JP2006123041A - ねじ切り切削用インサート - Google Patents

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Abstract

【課題】 ラジアルインフィードにおける後半パスでも確実に切屑をカールさせてその排出方向を制御する。
【解決手段】 インサート本体1に形成されたすくい面7の辺稜部に、このすくい面7に対向する平面視に凸V字状をなす一対のねじ切り刃4とこのねじ切り刃4の後端に連なるさらい刃5とを有する切刃6を形成し、この平面視においてすくい面7のうちねじ切り刃4がなす凸V字の内側部分はねじ切り刃4よりも突出させずに、さらい刃5よりも後方のすくい面7上に、このすくい面7から突出する第1の突起11と、この第1の突起11よりも突出高さが高い第2の突起12と、これら第1、第2の突起11,12よりもさらに突出高さが高い第3の突起13とを突設し、このうち第1、第2の突起11,12を第3の突起13よりも切刃6側に位置させる。
【選択図】 図6

Description

本発明は、インサート着脱式切削工具の工具本体に保持されてワークにねじ切り切削を施すねじ切り切削用インサートに関するものである。
この種のねじ切り切削用インサートとしては、例えば特許文献1〜4に、三角形平板状をなすインサート本体の三角形面の各角部にすくい面が形成され、このすくい面に対向する平面視にねじ切りすべきネジの断面形状に対応した凸V字状をなす一対のねじ切り刃がすくい面の辺稜部に形成されたものが種々提案されている。そして、これら特許文献1〜4に記載のインサートでは、上記すくい面上に突出する突起をチップブレーカとして設けるようにしている。
このようなねじ切り切削用インサートは、一般に複数パスの旋削によって回転するワークの周面にねじ切り切削を施すのに用いられる。すなわち、上記平面視において一対のねじ切り刃がなす凸V字の2等分線がワークの回転軸線に直交するようにインサート本体が上記工具本体に保持されて、該ねじ切り刃をワーク周面に切り込ませつつ上記軸線に平行な一定の送り方向に所定の送り量で複数パス(複数回)送り出され、このとき各パスごとの切り込み量を徐々に大きくしてゆくことにより、最終パスにおいて所望の断面形状、谷深さの螺旋状のネジが形成されるようになされている。
特開平8−257837号公報 特開平8−294804号公報 特表平9−502396号公報 特表2001−514089号公報
ところで、上述のように複数パスごとの切り込み量を徐々に大きくしてゆく際には、各パスごとにインサート本体が上記2等分線に沿って前進するように切り込み量を大きくするラジアルインフィード、一対のねじ切り刃のうち送り方向後方側のねじ切り刃に沿ってインサート本体を送り方向側に前進させつつ切り込み量を大きくしてゆくフランクインフィード、あるいは上記2等分線を挟んでインサート本体を送り方向側とその後方側とに交互に進退させつつ切り込み量を大きくしてゆくインクレメンタルインフィードなどの切込み方法が採られる。そして、取り分けねじ切り切削においては、工作機械のNCプログラムの汎用性からラジアルインフィードが多用される傾向にある。
ところが、このようなラジアルインフィードでは、複数パスのうち切込み初めの前半パスから中段パス位にかけては切り込み量の増大分が比較的大きいために生成される切屑の厚みも比較的厚く、切屑自身のカールや特許文献1〜4に記載のような突起によって処理することが可能であるものの、後半パスの、特にネジ形状や寸法を所定の形状、寸法に仕上げる最終パスにおいては、切り込み量の増大分が極小さいために切屑厚みも極めて薄くなる。従って、この最終パスも含めた後半パスにおいては、カールされ難くて延び気味となる切屑が生成されることとなり、しかもこのような切屑が一対のねじ切り刃の全長に亙って生成されることとなる。
しかるに、上記特許文献1〜4に記載のねじ切り切削用インサートにおいては、このような切屑をカールさせるための上記突起が、すくい面のうちでも凸V字状をなすねじ切り刃の平面視内側に突設されており、前半パスから中段パスにかけての比較的厚い切屑の処理には効果的であるものの、後半パスや特に上述のような最終パスにおいて生成される極薄い切屑に対しては、切屑がすくい面から抵抗を受けることなくワークから削り取られたままの速度で流出するため、突起を容易に乗り越えて延び気味のままに排出されることになる。このため、切屑の排出方向を制御することが不可能となって、切屑がワークや工具本体に絡みついたり、あるいは所定の形状、寸法にネジを形成したワークを切屑が傷つけてしまったりするおそれがあった。
また、特許文献1〜4のなかでも特許文献1には、このような突起をねじ切り刃の内側のすくい面上に設けずに、該ねじ切り刃の後端よりもさらに後方に平面視鋸歯状の凹凸をなす傾斜面を形成したりしたものも提案されている。