JP2006117582A - インターロイキン4産生抑制剤とその利用 - Google Patents

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Abstract


【課題】 優れた安定性、安全性を有し、価格面においても有利なIL−4産生抑制剤、それらを含有する抗アレルギー用、抗炎症用組成物を提供すること。
【解決手段】 本発明は、ガラクトース残基と不飽和アシル基を有する特定の化学構造のグリセロ脂質を含有するインターロイキン4産生抑制剤、抗アレルギー用組成物および抗炎症用組成物である。更には、これらを含む医薬、経口用組成物あるいは皮膚外用組成物として使用に供される。
この特定の化学構造のグリセロ糖脂質は、ケールを50〜99.5質量%、好ましくは70〜80質量%の濃度のエタノールで抽出して得た抽出物の脂溶性画分に多く含まれる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インターロイキン4産生抑制剤、それを利用した抗アレルギー組成物、抗炎症組成物、およびこれらの経口用組成物、皮膚外用組成物に関する。
近年、花粉症や食物アレルギー、気管支喘息、アトピー性皮膚炎といった種々のアレルギーが問題になっている。このような症状の治療には一般に薬理効果の高いホルモン剤が使用されているが、副腎皮質機能不全や消化管潰瘍といった副作用が大きいという問題がある。また、非ステロイド系のヒスタミン、ロイコトリエンの遊離抑制剤やIgE抗体産生抑制剤なども使用されているが、その効果は必ずしも十分ではない。
インターロイキン4(以下「IL−4」という。)は、抗原で刺激されたTリンパ球によって産生される糖蛋白質である。Bリンパ球に作用してIgEなどの抗体産生を増強し、炎症部位への炎症細胞の浸潤促進作用を有することが知られている。近年では、このアレルギー性疾患に関連のあるIL−4の産生を抑制することができれば、従来の治療法及び予防法と異なった点で、アレルギー性疾患や炎症を治療できるのではないかと考えられている。
IL−4産生抑制剤としては、スルホニウム誘導体(例えば、非特許文献1参照)が知られており、IL−4産生抑制作用を有する植物としては、イラクサやタイム、セイヨウノコギリソウなどの抽出物(例えば、特許文献1参照)やインチンコウ抽出物(例えば、特許文献2参照)が報告されているが、これらの効果は十分ではない。そこで、安定性、安全性に優れ、価格においても問題のないIL−4産生抑制剤が求められている。
これまでに、ブロッコリー、カリフラワー、なずな、すずしろ、キャベツ、りんごなどにIgE増加抑制作用があることは報告されている(例えば、特許文献3参照)が、野菜類でのIL−4産生抑制作用は知られていない。また、パイナップル等の植物の抽出物、或いは特定の微生物の生産物から得られるグリセロ糖脂質のうち、モノガラクトシルジアシルグリセロール及びジガラクトシルジアシルグリセロールが肥満細胞からのヒスタミン遊離抑制活性を有し、抗アレルギー剤として有用であることが開示されているが(例えば、特許文献4参照)、グリセロ糖脂質のIL−4産生抑制作用は知られていない。
一方、本発明者らは野菜飲料などに使用されているアブラナ科の野菜であるケールまたはそのエタノール抽出物がIL−4産生抑制活性を有することを見出し、既に特許出願を行なった(特許文献5,6参照)。
特開平10−279491号公報 特開平10−298090号公報 特開2000−169382号公報 特開2003−146884号公報 特開2003−267880号公報 特願2003−318089号特許出願明細書 Japan.J.Pharmacol.,61巻,27−30頁,1993
本発明は、安定性と安全性に優れ、価格面においても有利なIL−4産生抑制剤、それらを含有する抗アレルギー組成物、抗炎症組成物あるいはその経口用組成物、皮膚外用組成物を提供することを目的とするものである。
本発明者は、上記のような課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、ケールのエタノール抽出物から分離したグリセロ糖脂質に、アレルギー性疾患の原因の一つと考えられているIL−4の産生抑制活性があることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明は、以下の内容をその要旨とするものである。
(1)グリセロ糖脂質を含有することを特徴とするインターロイキン4産生抑制剤。
(2)グリセロ糖脂質が、次の化学式(I)ないし(VII)で表わされる化合物のいずれかであることを特徴とする、前記(1)記載のインターロイキン4産生抑制剤。
