JP2006110867A - 成型装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】下型と上型の型合わせ面から溶湯が漏出するのを防止して、成型作業を適正に行うことができる成型装置を提供する。
【解決手段】下型ユニット21を構成する水平支持板25の上面に、複数の油圧シリンダ34を立設し、そのピストンロッド35により下型把持体36を昇降可能に支持する。前記水平支持板25の中央部に立設された押出ロッド40によって、前記下型把持体36及び下型37に取り付けられた円筒体42の内部に貯留室47を形成する。上型ユニット22が下降動作され、その上型54の下面が下型37の上面に接触され、下型37と上型54が型合わせされて、両者の間にキャビティが形成された状態で、上型ユニット22をさらに下方に移動して、下型把持体36及び下型37を下方に移動する行程で、前記油圧シリンダ34の加圧室97から排出される圧油の圧力を一定に保持し、上型54と下型37の型合わせ面の押圧力を適正圧力に保持する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、各種の製品をキャビティ内で成型するための成型装置に関するものである。
従来の成型装置として、図9に示すものが提案されている。この成型装置は下型ユニット111と、上型ユニット112を備えており、下型ユニット111の水平支持板113の上面には、複数の取付筒114を介して、支持ロッド115が複数カ所に立設されている。前記各支持ロッド115には、下型把持体116が昇降可能に装着されている。前記取付筒114と、下型把持体116の間には、コイルばね117が介在され、前記下型把持体116を常には上方に浮上するように付勢している。前記下型把持体116の上面中央部には、下型118が嵌合固定されている。前記上型ユニット112を構成する上型把持体119は、図示しない昇降機構によって昇降動作されるようになっており、前記上型把持体119の中央部には上型120が取り付けられている。前記下型118と上型120の間には、図10に示す下型把持体116と上型把持体119の型合わせ状態において、キャビティ121が形成されるようになっている。前記下型把持体116及び下型118の中央部には、貯留室122が形成され、前記水平支持板113の上面に立設された押出ロッド123を前記貯留室122の内部に下方から挿入している。
図9に示すように、前記上型ユニット112が下型ユニット111から上方へ離隔された型開き状態において、前記貯留室122内に溶湯を注入し、上型ユニット112を下方へ移動させて、図11に示すように下型把持体116及び下型118の上面に上型把持体119の下面を接触させる。この状態で、前記下型118と上型120によって形成されたキャビティ121内の空気を上型把持体119に形成した減圧通路119aを用いて外部へ吸引して排除して、キャビティ121内を減圧する。さらに、図10において、上型ユニット112を下方へ移動して、下型ユニット111を前記コイルばね117の弾性力に抗して下方に移動する。この下型把持体116及び上型把持体119の下方への移動により、押出ロッド123が貯留室122内に相対的に進入されて、貯留室122内の溶湯が前記キャビティ121内に押し出され、図11に示すように、キャビティ121内に所定形状の製品が成型される。(特許文献1参照)
特開2004−230386号公報
ところが、上記従来の成型装置は、前記下型ユニット111の下型把持体116がコイルばね117によって上方に浮上保持されているので、図10に示すように、前記下型把持体116の上面に上型把持体119の下面が接触された型閉め状態から前記下型把持体116及び上型把持体119が共に下方へ移動する溶湯のキャビティへの注入行程において、次のような問題が生じる可能性があった。すなわち、前記上型把持体119の下面に対する下型把持体116の上面の接触界面の押圧力は、前記コイルばね117によって設定されるようになっていたので、型合わせ面の接触圧力が必ずしも適正に保持されるとは限らず、コイルばね117による押圧力が弱くなった場合には、型合わせ面から前記溶湯が漏出する恐れがあった。
