JP3338030B2 - 木質系構造材料の製造方法 - Google Patents
木質系構造材料の製造方法Info
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Description
剤で結合されてなる木質系構造材料を製造する方法に関
する。
材料片と結合剤の混和物を木質材料片の長手方向の向き
を揃えて積層して加圧・加熱することによって得られる
(具体例として特公昭50−17512号を参照)。こ
の場合、木質材料片を木質系構造材の厚さ方向に積層
し、マット状にしてから加圧・加熱することも知られて
いる(特許登録公報第2527761号明細書を参
照)。
は、構造材料として必要な強度を得るために、繊維方向
に一定以上の長さを有する細長い木質材料片を用いる必
要があり、上記特公昭50−17512号公報記載の技
術では、15cm以上の繊維方向長さを有する木質材料
片が用いられている。短い木質材料片が使用出来ないの
は、得られる構造材料の強度が確保出来ないからであ
る。
から落下させた木質材料片の向きを揃えるためのディス
クオリエンター等の配向積層機が知られており、ディス
クオリエンターに落下させた木質材料片を等間隔に多数
配置されたスリットの間に通すことにより向きを揃える
ことが出来るが、スリットの間隔は当然木質材料片の幅
や厚みの最大値より大きく設定されているので、通常の
幅や厚みの木質材料片はスリットを通り抜けるものの、
向きが振れ易く、振れ角度は木質材料片の長さが短くな
る程大きくなり易い。
層時の水平方向(xy面)に平行で、かつ木質材料片の
長手方向の向きを揃える方向、すなわち配向方向(x方
向)に垂直な方向(y方向)である。配向の振れは、補
強効果の低減及び、木質材料片同士の交絡による隙間の
発生や圧縮成形時の座屈破壊につながり、それらは全て
強度低下の因子となる。
者の検討によれば、近年問題になっている木材の廃棄物
から、従来の方法で用いられている比較的長い木質材料
片を得ることは困難になりつつある。即ち、木材の廃棄
物には、工場や住宅建築現場で発生する端材、部材輸送
後に廃棄される廃パレット材、建物解体時に発生する解
体廃材等があるが、これらはいずれも乾燥しており、か
つ、異物の混入があるため、切削加工用の刃物では損傷
し易く、安定した操業が難しい。
られる木質材料片の長さは2〜10cm程度であるた
め、上記公報記載のような15cm以上の繊維方向長さ
を有する木質材料片を必要とする木質系構造材料の製造
方法では、木材の廃棄物から木質系構造材料の製造は困
難である。
料の製造方法上の問題点に鑑み、例えば15cm未満の
短い木質材料片を用いた場合であっても、長さ方向への
配向の振れによる強度の低下を緩和し、構造材として使
用出来る木質系材料を製造し得る方法を提供することに
ある。
下、第1発明)は、15cm未満の細長い木質材料片に結
合剤を付着させる工程と、木質材料片の長手方向の向き
を揃えて積層することにより、マットを形成する工程
と、形成されたマットを、前記木質材料片の長手方向と
垂直で、かつ、上下方向と垂直の方向から加圧しなが
ら、加熱して木質材料片同士を結合させる工程とからな
ることを特徴とする木質系材料の製造方法である。
は、細長い木質材料片に結合剤を付着させる工程と、木
質材料片の長手方向の向きを揃えて積層することによ
り、マットを形成する工程と、形成されたマットの積層
状態を保持しつつ、木質材料片の長手方向を回転軸とし
て左右いずれかに90度回転させた後、上下方向から加
圧しながら、加熱して木質材料片同士を結合させる工程
とからなることを特徴とする木質系材料の製造方法であ
る。