Figure 2006117582
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(3)前記化学式(I)ないし(VII)で表わされるグリセロ糖脂質の1種又は2種以上を含むインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする、抗アレルギー組成物。
(4)前記化学式(I)ないし(VII)で表わされるグリセロ糖脂質の1種又は2種以上を含むインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする、抗炎症組成物。
(5)前記(1)または(2)に記載のインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする医薬。
(6)前記(1)または(2)に記載のインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする食品組成物。
(7)前記(1)または(2)に記載のインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする皮膚外用組成物。
本発明により、グリセロ糖脂質を含有する安定性と安全性に優れたIL−4産生抑制剤を提供することができる。また、本発明のIL−4産生抑制剤を使用することにより、アレルギー性鼻炎や花粉症などのアレルギーや種々の炎症に対して優れた効果を有する、抗アレルギー組成物および抗炎症組成物を提供することができる。更に、本発明のIL−4産生抑制剤を配合することにより、医薬、食品組成物、化粧料、皮膚外用剤とすることができる。
以下、本発明のIL−4産生抑制剤、これを含む抗アレルギー組成物、抗炎症組成物、並びに医薬、食品組成物および皮膚外用剤について説明する。
本発明のIL−4産生抑制剤は、グリセロ糖脂質、特に前記化学式(I)ないし(VII)で表わされるグリセロ糖脂質のいずれかを活性成分として含むものである。これらの化合物は、いずれも糖残基としてガラクトース、アシル基として不飽和結合を含む炭素数16または18のアシル基を有するグリセロ糖脂質である。
具体的には、本発明のIL−4産生抑制剤に有用なグリセロ糖脂質としては、IUPAC名表記によって以下のように表わされる前記化学式(I)乃至(VII)で表わされる化合物が挙げられる。
化学式(I)の化合物:
(7Z,10Z,13Z)-2-hydroxy-3-((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)propyl hexadeca-7,10,13-trienoate、
化学式(II)の化合物:
(9Z,12Z,15Z)-1-((7Z,10Z,13Z)-hexadeca-7,10,13-trienoyloxy)-3-((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)propan-2-yl
octadeca-9,12,15-trienoate、
化学式(III)の化合物:
(9Z,12Z,15Z)-1-((9Z,12Z,15Z)-octadeca-9,12,15-trienoyloxy)-3-((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)propan-2-yl
octadeca-9,12,15-trienoate、
化学式(IV)の化合物:
1-((9Z,12Z)-octadeca-9,12-dienoyloxy)-3-((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)methyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)propan-2-yl hexadecanoate、
化学式(V)の化合物:
1-((9Z,12Z,15Z)-octadeca-9,12,15-trienoyloxy)-3-((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)methyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)propan-2-yl hexadecanoate、
化学式(VI)の化合物:
(9Z,12Z,15Z)-1-((9Z,12Z,15Z)-octadeca-9,12,15-trienoyloxy)-3-((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)methyl)-tetrahydroxy-2H-pyran-2-yloxy)propan-2-yl
