JP2006110961A - 木質材片の配向積層装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】結合剤が混和された細長い木質材片をほぼ長さ方向に揃え、かつ、搬送台上に、厚さが厚い木質マットをスムースに積層できる装置を提供する。
【解決手段】結合剤が付着乃至は混和された木質材片を長さ方向に略揃えて並べながら積み重ねる木質材片の配向手段3と、前記木質材片が積層される積層マットに対する搬送手段6とからなり、前記配向手段3は前記積層マットの搬送手段の直上に位置して搬送方向と略平行になるように並列に立設された複数の板31,32,…とこれら板を前記搬送手段によるマットの搬送方向に対し斜め上方に向かって振動させる振動機構5を備え、各板の木質材片に接する表面には前記振動に伴い木質材片を蹴り上げる突起30が設けられている
【選択図】図1−1

Description

本発明は、結合剤を付着乃至は混和した細長い木質材片を配向・積層したマットを加圧成形して高強度木質系複合材料を得る場合、当該マットを得るために使用する木質材片の配向積層装置に関するものである。
結合剤が混和された木質材片を、木質材片の繊維方向(異方性材料の高強度方向)と同方向に揃えて、即ち配向して、木質系マットを形成し、これを加圧又は加熱工程などを経て得られた成形板は、その繊維方向の機械的強度並びに物理的強度が飛躍的に向上することが知られており、LSL(ラミネーティッド・ストランド・ランバー)やPSL(パラレル・ストランド・ランバー)といった、構造材として使用可能なものが存在している。
木質材片の配向積層装置としては、木質片を自然落下させ、配向板の間を通過させて配向する種々の装置が知られている(特許文献1,2,3等参照)。
特開平10−34615号公報 特開昭59−48324号公報 特公平4−16046号公報
特許文献1には「木材細長片と結合剤とを混合してなる混合物を、平行に併設してなる複数のスリット板の間から落下させ、コール板上に順次堆積させた後、加圧成形してなる木片板状体の製造方法において、上記スリット板のうち、所望の対向するスリット板の間隔を、前記木材細長片の平均長さ寸法の半分以下となるように配する一方、他の対向するスリット板の間隔を木材細長片の平均長さ寸法以上となるように配し、木材細長片を上記スリット板の間から落下させることにより、配向部と無配向部とを形成してなることを特徴とする木片板状体の製造方法」が開示されている。
この製造方法においては、間隔の異なるスリット板を組み合わせて下端辺と搬送装置上面との間に隙間を設けて配置し、スリット板の間に木材細長片を通過させて木材細長片の堆積物に配向の異なる部位を形成している。
木質材片を高度に配向・積層するためには、配向手段であるスリットの間隔を可及的に狭くすることが有効であるが、スリットの間隔を狭めれば狭めるほど、スリット内の積層マットが搬送面から受ける力が小さくなってしまう。この場合、スリットから受ける摩擦の方が搬送面から受ける力が大きくなるとスリット内の積層マットはもはや進行できなくなり、マットが割れてしまったり、製品の密度にばらつき(強度ばらつき、低下)が生じたり、配向積層が困難になったりする。
スリット間隔を狭めなくても、厚みの大きい製品を得るたためにマットを高く積む場合は、スリット間隔を狭める場合と同様に、搬送面から受ける搬送力に対してスリットから受ける摩擦が大きくなり前記と同様の結果となる。
そこで、特許文献1記載の木片板状体の製造方法では、スリット板をマットの搬送方向に往復移動させることにより、即ち水平方向に複動させることにより上記摩擦力を低下させ、木材細長片がスリット板の間で詰まることを防止しようとしている。
しかしながら、実際の設備では機械加工精度の不足により進行方向に対してスリット間隔が若干狭く(-1mm程度のレベル)なっているものがあり、この場合、スリット板をマットの搬送方向に複動させても、木質材片の目詰まりが避けられない。
このように、スリット間隔に対して厚みの厚い製品を得る際、またはスリット間隔を狭めて高配向・高強度の製品を製作する際、加えて、現実問題としての設備的な点からも木質材片がスリット内で流れなくなることがあり、この点の解決が要請されている。
本発明の目的は、上記従来技術が有する問題点を解決し、結合剤が混和又は付着された細長い木質材片をほぼ長さ方向に揃え、かつ、搬送台上に、厚さが厚い木質マットをスムーズに積層できる装置を提供することにある。
