JP2006276741A - 光学モジュールおよびこれを備えた撮影装置 - Google Patents

光学モジュールおよびこれを備えた撮影装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 小型化が可能であり、組み立てが容易であり、かつ、落下衝撃に強い光学モジュールおよびこれを備えた撮影装置を提供する。
【解決手段】 ガイド板14は、光軸方向に延びた第1のガイド板14aと、第1のガイド板14aと直交して設けられた第2のガイド板14bとにより構成されている。第2のガイド板14bに、圧電素子11の被写体側の面が接着されている。これにより圧電素子11の伸縮に応じて、ガイド板14は光軸方向に前後して移動する。付勢ばね15により、第1のガイド板14aをレンズホルダ10の平面壁10f側に付勢することにより、第1のガイド板14aと平面壁10fとの間に、静止摩擦力が生じたり、圧電素子11の伸縮にともなってガイド板14を介してレンズホルダ10に移動力が加えられる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、圧電素子をアクチュエータとして用いた光学モジュール、および、これを備えた撮影装置に関する。
カメラ等の撮影装置においては、レンズを保持するレンズホルダ等を移動させて、オートフォーカス等のフォーカス制御、あるいは、ズーム制御が行われる。レンズホルダを移動させるのに、従来の一例として、圧電素子にガイド棒を接着し、ガイド棒にレンズホルダを移動可能に支持させ、ガイド棒とレンズホルダとの間に摩擦力を発生させる板バネ等を備えた駆動装置が用いられていた(例えば、特許文献1)。この駆動装置は、圧電素子を伸縮させて、ガイド棒を長手方向に移動させることにより、板バネ等でガイド棒とレンズホルダとの間に摩擦力を発生させ、この摩擦力によってレンズホルダをレンズの光軸方向に移動させるものである。
特開平7−298656号公報
しかしながら、上述したようなレンズホルダの駆動装置では、レンズの光軸方向に圧電素子に接着されたガイド棒が伸びているために、レンズの光軸方向に大きくなってしまうという問題があった。また、レンズホルダをガイド棒に移動可能に支持させたり、ガイド棒及び圧電素子を支持部材に支持させたりしなければならないために、全体の構成が複雑になってしまい、組み立てにも手間がかかるという問題があった。さらに、圧電素子が接着された細いガイド棒だけでレンズホルダを移動可能に支持させているために、落下衝撃時に破壊しやすいという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、小型化が可能であり、組み立てが容易であり、かつ、落下衝撃に強い光学モジュールおよびこれを備えた撮影装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の光学モジュールは、
レンズを保持するとともに、前記レンズの光軸方向に移動可能なレンズホルダと、
前記レンズホルダを前記レンズの光軸方向に摺動可能に支持するレンズホルダ支持体と、
伸びる速度と縮む速度とが異なるように電圧が印加され、前記レンズの光軸方向に伸縮し、当該伸縮方向の一方の面が前記レンズホルダ支持体に固着された圧電素子と、
前記圧電素子の伸縮方向の他方の面が固着されて、前記圧電素子の伸縮にともなって前記レンズの光軸方向に移動可能であるとともに、前記レンズホルダの外周面に摺動可能に当接したガイド板と、
前記ガイド板と前記レンズホルダの外周面との少なくとも一方を他方に押圧する付勢ばねとを備えたことを特徴とする。
また、前記ガイド板を逆L字状に形成し、前記ガイド板の前記レンズの光軸方向に延びた面と前記レンズホルダの外周面とを摺動可能に当接し、前記ガイド板の前記レンズの光軸方向に延びた面と直交する面に前記圧電素子の伸縮方向の他方の面を固着するようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の撮影装置は、上述した光学モジュールを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、小型化が可能であり、組み立てが容易であり、かつ、落下衝撃に強い光学モジュールおよびこれを備えた撮影装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る光学モジュールおよび光学モジュールを備えた撮影装置について、以下図面を参照して説明する。