しかしながら、この傾斜面はすくい面からボス面に立ち上がる1段のものであるため、後半パスで生成された切屑を確実にこの傾斜面に衝突させてカールさせようとすると、そのすくい面からの突出高さを高く設定しなければならず、この場合に切屑は一気に丸め込まれてカールさせられるとともに急激にその流出方向を変えられることになるため、切削抵抗の増大を招いてワークや工具本体にびびり振動が生じたり、これに伴って仕上げ面精度が劣化したりするおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、たとえ切屑処理が困難とされるラジアルインフィードにおける後半パスでも、切削抵抗の増大によるびびり振動等による仕上げ面精度の劣化を招いたりすることなく、確実に切屑をカールさせてその排出方向を制御することが可能なねじ切り切削用インサートを提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、インサート本体に形成されたすくい面の辺稜部に、このすくい面に対向する平面視に凸V字状をなす一対のねじ切り刃とこれらのねじ切り刃のうちの少なくとも一方の後端に連なるさらい刃とを有する切刃を形成し、上記すくい面のうち、上記平面視において上記さらい刃よりも前方の上記一対のねじ切り刃がなす凸V字の内側部分は、これらのねじ切り刃よりも突出することがないように形成するとともに、上記平面視において上記さらい刃よりも後方の上記すくい面上に、該すくい面から突出する第1の突起と、この第1の突起よりも突出高さが高い第2の突起と、これら第1、第2の突起よりもさらに突出高さが高い第3の突起とを突設し、このうち上記第1、第2の突起を上記第3の突起よりも上記切刃側に位置させたことを特徴とする。
従って、このように構成されたねじ切り切削用インサートにおいては、まずすくい面のうち、上記平面視においてさらい刃よりも前方の一対のねじ切り刃がなす凸V字の内側部分は、これらのねじ切り刃よりも突出することがないように形成されており、ラジアルインフィード最終パスの肉厚の極薄い切屑を安定して上記第1ないし第3の突起側に導いて処理することが可能となる。その一方で、すくい面上の突起がねじ切り刃後端のさらい刃よりも後方に位置するように突設されているので、ねじ切り刃によって生成された切屑は、該ねじ切り刃が平面視になす凸V字内側のすくい面に擦過してある程度抵抗を受けたところでこの突起に衝突することになる。このため、上記ラジアルインフィードの後半パスにおいて極薄肉の切屑が生成されても、そのままの速度で突起を乗り越えたりすることがなく、この突起によって確実に切屑をカールさせてその排出方向を制御することが可能となる。また、その一方で、ラジアルインフィードの前半パスから中段パスにかけて生成される肉厚の切屑は、上述のように切屑自体がカールし易いため、その処理性が損なわれたりすることはない。
さらに、この突起は第1、第2、第3の3つの突起によって構成されていて、この順に突出高さが高くなるようにされており、このうち突出高さの低い第1、第2の突起は、突出高さの最も高い第3の突起よりも前方の切刃側に位置させられているので、まずこれら第1、第2の突起に衝突させることにより、切屑に緩やかな巻き癖を付けるとともに該第1、第2の突起の突出高さの差によってその流出方向が徐々に所定の向きとなるように案内することができ、抵抗の増大を抑えることができる。そして、しかる後に最大の突出高さの第3の突起に衝突させることで切屑を所定の径にまでカールさせて上述のように制御された排出方向に導くことにより処理することができるので、上記構成のねじ切り切削用インサートによれば、このようなラジアルインフィードの後半パス、特に最終パスにおいて切屑がワークや工具本体に絡まったり、過大な抵抗によってワークや工具本体にびびり振動が生じたりするのを防ぎ、優れた仕上げ面精度のねじ切り切削を安定して促すことが可能となる。
また、上記構成のねじ切り切削用インサートにおいては、このように第3の突起よりも切刃側に位置させられた上記第1、第2の突起を、上記平面視において上記一対のねじ切り刃がなす凸V字の2等分線を挟んで互いに反対側に突設することにより、ラジアルインフィードの際にこの2等分線に沿うように流れ出る切屑を、より確実にこれら第1、第2の突起に衝突させて上述のように巻き癖を着けるとともにその流出方向も徐々に所定の向きとなるように案内することが可能となる。この場合には、これら第1、第2の突起を互いに間隔をあけて突設することにより、切屑がこれら第1、第2の突起に衝突して擦過する際の擦過面積を小さくして切削抵抗の一層の低減を図ることができる。
さらに、こうして第1、第2の突起を上記2等分線の互いに反対側に突設する場合には、上記平面視において、上記第1の突起は該2等分線に対してインサート本体の送り方向(以下、インサート送り方向と称する。)後方側に、上記第2の突起は2等分線に対してインサート送り方向側にそれぞれ突設することにより、上記2等分線に沿って流れ出た切屑は突出高さの低い第1の突起側から高い第2の突起側へと案内される。すなわち、切屑はインサート送り方向側へと案内されるので、特に最終パスにおいて切刃により形成されたワークのネジが切屑によって傷つけられるのを一層確実に防止することができる。
また、この場合には、第1の突起に、上記平面視において上記2等分線に垂直な方向に対しインサート送り方向後方側に向かうに従い切刃側に向けて傾斜するように延びる第1のブレーカ壁を備えることにより、さらに確実に切屑を送り方向側に案内することができる。さらに、第2の突起には、上記平面視において上記2等分線に垂直な方向に対しインサート送り方向側に向かうに従い切刃側に向けて傾斜するように延びる第2のブレーカ壁を備えることにより、こうして第1の突起側から案内された切屑に一層確実に巻き癖を付けることが可能となる。
一方、上記第3の突起には、上記平面視において一対のねじ切り刃がなす凸V字の2等分線に垂直な方向に少なくとも該ねじ切り刃の両後端を越える長さで延びる第3のブレーカ壁を備えることにより、この一対のねじ切り刃の全長に亙って生成されるラジアルインフィード最終パスの切屑も確実に処理することが可能となる。また、この第3のブレーカ壁も、上記第1のブレーカ壁と同じように、上記平面視において上記2等分線に垂直な方向に対しインサート送り方向後方側に向かうに従い切刃側に向けて傾斜するように延設することにより、第3の突起によってカールされた切屑を安定的にインサート送り方向側に排出してワークの傷付きをさらに確実に防止することが可能となる。