本発明の目的は、上記従来の技術に存する問題点を解消して、型合わせ面から溶湯が漏出するのを防止して、成型作業を適正に行うことができる成型装置を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、成型用のキャビティを形成可能な下型と上型をそれぞれ上下方向に接近又は離間可能に対向して配置し、前記下型の下部に成型用のキャビティに連通する被成型材料の貯留室を設け、該貯留室にその下方の所定位置に配置された押し出し手段の押し出しロッドを挿入し、前記下型及び上型の型閉め後に両型を同時に下降させる行程により前記貯留室の被成型材料を前記押し出しロッドにより前記キャビティ内に押し出すようにした成型装置において、前記下型を所定位置に上向き設けた複数の液圧シリンダのピストンロッドにより昇降可能に支持し、前記下型及び上型を同時に下降させて被成型材料を前記キャビティ内に押し出す行程において、各液圧シリンダの加圧室の圧力を前記両型の型閉め状態が保持されるように調整する圧力調整手段を設けたことを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記下型には前記貯留室を構成する円筒体が嵌入固定され、該円筒体には前記下型の下方の所定位置に設けた水平支持板に立設された押出ロッドが挿入され、前記各液圧シリンダは前記水平支持板に立設され、各液圧シリンダのピストンロッドの上端部により前記下型が支持されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2において、前記各液圧シリンダの加圧室と液タンクとを接続する管路には、液ポンプと、前記加圧室へ液圧を供給する供給ポート及び前記加圧室から圧液を排出するドレンポートを備えた切換弁とが設けられ、前記切換弁のドレンポートと液タンクとを接続するドレン管路には圧力調整手段としての圧力調整弁が設けられていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項において、前記各液圧シリンダは、成型装置の下部支持台に取り付けられ、前記下型が各液圧シリンダを残して交換可能に構成されていることを要旨とする。
請求項1〜4に記載の発明によれば、上型が下型に向かって下降動作され、下型の上面に上型の下面が接触された型閉め状態から、下型及び上型が同時に下方に移動されるキャビティへの溶湯の注入行程において、下型が複数の液圧シリンダのピストンロッドによって、上方向へ一定値以上の圧力で押圧された状態で下方へ移動される。この結果、下型と上型の型合わせ面の押圧力が適正に保持されて、キャビティ内の溶湯が型合わせ面から外部へ漏出するのを防止することができる。
請求項4記載の発明は、前記液圧シリンダが前記下型と別体で形成され、成型装置の下部支持台に取り付けられているので、規格の異なる複数の下型にそれぞれ液圧シリンダを装着しなくても済み、部品点数を低減してコストダウンを図ることができる。
以下、本発明を具体化した成型装置の一実施形態を図1〜図8に従って説明する。
最初に、図7に基づいて成型装置全体の概略構成について説明する。
下部支持台11の下面には脚部12が設けられ、下部支持台11の上面には複数(この実施形態では4)箇所に案内支柱13が上方に向けて互いに平行に、かつ上方から見て四角形の四隅に位置するように立設されている。前記案内支柱13の上端部間には上部支持台14が水平に架設されている。前記各案内支柱13の上部には昇降板15が上下方向の往復動可能に水平に装着されている。この昇降板15は前記上部支持台14に下向きに固定した複数(一箇所のみ図示)の昇降用シリンダ16のピストンロッド17によって昇降動作されるようになっている。
前記下部支持台11の上面には前記4本の案内支柱13の間に位置するように下型ユニット21が装設されている。又、前記昇降板15の下面には上型ユニット22が装設されている。この下型ユニット21と上型ユニット22によって金型ユニット23が構成されている。
そこで、金型ユニット23の下型ユニット21と上型ユニット22の構成を図2を中心に説明する。
図2に示す下型ユニット21を構成する水平支持板25は、図7に示す前記下部支持台11の上面に図示しないクランプ機構によって取り外し可能に取り付けられるようになっている。