請求項1に係る木質材片の配向積層装置は、結合剤が付着乃至は混和された木質材片を長さ方向に略揃えて並べながら積み重ねる木質材片の配向手段と、前記木質材片が積層される積層マットに対する搬送手段とからなり、前記配向手段は前期積層マットの搬送手段の直上に位置して搬送方向と略平行になるように並列に立設された複数の板とこれら板を前記搬送手段によるマットの搬送方向に対し斜め上方に向かって振動させる振動機構を備え、各板の木質材片に接触する表面には前記振動に伴い木質材片を蹴り上げる突起が設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る木質材片の配向積層装置は、請求項1記載の木質材片の配向積層装置において、前記突起が前記配向手段の振動方向の斜め上方向に対しその角度より小さい方向に延設されていることを特徴とする。
請求項3に係る木質材片の配向積層装置は、請求項1または2の木質材片の配向積層装置において、前記突起が板下端より上方で、配向手段下の搬送手段上に積層される木質マット表面上端位置よりも下方に配設されていることを特徴とする。
請求項4に係る木質材片の配向積層装置は、請求項1〜3何れかの木質材片の配向積層装置において、前記突起が積層される積層マット表面の高さに応じて段階的に高さを変えて配設されていることを特徴とする。
請求項5に係る木質材片の配向積層装置は、請求項1〜4何れかの木質材片の配向積層装置において、互いに対向する板表面に異なる高さに配置されていることを特徴とする。
請求項6に係る木質材片の配向積層装置は、請求項1〜5何れかの木質材片の配向積層装置において、配向手段の複数の板の下端と搬送手段表面との隙間が、積層される積層マット表面の高さに応じて徐々に広げられていることを特徴とする。
木材細長片と結合剤とを混合してなる混合物を、平行に併設してなる複数のスリット板の間から落下させ、搬送面上に順次堆積させてマットを形成した後、加圧成形してなる木片板状体の製造方法において、板間スリットの幅がマット厚みに較べて著しく小となったり、マット厚みが板間スリットの幅に較べて著しく大きくなったり、板間の間隔が搬送下流側で狭くなって実質的に板とマット間の摩擦係数が大となると、マットの円滑な搬送を保証し得ず、例えばマットに割れが生じるに至るから、板間スリットの木質材片に搬送方向分力や垂直方向分力を与えることが有効である。
搬送手段の直上に位置して搬送方向と略平行となるように並列に立設された複数の板を搬送方向に対して斜め上方向に向けて振動させると、これらの板の上方から供給されて板間スリットを通過する木質材片が搬送方向分力と垂直方向分力を受けても、往復の±効果のために搬送方向分力及び垂直方向分力は余り期待できない。
しかしながら、請求項1乃至2の木質材片の配向積層装置では、前記の斜め上方向振動の往時に木質材片を上面に載せて蹴り上げる突起を板表面に設けており、逆行時(帰り)
には突起上面による木質材片の蹴り上げなく、前記往時の蹴り上げ効果を充分に発揮させ得、往復全体として木質マットに充分に搬送方向分力及び垂直方向分力を与えることができる。
請求項3の木質材片の配向積層装置では、前記突起が板下端より上方で、配向手段下の搬送手段上に積層される木質マット表面上端位置よりも下方に配設されているから、突起が必然的に木質材片積層途中の木質マット内に位置する状態で木質マットが搬送されていき、前記突起による蹴り上げ効果を確実に発生させることができる。
請求項4の木質材片の配向積層装置では、突起が積層される積層マット表面の高さに応じて段階的に高さを変えて配設されているから、厚い木質積層マット部分に対しては突起の段数を多くし、厚い木質マット部分でも、(積層マット厚み)/(突起の上下間隔)充分に小さくすることにより前記の突起による蹴り上げ効果を全体的に良好に奏させることができる。
請求項5の木質材片の配向積層装置では、互いに対向する板表面間で異なる高さに配置されているから、その両突起が同一高さであるときに発生し易い突起間狭小ギャップへの木質材片による詰りをよく回避できる。
請求項6の木質材片の配向積層装置では、配向手段の複数の板の下端と搬送手段表面との隙間が、積層される積層マット表面の高さに応じて徐々に広げられており、この広げられた箇所での木質マット部分の木質材片の配向は既に上流側の板間スリット通過時に終わっており、その隙間が広げられた分だけ板表面と木質材片との接触面積が減少され、それだけ積層中のマットが板表面から受ける摩擦力を低減できる。
従って、請求項1〜6によれば、木質マットに充分に搬送方向分力及び垂直方向分力を与えて木質材片の詰りを排除して木質マットの割れ等を良好に排除できる。
以下、図面を参照しつつ本発明の基本的な実施形態について説明する。
図1−1の(イ)は請求項1乃至2に係る木質材片の配向積層装置の一例を示す側面図、図1−1の(ロ)は同じく平面図である。図1−1の(ハ)は配向手段における並列板の側面図を、図1−1の(ニ)のニ−ニ断面図をそれぞれ示している。
