JPH0741605B2 - 薄物木質ボード - Google Patents

薄物木質ボード

Info

Publication number
JPH0741605B2
JPH0741605B2 JP12490893A JP12490893A JPH0741605B2 JP H0741605 B2 JPH0741605 B2 JP H0741605B2 JP 12490893 A JP12490893 A JP 12490893A JP 12490893 A JP12490893 A JP 12490893A JP H0741605 B2 JPH0741605 B2 JP H0741605B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strands
strand
board
strength
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12490893A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06304911A (ja
Inventor
慶之助 島中
Original Assignee
株式会社住建産業
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社住建産業 filed Critical 株式会社住建産業
Priority to JP12490893A priority Critical patent/JPH0741605B2/ja
Publication of JPH06304911A publication Critical patent/JPH06304911A/ja
Publication of JPH0741605B2 publication Critical patent/JPH0741605B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Dry Formation Of Fiberboard And The Like (AREA)
  • Floor Finish (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄物木質ボードの構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】表・裏面がMDF(中比重繊維)層、内
部がストランド層で形成した木質ボードは本願出願人の
みが製造している。
【0003】その方法を述べると、長いスチールベルト
上に、接着剤が噴霧された木繊維(ファイバー)が堆積
され、更に、その上に接着剤が噴霧された木片(ストラ
ンド)が無配向(ランダム)に堆積され、最上部には、
下部と同様のファイバーを堆積して、これをスチールベ
ルトによりホットプレス内に移送して熱圧成型するもの
である。
【0004】この時、ストランドとしては、厚み0.5
mm前後、長さ50mm前後、幅30〜50mm程度の
ものが用いられているが、ストランドがある程度の大き
さを有しているので、パーチクルボード、中比重繊維板
よりもはるかに強度を有し、しかも、表・裏面のMDF
層により、化粧性に適する平滑面を持ったボードとなっ
ている。
【0005】しかし、合板やLVLほどの強度は有して
おらず、従って、比較的総厚みが厚い時は、実用上の強
度に大きな支障はないが、総厚みが薄くなってくると、
タワミ、破壊強度が目立ち始め、即ち、一般的な床材な
どの厚み12〜15mm程度で使用しようとすると、強
度不足が生じてくる。
【0006】木質基材による強度は、構成するストラン
ドに大きく影響する場合が多く、即ち、挽き材、単板、
木片、チップ、ファイバー、パルプ等と、ストランドの
大きさが小さくなるにつれて、通常、それで構成される
板状基材の強度は弱くなる。
【0007】従って、ストランドの形状を大きくするこ
とが強度アップにつながるが、ストランド形状の変更
は、工程や設備の大幅な改善を要する場合が多く、煩雑
さやコスト高となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、この発明は、
工程や設備の大幅な改善を要せず、ストランドも従来の
大きさの素材を用いて、強度アップできる薄物木質ボー
ドの構造を開発することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、表・裏面がMDF層、内部がストランド層
である木質ボードにおいて、該ボードの内部に位置する
ストランド層のストランドが、外側が粗く、内側が細か
く構成されていることを特徴とする薄物木質ボードより
構成されるものであり、さらに、ストランドは、一定方
向に配向するものより構成される。
【0010】
【作用】本発明の実施においては、ストランドを作成す
る場合、必ず、厚み・幅・長さに一定のバラツキを生
じ、これをランダムに堆積すれば、大きいストランドの
みで構成したものと、小さいストランドのみで構成した
ものの中間的な強度となる。
【0011】そこで同じバラツキをもつ材料を、粗いも
のと細かいものとに分け、粗いものを外側に、細かいも
のを内側になるよう配置して堆積すれば、ほぼ粗いもの
のみのストランドで構成したものと同程度の強度とな
り、混合して使用した時に比較すると強度アップにつな
がる。
【0012】また、パーチクルボードにおいても、1/
2mm径の粒子を、粗・細に区分けし、堆積する場合が
あるが、この場合は通常粗いものを内側に、細かいもの
を外側に配して、表面性を平滑する場合が一般的であ
り、本発明とはその目的を異にする。
【0013】
【実施例1】本発明の最適な実施例について添付図1を
参照して以下説明すると、表・裏面がMDF層(1)
(1′)、内部がストランド層(2)である木質ボード
(X)において、該ボード(X)の内部に位置するスト
ランド層(2)のストランドが、外側(2a)が粗く、
内側(2b)が細かく構成されていることを特徴とする
薄物木質ボードより構成される。
【0014】ストランドは、ラジアータパインの角材を
回転するドラムカッターで削り、厚み0.5mm、長さ
50mm、幅30〜50mmの木片に作成するものであ
る。
【0015】そして、キルンドライヤーで乾燥した後、
メラミンユリア共縮合樹脂接着剤を噴霧するドラム内に
投入し、ストランド全面を塗布するものであり、接着剤
はストランドの重量に対して約11%塗布するものであ
る。
【0016】一方、ラジアータパインの小角材を、サイ
ジングマシン等で繊維状にし、乾燥後、ストランドと同
様にメラミンユリア共縮合樹脂接着剤を噴霧するドラム
内に投入し、繊維の全面に接着剤を約11%塗布するも
のである。
【0017】次に、上記原料を、スチールベルト上に先
ず繊維状物を50mm厚さに堆積し、順次、ストランド
の粗いもの、細かいもの、粗いもの,そして繊維状物を
各々50mm厚さに堆積し、ホットプレスに挿入し、熱
盤にて150℃、30kg/m、20分間プレスした。
【0018】因に、ストランドの分別は、ストランドを
落下させながら横から風速3m/分の風をあてて、遠く
に飛んだ方から1/3を細かいものとした。
【0019】
【実施例2】更に、本発明の他の実施例について添付図
面を参照して以下説明すると、表・裏面がMDF層
(1)(1′)、内部がストランド層(2)である木質
ボード(X)において、該ボード(X)の内部に位置す
るストランド層(2)は、それぞれ一定方向に配向する
ことを特徴とする薄物木質ボードである。
【0020】また、ストランドを堆積する時に、ストラ
ンドを細長いスリットを通して落下させ、ストランドの
繊維方向を、概ね一定方向に揃えて堆積すると、一層の
強度アップにつながる。
【0021】〔比較例1〕 実施例1において、ストラ
ンドを分別せず同一量をランダムに落下させて堆積させ
た。
【0022】〔比較例2〕 比較例1において各原料の
堆積量を20%増加させ、18mmの木質ボードを得
た。
【0023】〔比較例2〕 15mm厚、ラワン合板を
購入た。
【0024】以上のボードを曲げ試験機にて、試験し、
曲げ強度、曲げヤング係数を求めて次の表1に示す結果
を得た。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明は、以上の構成よりなるものであ
り、この発明の構造(実施例1、実施例2)は、表−1
の結果より明らかなように、従来の構造(比較例1)に
比較して20/30%もの強度アップが可能となり、例
えば床材にした場合、同一厚みで従来の構造の20%厚
み増加相当分に近づき、また合板などの強度に匹敵させ
ることができる等、極めて有益なる効果を奏するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す説明図である。
【図2】本発明の一実施例を示すストランドの配向性を
示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施例を示すを示すストランドのラ
ンダムを示す斜視図である。
【図4】本発明の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 MDF層 1′MDF層 2 ストランド層 2a 外側 2b 内側 X 木質ボード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表・裏面がMDF層、内部がストランド
    層である木質ボードにおいて、該ボードの内部に位置す
    るストランド層のストランドが、外側が粗く、内側が細
    かく構成されていることを特徴とする薄物木質ボード。
  2. 【請求項2】 ストランドが一定方向に配向しているこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の薄物木質ボ
    ード。
JP12490893A 1993-04-27 1993-04-27 薄物木質ボード Expired - Lifetime JPH0741605B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12490893A JPH0741605B2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 薄物木質ボード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12490893A JPH0741605B2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 薄物木質ボード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06304911A JPH06304911A (ja) 1994-11-01
JPH0741605B2 true JPH0741605B2 (ja) 1995-05-10