この発明の実施形態に適用される光学モジュールの構成の一例が図1および図2に示されている。光学モジュール1は、図1および図2に示すように、三枚のレンズ10a〜10c等を保持するレンズホルダ10と、圧電素子11と、第1の軸受材12と、第2の軸受材13と、ガイド板14と、付勢ばね15と、基板16上に固定された撮像素子17と、鏡筒18と、カバー19とを備えている。鏡筒18は、基板16上に立設されている。鏡筒18は、レンズホルダ10が収納されるレンズホルダ収納部18aと、圧電素子11からなるアクチュエータが収納されるアクチュエータ収納部18bとが連結して構成されている。鏡筒18は被写体側の上面が開口しており、レンズホルダ収納部18aの底面には、中空の円筒部181aが突設されている。撮像素子17は、鏡筒18の円筒部181aの中央に位置するように配置される。
3枚のレンズ10a〜10cは、被写体の光学画像を集光するものであり、図2に示すように、撮像素子17側から順に第1のレンズ10a、第2のレンズ10bおよび第3のレンズ10cにより構成されている。第1〜第3のレンズ10a〜10cは、光学特性の向上や光学モジュールの小型化などを考慮して設計されている。なお、被写体光量を調整するための2枚の絞り10d,10eが、それぞれ第1のレンズ10aと第2のレンズ10bとの間、第2のレンズ10bと第3のレンズ10cとの間に配置されている。
レンズホルダ10は、第1〜第3のレンズ10a〜10c及び絞り10d,10eを保持するとともに、第1〜第3のレンズ10a〜10cの光軸方向(以下、単に「光軸方向」とする。)に前後に移動可能になっている。レンズホルダ10は、レンズホルダ支持体である鏡筒18の内壁182aと円筒部181aの外壁との間に光軸方向に摺動可能に保持されている。レンズホルダ10は、第1〜第3のレンズ10a〜10cの光軸が基板16上の撮像素子17の中心に位置するように配置される。レンズホルダ10を光軸方向に前後に移動させることにより、第1〜第3のレンズ10a〜10cと撮像素子17の撮像面との間の距離を調整して、焦点調整または焦点位置調整が行われる。これにより、光学モジュール1を備えたカメラにおいて、オートフォーカス制御またはズーム制御が行われる。
レンズホルダ10には、外周に光軸方向に延びる平面壁10fが形成されている。平面壁10fには、後述するガイド板14の第1のガイド板14aが摺動可能に当接される。
圧電素子11は、レンズホルダ10を光軸方向に移動させる駆動源となるアクチュエータである。圧電素子11は、例えば複数の圧電層を積層した積層型の圧電素子により構成されている。圧電素子11は、所定の電圧が印加されることによって、光軸方向に伸縮する。圧電素子11の伸縮方向の一端はガイド板14に固着され、その他端は鏡筒18のアクチュエータ収納部18bの底面に固着されている。圧電素子11に電圧を供給するためには、圧電素子11にハーネス11aを取り付けて鏡筒18の引き出し孔181bから外部へ引き出して、基板16に半田付けして電気的に接続する。また、鏡筒18に立体配線を設けることにより、圧電素子11と基板16とを電気的に接続するようにしてもよい。
第1の軸受材12及び第2の軸受材13は、光軸方向に伸縮する圧電素子11を支持するものである。第1の軸受材12は、圧電素子11の3側面を囲む形状になっている。第2の軸受材13は、平板状であり、第1の軸受材12に固着されることによって、圧電素子11の残りの1側面を囲む。第1の軸受材12及び第2の軸受材13は、圧電素子11を摺動可能に保持して、すべり軸受の役割を果たす。第1の軸受材12及び第2の軸受材13は、鏡筒18のアクチュエータ収納部18b内に固定されている。第1の軸受材12及び第2の軸受材13は、圧電素子11との間に生じる摩擦力が小さくなるような部材で形成されている。
