JP2006116211A - パチンコ遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の遊技領域を備えたパチンコ遊技機において、後側の遊技盤の釘調整、遊技盤面の保守整備を簡便に行うことが可能なパチンコ遊技機を提供することを課題とする。
【解決手段】パチンコ遊技機1は、前面のガラス扉10と、ガラス扉10に面し前面遊技領域20aを形成する前面遊技盤20と、この前面遊技盤20の後方に設けられ後面遊技領域30aを形成する後面遊技盤30とを備える。前面遊技盤20は、後面遊技盤30に対して積層状態(遊技可能状態)となる位置から離間状態(遊技不可状態)となる位置に移動できるように回動自在に台枠2に取付けられている。
【選択図】図4
【解決手段】パチンコ遊技機1は、前面のガラス扉10と、ガラス扉10に面し前面遊技領域20aを形成する前面遊技盤20と、この前面遊技盤20の後方に設けられ後面遊技領域30aを形成する後面遊技盤30とを備える。前面遊技盤20は、後面遊技盤30に対して積層状態(遊技可能状態)となる位置から離間状態(遊技不可状態)となる位置に移動できるように回動自在に台枠2に取付けられている。
【選択図】図4
Description
本発明は、パチンコ遊技機に関する。
従来のパチンコ遊技機は1面の遊技領域しか備えておらず、どのパチンコ台であっても変わり映えしないものであった。ところで特許文献1には、遊技領域の一部を2重にする技術が開示されている。
しかしながら、特許文献1における遊技機では、落下する玉がたまたま奥の遊技領域に入ったり、前面の遊技領域に出てきたり、というだけで、視覚的な目新しさはあるものの、遊技性として格別に遊技者の興趣をそそるまでのものではなかった。加えて奥の遊技領域に植設されている釘は触ることができないため、釘の微妙な調整ができないとともに、奥の遊技領域が汚れてしまった場合にも清掃ができない。ところで先に、発明者は、前面ガラス扉に面し前後に遊技盤が積層状態に配置され複数の遊技領域が形成されるとともに、発射された玉がそれら遊技領域のいずれか一に打ち込まれるように構成されたパチンコ遊技機の提案をした。このような遊技機が遊技店に設置された場合、後側の遊技盤の釘調整、遊技盤面の保守整備などができないと実用上不便である。
本発明は上記した背景をもとになされたもので、複数の遊技領域を備えたパチンコ遊技機において、後側の遊技盤の釘調整、遊技盤面の保守整備を簡便に行うことが可能なパチンコ遊技機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために本発明パチンコ遊技機は、前面ガラスに面する前面遊技領域と、この前面遊技領域の後方に形成される後面遊技領域とを備えるとともに、それぞれの遊技領域に玉の流下方向を変更する障害物或いは玉を受け入れる受入口が配置されたパチンコ遊技機において、
後面遊技領域を形成する後面遊技盤と、
この後面遊技盤に対して、積層状態となる位置から離間状態となる位置に移動可能に設けられた前面遊技領域を形成する前面遊技盤と、
を備えたことを特徴とする。
後面遊技領域を形成する後面遊技盤と、
この後面遊技盤に対して、積層状態となる位置から離間状態となる位置に移動可能に設けられた前面遊技領域を形成する前面遊技盤と、
を備えたことを特徴とする。
上記本発明のパチンコ遊技機は、前面遊技領域と、この前面遊技領域の後方に後面遊技領域とを備えた構成としている。そして、前面遊技領域を形成する前面遊技盤は、後面遊技領域を形成する後面遊技盤に対して積層状態に配置されて当該パチンコ遊技機が遊技可能状態から、その後面遊技盤に対して離間状態(遊技不可状態)に移動可能に設けられており、後面遊技盤と離間させた状態で後面遊技領域に設けられた障害物(例えば障害釘)の調整や後面遊技盤面の保守整備を行うことができる。
その際、当該パチンコ遊技機の前面に前面遊技領域を覆うように設けられ、開いた状態と閉じた状態とを呈し、その開いた状態とすることにより、後面遊技領域に設けられた障害物の調整、或いは後面遊技盤面の保守整備の少なくともいずれかを可能とするために、前面遊技盤が後面遊技盤と離間された状態となるように前面遊技盤を移動する操作を可能にするガラス扉を備えるようにできる。このようにガラス扉を開いた状態とすることにより、前面遊技盤を後面遊技盤と離間させる移動操作ができ、後面遊技領域の釘調整、その他清掃などメンテナスを行うことができる。
