JP2006121886A - 駆動装置、レンズユニット、光量制御装置、及び撮像装置 - Google Patents

駆動装置、レンズユニット、光量制御装置、及び撮像装置 Download PDF

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    • H02N2/025Inertial sliding motors

Abstract

【課題】 被駆動部材の移動量を一定に、かつ大きくすることのできる駆動装置を提供する。
【解決手段】 電圧アクチュエータ26は、レンズ鏡筒9の摺動嵌合部44が摩擦係合した駆動軸40と、駆動パルスに応じて伸縮する第1圧電素子27a及び第2圧電素子27bと、第1及び第2圧電素子27a,27bを保持するフレーム部材41とからなる。第1及び第2圧電素子27a,27bは、駆動パルス発生回路から駆動パルスが印加される。駆動軸40の一端に第1圧電素子27aが固着され、駆動軸40の他端に第2圧電素子27bが固着されている。第1及び第2圧電素子27a,27bが駆動軸40の軸線方向に高速変位と低速変位とを繰り返し行うことでレンズ鏡筒9が上記軸線方向に、大きな一定の移動量を持って移動される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、圧電素子を使用した駆動装置、並びに、この駆動装置を備えたレンズユニット、光量制御装置、及び撮像装置に関するものである。
カメラなどの精密機器を構成する部材を駆動するための駆動装置として、電気−機械変換を行う圧電素子を用いた圧電アクチュエータが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
図21は、カメラのレンズ駆動に応用された従来の圧電アクチュエータを示す。被駆動部材としてのレンズ鏡筒100は、その外周面から突出した突出部101に、光軸と平行な孔101a,101bを備えている。孔101a,101bには、駆動軸102が嵌合し、摺動自在に摩擦係合している。駆動軸102は、フレーム103に形成された孔104,105に嵌合し、軸方向に摺動自在に支持されている。圧電素子106は、一端がフレーム103に、他端が駆動軸102の端部に固着されている。
圧電素子106は、外部から印加される駆動パルスに応答してその厚み方向に伸び縮みし、駆動軸102を軸方向に変位させる。電圧の緩やかな立ち上がり期間と、これに続く電圧の急速な立ち下がり期間とからなる波形の駆動パルスを圧電素子106に印加すると、圧電素子106は、緩やかな立ち上がり期間では矢印Cの方向に低速に伸び変位を行い、急速な立ち下がり期間では矢印Cと反対方向に高速に縮み変位を行う。
電圧の緩やかな立ち上がり期間では、駆動軸102は矢印Cの方向に低速に変位するので、レンズ鏡筒100は、孔101a,101bにおいて駆動軸102と摩擦結合した状態を維持したまま、駆動軸102とともに矢印Cの方向に変位する。続く電圧の急速な立ち下がり期間では、駆動軸102は矢印Cと反対方向に高速に変位するので、孔101a,101bにおける駆動軸102との摩擦結合が解除され、レンズ鏡筒100は慣性力によってほぼその場にとどまる。この結果、レンズ鏡筒100の駆動軸102に対する相対位置が変化し、レンズ鏡筒100は元の位置から矢印Cの方向に移動することとなる。
このような駆動パルスを連続して圧電素子106に印加することにより、レンズ鏡筒100は矢印Cの方向に連続して移動する。一方、レンズ鏡筒100を矢印Cと反対方向に移動させる場合には、電圧の急速な立ち上がり期間と、これに続く電圧の緩やかな立ち下がり期間とからなる波形の駆動パルスが圧電素子106に印加される。
特開平4−069070号公報 特開平7−274543号公報
ところで、上記の駆動装置では、駆動軸102は、一端(根元)が圧電素子106に固着されているが、他端(先端)は、フレーム103の孔104に遊貫した状態となっており、駆動軸102の先端側では、圧電素子106の駆動力が伝わりにくい。このため、駆動軸102に保持されたレンズ鏡筒100は、駆動軸102の根元側から先端側へ進むにつれて1駆動パルス当りの移動量が小さくなり、駆動軸102の先端側では、レンズ鏡筒100を安定して移動制御することができないといった問題がある。駆動軸102に保持される被駆部材がレンズ鏡筒100以外の場合であっても同様に問題となる。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、被駆部材の移動量を一定に、かつ大きくすることのできる駆動装置、並びに、この駆動装置を備えたレンズユニット、光量制御装置、及び撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の駆動装置は、被駆動部材が摩擦係合した棒状の駆動軸と、駆動信号に応じて伸縮する第1及び第2圧電素子と、前記第1及び第2圧電素子を保持するフレーム部材と、前記第1及び第2圧電素子に前記駆動信号を印加する駆動回路とを備え、前記駆動軸の一端に前記第1圧電素子が固着され、前記駆動軸の他端に前記第2圧電素子が固着され、前記第1及び第2圧電素子が前記駆動軸の軸線方向に高速変位と低速変位とを繰り返し行うことで前記被駆動部材を前記軸線方向に移動させることを特徴とするものである。
