JP2006109978A - 血液成分採取装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】血液成分採取装置1は、血液成分採取回路2を有し、血液成分採取回路2は、遠心分離器20、採血針29を有する第1のライン21、第2のライン22、第3のライン23、血漿採取バッグ25、エアーバッグ27b、中間バッグ27a、血小板採取バッグ26、白血球除去フィルター261およびバッグ28を備えている。そして、この血液成分採取装置1には、遠心分離器20を迂回し、血漿採取バッグ25と中間バッグ27aとを接続する血漿供給ラインと、前記血漿供給ラインを経由して、血漿採取バッグ25内の血漿を中間バッグ27aに供給することにより、血小板採取バッグ26に採取される血小板製剤の量を調整する量調整手段とが設けられている。
【選択図】図1
Description
(1) 供血者から血液を採取する採血手段と、
前記採血手段により採取された血液を遠心分離する遠心分離器と、
前記遠心分離器により分離された血漿を採取する血漿採取バッグと、
前記遠心分離器により分離された血漿を含む所定の血液成分を採取する第1のバッグとを備える血液成分採取回路を有し、
採取した血液を遠心分離し、血漿および前記血漿を含む所定の血液成分を採取して、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分採取装置であって、
前記遠心分離器を迂回し、前記血漿採取バッグと前記第1のバッグとを接続する血漿供給ラインと、
前記血漿供給ラインを経由して、前記血漿採取バッグ内の血漿を前記第1のバッグに供給することにより、前記第1のバッグに採取される前記血漿を含む所定の血液成分の量を調整する量調整手段とを有することを特徴とする血液成分採取装置。
前記採血手段により採取された血液を遠心分離する遠心分離器と、
前記遠心分離器により分離された血漿を採取する血漿採取バッグと、
前記遠心分離器により分離された血漿を含む所定の血液成分中から所定の細胞を分離除去する細胞分離フィルターと、
前記細胞分離フィルター内を通過した後の前記血漿を含む所定の血液成分を貯留する第1のバッグと、
前記遠心分離器により分離され、前記細胞分離フィルターを通過する前の前記血漿を含む所定の血液成分を一時的に貯留する第2のバッグとを備える血小板採取回路を有し、
採取した血液を遠心分離し、血漿および前記血漿を含む所定の血液成分を採取して、残りの血液成分を前記供血者に返還するとともに、前記第2のバッグへ一時的に貯留された前記血漿を含む所定の血液成分を前記細胞分離フィルターへ供給し、該細胞分離フィルターにより、前記血漿を含む所定の血液成分中から所定の細胞を分離除去する濾過操作を行なう血小板採取装置であって、
前記遠心分離器を迂回し、前記血漿採取バッグと、前記第1のバッグおよび前記第2のバッグの少なくとも一方とを接続する血漿供給ラインと、
前記血漿供給ラインを経由して、前記血漿採取バッグ内の血漿を前記第1のバッグおよび前記第2のバッグの少なくとも一方に供給することにより、前記第1のバッグに採取される前記血漿を含む所定の血液成分の量を調整する量調整操作を行なう量調整手段とを有することを特徴とする血液成分採取装置。
前記予測手段の予測結果に基づいて、前記量調整操作において供給する血漿の量を決定する供給量決定手段とを有する上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の血液成分採取装置。
この血液成分採取回路2は、ドナー(供血者)から血液を採取する採血針(採血手段)29と遠心分離器20の流入口143とを接続し、第1のポンプチューブ21gを備える第1のライン(採血および返血ライン)21と、一端側が遠心分離器20の排出口(流出口)144に接続された第2のライン22と、第1のライン21の採血針29の近くに接続され、第2のポンプチューブ23aを備える第3のライン(抗凝固剤注入ライン)23と、第1のライン21のポンプチューブ21gより採血針29側に接続されたチューブ50と、チューブ50に接続されたチューブ49と、第2のライン22に接続されたチューブ43と、チューブ43に接続されたチューブ44と、チューブ44および49に接続された血漿採取バッグ25と、第2のライン22に接続されたチューブ42と、チューブ42に接続されたエアーバッグ27bと、チューブ43に接続されたチューブ45と、チューブ45に接続された中間バッグ27aと、中間バッグ27aに接続されたチューブ46と、チューブ46に接続されたチューブ47と、チューブ48と、チューブ48に接続された血小板採取バッグ26と、血小板採取バッグ26に接続されたチューブ51と、チューブ51に接続されたバッグ28とを備えている。エアーバッグ27bと中間バッグ27aとは、一体的に形成(一体化)されている。