は、15cm未満の細長い木質材料片に結合剤を付着させ
る工程と、木質材料片の長手方向の向きを揃えて、木質
材料片の長手方向と垂直で、かつ、上下方向と垂直の方
向の外側を規制するガイドの内側に、木質材料片を所定
高さまで積層することによりマットを形成する工程と、
形成されたマットを加圧しながら、加熱して木質材料片
同士を結合させる工程とからなることを特徴とする木質
系材料の製造方法である。
は、細長い木質材料片と結合剤に結合剤を付着させる工
程と、木質材料片の長手方向の向きを揃えて、木質材料
片の長手方向と垂直で、かつ、上下方向と垂直の方向の
外側を規制し、かつ、仕切板を有するガイドの内側に、
木質材料片を所定高さまで積層することによりマットを
形成する工程と、形成されたマットを加圧しながら、加
熱して木質材料片同士を結合させる工程とからなること
を特徴とする木質系材料の製造方法である。
ては、スギ・ヒノキ・スプルース・ファー・ラジアータ
パイン等の針葉樹、シラカバ・アピトン・カメレレ・セ
ンゴンラウト・アスペン等の広葉樹等が挙げられるが、
これら森林から生産される植物材料だけでなく、竹、コ
ウリャンといった森林以外で生産される植物材料をも含
めることが出来る。木質材料の形態としては、上記樹種
の丸太や間伐材等の生材料、工場や住宅建築現場で発生
する端材、部材輸送後に廃棄される廃パレット材、建物
解体時に発生する解体廃材等が挙げられる。
方法として、先ず加工装置には、ベニヤ加工したものを
割り箸状に切断してスティックにするロータリーカッタ
ー、丸太を回転刃で切削してストランドにするフレーカ
ー、表面に刃物のついたロールを回転させて木材を破砕
することで長い木質材料片を得る一軸破砕機等があり、
それらを用いることにより木質系構造材料を構成する木
質材料片を得る。
幅は1mm以上で、上限は製造する木質構造材料の厚み
寸法の1/8程度が好ましい。長さは幅の5倍以上が好
ましく、上限の規制は特にない。但し、本発明の製造方
法は、長さ600mm以下の木質材料片使用時に効果を
発揮し、150mm未満の木質材料片では本発明の製造
方法を用いずに構造材の木質系複合材を製造することは
困難である。但し、上述の形状範囲は厳密なものでな
く、範囲外の木質材料片を用いても軸方向の強度向上の
効果が得られる。
ノール樹脂、尿素樹脂、イソシアネート等、合板やパー
ティクルボード等に用いられる木材工業用の接着剤が挙
げられ、これらの結合剤は、単独あるいは数種類を併用
して良い。結合剤の混和量は、木質材料片の密度、形
状、表面状態によるが、通常は木質材料片の重量に対
し、1〜20重量%の割合が好ましい。
ベヤ上やドラムブレンダー内等で木質材料片に対し、結
合剤をスプレー等の塗布手段を用いることにより、木質
材料片の表面に結合剤を付着させることにより行われ
る。
積層配向装置には、オリエンテッド・ストランド・ボー
ド(OSB)等の既存の木質系成形材料の製造装置で用
いられるディスクオリエンター等が使用出来る。
り、木質材料片を上方向から落下させつつ実質的に成形
ライン方向に木質材料片の長手方向の向きを揃え積層す
ることにより成形されるマットの高さが、ほぼ製品幅と
なる。製品幅を大きくするためマットを高く積層する
と、そのままではマットが崩れ易くなるが、製品幅の高
さのガイドをマットの両側面に設置することによって崩
れを防ぐことが出来る。
ば、ガイドの形状は特に限定されない。さらにマットの
前後面の崩れが防止出来る形状であれば尚良い。具体的
には、厚み1〜5mmの金属板を上面から見て矩形に加
工して内部を中空としたものが、制作面と取り扱いとい
う点から好ましい。
合、ガイドの上面から落下させた木片は、底部では配向
