JP2006119114A - 光線検出装置 - Google Patents

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憲一 浅田
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Abstract

【課題】 赤外光等の不可視光の光路位置の検出が可能で、分解能を向上させた光線検出装置を提供すること。
【解決手段】 赤外線検出装置1は、本体部2と、先端部3a側を本体部2の左側面2aから突出させた振動体としてのガラス製の導光体3とを備える。本体部2内部には、導光体3をX軸方向に駆動する回転スライダーステッピングモータ21と、導光体3をY軸方向に振動させる駆動コイル31とが設置されている。先端部3aにより光線検出領域内を走査する間に、赤外光が先端部3aに入射し、その赤外光が導光体3によって伝搬されて受光素子に入射すると、発光ダイオードが可視光を発光する。その可視光は導光体3によって伝搬され先端部3aから放射される。光線検出領域において、不可視光である赤外光の位置が、先端部3aから放射された可視光の発光残像として表示されるので、赤外光の光路位置を視認できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、赤外光等の不可視光を検出する光線検出装置に関する。
従来、光通信等に用いられる光信号の光源には、レーザ光源が用いられることが広く知られている。一般に、このレーザ光源から出力される光線は、その波長が可視光線の波長より長い不可視光(例えば、赤外光)である。このため、光ファイバケーブル等を用いて伝送される光信号を光線として、光ファイバケーブルの一端から外部に取り出しても、取り出した光線の光路位置を視認することはできない。
ところで、光通信用モジュール等に用いられている光学素子(例えば、回折格子、ミラー等)の検査を行う際には、サンプルステージに置いた被検査体である光学素子に対して、光ファイバケーブルの一端から検査光として赤外光を照射する。そして、光学素子によって反射された反射光に基づいて、その光学素子の評価を行う。このため、光学素子に対して、正しく赤外光を照射させるためには、赤外光の光路位置を検出して、光学素子に一致させる作業が必要となる。また、一般に光線として照射される赤外光においては、その強度は中心部で最大となり、中心部から離れるに従って徐々に弱くなる。そして、その強度分布は、ガウシャン分布と呼ばれ正規分布と同様の形状をとる。従って、光学素子に赤外光を照射する際には、赤外光の中心部からなる有効スポット径を認知し、最大となる強度で照射しなければならない。
この種の作業に用いられる赤外光を検出するための検出装置には、IRカード、赤外CCDカメラ、光パワーメータ等がある。
IRカードは、カードの表面に、赤外光を受光するとその強度に応じて可視光を放つ物質を塗布した発光領域が設けられていて、その発光領域に赤外光が照射されると、発光領域の受光した部分が可視光を発するものである。従って、その発光領域を視認することによって光路位置を検出することができる。
赤外CCDカメラは、赤外光を直接受光し表示部に出力表示する。そのため、赤外光の強度分布形状を観測でき、又感度が高いので、光路位置を容易に検出することができる。
光パワーメータは、受光素子を用いたセンサ部にて赤外光を受光し、その強度をメータに出力表示する。従って、センサ部を移動させて、出力表示される強度が最大になるときを知ることによって、光路位置を検出している。(例えば特許文献1)
特許文献1では、センサ部に4分割にした受光素子を用い、その2つずつの差動出力を2チャンネルのオシロスコープのX軸とY軸とに入力し、入力されると同オシロスコープのブラウン管上に表れる輝点の位置を見ることによって、光路位置を確認して、センサ部の位置決めを行っている。
特開平6−236574号公報
しかしながら、IRカードは感度が低く、増感機能も備えていないので、微弱な強度の赤外光を検出する場合には、作業環境全体を暗くする必要がある。従って、部屋を暗くして光線の光路位置を検出した後に、部屋を明るくして光学素子の設置位置を調整する作業となるので、非常に実施しづらい。また、IRカードは、強度に応じて可視光を発するが、感度が低くその発光部分と非発光部分との境界がはっきりしないので、ガウシャン分布を有する光線の有効スポット径の大きさはわからない。また、赤外CCDカメラは、本体
形状が大きいので、狭い空間における赤外光の検出には適していない。
さらに、特許文献1の光パワーメータでは、光路位置を探す際に、ブラウン管を見ながらセンサ部の位置決めを行うので、視線を頻繁に移すことになって、光路位置の検出に時間がかかった。
さらに又、上述したIRカード、赤外CCDカメラ、光パワーメータは、それぞれ光路位置を検出した後に、検出した光路位置に対して、被検査体である光学素子を配置し直さなければならないので、正確に光学素子に赤外光を照射させるのが困難であった。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものである。その目的は、赤外光等の不可視光の光路位置の検出が可能で、分解能を向上させた光線検出装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、本体部と、光入射部及び光放射部である先端部側を本体部の一側面から突出させた振動体としての導光体とを備え、前記本体部内に、前記導光体をY軸方向に振動させながらX軸方向に往復動させる駆動手段と、前記導光体の前記先端部が移動する範囲であるXY平面内の光線検出領域に照射される被検出光が前記先端部に入射し前記導光体によって伝搬されて受光手段に入射すると、発光手段から可視光を出射させ、前記可視光を前記導光体によって伝搬し前記先端部から放射させる可視光放射手段と、を備えることを要旨とする。
これによれば、導光体をY軸方向に振動させながらX軸方向に往復動させることで、導光体の先端部が光線検出領域内を繰り返し走査する。赤外光等の不可視光が導光体の先端部に入射し、その赤外光が導光体によって伝搬されて受光手段に入射すると、発光手段が可視光を発光する。その可視光は導光体によって伝搬され先端部から放射される。その結果、光線検出領域において、不可視光である赤外光の位置が、導光体の先端部から放射された可視光の発光残像として表示されるので、赤外光等の不可視光の光路位置及び光路径を作業者が視認することができる。
また、赤外光を光線検出領域内で走査して検出するための振動体として、導光体を用い、発光手段からの可視光を導光体によって伝搬し、その先端部から可視光を放射するようにしている。このため、拡散が少なく点光源に近い輝点の発光残像が得られ、赤外光等の不可視光の分解能(表示分解能)が向上する。したがって、赤外光等の不可視光の光路位置を検出できるとともに、不可視光の光路位置検出の分解能を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の光線検出装置において、前記導光体は、前記先端部に斜めの研磨面を有するガラス製の導光体であり、前記先端部に入射する光は前記研磨面で反射されて前記導光体内に導入され伝搬されるとともに、前記導光体の基端部に入射する光は前記導光体によって伝搬されて前記研磨面で反射されて外部へ放射されるように構成されていることを要旨とする。