ガイド板14は、圧電素子11の伸縮に伴い光軸方向に移動して、レンズホルダ10の平面壁10fを介してレンズホルダ10の光軸方向への移動を案内する。ガイド板14は、逆L字状の部材からなる。ガイド板14は、光軸方向に延びた第1のガイド板14aと、第1のガイド板14aと直交して設けられた第2のガイド板14bとにより構成されている。第2のガイド板14bに、圧電素子11の被写体側の面が接着されている。これにより圧電素子11の伸縮に応じて、ガイド板14は光軸方向に前後して移動する。第1のガイド板14aは、第2の軸受材13とレンズホルダ10の平面壁10fとの間に挟持され、第1のガイド板14aは、平面壁10fに摺動可能に当接する。
付勢ばね15は、第1の軸受材12、圧電素子11及び第2の軸受材13を介してガイド板14の第1のガイド板14aをレンズホルダ10側に付勢する弾性部材である。付勢ばね15は、板ばね等により構成される。付勢ばね15は、鏡筒18のアクチュエータ収納部18bの内壁182bに固定される。付勢ばね15により、第1のガイド板14aをレンズホルダ10の平面壁10f側に付勢して平面壁10fに押圧することにより、第1のガイド板14aと平面壁10fとの間に、静止摩擦力が生じ、また圧電素子11の伸縮によりガイド板14が光軸方向にゆっくりと移動したときにこの移動に追従してレンズホルダ10が平面壁10fと第1のガイド板14aとの間の摩擦力により光軸方向に移動する。付勢ばね15のばね力は、圧電素子11の急激な伸縮によりガイド板14が光軸方向に急速に移動したときに第1のガイド板14aと平面壁10fとの間に滑りが生じる大きさに設定されている。また、第1のガイド板14aは、付勢ばね15により、第2の軸受材13と平面壁10fとの間に挟持されて、光軸方向と直交する方向の位置を規制される。
なお、第1のガイド板14aのレンズホルダ10側の面と、レンズホルダ10の平面壁10fとの少なくとも一方の面を、例えば、カーボンナノファイバー(CNF)部材を入れて形成したり、適切な長さの静電植毛を施したりすることにより、所望の静止摩擦係数を得るようにしてもよい。
また、付勢ばね15により、レンズホルダ10は、第1の軸受材12、圧電素子11、第2の軸受材13及びガイド板14を介してレンズホルダ収納部18bの内壁182a側に付勢される。
撮像素子17は、第1〜第3のレンズ10a〜10cにより結像された被写体像を撮像して電気信号に変換するものである。撮像素子17は、例えばCCD(Charge Coupled Device)型イメージセンサ、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)型イメージセンサ等により構成される。撮像素子17は基板16に電気的に接続されている。なお、カバー19は、鏡筒18内部の収納物を保護するための蓋状物であり、鏡筒18の被写体側の開口に取り付けられる。
ここで、圧電素子11を駆動して、レンズホルダ10を光軸方向に移動させる方法について図3を用いて説明する。まず、圧電素子11に電圧を印加していない状態では、レンズホルダ10は、平面壁10fと第1のガイド板14aとの間に生じる摩擦力により、鏡筒18に対して移動せずにその光軸方向の位置が保持されている。
この状態で、図3(a)のaに示すように、圧電素子11に緩やかに上昇する電圧Vを印加すると、圧電素子11がゆっくりと伸び、これに伴ってガイド板14が光軸に沿って被写体側へゆっくりと移動し、この移動に追従してレンズホルダ10が平面壁10fと第1のガイド板14aとの間の摩擦力により鏡筒18に対して光軸に沿って被写体側へゆっくりと移動する。次に、図3(a)のbに示すように、圧電素子11に急激に下降する電圧Vを印加すると、圧電素子11が急激に縮み、これに伴ってガイド板14が光軸に沿って撮像素子17側へ急速に移動する。この際、ガイド板14の急速な移動により、レンズホルダ10の平面壁10fと第1のガイド板14aとの間に滑りが生じ、この滑りによりレンズホルダ10がガイド板14の移動に追従して移動することがない。すなわち、圧電素子11の伸びる速度と縮む速度とを異ならせて、圧電素子11をゆっくり伸ばして、急激に縮める動作を繰り返すことにより、レンズホルダ10を光軸に沿って被写体側の所望の位置に移動させることができる。
