JP2006118141A - サッシ - Google Patents

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Abstract

【課題】外観及び断熱性能の選択性が高く、できるだけ部品の共用化を図ってコストを低くしたサッシを提供する。
【解決手段】下枠10は(A)金属下枠11からなる下枠、(B)金属下枠11の室内側に樹脂下枠12を設けた下枠、からなり、障子4、5は(a)金属框体41からなる障子、(b)金属框体41の室内側に板状の樹脂框体42を設けた障子、(c)金属框体41の室内側に中空状の樹脂框体42を設けた障子、からなる。各障子は外障子4の戸車と内障子5の戸車との間の寸法がそれぞれ同一で、各下枠10は室内外レール芯間の寸法が外障子4の戸車と内障子5の戸車との間の寸法と同一とされている。(A)の下枠10を有する枠体1に(a)、(b)の障子4、5のうちの選択された一方の障子を納め、または(B)の下枠10を有する枠体1に(c)の障子4、5を納めて構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は建物躯体の開口部に取付けられ引き違い状の障子を納めたサッシに関し、特に外観及び断熱性能を選択できるサッシに関する。
従来から、建物躯体の開口部に取付けられるサッシは、地域ごとに使い分けがなされている。樹脂材は金属材に比べて断熱性が高いため、樹脂を用いたサッシは断熱性が高く、したがって寒い地域ほど樹脂材を用いたサッシを用いることが省エネルギーの観点から好ましい。そこで、最も寒冷な地域向けには全て樹脂材からなる樹脂サッシが用いられ、温暖な地域向けには全てアルミなどの金属材からなる金属サッシが用いられる。そしてこれらの中間的な気候の地域向けには室外側は金属材からなり室内側は樹脂材からなる複合サッシが用いられる。
このようなサッシの材質については、地域ごとに省エネルギー基準が定められており、この基準を満たすサッシを用いることにより、住宅を建設する際の融資額が増額されるなどの優遇を受けることができる。また、住宅完成後は地域に応じた断熱性により光熱費を節約することができる。中間地域(以下この地域のことを寒冷地域という)において用いられる複合サッシとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特許第3507031号公報
従来のサッシは、各地域毎に別々の仕様で構成されていた。そのため、金属材からなる部材と樹脂材からなる部材は、それぞれ異なる形状、寸法で形成されていた。
しかし、温暖地域においては、サッシの意匠性を重視するために、室内側を樹脂材から構成する複合サッシを設けたいとのニーズがある一方で、最低限の断熱基準を満たすことを条件にできるだけコストを抑えたいとのニーズもある。
前者の場合には寒冷地域用の複合サッシを採用することもできるが、温暖地域で用いるには断熱性能が過剰であり、コストが大幅に増加する。また、後者のニーズもあるために金属材のみからなる金属サッシも製造する必要があって、これらがそれぞれ別々の仕様であることから、製造コストが高くなっていた。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、外観及び断熱性能の選択性が高く、できるだけ部品の共用化を図ってコストを低くしたサッシを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、上下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなる枠体に室内外障子を走行自在に納めてなるサッシにおいて、
上記下枠は、
(A)金属材からなり、上面に上記室内外障子をそれぞれ案内する室内外レールを有すると共に、室内側下端部に建物躯体に対する固定部を有する金属下枠から構成される下枠、
(B)金属材からなり、上面に上記室内外障子をそれぞれ案内する室内外レールを有すると共に、室内側下端部には建物躯体に対する固定部を有する金属下枠と、樹脂材からなり、上記金属下枠の室内レールと室外レールの間を覆う中間樹脂体と、上記金属下枠の室内側面及び上記固定部の室内側面を覆う防露体とからなる樹脂下枠とから構成される下枠、
からなり、
上記障子は、
(a)金属框体から構成される障子、
(b)室外側の金属框体と、該金属框体の室内側面を覆い板状に形成される樹脂框体とから構成される障子、
(c)室外側の金属框体と、該金属框体の室内側面を覆い中空部を有して形成される樹脂框体とから構成される障子、
からなり、