また、その際、前面遊技盤は、当該パチンコ遊技機の台枠にガラス扉と後面遊技盤との間に位置して回動自在に設けるようにできる。このように前面遊技盤を回動させることにより前面遊技盤を後面遊技盤と離間させる移動操作が簡便にできる。
さらに、その際、前面遊技盤が後面遊技盤と積層状態となるように台枠と前面遊技盤とが係止関係を形成しロックされた状態で固定するとともに、ロックが解除されたときに前面遊技盤を後面遊技盤と離間した状態に移動可とするロック部材を台枠と前面遊技盤との少なくともいずれか一方に備えることができる。このようにロック部材を設けることにより前面遊技盤の固定と移動が確実に、簡単に行え、遊技店における遊技台のメンテナスが容易に行える。
その際、遊技者の操作に応じて玉を発射する発射手段によって玉が打ち出される位置から前面遊技領域に玉が打ち込まれる位置まで玉を誘導する前面レールと、発射手段によって玉が打ち出される位置から後面遊技領域に玉が打ち込まれる位置まで玉を誘導する後面レールとを備えることができる。また、遊技者の操作に応じて玉を発射する発射手段によって玉が打ち出される位置から前面遊技領域又は後面遊技領域に玉が打ち込まれる位置まで玉を誘導する一のレールを備えるようにできる。このように玉を誘導するレールが設けられ前面遊技領域と後面遊技領域とのいずれか一に玉を打ち込むことができるパチンコ遊技機において、前後の遊技領域で遊技性を異ならせることができ、遊技者は面白味のある遊技を楽しむことができる一方、遊技店において複数の遊技領域を備えた遊技機の後面遊技盤面のメンテナスが簡便に行える。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態につき、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明のパチンコ遊技機1の正面模式図である。パチンコ遊技機1は、台枠2に蝶番3を介して開閉可能に取り付けられた透明ガラス扉10と、台枠2の内側に配置されてガラス扉10によって覆われ、円状に前面遊技領域20aを形成する透明板状の前面遊技盤20と、この前面遊技盤20の後方に同じく円状に後面遊技領域30aを形成する後面遊技盤30とを有する。
以下、本発明の実施の形態につき、図面に示す実施例を参照して説明する。図1は本発明のパチンコ遊技機1の正面模式図である。パチンコ遊技機1は、台枠2に蝶番3を介して開閉可能に取り付けられた透明ガラス扉10と、台枠2の内側に配置されてガラス扉10によって覆われ、円状に前面遊技領域20aを形成する透明板状の前面遊技盤20と、この前面遊技盤20の後方に同じく円状に後面遊技領域30aを形成する後面遊技盤30とを有する。
前面遊技盤20と後面遊技盤30とは積層状態をなし、前面遊技盤20が透明板で形成され、後面遊技領域30aは遊技者から透視可能となっている。前面遊技盤20と後面遊技盤30とが積層状態で遊技可能状態にある。これら遊技盤20,30の下方には、玉供給皿4が設けられている。玉供給皿4に準備された玉は、ハンドル5を含んで構成される玉発射機構(発射手段)によって遊技盤20,30のいずれか一に打ち込まれるように発射される。前面遊技盤20又は後面遊技盤30に達した玉は、その遊技盤20又は遊技盤30の面上(前面遊技領域20a又は後面遊技領域30a)を落下する。
図2はガラス扉10の正面図である。ガラス扉10は、方形状のガラス枠板11に方形状のガラス板12が嵌め込まれており、ガラス枠板11の円状の開口部よりガラス板12を通して遊技領域が透視可能となっている。ガラス枠板11の一側端(前面側から見て左方)の上下2箇所に、蝶番3の軸部3a,3aが取付けられている。
図3は前面遊技盤20及び後面遊技盤30の正面図、図4は前面遊技盤20及び後面遊技盤30の斜視図である。前面遊技盤20は、方形状の透明板21の中央に前面遊技領域20aが形成されている。後面遊技盤30は、方形板状をなし方形状の台枠2の内側の凹部6に固定されている。凹部6は、ガラス扉10側を前方側、台の裏側にあたる側を後方側としたとき、前後方向に所定深さを有して形成されている。後面遊技盤30の中央に後面遊技領域30aが形成されている。台枠2の一側面(前面側から見て左方)の上下2箇所に、蝶番3の軸部3a,3aが嵌合する軸受部3b,3bが設けられている。軸部3a,3aが軸受部3b,3bと係合した状態で、ガラス扉10は台枠2に開閉自在に取付けられている。