octadeca-9,12,15-trienoate
化学式(VII)の化合物:
(9Z,12Z,15Z)-2-hydroxy-3-((2R,3R,4S,5R,6R)-3,4,5-trihydroxy-6-(hydroxymethyl)-tetrahydro-2H-pyran-2-yloxy)propyl octadeca-9,12,15-trienoate
本発明のIL−4産生抑制剤に使用する前記化学式(I)ないし(VII)で代表されるグリセロ糖脂質は、例えば、アブラナ科植物の野菜であるケールのエタノール抽出物から分離して入手することができる。このケールは、南ヨーロッパ原産のアブラナ科植物の野菜で、キャベツの原種と言われており、その学名は、Brassicca Oleracea L.var.acephala DC.である。このケールには、キッチンケール、マローケール、ブッシュケール、ツリーケール、コラード、緑藻カンランなどの種類があり、これらのいずれでも本発明の目的に使用することができる。本発明に使用するグリセロ糖脂質を得るためのケールの使用部位としては、葉など通常食用に供されているもののほかケールの茎、花、根なども使用することができ、特に制限されるものではなく、その栽培方法や栽培地も特に限定されるものではない。
本発明に使用する前記化学式(I)ないし(VII)で代表されるグリセロ糖脂質は、上述のようなケールの葉、茎、花、根などを濃度50〜99.5質量%、好ましくは70〜80質量%のエタノールで抽出して得られた抽出物の脂溶性画分に多く含まれている。具体的には、例えば、ケールの葉、茎、花や根などの乾燥物に濃度50〜99.5質量%、好ましくは70〜80質量%エタノールを加え、室温で数時間ないし数十時間の間浸漬・攪拌することによりその抽出液を得て、この抽出液をおよそ10〜20倍程度まで加熱蒸発等によって濃縮し、分液ロートなどによって水溶性画分と脂溶性画分とに分離して得られた脂溶性画分である。ここで得られた脂溶性画分は、さらにその濃度が50質量%のエタノールを用いて再度抽出を行い、分液ロートによって2層に分離することができる。これらのうちの水溶性画分は主に水溶性の高い糖類や食物繊維などから構成されており、一方、脂溶性画分のうちの50質量%エタノールに溶解しない画分(脂溶性画分I)は主としてクロロフィルやフィトステロールなどであり、また、50質量%エタノールに溶解する画分(脂溶性画分S)は主としてポリフェノール類などから構成されている。本発明に使用する前記化学式(I)ないし(VII)で代表されるグリセロ糖脂質はこの脂溶性画分Sに含まれているので、脂溶性画分Sから逆相HPLCなどでグリセロ糖脂質を分離精製することによって得ることができる。
本発明のIL−4産生抑制剤は、このようにして得られた前記化学式(I)ないし(VII)で代表されるグリセロ糖脂質をそのままその有効成分として使用してもよいし、上記のようにして得たケールのエタノール抽出物の脂溶性画分をそのままの状態で含有する組成物として使用してもよい。本発明は、また、このようなIL−4産生抑制剤を含有する抗アレルギー組成物、または抗炎症組成物である。このような組成物としては、本発明の効果を損なわず、悪影響を及ぼさない任意の種々の成分をその助剤、媒体または担体として使用し、これに本発明のIL−4産生抑制剤を含有させることによって組成物を構成することができる。
IL−4は、IgEやIgG4という抗体の産生を増強する作用を有すると共に、炎症部位への炎症性細胞の浸潤を促進する作用を有している。さらに、IL−4は、未成熟なTリンパ球を成熟Tリンパ球に分化させる機能をも有しており、成熟Tリンパ球は未成熟Tリンパ球よりIL−4の産生量が多い。しかも、IL−4は皮膚のトラブルにも関与し、特に皮膚の炎症に関与している。即ち,IL−4の産生を抑制することは、一連のアレルギー反応の初期段階を抑制することであり、有効な薬剤開発につながる。本発明のIL−4産生抑制剤は、このようなIL−4の産生抑制に優れた効果を発揮し、アトピー性皮膚炎のようなアレルギー性疾患の予防、治療に有効である。さらに、本発明のIL−4産生抑制剤は、IL−4の関与する皮膚トラブルである、シワ、たるみ、かゆみ等の抑制にも有効に使用することができる。
本発明のIL−4産生抑制剤の適用量は、摂取者の年齢、体重、症状、適用経路、適用スケジュール、製剤形態などにより、適宜決定することができるが、例えば、経口投与の場合、グリセロ糖脂質の重量基準として、通常成人換算で0.0001〜0.5g/kg程度、より好ましくは0.001〜0.2g/kg程度で、1日数回に分けて投与してもよい。