また、図3(b)のaに示すように、圧電素子11に急激に上昇する電圧Vを印加すると、圧電素子11が急激に伸び、これに伴ってガイド板14が光軸に沿って被写体側へ急速に移動する。この際、ガイド板14の急速な移動により、レンズホルダ10の平面壁10fと第1のガイド板14aとの間に滑りが生じ、この滑りによりレンズホルダ10がガイド板14の移動に追従して移動することがなく、レンズホルダ10と鏡筒18との位置関係が保たれる。次に、図3(b)のbに示すように、圧電素子11に緩やかに下降する電圧Vを印加すると、圧電素子11がゆっくりと縮み、これに伴ってガイド板14が光軸に沿って撮像素子17側へゆっくりと移動し、この移動に追従してレンズホルダ10が平面壁10fと第1のガイド板14aとの間の摩擦力により鏡筒18に対して光軸に沿って撮像素子17側へゆっくりと移動する。すなわち、圧電素子11を急激に伸ばして、ゆっくり縮める動作を繰り返すことにより、レンズホルダ10を光軸に沿って撮像素子17側の所望の位置に移動させることができる。
光学モジュール1を備えた撮影装置であるカメラにおいて、レンズホルダ10を光軸方向に移動させて、アクティブ型のオートフォーカス制御またはズーム制御を行うための制御回路について図4を用いて説明する。カメラは、制御部30を有し、この制御部30は、CPU(Central Processing Unit)31とメモリ32とドライバ33と位置検出回路34とを備えている。CPU31は、レンズホルダ10全体の制御や演算処理等を行うものである。メモリ32には、レンズホルダ10を制御するためのプログラムや制御情報等が格納されている。ドライバ33は、CPU31からの制御信号に応じて、圧電素子11からなる圧電アクチュエータを駆動して、レンズホルダ10を光軸方向に移動させる。位置検出回路34は、位置検出センサ35からのレンズホルダ10の位置検出信号を受けてCPU31に位置検出信号を伝える。位置検出センサ35は、レンズホルダ10の光軸方向の位置を検出するセンサであり、例えば、フォトインタラプタやフォトリフレクタ等のフォトセンサ、圧電センサ、磁気センサ等により構成される。操作ボタン36は、CPU31に接続されている。赤外線投受光器37は、被写体までの自動測距を行うものであり、CPU31に被写体までの距離情報を伝えるものである。赤外線投受光器37の赤外線投光器から被写体に向かって光が投光され、被写体にあたって戻ってくる反射光を赤外線投受光器37の赤外線受光器で検出することにより、被写体までの距離測定が行われる。
ここで、この光学モジュール1を備えたカメラで、アクティブ型のオートフォーカス制御を行う方法について説明する。操作ボタン36が押されると、赤外線投受光器37等によって被写体までの距離情報が取得される。CPU31は、被写体までの距離情報に対応した位置となるようにレンズホルダ10を光軸方向に移動させるべく、圧電素子11からなる圧電アクチュエータを駆動するための出力をドライバ33に指示する。ドライバ33は、指示に従って、圧電素子11を駆動して、レンズホルダ10を光軸方向に移動させる。位置検出センサ35からは、レンズホルダ10の光軸方向の位置検出信号が位置検出回路34に供給され、位置検出回路34からCPU31へと伝えられる。
CPU31では、レンズホルダ10の位置検出信号に基づいて、レンズホルダ10(第1〜第3のレンズ10a〜10c)の位置が被写体までの距離に応じた位置に移動されたかどうかが判定される。そして、CPU31において、レンズホルダ10の位置が適切な位置に配置されたと判定された場合には、ドライバ33に圧電素子11の駆動を停止させる信号を出力する。このように光学モジュール1を備えたカメラでは、アクティブ型のオートフォーカス制御が行われる。