前面遊技盤20には、透明板21の上部と下部の前面側から見て左方の位置に突出して枢軸部22,22が設けられている。一方台枠2の凹部6を形成する上面壁6aと底面壁6bとの前面側から見て左方位置には、前面遊技盤20の枢軸部22が嵌合する軸受穴7,7が形成されている。枢軸部22,22が軸受穴7,7に嵌合した状態で、前面遊技盤20は台枠2に回動自在に取付けられる。
そして、透明板21の上部と下部の前面側から見て右方位置に、前面遊技盤20の移動を不可とするロック部材として上面と下面に出没自在にスライド式係止片23,23が設けられている。係止片23,23には把手部23aが形成され、把手部23aが操作されることによりスライドする。一方台枠2の凹部6の上面壁6aと底面壁6bとの前面側から見て右方には、係止片23,23が上面及び下面に出現状態のときに、嵌合して係止する係止穴8,8が設けられている。係止片23,23が係止穴8,8に係止した状態で前面遊技盤20は、ロックされ台枠2に固定された状態を呈する。ロックされた状態で前面遊技盤20と後面遊技盤30とは積層状態となり、遊技可能状態となる。係止片23,23をスライドさせて、非出現状態としロックを解除することにより、前面遊技盤20は枢軸部22,22を中心にして回動可能となり、後面遊技盤30と離間した状態(遊技不可状態)に移動ができる。
前面遊技盤20は、ガラス扉10と後面遊技盤30との間に層状に配置され、かつ回動自在に設けられる。ガラス扉10を開けて係止片23,23をスライドさせる(ロックを解除する)ことにより、前面遊技盤20が後面遊技盤30と離間した状態を呈し、後面遊技領域30aの釘調整や清掃などのメンテナスを行うことができる。
なお、台枠2の前面側から見て右方中央位置に施錠手段として施錠部材(例えばシリンダー錠)9が取付けられている。遊技店の店員らが施錠部材9に鍵を挿入して回転するなどの操作をすることにより、ガラス扉10を開いた状態とすることができるようにしている。なお、台枠2は、遊技台を固定する機枠(図示せず)に回動自在に枢支された構成となっており、開け閉めされるものである。
前面遊技20と後面遊技盤30の盤面上の構成について説明する。前面遊技盤20の面上には中央に前面始動入賞口24が配置されている。後面遊技盤30の面上には、その中央付近に液晶表示部32が配設されている。液晶表示部32には、3つのキャラクタ(数字)で構成された図柄が変動表示される特別図柄表示部32aが設けられている。液晶表示部32の下方には、左右に後面始動入賞口33,33が配置されている。
前面始動入賞口24、後面始動入賞口33,33への入賞に基づいて、大当たりの抽選が行われる。前面始動入賞口24の下方には、抽選結果が通常の大当たり図柄であったときに開放する前面大入賞口25と、玉を回収するための前面アウト口26とが設けられている。後面始動入賞口33,33の下方には、抽選結果が特定の大当たり図柄であったときに開放する後面大入賞口34と、玉を回収するための後面アウト口35とが設けられている。
図1において、後面遊技盤30の面上に配置された後面始動入賞口33,33、後面大入賞口34及び前面移動口36a,36b,36cなどの玉の受入口や液晶表示部32などは破線で示している。また、前面遊技盤20及び後面遊技盤30のそれぞれ面上には玉の流下方向を変更する障害物として、障害釘19が複数設けられている。
液晶表示部32において、特別図柄表示部32aの上方には保留玉表示部32bが設けられている。保留玉表示部32bでは、前面始動入賞口24及び後面始動入賞口33,33の入賞により得られる大当たり抽選結果を保留情報として記憶し、記憶された保留数を表示するものである。本実施例では特別図柄の保留数(保留玉)の上限は4個に設定されている。
そして、前面遊技領域20aと後面遊技領域30aとの間を玉が移動する移動口が前面遊技盤20と後面遊技盤30とに複数設けられている。前面遊技盤20の面上には、上方左右に後面移動口27a,27b、中央左右に後面移動口27c,27dがそれぞれ設けられている。後面遊技盤30の面上には、液晶表示部32の下方中央に前面移動口36a、液晶表示部32の左右に前面移動口36b,36cがそれぞれ設けられている。