ところで、ねじ切り切削ではラジアルインフィードが主流を占めていることは上述した通りであるが、例えばネジピッチが大ピッチの場合に切削抵抗を下げるため、またはNC制御によらない切削では切屑処理が一層容易なフランクインフィードが採られることもある。ところが、このフランクインフィードでは切屑が主としてインサート送り方向側のねじ切り刃によって生成されてインサート送り方向後方側に流れ出るため、その排出方向をインサート送り方向側に修正してラジアルインフィードと同様に上記第1ないし第3の突起により処理するのは困難となる。
そこで、このような場合には、すくい面のうち、上記平面視においてさらい刃よりも前方の上記一対のねじ切り刃がなす凸V字の内側部分に、これらのねじ切り刃に対して内側に向かうに従い漸次後退する傾斜面をそれぞれ形成し、これらの傾斜面のうちインサート送り方向後方側の傾斜面をインサート送り方向側の傾斜面よりも急勾配で傾斜させることにより、インサート送り方向後方側のねじ切り刃によって生成された切屑を、このインサート送り方向後方側の傾斜面との擦過抵抗を少なくして大きな運動エネルギーを残したまま速やかに傾斜面の底側に導くことができ、これによってインサート送り方向側のねじ切り刃によって生成された切屑をこの送り方向側に押し出すことができる。従って、このような構成を採ることにより、フランクインフィードにおいて生成される切屑も確実に上記二等分線に沿うように流出させて上記ねじ切り刃よりも後方の第1ないし第3の突起により処理することが可能となるので、本発明によれば、ラジアルインフィードは勿論、フランクインフィードに用いても良好な切屑処理性を得ることが可能なねじ切り切削用インサートを提供することが可能となる。
図1ないし図14は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態においてインサート本体1は、超硬合金等の硬質材料によって図2に示すように概略正三角形の平板状に形成され、その概略正三角形をなす上下面の中央には、当該インサート本体1をその厚さ方向(図1、図3〜5における上下方向。以下、インサート厚さ方向と称する。)に貫通する断面円形の取付孔2が開口させられていて、インサート本体1はこの取付孔2の中心線Oに関して120°回転対称形状とされている。また、この中心線Oに沿った平面視においてインサート本体1がなす上記正三角形の各角部は、図2に示すように該角部に交差する辺稜部のうち一方の辺稜部に略垂直となるように切り欠かれているとともに、この切り欠かれた部分には、図6に示すように上記平面視に上記一方の辺稜部寄りに、その切欠面に垂直な二等分線Lを有して突出する凸V字状の突条部3が、インサート厚さ方向に沿って延びるように形成されている。
そして、この突条部3が平面視になす凸V字の上面側の両辺稜部には一対のねじ切り刃4が形成されるとともに、これらのねじ切り刃4の後端から平面視に上記二等分線Lに垂直に延びる上記切欠面の上面側辺稜部には、両ねじ切り刃4の後端に連なるようにさらい刃5が形成されており、これらねじ切り刃4およびさらい刃5によって切刃6が構成されるとともに該切刃6を辺稜部に有するインサート本体1の上面の各角部は、そのすくい面7とされる。ただし、さらい刃5は、上記一対のねじ切り刃4のうち後述するインサート送り方向Fの後方側のねじ切り刃4の後端にのみ連なる形成されていてもよい。なお、平面視に凸V字をなすねじ切り刃4同士の挟角は鋭角とされるとともに、これらねじ切り刃4同士が交差する上記凸V字の突端は、二等分線L上に中心を有して平面視にこれらのねじ切り刃4に滑らかに接する凸円弧状とされる一方、各ねじ切り刃4とその後端に連なるさらい刃5との交差部分は、平面視にこれらねじ切り刃4とさらい刃5とに滑らかに接する凹円弧状とされている。ただし、これらの凹凸円弧の半径や平面視にねじ切り刃4同士がなす凸V字の挟角の大きさおよびさらい刃5からの突出量等は、ワークに形成すべきネジの寸法、形状等に応じて設定される。
ここで、本実施形態のねじ切り切削用インサートは、インサート着脱式のねじ切りバイト等の工具本体に、平面視に上記二等分線Lを図示されないワークの回転軸線に垂直としてすくい面7がこのワークの回転方向に対向するようにして、インサート本体1が平面視になす正三角形の辺稜部のうち、ねじ切りに使用される切刃6が形成された角部に交差する上記一方の辺稜部以外の残りの2辺稜部に連なるインサート本体1の側面を上記工具本体先端の取付座壁面に当接させ、上記取付孔2に挿通されるやはり図示されないクランプネジによって着脱可能に取り付けられて保持される。そして、このように取り付けられた工具本体へのクランプ剛性の関係から、当該インサートは上記ワークの回転軸線に平行に上記一方の辺稜部側に複数パスで送り出されつつ、各パスごとに切り込み量を大きくしてゆくことにより、上記ねじ切り刃4によってワークの周面にネジを形成し、また最終パスにおいては上記さらい刃5によってネジ山の頂部を成形する。従って、本実施形態では上記二等分線Lに垂直に上記一方の辺稜部側に向かう方向(図2、図6において右から左に向かう方向)がインサート送り方向Fとされる。