上記各障子は外障子の戸車と内障子の戸車との間の寸法がそれぞれ同一とされており、上記各下枠は室内外レール芯間の寸法がそれぞれ同一であると共に、上記各障子の外障子の戸車と内障子の戸車との間の寸法とそれぞれ同一とされており、
上記(A)の下枠を有する枠体に上記(a)、(b)の障子のうちの選択された一方の障子を納め、または上記(B)の下枠を有する枠体に上記(c)の障子を納めて構成されていることを特徴として構成されている。
また、本発明に係るサッシは、上記(A)の金属下枠と上記(B)の金属下枠は形状及び寸法が同一であることを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係るサッシは、上記各下枠の金属下枠には上記室内レールの室内側に設けられ室内延出部を有した樹脂片が取付けられることを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係るサッシは、上記各下枠の固定部は上記金属下枠の室内側面から室内側に向かってフィン状に突出してなると共に、ネジまたはビス止めにより建物躯体に固定されることを特徴として構成されている。
そして、本発明に係るサッシは、上記樹脂下枠を構成する防露体は下端部にフィン状の上記固定部を覆う防露体固定部を有すると共に、該防露体固定部と固定部が重合状態で建物躯体に固定されることを特徴として構成されている。
本発明に係るサッシによれば、断熱性及び外観を地域に応じて選択し構成することができ、特に、温暖地域向けにおいて断熱性能と外観のバランスの取れたサッシまたはできるだけ低コスト化したサッシのいずれかを選択して提供することができる。また、部品の共用化を図ることができるので、低コスト化することができる。
また、本発明に係るサッシによれば、(A)の金属下枠と(B)の金属下枠は形状及び寸法が同一であることにより、部品を共用化し低コスト化を図ることができる。
さらに、本発明に係るサッシによれば、下枠の金属下枠には室内レールの室内側に設けられ室内延出部を有した樹脂片が取付けられることにより、枠体及び障子の構成によらず室内側には樹脂片を設けることになり、サッシの外観を良好にすることができる。
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、各下枠の固定部は金属下枠の室内側面から室内側にフィン状に突出してなると共に、ネジまたはビス止めにより建物躯体に固定されることにより、室内延出部を有した樹脂片を外しておくことで容易に固定部の着脱を行うことができる。
そして、本発明に係るサッシによれば、樹脂下枠を構成する防露体は下端部にフィン状の固定部を覆う防露体固定部を有すると共に、防露体固定部と固定部が重合状態で建物躯体に固定されることにより、防露体と金属下枠をネジまたはビス止めにより一体的かつ容易に建物躯体に固定することができる。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1は本実施形態における枠体及び障子の組み合わせを示した図である。本実施形態におけるサッシの基本構成は、建物開口部に取付けられる枠体1内に、外障子4と内障子5を引き違い状に納め、さらにその室外側には網戸6を納めてなるものである。枠体1は、下枠10と上枠20及び左右の縦枠30、30を方形状に枠組みして構成されるものであり、また外障子4と内障子5は、下框40と上框50及び左右の縦框60、60を方形状に框組みして框体2を構成し、その内部にガラス体3を納めてなるものである。
図1の左側は、2種類の枠体1の下枠10を示している。また、図1の右側は、3種類の外障子4と内障子5を示している。図1(A)に示す下枠10は、金属材からなる金属枠である。ただし、室内側端部にのみ樹脂片を設けている。図1(B)に示す下枠10は、金属材の室内露出面に樹脂材を配設した複合枠である。したがって、図1(A)に示す下枠10を有する枠体1は、低コストであるが断熱性能は低く、図1(B)に示す下枠10を有する枠体1は、高コストであるが断熱性能は高い。このため、図1(A)の枠体1は、温暖地域向けのサッシに用いることができ、図1(B)の枠体1は、寒冷地域向けのサッシに用いることができる。
図1(a)に示す外障子4と内障子5は、金属材からなる框体2に複層ガラスからなるガラス体3を納めて構成されたものである。図1(b)に示す外障子4と内障子5は、金属材の室内露出面に板状の樹脂材を配設してなる框体2に、複層ガラスからなるガラス体3を納めて構成されたものである。図1(c)に示す外障子4と内障子5は、金属材の室内露出面に断面中空状の樹脂材を配設してなる框体2に、複層ガラスからなるガラス体3を納めて構成されたものである。したがって、図1(a)に示す枠体1は断熱性能が低く、図1(c)に示す枠体1は断熱性能が高い。図1(b)に示す枠体1は中間的な断熱性能を有している。