玉が発射装置(図示せず)から打ち出される位置から遊技領域20a,30aまで玉を誘導するレールとして、前面遊技領域20aに対応して前面レール28、後面遊技領域30aに対応して後面レール37がそれぞれ設けられている(図3及び図4参照)。
発射装置から打ち出される玉は、玉の発射方向を切替える発射方向切替手段(図示せず)によって、前面レール28又は後面レール37のいずれかに発射される。発射方向切替手段としては、例えば玉を打撃する発射ハンマを前面レール28又は後面レール37のいずれかに向けて玉を発射するように発射方向を切替えるように構成できる。通常状態では前面レール28に向けて玉が発射され、前面遊技領域20aに玉が打込まれるようにできる。
次に、動作について説明する。通常状態では、発射された玉は前面遊技領域20aへ打ち込まれる。前面始動入賞口24へ入賞し、前面始動入賞口24に付設された始動入賞検出器(図示せず)により玉を検知すると、大当たり抽選が行われる。
抽選結果に基づいて、特別図柄表示部32aにて図柄が変動表示された後停止する。その停止図柄として大当たり図柄が表示されたときに大当たりが発生する。通常の大当たり図柄が表示されたときは前面大入賞口25の開閉動作が所定回数(例えば15ラウンド)実行され、特定の大当たり図柄が表示されたときは後面大入賞口34の開閉動作が所定回数実行される。大当たり中は、前面大入賞口25が開放されているときは前面遊技領域20aに自動的に玉が打ち込まれ、一方後面大入賞口34が開放されているときは後面遊技領域30aに自動的に玉が打ち込まれる制御が行われる。
次に、図5及び図6は後面移動口及び前面移動口の構造を示す。後面移動口27a,27b,27c,27dは同じ構造をしており、後面移動口27aを代表として説明する。後面移動口27aは、上面に方形状の開口271と、後面に玉が通過可能な円形状の開口272とを有し、後面の開口272は前面遊技盤20に設けられた挿通孔327と連通している。前面遊技領域20aに打ち込まれた玉が後面移動口27aに入った場合、後面遊技領域30aに排出される。
前面移動口36b,36cは同じ構造をしており、前面移動口36bを代表として説明する。前面移動口36bは、上面に方形状の開口361と、前面に玉が通過可能な円形状の開口362とを有し、前面の開口362は前面遊技盤20に設けられた挿通孔336と連通している。後面遊技領域30aに打ち込まれた玉が前面移動口36bに入った場合、前面遊技領域20aに排出される。
次に、前面移動口36aについて説明する。前面移動口36aは、図4に示すように液晶表示部32を収容するハウジング51の下部ステージの後方に設けられた挿通孔52と連通している。ハウジング51の天部には玉が通過可能な複数(本実施例では2個)の挿通孔53が形成されている。後面遊技領域30aに打ち込まれた玉がこの挿通孔53を通過し、ハウジング51内に入り、下部の挿通孔52を通過して、前面移動口36aから前面遊技領域20aに排出される。前面移動口36aの前面開口363は、前面始動入賞口24の真上に位置し、前面始動入賞口24に玉が入賞し易くしている。
図7は後面始動入賞口の構造を示す。後面始動入賞口33,33は同じ構造をしている。後面始動入賞口33は、上面に開口331と、後面に円形状の開口332とを有し、後面開口332は後面遊技盤30に設けられた挿通孔333と連通している。後面始動入賞口33に入賞した玉はそのまま台の裏側に導かれる。後面始動入賞口33の近傍には始動入賞検出器(図示せず)が設けられている。
そして、前面遊技盤20に設けられた前面始動入賞口24に入賞した玉は、後面遊技盤30を挿通する流通路24aを通過して台の裏側に導かれる(図3及び図4参照)。また、前面大入賞口25に入賞した玉は、流通路25aを通過して台の裏側に導かれる。さらに、後面遊技盤30に設けられた後面大入賞口34に入賞した玉は、そのまま台の裏側に導かれる。また、前面アウト口26は前面遊技盤20に、また後面アウト口35は後面遊技盤30に独立に設けられ、玉を別々に回収するようにしている。
このように前面遊技領域20aと、この前面遊技領域20aの後方に後面遊技領域30aとを備えたパチンコ遊技機1においては、前面遊技領域20aと後面遊技領域30aとのいずれの遊技領域に玉が打ち込まれるかによって、遊技性を異ならせることができ、遊技者は面白味のある遊技を楽しむことができる。