なお、前記駆動軸は、軸線が一致するように互いに係合した第1駆動軸及び第2駆動軸によって構成されており、前記第1駆動軸の一端は前記第1圧電素子に固着され、前記第2駆動軸の一端は前記第2圧電素子に固着され、前記被駆動部材は前記第1及び第2駆動軸の両方に摩擦係合しているものであってもよい。
また、前記第1駆動軸の他端には凹部が形成され、前記第2駆動軸の他端には他方には凸部が形成され、前記凸部は前記凹部に嵌合していることが好ましい。
また、前記第1駆動軸の他端と前記第2駆動軸の他端との間に、弾性体が介装されていることが好ましい。
また、前記第1及び第2駆動軸はテーパー状に形成され、前記第1及び第2圧電素子に固着した一端側の径が他端側の径より大きいことが好ましい。
また、電圧の緩やかな立ち上がり期間と電圧の急速な立ち下がり期間とからなる第1駆動信号と、電圧の緩やかな立ち下がり期間と、電圧の急速な立ち上がり期間とからなる第2駆動信号とのいずれか一方が前記第1圧電素子に印加され、他方は前記第2圧電素子に印加されていることが好ましい。
また、前記第1及び第2駆動信号の電圧変化は同一周期であり、前記第1及び第2圧電素子の一方が伸び変位を行ったとき、他方は縮み変位を行うことが好ましい。
また、前記駆動回路は、前記第1及び第2駆動信号の電圧振幅、周期、又は位相を変えることにより、前記被駆動部材の移動速度を制御するものであってもよい。
また、前記第1及び第2圧電素子には、同一の駆動信号が印加され、一方が伸び変位を行ったとき、他方が縮み変位を行うようにしてもよい。
本発明のレンズユニットは、上記いずれかの駆動装置と、レンズを保持したレンズ枠体とを備え、前記駆動装置の被駆動部材として、前記レンズ枠体が移動されることを特徴とするものである。
本発明の光量制御装置は、上記いずれかの駆動装置と、光量制御部材とを備え、前記駆動装置の被駆動部材として、前記光量制御部材が駆動されることを特徴とするものである。
本発明の撮像装置は、前記レンズユニットと、前記レンズによって結像された被写体光を電気的な撮像信号に変換する固体撮像素子とを備えたことを特徴とするものである。
また、本発明の駆動装置は、同一の被駆動部材が摩擦係合した棒状の第1及び第2駆動軸と、駆動信号に応じて伸縮する第1及び第2圧電素子と、前記第1及び第2圧電素子を保持するフレーム部材と、前記第1及び第2圧電素子に前記駆動信号を印加する駆動回路とを備え、前記第1駆動軸の一端は、前記第1圧電素子に固着され、前記第2駆動軸の一端は、前記第2圧電素子に固着され、前記第1駆動軸の他端と前記第2駆動軸の他端とは、弾性体を介して、軸線が一致するように対向し、前記第1及び第2圧電素子が前記第1及び第2駆動軸の軸線方向に高速変位と低速変位とを繰り返し行うことで前記被駆動部材を前記軸線方向に移動させることを特徴とするものである。
なお、電圧の緩やかな立ち上がり期間と電圧の急速な立ち下がり期間とからなる第1駆動信号と、電圧の緩やかな立ち下がり期間と、電圧の急速な立ち上がり期間とからなる第2駆動信号とのいずれか一方が前記第1圧電素子に印加され、他方は前記第2圧電素子に印加されていることが好ましい。
また、前記第1及び第2駆動信号の電圧変化は同一周期であり、前記第1及び第2圧電素子の一方が伸び変位を行ったとき、他方は縮み変位を行うことが好ましい。
また、前記駆動回路は、前記第1及び第2駆動信号の電圧振幅、周期、又は位相を変えることにより、前記被駆動部材の移動速度を制御するものであってもよい。
また、前記第1及び第2圧電素子には、同一の駆動信号が印加され、一方が伸び変位を行ったとき、他方が縮み変位を行うようにしてもよい。
本発明のレンズユニットは、上記いずれかの駆動装置と、レンズを保持したレンズ枠体とを備え、前記駆動装置の被駆動部材として、前記レンズ枠体が移動されることを特徴とするものである。
本発明の撮像装置は、前記レンズユニットと、前記レンズによって結像された被写体光を電気的な撮像信号に変換する固体撮像素子とを備えたことを特徴とするものである。
本発明の駆動装置によれば、駆動軸の一端に第1圧電素子が固着され、駆動軸の他端に第2圧電素子が固着され、第1及び第2圧電素子が駆動軸の軸線方向に高速変位と低速変位とを繰り返し行うことで被駆動部材を軸線方向に移動させるようにしたので、被駆部材の移動量を一定に、かつ大きくすることができ、また、駆動軸を長くすることができる。