ここで、それぞれの外障子4と内障子5は、各障子の下端部に設けられる戸車43、43の間の寸法が、相互に同一である。また、それぞれの枠体1は、その下枠10上面に形成される外レール11aと内レール11bのレール芯間の寸法が、相互に同一であり、かつ上記各障子の戸車43、43の間の寸法と同一である。したがって、各障子はいずれの枠体1にも納めることができるようにされている。
図1(A)の枠体1には図1(a)の外障子4と内障子5または図1(b)の外障子4と内障子5が選択的に納められる。また、図1(B)の枠体1には図1(c)の外障子4と内障子5が納められる。サッシを設置する地域に応じて図1(A)の枠体1または図1(B)の枠体1を選択し、図1(A)を選択した場合にはさらに、外障子4と内障子5を選択することで外観を選択し、これにより全3パターンのサッシを構成することができる。
これら3パターンのサッシについて、それぞれ詳細に説明する。図2には、温暖地域向けであって金属材からなるサッシの縦断面図を、図3にはその横断面図を示す。図2と図3に示すサッシは、図1(A)の枠体1を選択し、それに図1(a)の外障子4と内障子5を選択して納めてなるものである。
枠体1は、金属材からなる金属下枠11と金属上枠21及び左右の金属縦枠31、31を方形状に枠組みしてなり、それが建物開口部に対して固定されている。枠体1は、その見込方向中間位置に四周に渡って設けられるフィン8が建物躯体に当接し、ビス止めされることで固定されている。すなわち、このサッシはいわゆる半外付けサッシである。また、金属下枠11の室内面下端部には、室内側に向かって突出する固定部11dが形成されており、この固定部11dも建物躯体に対してビス止めされる。
金属下枠11の上面には、その長手方向略全長に渡って外レール11aと内レール11b及び網戸レール11cが形成されており、外レール11aは外障子4を、内レール11bは内障子5を、網戸レール11cは網戸6を、それぞれサッシの長手方向に案内する。また、金属上枠21の下面には、その長手方向略全長に渡って外レール21aと内レール21b及び網戸レール21cが形成されている。これらは金属下枠11の各レールと対応した位置に形成されており、それぞれ外障子4と内障子5及び網戸6をサッシの長手方向に案内する。
金属縦枠31の内周面には、外障子4を閉じた状態でその側面と対向する位置に外突出部31aが長手方向略全長に渡って設けられる。また、内障子5を閉じた状態でその側面と対向する位置に内突出部31bが長手方向略全長に渡って設けられる。これらは、外障子4及び内障子5を閉じた際にサッシの気密性及び水密性を確保するために設けられている。
枠体1の室内側端部には、四周に渡って樹脂片が設けられている。金属下枠11の室内側端部には、樹脂片13が設けられる。この樹脂片13は、内レール11bと金属下枠11の室内面との間に形成される凹部内に納められ、さらに金属下枠11の室内面よりも室内側に向かって延出する室内延出部13aを有してなるものである。
金属上枠21の室内側端部に設けられる樹脂片23も、同様に内レール21bと金属上枠21の室内面との間に形成される凹部内に納められ、さらに金属上枠21の室内面よりも室内側に向かって延出する室内延出部23aを有してなる。また、金属縦枠31の室内側端部に設けられる樹脂片33は、内障子5が閉じた状態でそれと対向する側の金属縦枠31に対しては、内突出部31bよりも室内側に設けられ、さらに室内側に向かって延出する室内延出部33aを有してなる。外障子4が閉じた状態でそれと対向する側の金属縦枠31に対しても、同形状の樹脂片33が設けられる。
このサッシでは、枠体1の内周面の一部は金属材が室内側に露出した状態となることから、断熱性については十分に確保されないものの、樹脂片が枠体1の四周に渡って設けられることで、金属材から構成された枠体1であっても、室内側から見た外観を良好にすることができる。
このサッシにおいて框体2は、金属材からなる金属下框41と金属上框51及び左右の金属縦框61、61を方形状に框組みし、内部に複層ガラスからなるガラス体3をグレチャン7を介し納めて構成される。金属下框41の下端部には戸車43が設けられ、外レール11aまたは内レール11bに載置されることで、障子を下枠10のレール上で走行自在とする。
温暖地域向けであって金属材からなるサッシについては、以上のような構成からなるものである。基本的には金属材のみからなり、框体2に納められるガラス体3には複層ガラスを採用することにより、温暖地域向けの断熱基準を満たしつつ、できるだけコストを抑えたサッシとすることができる。