これによれば、導光体を先端部に斜めの研磨面を有するガラス製の導光体として、先端部に入射する光は研磨面で反射されて導光体内に導入され伝搬されるとともに、導光体の基端部に入射する光は導光体によって伝搬されて研磨面で反射されて外部へ放射されるように構成している。ガラス製の導光体は質量が小さいため、振動周波数を大きくするのが容易である。これによって、分可能がさらに向上する。また、ガラス製の導光体上に受光素子や発光素子等の部品がないため、組立が容易で、量産化に適した構成を実現できる。さらに、導光体の先端部に別途発光素子や受光素子等を設ける必要がないため、振動部分
に電気配線が不要となり、信頼性及び装置の寿命が向上する。さらにまた、金属に比べてガラスは振動させても疲労破断が起こりにくいので、これによっても信頼性及び装置の寿命が向上する。
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の光線検出装置において、前記導光体は、その基端部側が前記本体部内で固定され、前記基端部側を支点にして揺動する片持ち梁式の振動系を構成していることを要旨とする。
これによれば、振動系を構成する導光体を片持ち梁式としたため、長手方向が短くなり、装置の小型化を図ることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1つに記載の光線検出装置において、前記駆動手段は、前記導光体をY軸方向に電磁駆動により振動させるY軸方向駆動手段と、前記導光体をX軸方向にステッピングモータにより往復動させるX軸方向駆動手段とを備えることを要旨とする。
これによれば、導光体は、Y軸方向駆動手段によりY軸方向に電磁駆動により振動されるとともに、X軸方向駆動手段のステッピングモータによりX軸方向に往復動される。これにより、導光体をY軸方向に振動させながらX軸方向に往復動させることで、導光体の先端部を光線検出領域内を繰り返し走査させることができる。
請求項5に係る発明は、請求項4に記載の光線検出装置において、前記ステッピングモータは、その回転を直線運動に変換して前記導光体に伝えるのに、ネジ機構を用いた回転スライダーステッピングモータであることを要旨とする。
これによれば、回転スライダーステッピングモータはリニアーステッピングモータに比べて駆動トルクが大きいので、X軸方向が上下方向であっても、その向きに関係なく導光体をX軸方向に駆動することができる。したがって、使用条件範囲が広がり、装置の汎用性が向上する。
請求項6に係る発明は、請求項4又は5に記載の光線検出装置において、前記可視光放射手段は、前記先端部に入射し前記導光体によって伝搬されて、前記導光体の前記基端部から出射する前記被検出光を前記受光手段に入射させるとともに、前記発光手段から出射される可視光を前記基端部に入射させる光学系と、前記被検出光を受光したときに前記受光手段から出力される検出信号に基づいて前記発光手段を発光させる光検出回路とを備えることを要旨とする。
これによれば、先端部に入射し導光体によって伝搬されて、導光体の基端部から出射する被検出光を光学系により受光手段に入射させるとともに、発光手段から出射される可視光を光学系により導光体の基端部に入射させる。また、光検出回路により、被検出光を受光したときに受光手段から出力される検出信号に基づいて発光手段を発光させる。これにより、ガラス製の導光体上に受光素子や発光素子等の部品がないため、組立が容易で、量産化に適した構成を実現できる。さらに、導光体の先端部に別途発光素子や受光素子等を設ける必要がないため、振動部分である導光体に電気配線が不要となり、信頼性及び装置の寿命が向上する。
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の光線検出装置において、前記光学系及び前記光検出回路は、一体にモジュール化され、前記導光体と一緒に回転スライダーステッピングモータによりX軸方向に往復動されることを要旨とする。
これによれば、装置の組立が容易で量産化に適した構成を実現できる。
請求項8に係る発明は、請求項6に記載の光線検出装置において、前記導光体の基端部側は、前記光学系を保持する光学系用基板側に固定されたベースと、前記光検出回路を保持する回路基板側に固定されたベースとの間に挟持されることを要旨とする。
これによれば、導光体の基端部側が、光学系を保持する光学系用基板側に固定されたベースと、光検出回路を保持する回路基板側に固定されたベースとの間に挟持される。これにより、光学系用基板側に固定されたベースと回路基板側に固定されたベースとを本体部に固定することで、これらのベース間に導光体の基端部側が挟持されるようになる。このため、導光体の基端部側を固定する部材の軽量化を図ることができ、導光体をX軸方向に駆動させる際の慣性質量を減少させることができる。
請求項9に係る発明は、請求項1〜8のいずれか1つに記載の光線検出装置において、前記本体部は、前記駆動手段及び前記可視光放射手段を内部に有する筐体で構成され、前記筐体の一部の壁部は磁石によって取り外し可能に固定されていることを要旨とする。
これによれば、狭い場所にも挿入が可能になる。
請求項10に係る発明は、請求項1〜9のいずれか1つに記載の光線検出装置において、前記導光体の研磨面に光反射処理が施されていることを要旨とする。
これによれば、導光体の研磨面に光反射処理が施されているので、導光体先端と空気の界面における臨界角以下で生じる透過光が減少する。このため、入射光の角度変動に対する出射光量変化が低減されるとともに、出射効率が改善される。
請求項11に係る発明は、請求項10に記載の光線検出装置において、前記光反射処理は、前記研磨面に成膜された金属の反射膜であることを要旨とする。
これによれば、導光体の研磨面に成膜された金属の反射膜により、導光体先端と空気の界面における臨界角以下で生じる透過光が減少する。このため、入射光の角度変動に対する出射光量変化が低減されるとともに、出射効率が改善される。
請求項12に係る発明は、請求項10又は11に記載の光線検出装置において、前記導光体の研磨面の周辺に面取り部が形成されていることを要旨とする。
これによれば、導光体の研磨面の周辺に面取り部が形成されているので、その面取り部で可視光が拡散漏洩する。このため、導光体の先端部から出射する可視光の光束を、導光体の光軸に対し斜め上方からでも見ることができ、入射光束(不可視光)の大きさを推測することができる。
請求項13に係る発明は、請求項1〜12のいずれか1つに記載の光線検出装置において、前記発光手段から出射される可視光のピーク波長の範囲を590〜620nmとすることを要旨とする。
これによれば、発光手段から出射される可視光のピーク波長の範囲を590〜620nmとしているので、作業者が一般に多く用いられる保護眼鏡(透過波長が590〜620nmのもの)を着用したまま、赤外線検出装置により発光手段から出射される可視光の発光を視認することができる。
請求項14に係る発明は、請求項1〜12のいずれか1つに記載の光線検出装置において、前記発光手段として白色発光ダイオードを用いることを要旨とする。
これによれば、発光手段として、およそ450〜700nmの波長範囲の広帯域な発光スペクトルを持つ白色発光ダイオードを用いるので、透過スペクトル帯域の異なる様々な種類の保護眼鏡が使用されても、作業者が保護眼鏡を着用したままで、発光手段から出射