が乱れやすい。配向が乱れる原因としては、オリエンタ
ーから受ける回転モーメント、空気抵抗、他の木片との
接触等により個々の木片が回転し、底部までの落下時間
が長くなるため、オリエンター通過時の配向状態が維持
出来ないことが挙げられる。それを防止するには、ガイ
ドの内側に仕切り板をオリエンターと同間隔で挿入し、
落下中の木片の回転を抑制することが有効であり、それ
により上下の品質安定を確保出来る。仕切版はガイドと
同様に厚み1〜5mmの金属板が好ましく、予めガイド
と一体で作成しても良い。
イドをプレスに挿入し、プレス板の位置をガイドに合わ
せた後で、ガイドを上に引き抜くことで、マットの形状
を崩さずにプレスに挿入可能である。尚、成形ライン方
向とは、成形ラインの進行方向をいう。
明と第2発明では若干異なる。第1発明は、形成したマ
ットを成形ラインにおいて横方向の一方、又は両方から
加熱・加圧する方法であり、連続的に加熱・加圧する方
法と、所定長さに切断したものを一つあるいは複数個同
時に間歇的に加熱・加圧する方法を採ることが出来る。
系成形装置と同様に、熱盤のように木質材料片の表面か
ら伝熱により内部に熱を伝える方法や、蒸気噴射や高周
波加熱等のように内部を直接加熱する方法がある。加熱
の手段としては例えば、既存の木質系成形用の縦型プレ
ス機や連続プレス機を水平方向動作にしたものを用いる
ことが出来る。
圧力の一部が上方向に逃げることにより、マットの上面
が膨らむため上面に近い部分の密度が低下し、さらに配
向が乱れて強度が低下する可能性がある。強度低下防止
のためには、プレス時はマット上面を規制するように熱
盤で抑えることが有効である。
層状態を保持しつつ、成形ライン方向を回転軸として左
右いずれかに90度回転させた後、上下の一方又は上下
両方向から加熱・加圧する方法で、具体的には形成した
マットを所定長さに切断し、マットの積層状態を保持し
たまま、成形ライン方向を回転軸として左右のいずれか
に90度回転させた後に、既存の木質系成形装置によっ
て加熱すると共に通常は、上方向から加圧することによ
って木質系構造材料を得る。
〜250℃の範囲内が好ましい。又、プレスに必要な時
間は反発力の緩和時間と接着剤の硬化時間により決定さ
れる。ここでいう反発力とは、木質材料片により形成さ
れたマットを、製品密度まで圧縮した際にプレス板が受
ける木質材料片のマットからの反発力を意味する。
材料片形状、製品密度、加熱方法等、様々なパラメータ
ーにより変化し、硬化時間も温度や接着剤の種類により
決定されるため、プレスに必要な時間は限定されない。
第1発明、第2発明共に、図1のy方向に振れた木質材
料片の振れを加熱・加圧の工程で押し戻すことにより、
マットの形成時に発生した木質材料片の振れを抑制し、
強度低下を防ぐことが出来る。
明する。図2は第1発明の製造方法について、各実施工
程の一例を模式的に示す図であり、先ず、結合剤混和
(接着剤塗布)工程において、ドラムブレンダー2等の
結合剤混和装置に木質材料片1と結合剤とを混入し、回
転させることにより結合剤を木質材料片に塗布する。
たディスクオリエンター3に対し、接着剤塗布木質材料
片4を上から落下させつつ成形ライン方向に長手方向の
向きを揃えて積層することによりマット5を形成する。
次に加熱・加圧工程では、マット5を横型加熱・加圧プ
レス装置6によって両側方から幅方向に加圧し、所定時
間加熱保持して、高密度化・一体化された木質系構造材
成形品7を得る。また、図3は第2発明の製造方法につ
いて、各実施工程の一例を模式的に示した図であり、配
向積層工程までは、第1発明と同様である。
を保持しつつ、成形ライン方向を回転軸として右方向に
90度回転させた後、縦型加熱・加圧プレス装置6’に