次に、温暖地域向けであっても、室内側に樹脂材を配設して意匠性の向上を図ったサッシについて説明する。図4には、この場合のサッシの縦断面図を、図5にはその横断面図を示す。これら各図のサッシは、図1(A)の枠体1を選択し、それに図1(b)の外障子4と内障子5を選択し納めてなるものである。
この場合、枠体1は図1(A)を選択しているから、上述した温暖地域向けであって金属材からなるサッシの枠体1と基本的には共通している。ただし、図5に示すように外障子4が配置される側の金属縦枠31に取付けられる樹脂片33は、金属材ができるだけ室内側に露出しないように、内障子5が配置される側の金属縦枠31に取付けられる樹脂片33よりも室外側に延長した延長部33bを有して構成される。延長部33bは、外障子4を閉じた状態におけるその室内面の近傍位置まで延長されている。枠体1のこれ以外の構成については、図2及び図3で説明したサッシと共通である。
次に、外障子4と内障子5について説明する。これらを構成する框体2は、室外側に金属材を配し、室内側に樹脂材を配した複合材からなるものである。複合材は通常、室内側から見たサッシの意匠性の向上と、断熱性を向上させるために用いられる。しかし、温暖地域向けの断熱基準は、上述のように複層ガラスを用いればよく、通常の複合材を用いた場合には、断熱性能が過剰となってコストが高くなる。したがって、温暖地域向けのサッシに用いる複合材は、室内側から見た意匠性を向上させる機能さえ有していればよい。このため、この場合の框体2に設けられる樹脂材は、板状に形成されている。
下框40は、室外側の金属下框41と、その室内面に取付けられる板状の樹脂下框42とから構成されている。樹脂下框42は、金属下框41に係合し固定される。下框40の上部は、グレチャン7を挟持しガラス体3を納めることができるように、凹形状とされており、その室外側は金属下框41、室内側は樹脂下框42により構成されている。すなわち、ガラス体3の室外面は金属下框41により支持され、室内面は樹脂下框42により支持されている。また、下框40の下端部には、戸車43が設けられて、外障子4は外レール11aに、内障子5は内レール11bに、それぞれ載置される。
上框50は、室外側の金属上框51と、その室内面に取付けられる板状の樹脂上框52とから構成されている。樹脂上框52は、金属上框51に係合し固定される。上框50においても、それに納められるガラス体3は、室外面を金属上框51により、室内面を樹脂上框52により、それぞれ支持される。
縦框60は、枠側縦框60aと召合せ框60bとで形状が異なる。枠側縦框60aは、左右いずれも室外側の金属縦框61と、その室内面に取付けられる板状の樹脂縦框62とから構成されている。召合せ框60bは、外障子4側は金属材からなる召合せ金属框63のみから構成され、内障子5側は召合せ金属框63と、その室内露出面に取付けられる板状の召合せ樹脂框64とから構成される。召合せ金属框63、63は、互いに対向する面にそれぞれ煙返し部63a、63aを有し、それらが互い違いとなってサッシの気密性を確保している。
また、内障子5の召合せ金属框63における室内露出面は、その室内面及び側面の二面あるため、召合せ樹脂框64はそれらの面を覆うように断面略L字状とされている。また、召合せ樹脂框64は召合せ金属框63の室内面及びその背面となる室外面にそれぞれ係合し固定される。そのため、召合せ樹脂框64の室外端部には略鉛直方向に突出する係合部64aが形成されている。
金属縦框61は、グレチャン7を挟持しガラス体3を納める内周面を凹形状とされており、樹脂縦框62はその先端に係合してグレチャン7に圧接する。したがって、縦框60においても、ガラス体3の室外面は金属縦框61により、室内面は樹脂縦框62により、それぞれ支持される。これによって、樹脂縦框62とグレチャン7とが連続状となって、金属縦框61を室内側に露出させない美観のよいサッシとすることができる。
温暖地域向けであって複合材からなるサッシについては、以上のような構成からなるものである。枠体1については、金属材のみからなるものを用いて低コストに抑えている一方で、室内端部には樹脂片が四周に渡って設けられているので、意匠性がよい。また、その枠体1に納める外障子4と内障子5の框体2には、板状の樹脂材で金属材の室内面を覆った複合材を用いているため、断熱性はそれほど高くないものの室内側から見た場合の意匠性は通常の複合材と差異がなく、コストを抑えつつも意匠性の高いサッシとすることができる。さらに、温暖地域向けであって金属材からなるサッシと枠体1をほぼ共用しているため、部品の共用化を進めてさらなる低コスト化を図ることができる。