される可視光を視認することができる。
以上説明したように、本発明によれば、赤外光等の不可視光の光路位置を検出できるとともに、不可視光の光路位置検出の分解能を向上させることができる。
以下、本発明の光線検出装置を赤外線検出装置に具体化した各実施形態を図面に従って説明する。
第1実施形態に係る赤外線検出装置を図1〜図8に従って説明する。
図1は第1実施形態に係る赤外線検出装置1の概略構成を示す斜視図であり、図2は同赤外線検出装置1を示す側面図である。図3は、赤外線検出装置1の本体部内部の構成を示す側面図である。
この赤外線検出装置1は、可視光より波長が長く不可視光となっている赤外光を検出するためのものである。この赤外線検出装置1の特徴は、被検出光としての赤外光をXY平面内で走査して検出するための振動体として、ガラス製の導光体を用いている点にある。
(全体構成)
図1及び図2に示すように、光線検出装置としての赤外線検出装置1は、本体部2と、光入射部及び光放射部である先端部3a側を本体部2の左側面(一側面)2aから突出させた振動体としてのガラス製の導光体3とを備える。
本体部2は直方体形状の筐体になっている。その本体部2は、例えば長さが90mmで、厚さが23mmで、高さが58mmの大きさを有し、手で把持できる程度に小型である。ガラス製の導光体3は、例えば外径500μmの光ファイバである。
本体部2の上部には、導光体3の振動開始と、その振動停止と、その振動速度(X軸方向の振動周波数)とを切り替えるための切り替えスイッチ4が配置されている。導光体3の振動速度(X軸方向の振動周波数)は、切り替えスイッチ4により、低速、中速及び高速の3段階に切り替え可能である。
本体部2の左側面2aからは、ガラス製の導光体3が突き出している。この導光体3は、図1に示すX軸方向とY軸方向の2方向に駆動されるようになっている。また、本体部2の左側面2aには、導光体3の左側面2aから突出している部分を保護するための保護ケース5が固定されている。この保護ケース5は四角形状の窓6を有する。この窓6には、例えば、硝子板が嵌め込まれ内部を密閉するとともに内部を視認できるようになっている。
本体部2の右側面2bには、光量に応じて感度を手動調節できる感度調節つまみ7が設けられている。なお、本体部2の一部の壁部2cは磁石8(図3参照)によって取り外し可能に固定されている。
本体部2内部には、図3に示すように、導光体3をX軸方向に駆動するX軸方向駆動手段としてのX軸駆動系の駆動源である回転スライダーステッピングモータ21と、導光体3をY軸方向に電磁駆動により振動させるY軸方向駆動手段としてのY軸振動駆動系の駆動コイル31とが設置されている。
本体部2の中央下部には、光検出回路としてのアナログ信号処理回路41が回路基板4
2上に実装されている。この回路基板42の下側に光学系50(図6参照)が配置されている。アナログ信号処理回路41と光学系50は、一体化されて1つのモジュール60が構成されている。
また、本体部2内の上部左にCPU70が配置されている。このCPU70により、導光体3の振動速度(X軸方向の振動周波数)を、切り替えスイッチ4の切り替え操作に応じて上記3段階に切り替える速度可変制御と、振動開始/停止制御等を行うようになっている。
導光体3の振動が停止している状態で、切り替えスイッチ4を押すと、導光体3のその基端部側を支点にしたY軸方向の振動が開始され、その開始の1秒後に導光体3のX軸方向の往復動が開始されるようになっている。この状態で、切り替えスイッチ4を繰り返し押す毎に、導光体3のX軸方向の振動周波数(振動速度)が低速、中速、及び高速の3段階に切り替えられるようになっている。
このように導光体3のX軸方向の振動速度を3段階に切り替える機能を備えているので、光路径の小さい赤外光を検出する場合に、その振動速度を高速から中速へ、或いは中速から低速へ切り替えて遅くすることにより、分解能を上げて検出することができる。切り替えスイッチ4をさらに押すと、導光体3のY軸方向の振動が停止するとともに、X軸方向の振動も停止するようになっている。
下記の表1に、本実施形態に係る赤外線検出装置1において、導光体3のX軸方向の振動速度(振動周波数)を低速、中速、及び高速にそれぞれ切り替えたときの、導光体3の先端部3aの走査性能(走査機能)を示す。ここで、導光体3の先端部3aが移動する範囲であるXY平面内の光線検出領域10(図5参照)、つまり先端部3aにより赤外光を走査する走査範囲は、例えば、Y軸方向の振動幅(約15mm)×X軸方向の移動距離(約15mm)の範囲である。なお、表1に示す「速度切り替え」は、導光体3のX軸方向の振動速度を低速、中速、及び高速に3段階に切り替えることを意味する。
この表1から分かるように、導光体3のX軸方向の振動速度を遅くするほど、光線検出領域10内で走査線ピッチのより小さい走査がなされるので、分解能が向上してより光路径の小さい赤外光を検出できるようになる。
上記表1では、導光体3のX軸方向の振動速度を低速、中速、及び高速に切り替えた場合における、1フレーム時間(msec)、走査線数(本)、及び走査線ピッチ(mm)をそれぞれ示してある。ここで、「1フレーム時間」は、導光体3をY軸方向に振動させながらX軸方向に往復動させることで、その先端部3aが光線検出領域10全体を1回走査するのに要する時間をいう。また、「走査線数」は、先端部3aがY軸方向に1回移動する際におけるその移動軌跡を示す線を1本の走査線11としたとき、光線検出領域10内におけるその走査線11の総数をいう。また、「走査線ピッチ」は、X軸方向の移動距
離(約15mm)を走査線数で割った値である。
(細部の説明)
ガラス製の導光体3は、図4(a),(b)に示すような外径が500μmの光ファイバである。つまり、この光ファイバは、コアとクラッドからなる通常の光ファイバである。導光体3の先端部3aには、光ファイバのコア中心軸(光軸)に対して45度の角度で研磨した斜めの研磨面3Aが形成されている。
これにより、図4(a)の実線矢印で示すように、導光体3の先端部3aに光ファイバのコア中心軸(光軸)に対して45度の角度で入射する赤外光(赤外線)は研磨面3Aで反射されて導光体3内に導入され、導光体3によってその基端部3b(図6参照)側へ伝搬される。また、基端部3bに入射する光(本例では橙色の可視光)は、導光体3によって先端部3a側へ伝搬され、研磨面3Aで反射されて図4(a)の破線矢印で示すように、前記コア中心軸に対して45度の角度で外部へ放射されるように構成されている。
なお、導光体3として使用した光ファイバはヤング率が大きく、許容曲げ半径は33mmである。例えば、その光ファイバは、長さ55mmで最大たわみを10mmとした。
(光学系)
本例で用いる光学系50は、先端部3aに入射し導光体3によって伝搬されて、導光体の基端部3bから出射する被検出光としての赤外光を受光手段に入射させるとともに、発光手段から出射される可視光を導光体3の基端部3bに入射させるようになっている。
光学系50の主は構成は、図6に示すように、基端部3b側が固定された光ファイバである導光体3、赤外透過フィルタの役割をする鏡面Si基板51、鏡面Si基板51を透過した赤外光を集光する球レンズ52、受光手段としての受光素子53、発光手段としての発光ダイオード54、及び集光レンズ55等を備えている。また、光学系50を構成する鏡面Si基板51等の各光学要素は、前記回路基板42と一体に固定された光学系用基板56上に配置されている。