よって加熱下に上方向から加圧するか、加圧後に所定時
間加熱保持して、高密度化・一体化された木質系構造材
成形品7を得る。
いて、積層からプレスまでの工程を図5に模式的に示し
た。移動ステージ9上にマット5の積層の崩れを防ぐた
めのガイド8を載せ、ディスクオリエンター3の下に移
動させる。コンベア10により供給される接着剤塗布木
質材料片4は、ディスクオリエンター3により方向を揃
えられ、ガイド8の中に積層される。一般に流通する木
質系構造材料の長さは通常3m以上あり、ガイドの長さ
も同等以上にする必要があるが、一般のオリエンターか
ら木片が落下する部分の長さは1m以下である。そこ
で、ガイド8内部に均一に積層するためには、ガイド8
の高さにマット5が形成されるまで、積層時に移動ステ
ージ9をライン方向前後(F方向)に往復運動させる。
加熱・加圧プレス装置6にセットし、ガイド8の外側に
沿うように横型加熱・加圧プレス装置6の熱盤を配置す
る。配置確認後、ガイド8をクレーン等で上側に引き上
げると、マット5は形状を崩すことなく横型加熱・加圧
プレス装置6に保持される。その後、所定温度で所定厚
みまでプレスし、所定時間保持することで木質系構造材
料成形品7を得る。
いて、積層からプレスまでの工程を図6に模式的に示し
た。移動ステージ9上にマット51の積層の崩れと配向
の乱れを防ぐための仕切り板付きガイド81を載せ、デ
ィスクオリエンター3の下に移動させる。ここで、ガイ
ド81の仕切り板の間隔と、ディスクオリエンター3の
ディスクの間隔は同一とし、仕切り板とディスクの位置
を合わせて、ディスクオリエンター3から落下した接着
剤塗布木質材料片4が、仕切り板の間にスムーズに落下
するようにセットする。コンベア10により供給される
木質材料片4は、ディスクオリエンター3により方向を
揃えられガイド81の中に積層される。目的とする構造
材の寸法が長い場合は、図5の説明と同様に積層時に移
動ステージ9をライン方向前後(F方向)に往復運動さ
せる。
ガイド81ごと、横型加熱・加圧プレス装置6にセット
し、ガイド81の外側に沿うように横型加熱・加圧プレ
ス装置6の熱盤を配置する。配置確認後、ガイド81を
クレーン等で上側に引き上げると、マット5は形状を崩
すことなく横型加熱・加圧プレス装置6に保持される。
その後、請求項3と同様に、所定温度で所定厚みまでプ
レスし、所定時間保持する。プレス前のマット51は図
7のようにマットのブロック51a、51b、51c、
51d、51eの間に隙間があるか、隙間がない場合で
も積層が不連続な状態である。しかし、横方向からのプ
レス圧が加わることで隙間が解消され、成形品71中に
欠陥部として残ることはない。
共に、図1のy方向に振れた木質材料片の振れを加熱・
加圧工程で押し戻し、マットの形成時に発生した木質材
料片の振れを抑制・緩和することが可能となり、強度低
下を防ぐことが出来る。そのため、繊維長さが例えば、
15cm未満の短い木質材料片からでも、木質系構造材
料の製造が可能となる。又、第3発明では、ガイドを用
いることでマット崩れを防止するため、大きい断面の成
形品を製造することが可能となり、第4発明では、仕切
り板を設けることで落下中の木片の回転を抑制し、上下
方向の品質が安定する。それにより既存の木質系構造材
料と同等の生産性と品質安定性が確保出来る。
て詳細に説明する。 (実施例1)木材廃棄物処理業者から購入したボード用
チップを、送風機により風選し、幅が1〜5mm、長さ
が20〜100mmの木質材料片1をより分けた。収率
はボード用チップ全体の40%であった。次に、得られ
た木質材料片1を図2に示したプロセスにより成形し