図1−1において、6は搬送手段、例えばベルトコンベアである。3は配向手段であり、搬送手段の直上に位置して搬送方向と略平行になるように並列に立設された複数の板31,32,……とこれら板を前記搬送手段によるマットMの搬送方向に対し斜め上方に向かって振動させるバイブレータ5等を備えている。2は配向手段の板間に木質材片を供給するための供給手段、例えばベルトコンベアである。
30は各板の表面、すなわち木質材片が接触する面に設けた突起であり、板間の木質材片を板の斜め上方向振動に伴い蹴り上げ得るように、その斜め上方に対しそれよりも小さな角度の方向、例えば水平方向に延設してある。
前記供給手段2から配向手段3の並設板31,32,…を経て搬送手段6へ木質材片が供給散布され、その散布は図1−1の(イ)において点aから略点bの間で行われるとする。
点xにおける木質材片積層高さh(x)は、点a〜点xにおける供給量の累積であり、その単位時間及び単位幅当たりの供給量をQ、搬送手段6の搬送速度をVとすると
Figure 2006110961
で与えられ、点bでの高さhは
Figure 2006110961
で与えられる。
而して、Qを一定と仮定すれば
h=QL/V
で与えられ(Lは点a−b間の距離)、点bより搬送下流側では木質材片の供給がないから、高さはhのままである。
前記配向手段3の板31,32,…の高さH(搬送面からの高さ)は前記hよりやや高くされ、幅Wは前記Lよりもやや広くされている。
前記供給手段2からの木質材片は配向手段3の板間スリットを経て搬送手段6上に堆積され、板間スリット41,42,…において細長い木質材片の方向が略搬送方向に向けられ、この配向積層物、すなわちマットMが搬送手段6で搬送されていく。
この場合、配向手段3内のマット部分と搬送手段6との接触面積をS、摩擦係数をμ、同マット部分と板31,32,…との接触面積をS、その間の摩擦係数をμとすると、マットの割れ等のないスムーズな搬送を保証するには、
・μ>S・μ
の成立が必要である。
而るに、S2はマットの厚みhに略比例するから、S=khで表すことができ(kは定数)、Sは板間スリット41,42,…の総計幅gに略比例するから、S=k’gで表すことができ(k’は定数)、結局kgμ1>k’hμ2、すなわち
(k・μ)/(k’・μ)>h/g
が成立する。
従って、(イ)板間スリットの幅gがマット厚みHに較べて著しく小となったり、(ロ)マット厚みhが板間スリットの幅gに較べて著しく大きくなると、この基本式が成立しなくなってマットの円滑な搬送を保証し得ず、例えばマットに割れが生じるに至ることは既述した通りである。(ハ)また、板間の間隔が搬送の下流側で狭くなると、実質的に板とマット間の摩擦係数μが大となるから、この基本式が成立しなくなってマットの円滑な搬送を保証し得ず、例えばマットに割れが生じるに至ることも既述した通りである。
而るに、本発明では、配向手段3の板31,32,…を搬送方向に対し斜め上方向に振動させ、この振動に伴い木質材片を蹴り上げる突起30を板表面に設けているから、配向手段に加えられる振動によりスリット内の木質材片に上向きの力が与えられると同時に進行方向に力が与えられる。スリット内の木質材片は、この進行方向に与えられる力によってスリットから受ける摩擦に打ち勝って搬送方向へ進んで行く。また、積層マットの進行方向に向かってスリットの幅が狭くなっても、スリット内の木質材片が上に押し上げられることで、マットが狭くなった分を上に逃がして木質材片をスリット内での詰まりを排除しつつ進行させることができる。
前記突起は図1−2に示すように搬送方向に間歇的301,301,…に設けてもよいが、図1−1の(ハ)に示すように直線状に設けることが好ましく、この場合、配向手段
の板に与えられる振動方向斜め上方の角度よりも小さい角度の向きとされる。通常は水平方向に設けられる。
突起の取付け方向が振動方向の斜め上方向より上向きの場合、突起上面側から木質材片に与えられる推進力が搬送方向と逆方向となり、マットの進行が妨げられることになる。振動方向斜め上方の角度よりも小さい角度の向きとすれば、突起上面側の木質材片には振動によって繰り返し上方向の力と搬送方向の推進力が与えられることにより積層高さの高いマットであっても搬送することが容易となる。
この場合、突起下面側の木質材片は突起により進行方向と逆向きの力を突起から受けるが、突起上面側の木質材片が繰り返し推進力を受けるのとは異なり、一度下方向に移動した木質材片では蹴り上げられることがなく、逆方向の推進力を受け難い。
突起の形状は特に限定されないが、木質材片(積層マット)に上向き、または進行方向の力を確実に与えるためには突起上面が平らであり、スリットに対して垂直になっていることが望ましく、三角形状あるいは四角形状等、適宜選択することができる。