前記水平支持板25の上面には複数(この実施形態では4本)の油圧シリンダ34が上方に向けて互いに、かつ上方から見て四角形の四隅に位置するように平行に立設されている。各油圧シリンダ34のピストンロッド35には鉄等の金属材料よりなる下型把持体36が上下方向の往復動可能に装着されている。前記下型把持体36の上面に設けた凹部には下型37が取り外し可能にボルト38によって締め付け固定されている。
前記水平支持板25の中央部上面には円筒状をなす台座39がボルトによって固着され、この台座39の上端部に形成された雄ネジ部391には、押し出し手段を構成する押出ロッド40の雌ネジ部401が螺合されている。前記台座39の中心部には、前記押出ロッド40に設けた冷却用ジャケット402に冷却水を供給するための冷却水供給部材41が収容され、外部から冷却水を供給するようになっている。
前記下型把持体36と下型37の中心部には円筒体42が上下方向に嵌入固定され、その下端外周に形成されたフランジがボルト43によって下型把持体36に締め付け固定されている。前記円筒体42の内周面にはライナー44が嵌入され、前記円筒体42の下端部にボルト45によって取り付けられたストッパー46によって所定位置に保持されている。前記押出ロッド40の上端部は前記ストッパー46に形成した挿通孔461と前記ライナー44の内周面441内に挿入されている。前記ライナー44の内周面441と押出ロッド40の上端面によって形成される有底円筒状の空間を溶湯等の被成型材料の貯留室47としている。この貯留室47内に溶湯Yが上方から注入されるようになっている。
次に、前記昇降板15に装着される上型ユニット22について説明すると、金属材よりなる第1上型把持体51の上面には連結部材511が複数箇所に連結され、この連結部材511が図7に示す前記昇降板15の下面に対し図示しないクランプ機構により固着されるようになっている。前記第1上型把持体51の下面には第2上型把持体52がボルト53によって締め付け固定されている。この第2上型把持体52の下面には上型54が取り外し可能にボルト55によって締め付け固定されている。この上型54に形成された第2成型面541と、前記下型37に形成された第1成型面371とによって所定形状の製品を成型するためのキャビティK(図3参照)が形成されるようになっている。
前記第1上型把持体51には案内支柱56が複数箇所に設けられ、この案内支柱56には第1昇降板57及び第2昇降板58がボルト59によって連結された状態で同時に昇降可能に装着されている。前記第2昇降板58には案内ロッド60が複数箇所(図2に一箇所図示)に下向きに連結され、各案内ロッド60は前記第2上型把持体52に形成された案内通路521及び上型54に形成された案内通路542に摺動可能に挿入されている。又、第2昇降板58には製品を押し出すための円筒状の押し出し筒61が複数箇所(図2に一箇所図示)に下向きに連結され、この押し出し筒61は前記第2上型把持体52及び上型54に形成された案内通路522,543に昇降可能に挿入されている。前記第1上型把持体51には案内ロッド62が取り付けられ、その中間部及び下端部は前記押し出し筒61内に挿入されている。
前記第2昇降板58には押し出しピン71の上端部が連結され、該押し出しピン71は第2上型把持体52、上型54に設けた案内通路523,544に挿入されている。
次に、図5,6を中心に成型装置の詳細について説明する。
前記第2上型把持体52の中央部上面には円筒状をなす支持部材72が複数箇所にボルト73(図1参照)によって第2上型把持体52に締め付け固定されている。前記支持部材72の上面にはシリンダ74が下向きに設置され、ボルト75(図1参照)によって前記支持部材72に締め付け固定されている。
図5に示すように、前記シリンダ74のピストンロッド76には加圧部材としての加圧ロッド77が連結されている。この加圧ロッド77の上端部に形成された雄ネジ771は、前記ピストンロッド76に形成された雌ネジ761に螺合されている。
前記加圧ロッド77の中心部には冷却水の通路772が形成され、外部から冷却水が供給されるようにしている。前記加圧ロッド77の上端部にはフランジ部773が1体に形成されている。このフランジ部773には上下方向に溝部774が形成され、前記第2上型把持体52の上部にはボルト82によって回り止め部材81が上下方向に指向するようよに固定され、この回り止め部材81に前記溝部774が係合されている。これによって、加圧ロッド77の回動が阻止されるようになっている。