そして、前面遊技領域20aを形成する前面遊技盤20は、後面遊技領域30aを形成する後面遊技盤30と積層状態に配置されてパチンコ遊技機1が遊技可能状態から、その後面遊技盤30と離間され遊技不可状態に移動可能に設けられており、ガラス扉10を開いた状態として、係止片23,23をスライドさせてロックを解除することにより前面遊技盤20を回動させ後面遊技盤30と離間させた状態にできる。この離間状態で後面遊技領域30aに設けられた障害釘19の調整や後面遊技盤30の盤面の清掃など保守整備を行うことができる。遊技店において複数遊技領域を備えた遊技機のメンテナスが簡便に行える。
(実施例2)
図8〜図11は第2実施例を示す。第1実施例では通常状態において前面遊技領域に玉が打込まれる例を示したが、第2実施例では、通常状態において後面遊技領域に玉が打ち込まれるように構成された例を示す。図8は第2実施例のパチンコ遊技機101の正面模式図、図9は前面遊技盤20及び後面遊技盤30の正面図、図10は前面遊技盤20及び後面遊技盤30の斜視図を示す。パチンコ遊技機101は、前面遊技盤20には発射レールを設けてなく、後面遊技盤30に発射装置(図示せず)から発射された玉を誘導する1本のレール137を設けている。前面遊技盤20の上部には開口113が形成され、この開口113によって前面遊技領域20aと後面遊技領域30aとは連通している。
図8〜図11は第2実施例を示す。第1実施例では通常状態において前面遊技領域に玉が打込まれる例を示したが、第2実施例では、通常状態において後面遊技領域に玉が打ち込まれるように構成された例を示す。図8は第2実施例のパチンコ遊技機101の正面模式図、図9は前面遊技盤20及び後面遊技盤30の正面図、図10は前面遊技盤20及び後面遊技盤30の斜視図を示す。パチンコ遊技機101は、前面遊技盤20には発射レールを設けてなく、後面遊技盤30に発射装置(図示せず)から発射された玉を誘導する1本のレール137を設けている。前面遊技盤20の上部には開口113が形成され、この開口113によって前面遊技領域20aと後面遊技領域30aとは連通している。
レール137の飛び出し口から離間して後面遊技領域30aを横断した反対側部分にクッション材で形成された跳ね返し部材114を後面遊技盤30の内周縁部に設けている。この跳ね返し部材114の跳ね返し面は、ガラス扉10側を前方側、台の裏側にあたる側を後方側としたとき、前後方向にほぼ真っ直ぐに形成され、玉の入射方向に対し概ね前後方向の軌道変更なしに玉を跳ね返すものである。従って、発射強さが強いときには、玉はこの跳ね返し部材114に衝突して後面遊技領域30a上に概ね跳ね返される。
前面遊技盤20の上部には、玉が後面遊技領域30aに落下する位置において、後面遊技領域30aに張り出した玉受入部115を複数(本実施例では3個)設けている。玉受入部115は、後面壁及び両側壁と、これら後面壁及び両側壁で形成され前面遊技領域20aと連通する溝部115aとを有する。その後面壁は前方にいくほど下方に傾斜した形状としている。この玉受入部115に入った玉は前面遊技領域20aに導かれる(図9及び図10参照)。従って、レール137の飛び出し口から後面遊技領域30aに向けて打ち出された玉は、概ね後面遊技領域30aに向けて落下し、一部はこの玉受入部115に入って前面遊技領域20aに導かれる。玉受入部115の数量によって、前面遊技領域20aと後面遊技領域30aとへの玉の振分け量は調整される。玉受入部115は後面遊技領域30aに落下する玉を前面遊技領域20aへ誘導する玉誘導部材として機能するものである。
図11は、第2実施例におけるガラス扉10及び前面遊技盤20が台枠2に回動自在に取付けられた状態を示す斜視図である。ガラス扉10は第1実施例と同じである。ロック部材としてスライド式係止片123,123は前面遊技盤20の透明板21の前面側から見て右方位置に、右側面から出没自在に設けられている。係止片123,123は把手部123a,123aを有する。一方台枠2の凹部6の前面側から見て右方位置(側面壁6c)には、係止片123,123が右側面に出現状態のときに、嵌合して係止する係止穴108,108が設けられている(図10参照)。なお、第2実施例では、後面移動口は、第1実施例における4個から2個(移動口27c,27d)に変更している。また、図8〜図11において図1、図2、図3及び図4と同一の機能を有する部分は同一符号を付して説明を省略する。