次に、寒冷地域向けのサッシについて説明する。図6には、この場合のサッシの縦断面図を、図7にはその横断面図を示す。これら各図のサッシは、図1(B)の枠体1を選択し、それに図1(c)の外障子4と内障子5を選択し納めてなるものである。
枠体1は、金属材からなる金属下枠11と金属上枠21及び左右の金属縦枠31、31を方形状に枠組みしてそれが建物躯体に対して固定され、金属下枠11の室内側には樹脂下枠12を、金属上枠21の室内側には樹脂上枠22を、金属縦枠31の室内側には樹脂縦枠32を、それぞれ配設している。ここで、金属下枠11及び金属縦枠31については、前2パターンにおける枠体1の金属下枠11及び金属縦枠31と同一であり、部品を共用化している。
下枠10については、金属下枠11は上述のとおり全2パターンの金属下枠11と同一である。また、室内端部に室内延出部13aを有した樹脂片13を設けている点も同様である。樹脂下枠12は、金属下枠11の外レール11aと内レール11bの間を覆う中間樹脂体12aと、金属下枠11の室内面及び固定部11dの室内面を覆う防露体12bとから構成されている。
中間樹脂体12aは、外レール11aと内レール11bの間のうち、外障子4と内障子5を閉じた状態で室内側に露出する部分のみに設けられる。すなわち、金属下枠11の外障子4が配される図7では左半分の領域に中間樹脂体12aが設けられる。
防露体12bは、上端部が樹脂片13に当接しており、また下端部は固定部11dの端部に係合固定されている。また、防露体12bは金属下枠11の長手方向略全長に渡って設けられる。このようにして防露体12bは金属下枠11の室内面における結露を防止し、サッシの断熱性を高めている。
上枠20については、金属上枠21をはじめ4つの部材から構成している。最も室外側には、金属上枠21が設けられる。金属上枠21には、建物躯体に対する固定部であるフィン8が形成され、また室外端部に網戸レール21cが形成されると共に、網戸レール11cより室内側に下枠10の外レール11aに対応する外レール21aが形成される。
金属上枠21の室内側には樹脂上枠22が配設される。樹脂上枠22は、金属上枠21の外レール21aの下端部に係合して、外レール21aの室内側を構成すると共に、金属上枠21の外レール11aより室内側の面を略覆っている。特に、金属上枠21のフィン8より室内側では、金属上枠21と樹脂上枠22は重合状態とされている。
金属上枠21と樹脂上枠22の重合部分にさらに重合するように内レール金属材24が設けられる。内レール金属材24は、上枠20の内レール21bを有する断面略T字状に形成されてなるものである。そして、内レール金属材24の室内面を覆うように樹脂片23が設けられる。樹脂片23は、金属上枠21と樹脂上枠22及び内レール金属材24の重合部分にさらに重合し、また内レール金属材24の内レール21bを両面とも被覆し、さらに内レール金属材24の室内側部をも被覆すると共に、室内側に延出する室内延出部23aを有してなるものである。
金属上枠21と樹脂上枠22、内レール金属材24及び樹脂片23の重合部分は、ネジ止めによりこれら4部材が固定される。また、内レール21bより室内側において、内レール金属材24と樹脂片23とが重合状態で建物躯体に対し固定される。上枠22はこれら4部材から構成されることで、金属材により外レール21aと内レール21bの強度を確保しつつ、室内面を樹脂材で被覆できるので、サッシの断熱性及び意匠性を向上させることができる。
縦枠30については、金属縦枠31は上述のとおり全2パターンの金属縦枠31と同一である。また、室内端部に室内延出部33aを有した樹脂片33を設けている点も同様である。この樹脂片33は、温暖地域において複合材を用いたサッシにおける樹脂片33と同一のものである。そして、この樹脂片33が樹脂縦枠32に相当する。
次に、外障子4と内障子5について説明する。これらを構成する框体2は、室外側に金属材を配し、室内側に樹脂材を配した複合材からなるものである。この場合の樹脂下框42と樹脂上框52は、それぞれ内部に中空部を有するように形成されたもので、断熱性に優れたものである。また、枠側縦框60aの樹脂縦框62も断面中空状に形成される。内障子5における召合せ框60bの樹脂縦框62はその内面側に立ち上がり片を有し、召合せ金属框63との間に空間部を生じるようにしているので、これも他の樹脂縦框62と同様の断熱性能を有している。