上面側が水平でない形状または円形状では、木質材片に与えられる上向き、または進行方向の力が小さくなり、製品の密度ばらつきが発生したり、木質マットの搬送が困難になる。
図1−3の(イ)において、Aをマットの横断面とすると、点pで示すようにできるだけ間隔で均等に分散された箇所で木質材片を蹴り上げて搬送方向分力及び垂直方向分力をマットに均等な分散パターンで与えることが好ましく、その場合の突起の分散パターンとして図1−3の(ロ)に示すものを挙げることができる。
この例では、相互に対向する板表面に同じ高さで設けられた突起が含まれているが、そのような突起間のギャップは比較的狭小であり、このギャップに木質材片が引っ掛かり易いから、図1−3の(ハ)に示すように相互に対向する板表面の突起は異なる高さとすることが好ましい。
図1−4の301,302で示すように、配向手段内で積層される積層マット表面の高さに応じて突起を段階的に高さを変えて設けると、厚い木質積層マット部分に対しては突起の段数を多くし、厚い木質マット部分でも、(積層マット厚み)/(突起の上下間隔)充分に小さくすることにより前記の突起による蹴り上げ効果を全体的に良好に奏させることができる、かつ、薄い木質積層マット部分に落下される木質材片がマット部分表面上の突起に引っ掛かるのを回避できる。
また、図1−5に示すように、配向手段の複数の板の下端300と搬送手段表面との隙間は積層される積層マット表面の高さに応じて搬送下流側に徐々に広げることが好ましい。この場合、広げられた箇所での木質マット部分の木質材片の配向は既に上流側の板間スリット通過時に終わっており、その隙間が広げられた分だけ板表面と木質材片との接触面積が減少され、それだけ積層中のマットが板表面から受ける摩擦力を低減させることができる。
板や突起の材質は特に限定されず、適宜のものを選択できる。例えばステンレススチール、鉄、鋼、アルミニウム、ポリ四ふっ化エチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂、ウレタンゴム等があげられる。板と突起の材質は同一または別材質の何れであってもよい。
突起の板表面からの高さは、木質材片の厚さ、スリットの間隔に応じて適宜選択される。1〜8mmの厚さの木質材片でスリット間隔を20mm以下とする場合は、1〜3mm程度とされる。これより小さいと木質材片に充分に力を与え難くなり、マットの進行に支
障が生じる。逆にこれより大きいと木質材片がスリットと突起の間、または突起同士の間で挟まったり、引っ掛かり易くなりマットの進行に支障が生じる。
また、突起の幅(垂直方向)はマットの進行を妨げないようにできるだけ狭くすることが好ましいが、取り付けの便宜上、通常は2〜5mm程度とされる。
突起の長さは短いと充分な力を与えることができず、積層された木質マットと配向手段の板(スリット)とが接触する範囲を覆うだけの長さとすることが望ましい。
突起は基本的にスリット下端からスリット内の積層マット表面までの間に取り付けられる。
突起の位置及び数は、積層する木質マットの高さ、スリットの間隔に応じて適宜決められる。木質マットを厚くする場合(前記hを高くする場合)は、突起の数を増やして木質マットに与えられる上向き及び搬送方向の推進力を大きくすることが有効である。
また、突起の上下の間隔が広すぎたり、狭すぎたりするとマットに均一に力を与えることが難しくなり、特に広すぎると与えられる力が不足し、狭すぎると木質材片が引っ掛かってマットが進行しにくくなるので、その上下の間隔はスリット幅と同程度に設定することが望ましい。
本発明において用いられる木質材片の樹種としては、主に、スギ、ヒノキ、スプルース、ファー、ラジアータパイン等の針葉樹、シラカバ、アピトン、カメレレ、センゴンラウト、アスペン等の広葉樹が挙げられるが、これら森林から生産される植物材料だけでなく、竹、コウリャンといった森林以外で生産される植物材料をも含めることができる。
原料材に利用できる形態としては、特に限定されないが、例えば、上記樹種の丸太、間伐材等の生材料、工場や住宅建築現場で発生する端材、部材輸送後に廃棄される廃パレット材、建築解体時に発生する解体廃材等が挙げられる。
上記原料材を木質材片にする加工方法としては、ロータリーカッターによってベニア加工したものを割り箸状に切断してスティックにする方法、フレーカーの回転刃によって丸太を切削してストランドにする方法、一軸破砕機の表面に刃物のついたロールを回転させて木材を破砕する方法等を用いることができる。そして上記のようにして破砕された木質材片は、その厚さが不揃いの場合は、必要に応じて一定範囲の厚さの木質材片に分級される。分級方法は、一定範囲の厚さで分級できるものであれば特に限定されないが、例えばウェーブローラー方式の分級機(木質材片の厚さを基準に連続的に分級する装置)等を用いて分級することができる。