また、適当な基剤、担体、媒体や賦形剤とともに本発明のIL−4産生抑制剤を配合することによって、抗アレルギー組成物或いは抗炎症組成物とすることができる。この抗アレルギー組成物或いは抗炎症組成物についても、その適用量は同様に摂取者の年齢、体重、症状、適用経路、適用スケジュール、製剤形態などにより、適宜決定することができるが、組成物中のIL−4産生抑制剤のグリセロ糖脂質の量を基準として通常成人換算で0.0001〜0.5g/kg程度、より好ましくは0.001〜0.2g/kg程度で、1日数回に分けて投与してもよい。
本発明のIL−4産生抑制剤、抗アレルギー組成物、抗炎症組成物は、医薬又は食品用の経口組成物として使用することができ、化粧料または医薬として皮膚外用組成物として使用することもできる。
医薬用としての本発明のIL−4産生抑制剤の適用方法は、経口投与又は非経口投与のいずれも採用することができる。投与に際しては、有効成分を経口投与、直腸内投与、注射などの投与方法に適した固体又は液体の医薬用無毒性担体と混合して、慣用の医薬製剤の形態として投与することができる。このような製剤としては、例えば、錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤などの固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤などの液剤、凍結乾燥製剤などが挙げられ、これらの製剤は製剤上の常套手段により調製することができる。上記の医薬用無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水などが挙げられる。また、必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤などの慣用の添加剤を適宜添加することもできる。
食品用組成物としては、本発明のIL−4産生抑制剤をそのまま、又は種々の栄養成分を加えて、又は飲食品中に含有せしめて、アレルギー症状の治療及び予防に有用な保健用食品又は食品素材として使用することができる。例えば、澱粉、乳糖、麦芽糖、植物油脂粉末、カカオ脂末、ステアリン酸などの適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、経口用に適した形態、例えば顆粒状、粒状、錠剤、カプセル、ペーストなどに成形して食用に供してもよく、また種々の食品、例えば、ハム、ソーセージなどの食肉加工食品、かまぼこ、ちくわなどの水産加工食品、パン、菓子、バター、粉乳、発酵乳製品に添加して使用してもよい。本発明のIL−4産生抑制剤の配合量は、当該食品または食品用素材の種類や状態等により適宜設定することができる。
また、本発明の上記のIL−4産生抑制剤、抗アレルギー組成物または抗炎症組成物は、これらの組成物を配合した化粧料素材または化粧料の形態で製造することができる。例えば、これらの組成物を小麦胚芽油あるいはオリーブ油に添加して、これを化粧料素材として使用することができる。
また、本発明の上記のIL−4産生抑制剤、抗アレルギー組成物または抗炎症組成物を、直接化粧料成分として使用し、化粧料を製造することもできる。このような化粧料には、植物油のような油脂類、高級脂肪酸、高級アルコール、シリコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、防腐剤、糖類、金属イオン封鎖剤、水溶性高分子のような高分子、増粘剤、粉体成分、紫外線吸収剤、紫外線遮断剤、ヒアルロン酸のような保湿剤、香料、pH調整剤、乾燥剤などを含有させることができる。さらに、ビタミン類、皮膚賦活剤、血行促進剤、常在菌コントロール剤、活性酸素消去剤、抗炎症剤、抗癌剤、美白剤、殺菌剤等のほかの薬効成分、生理活性成分を含有させることもできる。
化粧料の種類としては、化粧水、乳液、クリーム、パック等の皮膚化粧料、メイクアップベースローション、メイクアップクリーム、乳液状又はクリーム状あるいは軟膏型のファンデーション、口紅、アイカラー、チークカラーといったメイクアップ化粧料、ハンドクリーム、レッグクリーム、ボディローション等の身体用化粧料、および入浴剤、口腔化粧料、毛髪化粧料等とすることができる。本発明のIL−4産生抑制剤、抗アレルギー組成物または抗炎症組成物を含有せしめた化粧料としては、その機能面からは、例えば乳液、化粧液、フェイスクリーム、ハンドクリーム、ローション、エッセンスなどが好ましい。