図1及び図2は、本発明を適用したカメラ付き携帯電話機2の外観を示す。カメラ付き携帯電話機2は、ヒンジ部3により折り畳み自在に連結された受話器ユニット4と送話器ユニット5とからなる。
受話器ユニット4の正面には、受話音声を出力する受話スピーカ6と、各種メニュー画面や内蔵カメラによる撮影画像を表示する液晶表示装置(LCD)7とが設けられている。受話器ユニット4の背面には、電波を送受信するアンテナ8が取り付けられており、また、レンズ鏡筒(レンズ枠体)9(図4参照)に保持された撮影レンズ10が露呈している。送話器ユニット5の正面には、送話音声を電気的な音声信号に変換する送話マイク11のほか、各種の操作ボタンからなる入力操作部12が設けられている。
図3は、カメラ付き携帯電話機2の電気的構成を示す。CCD型イメージセンサ(CCD)20は、レンズ鏡筒9が備える撮影レンズ10によって受光面に結像された被写体光を電気的な撮像信号に変換する固体撮像素子である。CCD20は、タイミングジェネレータ21によって、電子シャッタ速度の設定を含む動作制御が行われる。信号処理回路22は、CCD20から出力された撮像信号に対して、サンプリング、増幅、A/D変換を施し、デジタル化された画像データを出力する。フレームメモリ23は、信号処理回路22から逐次に出力される画像データを一時的に格納する。
オートフォーカス(AF)回路24は、フレームメモリ23に格納された画像データの所定領域から輝度成分を抽出し、隣接する画素ごとに輝度成分の変化量を求める。輝度成分の変化量は、画像のコントラストが高くなるほど大きくなるから、この輝度成分の変化量の総和がピークに達したときがピント(フォーカス)の合った状態とみなせる。AF回路24は、この輝度成分の変化量の総和をAF信号としてCPU25に入力する。
圧電アクチュエータ26は、印加される電圧に応答してその厚み方向に変位(伸び縮み)する第1圧電素子27a及び第2圧電素子27b(図4参照)を備えた駆動装置であり、後述するようにレンズ鏡筒9を光軸Lを一定方向に保ったまま移動させる。駆動パルス発生回路(駆動回路)28は、圧電素子27a,27bに印加するための駆動パルス(駆動信号)をCPU25の制御に基づいて発生する。
CPU25は、AF回路24から逐次に入力されてくるAF信号を監視しながら駆動パルス発生回路28を制御してレンズ鏡筒9を移動させる。そして、AF信号がピークとなる位置にレンズ鏡筒9を位置決めすることで、被写体のピント合わせが行われる。カメラ付き携帯電話機2のカメラ部(撮像装置)は以上のような構成である。
音声処理回路29は、受話スピーカ6及び送話マイク11で入出力される音声に対してノイズ除去などの各種処理を施す。電波通信インターフェース(I/F)30は、通話時に、アンテナ8を介して基地局との間で電波の送受信を行う。LCDドライバ31は、LCD7の表示制御を行う。
メモリ32は、ROM(Read Only Memory)32aとRAM(Random Access Memory)32bとからなり、ROM32aは不揮発性メモリであり、CPU25が上記各部を制御するためのプログラムや、カメラ部によって撮影された画像データなどを格納する。RAM32bは揮発性メモリであり、動作中に生成されるデータを一時的に記憶する。
CPU25は、入力操作部12から入力される信号に基づいてカメラ付き携帯電話機2の全体の動作を統括的に制御し、カメラ付き携帯電話機2を通話モードとカメラモードとの間で切り替える。
図4において、圧電アクチュエータ26は、第1圧電素子27a、第2圧電素子27b、駆動軸40、及びそれらを保持するフレーム部材41によって構成されている。第1及び第2圧電素子27a,27bの一端は、フレーム部材41に固着されている。駆動軸40は、一端が第1圧電素子27aの他端に固着され、他端が第2圧電素子27bの他端に固着されている。また、駆動軸40は、フレーム部材41に一体に形成された支持部41aの開口41bに挿通され、摺動自在に保持されている。
駆動軸40は、軽量でかつ高剛性であることが好ましく、カーボンやベリリウムなどの部材で形成されている。また、高剛性を保ったまま軽量化を図るように、駆動軸40は、中空の棒状部材であってもよい。
第1及び第2圧電素子27a,27bは、圧電セラミックスによって形成されており、正電極及び負電極を有する。第1圧電素子27aの正電極及び負電極には、リード線42a,43aがそれぞれ接続され、第2圧電素子27bの正電極及び負電極には、リード線42b,43bがそれぞれ接続されている。第1及び第2圧電素子27a,27bは、図5に示すように、リード線42a,43a及びリード線42b,43bを介して駆動パルス発生回路28に接続されている。