また、図3に示すように上記二等分線Lに直交する方向からの側面視において、ねじ切り刃4は上記突端から二等分線L方向にすくい面7の後方側(図6においては上から下に向かう方向)に向かうに従い一定の傾斜角でインサート厚さ方向に漸次後退するように形成されるとともに、さらい刃5に連なるすくい面7も、上記二等分線L方向すなわち平面視にさらい刃5に垂直な方向に該すくい面7の後方側に向かうに従いこのねじ切り刃4が上記側面視になす傾斜角と等しい一定の傾斜角でインサート厚さ方向に漸次後退する傾斜面状とされている。なお、上記ねじ切り刃4の逃げ面となる上記突条部3の側面とさらい刃5の逃げ面となる上記切欠面およびその他のインサート本体1の側面とはインサート厚さ方向に平行に延びるように形成されて、これにより本実施形態のねじ切り切削用インサートはネガティブインサートとされるとともに、これらねじ切り刃4やさらい刃5およびそのすくい面7が形成される上面とは反対のインサート本体1の下面は、インサート厚さ方向に垂直な平坦面とされている。
さらに、一対のねじ切り刃4が平面視になす凸V字の内側のすくい面7には、図8および図9に示すように各ねじ切り刃4に直交する断面において該ねじ切り刃4から離間するに従い一定の傾斜角Aでインサート厚さ方向に漸次後退するランド部8が一定幅Dで形成されている。そして、これらのランド部8のさらに内側には、このランド部8がなす傾斜角Aよりも大きな傾斜角ですくい面7の内側に向かうに従いインサート厚さ方向に漸次後退する傾斜面9がそれぞれ形成されているが、これらの傾斜面9は、上記インサート送り方向F側のねじ切り刃4A(図6において左側のねじ切り刃4)の内側にランド部8を介して連なる傾斜面9Aの傾斜角Bに対して、インサート送り方向Fの後方側のねじ切り刃4B(図6において右側のねじ切り刃4)にランド部8を介して連なる傾斜面9Bの傾斜角Cが大きくなるように、すなわち傾斜面9Bが傾斜面9Aよりも急勾配で傾斜するように形成されており、従って上記凸V字の突端側からランド部8を介してすくい面7の後方に延びるこれらの傾斜面9A,9Bの交差稜線(傾斜面8A,8Bがなす谷部の谷底線)Mは、平面視にすくい面7の内側に向かうに従い上記二等分線Lからインサート送り方向Fの後方側に漸次離間するように傾斜させられることとなる。
さらにまた、これらの傾斜面9の内側には、上記二等分線に直交する断面において図10および図13に示すようにインサート厚さ方向に垂直で、該二等分線Lに沿ってインサート厚さ方向に延びる断面においては図7に示すようにねじ切り刃4の上記突端から後方に向かうに従い該ねじ切り刃4が上記側面視になす傾斜角と等しい傾斜角で漸次後退する底面10が形成されており、従ってランド部8からこの底面10までの傾斜面9の幅は、各傾斜面9A,9Bのそれぞれでは一定で、傾斜面9A,9B同士では緩やかな傾斜角Bの傾斜面9Aの方が傾斜角Cの大きな急勾配の傾斜面9Bよりも大きくなる。なお、これらランド部8、傾斜面9、および底面10は、上記平面視において上記二等分線L方向にさらい刃5の位置を越えてその後方のすくい面7の内側にまで延びるように形成されており、従ってすくい面7のうちこのさらい刃5よりも前方の、一対のねじ切り刃4が平面視になす凸V字の内側部分は、これらねじ切り刃4よりもインサート厚さ方向に突出することなく、上記図8〜図10に示すようにねじ切り刃4に対して後退するように形成されることとなる。
そして、上記平面視にこのさらい刃5よりも後方のすくい面7上には、第1、第2、第3の3つの突起11,12,13が形成されており、これらの突起11〜13は第1、第2、第3の突起11,12,13の順にその上記インサート厚さ方向における突出高さが高くなるとともに、第1、第2の突起11,12が第3の突起13よりも切刃6側に位置するようにされている。さらに、本実施形態では、こうして第3の突起13よりも切刃6側に位置する第1、第2の突起11,12は、突出高さの低い第1の突起11が上記2等分線Lに対してインサート送り方向Fの後方側に、また突出高さの高い第2の突起12は2等分線Lのインサート送り方向F側にそれぞれ位置するように、この2等分線Lを挟んで上記平面視に互いに反対側に、しかも互いに間隔をあけて突設されている。また、同平面視に上記2等分線L方向においては、第1の突起11が第2の突起12よりも切刃6側に位置するようにされている。
ここで、上記第1の突起11は、平面視に上記二等分線Lに垂直な方向(インサート送り方向F)に対してこのインサート送り方向Fの後方側に向かうに従い前方の切刃6側に向かうように延びる長円錐台型の突堤状に形成されていて、特に本実施形態では上記平面視に送り方向F後方側のねじ切り刃4Bに直交する方向に延びるように形成されている。従って、この第1の突起11の切刃6側を向くブレーカ壁(第1のブレーカ壁)11Aも、同平面視に二等分線Lに垂直な方向に対してインサート送り方向F後方側に向かうに従い切刃6側に向けて傾斜するように延びることとなる。
なお、この第1のブレーカ壁11Aは、図6に示すように上記ねじ切り刃4Bに連なってさらい刃5より後方のすくい面7内側に延長されたランド部8および傾斜面9Bと、その内側の底面10、およびさらい刃5に連なるすくい面7とに交差するように形成されており、従ってこの第1の突起11は、上記2等分線Lに垂直な方向には上記インサート送り方向F後方側のねじ切り刃4Bの後端よりもさらにインサート送り方向F後方側まで延設されることとなる。さらに、この第1の突起11の上端面11Bはインサート厚さ方向に垂直な平坦面とされ、その突出高さは、図3や図11に示すようにねじ切り刃4の上記突端におけるインサート厚さ方向における高さよりは低く、かつ上記ランド部8や傾斜面9B、あるいはすくい面7や底面10と交差する部分におけるこれらすくい面7、ランド部8、傾斜面9B、および底面10よりは高くなるようにされている。