このような本発明のIL−4産生抑制剤、抗アレルギー組成物または抗炎症組成物を含有する化粧料は、常法に従って製造することができる。化粧料における本発明のIL−4産生抑制剤、抗アレルギー組成物または抗炎症組成物の添加量は、特に限定されるものではないが、一例としてあげると、グリセロ糖脂質の重量基準として、化粧料全重量の0.01〜20質量%、好ましくは0.01〜10質量%が適当である。
次に、本発明を実施例によって更に詳しく説明する。以下の製造例、実施例、処方例は本発明の好ましい例を示すものであり、これに限定されるものではない。また、各例中の「%」は質量基準である。
1)グリセロ糖脂質の製造
乾燥させたケールの葉を粉砕し、ケール粉砕物1kgを70%エタノールカラム(カラムサイズ45mmΦ×415mm)を用いて20Lの70%エタノールで抽出し、この抽出液をエバポレーターを用いて1Lまで濃縮した。得られた濃縮物1Lを分液ロートにより、水溶性画分と脂溶性画分に分け、更に、脂溶性画分を50%エタノール2Lに溶解した。このエタノール溶液を、さらに分液ロートで分配して二層に分離し、50%エタノールに溶解している画分を濃縮乾固させてケールエタノール抽出物の「脂溶性画分S」として24gを得た。
2)脂溶性画分S中の成分の中圧液体クロマトグラフィーによる分取
得られた脂溶性画分Sの24gのうちの5gを用いて、以下の方法と条件によって分離精製した。
・機器構成:
中圧液体クロマトグラフィーシステム:Kronlab GmbH
逆相カラム:Polygoprep 60−50 RP−18(Macherey&Nagel)
・溶離液:
精製水100%、続いて、精製水100%→メタノール100%のグラジエント、続いて、イソプロパノール100%
・分取物
溶離液が精製水100%で溶出した分画P(0.89g)と溶離液がイソプロパノールで溶出した分画Q(1.55g)を得た。分画PをSPEカラム(Lichrolut EN-Merck)で処理し、0.15gの脱塩物を得た。
3)分画P脱塩物と分画Qに含まれる成分の高速液体クロマトグラフィーによる分離
得られた分画P脱塩物0.15g、分画Q1.55gを用いて、以下の方法と条件によって分離精製した。
・機器構成:
全自動分画・精製・分取システム:SEPBOXLight
分取カラム:
分画P脱塩物: Merck Select B 250×16mm、10μm
分画Q: Merck Select B 250×50mm、10μm
検出器:ELSD(Sedex75)
UV(Merck、254nm)
・溶離液:
流 速:
分画P脱塩物:15mL/min
分画Q:80mL/min
溶離液:A・・・0.5mMギ酸アンモニウム、0.1%ギ酸水溶液
:B・・・0.5mMギ酸アンモニウム、0.1%ギ酸のアセトニトリル:メ
タノール=1:1溶液
グラジエント:
分画P脱塩物
時間(分) A(%) B(%)
0.0 64 36
57.7 11 89
57.8 0 100
65.8 0 100
分画Q
時間(分) A(%) B(%)
0.0 24 76
90.0 12 88
90.1 0 100
98.0 0 100
・分取物
分画P脱塩物からサンプル(a)1.71mg、サンプル(g)1.15mg、分画Qからサンプル(b)87.61mg、サンプル(c)19.93mg、サンプル(d)5.83mg、サンプル(e)16.44mg、サンプル(f)17.57mgを分取した。
4)サンプル(a)〜サンプル(g)の高速液体クロマトグラフィーによる純度確認、並びに保持時間の確認
・機器構成:
HPLCシステム:Merck Hitachi
分析カラム: Merck Select B 250×4mm、5μm
検出器:ELSD(Sedex75)
・溶離液:
流 速:1mL/min
溶離液:A・・・0.5mMギ酸アンモニウム、0.1%ギ酸水溶液
B・・・0.5mMギ酸アンモニウム、0.1%ギ酸のアセトニトリル:メ
タノール=1:1溶液
グラジエント:
時間(分) A(%) B(%)
0.0 85 15
30.0 0 100
40.0 0 100
本分析条件により、サンプル(a)〜サンプル(g)の純度を確認した。保持時間はサンプル(a)25.8分、サンプル(b)33.7分、サンプル(c)34.3分、サンプル(d)35.0分、サンプル(e)34.5分、サンプル(f)33.6分、サンプル(g)27.9分であった。
5)グリセロ糖脂質の構造決定
上記の3)で分取したサンプル(a)〜サンプル(g)の7個のサンプルについて、LC/MS分析装置及びNMR分析装置を用いて化合物の構造決定を行なった。
LC/MS分析の溶離液は4)と同じものを用い、グラジエント条件は適宜調整した。MSシステムはPE-Sciex API150(+/(-)-ESI、Fast-Switching-Mode)を使用した。
