JP2006113101A - 原稿マット、それを用いた原稿カバー、及びその原稿カバーを用いた画像読み取り装置 - Google Patents
原稿マット、それを用いた原稿カバー、及びその原稿カバーを用いた画像読み取り装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】 本発明に係る原稿マットは、画像読み取り装置の原稿台に載置された原稿を押さえる原稿マットであって、前記原稿を押さえるシートと、平坦に張った状態の前記シートの両端部を係止する係止部と、を備える。この原稿マットによると、ウレタン材を用いないため、原稿マットのコストを低減できる。また、この原稿マットによると、当該原稿マットが取り付けられる原稿カバーに原稿マット側に張り出す凸部がある場合、その凸部を原稿マットの凹部に収容することにより、原稿マットを含む原稿カバー全体の厚みを薄くすることができる。
【選択図】 図1
Description
しかしながら、ウレタン材を用いるとウレタン材の分の材料費が必要である上、ウレタン材を所定の形状に加工する加工費が必要であるため、高コストであるという問題がある。
また、本発明の別の目的は、原稿カバーの厚みを薄くする原稿マット、それを用いた原稿カバー、及びその原稿カバーを用いた画像読み取り装置を提供することにある。
さらに本発明に係る原稿マットでは、前記シートの前記原稿を押さえる面の裏面から前記裏面に垂直な方向に離間して設けられ、前記シートが前記原稿に押圧されて反原稿台側に撓むと前記シートの裏面に当接するシート押さえ部を更に備える。この原稿マットによると、シートが厚みのある原稿によって撓むとシート押さえ部に当接してそれ以上の撓みが防止されるので、厚みのある原稿であっても確実に押さえることができる。
さらに本発明に係る原稿カバーでは、前記原稿マット側に張り出す凸部を更に備え、
前記凸部は前記収容空間に収容される。この原稿カバーによると、原稿カバー内の厚みのある部品を凸部として張り出させ、張り出させた凸部を凹部に収容することで原稿マットを含む原稿カバー全体の厚みを薄くすることができる。
図2(A)は、本発明の一実施例に係る画像読み取り装置としてのイメージスキャナ1の模式図である。イメージスキャナ1は、原稿台11に載置された反射原稿やフィルム搬送装置14によって搬送された透過原稿を読み取る所謂フラットベッド型である。
原稿台11は、ガラス板等の透明板で形成され、その盤面上に印刷文書、写真、書籍などの原稿Mが載置される。
イメージスキャナ1は、制御部31、第一照明部32、第二照明部33、イメージセンサ27、主走査駆動部34、キャリッジ搬送部35、アナログフロントエンド(AFE)部36、ディジタル画像処理部37、及びインタフェース38を備えている。イメージスキャナ1はインタフェース38を介して通信線、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルでパーソナルコンピュータ(PC)40などに接続される。また、制御部31はフィルム搬送装置14にも接続されている。
第二照明部33は、上述した第二光源20、図示しない第二光源用インバータ回路、第二照明部用制御回路等から構成される。第二照明部用制御回路は制御部31から送信される第二照明部制御信号を受信し、第二光源20の点灯、消灯を制御する。
キャリッジ搬送部35は、上述のキャリッジ搬送用モータ22、キャリッジ搬送用モータ駆動回路、キャリッジ駆動部用制御回路等から構成される。キャリッジ駆動部用制御回路は、制御部31から送信されるキャリッジ搬送制御信号を受信し、キャリッジ搬送用モータ22の回転方向、回転速度等を制御する。
ディジタル画像処理部37は、AFE部36から出力された画素値に対し、シェーディング補正、ガンマ補正等の処理を行ってディジタル画像データを生成する。
図3は、原稿マット19をシート45が張られている側から見た斜視図である。図3に示す面45bは原稿を押さえる面である。原稿マット19は、基板44と、原稿を押さえるシート45とを備えている。シート45の素材は具体的には例えばポリエステルフィルムなどである。
凹部47の反シート45側を向く面は基板44の反シート45側を向く面44aよりもシート45側に位置している。従って凹部47は係止部46を挟んでシート45側とは逆側に、シート45側に凹む凹み、具体的には図5において斜線で示す凹み55を形成している。凹部47の側壁には、係止部46の底壁部53の撓みを防止するリブとしての役割もある。なお、図5に示すように底壁部53の撓みを防止するためのリブ57を別途設けてもよい。係止部46や凹部47と同様にシート押さえ部48も図5において斜線で示す凹み56を形成している。凹み54、凹み55、及び凹み56は、図中のY方向から当該原稿マット19を見るとシート45側に凹んでいる。すなわち、凹み54、凹み55、及び凹み56はシート45の原稿を押さえる面45b(図3参照)の裏面45a側から原稿マット19を見るとシート45側に凹んでいる。特許請求の範囲に記載の凹みは、凹み54、凹み55、及び凹み56に相当する。
図6(A)は、原稿マット19及び原稿カバー12の断面を示す模式図である。図6(A)に示す原稿マット19の断面は図4(A)に示すA−A線の断面である。原稿カバー12には、図示するように原稿マット19側を向く面側に原稿マット19側に張り出す第一の凸部61が形成されている。第一の凸部61は具体的にはフィルム搬送装置14の原稿台11側に張り出している部分である。原稿マット19を原稿カバー12に取り付けると、フィルム搬送装置14の張り出している部分は図5に示す凹み55、及び56に図6(A)に示すように収容される。なお、凹み54に収容してもよい。このように、原稿マット19に凹み54、55、及び56を設けると、原稿カバー12から張り出した部分を収容することができる。このため、原稿カバー12に収容される構成部品の中に他の部品より厚みのある部品がある場合、その部品を張り出させ、張り出させた部品を原稿マット19の凹みに収容することで、原稿マット19を含む原稿カバー12全体の厚みを薄くすることができる。その結果、イメージスキャナ1全体の厚みを薄くすることができる。ウレタン材を用いずに原稿マット19を構成すると原稿マット19に上述したように凹みを確保することができるため、原稿カバー12を薄くすることが可能になる。