このように前面遊技領域20aと、この前面遊技領域20aの後方に後面遊技領域30aとを備え、通常状態で後面遊技領域30に玉が打込まれるように構成したパチンコ遊技機101においては、前面遊技盤20の上部に玉受入れ部115が設けられ、発射された玉は後面遊技領域30aに向けて落下し、そのまま後面遊技領域30aに落下するか、或いは玉受入れ部115に入って前面遊技領域20aに導かれるか、いずれかに振分けられる。前面遊技領域20aと後面遊技領域30aとのいずれの遊技領域に玉が打ち込まれるかによって、遊技性を異ならせることができ、遊技者は面白味のある遊技を楽しむことができる。
また、ガラス扉10を開いた状態として、係止片123,123をスライドさせてロックを解除することにより前面遊技盤20を回動させ後面遊技盤30と離間させた状態にできる。そして、このようなパチンコ遊技機のように、複数の遊技領域を前後に備える場合、それら遊技領域と玉の発射装置とを誘導レールによっていかに繋げて玉を打ち込む(或いは打ち分ける)構成とするかの点に工夫が必要であるが、後面にレールを備えた方が製造がし易いことがある。このような遊技機において上記のように構成することにより、後面遊技盤30の盤面のメンテナンスを簡便に行うことができる。
なお、本実施例に次のような変形例を加えてもよい。
(1)施錠部材9は、ガラス扉10の開閉と、台枠2を回動自在に枢支する機枠に対する固定状態から離間状態への変位とを可能にする構成とし、鍵を回す方向により上記動作のいずれを行うかが決められており、さらにその鍵を使って前面遊技盤20の移動を可能にさせるようにしてもよい。例えば鍵を右に回すとガラス扉10が開き、一方左に回すと台枠2が機枠から離間状態となるような鍵構造とし、そのガラス扉10が開いた状態で再度鍵を右に回すと前面遊技盤20が後面遊技盤30と離間する状態となるように構成してもよい。
(1)施錠部材9は、ガラス扉10の開閉と、台枠2を回動自在に枢支する機枠に対する固定状態から離間状態への変位とを可能にする構成とし、鍵を回す方向により上記動作のいずれを行うかが決められており、さらにその鍵を使って前面遊技盤20の移動を可能にさせるようにしてもよい。例えば鍵を右に回すとガラス扉10が開き、一方左に回すと台枠2が機枠から離間状態となるような鍵構造とし、そのガラス扉10が開いた状態で再度鍵を右に回すと前面遊技盤20が後面遊技盤30と離間する状態となるように構成してもよい。
(2)実施例では前面と後面との双方に玉の発射レールを備えた遊技機において、前面遊技盤20が後面遊技盤30と離間した状態に移動されるとき、前面レール28もともに移動されるように構成されているが、前面レールは移動されず、前面レールを除いた部分が移動される構成としてもよい。
(3)前面遊技盤20は台枠2から取外し可能な構成としてもよい。
(3)前面遊技盤20は台枠2から取外し可能な構成としてもよい。
(4)台枠2は、例えば玉供給皿4、ハンドル5を含んで一体となった構成とすることもできる。
(5)ロック部材としての係止片23(123)は、台枠2と前面遊技盤20との少なくともいずれか一方に備えるようにしてもよい。
(5)ロック部材としての係止片23(123)は、台枠2と前面遊技盤20との少なくともいずれか一方に備えるようにしてもよい。
1 パチンコ遊技機
2 台枠
3 蝶番
7 軸受穴
8 係止穴
10 ガラス扉
19 障害釘(障害物)
20 前面遊技盤
20a 前面遊技領域
22 軸部
23,123 係止片(ロック部材)
24 前面始動入賞口
28 前面レール
30 後面遊技盤
30a 後面遊技領域
33 後面始動入賞口
37 後面レール
137 レール
2 台枠
3 蝶番
7 軸受穴
8 係止穴
10 ガラス扉
19 障害釘(障害物)
20 前面遊技盤
20a 前面遊技領域
22 軸部
23,123 係止片(ロック部材)
24 前面始動入賞口
28 前面レール
30 後面遊技盤
30a 後面遊技領域
33 後面始動入賞口
37 後面レール
137 レール
Claims (6)
- 前面ガラスに面する前面遊技領域と、この前面遊技領域の後方に形成される後面遊技領域とを備えるとともに、それぞれの遊技領域に玉の流下方向を変更する障害物或いは玉を受け入れる受入口が配置されたパチンコ遊技機において、