H−NMR、HSQC、HMBC、HH−COSYは共鳴周波数400MHzあるいは500MHzで測定した。13C−NMRのスペクトルはHMBC、HSQCの手法を用いて帰属した。溶媒は重メタノールを用い、化学シフト基準に使用した(H−NMR3.30ppm、13C−NMR49.0ppm)。
サンプル(g)については上記4)のクロマト分析条件では単一ピークであるが、2種類の化合物の混合物(以下、「化合物(g)」及び「化合物(g)」と呼ぶ)であることが判明した。MS分析、並びにNMR分析によって化合物(g)、化合物(g)の個々の構造を決定することができた。NMR分析の結果、化合物(g)が主成分であり、化合物(g)は少量成分であることがわかった。化合物(g)と化合物(g)は適切なクロマト分離条件を選択するにより分離することができる。
以上のようにして抽出分離した各サンプルのLC/MS分析、NMR分析の結果を以下に示す。
(i)サンプル(a):
LC/MSとNMRのデータを以下に示す。
LC/MS
(+)−ESI:509[M+Na]、325[M−Gal+H]、233[C1625O]
(-)−ESI:531[M+HCOO]、485[M−H]、249[C1625]
H−NMR、 13 C−NMR
スペクトルの帰属と化学シフトを表1に示す。「Gal」はガラクトース、「FA」は脂肪酸を表す。
Figure 2006117582
サンプル(a)は前記化学式(I)で表わされるグリセロ糖脂質であり、上記のようなスペクトルデータを示す。
(ii)サンプル(b):
LC/MSとNMRのデータを以下に示す。
LC/MS
(+)−ESI:764[M+NH]、585[M−Gal+H]、335[C2134]
(-)−ESI:791[M+HCOO]、745[M−H]、277[C1829]
H−NMR、 13 C−NMR
スペクトルの帰属と化学シフトを表2に示す。「Gal」はガラクトース、「FA」は脂肪酸を表す。
Figure 2006117582
サンプル(b)は前記化学式(II)で表わされるグリセロ糖脂質であり、上記のようなスペクトルデータを示す。
(iii)サンプル(c):
LC/MSとNMRのデータを以下に示す。
LC/MS
(+)−ESI:792[M+NH]、613[M−Gal+H]、335[C2134]
(-)−ESI:819[M+HCOO]、773[M−H]、277[C1829]
H−NMR、 13 C−NMR
スペクトルの帰属と化学シフトを表3に示す。「Gal」はガラクトース、「FA」は脂肪酸を表す。
Figure 2006117582
サンプル(c)は前記化学式(III)で表わされるグリセロ糖脂質であり、上記のようなスペクトルデータを示す。
(iv)サンプル(d):
LC/MSとNMRのデータを以下に示す。
LC/MS
(+)−ESI:934[M+NH]、593[M−2Gal+H]、575[M−2Gal−HO+H]、313[C1936]
(-)−ESI:961[M+HCOO]、915[M−H]、279[C1831]
H−NMR、 13 C−NMR
スペクトルの帰属と化学シフトを表4に示す。「Gal」はガラクトース、「FA」は脂肪酸を表す。
Figure 2006117582
サンプル(d)は前記化学式(IV)で表わされるグリセロ糖脂質であり、上記のようなスペクトルデータを示す。
(v)サンプル(e):
LC/MSとNMRのデータを以下に示す。
LC/MS
(+)−ESI:932[M+NH]、591[M−2Gal+H]、313[C1936]
(-)−ESI:959[M+HCOO]、913[M−H]
H−NMR、 13 C−NMR
スペクトルの帰属と化学シフトを表5に示す。「Gal」はガラクトース、「FA」は脂肪酸を表す。
Figure 2006117582
サンプル(e)は前記化学式(V)で表わされるグリセロ糖脂質であり、上記のようなスペクトルデータを示す。
(vi)サンプル(f):
LC/MSとNMRのデータを以下に示す。
LC/MS
(+)−ESI:954[M+NH]、613[M−2Gal+H]、335[C2134]
(-)−ESI:981[M+HCOO]、935[M−H]、277[C1829]
H−NMR、 13 C−NMR
スペクトルの帰属と化学シフトを表6に示す。「Gal」はガラクトース、「FA」は脂肪酸を表す。
Figure 2006117582
サンプル(f)は前記化学式(VI)で表わされるグリセロ糖脂質であり、上記のようなスペクトルデータを示す。
(vii)サンプル(g):
サンプル(g)中の化合物(g)のLC/MSとNMRのデータを以下に示す。