第1圧電素子27aは、リード線43aに対してリード線42aに正の電圧が印加されると、無負荷状態(リード線42a,43aに電圧が印加されていない状態)に比して厚さ方向に伸びる。逆に、第1圧電素子27aは、リード線43aに対してリード線42aに負の電圧が印加されると、無負荷状態に比して厚さ方向に縮む。同様に、第2圧電素子27bは、リード線43bに対してリード線42bに正の電圧が印加されると、無負荷状態(リード線42b,43bに電圧が印加されていない状態)に比して厚さ方向に伸びる。逆に、第2圧電素子27bは、リード線43bに対してリード線42bに負の電圧が印加されると、無負荷状態に比して厚さ方向に縮む。
駆動軸40を変形させることなく矢印Aの方向に変位させるためには、第1圧電素子27aに伸び変位を行わせるとともに、この第1圧電素子27aの伸び変位と同等量の縮み変位を第2圧電素子27bに行わせる必要がある。また逆に、駆動軸40を変形させることなく矢印Bの方向に変位させるためには、第1圧電素子27aに縮み変位を行わせるとともに、この第1圧電素子27aの縮み変位と同等量の伸び変位を第2圧電素子27bに行わせる必要がある。従って、リード線42a,43aの間に図6(A)に示す波形の駆動パルス(第1駆動信号)が印加されると、リード線42a,43aの間には、同図の駆動パルスの電圧の極性を反転してなる図6(B)に示す波形の駆動パルス(第2駆動信号)が印加される。
図4において、レンズ鏡筒9には、その外周から突出し、駆動軸40が摺動自在に嵌合する摺動嵌合部44が設けられている。摺動嵌合部44には、板バネ45が取り付けられており、板バネ45と駆動軸40との間には、摩擦板46が介装されている。板バネ45は、駆動軸40と摩擦板46が圧接するように、摩擦板46を付勢している。レンズ鏡筒9は、摺動嵌合部44において駆動軸40に摺動自在に保持されるとともに、適度な摩擦力をもって駆動軸40に摩擦係合している。
レンズ鏡筒9の下端部には、インデックス板47が設けられている。インデックス板47は、レンズ鏡筒9の原点位置(ホームポジション)に配置されたフォトインタラプラ49の溝49aを通過するように配置されている。フォトインタラプラ49は、固設された基板48上に設けられており、溝49aを挟んで対峙するように不図示の発光ダイオードとフォトトランジスタが組み込まれている。レンズ鏡筒9の移動に伴ってインデックス板47が移動し、インデックス板47がフォトインタラプラ49の溝49aに位置すると、発光ダイオードからフォトトランジスタに入射する光が遮光される。フォトインタラプラ49は、この遮光を検知することでレンズ鏡筒9の原点位置の検出を行う。カメラ付き携帯電話機2に電源が投入された際に、レンズ鏡筒9は原点位置に設定される。
レンズ鏡筒9は、撮影レンズ10を保持している。撮影レンズ10は、例えば図7に示すように、被写体側から順に並べられた第1レンズ10a、第2レンズ10b、及び第3レンズ10cからなるレンズ群によって構成されている。第1レンズ10aは、被写体側が凸面形状、像側が平面状であり、正のパワーを有するメニスカス形状である。第2レンズ10b、被写体側が凹面形状、像側が非球面形状であり、負のパワーを有するメニスカス形状である。第3レンズ10cは、被写体側及び像側がともに非球面形状であり、像側が光軸Lの近傍において凹面形状の、負のパワーを有する形状である。
このような撮影レンズ10を保持したレンズ鏡筒9と、圧電アクチュエータ26とによって構成されるレンズユニットは、光軸Lに沿って撮影レンズ10を通過した被写体光をCCD20の受光面に結像するように受話器ユニット4の内部に組み込まれている。
圧電アクチュエータ26は、フレーム部材41が変形しないように、フレーム部材41を高剛性にするか、又はフレーム部材41を質量の大きな基体などに取り付けるようにしてもよいが、これに限られるものではなく、フレーム部材41の第1圧電素子27a又は第2圧電素子27bが固着された部位に可撓性を持たせるようにしてもよい。
例えば、図8に示すように、質量の大きな基体50を用意し、第1圧電素子27aが固着されたフレーム部材41の一方の側片41cは基体50に取り付けず、第2圧電素子27bが固着されたフレーム部材41の他方の側片41dおよびフレーム部材41の上片41eを基体50に取り付けることにより、側片41cに可撓性を持たせることができる。これにより、第1及び第2圧電素子27a,27bが同期せずに変位する場合に側片41cが撓み、その変位のずれを吸収することができる。なお、逆に、側片41cを基体50に取り付け、側片41dを基体50に取り付けないようにしてもよい。また、側片41c,41dを基体50に取り付けず、いずれか一方の剛性の小さくしてもよい。