また、第2の突起12は、平面視に上記2等分線Lに垂直な方向に延びる上底および下底を有する台形型の略角錐台状に形成されていて、この2等分線Lに垂直な方向に対してインサート送り方向F側に向かうに従い切刃6側に向けて傾斜するように延びる第2のブレーカ壁12Aを備えている。この第2のブレーカ壁12Aは、図6に示すようにすくい面7の内側に延びる上記底面10と交差して隆起し、2等分線Lを挟んで第1の突起11と対向するように、特に本実施形態では平面視にこの第1の突起11がなす上記長円錐の延びる方向に略直交するように、すなわちインサート送り方向F後方側のねじ切り刃4Bとは概ね平行に延びるように形成されており、同平面視においてこの第2のブレーカ壁12Aが上記2等分線Lに垂直な方向に対してなす角度αは、第1のブレーカ壁11Aがこの2等分線Lに垂直な方向に対してなす角度βよりも大きくされている。
さらに、この第2の突起12は、上記第2のブレーカ壁12Aよりも前方において、インサート送り方向F側のねじ切り刃4Aに連なってさらい刃5後方のすくい面7内側に延長されたランド部8および傾斜面9Bと、このねじ切り刃4A後端に連なったさらい刃5から延びるすくい面7とに交差させられるとともに、第2のブレーカ壁12Aの反対側では、インサート本体1が平面視になす概略正三角形の上記一方の辺稜部に達してこの一方の辺稜部に連なるインサート本体1の側面と面一にインサート厚さ方向に延びるように形成されている。従って、この第2の突起12はインサート送り方向F側のねじ切り刃4Bの後端よりもさらにインサート送り方向F側にまで延設されることとなる。また、この第2の突起12の上端面12Bもインサート厚さ方向に垂直な平坦面とされ、その突出高さは、第1の突起11と同様にねじ切り刃4の突端よりは低く、図3や図12に示すようにねじ切り刃4の後端に連なるさらい刃5と略等しくされている。
一方、上記第3の突起13は、上記平面視に第1の突起11と略平行に延びる該第1の突起11よりも大きな長円錐台型の突堤状に形成されており、従ってこの第3の突起13の切刃6側を向く第3のブレーカ壁13Aは、上記平面視において上記2等分線Lに垂直な方向に対してなす角度が第1のブレーカ壁11Aと略等しい角度βとされる。ただし、この第3の突起13のインサート送り方向F側は、第2の突起12と同様にインサート本体1の上記一方の辺稜部に達して、この一方の辺稜部側のインサート本体1の側面と面一にインサート厚さ方向に沿って切り欠かれている。また、この第3のブレーカ壁13Aは、上記底面10の後端側部分と第2の突起12における第2のブレーカ壁12Aの後方側部分、および第1、第2の突起11,12の切刃6とは反対側を向く壁面とに交差して、図11や図12に示すようにこれらの壁面との間に断面凹V字状の谷部が画成されるように隆起させられている。
さらに、この第3の突起13は、上記平面視における上記2等分線Lに垂直な方向において第1の突起11よりもインサート送り方向Fの後方側にまで延設されており、従って上記第3のブレーカ壁13Aは、同平面視においてこの2等分線Lに垂直な方向に一対のねじ切り刃4の両後端を越える長さで形成されることとなる。また、この第3の突起13の上端面13Bも、第1、第2の突起11,12の上端面11B,12Bと同様にインサート厚さ方向に垂直な平坦面とされ、ただしそのインサート厚さ方向における突出高さは図3や図7に示すようにねじ切り刃4の突端よりも高く、さらに2番目に高い第2の突起12との突出高さの差も、第1、第2の突起11,12間の突出高さの差より十分大きくなるようにされていて、図3や図4に示すようにインサート本体1において最も突出高さが高くなるようにされている。
なお、さらい刃5から後方に向けて漸次後退傾斜するすくい面7の後方側には、インサート厚さ方向に垂直な平面部14が形成されていて、上記第3の突起13のインサート送り方向F後方側の円錐状壁面の一部と、切刃6とは反対側を向く壁面とは、この平面部14から隆起させられている。さらに、インサート本体1上面の上記取付孔2の開口部周辺には、第3の突起13の上端面13Bと略等しい突出高さを有するインサート厚さ方向に垂直なボス面15が、第3の突起13のさらに後方に間隔をあけるようにして形成されている。
このように構成されたねじ切り切削用インサートにおいては、すくい面7上に突設される第1、第2、第3の突起11,12,13が、いずれもねじ切り刃4後端に連なるさらい刃5よりも後方に位置するようにされていて、この一対のねじ切り刃4が平面視になす凸V字の内側部分のすくい面7上に、これらねじ切り刃4よりもインサート厚さ方向に突出する部分が形成されることのないようにされているので、当該インサートをラジアルインフィードによるねじ切り切削に用いて、その後半パス、特に最終パスにおいて極薄肉の切屑が生成されても、かかる切屑は上記凸V字内のすくい面7上を擦過してある程度抵抗を受けた後に突起11〜13に衝突することになる。このため、この凸V字内に突起を設けた場合のように切屑が生成されたままの速度で容易に乗り越えてしまうようなことはなく、確実に切屑を突起11〜13の切刃6側を向くブレーカ壁11A〜13Aに衝突させてカールさせることができる。