鏡面Si基板51は、例えば、波長1550nmにおける透過率が70%の透過特性を有する。球レンズ52は例えばφ7mmの球レンズであり、受光素子53はφ1mmのInGaAs受光素子である。また、発光手段としての発光ダイオード54として、これから出射される可視光のピーク波長の範囲が590〜620nmの発光ダイオードを用いるのが望ましい。本実施形態では、発光ダイオード54として、ピーク波長が610nm(橙色)の可視光を出射する橙色発光ダイオードを用いている。
発光ダイオード54として、ピーク波長の範囲が590〜620nmの可視光を出射する発光ダイオードを用いる理由は、次の通りである。
赤外線検出装置1を使用して、例えばレーザ光源から出力される赤外光を用いて、光ファイバコリメータや合波/分波器等の光通信用モジュールを組み立てる際の調芯作業等を行う際には、作業者はレーザ光用の遮光保護眼鏡を使用する場合がある。一般に多く用いられる保護眼鏡の透過波長は、590〜620nmである。そのため、作業者が保護眼鏡を着用したまま、赤外線検出装置1により可視光の発光を視認するためには、ピーク波長の範囲が590〜620nmの可視光を発光ダイオード54で発光させるのが望ましいのである。
発光ダイオード54から出射される可視光のピーク波長が590nmより短いと、一般に多く用いられる保護眼鏡を着用した作業者は、その可視光を視認できない。また、発光ダイオード54から出射される可視光のピーク波長は620nmより長いと、一般に多く用いられる保護眼鏡を着用した作業者は、その可視光を視認できない。
導光体3の基端部3b側は、図7及び図8に示すように、光学系50を保持する光学系用基板56側に固定されたベース71の段差部71aと、アナログ信号処理回路41等の回路素子を保持する回路基板42側に固定されたベース72の段差部72aとの間に挟持される。ベース71,72を、導光体3の基端部3b側を挟持した状態で、貫通孔73,74に挿通したボルトとナットにより締結することにより、光学系50の光学系用基板56とアナログ信号処理回路41等の回路素子が実装された回路基板42とがベース71,72を介して一体化されている。これにより、アナログ信号処理回路41等の回路素子及び光学系50が一体化された1つのモジュール60が、導光体3と一緒にX軸方向に往復動するようになっている。なお、ベース71,72は、アルミニウムの削り出しとして、軽量化してその慣性質量の減少を図っている。
このような構成の光学系50においては、導光体3の基端部3bから出射される赤外光は、鏡面Si基板51を透過した後、球レンズ52で集光されて受光素子53に入射し、受光素子53で光電変換される。受光素子53の検出信号(出力電流)は、増幅され発光ダイオード54を駆動する。これにより、発光ダイオード54は、可視光(橙色)を発光し、その可視光は集光レンズ55で集光されて鏡面Si基板51に入射し、鏡面Si基板51で反射されて導光体3の基端部3bに導入される。さらに、その可視光は導光体3によって伝搬されてその先端部3a側へ進み、研磨面3Aで反射されて、先端部3aからコア中心軸に対して垂直方向に放射されるようになっている。
また、光検出回路としてのアナログ信号処理回路41は、例えば、受光素子53の出力電流に基づいて比較電圧を生成すると共に比較電圧のピーク電圧を保持し、そのピーク電圧に基づいて基準電圧を生成し、さらに、比較電圧が基準電圧を超えたときに発光信号を生成し出力するような回路構成になっている。この発光信号が生成されると、発光ダイオード54に直列接続されたトランジスタが導通状態となって、発光ダイオード54に駆動電流が流れ、発光ダイオード54が橙色の可視光を発光するようになっている。
なお、図6における各部の寸法A〜Hは、例えば次の通りである。
寸法Aは28.5mm、寸法Bは34mm、寸法Cは10mm、寸法Dは5.5mm、寸法Eは5.5mm、寸法Fは15mm、寸法Gは8.5mm、そして、寸法Hは8.5mmである。
(Y軸振動駆動系)
導光体3をその基端部3b側を支点にしてY軸方向に振動(揺動)させてその先端部3aをY軸方向に走査するY軸振動駆動系は、駆動コイル31による電磁駆動を使用した。このY軸振動駆動系によりY軸方向に振動する振動体である導光体3は、上述したようにその基端部3b側がベース71,72に固定された片持ち梁式の振動系を構成している。このため、長手方向が短く、小型化を図れる。
導光体3をY軸方向に電磁駆動により振動させるY軸振動駆動系は、図3及び図8に示すように、駆動コイル31と、フィードバックコイル32と、これら2つのコイルの間で導光体3に固定された永久磁石33とを備える。この永久磁石33は、例えばその上面側がN極となっており、その下面側がS極となっている。駆動コイル31に流す駆動電流の向きを変えることによって、永久磁石33の上面と対向する側の磁極が切り替わり、導光体3が基端部3b側を支点にしてY軸方向に振動(揺動)するようになっている。
駆動コイル31は、例えば、磁石駆動作用が十分に得られると共に、5V電源の駆動電流が過大にならないようにするために、φ0.1mmのエナメル線を1200回巻きにしてある。また、振動周波数追従用のフィードバックコイル32は、φ0.05mmのエナ
メル線を1300回巻きにしてある。このY軸振動駆動系によりY軸方向に振動する導光体3の振動周波数は、例えば100Hzである。
(X軸駆動系)
前記モジュール60を導光体3と一緒にX軸方向に往復動(振動)させるためのX軸駆動系は、ネジ式スライダーを採用し、回転スライダーステッピングモータ21を使用した。つまり、図3に示すように、回転スライダーステッピングモータ21により回転するネジ軸80には、モジュール60に固定されたスライダー81内部の雌ネジ部が螺合している。これにより、ネジ軸80を回転スライダーステッピングモータ21により回転させると、スライダー81がX軸方向に往復直線運動をするので、モジュール60が導光体3と一緒にX軸方向に往復直線運動(往復動)をするようになっている。
このようなX軸駆動系では、回転スライダーステッピングモータ21の回転を直線運動に変換するのに、ネジ軸80とスライダー81からなるネジ機構を利用しているため、大きなトルクが得られるのが特徴である。その反面、導光体3のX軸方向における所望の振動速度(振動周波数)を得るために回転スライダーステッピングモータ21の回転速度が上昇するため、回転トルクに対しては不利であるが、設定最高パルスレート889PPSに対して最大発生トルクの1/4の回転トルク0.2mN・mが得られた。また、回転スライダーステッピングモータ21は、加減速制御(台形駆動)を行うことで脱調は見られず、安定な駆動が得られた。
次に、以上のように構成された赤外線検出装置1の使用方法について説明する。
例えば、レーザ光源から出力される赤外光を用いて、光ファイバコリメータや合波/分波器等の光通信用モジュールを組み立てる際の調芯作業等を行う際に、その赤外光の光路位置を検出する場合について説明する。この場合、レーザ光源と調芯される光通信用モジュールとの間に、保護ケース5の窓6、つまり前記光線検出領域10を位置させる。この状態で、切り替えスイッチ4を操作して導光体3をY軸方向に振動させるとともに、X軸方向に往復動させる。これにより、導光体3の先端部3aが、上記表1に示す1フレーム時間で光線検出領域10内を繰り返し走査する。
