、あるいは、p型第2クラッド層15の途中までエッチングするようにしてもよい。
加えてまた、上記実施の形態では、窓領域30を気相拡散法により亜鉛(Zn)を拡散させて形成する場合について説明したが、ZnO膜等を利用した固相拡散法を用いてもよい。
更にまた、上記実施の形態では、電流阻止層21をn型GaAsにより構成した場合について説明したが、電流阻止層21は基板11と同じ導電型を有していれば、AlGaAs混晶などの他の半導体材料により構成してもよく、水平横モードの設計上どのような材料を選択してもよい。また、電流阻止のための構造は、導波機構の設計に応じて選択することができ、例えば、電流阻止層21を設ける代わりに、絶縁膜を埋め込んでもよい。あるいは、上述した図33に示したように突条部20の上面および両側にp側電極41を直接形成してもよい。
加えてまた、上記実施の形態では、p型第2クラッド層15とp型第3クラッド層17とが同一のアルミニウム組成を有する場合について説明したが、両者に含まれるアルミニウム組成は異なっていてもよい。
更にまた、例えば、上記実施の形態では、バッファ層12ないしコンタクト層18をMOVPE法またはMOCVD法等の有機金属気相成長法により形成する場合について説明したが、これに制限されることなく、例えばMBE(Molecular Beam Epitaxy;分子線エピタキシー)法等で行ってもよい。
加えてまた、上記実施の形態においては、n型の基板11上に、n型半導体層、活性層およびp型半導体層を順に積層した構成を有する半導体レーザ素子10について説明したが、p型の基板を用い、p型の基板上に、p型半導体層、活性層およびn型半導体層を積層した逆導電型の構造としてもよい。
更にまた、例えば、上記実施の形態では、半導体レーザ素子10の構成を具体的に挙げて説明したが、全ての層を備える必要はなく、また他の層を更に備えていてもよい。例えば、上記実施の形態では、n型第1クラッド層13,p型第2クラッド層15およびp型第3クラッド層17は、それぞれ、アルミニウム組成が1種類の一つの層により構成されている場合について説明したが、光学設計上、2種類以上のアルミニウム組成を有する二つ以上の層の積層構造を有していてもよい。
加えてまた、上記実施の形態では、p型第2クラッド層15とp型第3クラッド層17との間にエッチングストップ層16を設けた場合について説明したが、p型第2クラッド層15に含まれるアルミニウム組成を制御することにより、p型第2クラッド層15がエッチングストップ層16を兼ねるようにして、エッチングストップ層16を省略してもよい。あるいは、エッチングストップ層16とp型第2クラッド層15とが同一のアルミニウム組成を有するようにしてもよい。
更にまた、例えば、上記実施の形態では、窓領域30を含む端面近傍領域30Aのコンタクト層18を除去した場合について説明したが、端面近傍領域30Aのコンタクト層18を除去せずそのまま残存させておいてもよい。この場合、端面近傍領域30Aのコンタクト層18の幅は、端面近傍領域30Aにおける突条部20の幅W1と同じにしてもよいし、あるいは、素子内部領域30Bにおける突条部20の幅W2と同じにしてもよい。
加えてまた、上記実施の形態では、p側電極41およびn側電極42が長方形のパターンで形成されている場合について説明したが、これに限られず、例えば、共振器方向、または共振器方向に対して垂直な方向に延在していてもよく、基板11の全体に形成されていてもよい。
更にまた、上記実施の形態では、窓領域30に不純物として亜鉛(Zn)を拡散させた場合について説明したが、窓領域30に拡散させる不純物はシリコン(Si)でもよい。
加えてまた、上記実施の形態では、主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの両方に窓領域30を形成する場合について説明したが、窓領域30は主出射側端面10Fおよび後方端面10Rの両方に形成されている必要はなく、少なくとも主出射側端面10Fに形成されていればよい。
更にまた、変形例2は上記実施の形態の製造方法だけでなく、変形例1の製造方法にも適用することができる。