そして、これら突起11〜13間においては、突出高さの低い第1、第2の突起11,12が、突出高さの最も高い第3の突起13よりも切刃6側に位置させられているので、上述のようにねじ切り刃4がなす凸V字内側のすくい面7上を擦過した切屑は、まずこれら突出高さの低い第1、第2の突起11,12に衝突して緩やかな巻き癖を付けられるとともに、その流出方向が徐々に所定の排出方向に向けられるように案内される。しかる後、こうして巻き癖が付けられた切屑が第3の突起13に衝突することで所定の径にカールされるとともに上記排出方向へと排出されるので、切屑が一気にカールさせられて排出方向に向きを変えられる場合のように切削抵抗の増大を招いたり、これに伴ってワークや工具本体にびびり振動を生じて仕上げ面精度を損なったりすることがない。
従って、上記構成のねじ切り切削用インサートによれば、上記ラジアルインフィードにおける最終パスにおいても、切屑を確実にカールさせるとともにその排出方向を制御して処理することが可能となり、かかる切屑がワークや工具本体に絡まってねじ切り切削作業を中断せざるを得なくなったり、ワークに形成されたネジが切屑によって傷つけられて仕上げ面精度を損なったりするような事態を防いで、優れた仕上げ面精度のねじ切り切削を円滑かつ安定的に行うことが可能となる。また、ラジアルインフィードの前半パスによって生成される比較的肉厚の切屑は、上記凸V字内のすくい面7上を擦過するだけで容易にカールされるため、その処理に支障を来すことはなく、従って上記インサートによればかかるねじ切り切削の全体に亙って安定した切屑処理を図ることができる。
また、本実施形態では、こうして先に切屑が衝突する第1、第2の突起11,12を、上記平面視において一対のねじ切り刃4がなす凸V字の2等分線Lを挟んで互いに反対側に突設させており、特にラジアルインフィードの際にこの2等分線Lに沿って流出する切屑をこれら第1、第2の突起11,12の双方に確実に衝突させて巻き癖を付け、かつ突出高さの低い第1の突起11側から突出高さの高い第2の突起12側へと確実に案内してその流出方向を徐々に変化させ、その後方の第3の突起13へと導くことができる。しかも、本実施形態においては第1の突起11が第2の突起12よりも切刃6側に位置しているので、切屑に付けられる巻き癖も徐々に強くなるとともに流出方向の変化もより段階的なものとなるので、一層の切削抵抗の低減を図ることができる。
さらに、これら第1、第2の突起11,12は上記2等分線Lを間に挟んで互いに間隔をあけるように形成されているので、切屑がこれら第1、第2の突起11,12に衝突してそのブレーカ壁11A,12Aを擦過する際の擦過面積を小さくすることができ、これに伴い切削抵抗も一層低減することが可能となって、びびり振動等の発生をさらに確実に防止することができる。また、こうして第1、第2の突起11,12が間隔をあけていることにより、切屑はその間に画成される凹部を通って後方の第3の突起13に向け流出することとなるので、この切屑流出方向の制御も一層確実かつ容易となる。ただし、切削抵抗が増大する懸念がないときなどには、第1、第2の突起11,12が間隔をあけずに、すなわち互いに連なるように形成されていてもよい。
さらにまた、本実施形態では、こうして上記2等分線Lを挟んで互いに間隔をあけて突設された第1、第2の突起11,12のうち、突出高さの低い第1の突起11は2等分線Lのインサート送り方向F後方側に配置されるとともに、突出高さの高い第2の突起12はインサート送り方向F側に配置されており、従って上記切屑を第1の突起11側から第2の突起12側、すなわち上記インサート送り方向F側に導いて第3の突起13に衝突させ、カールさせて排出することができる。従って、切屑が元々このインサート送り方向F側に排出されやすいこととも相俟って、その排出方向をさらに確実にこのインサート送り方向F側に制御することができ、特に最終パスによってねじ切り刃4よりもインサート送り方向F後方側に所定の寸法、形状で仕上げられたワークのネジが傷つけられるのを防止することができる。
また、こうして上記2等分線Lのインサート送り方向F後方側に突設された第1の突起11は、上記平面視にこの2等分線Lに垂直に該インサート送り方向F後方側に向かうに従い上記切刃6側に向けて前方に傾斜する突堤状に延設されており、これに伴いこの第1の突起11の切刃6側を向くブレーカ壁11Aも同様にインサート送り方向F後方側に向かうに従い上記切刃6側に向けて傾斜しているので、該第1のブレーカ壁11Aに衝突した切屑はこの第1のブレーカ壁11Aに沿ってインサート送り方向F側に導かれる。このため、本実施形態によれば、この第1の突起のブレーカ壁11Aに衝突した切屑を、より安定してインサート送り方向F側の第2の突起12に衝突させて巻き癖を強くするとともに、その排出方向もこのインサート送り方向F側へとさらに確実に指向させることが可能となる。
一方、こうして第1の突起11側から案内された切屑が衝突させられる第2の突起12は、第1のブレーカ壁11Aとは逆に平面視において上記2等分線Lに垂直な方向に対しインサート送り方向F側に向かうに従い切刃6側に向けて前方に傾斜する第2のブレーカ壁12Aを備えており、特に本実施形態ではこの第2のブレーカ壁12Aが第1の突起11やそのブレーカ壁11Aが延設された方向に上記平面視に垂直に対向させられているので、上記切屑により確実に強い巻き癖を付けることができるとともに、その後の第3の突起13によるカールを一層円滑かつ安定したものとすることが可能となる。しかも、この第2のブレーカ壁12Aが上記平面視において2等分線Lに垂直な方向に対してなす傾斜の角度αは、第1のブレーカ壁11Aがなす角度βよりも大きくされているので、第1の突起11側から案内されつつも上記2等分線に沿って流れ出る切屑によって過大な抵抗が生じるようなことはなく、びびり振動等の発生を確実に防ぐことができる。