以上のように構成されたカメラ付き携帯電話機2は、入力操作部12の操作によってカメラモードに切り替えられると、CCD20によって撮像され、信号処理回路22からフレームメモリ23に順次格納される画像データが、LCDドライバ31を介してLCD7にスルー画像として表示される。このとき、前述のオートフォーカス(AF)動作が、AF回路24、CPU25、及び圧電アクチュエータ26によって実行される。所望の被写体にピントの合った状態で、入力操作部12の操作によってシャッタレリーズが行われると、1画面分の画像データがROM32a或いは不図示のメモリカードに記録される。
次に、AF動作時に行われる圧電アクチュエータ26の作用について説明するレンズ鏡筒9を図4の矢印Aの方向へ移動させる場合には、駆動パルス発生回路28は、図6(A)に示す波形の駆動パルスをリード線42a,43aの間に印加するとともに、図6(B)に示す波形の駆動パルスをリード線42b,43bの間に印加する。第1圧電素子27aは、期間P1では、縮んだ状態から伸びた状態へと伸び変位を行い、期間P2では、伸びた状態から縮んだ状態へと縮み変位を行う。一方、第2圧電素子27bは、期間P1では、伸びた状態から縮んだ状態へと縮み変位を行い、期間P2では、縮んだ状態から伸びた状態へと伸び変位を行う。
期間P1では、各駆動パルスの電圧変化は緩やかであって、第1及び第2圧電素子27a,27bは低速に変位するので、駆動軸40は矢印Aの方向へ低速に移動する。このとき、レンズ鏡筒9は、摺動嵌合部44において駆動軸40と摩擦結合したまま、駆動軸40とともに矢印Aの方向へ移動する。期間P2では、各駆動パルスの電圧変化は急速であって、第1及び第2圧電素子27a,27bは高速に変位するので、駆動軸40は矢印Bの方向へ高速に移動する。このとき、レンズ鏡筒9は、摺動嵌合部44において駆動軸40との摩擦結合が解除されて駆動軸40に対して滑合した状態となるので、慣性力によってレンズ鏡筒9はほぼその場(期間P1直後の位置)にとどまる。
この結果、レンズ鏡筒9の駆動軸40に対する相対位置が変化し、レンズ鏡筒9は元の位置から矢印Aの方向に移動することとなる。このような駆動パルスを連続して第1及び第2圧電素子27a,27bに印加することにより、レンズ鏡筒9は矢印Aの方向に連続して移動する。
図9(A)〜(C)は、レンズ鏡筒9が矢印Aの方向に移動する際の様子を示す。図9(A)に示す期間P1では、第1圧電素子27aが低速に伸び変位を行い、第2圧電素子27bが低速で縮み変位を行ない、レンズ鏡筒9が矢印Aの方向に移動する。図9(B)に示す期間P2では、第1圧電素子27aが高速に縮み変位を行い、第2圧電素子27bが高速に伸び変位を行い、レンズ鏡筒9は移動した位置をほぼ保持する。図9(C)は、第1及び第2圧電素子27a,27bへの通電状態を示す。
一方、レンズ鏡筒9を矢印Aと反対の方向に移動させる場合には、上記とは逆に、図6(B)に示す波形の駆動パルスをリード線42a,43aの間に印加するとともに、図6(A)に示す波形の駆動パルスをリード線42b,43bの間に印加すればよい。このときの圧電アクチュエータ26の作用については上記と同様であるので、説明は省略する。
以上のように、駆動軸40は、第1及び第2圧電素子27a,27bによって、その両方の端部から駆動されるため、従来例のように、レンズ鏡筒が移動するに従って1駆動パルス当りの移動量(ストローク)が大きく変動することはない。従って、1駆動パルス当りのレンズ鏡筒9の移動量は一定に、かつ大きくなる。また、従来と比べて駆動軸40を長くすることができ、駆動軸40を長くした分、レンズ鏡筒9を大きな範囲で移動させることが可能となる。
上記第1実施形態の圧電アクチュエータ26において、駆動軸40を1つの棒状部材によって形成したが、本発明はこれに限られるものではなく、軸線を合わせるように互いに係合された2つの棒状部材によって構成するようにしてもよい。図10は、このように構成された第2実施形態の圧電アクチュエータ60を示す。なお、図10において図4と同一の符号で示されている部材は第1実施形態で説明した部材と同一であり、詳しい説明は省略する。
第1及び第2駆動軸61a,61bは、カーボンやベリリウムなどで形成された軽量でかつ高剛性の棒状部材である。第1及び第2駆動軸61a,61bの一端は、それぞれ第1及び第2圧電素子27a,27bの端部に固着されている。第1及び第2駆動軸61a,61bの他端(先端)は、図11に示すように係合されている。第1駆動軸61aの先端には凹部62が形成され、第2駆動軸61bの先端には凸部63が形成されている。凸部63は凹部62に摺動自在に嵌合する。凸部63が凹部62に嵌合される、第1及び第2駆動軸61a,61bの軸線が合致する。