このようにして得られた木質材片は、通常、積層前に塗布、噴霧や混合などによって結合剤と混合される。結合剤としては、フェノール樹脂、尿素樹脂、イソシアネート等、合板やパーティクルボードに用いられる木材工業用の接着剤が挙げられる。これらの結合剤は、単独或いは二種以上を使用できる。結合剤は、液状でも粉末状でもよいが、液状の場合は一般に木質材片に噴霧したり、木質材片と撹拌混合して予め木質材片に担持させた状態で配向積層装置に供給される。粉末状の場合は、一般に木質材片と均一に混合した状態で、配向積層装置に供給される。
さらに、木質材片の含水率を一定にすることが好ましい。含水率を一定にすることで生産時の木質系複合材料の品質バラツキが排除できる。好ましい含水率としては、0〜30%である。含水率を一定にする方法としては、例えば、温調したオーブン中に一定時間木質材片を放置する方法が挙げられる。因みに、50℃のオーブンに24時間放置すると、含水率はほぼ5%程度に保たれる。
木質材片は細長い形状を有する。即ち、樹木の繊維方向が長さ方向と同じ方向とされたチップであり、厚さ及び幅は、いずれも0.1mm以上で上限は特にないが、製造される木質系複合材の厚さの5分の1以下であることが好ましい。長さは幅又は厚さの大きい方の寸法の5倍以上が好ましい。但し、製品の外観向上のために、0.1mm以下の木質材
片が表面側に配されることもある。
木質材片をほぼ長さ方向に揃えるとは、積層後の表面状態を撮像し、細長い木質材片の長軸の長軸方向と基準線の方向とがなす角度を測定し、その平均値を算出して行う。ほぼ一方向に配向した状態とは、この方法により、基準線の方向と木質材辺の長軸方向とがなす角度の平均値(平均配向角度)が、±30°好ましくは±25°の範囲内にある状態をいう。なお、基準線の方向とは、搬送方向に沿った方向をいい、得られる木質複合材の長さ方向と一致する。
搬送手段は、ベルトコンベアの外、ベルトコンベア上もしくはローラーコンベア上に乗載されたコール板も含まれる。結合剤混和乃至は付着木質材片が配向積層された木質積層マットは、搬送手段によって、プレス機のところまで移送され、プレス装置によって加圧又は加熱成形されて所望の厚さの木質系複合材料に形成される。加熱方法としては、特に限定されないが、例えば、熱盤のように木質材片の表面から伝熱により内部に熱を伝える方法や、蒸気噴射や高周波加熱等のように内部を直接加熱する方法が挙げられる。
コール板とは、ステンレススチール、鉄、アルミニウム等の所定サイズの金属板であり、その上に配向積層された木質材片を載置して木質積層マットを搬送するものである。
さらに、木質積層マットから得られる木質系複合材料は、プレス成形後の寸法精度や表面性を向上させるために、アニール処理や、切削、サンディング加工を行うことが好ましい。
均一な物性を持つ成型品を得るには板同士の間隔は上記溝幅の範囲内で等間隔とされることが望ましい。板同士の隙間間隔が同じであれば、それぞれの溝毎の木質材片の配向の程度がほぼ同じとなり、従って得られる成型品の強度ばらつきが少なくなる効果が大きくなる。この範囲を超えて不均一な間隔とされれば、得られる木質系複合材料の強度がばらつく畏れがある。
並列板は帯状板等で互いに連結されて一体とされていることが好ましい。振動手段は、その帯状板又は最外側の板に取り付けられる。連結の方法は特に制限されないが、木質材片が隙間を落下することを妨げない方法でなければならない。例えば一例として、配向手段を構成する板の、上流側上端部又は下流側上端部を、帯板鉄板を溶接等して連結する方法などが挙げられる。
上記板同士の間隔(隙間)の幅と木質材片の厚さとの間には、高強度の木質系複合材料を得るために、より好ましい関係があり、例えば、木質材片の厚さが1mm〜11mmである場合、溝幅を20mm〜40mmとすることが好ましく、木質材片の厚さが3mm〜5mmである場合、溝幅を15mm〜30mmとすることが好ましい。
複数の板の上端辺は搬送方向に沿って傾斜されていることが好ましい。この場合、板上に架かった細長い木質材片は、板が振動することで滑り易くなり、一部は隙間に落下し、また一部は傾斜に沿って滑り、または跳ねながら移動する。従って、落下した木質材片が板上端辺の同じ場所に滞まって次に落下してくる木質材片に引っ掛かってその落下を妨げることがないようにされる結果、次に投入される木質材片がスムーズに隙間に落下することを促すことができ、搬送装置上に木質材片が一層均一にかつスムーズに配向積層され易くなる。