Family

ID=14897093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12490893A Expired - Lifetime JPH0741605B2 (ja) 1993-04-27 1993-04-27 薄物木質ボード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0741605B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022182763A (ja) * 2021-05-28 2022-12-08 大建工業株式会社 木質複合材、内装材、床材及び防音床材
JP2023039720A (ja) * 2021-09-09 2023-03-22 大建工業株式会社 木質複合材及び床材

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL2794210T3 (pl) * 2011-12-23 2019-03-29 Basf Se Materiały lignocelulozowe z nierównomiernie rozprowadzonymi ekspandowanymi cząstkami tworzywa sztucznego znajdującymi się w rdzeniu

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2022182763A (ja) * 2021-05-28 2022-12-08 大建工業株式会社 木質複合材、内装材、床材及び防音床材
JP2023039720A (ja) * 2021-09-09 2023-03-22 大建工業株式会社 木質複合材及び床材

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06304911A (ja) 1994-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2872337A (en) Method of coating a felted fibrous mat
CA3158879A1 (en) Oriented strand board with recycled wood
US20050129912A1 (en) Method of producing cellulosic article having increased thickness, and product thereof
US20030150522A1 (en) Process for producing woody composite material
JP4154792B2 (ja) 造作部材
RU2755311C1 (ru) Способ изготовления древесноволокнистой панели
US4883546A (en) Process for the manufacture of wood fiber boards
US2821497A (en) Edge-surfaced woody product
JPH0741605B2 (ja) 薄物木質ボード
RU2444443C1 (ru) Способ получения древесно-стружечной плиты и древесно-стружечная плита с блестящим покрытием из слоистого материала
AU2003254928B2 (en) Apparatus for orienting and laminating binder-adhered wood chips and method of manufacturing wooden composite material
US2876153A (en) Synthetic board and method of manufacture
JP5855219B2 (ja) 木質繊維板の製造方法
US4285843A (en) Wood chip board and process for the preparation thereof
US5741391A (en) Method for the preparation of board
JP5816668B2 (ja) 木質繊維板
JP2649985B2 (ja) 複合板及びその製造方法
JPH10244514A (ja) 複合板
JP2004188831A (ja) 再生板材とその製造方法
US8178016B2 (en) Method for manufacturing a multilayered composite molded part
JP4351604B2 (ja) 木質材片の配向積層装置
JP4012419B2 (ja) 木質チップ配向積層体
JP2004322545A (ja) 木質材片の長さ選別方法
JP3218823B2 (ja) 木質板の製法
JP2527517Y2 (ja) 積層板

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term