このようにして導光体3の先端部3aにより光線検出領域10内を走査している間に、図4(a)の実線矢印で示すように、赤外光(赤外線)が先端部3aに入射すると、その赤外光は研磨面3Aで反射され、導光体3によってその基端部3bへ伝搬される。導光体3の基端部3bから出射される赤外光は、鏡面Si基板51を透過した後、球レンズ52で集光されて受光素子53に入射し、受光素子53で光電変換される。受光素子53の検出信号(出力電流)は、増幅され発光ダイオード54を駆動する。これにより、発光ダイオード54は、可視光(橙色)を発光し、その可視光は集光レンズ55で集光されて鏡面Si基板51に入射し、鏡面Si基板51で反射されて導光体3の基端部3bに導入される。さらに、その可視光は導光体3によって伝搬されてその先端部3a側へ進み、研磨面3Aで反射されて、先端部3aからコア中心軸に対して垂直方向に放射される。その結果、光線検出領域10において、不可視光である赤外光の位置が、先端部3aから放射された可視光の発光残像として表示されるので、その赤外光の光路位置及び光路径を作業者が視認することができる。
なお、上記第1実施形態において、回転スライダーステッピングモータ21を駆動源とする上記X軸駆動系と、駆動コイル31等を有するY軸振動駆動系とにより、導光体3をY軸方向に振動させながらX軸方向に往復動させる駆動手段が構成されている。また、この駆動手段と、上記光学系50とにより、光線検出領域10に照射される被検出光が先端部3aに入射し導光体3によって伝搬されて受光素子(受光手段)53に入射すると、発光ダイオード(発光手段)54から可視光を出射させ、可視光を導光体3によって伝搬し
先端部3aから放射させる可視光放射手段が構成されている。
以上のように構成された第1実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
○導光体3の先端部3aにより光線検出領域10内を繰り返し走査する間に、赤外光が先端部3aに入射し、その赤外光が導光体3によって伝搬されて受光素子53に入射すると、発光ダイオード54が可視光(橙色)を発光する。その可視光は導光体3によって伝搬され先端部3aから放射される。その結果、光線検出領域10において、不可視光である赤外光の位置が、先端部3aから放射された可視光(橙色)の発光残像として表示されるので、不可視光である赤外光の光路位置及び光路径を作業者が視認することができる。したがって、赤外光等の不可視光の光路位置を検出することができる。
○赤外光等の不可視光の光路位置を検出することができるので、上述したようにレーザ光源から出力される赤外光を用いて、光ファイバコリメータや合波/分波器等の光通信用モジュールを組み立てる際の調芯作業等を効率良く行うことができる。
○被検出光としての赤外光を光線検出領域10内で走査して検出するための振動体として、光ファイバで構成したガラス製の導光体3を用いている。発光ダイオード54からの可視光を導光体3によって伝搬し、その先端部3aから可視光を放射するため、拡散が少なく点光源に近い輝点の発光残像が得られ、赤外光検出の分解能(表示分解能)が向上する。したがって、赤外光等の不可視光の光路位置検出の分解能を向上させることができる。
○振動体である導光体を先端部3aに斜めの研磨面3Aを有するガラス製の導光体3として、先端部3aに入射する光は研磨面3Aで反射されて導光体3内に導入され伝搬されるとともに、導光体3の基端部3bに入射する光は導光体3によって伝搬されて研磨面3Aで反射されて外部へ放射されるようになっている。ガラス製の導光体3は質量が小さいため、振動周波数(Y軸方向の振動周波数)を大きくするのが容易である。これによっても赤外光検出の分解能(表示分解能)が向上する。
○上記振動体としてガラス製の導光体3を用いているので、導光体3の先端部に別途光源や受光部を設ける必要がなく、導光体3に電気配線が不要となる。その結果、信頼性が向上し、装置寿命が向上する。
○金属に比べてガラスは振動させても疲労破断が起こりにくい。そのため、光ファイバで構成したガラス製の導光体3の疲労破断が起こりにくく、この点でも信頼性が向上し、装置寿命が向上する。
○振動体であるガラス製の導光体3上には、受光素子、発光素子、電気配線等の部品がないため、組立が容易である。したがって、装置の組立が容易で、量産化に適した構成を実現できる。
○振動系を構成する導光体3を片持ち梁式としたため、長手方向が短くなり、装置の小型化を図れる。
○導光体3は、駆動コイル31による電磁駆動を使用したY軸振動駆動系によりY軸方向に電磁駆動により振動されるとともに、X軸駆動系によりX軸方向に往復動される。これにより、導光体3をY軸方向に振動させながらX軸方向に往復動させることで、導光体3の先端部3aを光線検出領域10内を繰り返し走査させることができる。
○光ファイバで構成したガラス製の導光体3をX軸方向に振動させるためのX軸駆動系に、回転スライダーステッピングモータ21を使用し、ネジ軸80をそのステッピングモ
ータにより回転させてモジュール60を導光体3と一緒にX軸方向に往復動させるようにしている。このため、リニアーステッピングモータに比べて大きい駆動トルクが得られ、そのX軸方向が上下方向であっても、その向きに関係なく導光体3をX軸方向に振動させることができる。したがって、使用条件範囲が広がり、装置の汎用性が向上する。
○先端部3aに入射し導光体3によって伝搬されて、導光体3の基端部3bから出射する赤外光を光学系50により受光素子53に入射させるとともに、発光ダイオード54から出射される可視光(橙色)を光学系50により基端部3bに入射させる。また、アナログ信号処理回路41により、赤外光を受光したときに受光素子53から出力される検出信号に基づいて発光ダイオード54を発光させる。これにより、ガラス製の導光体3上に受光素子や発光素子等の部品がないため、組立が容易で、量産化に適した構成を実現できる。さらに、導光体3の先端部3aに別途発光素子や受光素子等を設ける必要がないため、振動部分である導光体3に電気配線が不要となり、信頼性及び装置の寿命が向上する。
○光学系50とアナログ信号処理回路41等の電子回路とを一体化したモジュール60としているため、この点でも、組立が容易である。したがって、装置の組立が容易で、量産化に適した構成を実現できる。
○導光体3の基端部3b側は、光学系50を保持する光学系用基板56側に固定されたベース71の段差部71aと、アナログ信号処理回路41等を保持する回路基板42側に固定されたベース72の段差部72aとの間に挟持される。ベース71,72を、導光体3の基端部3b側を挟持した状態で、ボルトとナットにより本体部2に固定することで、これらのベース71,72間に導光体3の基端部3b側が挟持されるようになる。このため、導光体3の基端部3b側を固定する部材の軽量化を図ることができ、導光体3をX軸方向に駆動させる際の慣性質量を減少させることができる。
○本体部2は、前記X軸駆動系とY軸振動駆動系を含む駆動手段、及び、光学系50とアナログ信号処理回路41を含む可視光放射手段を内部に有する筐体で構成され、筐体の一部の壁部2cは磁石8によって取り外し可能に固定されている。これにより、狭い場所にも本体部2の挿入が可能になる。
