JP2006120329A - 接点構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の接点構造は、印刷形成されて陽極からなる第1パターン2と、この第1パターン2の外側に第1パターン2と絶縁された陰極からなる第2パターン3と、中央部が第1パターン2上を覆うと共に、外周部が第2パターン3に導通する可動接点6とを備え、可動接点6は、中央部がドーム状の空洞になって、上部がフィルムシート12で覆われており、第2パターン3の外側近傍には、可動接点6を押圧操作したときにドーム状の空洞から排出される空気を溜めるための空気溜め10をフィルムシート12で遮蔽した。
【選択図】 図1
Description
このような接点構造は、使用中に空気中の湿度によって、アノード22の銀が電解して銀イオンとなり、且つ、その銀イオンがカソード23に向かった泳動する。
その対策として、従来の接点構造は、アノード22とカソード23を印刷形成した後、アノード22側のみにカーボン24を印刷して、アノード22側から発生するマイグレーションを防止していた。
そのために、フィルムシートで覆われた可動接点内部と空気溜めとに低湿度の空気を注入するすることで、第1パターンからのマイグレーションの発生を少なくすることができる。
また、第1、第2パターンは、銀パターンからなり、少なくとも第1パターンを耐マイグレーション膜で被覆したので、マイグレーションの発生を防止できる高性能な接点構造を提供できる。
まず、本発明の接点構造は、最下部に所定厚さでフレキシブルなフィルム基板1が配設され、このフィルム基板1の上面には、印刷等により円形状の銀パターンからなる円形状の第1パターン2が形成されている。
本発明では、第1パターン2を陽極とし、第2パターン3を陰極として説明する。そして、第1、第2パターン2、3上には、第1、第2パターン2、3を覆う第1、第2耐マグレーション膜4、5が所定の厚さで印刷等により形成されている。
前記第1パターン2からは、図1に示すように、第1引き出しパターン2aが引き出し形成され、この第1引き出しパターン2a上に第1耐マグレーション膜4が形成されて覆われている。
前記可動接点6は、ステンレス板等の弾性を有する板バネからなり、操作者が中央部を押圧すると弾性変形して反転し、ドーム状の天井部が第1耐マイグレーション膜4を介して、第1パターン2に導通する。
このことにより、第1、第2パターン2、3が第1、第2耐マグレーション膜4、5を介して電気的に導通して、第1、第2パターン2、3間のスイッチ回路が切り換わるようになっている。
前記第2耐マイグレーション膜5上に外周部を載置した可動接点6は、外周部に逃げ部(図示せず)が形成され、この逃げ部によって、可動接点6と、第1引き出しパターン2a上の第1耐マイグレーション膜4とが導通しないようになっている。
前記第2壁部9には、第3壁部11が連結形成され、この第3壁部11内部に第1壁部7二部の面積より大きな面積の空気溜め10が連結形成されている。
また、第1、第2、第3壁部7、9、11上部には、所定厚さで面積がのフィルムシート12が配設され、このフィルムシート12は、接着剤等でフィルム基板1及び第1、第2、第3壁部7、9、11に密着している。
前記フィルムシート12によって、第1壁部7内部と流路8と空気溜め10との上方が遮蔽されて密閉され、それぞれが密閉された第1壁部7内部と空気溜め10とが、流路8を介して連結されている。
また、同時に、可動接点6の空洞内部の空気が流路8を通過して空気溜め10に排出されて、空気溜め10上のフィルムシート12が若干膨らむ。
次ぎに、可動接点6の押圧を解除すると、可動接点6は、自身の弾性力で初期状態のドーム状に自動復帰して、第1、第2パターン2、3が電気的に絶縁されると共に、空気溜め10に排出されていた空気が、流路8を通過して第1壁部7内部に流入する。
そのために、第1壁部7内部、流路8、空気溜め10に、低湿度の空気を組立時に注入することにより、第1パターン2上を覆う第1耐マイグレーション膜4にピンホール等があったとしても、銀パターンからなる第1パターン2からマイグレーションが発生するのを防止することができる。
また、第1、第2耐マイグレーション膜4、5は、金メッキしたニッケル粒子をバインダーで結合させたインクを印刷形成したもので説明したが、カーボンインクを印刷形成したカーボン膜でも良い。
また、本発明の実施の形態の説明では、第1、第2パターン2、3の両方を銀パターンで説明したが、第1パターン2には、銀パターンを形成しないで、直接耐マイグレーション膜で形成し、第2パターン3を銀パターンのみで形成したものでも良い。このような接点構造は、銀パターンを印刷形成する銀ペーストの使用量を削減できる。
2 第1パターン
3 第2パターン
4 第1耐マイグレーション膜
5 第2耐マイグレーション膜
6 可動接点
7 第1壁部
8 流路
9 第2壁部
10 空気溜め
11 第3壁部
12フィルムシート
Claims (5)
- 印刷形成されて陽極からなる第1パターンと、この第1パターンの外側に前記第1パターンと絶縁された陰極からなる第2パターンと、中央部が前記第1パターン上を覆うと共に、外周部が前記第2パターンに導通する可動接点とを備え、前記可動接点は、中央部がドーム状の空洞になって、上部がフィルムシートで覆われており、前記第2パターンの外側近傍には、前記可動接点を押圧操作したときに前記ドーム状の空洞から排出される空気を溜めるための空気溜めを前記フィルムシートで遮蔽して形成したことを特徴とする接点構造。
- 前記第1、第2パターンは、銀パターンからなり、少なくとも前記第1パターンを耐マイグレーション膜で被覆したことを特徴とする請求項1記載の接点構造。
- 前記第1パターンを耐マイグレーション膜のみで形成し、前記第2パターンを銀パターンで形成したことを特徴とする請求項1記載の接点構造。
- 前記耐マグレーション膜は、金メッキしたニッケル粒子をバインダーで結合させたインクを印刷形成したことを特徴とする請求項2、または3記載の接点構造。
- 前記第2パターンを囲む外側には、第1壁部が形成され、前記第1壁部から外側には、前記第1壁部を延長して所定の隙間の流路を有する互いに対向する第2壁部が形成され、前記第2壁部には、内部に前記空気溜めを有する第3壁部が連結形成され、前記第1、第2、第3壁部は、前記耐マイグレーション膜を含む前記第1、第2パターンの厚さより厚く形成され、前記第1、第2、第3壁部上部が前記フィルムシートで覆われて、前記第1壁部内部と前記流路と前記空気溜めとは、前記フィルムで外部と遮断されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の接点構造。
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