また、光学モジュール1を備えたカメラで、ズーム制御を行う場合には、操作ボタン36により所望の焦点距離情報がCPU31に入力される。CPU31はこの所望の焦点距離情報に対応した位置になるようにレンズホルダ10を光軸方向に移動させるべく、圧電素子11を駆動するための出力をドライバ33に指示する。ドライバ33は、指示に従って、圧電素子11を駆動して、レンズホルダ10を光軸方向に移動させる。
位置検出センサ35からは、レンズホルダ10の光軸方向の位置検出信号が位置検出回路34に供給され、位置検出回路34からCPU31へと伝えられる。CPU31では、レンズホルダ10の位置検出信号に基づいて、レンズホルダ10の位置が所望の焦点距離情報に応じた位置に移動されたかどうかが判定される。そして、CPU31において、レンズホルダ10の位置が適切な位置に配置されたと判定された場合には、ドライバ33に圧電素子11の駆動を停止させる信号を出力する。このように光学モジュール1を備えたカメラでは、ズーム制御が行われる。
光学モジュール1を備えたカメラにおいてパッシブ型のオートフォーカス制御等を行うための制御回路を図5に示す。図5に示した制御回路において、図4に示した制御回路の構成と実質的に同一な構成には同一の符号を付し、異なる構成についてのみ説明する。A/D変換器40は、撮像素子17からの像信号をデジタル信号に変換するものである。画像処理部41は、DSP(Digital Signal Processor)等により構成されており、入力されたデジタル信号から各画素の輝度信号を抽出してCPU31に出力する。
ここで、この光学モジュール1を備えたカメラで、パッシブ型のオートフォーカス制御を行う方法について説明する。操作ボタン36が押されると、撮像素子17によって、第1〜第3のレンズ10a〜10cにより結像された被写体像が撮像されて電気信号に変換される。A/D変換器40により、撮像素子17からの像信号がデジタル信号に変換されて、画像処理部41に出力される。画像処理部41では、入力されたデジタル信号に基づいて各画素の輝度信号が抽出され、この輝度信号はCPU31に出力される。CPU31では、メモリ32に記憶されたプログラムにしたがって、各画素の輝度信号に基づいて、コントラスト値が算出される。CPU31は、コントラスト値が最大値になり、合焦位置になるようにレンズホルダ10を光軸方向に移動させるべく、圧電素子11からなる圧電アクチュエータを駆動するための出力をドライバ33に指示する。ドライバ33は、指示に従って、圧電素子11を駆動して、レンズホルダ10を光軸方向に移動させる。位置検出センサ35からは、レンズホルダ10の光軸方向の位置検出信号が位置検出回路34に供給され、位置検出回路34からCPU31へと伝えられる。
CPU31では、レンズホルダ10の位置検出信号に基づいて、レンズホルダ10(第1〜第3のレンズ10a〜10c)の位置が被写体までの距離に応じた位置に移動されたかどうかが判定される。そして、CPU31において、レンズホルダ10の位置が適切な位置に配置されたと判定された場合には、ドライバ33に圧電素子11の駆動を停止させる信号を出力する。このように光学モジュール1を備えたカメラでは、パッシブ型のオートフォーカス制御が行われる。
本実施の形態の光学モジュールでは、光軸方向(変位方向)の大きさを圧電素子11の長さより少し大きい程度の大きさにすることができるので、小型化が実現できる。
また、本実施の形態の光学モジュールでは、圧電素子11を第1の軸受材12および第2の軸受材13により保持されるようにしたので、落下衝撃時には、第1の軸受材12及び第2の軸受材13が簡易な構成の緩衝材として圧電素子11を保護するため、圧電素子11が大きく変形することがなく、落下衝撃時の圧電素子11の破壊を防止できる。
また、本実施の形態の光学モジュールでは、圧電素子11をガイド板14および鏡筒18に接着する以外は容易な組み立て作業であるので、組み立てが容易となる。