搬送手段の上面と複数の連結された板の下端との間には、振動時に板下端部が搬送手段上面と衝突しないように所定の距離の隙間が設けられる。配向装置の両サイドの板下端は、配向手段の振幅にもよるが、通常、1〜5mm程度とされる。1mmより狭ければ、搬送手段が揺れた時に搬送手段上面と板下端とが接触して、搬送手段に損傷を与える可能性があり、5mmより大であれば、そこから木質材片が漏れたり、配向が乱れる畏れがある
それ以外の板では、該距離は5〜50mm程度とされる。5mmより狭ければ、配向は充分であるが木質材片と板との摩擦が大きくなり、50mmより大きければ、配向した木質材片が配向手段の振動で乱れてしまう畏れがある。
木質材片は、板同士の間を通過する時にその長さ方向をほぼ揃えられるが、その平均配向角度が30°を超えると配向が不足して、必要な強度の木質系複合材料が得られなくなる畏れがあるので、通常その角度は±30°、好ましくは±25°の範囲にあるようにされる。
しかしながら、平均配向角度が±10°以内となる木質積層マットを得ようとすれば、通常、木質材片のアスペクト比にもよるが、連結された板同士の間隔を15mm以下にすることが必要となり、木質材片が板同士の隙間に詰まり易くなる。
また、積層高さが30mm未満である場合、積層される木質材片の数が少なくなり、得られる成形品の強度ばらつきが大きくなり易く、100mmを超える場合には、配向積層時に積層マットが割れ易くなる傾向が見られるので、通常、積層高さは、30〜100mmの範囲とされることが多い。
例えば、搬送速度0.2〜3m/分で、平均配向角度(木質材片の長軸方向と木質積層マットの搬送方向とがなす角度の平均値)が10〜25°、積層高さが30〜100mmである木質積層マットを得る場合、振動の角度としては、搬送装置の進行方向に向かって、仰角10°〜75°程度が好適である。
振動方向が、仰角10°未満であったり75°を超える場合には、積層高さを高くしていくと、木質材片が板同士の隙間に詰まり易くなる。
振動の振幅、又は振動数は、板上に跨った木質材片が隙間に落下し、かつ落下して搬送装置上に配向し積層された木質材片が、再び滑ったり踊り出したりしてその配向が乱れない程度であれば良く、供給される木質材片の量や性状、サイズ等によって適宜選択して決められる。
バイブレータの取り付け構造は、木質材片の投入に影響が出なければ、特に限定されない。例えば、前述のような複数の板同士が金属板等で連結されている場合は、その金属板に取り付けることができる。また、バイブレータは、特に限定されないが、振幅、振動数又は振動方向が可変であって、状況に合わせて最適の振動条件を選択できるものが好ましい。
次に、本発明のより具体的な実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
図2−1は本発明の木質チップの配向装置の斜視図である。
本発明の配向積層装置1は、木質チップ供給装置2と配向装置3と搬送装置6とから構成される。配向装置3は、複数の金属製板31、32、・・・が搬送方向に沿って並列に立設され、隙間41、42、・・・が構成されている。複数の板31、32、・・・は、端部が金属帯51で溶接して連結され、その金属板51に振動手段として、振動付与装置5が接続されている。
板31、32、・・・の上端辺は、搬送方向に向かって徐々に低くされた傾斜とされている。又、板31,32、・・・の下端と搬送装置6の上面との間には、隙間が設けてある。
各板の相互に対向する表面には、図2−1の(イ)及び(ロ)〔図図2−1の(イ)のロ−ロ断面図〕に示すように、突起30が多段で、かつ次に述べる板の振動方向の斜め上方向より小さい角度の方向で設けられている。
振動付与機構5は、配向装置3の両サイドの2枚の板に跨がって設けられた金属板51
に、バイブレータ52と配向積層装置1全体を支持部54に支持するバネ53とで構成されている。なお図示の場合は、バネ53は配向積層装置1の四隅に設けられているが、この数と支持位置又は支持方法は特に限定されるものではなく、配向積層装置が安定して振動するようにされていれば、どのような方法であってもよく、装置重量やサイズ又は重心位置等により適宜状況に応じた好適な方法を選択して設計することができる。
搬送手段6は、その搬送方向が、板31、32、・・・と平行になっている。また、配向装置3の板31、32、・・・の上端部には、後で詳述する結合剤付き木質チップPの供給手段2が配置されている。
供給手段2は、ベルトコンベヤ21とその表面に平行なリング状の凸条23が複数本設けられた均しローラ22とを備えている。
図2−1及び図2−2の配向積層装置に用いられる木質材片の製造方法の工程を、図3−1〜図3−3に示す。図3−1は破砕木質材片を分級する工程、図3−2は高温高湿室で含水率を調整する工程、図3−3は結合剤を混合する工程をそれぞれ説明する模式図である。