○発光ダイオード54として、ピーク波長の範囲が590〜620nmの可視光を出射する発光ダイオードを用いている。本実施形態では、発光ダイオード54として、ピーク波長が610nm(橙色)の可視光を出射する橙色発光ダイオードを用いている。そのため、作業者が一般に多く用いられる保護眼鏡(透過波長が590〜620nmのもの)を着用したまま、赤外線検出装置1により発光ダイオード54から出射される可視光の発光を視認することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る赤外線検出装置1Aを、図9〜図20に基づいて説明する。
上記第1実施形態に係る赤外線検出装置1には、図4(a)と同様の図9に示すように、ガラス製の導光体3を用いている。この導光体3の先端部3aには、被検出光としての赤外光がXY平面(XY走査面)に対して垂直に入射するとともに可視光をXY平面に対して垂直に放射するように、コア中心軸(光軸)に対して45度の角度で研磨した斜めの研磨面3Aが形成されている。図10(a)は導光体3の研磨面3Aを上方から見た状態を示している。図10(b)は導光体3を研磨面3Aを側方から見た状態を示している。また、図10(c)は導光体3の研磨面3Aを下方から見た状態を示している。
また、上述したように、導光体3の先端部3aに垂直に入射した赤外光は、研磨面3Aで反射され、導光体3によってその基端部3bへ伝搬され、基端部3bから出射される。基端部3bから出射される赤外光は、受光素子53に入射して電気信号に変換される。この変換された電気信号(受光素子53の出力電流)は、発光ダイオード54を駆動する。これにより、発光ダイオード54は、可視光(橙色)を発光し、その可視光は導光体3の基端部3bに導入され、導光体3によって伝搬されてその先端部3a側へ進み、研磨面3Aで反射されて先端部3aからコア中心軸に対して垂直方向に放射される。
ところで、上記第1実施形態に係る赤外線検出装置1では、赤外光の入射方向が図9の実線矢印で示す方向から僅かにずれると、受光素子53での赤外光の受光効率が急激に減少し、それに伴って発光ダイオード54から出射される可視光の発光強度が減少する場合がある。
これは、図11に示すように、空気と、空気より屈折率の高いガラス製の導光体3(石英)との界面61の臨界角の効果である。この臨界角は、空気の屈折率を「1」、導光体3(石英)の屈折率を「1.5」とすると、約42度となる。つまり、入射角がその臨界角より大きい入射光62は、図11の実線矢印で示すように石英と空気の界面61で反射する。一方、入射角がその臨界角以下の入射光63や入射光64は、同図の破線矢印や一点鎖線の矢印で示すように、界面61で反射されずに、その界面61を透過する。
これをガラス製の導光体3における45°の研磨面3Aに当てはめると、図12に示すように、赤外光が研磨面3Aに導光体3のコア中心軸に垂直な入射方向65から右に3度以上の角度で入射すると、同図の破線矢印66および一点鎖線の矢印67で示す光線のように、赤外光は研磨面3Aで反射されずにその研磨面3Aを透過することが分かる。したがって、すべての入射光が反射されて導光体3に導入される場合に比べて受光される光量が減少してしまう。
このように赤外光の入射角度が変化することによる受光効率の影響の実測結果を図13に示す。
図13において、実線で示す曲線68はθYを変化させた場合の受光効率の変化を示し、破線で示す曲線69はθXを変化させた場合の受光効率の変化を示している。θYはY軸の回りの回転角であり、赤外光を図14(a)の入射光90のように45度の研磨面3Aにコア中心軸に垂直に入射させる場合を0°(θY=0°)とし、これより小さい入射角側を正(+)、それより大きい入射角側を負(−)として示している。ただし、その入射光90は、導光体3のコア中心軸を通り45度の研磨面3Aに垂直な平面内にある(θX=0°)。
また、θXはX軸回りの回転角であり、θY=0°とした場合に、導光体3のコア中心軸を通りかつ45°の研磨面3Aに垂直な平面(図14(a)の紙面)に対する入射光90の角度を示している(図14(b)参照)。
図13から明らかなように、研磨面3Aに対する赤外光の入射角度(θY)が−3度以上になると、赤外光が研磨面3Aを透過するために、受光素子53での赤外光の受光効率が急激に減少し、それに伴って発光ダイオード54から出射される可視光の発光強度も減少することが分かる。
なお、図13で示す実測結果は、導光体3の基端部3bからの出射光をコリメートして受光素子53に入射させる測定系において、導光体3の45度の研磨面3Aに入射する光(赤外光)の入射角(XY平面に対する入射角)を変化させて、受光素子53の電流出力を計測することによって行った。その測定系については、後に詳しく説明する。
図12から理解されるように、導光体3の45度の研磨面3Aに約45度の臨界角より小さい角度で入射する赤外光は、その研磨面3Aで反射されずにその研磨面3Aを透過してしまうため、受光素子53での赤外光の受光効率が低下してしまう。
また、発光ダイオード54から出射される可視光が、導光体3の基端部3bに導入され、導光体3によって伝搬されてその先端部3a側へ進み、研磨面3Aで反射されて先端部3aから放射される場合にも、上述した赤外光と同様に臨界角の影響が生じ、その可視光が研磨面3Aで反射されずに透過して、出射光量が減少する場合がある。
図15はその様子を示しており、導光体3をその基端部3b側から伝搬する可視光には、そのコア中心軸に沿った直進光91以外に角度を伴った拡散光92が存在する。そのため、導光体3をその基端部3b側から伝搬して研磨面3Aに入射する可視光についても、上述した赤外光の場合と同様に、その研磨面3Aで全反射されずに透過する光が生じる。つまり、研磨面3Aに入射する可視光のうち、直進光91と、約42度の臨界角より大きい角度で研磨面3Aに入射する拡散光92は、図15の実線で示すように研磨面3Aで反射される。これに対して、研磨面3Aに入射する可視光のうち、約42度の臨界角より小さい角度で研磨面3Aに入射する拡散光、例えば図15の破線で示す拡散光93や一点鎖線で示す拡散光94は、研磨面3Aで反射されずにその研磨面3Aを透過する。
このように、研磨面3Aに入射する可視光の入射角度を変化させた場合における、その研磨面3Aからの出射光の強度を測定した実測結果を図16に示してある。図16において、実線で示す曲線95はθYを変化させた場合の出射光強度の変化を示し、破線で示す曲線96はθXを変化させた場合の出射光強度の変化を示している。この図16から、θY方向の出射光強度が非対称となり、研磨面3Aに入射する可視光のうち、約42度の臨界角より小さい角度で研磨面3Aに入射する拡散光がその研磨面3Aを透過して光軸方向に漏れていることが分かる。
また、上記第1実施形態に係る赤外線検出装置1では、導光体3の先端部3aの振動面(XY平面)に垂直な方向に、図17に示すような大型の光源97やその他の光学装置等がある場合、XY平面に垂直に出射される可視光98を視認できない場合がある。
図18は、第2実施形体に係る赤外線検出装置1Aの主要部を示している。この赤外線検出装置1Aは、上記第1実施形態に係る赤外線検出装置1を改善するためになされたもので、導光体3の研磨面3Aに金の反射膜100が成膜されている。その他の構成は、上記第1実施形態に係る赤外線検出装置1と同様である。
以上のように構成された第2実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