ガラス体3が室外面は金属材により、室内面は樹脂材により、それぞれ挟持されている点は、温暖地域向けであって障子に複合材を用いた図4、図5記載のサッシと同様である。また、金属下枠11は前2パターンのサッシと同一のものを用いているので、外障子4と内障子5の戸車43、43間の寸法は、前2パターンのサッシと同じである。このサッシの框体2では、中空部を有する樹脂材、すなわち厚みの大きい樹脂材を用いていることにより、金属材の部分は厚みを小さく形成することで、戸車43、43間の寸法を前2パターンのサッシと合わせている。
寒冷地域向けのサッシについては、以上のような構成からなるものである。枠体1と框体2のいずれについても、金属材の室内側に樹脂材を配設した複合材を用いているので、断熱性が高く、また室内側から見た意匠性もよい。特に、枠体1に樹脂材を設け、また框体2に中空部を有した樹脂材を配設しているので、寒冷地域における断熱基準を満たしたサッシとすることができる。その一方で、金属下枠11や金属縦枠31は前2パターンのサッシに用いたものと同一であるため、部品を共用化し低コスト化を図ることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用はこの実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内であれば様々に適用されうる。
本実施形態における枠体及び障子の組み合わせを示した図である。 温暖地域向けであって金属材からなるサッシの縦断面図である。 図2のサッシの横断面図である。 温暖地域向けであって複合材を用いたサッシの縦断面図である。 図4のサッシの横断面図である。 寒冷地域向けに構成したサッシの縦断面図である。 図6のサッシの横断面図である。
符号の説明
1 枠体
2 框体
3 ガラス体
4 外障子
5 内障子
7 グレチャン
10 下枠
11 金属下枠
11a 外レール
11b 内レール
11d 固定部
12 樹脂下枠
12a 中間樹脂体
12b 防露体
13 樹脂片
13a 室内延出部
20 上枠
30 縦枠
40 下框
41 金属下框
42 樹脂下框
43 戸車
50 上框
60 縦框

Claims (5)

  1. 上下枠及び左右の縦枠を枠組みしてなる枠体に室内外障子を走行自在に納めてなるサッシにおいて、
    上記下枠は、
    (A)金属材からなり、上面に上記室内外障子をそれぞれ案内する室内外レールを有すると共に、室内側下端部に建物躯体に対する固定部を有する金属下枠から構成される下枠、
    (B)金属材からなり、上面に上記室内外障子をそれぞれ案内する室内外レールを有すると共に、室内側下端部には建物躯体に対する固定部を有する金属下枠と、樹脂材からなり、上記金属下枠の室内レールと室外レールの間を覆う中間樹脂体と、上記金属下枠の室内側面及び上記固定部の室内側面を覆う防露体とからなる樹脂下枠とから構成される下枠、
    からなり、
    上記障子は、
    (a)金属框体から構成される障子、
    (b)室外側の金属框体と、該金属框体の室内側面を覆い板状に形成される樹脂框体とから構成される障子、
    (c)室外側の金属框体と、該金属框体の室内側面を覆い中空部を有して形成される樹脂框体とから構成される障子、
    からなり、
    上記各障子は外障子の戸車と内障子の戸車との間の寸法がそれぞれ同一とされており、上記各下枠は室内外レール芯間の寸法がそれぞれ同一であると共に、上記各障子の外障子の戸車と内障子の戸車との間の寸法とそれぞれ同一とされており、
    上記(A)の下枠を有する枠体に上記(a)、(b)の障子のうちの選択された一方の障子を納め、または上記(B)の下枠を有する枠体に上記(c)の障子を納めて構成されていることを特徴とするサッシ。
  2. 上記(A)の金属下枠と上記(B)の金属下枠は形状及び寸法が同一であることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
  3. 上記各下枠の金属下枠には上記室内レールの室内側に設けられ室内延出部を有した樹脂片が取付けられることを特徴とする請求項1または2記載のサッシ。
  4. 上記各下枠の固定部は上記金属下枠の室内側面から室内側に向かってフィン状に突出してなると共に、ネジまたはビス止めにより建物躯体に固定されることを特徴とする請求項3記載のサッシ。
  5. 上記樹脂下枠を構成する防露体は下端部にフィン状の上記固定部を覆う防露体固定部を有すると共に、該防露体固定部と固定部が重合状態で建物躯体に固定されることを特徴とする請求項4記載のサッシ。
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