図10において、第1駆動軸61aが摺動自在に嵌合する第1摺動嵌合部64aと、第2駆動軸61bが摺動自在に嵌合する第2摺動嵌合部64bとが設けられている。第1及び第2摺動嵌合部64a,64bは、一体となってレンズ鏡筒9の外周に接続されている。第1摺動嵌合部64aには、板バネ65aが取り付けられており、板バネ65aと駆動軸61aとの間には、摩擦板66aが介装されている。また、第2摺動嵌合部64bには、板バネ65bが取り付けられており、板バネ65bと駆動軸61bとの間には、摩擦板66bが介装されている。レンズ鏡筒9は、第1摺動嵌合部64aにおいて第1駆動軸61aに摺動自在に保持され、第2摺動嵌合部64bにおいて第2駆動軸61bに摺動自在に保持されるとともに、適度な摩擦力をもって第1及び第2駆動軸61a,61bに摩擦係合している。
圧電アクチュエータ60の作用は、上記第1実施形態の場合と同様であり、図6(A)に示す波形の駆動パルスをリード線42a,43aの間に印加するとともに、図6(B)に示す波形の駆動パルスをリード線42b,43bの間に印加すると、レンズ鏡筒9が矢印Aの方向へ移動する。逆に、図6(B)に示す波形の駆動パルスをリード線42a,43aの間に印加するとともに、図6(A)に示す波形の駆動パルスをリード線42b,43bの間に印加すると、レンズ鏡筒9が矢印Bの方向へ移動する。
レンズ鏡筒9を矢印Aの方向へ移動する場合、第1駆動軸61aに嵌合した第1摺動嵌合部64aは、第1駆動軸61aの根元側から先端側へ移動するに従って第1圧電素子27aから受ける駆動力が小さくなるが、一方の第2駆動軸61bに嵌合した第2摺動嵌合部64bは、第2駆動軸61bの先端側から根元側へ移動するため、第2圧電素子27bから受ける駆動力が大きくなる。逆に、レンズ鏡筒9を矢印Bの方向へ移動する場合には、第2摺動嵌合部64bは、第2駆動軸61bの根元側から先端側へ移動するに従って第2圧電素子27bから受ける駆動力が小さくなるが、一方の第1摺動嵌合部64aは、第1駆動軸61aの先端側から根元側へ移動するため、第1圧電素子27aから受ける駆動力が大きくなる。
このように、レンズ鏡筒9は、第1及び第2駆動軸61a,61bにまたがって保持されているので、移動する際に、第1圧電素子27a又は第2圧電素子27bの一方からの駆動力が低下しても、他方からの駆動力が増加し、従来例のように、レンズ鏡筒が移動するに従って1駆動パルス当りの移動量が大きく変動することはない。従って、1駆動パルス当りのレンズ鏡筒9の移動量は一定に、かつ大きくなる。
第1及び第2駆動軸61a,61bは、その径を一定にした棒状部材であってもよいが、図12に示すように、根元側から先端側へ向かうに連れて径を小さく、つまりテーパー状に形成した棒状部材であってもよい。このように、第1及び第2駆動軸61a,61bをテーパー状に形成すると、先端部は径が小さいので第1及び第2圧電素子27a,27bからの駆動力を受けやすくなる。よって、レンズ鏡筒9の移動量をより大きくすることが可能となる。
また、図13は、径が一定の第1及び第2駆動軸61a,61bの先端部に、ゴムなど樹脂からなる弾性体67を介装するようにした例であり、弾性体67は、先端部の軸線に対するぶれを抑える。また、図14は、前述のようなテーパー状の第1及び第2駆動軸61a,61bに先端部に弾性体67を介装するようにした例であり、この場合、先端部の径が小さいので先端部の軸線に対するぶれがより顕著となるが、弾性体67はこのぶれを効果的に抑える。なお、弾性体67として、バネを用いてもよい。
上記第1及び第2実施形態では、駆動パルス発生回路28が電圧の極性の反転された2種類の駆動パルス(図6(A),図6(B))を発生し、一方を第1圧電素子27aにし、他方を第2圧電素子27bに印加するようにしたが、本発明はこれに限られるものではなく、1種類の駆動パルスによって第1及び第2圧電素子27a,27bを駆動することも可能である。駆動パルス発生回路28を、図5に変えて、図15に示すように第1及び第2圧電素子27a,27bに接続する。つまり、第1圧電素子27aの正電極に接続されたリード線42aと、第2圧電素子27bの負電極に接続されたリード線43bとを繋いで駆動パルス発生回路28の1端子に接続し、第1圧電素子27aの負電極に接続されたリード線43aと、第2圧電素子27bの正電極に接続されたリード線42bとを繋いで駆動パルス発生回路28の1端子に接続する。
これにより、第1及び第2圧電素子27a,27bに印加される駆動パルスの電圧の極性は常に反対となり、第1及び第2圧電素子27a,27bの変位の方向は常に逆向きとなる。従って、駆動パルス発生回路28は、図6(A)又は図6(B)のいずれかの波形の駆動パルスを発生すればよく、回路構成が簡略化される。
また、上記第1及び第2実施形態では、第1及び第2圧電素子27a,27bにそれぞれ印加される駆動パルスは、電圧の極性が互いに反転されたものであり、電圧振幅、及び周期は同一とされていたが、本発明はこれに限られるものではなく、第1及び第2圧電素子27a,27bにそれぞれ印加される駆動パルスの電圧振幅、周期、位相などの駆動条件を変えてもよく、これらの駆動条件を変えることでレンズ鏡筒9の移動速度を制御することができる。図16は、電圧振幅を変えた2つの駆動パルスの波形を示す。図17は、周期を変えた2つの駆動パルスの波形を示す。図18は、位相を変えた2つの駆動パルスの波形を示す。