LC/MS
(+)−ESI:537[M+Na]、532[M+NH]、353[M−Gal+H]、261[C1829O]
(-)−ESI:559[M+HCOO]、513[M−H]、277[C1829]
H−NMR、 13 C−NMR
スペクトルの帰属と化学シフトを表7に示す。「Gal」はガラクトース、「FA」は脂肪酸を表す。
Figure 2006117582
サンプル(g)中の化合物(g)は前記化学式(VII)で表わされるグリセロ糖脂質であり、上記のようなスペクトルデータを示す。
サンプル(g)中の化合物(g)のLC/MSとNMRのデータを以下に示す。
LC/MS
(+)−ESI:696[M+NH4]、355[M−2Gal+H]
(-)−ESI:677[M−H]
H−NMR、 13 C−NMR
スペクトルの帰属と化学シフトを表8に示す。「Gal」はガラクトース、「FA」は脂肪酸を表す。
Figure 2006117582
サンプル(g)中の化合物(g)は次の化学式(VIII)で表わされるグリセロ糖脂質である。この化合物(g)は新規化合物であり、別途特許出願した。
NMR分析の結果、サンプル(g)は少量成分である化合物(g)と主成分である化合物(g)から構成されることがわかった。
Figure 2006117582
次に、上記のようにして得たサンプル(a)〜サンプル(f)の前記化学式(I)〜(VI)で表わされるグリセロ糖脂質、及び前記化学式(VII)で表わされるグリセロ糖脂質を含有するサンプル(g)について、以下に記載する方法によって末梢血単核球(PBMC)によるIL−4産生抑制評価試験を行なった。
1)IL−4産生抑制評価用培養上清サンプルの作製
IL−4産生抑制評価試験は、Endoらの方法を参考にした(Int. arch. Allergy Immunol. Vol.1, p425-430,1993)。PBMC(CAMBREX社製)を、10%ウシ胎児血清、300mg/Lグルタミン(SIGMA社製)、100U/mLペニシリン、100μg/mLストレプトマイシン(大日本製薬製)を添加したRPMI1640培地(大日本製薬製)に懸濁し、96マイクロプレート(Nunc社製)に2×10細胞/ウェルずつ播種した。播種後、各ウェルにコンカナバリンA(SIGMA社製)を20μg/mLになるように添加し、さらに陽性対照区には強いIL−4産生抑制作用が知られているデキサメタゾン(以下「DXM」という)0.01μMを添加し、陰性対照区には培地のみとし、試験区には5.0μg/mLまたは50μg/mLの化学式(I)〜(VI)で表わされるグリセロ糖脂質又は化学式(VII)で表わされるグリセロ糖脂質を含有するサンプル(g)をそれぞれ添加し、引き続き2日間培養した。培養終了後、各ウェルよりPBMCを含んだ培養液を各々回収し、遠心分離(400×g、8min)によって得た培養上清を、ELISA法によるIL−4産生抑制評価試験に供した。
2)ELISA法によるIL−4産生抑制評価試験
評価試験には、「IL-4 ELISA Kit」(BIO SOURCE社製)を用いた。標準曲線を作成するため、スタンダードサンプルとして、キットに付属したスタンダード希釈液を用いて、IL−4の濃度がそれぞれ、0、7.8、15.6、31.2、62.5、125、250、500pg/mLになるように希釈調製した。
次に、98ウェルプレート(Nunc社製)の各ウェルに、上記1)で得た培養上清サンプルとスタンダードサンプルをそれぞれ100μLずつ入れた後、ビオチン標識した抗ヒトIL−4抗体を50μLずつ加え、プレートカバーをして室温(20〜25℃)にて2時間インキュベートした。各ウェルの底には、あらかじめIL−4と結合する抗IL−4抗体がコーティングされており、細胞が産生したIL-4と結合し、さらにキットに付属のIL−4抗体が、これとしっかりと結合し、ウェル内に固定される(サンドイッチELISA)。インキュベート終了後、これらのウェル中の液体を吸引除去し、各ウェルを150μLの洗浄用緩衝液にて4回ずつ洗浄した。洗浄後、Streptavidin−Peroxidase(HRP)溶液を100μLずつ各ウェルに適用し、プレートカバーをして室温(20〜25℃)にて30分間インキュベートした。インキュベート終了後、ウェル中の液体を吸引除去し、各ウェルを150μLの洗浄用緩衝液にて4回ずつ洗浄した。Tetramethylbenzidine(TMB)基質溶液100μLを各ウェルに入れ、暗所下、室温(20〜25℃)にて30分間インキュベートした。インキュベート終了後、直ちに反応停止液100μLを各ウェルに適用して、マイクロプレートリーダーを用いて、450nm波長における吸光度を測定して、各ウェル内に固定されたIL−4産生量を求めた。即ち、スタンダードサンプルの吸光度とIL−4濃度から得られた標準曲線を基準として、供試各サンプルの吸光度の測定値からIL−4産生量を算出した。