本発明の一実施の形態に係る半導体レーザアレイの全体構成を表す斜視図である。 図1に示した半導体レーザ素子を拡大して表すと共に、その一部を切り欠いて内部構成を表した斜視図である。 図2に示した半導体レーザ素子の上面図である。 図2に示した半導体レーザ素子における活性層のアルミニウム組成分布を表す図である。 図1に示した半導体レーザ素子の製造方法の流れを表す図である。 図5に示した製造方法を工程順に表す斜視図である。 図6に続く工程を表す斜視図である。 図7に続く工程を表す斜視図である。 図8に続く工程を表す斜視図である。 図9に続く工程を表す斜視図である。 図10のXI−XI線に沿った断面図である。 図10のXII−XII線に沿った断面図である。 図10に続く工程を表す斜視図である。 図13のXIV−XIV線に沿った断面図である。 図13のXV−XV線に沿った断面図である。 図13に続く工程を表す斜視図である。 図16に続く工程を表す斜視図である。 図13に続く工程を表す斜視図である。 図18のXIX−XIX線に沿った断面図である。 図18のXX−XX線に沿った断面図である。 図18に続く工程を表す斜視図である。 図21に続く工程を表す斜視図である。 図22に続く工程を表す斜視図である。 本発明の変形例1に係る半導体レーザ素子の製造方法の流れを表す図である。 図24に示した製造方法を工程順に表す斜視図である。 図25に続く工程を表す斜視図である。 図26に続く工程を表す斜視図である。 図27に続く工程を表す断面図である。 図28に続く工程を表す断面図である。 本発明の変形例2に係る半導体レーザ素子の製造方法の流れを表す図である。 図30に示した製造方法の一工程を表す斜視図である。 本発明の変形例に係る半導体レーザ素子の構成を表す上面図である。 本発明の他の変形例に係る半導体レーザ素子の構成を表す斜視図である。 従来の半導体レーザ素子の一構成例を表す断面図である。 図34に示した従来の半導体レーザ素子の製造方法を工程順に表す断面図である。 図35(A)に示した工程を表す斜視図である。 図35(B)に示した工程を表す斜視図である。
符号の説明
1…半導体レーザアレイ、10…半導体レーザ素子、10F…主出射側端面、10R…後方端面、11…基板、12…バッファ層、13…n型第1クラッド層、14…活性層、15…p型第2クラッド層、16…エッチングストップ層、17…p型第3クラッド層、18…コンタクト層、20…突条部、21…電流阻止層、30…窓領域、30A…端面近傍領域、30B…素子内部領域、31…無秩序化領域、41…p側電極、42…n側電極

Claims (22)

  1. 基板上に活性層を含む半導体層を備え、前記半導体層の一部に前記活性層のストライプ領域を制限するための突条部を有すると共に前記半導体層の側面に前記突条部の延長方向に対向する一対の共振器端面を備えた半導体レーザ素子であって、
    前記共振器端面の少なくとも一方に、前記活性層で発生した光に対する吸収を抑制するための窓領域が形成されており、前記窓領域を含む端面近傍領域における前記突条部の幅W1は、前記端面近傍領域以外の領域における幅W2よりも大きい
    ことを特徴とする半導体レーザ素子。
  2. 前記窓領域を含む端面近傍領域における前記突条部の幅W1は、前記窓領域の幅W3以上である
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ素子。
  3. 前記半導体層は前記基板側から順に第1クラッド層, 前記活性層, 第2クラッド層,エッチングストップ層,第3クラッド層およびコンタクト層を有し、前記第3クラッド層および前記コンタクト層が前記突条部とされている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ素子。
  4. 前記コンタクト層は、前記窓領域を含む端面近傍領域を回避して設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体レーザ素子。
  5. 前記突条部の両側に電流阻止層が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ素子。
  6. 前記突条部の上面および両側に電極が形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の半導体レーザ素子。
  7. 前記第1クラッド層, 前記活性層, 第2クラッド層,エッチングストップ層および第3クラッド層は、3B族元素のうちの少なくともアルミニウム(Al)およびガリウム(Ga)と5B族元素のうちの少なくともヒ素(As)とを含むIII−V族化合物半導体により構成され、前記コンタクト層はGaAsにより構成されている
    ことを特徴とする請求項3記載の半導体レーザ素子。
  8. 前記エッチングストップ層および前記第3クラッド層はAlGaAs混晶により構成され、且つ前記第3クラッド層に含まれるアルミニウム組成は、前記エッチングストップ層に含まれるアルミニウム組成よりも低く、その差が0.025以上である
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体レーザ素子。
  9. 前記窓領域は、不純物としてシリコン(Si)または亜鉛(Zn)を含む
    ことを特徴とする請求項7記載の半導体レーザ素子。