た。先ず、結合剤混和(接着剤塗布)工程において、ド
ラムブレンダー2に、木質材料片1と結合剤としてイソ
シアネート系接着剤(木質材料片に対して5重量%)と
を投入し、回転させることにより、イソシアネート系接
着剤を塗布した。
ロセスで、ディスクを20mm間隔で配置したディスク
オリエンター3に対し、接着剤を塗布した木質材料片4
を、ベルトコンベア10上から落下させつつ成形ライン
方向に長手方向の向きを揃えて、内寸幅140mm、長
さ1000mm、高さ240mmのガイド8の中に積層
することによりマット5を形成し、横型熱圧プレス6に
挿入した。
型熱圧プレス6によって両側方から幅方向に40mmま
で加圧し、180度で1時間、加熱保持した。加熱・加
圧後、取り出した木質系構造材の成形品7の寸法は、幅
40mm、高さ240mm、長さ1000mmであり、
密度は0.70g/cm3 であった。成形品7の高さ方
向中央部から幅40mm、高さ90mm、長さ1000
mmの、略2×4断面サンプルを切り出し、曲げ試験を
行った。測定結果は、表1に示した通り、曲げ強度が3
5MPa、曲げ弾性率が8.1GPaであり、構造材と
して利用可能なレベルであった。
mm、高さ600mmの内寸のガイド8を用いる以外は
実施例1と同様に行った。ガイド8中で結合剤混和木質
材料片4を積層し、横型熱圧プレス6で加熱・加圧する
ことで、幅40mm、高さ600mm、長さ1000m
m、密度は0.70g/cm3 の成形品7を得た。上記
成形品7の高さ方向両端面から、幅40mm、高さ90
mm、長さ1000mmの、ほぼ2×4断面サンプルを
切り出し、実施例1と同様に曲げ試験を行った。
げ強度が35MPa、曲げ弾性率が8.2GPaである
が、下側が曲げ強度が29MPa、曲げ弾性率が7.0
GPaであり、両者とも構造材として利用可能なレベル
であるが、下側に強度低下が見られた。
mm、高さ600mmの内寸で、20mm間隔で厚み1
mmの仕切り板が設けられたガイド81を用いる以外は
実施例1と同様に行った。ガイド81中で結合剤混和木
質材料片4を積層し、横型熱圧プレス6で加熱・加圧す
ることで、幅39mm、高さ600mm、長さ1000
mm、密度は、0.68g/cm3 の成形品7を得た。
上記成形品7の高さ方向両端面から、幅39mm、高さ
90mm、長さ1000mmの、略2×4断面サンプル
を切り出し、実施例1と同様に曲げ試験を行った。測定
結果は、表1に示した通り、上側が曲げ強度が34MP
a、曲げ弾性率が8.0GPaで、下側が曲げ強度が3
4MPa、曲げ弾性率が7.9GPaであり、両者とも
構造材として利用可能なレベルであり、かつ下側の強度
低下が見られなかった。
た結合剤混和木質材料片4を用いて、図4に示す各実施
工程により成形した。配向積層の工程で、オリエンター
3により配向積層して、幅Wが240mm、高さHが1
40mm、長さLが1000mmの積層マット5’を得
た。この、積層マット5’を縦型熱圧プレス6’で高さ
方向に40mmまで加圧し、180℃で1時間、加熱保
持した。加熱・加圧後、取り出した木質系構造材料の成
形品7’の寸法は、幅240mm、高さ40mm、長さ
1mであり、密度は0.7g/cm3 であった。実施例
1と同様の2×4断面サンプルを切り出し、曲げ試験を
行ったところ、測定結果は、表1に示した通り、曲げ密
度が23MPa、曲げ弾性率が5.2GPaであり、実
施例1と比較すると著しく低い値であった。
ットを、横方向の一方、又は両方から加熱・加圧するこ
とにより木質材料片の配向の振れを押し戻し、第2発明
は、マットの積層状態を保持しつつ、成形ライン方向を
回転軸として左右のいずれかに90度回転させた後、上