また、これら第1、第2の突起11,12の後方側(切刃6側とは反対側)に突設される第3の突起13は、その切刃6側を向く第3のブレーカ壁13Aが、一対のねじ切り刃4のさらい刃5に連なる両後端を越える長さで、インサート送り方向F側はよりこの送り方向F側に、またインサート送り方向F後方側はよりこの後方側に延びるように形成されている。従って、特にラジアルインフィードの後半パスにおいてこの一対のねじ切り刃4の全長に亙って生成される切屑に対しても、この切屑の幅を上回る長さの第3のブレーカ壁13Aに確実に衝突させてカールさせ、さらにインサート送り方向F側に導いて排出することが可能となる。しかも、本実施形態では上記第1、第2の突起11,12も、そのブレーカ壁11A,12Aがそれぞれねじ切り刃4の両後端をインサート送り方向F後方側とインサート送り方向F側とに越えるように延設されているので、これら第1、第2の突起11,12によるラジアルインフィード最終パスの切屑処理性が損なわれることもない。
さらに、本実施形態では、この第3の突起13も平面視に第1の突起11と等しい角度βでインサート送り方向F後方側に向かうに従い切刃6側に向かうように延びるやはり突堤状に延設されていて、該第3の突起13の上記第3のブレーカ壁13Aに衝突させられてカールされた切屑は、この第3の突起13Bの延設方向に沿ってインサート送り方向F側に排出されることとなるので、排出方向が制御されて排出されたにも拘わらず切屑によりワークが傷付けられたりするのも防ぐことができる。加えて、この第3のブレーカ壁13Aと第2の突起12の後方側を向く壁面との間には、断面V字状の凹部が、インサート送り方向F側に向かうに従い切刃6とは反対側の後方側に延びるように、すなわちワークから離れるように画成され、しかもこの凹部のインサート送り方向F側は、該インサート送り方向F側に向けられるインサート本体1の上記一方の辺稜部側の側面に解放されることになるので、本実施形態によれば、所定の径にカールされた切屑をこの凹部により案内して、何ら遮られることなく、インサート送り方向F側でかつワークから離れる向きに排出することが可能となる。
ただし、本実施形態ではこのように上記平面視において、第1、第3の突起11,13のブレーカ壁11A,13Aが上記2等分線Lに垂直な方向に対して互いに等しい角度βでインサート送り方向F後方側に向かうに従い切刃6側に向かうように傾斜して延びる一方、第2の突起12のブレーカ壁12Aはこの2等分線Lに垂直な方向に対して上記角度βよりも大きな角度で、特に本実施形態では平面視に略直交するように、インサート送り方向Fに向かうに従い切刃6側に向かうように傾斜して延びるように形成されているが、第1、第3のブレーカ壁11A,13Aの角度は異なる角度であってもよく、また第2のブレーカ壁12Aの角度αは、角度βと等しかったり、角度βよりも小さかったりしてもよい。さらに、上記2等分線Lに垂直な方向に対してこうして角度α,βをもって傾斜させることなく、これらの角度α,βが0°、すなわち第1〜第3の突起11〜13のブレーカ壁11A〜13Aの少なくとも1つが、この2等分線Lに垂直な方向に延びるようにされていてもよい。
また、本実施形態では第1、第3の突起11,13は平面視に長円状をなして、そのブレーカ壁11A,13Aが一定の傾斜角で傾斜して隆起するとともに上端面11B,13Aがインサート厚さ方向に垂直な平坦面とされた長円錐台状とされ、また第2の突起12も平面視に台形状をなす台形錐台状とされているが、例えば上端面11B〜13Bは凸曲面状とされていてもよく、さらに第1、第3の突起11,13はその全体が断面凸円弧等をなす凸曲面状とされていてもよく、第2の突起12も例えば球面状であったりしてもよい。さらに、第1、第2の突起11,12の後方側と第3の突起13のブレーカ壁13Aとの間には凹部が形成されずに、例えば上端面11B,12Bがそのまま第3のブレーカ壁13Aに連なるように形成されていてもよい。
一方、本実施形態では、平面視に凸V字状をなす一対のねじ切り刃4にそれぞれ連なって、この凸V字の内側に向かうに従い漸次後退するランド部8と、さらにその内側に向かうに従い該ランド部8よりも急傾斜で後退する傾斜面9とが形成されており、しかもこれらのランド部7と傾斜面8とはさらい刃5よりも後方に延長されて第1、第2の突起11,12にそれぞれ交差させられているので、切屑をより安定して上記2等分線に沿って流出させ、これら第1、第2の突起11,12と、その後方の第3の突起13とに確実に衝突させることが可能となるとともに、切削抵抗の一層の低減を図ることができる。
そして、さらに本実施形態では、このうちインサート送り方向F側のねじ切り刃4Aから後退傾斜する傾斜面9Aに対して、インサート送り方向F後方側のねじ切り刃4Bから後退傾斜する傾斜面9Bが急勾配で下降傾斜させられている。従って、このインサート送り方向F後方側のねじ切り刃4Bによって生成されて該傾斜面9Bを擦過しつつ底面10に至る切屑は、反対のインサート送り方向F側のねじ切り刃4Aにより生成されて傾斜面9Aを擦過する切屑よりも、傾斜面9との擦過面積あるいは擦過距離が小さくて擦過に消費される運動エネルギーが少なく、しかもより先に底面10に達してインサート送り方向F側に押し出されることとなる。