前記第2上型把持体52及び上型54には、前記加圧ロッド77を上下方向に案内移動する案内通路524,545が形成されている。前記上型54に設けた案内通路545にはシール部材84が嵌入され、前記加圧ロッド77がこのシール部材84によって上下方向に案内移動されるようになっている。前記案内通路545と、加圧ロッド77の下端面とによって余剰の溶湯を収容するためのダンパー室Rが形成されるようにしている。
前記シリンダ74の上端部に設けられた第1ポート85には油タンク86から油を油圧ポンプ87及び電磁切換弁88によって供給し、ピストン側シリンダ室89に圧油を供給し、前記ダンパー室Rに進入した溶湯Yを加圧するようにしている。又、シリンダ74の第2ポート91には電磁切換弁88の切り換え動作により圧油がシリンダ74内のロッド側シリンダ室92に供給されるようにしている。そして、前記ピストンロッド76及び加圧ロッド77を上方に移動して、ダンパー室Rを形成することができるようにしている。
前記電磁切換弁88と第1ポート85を接続する管路には圧力調整弁93が設けられている。そして、図示しないコンピュータを備えた制御装置からの制御信号に基づいて、ピストン側シリンダ室89に作用する圧力を制御するようにしている。又、第1ポート85が電磁切換弁88によりドレンポートに切り換えられたときに、ピストン側シリンダ室89から油タンク86に排出される油の量を調整して、ピストン側シリンダ室89内の圧力を調整できるようにしている。
この実施形態では、前記シリンダ74、ピストンロッド76及び加圧ロッド77等によって加圧手段が構成されている。
なお、前記下型ユニット21、上型ユニット22には図示しないが、下型37と上型54を冷却するための冷却機構が設けられている。
次に、本発明の特徴的構成について説明する。
図1に示すように、前記油圧シリンダ34のシリンダ本体95の内部は、前記ピストンロッド35に連結されたピストン96によって、下側に位置する加圧室97と、上側に位置する大気圧室98とに区画形成されている。前記加圧室97には、油タンク99から管路100及び油圧ポンプ101を介して圧油が供給されるようになっている。前記加圧室97と前記油タンク99を接続する管路100には、前記加圧室97へ圧油を供給する供給ポート105及び前記加圧室97から圧油を排出するドレンポート106を備えた切換弁104が設けられている。前記切換弁104のドレンポート106と油タンク99とを接続するドレン管路102には圧力調整手段としての圧力調整弁103が設けられている。
従って、前記切換弁104が図1に示すドレンポート106から供給ポート105に切り換えられると、前記油圧ポンプ101を介して、圧油が前記加圧室97に供給され、図2に示すように前記ピストン96及びピストンロッド35が上昇して、下型把持体36及び下型37が上方へ移動されるようになっている。反対に、前記切換弁104が供給ポート105からドレンポート106に切り換えられると、前記加圧室97内の圧油が前記圧力調整弁103を通して油タンク99に排出され、圧力調整弁103によって前記加圧室97の圧力が一定値に保持されるようになっている。
次に、前記のように構成した成型装置の動作について説明する。
図1は下型ユニット21から上型ユニット22が上方に離隔された型開き状態を示し、加圧ロッド77が最下端位置に移動され、図5に示す電磁切換弁88により第1ポート85及び第2ポート91が共にドレンポートに切り換えられ、ダンパー室Rが最小の容積となっている。又、前記切換弁104がドレンポート106に切り換えられ、ピストン96が下端限に停止され、下型把持体36及び下型37も下端限に停止され、貯留室47が最小の容積となっている。この状態において、前記切換弁104を切り換え作動して、ドレンポート106から圧力供給ポート105に切り換えると、ピストンロッド35によって図2に示すように前記下型把持体36が上昇され、貯留室47が最大容積となる。この状態で、前記貯留室47内に溶湯Yを注入する。