下の一方、又は上下両方向から加熱・加圧することによ
り木質材料片の配向の振れを押し戻し、いずれにして
も、マットの形成時に発生した木質材料片の配向の振れ
を抑制・緩和することが可能となり、木質系構造材料と
して強度低下を防ぐことが出来る。
でマットの崩れを防止するため、大きい断面の成形品を
製造することが可能となり、第4発明では、さらに仕切
り板を設けることで、落下中の木片の回転を抑制し、上
下方向の品質が安定した。以上、本発明によれば、繊維
長さが例えば15cm未満の短い木質材料片であって
も、高い強度が発現出来る木質系構造材料を得ることが
可能となった。
わち配向方向、の振れ方向を示す模式図。
いて、各実施工程の一例を示す模式図。
いて、各実施工程の一例を示す模式図。
いて、積層からプレスまでの工程の具体例を示す模式的
図。
いて、積層からプレスまでの工程の具体例を示す模式
図。
り得られたマット51をライン方向に垂直に切断した断
面を示す模式図。
り得られたマット51を、請求項に示す方向Pからプレ
ス成形することにより得られた木質系構造材料成形品7
1を、ライン方向に垂直に切断した断面を示す模式図。
り得られたマット 51a、51b、51c、51d、51e仕切り板付き
ガイド81で区切られたマットの各ブロック 5’ 従来技術により得られたマット 6 横型加熱・加圧プレス装置 6’ 縦型加熱・加圧プレス装置 7 本発明により得られた木質系構造材料成形品 71 請求項4により得られた木質系構造材料成形品 7’ 従来技術により得られた木質系構造材料成形品 8 マット5の積層の崩れを防ぐためのガイド 81 仕切り板付きガイド 9 移動ステージ 10 ベルトコンベア F 積層工程において、移動ステージを動かす方向 P プレス工程において、プレスする方向
Claims (4)
- 【請求項1】15cm未満の細長い木質材料片に結合剤を
付着させる工程と、木質材料片の長手方向の向きを揃え
て積層することにより、マットを形成する工程と、形成
されたマットを、前記木質材料片の長手方向と垂直で、
かつ、上下方向と垂直の方向から加圧しながら、加熱し
て木質材料片同士を結合させる工程とからなることを特
徴とする木質系材料の製造方法。 - 【請求項2】細長い木質材料片に結合剤を付着させる工
程と、木質材料片の長手方向の向きを揃えて積層するこ
とにより、マットを形成する工程と、形成されたマット
の積層状態を保持しつつ、木質材料片の長手方向を回転
軸として左右いずれかに90度回転させた後、上下方向
から加圧しながら、加熱して木質材料片同士を結合させ
る工程とからなることを特徴とする木質系材料の製造方
法。 - 【請求項3】15cm未満の細長い木質材料片に結合剤を
付着させる工程と、木質材料片の長手方向の向きを揃え
て、木質材料片の長手方向と垂直で、かつ、上下方向と
垂直の方向の外側を規制するガイドの内側に、木質材料
片を所定高さまで積層することによりマットを形成する
工程と、形成されたマットを加圧しながら、加熱して木
質材料片同士を結合させる工程とからなることを特徴と
する木質系材料の製造方法。 - 【請求項4】細長い木質材料片と結合剤に結合剤を付着
させる工程と、木質材料片の長手方向の向きを揃えて、
木質材料片の長手方向と垂直で、かつ、上下方向と垂直
の方向の外側を規制し、かつ、仕切板を有するガイドの
内側に、木質材料片を所定高さまで積層することにより
マットを形成する工程と、形成されたマットを加圧しな
がら、加熱して木質材料片同士を結合させる工程とから
なることを特徴とする木質系材料の製造方法。
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