各供試サンプルについて得られた結果を表9および図1に示す。
Figure 2006117582
これらの結果から、前記化学式(I)〜(VI)で表わされるグリセロ糖脂質又は化学式(VII)で表わされるグリセロ糖脂質を含有するサンプル(g)を5.0μg/mLの濃度で添加した場合にはIL−4産生抑制作用はそれほど顕著ではないが、50μg/mLの濃度で添加した場合には、いずれもデキサメタゾンを3.9μg/mLの濃度で添加した場合と同程度の、非常に優れたIL−4産生抑制作用を示すことがわかった。
次に、以下に、本発明のグリセロ糖脂質を含むIL−4産生抑制剤の具体的な使用形態である医薬や食品、化粧品としての処方例を示す。
処方例1: IL−4産生抑制用組成物(錠剤)
上記の実施例1で得られた化学式(II)で表わされるグリセロ糖脂質を用いて、常法により下記の配合組成のIL−4産生抑制用組成物の錠剤を製造した。
(組 成) (質量%)
化学式(II)のグリセロ糖脂質 2.0
乳 糖 77.0
コーンスターチ 20.0
グアーガム 1.0
処方例2:ジュース
上記の実施例1で得られた化学式(VI)で表わされるグリセロ糖脂質を用いて、常法により下記の配合組成のジュースを製造した。
(組 成) (質量%)
冷凍濃縮温州みかん果汁 5.0
果糖ブドウ糖液糖 11.0
クエン酸 0.2
L−アスコルビン酸 0.02
香 料 0.2
色 素 0.1
化学式(VI)のグリセロ糖脂質 0.2
水 83.28
処方例3:化粧水
上記の実施例1で得られた化学式(II)で表わされるグリセロ糖脂質を用いて、常法により下記の配合組成の化粧水を製造した。
(組 成) (質量%)
グリセリン 8.0
1,3-ブチレングリコール 2.0
クエン酸 0.1
L−セリン 0.05
パラオキシ安息香酸エステル 0.2
香料 0.05
化学式(II)のグリセロ糖脂質 0.5
精製水 89.1
本発明によれば、グリセロ糖脂質、特に前記化学式(I)〜(VII)で表わされるグリセロ糖脂質が優れたIL−4産生抑制作用を有するという知見に基づき、優れた安全性と安定性を有するIL−4産生抑制、抗アレルギー組成物、抗炎症組成物が提供することができ、さらにこれらを含んだ食品、医薬、化粧料等の組成物として利用することができる。従って、これらのグリセロ等脂質を含有する、例えば食品、医薬、化粧料等の組成物を得ることができ、抗アレルギー性や抗炎症性を持った種々の製品を製造するのに有用である。
実施例1で得られた各種サンプルのIL−4産生抑制の評価試験の結果を示すグラフである。

Claims (7)

  1. グリセロ糖脂質を含有することを特徴とするインターロイキン4産生抑制剤。
  2. グリセロ糖脂質が、次の化学式(I)ないし(VII)で表わされる化合物のいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載のインターロイキン4産生抑制剤。
    Figure 2006117582

    Figure 2006117582

    Figure 2006117582

    Figure 2006117582

    Figure 2006117582

    Figure 2006117582

    Figure 2006117582
  3. 前記化学式(I)ないし(VII)で表わされるグリセロ糖脂質の1種又は2種以上を含むインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする、抗アレルギー組成物。
  4. 前記化学式(I)ないし(VII)で表わされるグリセロ糖脂質の1種又は2種以上を含むインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする、抗炎症組成物。
  5. 請求項1または2に記載のインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする医薬。
  6. 請求項1または2に記載のインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする食品組成物。
  7. 請求項1または2に記載のインターロイキン4産生抑制剤を含有することを特徴とする皮膚外用組成物。




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