○導光体3の研磨面3Aに金の反射膜100を成膜したことにより、導光体3の先端部3aと空気の界面である研磨面3Aにおける、上述したような臨界角(約42度)以下で生じる透過光が減少する。
(1)このため、その研磨面3Aに入射する赤外光については、図19の実線で示す曲線101から分かるように、研磨面3Aに対する赤外光の入射角度(θY)が−3度以上になっても(臨界角以下になっても)、赤外光が研磨面3Aを透過するのが抑制され、受光素子53での赤外光の受光効率が急激に減少するのが抑制される。それに伴って、研磨面3Aに対する赤外光の入射角度(θY)が−3度以上になっても、発光ダイオード54から出射される可視光の発光強度が減少するのが抑制される。
すなわち、研磨面3Aに対する赤外光の入射角が変動しても、導光体3の基端部3bから出射される赤外光の強度の変動が小さいので、不可視光である赤外光を視認できる視野角が広がる効果が得られる。なお、図19の破線で示す曲線102は、θXを変化させた場合の受光効率の変化を示している。
(2)また、研磨面3Aにおける臨界角(約42度)以下で生じる透過光が減少するため、発光ダイオード54から出射される可視光についても、上述した赤外光と同様に臨界角の影響により研磨面3Aで反射されずに透過して。出射光量が減少するのが抑制される。つまり、導光体3の研磨面3Aに入射しその先端部3aから放射される出射光(可視光)についても、臨界角以下で研磨面3Aを透過して垂直方向(θY>0側)に出射されなかった光が図20の実線で示す曲線103のように対称に出射されるようになる。その結果、先端部3aから放射される可視光の出射効率は14%程度改善される。なお、図20の破線で示す曲線104は、θXを変化させた場合の出射光(可視光)の強度の変化を示している。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係る赤外線検出装置1Bを図21及び図22に基づいて説明する。
この赤外線検出装置1Bでは、図18に示す上記第2実施形態に係る赤外線検出装置1Aにおいて、図21、図22(a)及び図22(b)に示すように、導光体3の研磨面3Aの周辺に面取り部110が形成されている。
以上のように構成された第3実施形態によれば、上記第2実施形態の奏する作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
○導光体3の研磨面3Aの周辺に面取り部110が形成されているので、研磨面3Aに導光体3の基端部3b側から入射する可視光が面取り部110で拡散漏洩する。このため、面取り部110が無い場合は、図23に示すように、導光体3の先端部3aから出射する可視光の光束200を、入射光の方向(導光体3の光軸に垂直な方向)からしか分からなかった。これに対して、本実施形態では、導光体3の研磨面3Aの周辺に面取り部110が有るので、導光体3の先端部3aから出射する可視光の光束300を、導光体3の光軸に対し斜め上方からでも見ることができ、入射光束(不可視光)の大きさを推測することができる。その結果、導光体3の先端部3aの振動面(XY平面)に垂直な方向に、図17に示すような大型の光源97やその他の光学装置等がある場合でも、導光体3の先端部3aから出射する可視光(可視光98)の光束300を導光体3の光軸に対し斜め方向から視認できる。
次に、上記第2実施形態で説明した導光体3の受光角度依存性を評価する方法について説明する。
まず、図19のグラフで示す赤外光の入射角度とその受光効率の関係を測定する入射角度評価装置を、図24〜図27に基づいて説明する。
図24は、その入射角度評価装置を示す平面図、図25は入射角度評価装置の側面図である。
この入射角度評価装置において、光源は図25に示すように単一モード光ファイバ120によって導いた光をコリメートレンズ121により平行光として用いた。単一モード光ファイバ120の先端部とコリメートレンズ121を回転ステージ122に固定し、回転ステージ122によりコリメートレンズ121から出射される平行光の出射方向を変化させるようにした。測定は、上記θYとθXを同一装置で評価するために、導光体3が固定されたステージ123を90°回転できる機構とした。
ステージ123を図24及び図25に示すように横向きにした状態でθYを評価できる。また、ステージ123を図26及び図27に示すように縦向きにした状態でθXを評価できる。
導光体3の先端部3aの上記研磨面3A(図25で図示省略)から入射した光の強度は、その基端部3bに固定した受光素子125によって測定した。符号126は、配線127を介して受光素子125の電流出力を検出する電流検出装置である。
また、図20のグラフで示す可視光の入射角度とその出射光強度の関係を測定する出射角度評価装置を、図28に基づいて説明する。
この出射角度評価装置では、導光体3の先端部3aから出射する可視光の出射角度評価は、上記入射角度評価装置において、受光素子125の代わりに可視光を出射する発光ダイオード130を配置するとともに、上記単一モード光ファイバ120の代わりに可視光を受光する受光素子131を配置して測定した。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係る赤外線検出装置を説明する。
第4実施形態に係る赤外線検出装置では、上記第1実施形態において、ピーク波長が6
10nm(橙色)の可視光を出射する橙色発光ダイオードである発光ダイオード54に代えて、可視光を出射する発光手段として白色発光ダイオードを用いる。その他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
白色発光ダイオードは、青色発光ダイオードと蛍光体を組み合わせて構成される。この白色発光ダイオードは、およそ450〜700nmの波長範囲の広帯域な発光スペクトルを持つ。
以上のように構成された第4実施形態によれば、上記第1実施形態の奏する作用効果に加えて以下の作用効果を奏する。
○可視光を出射する発光手段として、およそ450〜700nmの波長範囲の広帯域な発光スペクトルを持つ白色発光ダイオードを用いるので、透過スペクトル帯域の異なる様々な種類の保護眼鏡が使用されても、作業者が保護眼鏡を着用したままで、白色発光ダイオードから出射される可視光を視認することができる。
なお、この発明は以下のように変更して具体化することもできる。
・上記第1実施形態では、切り替えスイッチ4を押しボタン式スイッチとしているが、切り替えスイッチ4を押しボタン式スイッチに代えて、回転式など他の方式の切り替えスイッチを使用することもできる。
・上記第1実施形態では、ガラス製の導光体3をコアとクラッドとからなる光ファイバで構成したが、ガラス製の導光体3は中空構造の導光体であっても良い。この場合、使用波長域が大きく拡大するという利点が得られる。
・上記第1実施形態では、振動系を構成する導光体としてガラス製の導光体3を用いているが、導光体として透明な樹脂製の導光体を用いても良い。
・上記第1実施形態では、導光体3をX軸方向に往復動させるためのX軸駆動系に、ネジ式スライダーを採用し、回転スライダーステッピングモータ21を使用したが、本発明はこれに限定されない。そのX軸駆動系の駆動源としてリニアーステッピングモータを用いる構成にも本発明は適用可能である。