まず、図3−1に示すように,廃木材を粉砕機や切削機等で(図示せず)で粉砕あるいは切削して得た破砕木質材片P1を分級機7(本例では、ウェーブローラー方式の分級機)で分級し、厚さ1mm〜11mm、長さ1cm〜15cmの分級済の木質材片P2を得る。
つぎに、図3−2に示すように、木質材片P2を温度40℃〜110℃、相対湿度1%〜60%の雰囲気に保たれた恒温恒湿室8に入れて12時間以上放置し、含水率調整済みの木質材片P3を得たのち、図3−3に示すように、ドラムブレンダ9に投入し、結合剤10をドラムブレンダ9内の木質材片P3にスプレー散布し、ドラムブレンダ9内で木質材片P3に結合剤10を担持させて結合剤付き木質材片Pを得る
そして、このようにして得られた結合剤付き木質材片Pを、図2−1に示されるように、供給手段2のベルトコンベヤ21に載せて均しローラ22によって、ベルトコンベヤ21上の結合剤付き木質材片Pの厚みを略一定になるように均しながら配向装置3の隙間41、42、・・・に連続的に供給する。配向手段3では、振動付与手段5によって配向手段の板31、32、・・・を振動させ、この振動によって板の上に架かった結合剤付き木質材片Pが隙間41、42、・・・に落下し、隙間41、42、・・・によって配向されながら搬送手段6の搬送面上に積層されていく。
なお、バイブレーター52は、配向手段3のどこに取り付けられていてもよいが、配向手段全体に異常振動や残留振動が発生しないように、重心バランスを取っておかねばならないことはいうまでもない。振動方向は、ベルトコンベア6の進行方向(MD)に向かって、ベルトコンベア6の面から上方、斜め上前方、又はベルトコンベア6の横断方向(TD)となることが好ましい。但し、木質材片Pの供給量が少ない場合は、斜め上後方に振動しても、板31、32、33、・・・の上に架かった木質材片Pは隙間41、42、・・・に落下するので、場合に応じて適宜変更することができる。又、配向手段3の要部には、振動する配向手段3全体を支持するための支持スプリング、例えば複数の支持スプリング54が設けられている。
配向状態を保ちながら落下した木質材片Pは、搬送手段6の上面で直接、または、先に搬送装置6上に載った木質材片Pの上で受けられ、所定の厚みの木質積層マットMになるように次々に積層されるとともに、この木質積層マットMが搬送手段6によって図示していないプレス装置に向かって搬送されていく。送られてきた木質積層マットMがプレス装置でプレス成形されて木質系複合材料が得られる。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の実施の形態のように、板31、32、33、・・・の側方補強板等を設け、これにバイブレータ52を直接取り付ける方法以外に、配向装置3全体をバネによって吊り下げることも可能である(図示せず。)。
上記の実施の形態では、搬送手段6にベルトコンベヤが使用されているが、ローラーコンベヤを用いることもできる。また、上記の実施の形態では、木質材片Pがベルトコンベヤ6上に直接受けられるようになっていたが、コンベヤ上にコール板(図示せず)を載せ、この板の上に木質材片Pを堆積することもできる。
木材廃棄物処理業者から購入したボード用木質材片P1を、ウエーブローラー方式の分級機7(ウエーブローラースクリーン、たいへい社製)を用いて分級し、厚さ1〜8mmの木質材片P2を採取した。この木質材片P2を、雰囲気温度50℃の加熱オーブン8中に24時間放置し、含水量5.2重量%になるまで含水量を調節し、含水率調整済みの木質材片P3とする。
次いで含水量を調節した木質材片P3を、ドラムブレンダー9に投入し、イソシアネート系接着剤10を木材に対し5重量%となるように混和した。このようにして得た木質材片Pを配向積層装置1に投入し、配向積層を行った。
この実施例で用いた配向積層装置は、図2−1及び図2−2に示すものである。
配向手段3には、長さ400mm、高さ500mm、厚さ1.2mmのステンレススチール板をスリット間隙17.5mmで並列して立設し、板下端とベルトコンベア面との間隔を3mmとし、板下端を中央部分から出口に向かって切り上げる形状としたものを使用した。板上端は、ベルトコンベアーの進行方向に向かって水平から10°の傾斜面とした。
突起は、図2−2の(イ)において、板の下端から5mm、及び30mmの位置に水平に取り付けた。突起の高さは1mm、幅3mmであり、下端から5mmの位置に長さ210mmの突起を1本、下端から30mmの位置に長さ360mmの突起を1本、図2−2の(ロ)に示すように、それぞれ相互に対向する板表面に取り付けた。