次に、図2において、上型ユニット22を下方に移動し、図3に示すように、上型54の下面が下型把持体36及び下型37の上面に接触してキャビティKが形成される高さ位置、つまり型閉め位置に移動して停止する。この型閉め状態において、図示しない減圧機構により前記キャビティK内の圧力を減圧する。
その後、前記切換弁104が圧力供給ポート105からドレンポート106に切り換えられた状態で、上型ユニット22が下降動作されて上型54によって下型把持体36及び下型37が下方へ移動される。この下型把持体36及び下型37の下降行程において押出ロッド40がライナー44内を上方に相対移動することになるので、貯留室47に貯留されていた溶湯YがキャビティK内に圧入される。このようにしてキャビティKの形状に倣った製品90が成型される。
前記キャビティK内に流入した溶湯Yのうち余剰分は、加圧ロッド77を上方に移動しつつ、ダンパー室R内に進入する。このとき、加圧ロッド77を上方に押し上げるときに所定の抵抗が付与されるように、第1ポート85に接続された圧力調整弁93によりピストン側シリンダ室89内の圧力が適正圧力となるように制御される。
加圧ロッド77が成型作業の最終段階で最上限位置に移動された後に、電磁切換弁88を作動して、第1ポート85に圧油を供給し、シリンダ74の加圧ロッド77を下方に移動してダンパー室R内の余剰溶湯Yを加圧する。このときも、前記圧力調整弁93によりダンパー室Rの加圧力が適正に制御される。
このようにして、製品90の製造が完了すると、上型ユニット22が上方に移動され、第1上型把持体51及び上型54が製品90とともに上昇し、型開き状態に保持される。製品90は第1及び第2昇降板57,58に設けた押し出し筒61及び押し出しピン71を下方に移動させることによって第2成型面541から分離される。
上記実施形態の成型装置によれば、以下のような特徴を得ることができる。
(1)上記実施形態では、前記水平支持板25に支持された複数の油圧シリンダ34のピストンロッド35によって、下型37を支持する下型把持体36を昇降可能に保持し、前記油圧シリンダ34の加圧室97と油タンク99の間に管路100,102及び圧力調整弁103及び切換弁104を設けた。このため、前記下型把持体36の上型ユニット22による下降動作時に、油圧シリンダ34の加圧室97の圧力を前記圧力調整弁103により前記両型37,54の型閉め状態が確実に保持されるように適正圧力に保持することができる。この結果、上型54と下型37の型合わせ面の型閉め力を適正に保持し、キャビティK内の溶湯Yが型合わせ面に侵入したり、外部に漏出したりするのを防止することができる。
(2)上記実施形態では、前記上型54にダンパー室Rを形成し、シリンダ74のピストン側シリンダ室に対して所定の圧力を付与するようにした。このため、貯留室47からキャビティK内に供給された溶湯Yの1部が前記加圧ロッド77を上方に押動してダンパー室Rに流入するので、余剰被成型材料としての余剰溶湯YをキャビティKから外部に逃すことができる。従って、下型37と上型54の型合わせ面に余剰溶湯が侵入して製品の外形形状が損なわれるのを防止することができる。
又、貯留室47に対する溶湯Yの貯留量を厳密に管理しなくてもよいので、貯留室47への溶湯Yの注入作業を迅速に行い、成型作業の能率を向上することができる。
(4)前記実施形態では、加圧ロッド77は、押出ロッド40による溶湯Yの押し出し動作の開始時に前記ダンパー室Rの容積を最小にする位置に保持され、押し出し動作の最終段階で容積が最大となる位置に切り換えられるようにした。このため、前記ダンパー室Rの容積を最初から最大にしておく場合と比較して、キャビティK内に溶湯Yを確実に充填することができる。
(5)上記実施形態では、シリンダ74のピストンロッド76を下方に移動させて、加圧ロッド77によって余剰の溶湯を収容したダンパー室Rを加圧することができ、製品の密度を向上することができる。
次に、この発明の別の実施形態を図8に基づいて説明する。
この実施形態においては、前記油圧シリンダ34及びピストンロッド35を前記下部支持台11の下面側に装着している。前記水平支持板25の上面には、前記下型把持体36に形成されたガイド穴362に挿入されるガイドロッド107が立設されている。前記油圧シリンダ34には、図示しないが前述した実施形態の油圧回路装置(図1参照)と同じ油圧回路装置が接続されている。その他の構成は前記実施形態の成型装置と同様である。