  10. 複数の半導体レーザ素子を並列配置した半導体レーザアレイであって、
    前記半導体レーザ素子は、
    基板上に活性層を含む半導体層を備え、前記半導体層の一部に前記活性層のストライプ領域を制限するための突条部を有すると共に前記半導体層の側面に前記突条部の延長方向に対向する一対の共振器端面を備え、
    前記共振器端面の少なくとも一方に、前記活性層で発生した光に対する吸収を抑制するための窓領域が形成されており、前記窓領域を含む端面近傍領域における前記突条部の幅W1は、前記端面近傍領域以外の領域における幅W2よりも大きい
    ことを特徴とする半導体レーザアレイ。
  11. 前記窓領域を含む端面近傍領域における前記突条部の幅W1は、前記窓領域の幅W3以上である
    ことを特徴とする請求項10記載の半導体レーザアレイ。
  12. 基板上に活性層を含む半導体層を形成する工程と、
    前記半導体層における一対の共振器端面の形成予定位置の少なくとも一方に不純物を拡散させることにより、前記活性層で発生した光に対する吸収を抑制するための窓領域を形成する工程と、
    前記半導体層の一部をエッチング除去することにより前記活性層のストライプ領域を制限するための突条部を形成すると共に、前記窓領域を含む端面近傍領域における前記突条部の幅W1を、前記端面近傍領域以外の領域における幅W2よりも大きくする工程と、
    前記半導体層の側面に前記突条部の延長方向に対向する一対の共振器端面を形成する工程と
    を含むことを特徴とする半導体レーザ素子の製造方法。
  13. 前記窓領域を含む端面近傍領域における前記突条部の幅W1を、前記窓領域の幅W3以上とする
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  14. 前記半導体層を形成する工程において、前記基板上に、第1クラッド層, 前記活性層, 第2クラッド層,エッチングストップ層,第3クラッド層およびコンタクト層を順に形成し、前記突条部を形成する工程において、前記コンタクト層および前記第3クラッド層の一部をエッチング除去することにより前記突条部を形成する
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  15. 前記突条部を形成したのち、前記窓領域を含む端面近傍領域の前記コンタクト層を除去する
    ことを特徴とする請求項14記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  16. 前記半導体層を形成したのち、前記共振器端面の形成予定位置の少なくとも一方およびその近傍の前記コンタクト層を除去し、その後、前記窓領域を形成する
    ことを特徴とする請求項14記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  17. 前記突条部を形成したのち、前記突条部の両側に電流阻止層を形成する
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  18. 前記突条部を形成したのち、前記突条部の上面および両側に電極を形成する
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  19. 前記第1クラッド層, 前記活性層, 第2クラッド層,エッチングストップ層および第3クラッド層を、3B族元素のうちの少なくともアルミニウム(Al)およびガリウム(Ga)と5B族元素のうちの少なくともヒ素(As)とを含むIII−V族化合物半導体により構成し、前記コンタクト層をGaAsにより構成する
    ことを特徴とする請求項14記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  20. 前記突条部を形成する工程において、前記半導体層の一部をエッチング除去する際に、複数回に分けて異なるエッチャントを用いて行う
    ことを特徴とする請求項12記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  21. 前記半導体層の一部をエッチング除去する際に、少なくとも最後の工程は、エッチャントとしてクエン酸水溶液と過酸化水素水との混合液を用いて行う
    ことを特徴とする請求項20記載の半導体レーザ素子の製造方法。
  22. 前記半導体層の一部をエッチング除去する際に、少なくとも最後の工程とその直前の工程との間に、前記半導体層の残部をクエン酸水溶液で洗浄する
    ことを特徴とする請求項21記載の半導体レーザ素子の製造方法。
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