このため、本実施形態のねじ切り切削用インサートを、上記ラジアルインフィード以外の例えばフランクインフィードに用いる場合でも、インサート送り方向F側のねじ切り刃4Aによってより多く生成される切屑を、インサート送り方向F後方側のねじ切り刃4Bからの運動エネルギーの大きい切屑を先に底面10に流し込むことにより、平面視に上記2等分線Lに沿うように、さらにはこれよりもインサート送り方向F側に押し出すようにして流出させることができ、かかるフランクインフィードに用いた場合でも確実な切屑処理が可能な、汎用性の高いねじ切り切削用インサートを提供することができる。その一方で、一対のねじ切り刃4に直接連なるランド部8は、インサート送り方向F側およびその後方側とで互いに等しい傾斜角Aおよび幅Dとされているので、ラジアルインフィードの際に両側で略均等に生成される切屑に対してねじ切り刃4A,4B間の摩耗等も均等に維持することができ、長期に亙ってより安定したねじ切り切削を促すことができる。
本発明の一実施形態を示す斜視図である。 図1に示す実施形態の中心線Oに沿った平面図である。 図2におけるX方向視の側面図である。 図2におけるY方向視の側面図である。 図2におけるZ−Z断面図である。 図1に示す実施形態のインサート本体1の角部拡大平面図である。 図6におけるZ1−Z1断面図である。 図6におけるT1−T1断面図である。 図6におけるT2−T2断面図である。 図6におけるX1−X1断面図である。 図6におけるW1−W1断面図である。 図6におけるZ2−Z2断面図である。 図6におけるX2−X2断面図である。 図6におけるW2−W2断面図である。
符号の説明
1 インサート本体
4(4A,4B) ねじ切り刃
5 さらい刃
6 切刃
7 すくい面
8 ランド部
9(9A,9B) 傾斜面
10 底面
11 第1の突起
11A 第1のブレーカ壁
12 第2の突起
12A 第2のブレーカ壁
13 第3の突起
13A 第3のブレーカ壁
O インサート本体1の中心線
L 平面視に一対のねじ切り刃4がなす凸V字の2等分線
F インサート送り方向
B インサート送り方向F側の傾斜面9Aの傾斜角
C インサート送り方向F後方側の傾斜面9Bの傾斜角

Claims (9)

  1. インサート本体に形成されたすくい面の辺稜部に、このすくい面に対向する平面視に凸V字状をなす一対のねじ切り刃とこれらのねじ切り刃のうちの少なくとも一方の後端に連なるさらい刃とを有する切刃が形成され、上記すくい面のうち、上記平面視において上記さらい刃よりも前方の上記一対のねじ切り刃がなす凸V字の内側部分は、これらのねじ切り刃よりも突出することがないように形成されているとともに、上記平面視において上記さらい刃よりも後方の上記すくい面上には、該すくい面から突出する第1の突起と、この第1の突起よりも突出高さが高い第2の突起と、これら第1、第2の突起よりもさらに突出高さが高い第3の突起とが突設されており、このうち上記第1、第2の突起は上記第3の突起よりも上記切刃側に位置させられていることを特徴とするねじ切り切削用インサート。
  2. 上記第1、第2の突起は、上記平面視において上記一対のねじ切り刃がなす凸V字の2等分線を挟んで互いに反対側に突設されていることを特徴とする請求項1に記載のねじ切り切削用インサート。
  3. 上記第1、第2の突起は互いに間隔をあけて突設されていることを特徴とする請求項2に記載のねじ切り切削用インサート。
  4. 上記平面視において、上記第1の突起は上記2等分線に対して上記インサート本体の送り方向後方側に、上記第2の突起は上記2等分線に対して上記インサート本体の送り方向側にそれぞれ突設されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載のねじ切り切削用インサート。
  5. 上記第1の突起は、上記平面視において上記2等分線に垂直な方向に対し上記インサート本体の送り方向後方側に向かうに従い上記切刃側に向けて傾斜するように延びる第1のブレーカ壁を備えていることを特徴とする請求項4に記載のねじ切り切削用インサート。
  6. 上記第2の突起は、上記平面視において上記2等分線に垂直な方向に対し上記インサート本体の送り方向側に向かうに従い上記切刃側に向けて傾斜するように延びる第2のブレーカ壁を備えていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載のねじ切り切削用インサート。
  7. 上記第3の突起は、上記平面視において上記一対のねじ切り刃がなす凸V字の2等分線に垂直な方向に少なくとも上記ねじ切り刃の両後端を越える長さで延びる第3のブレーカ壁を備えていることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のねじ切り切削用インサート。
  8. 上記第3のブレーカ壁は、上記平面視において上記2等分線に垂直な方向に対し上記インサート本体の送り方向後方側に向かうに従い上記切刃側に向けて傾斜するように延びていることを特徴とする請求項7に記載のねじ切り切削用インサート。
  9. 上記すくい面のうち、上記平面視において上記さらい刃よりも前方の上記一対のねじ切り刃がなす凸V字の内側部分には、これらのねじ切り刃に対して内側に向かうに従い漸次後退する傾斜面がそれぞれ形成されており、これらの傾斜面のうち上記インサート本体の送り方向後方側の傾斜面は送り方向側の傾斜面よりも急勾配で傾斜させられていることを特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載のねじ切り切削用インサート。
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