この実施形態においては、前記油圧シリンダ34を下部支持台11側に設けたので、前述した下型ユニット21側に設ける構成と比較して、機種の異なる下型ユニット21の部品点数を低減して、製造を容易に行いコストの低減を図ることができる。
なお、この発明は次のように変更して具体化することもできる。
○ 圧力調整手段の構成を、例えば前記下型ユニット21が下降する距離に比例して前記加圧室97の圧力が強くなるようにする等適宜に変更してもよい。
○ 前記実施形態では溶湯を用いて製品の製造を行うようにしたが、被成型材料として個体と液体が共存する半凝固材料を用いて製品の成型を行うようにしてもよい。又、例えば200〜300℃に加熱された固体のアルミニウム等の金属の被成型材料を前記貯留室47内に収容して熱間成型するようにしてもよい。
○ 前記各実施形態において前記下型ユニット21を傾動機構により傾斜したり、型合わせ位置から前方、側方又は後方に退避した位置に切り換えるようにしたりしてもよい。
○ 前記加圧ロッド77を成型作業の開始前に上方に移動しておき、成型作業の途中でダンパー室Rに余剰溶湯を進入させ、成型作業の最終段階で加圧ロッド77を下方に移動して、ダンパー室Rの余剰溶湯を加圧するようにしてもよい。
○ 前記ダンパー室Rの形成位置を、下型37の第1成型面371又は上型54の第2成型面541の任意の位置に設定してもよい。
○ 前記加圧ロッド77を成型作業の開始前に上方に移動してダンパー室Rを開放しておき、下型37と上型54の型合わせ後に押出ロッド40により溶湯YをキャビティK及びダンパー室Rに進入させる。その後、圧力調整弁93によりピストン側シリンダ室89の圧力を制御することにより、加圧ロッド77を低圧力で下方に移動しダンパー室Rの余剰溶湯を加圧し、所定時間経過後に高圧力で加圧ロッド77をさらに下方に移動するようにしてもよい。
この別例では、ダンパー室Rの余剰溶湯をキャビティKへ流入させてキャビティ内の溶湯の充填状態のバラツキを無くすことができる。又、高圧力で余剰溶湯を加圧するので、成型された製品にヒケ巣ができるのを防止することができる。
○ 貯留室47の被成型材料のキャビティKへの押し出し動作の終了後にダンパー室Rの容積が最大となる位置に加圧ロッド77が切り換えられるように構成してもよい。
○ 貯留室47の被成型材料のキャビティKへの押し出し動作の終了後にダンパー室Rの容積が最小となる位置に加圧ロッド77が切り換えられるように構成してもよい。
○ 加圧手段の加圧部材(加圧ロッド77)が、押し出し手段(押出ロッド40)による被成型材料の押し出し動作の開始時にダンパー室Rの容積を最大にする位置に保持され、貯留室47の被成型材料のキャビティKへの押し出し動作が終了した後に加圧部材により低圧力でダンパー室Rの余剰溶湯を加圧し、次に、高圧力で余剰溶湯を加圧するように構成してもよい。
○ 前記押出ロッド40の配設位置を適宜に変更してもよい。
○ 前記圧力調整弁93の設置位置を電磁切換弁88に接続した第1ポート85専用のドレン通路に変更してもよい。
○ 液圧シリンダとして、油圧シリンダ以外に、他の液圧シリンダを用いてもよい。
(技術的思想)
上記実施形態から把握される技術的思想について、以下に説明する。
(1)請求項1〜4のいずれか一項において、前記上型又は下型に対し前記キャビティ内の余剰被成型材料を収容するダンパー室を設けるとともに、余剰被成型材料を加圧する加圧手段を設けたことを特徴とする成型装置。
(2)上記(1)において、前記加圧手段は、流体圧シリンダであって、そのピストンロッドにより往復動される加圧部材がダンパー室に収容されている成型装置。
(3)上記(1)又は(2)において、前記加圧手段の加圧部材は、前記押し出し手段による被成型材料の押し出し動作の開始時に前記ダンパー室の容積を最小にする位置に保持され、貯留室の被成型材料のキャビティへの押し出し動作の最終段階で容積が最大となる位置に切り換えられるように構成されている成型装置。