後面遊技領域を形成する後面遊技盤と、
この後面遊技盤に対して、積層状態となる位置から離間状態となる位置に移動可能に設けられた前面遊技領域を形成する前面遊技盤と、
を備えたことを特徴とするパチンコ遊技機。 - 当該パチンコ遊技機の前面に前記前面遊技領域を覆うように設けられ、開いた状態と閉じた状態とを呈し、その開いた状態とすることにより、前記後面遊技領域に設けられた障害物の調整、或いは後面遊技盤面の保守整備の少なくともいずれかを可能とするために、前記前面遊技盤が後面遊技盤と離間された状態となるように前面遊技盤を移動する操作を可能にするガラス扉を備えることを特徴とする請求項1に記載のパチンコ遊技機。
- 前記前面遊技盤は、当該パチンコ遊技機の台枠に前記ガラス扉と前記後面遊技盤との間に位置して回動自在に設けられたことを特徴とする請求項1又は2に記載のパチンコ遊技機。
- 前記前面遊技盤が前記後面遊技盤と積層状態となるように前記台枠と前面遊技盤とが係止関係を形成しロックされた状態で固定されるとともに、ロックが解除されたときに前記前面遊技盤を前記後面遊技盤と離間した状態に移動可とするロック部材を前記台枠と前面遊技盤との少なくともいずれか一方に備えることを特徴とする請求項3に記載のパチンコ遊技機。
- 遊技者の操作に応じて玉を発射する発射手段によって玉が打ち出される位置から前記前面遊技領域に玉が打ち込まれる位置まで玉を誘導する前面レールと、前記発射手段によって玉が打ち出される位置から前記後面遊技領域に玉が打ち込まれる位置まで玉を誘導する後面レールとを備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
- 遊技者の操作に応じて玉を発射する発射手段によって玉が打ち出される位置から前記前面遊技領域又は後面遊技領域に玉が打ち込まれる位置まで玉を誘導する一のレールを備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004309861A JP2006116211A (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | パチンコ遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004309861A JP2006116211A (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | パチンコ遊技機 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006116211A true JP2006116211A (ja) | 2006-05-11 |
Family
ID=36534640
Family Applications (1)
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JP2004309861A Pending JP2006116211A (ja) | 2004-10-25 | 2004-10-25 | パチンコ遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006116211A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007259956A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Olympia:Kk | 遊技機 |
JP2010273997A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Okumura Yu-Ki Co Ltd | 弾球遊技機 |
-
2004
- 2004-10-25 JP JP2004309861A patent/JP2006116211A/ja active Pending
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JP2007259956A (ja) * | 2006-03-27 | 2007-10-11 | Olympia:Kk | 遊技機 |
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