また、上記実施形態において、圧電アクチュエータ26(60)によって駆動する被駆動部材として、レンズ鏡筒9を例示したが、本発明はこれに限られるものではなく、本発明の圧電アクチュエータを、被写体光の光量を制御する光量制御装置としての絞り装置やシャッタ装置などに使用することも可能である。図19は、本発明の圧電アクチュエータによって光量制御部材としての絞り羽根72が駆動される絞り装置を例示する。絞り装置70は、地板71、4枚の絞り羽根72、動輪73、及び地板71に取り付けられた圧電アクチュエータ26によって構成されている。
地板71は、リング状の部材であって、外周には圧電アクチュエータ26が取り付けられる取り付け部71aが一体に形成されており、上面には絞り羽根72を揺動自在に軸支する4つの支軸71bが突設されている。絞り羽根72の各々には、地板71の支軸71bに嵌合する孔72a、及び動輪73の下面に形成されたピン73a(図20参照)が係合する長孔72bが形成されている。
動輪73は、リング状の部材であって、上記のピン73aの他に、外周から延出するようにアーム部73bが一体に形成されており、アーム部73bには、長孔73cが形成されている。圧電アクチュエータ26の駆動軸40には、摺動自在に摺動嵌合部材74が嵌合しており、摺動嵌合部材74は適度な摩擦力を持って駆動軸40に摩擦係合している。摺動嵌合部材74から突設されたピン74aは、アーム部73bの長孔73cに嵌合している。
図20(A)は、各絞り羽根72は外側へ開き、被写体光が通過する開口の面積が最大となった大絞り状態を示す。この状態から、圧電アクチュエータ26が作動し、摺動嵌合部材74を第1圧電素子27a側へ移動させると、アーム部73bの長孔73cに嵌合したピン74aによって、動輪73が図中の矢印方向へ駆動される。動輪73が同方向へ回動すると、各ピン73aが各絞り羽根72の長孔72b内を摺動するとともに、各絞り羽根72が内側へ回動し、図20(B)に示す小絞り状態となる。
なお、圧電アクチュエータ26の代わりに、図10に示した圧電アクチュエータ60を用いてもよい。絞り装置70は、省スペース化に供する圧電アクチュエータ26(60)によって、高速、静音で駆動されるといった特徴を有する。
カメラ付き携帯電話機を示す外観図である。 半折り畳み状態のカメラ付き携帯電話機を示す外観図である。 カメラ付き携帯電話機の電気的構成を示すブロック図である。 圧電アクチュエータの構成を示す外観図である。 圧電アクチュエータと駆動パルス発生回路の接続状態を示す図である。 圧電素子に印加する駆動パルスの波形を示す図である。 レンズ鏡筒の断面図である。 圧電アクチュエータの側面図である。 圧電アクチュエータによってレンズ鏡筒が駆動される様子を示す図である。 圧電アクチュエータの別の実施形態を示す外観図である。 第1及び第2駆動軸の先端部を示す断面図である。 テーパー状に形成された第1及び第2駆動軸の先端部を示す断面図である。 弾性体が介装された第1及び第2駆動軸の先端部を示す断面図である。 テーパー状に形成され、弾性体が介装された第1及び第2駆動軸の先端部を示す断面図である。 圧電アクチュエータと駆動パルス発生回路の別の接続状態を示す図である。 電圧振幅の異なる2つの駆動パルスの波形を示す図である。 周期の異なる2つの駆動パルスの波形を示す図である。 位相の異なる2つの駆動パルスの波形を示す図である。 圧電アクチュエータが取り付けられた絞り装置の分解斜視図である。 絞り羽根の平面図であり、(A)は大絞り状態、(B)は小絞り状態を示す。 従来の圧電アクチュエータの構成を示す外観図である。
符号の説明
2 カメラ付き携帯電話機
9 レンズ鏡筒
10 撮影レンズ
26 圧電アクチュエータ
27a 第1圧電素子
27b 第2圧電素子
28 駆動パルス発生回路
40 駆動軸
41 フレーム部材
42a,42b リード線
43a,43b リード線
44 摺動嵌合部
60 圧電アクチュエータ
61a 第1駆動軸
61b 第2駆動軸
64a 第1摺動嵌合部
64b 第2摺動嵌合部
67 弾性体
70 絞り装置
71 地板
72 絞り羽根
73 動輪
74 摺動嵌合部材

Claims (19)

  1. 被駆動部材が摩擦係合した棒状の駆動軸と、駆動信号に応じて伸縮する第1及び第2圧電素子と、前記第1及び第2圧電素子を保持するフレーム部材と、前記第1及び第2圧電素子に前記駆動信号を印加する駆動回路とを備え、
    前記駆動軸の一端に前記第1圧電素子が固着され、前記駆動軸の他端に前記第2圧電素子が固着され、前記第1及び第2圧電素子が前記駆動軸の軸線方向に高速変位と低速変位とを繰り返し行うことで前記被駆動部材を前記軸線方向に移動させることを特徴とする駆動装置。