(4)上記(1)又は(2)において、前記加圧手段の加圧部材は、前記押し出し手段による被成型材料の押し出し動作の開始時に前記ダンパー室の容積を最大にする位置に保持され、貯留室の被成型材料のキャビティへの押し出し動作の最終段階で容積が最小となる位置に切り換えられるように構成されている成型装置。
(5)上記(1)又は(2)において、前記加圧手段の加圧部材は、前記押し出し手段による被成型材料の押し出し動作の開始時に前記ダンパー室の容積を最大にする位置に保持され、貯留室の被成型材料のキャビティへの押し出し動作が終了した後に加圧部材により低圧力で前記ダンパー室の余剰溶湯を加圧し、次に、高圧力で余剰溶湯を加圧するように構成されている成型装置。
この発明の成型装置の下型ユニットと上型ユニットの型開き状態を示す縦断面図。 溶湯を貯留室に貯留した状態を示す型開き状態の縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットの型合わせ状態を示す縦断面図。 成型装置の成型完了状態の縦断面図。 成型装置の型合わせ状態の部分拡大縦断面図。 下型ユニットと上型ユニットによる成型完了状態を示す部分拡大縦断面図。 成型装置全体を示す正断面図。 この発明の別の実施形態を示す下型ユニットと上型ユニットの型開き状態の縦断面図。 従来の成型装置を示す型開き状態の断面図。 従来の成型装置を示す型合わせ状態面図。 従来の成型装置を示す成型完了状態の断面図。
符号の説明
K…キャビティ、R…ダンパー室、Y…余剰溶湯、11…下部支持台、17,29,33,76…ピストンロッド、21…下型ユニット、22…上型ユニット、25…水平支持板、34…油圧シリンダ、36…下型把持体、37…下型、40…押出ロッド、42…円筒体、47…貯留室、54…上型、89…ピストン側シリンダ室、93,103…圧力調整弁、97…加圧室、100,102…管路、102…ドレン管路、104…切換弁、105…供給ポート、106…ドレンポート。

Claims (4)

  1. 成型用のキャビティを形成可能な下型と上型をそれぞれ上下方向に接近又は離間可能に対向して配置し、前記下型の下部に成型用のキャビティに連通する被成型材料の貯留室を設け、該貯留室にその下方の所定位置に配置された押し出し手段の押し出しロッドを挿入し、前記下型及び上型の型閉め後に両型を同時に下降させる行程により前記貯留室の被成型材料を前記押し出しロッドにより前記キャビティ内に押し出すようにした成型装置において、
    前記下型を所定位置に上向き設けた複数の液圧シリンダのピストンロッドにより昇降可能に支持し、前記下型及び上型を同時に下降させて被成型材料を前記キャビティ内に押し出す行程において、各液圧シリンダの加圧室の圧力を前記両型の型閉め状態が保持されるように調整する圧力調整手段を設けたことを特徴とする成型装置。
  2. 請求項1において、前記下型には前記貯留室を構成する円筒体が嵌入固定され、該円筒体には前記下型の下方の所定位置に設けた水平支持板に立設された押出ロッドが挿入され、前記各液圧シリンダは前記水平支持板に立設され、各液圧シリンダのピストンロッドの上端部により前記下型が支持されている成型装置。
  3. 請求項1又は2において、前記各液圧シリンダの加圧室と液タンクとを接続する管路には、液ポンプと、前記加圧室へ液圧を供給する供給ポート及び前記加圧室から圧液を排出するドレンポートを備えた切換弁とが設けられ、前記切換弁のドレンポートと液タンクとを接続するドレン管路には圧力調整手段としての圧力調整弁が設けられていることを特徴とする成型装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項において、前記各液圧シリンダは、成型装置の下部支持台に取り付けられ、前記下型が各液圧シリンダを残して交換可能に構成されている成型装置。
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CN107866541A (zh) * 2017-11-22 2018-04-03 昆山篙陵兴金属制品有限公司 一种金属防震动压铸装置
CN115724575A (zh) * 2022-11-29 2023-03-03 河南曲显光电科技有限公司 组合式热弯机成型机构

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