図1(A)は、原稿台11に載置されている紙等の薄い原稿71を原稿マット19で押さえている様子を示す模式図である。薄い原稿71の場合、原稿71の外縁部はシート45を介して係止部46に押圧されるため、反ってしまうことなく原稿台11の盤面に押しつけられる。原稿71の中央部は、張った状態で係止されているシート45の張力によって押さえられ、反ってしまうことなく原稿台11の盤面に押しつけられる。
また、本発明の原稿マット19によると、シート45は張った状態で係止部46に係止されるため、シート45のゆがみをほぼなくすことができる。具体的には、枠状の係止部46の中央部分に凹部47が形成されており、張った状態のシート45が凹部47を覆うようにして係止されるため、シート45のゆがみであって凹部47を覆っている部分のゆがみをほぼなくすことができる。例えば係止部46を枠状ではなく矩形に張り出させ、その平面全体にシート45を貼り付けることで原稿マット19を構成することも考えられる。しかしながら、平面全体に貼り付けたシート45で原稿を押さえる場合、シート45が貼り付けられる平面にゆがみがあるとシート45もゆがんでしまい、原稿を押さえたときに原稿に原稿マット19に当接しない部分が生じ、その部分が原稿台11から浮いてしまって画質が低下してしまう可能性がある。従って、シート45が貼り付けられる平面をゆがみなく形成しなければならない。しかしながら、シート45がゆがまないよう精度よく平面を形成しようとすると製造コストが上昇し、結果としてコストを低減することができない。凹部47を設け、凹部47を覆うようにしてシート45を張るとシート45をほぼ平らにできるため、平面を精度よく形成してその平面にシート45を張る場合に比べ、シート45のゆがみを容易になくすことができる。従って、シート45のゆがみが小さい原稿マット19を低コストで製造できる。
図7(A)は第二実施例に係る原稿マット75の基板76を模式的に示す斜視図であり、図7(B)は図7(A)に示すA−A線の断面図である。第二実施例の基板76には概ね矩形に張り出す係止部77が設けられており、係止部77の概ね中央には開口78が形成されている。すなわち、第二実施例の原稿マット75には、第一実施例の原稿マット19に形成されていた凹部47は形成されていない。シート45は係止部77の面77aと面77bとに両端部を接着されることにより張った状態で係止される。
図8は、第三実施例に係る原稿マット81の基板82を模式的に示す斜視図である。第三実施例に係る原稿マット81のB−B線の断面図は図7(B)と同形状である。図示するように第三実施例の基板82には互いに離間して平行に延びる係止部83が設けられている。シート45は係止部83の面83aと83bとに両端部を接着されることにより張った状態で係止される。第三実施例はその他の点において第二実施例と実質的に同一である。
図9は、第四実施例に係る原稿マット85の基板86を模式的に示す斜視図である。図示するように第四実施例の原稿マット85は、基板86に角柱状の係止部87が形成されている。第四実施例の原稿マット85は第三実施例の原稿マット81に比べ係止部87の強度を上げることができる。
Claims (8)
- 画像読み取り装置の原稿台に載置された原稿を押さえる原稿マットであって、
前記原稿を押さえるシートと、
平坦に張った状態の前記シートの両端部を係止する係止部と、
を備えることを特徴とする原稿マット。 - 前記係止部は枠状に形成され、枠状の面が前記シートの前記原稿を押さえる面の裏面に当接することを特徴とする請求項1に記載の原稿マット。
- 前記シートの前記原稿を押さえる面の裏面から前記裏面に垂直な方向に離間して設けられ、前記シートが前記原稿に押圧されて反原稿台側に撓むと前記シートの裏面に当接するシート押さえ部を更に備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の原稿マット。
- 前記係止部が設けられる基板を更に備え、
前記基板は、前記シートの前記原稿を押さえる面の裏面側から見ると前記シート側に凹む凹みを有することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の原稿マット。 - 原稿台に載置された原稿を押さえる請求項1〜3のいずれか一項に記載の原稿マットと、
前記原稿マットを脱着自在に係止するマット係止部と、
を備えることを特徴とする原稿カバー。 - 原稿台に載置された原稿を押さえる請求項4に記載の原稿マットと、
前記原稿マットを脱着自在に係止するマット係止部と、
を備え、前記原稿マットの前記凹みによって形成される収容空間を有することを特徴とする原稿カバー。 - 前記原稿マット側に張り出す凸部を更に備え、
前記凸部は前記収容空間に収容されることを特徴とする請求項6に記載の原稿カバー。 - 原稿台と、
前記原稿台に載置された原稿を押さえる請求項5、6又は7に記載の原稿カバーと、
前記原稿台に載置されている原稿を読み取るイメージセンサと、
を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
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Citations (5)
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-
2004
- 2004-10-12 JP JP2004297326A patent/JP4678167B2/ja not_active Expired - Fee Related
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