  2. 前記駆動軸は、軸線が一致するように互いに係合した第1駆動軸及び第2駆動軸によって構成されており、前記第1駆動軸の一端は前記第1圧電素子に固着され、前記第2駆動軸の一端は前記第2圧電素子に固着され、前記被駆動部材は前記第1及び第2駆動軸の両方に摩擦係合していることを特徴とする請求項1記載の駆動装置。
  3. 前記第1駆動軸の他端には凹部が形成され、前記第2駆動軸の他端には他方には凸部が形成され、前記凸部は前記凹部に嵌合していることを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
  4. 前記第1駆動軸の他端と前記第2駆動軸の他端との間に、弾性体が介装されていることを特徴とする請求項2記載の駆動装置。
  5. 前記第1及び第2駆動軸はテーパー状に形成され、前記第1及び第2圧電素子に固着した一端側の径が他端側の径より大きいことを特徴とする請求項3又は4記載の駆動装置。
  6. 電圧の緩やかな立ち上がり期間と電圧の急速な立ち下がり期間とからなる第1駆動信号と、電圧の緩やかな立ち下がり期間と、電圧の急速な立ち上がり期間とからなる第2駆動信号とのいずれか一方が前記第1圧電素子に印加され、他方は前記第2圧電素子に印加されていることを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の駆動装置。
  7. 前記第1及び第2駆動信号の電圧変化は同一周期であり、前記第1及び第2圧電素子の一方が伸び変位を行ったとき、他方は縮み変位を行うことを特徴とする請求項6記載の駆動装置。
  8. 前記駆動回路は、前記第1及び第2駆動信号の電圧振幅、周期、又は位相を変えることにより、前記被駆動部材の移動速度を制御することを特徴とする請求項6記載の駆動装置。
  9. 前記第1及び第2圧電素子には、同一の駆動信号が印加され、一方が伸び変位を行ったとき、他方は縮み変位を行うことを特徴とする請求項1ないし5いずれか記載の駆動装置。
  10. 請求項1ないし9いずれか記載の駆動装置と、レンズを保持したレンズ枠体とを備え、前記駆動装置の被駆動部材として、前記レンズ枠体が移動されることを特徴とするレンズユニット。
  11. 請求項1ないし9いずれか記載の駆動装置と、光量制御部材とを備え、前記駆動装置の被駆動部材として、前記光量制御部材が駆動されることを特徴とする光量制御装置。
  12. 請求項10記載のレンズユニットと、前記レンズによって結像された被写体光を電気的な撮像信号に変換する固体撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。
  13. 同一の被駆動部材が摩擦係合した棒状の第1及び第2駆動軸と、駆動信号に応じて伸縮する第1及び第2圧電素子と、前記第1及び第2圧電素子を保持するフレーム部材と、前記第1及び第2圧電素子に前記駆動信号を印加する駆動回路とを備え、
    前記第1駆動軸の一端は、前記第1圧電素子に固着され、
    前記第2駆動軸の一端は、前記第2圧電素子に固着され、
    前記第1駆動軸の他端と前記第2駆動軸の他端とは、弾性体を介して、軸線が一致するように対向し、
    前記第1及び第2圧電素子が前記第1及び第2駆動軸の軸線方向に高速変位と低速変位とを繰り返し行うことで前記被駆動部材を前記軸線方向に移動させることを特徴とする駆動装置。
  14. 電圧の緩やかな立ち上がり期間と電圧の急速な立ち下がり期間とからなる第1駆動信号と、電圧の緩やかな立ち下がり期間と、電圧の急速な立ち上がり期間とからなる第2駆動信号とのいずれか一方が前記第1圧電素子に印加され、他方は前記第2圧電素子に印加されていることを特徴とする請求項13記載の駆動装置。
  15. 前記第1及び第2駆動信号の電圧変化は同一周期であり、前記第1及び第2圧電素子の一方が伸び変位を行ったとき、他方は縮み変位を行うことを特徴とする請求項14記載の駆動装置。
  16. 前記駆動回路は、前記第1及び第2駆動信号の電圧振幅、周期、又は位相を変えることにより、前記被駆動部材の移動速度を制御することを特徴とする請求項14記載の駆動装置。
  17. 前記第1及び第2圧電素子には、同一の駆動信号が印加され、一方が伸び変位を行ったとき、他方は縮み変位を行うことを特徴とする請求項13記載の駆動装置。
  18. 請求項13ないし17いずれか記載の駆動装置と、レンズを保持したレンズ枠体とを備え、前記駆動装置の被駆動部材として、前記レンズ枠体が移動されることを特徴とするレンズユニット。
  19. 請求項18記載のレンズユニットと、前記レンズによって結像された被写体光を電気的な撮像信号に変換する固体撮像素子とを備えたことを特徴とする撮像装置。

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