配向積層装置全体を帯状に巻き回して金属ベルトが設けられ、個々の板31、32、33、・・・は、ベルトコンベア6のMD方向の端部で金属ベルト51に溶接されて、全体が一体となるように構成されている。金属ベルトの、ベルトコンベア6のTD側サイドに、バイブレーター52(振動モーター RV−24D、神鋼電機社製)が、振動方向が水平から25°斜め上前方となるように固定されている。金属ベルト51の四隅位置に、支持スプリング53が設けられて、配向積層装置1全体を、支持台54の上に支持している。 振動方向は水平方向に対し上方略25°とし、振幅2mm、振動回数1710回/分とした。
搬送手段には、ベルトコンベアー上にコール板を乗載したものを使用し、搬送速度を1m/分とした。
上記の処理を行った木質材片Pを木質材片供給手段2から自由落下により配向手段2の上流側端部に投入して厚み50mmの木質積層マットMを形成した。
(比較例1)
実施例1に対し、突起を省略した以外、実施例1に同じとした。
(比較例2)
図4に示す底板を有する従来型の配向積層手段(特許文献3に準じた手段)を用い底板の傾き10°、振動条件を振幅0.8mm、振動回数3600回/分とした以外は実施例
1と同じとはして木質積層マットMを形成した。
この比較例で用いた配向手段は、本発明の実施例1で示された配向手段に対し各板の下端に底板Bを設けた以外は実質的に同じ構成である。この配向積層手段では、上流側に落下した木質材片が、傾斜面とされた底板Bの上に積層され、装置の振動によって傾斜面に沿って下方に送り出されていく。
(比較例3)
振幅1.2mm、振動回数3500回/分とした以外は比較例2と同じとした。
前記実施例並びに比較例により木質積層マットを形成した結果、実施例1では、スムーズに形成でき、木質材片Pの詰りの発生は皆無であった。
これに対し、比較例の何れにおいても木質材片Pの詰りが発生し、比較例1では軽度のマット割れが、比較例3では中度のマット割れが、比較例2では重度の割れが観られた。
特に、比較例3では、配向積層装置内で木質マットの移動速度が上昇して部分的に厚さが薄くなる箇所が発生し、木質マットがベルトコンベア上に移載する際、木質マットが先に移載した木質マットに乗り上げてチップの配向方向が水平方向から垂直方向にずれる現象が発生した。
本発明の木質材片の配向積層装置の基本的構成を示す図面である。 図1−1の配向積層装置における並列板の構成の一例を示す図面である。 図1−1の配向積層装置における並列板の突起の配置パターンを示すための図面である。 図1−1の配向積層装置における並列板の突起の長さに対する配置パターンを示すための図面である。 図1−1の配向積層装置における並列板の下端構成を示すための図面である。 本発明に係る木質材片の配向積層装置の実施例を示す図面である。 同上実施例における並列板の突起を示すための図面である。 破砕木質材片を分級する工程を説明するために使用した図面である。 高温高湿室で含水率を調整する工程を説明するために使用した図面である。 結合剤を混合する工程を説明するために使用した図面である。 比較例で用いた、従来型の配向装置を示す図面である。
符号の説明
2 供給手段
3 配向手段
30 突起
31、32、・・・ 板
41、42、・・・ 隙間
5 振動付与手段
6 搬送手段
P、P1、P2、P3 木質材片
M 木質積層マット

Claims (6)

  1. 結合剤が付着乃至は混和された木質材片を長さ方向に略揃えて並べながら積み重ねる木質材片の配向手段と、前記木質材片が積層される積層マットに対する搬送手段とからなり、前記配向手段は前記積層マットの搬送手段の直上に位置して搬送方向と略平行になるように並列に立設された複数の板とこれら板を前記搬送手段によるマットの搬送方向に対し斜め上方に向かって振動させる振動機構を備え、各板の木質材片に接する表面には前記振動に伴い木質材片を蹴り上げる突起が設けられていることを特徴とする木質材片の配向積層装置。
  2. 前記突起が前記配向手段の振動方向の斜め上方向に対しそれよりも小さな角度の方向に延設されていることを特徴とする請求項1記載の木質材片の配向積層装置。
  3. 前記突起が板下端より上方で、配向手段下の搬送手段上に積層される木質マット表面の上端位置よりも下方に配設されていることを特徴とする請求項1または2記載の木質材片の配向積層装置。
  4. 前記突起が積層される積層マット表面の高さに応じて段階的に高さを変えて配設されていることを特徴とする請求項1〜3何れか記載の木質材片の配向積層装置。
  5. 前記突起が互いに対向する板表面に異なる高さで配置されていることを特徴とする請求項1〜4何れか記載の木質材片の配向積層装置。
  6. 配向手段の複数の板の下端と搬送手段表面との隙間が、積層される積層マット表面の高さに応じて徐々に広げられていることを特徴とする請求項1〜5何れか記載の木質材片の配向積層装置。
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