本実施の形態の撮影装置では、小型化、組立が容易であり、かつ、落下衝撃に強い光学モジュールを備えるようにしたので、省スペース化を図ることができ、簡易な構成にすることができ、かつ、落下衝撃があっても破壊する可能性が低くなる。また、このような撮影装置を携帯電話、ノート型パーソナルコンピュータ等の携帯用電子機器に搭載することにより、携帯用電子機器の小型化、構成の簡易化等を図ることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、本実施形態では、圧電素子11を1つのみ設ける例について説明したが、圧電素子を複数個設けることも可能である。
また、本実施形態では、第1の軸受材12及び第2の軸受材13により圧電素子11を保持する例について説明したが、単体の軸受材により圧電素子11を保持するようにしてもよい。
また、本実施形態では、付勢ばね15により第1のガイド板14aをレンズホルダ10の平面壁10f側に付勢して平面壁10fに押圧する構成としたが、付勢ばねによりガイド板とレンズホルダの外周面との少なくとも一方を他方に押圧する構成であればよい。例えば、付勢ばね15に代えて、レンズホルダ10を第1のガイド板14a側に付勢してレンズホルダ10の平面壁10fを第1のガイド板14aに押圧する付勢ばねを設ける構成であってもよい。この場合には、付勢ばねが圧電素子11の伸縮に悪影響を及ぼさないように第1の軸受材12及び第2の軸受材13により圧電素子11を囲む必要がなく、第1の軸受材12及び第2の軸受材13等の軸受材を省略することができる。
また、本実施形態では、付勢ばね15として板ばねを用いる例について説明したが、付勢ばねは、付勢力を付与できる弾性材であれば板ばねには限られない。
また、本実施形態では、撮像素子17を有する撮影装置について説明したが、いわゆるフィルムカメラ等の撮影装置についても適用することが可能である。
また、本各実施形態では、第1〜第3のレンズ10a〜10cの3枚のレンズを備えたレンズホルダ10について説明したが、レンズの数は3枚より少なくても、多くても本発明を適用することは可能である。
本発明の実施形態に係る光学モジュールの構成を表す分解斜視図である。 図1に示した光学モジュールの構成を表す断面図である。 図1に示した光学モジュールが備える圧電素子に印加する電圧の変化を表す説明図である。 図1に示した光学モジュールを備えたカメラにおいて、アクティブ型のオートフォーカス制御またはズーム制御を行うための制御回路のブロック図である。 図1に示した光学モジュールを備えたカメラにおいて、パッシブ型のオートフォーカス制御またはズーム制御を行うための制御回路のブロック図である。
符号の説明
1 光学モジュール
10 レンズホルダ
10a,10b,10c レンズ
10f 平面壁
14 ガイド板
14a 第1のガイド板
14b 第2のガイド板
15 付勢ばね
17 撮像素子
18 鏡筒

Claims (3)

  1. レンズを保持するとともに、前記レンズの光軸方向に移動可能なレンズホルダと、
    前記レンズホルダを前記レンズの光軸方向に摺動可能に支持するレンズホルダ支持体と、
    伸びる速度と縮む速度とが異なるように電圧が印加され、前記レンズの光軸方向に伸縮し、当該伸縮方向の一方の面が前記レンズホルダ支持体に固着された圧電素子と、
    前記圧電素子の伸縮方向の他方の面が固着されて、前記圧電素子の伸縮にともなって前記レンズの光軸方向に移動可能であるとともに、前記レンズホルダの外周面に摺動可能に当接したガイド板と、
    前記ガイド板と前記レンズホルダの外周面との少なくとも一方を他方に押圧する付勢ばねとを備えたことを特徴とする光学モジュール。
  2. 請求項1の光学モジュールにおいて、前記ガイド板を逆L字状に形成し、前記ガイド板の前記レンズの光軸方向に延びた面と前記レンズホルダの外周面とを摺動可能に当接し、前記ガイド板の前記レンズの光軸方向に延びた面と直交する面に前記圧電素子の伸縮方向の他方の面を固着したことを特徴とする光学モジュール。
  3. 請求項1または2に記載の光学モジュールを備えたことを特徴とする撮影装置。
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