・上記第2実施形態及び第3実施形態では、導光体3の研磨面3Aに、光反射処理として金の反射膜100を成膜したが、その反射膜は金以外の反射率の高い金属の反射膜であっても良い。
・また、その研磨面3Aに金属箔を貼り付けても良い。また、その研磨面3Aに金属粉末塗装を施すなど、各種の方法により光反射処理を施しても良い。
第1実施形態に係る赤外線検出装置の概略構成を示す斜視図。 同赤外線検出装置の側面図。 同赤外線検出装置の本体部内部の構成を示す側面図。 (a)は第1実施形態で用いる導光体を示す平面図、(b)は同導光体を研磨面側から見た側面図。 導光体先端部で走査する光線検出領域を示す説明図。 第1実施形態で用いる光学系の概略構成を示す平面図。 図6における導光体固定部の断面図。 Y軸振動駆動系の概略構成を示す平面図。 第1実施形態で用いる導光体を示す図4(a)と同様の平面図。 (a)は導光体の研磨面を上方から見た状態を示す平面図、(b)は導光体の研磨面を側方から見た状態を示す平面図、(c)は導光体の研磨面を下方から見た状態を示す平面図。 空気と、空気より屈折率の高い石英との境界の臨界角を示す説明図。 ガラス製の導光体における45°の研磨面での臨界角を示す説明図。 入射角度の変化による受光効率の影響の実測結果を示すグラフ。 (a)は図13のθYを示す説明図、(b)は図13のθXを示す説明図。 可視光が研磨面で反射されずに透過する様子を示す説明図。 可視光の入射角度の変化による出射光強度の実測結果を示すグラフ。 XY平面に垂直な方向にある障害物により可視光を視認できない場合を示す説明図。 第2実施形体に係る赤外線検出装置の主要部を示す側面図。 同赤外線検出装置における赤外光の入射角度とその受光効率の関係を示すグラフ。 同赤外線検出装置における可視光の入射角度とその出射光強度の関係を示すグラフ。 第3実施形態に係る赤外線検出装置の主要部を示す側面図。 (a)は同赤外線検出装置の導光体を示す側面図、(b)は同導光体を下面から見た平面図。 第3実施形態の動作説明図。 入射角度評価装置を示す平面図。 入射角度評価装置の側面図。 同入射角度評価装置のステージを回転した状態を示す平面図。 図26と同様の状態を示す入射角度評価装置の側面図。 出射角度評価装置を示す側面図。
符号の説明
1…光線検出装置としての赤外線検出装置、2…本体部、2c…壁部、3…導光体、3a…先端部、3b…基端部、3A…研磨面、8…磁石、10…光線検出領域、21…回転スライダーステッピングモータ、41…光検出回路としてのアナログ信号処理回路、42…回路基板、50…光学系、53…受光手段としての受光素子、54…発光手段としての
発光ダイオード、56…光学系用基板、71,72…ベース、100…金の反射膜、110…面取り部。

Claims (14)

  1. 本体部と、光入射部及び光放射部である先端部側を本体部の一側面から突出させた振動体としての導光体とを備え、
    前記本体部内に、前記導光体をY軸方向に振動させながらX軸方向に往復動させる駆動手段と、前記導光体の前記先端部が移動する範囲であるXY平面内の光線検出領域に照射される被検出光が前記先端部に入射し前記導光体によって伝搬されて受光手段に入射すると、発光手段から可視光を出射させ、前記可視光を前記導光体によって伝搬し前記先端部から放射させる可視光放射手段と、を備えることを特徴とする光線検出装置。
  2. 請求項1に記載の光線検出装置において、
    前記導光体は、前記先端部に斜めの研磨面を有するガラス製の導光体であり、
    前記先端部に入射する光は前記研磨面で反射されて前記導光体内に導入され伝搬されるとともに、前記導光体の基端部に入射する光は前記導光体によって伝搬されて前記研磨面で反射されて外部へ放射されるように構成されていることを特徴とする光線検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の光線検出装置において、
    前記導光体は、その基端部側が前記本体部内で固定され、前記基端部側を支点にして揺動する片持ち梁式の振動系を構成していることを特徴とする光線検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の光線検出装置において、
    前記駆動手段は、前記導光体をY軸方向に電磁駆動により振動させるY軸方向駆動手段と、前記導光体をX軸方向にステッピングモータにより往復動させるX軸方向駆動手段とを備えることを特徴とする光線検出装置。
  5. 請求項4に記載の光線検出装置において、
    前記ステッピングモータは、その回転を直線運動に変換して前記導光体に伝えるのに、ネジ機構を用いた回転スライダーステッピングモータであることを特徴とする光線検出装置。
  6. 請求項4又は5に記載の光線検出装置において、
    前記可視光放射手段は、前記先端部に入射し前記導光体によって伝搬されて、前記導光体の前記基端部から出射する前記被検出光を前記受光手段に入射させるとともに、前記発光手段から出射される可視光を前記基端部に入射させる光学系と、前記被検出光を受光したときに前記受光手段から出力される検出信号に基づいて前記発光手段を発光させる光検出回路とを備えることを特徴とする光線検出装置。
  7. 請求項6に記載の光線検出装置において、
    前記光学系及び前記光検出回路は、一体にモジュール化され、前記導光体と一緒に回転スライダーステッピングモータによりX軸方向に往復動されることを特徴とする光線検出装置。
  8. 請求項6に記載の光線検出装置において、
    前記導光体の基端部側は、前記光学系を保持する光学系用基板側に固定されたベースと、前記光検出回路を保持する回路基板側に固定されたベースとの間に挟持されることを特徴とする光線検出装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の光線検出装置において、
    前記本体部は、前記駆動手段及び前記可視光放射手段を内部に有する筐体で構成され、前記筐体の一部の壁部は磁石によって取り外し可能に固定されていることを特徴とする光
    線検出装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の光線検出装置において、
    前記導光体の研磨面に光反射処理が施されていることを特徴とする光線検出装置。
  11. 請求項10に記載の光線検出装置において、
    前記光反射処理は、前記研磨面に成膜された金属の反射膜であることを特徴とする光線検出装置。
  12. 請求項10又は11に記載の光線検出装置において、
    前記導光体の研磨面の周辺に面取り部が形成されていることを特徴とする光線検出装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の光線検出装置において、
    前記発光手段から出射される可視光のピーク波長の範囲を590〜620nmとすることを特徴とする光線検出装置。
  14. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の光線検出装置において、
    前記発光手段として白色発光ダイオードを用いることを特徴とする光線検出装置。
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