この第2のライン22は、チューブ42および43との接続用分岐コネクター22bとを備えている。
血液成分採取装置1は、遠心分離器20のローター142を回転させるための遠心分離器駆動装置10と、第1のライン21の途中に設置された第1の送液ポンプ11と、第3のライン23の途中に設置された第2の送液ポンプ12と、血液成分採取回路2(第1のライン21、チューブ42、チューブ44、チューブ45、チューブ47、チューブ49、チューブ50)の流路の途中を開閉し得る複数の流路開閉手段81、82、83、84、85、86、87と、各種の情報を表示(報知)する表示手段(報知手段)および各操作を行なう操作手段である表示・操作部17と、遠心分離器駆動装置10、第1の送液ポンプ11、第2の送液ポンプ12、複数の流路開閉手段81〜87および表示・操作部17を制御するための制御部(制御手段)13とを備えている。
また、濁度センサ14、光学式センサ15、重量センサ16、気泡センサ31〜36、表示・操作部17は、それぞれ、制御部13と電気的に接続されている。
まず、血液成分採取装置1を用いた血小板採取操作(血液成分採取操作)を説明する。
但し、採取済PLT数(個):現時点までに採取された血小板の数
予測PLT数(個):採血開始前にドナーの血算と動作サイクル数とをオペレータが入力した時に計算される予測採取血小板数
設定cy数:全サイクル数
動作済cy数:現時点までに消化したサイクル数
濾過回収率:白血球除去フィルター261で生じるロスを考慮した回収率であり、中間バッグ27aから供給され、白血球除去フィルター261を経て、血小板採取バッグ26に回収される血小板製剤(濃厚血小板)の、中間バッグ27aから供給される濃厚血小板に対する比率(この値は、例えば、90%程度)
このステップS102では、血小板製剤の規格(製剤規格)に基づいて、前記PLT_Zに対応する血小板製剤の種類(5単位製剤、10単位製剤、15単位製剤、20単位製剤のうちのいずれか)を特定し、特定された血小板製剤に適合するように、血小板(血漿を含む血小板)の量を求め、その値を、最終的に採取すべき血小板(血漿を含む血小板)の量(目標血小板量)として設定する。これにより、目標血小板量は、血小板採取操作のサイクル数が変更される前の値から変更される。
ここで、血小板の「1単位」は、0.2×1011個である。
(1)5単位製剤
容量(量)が、100mL±20%、個数が、1.0×1011〜1.9×1011個
(2)10単位製剤
容量(量)が、200mL±20%、個数が、2.0×1011〜2.9×1011個
(3)15単位製剤
容量(量)が、250mL±20%、個数が、3.0×1011〜3.9×1011個
(4)20単位製剤
容量(量)が、250mL±20%、個数が、4.0×1011個以上
2 血液成分採取回路
10 遠心分離器駆動装置
11 第1の送液ポンプ
12 第2の送液ポンプ
13 制御部
14 濁度センサ
15 光学式センサ
151 投光部
152 受光部
153 反射板
16 重量センサ
17 表示・操作部
20 遠心分離器
21 第1のライン
21a 採血針側第1ライン
21b 遠心分離器側第1ライン
21c 分岐コネクター
21d チャンバー
21f 分岐コネクター
21g ポンプチューブ
21h チューブ
21i フィルター
22 第2のライン
22b 分岐コネクター
22c 分岐コネクター
22d 分岐コネクター
22e 分岐コネクター
22f フィルター
22g 分岐コネクター
22h フィルター
23 第3のライン
23a ポンプチューブ
23b 除菌フィルター
23c 気泡除去用チャンバー
23d 抗凝固剤容器接続用針
25 血漿採取バッグ
26 血小板採取バッグ
261 白血球除去フィルター
27a 中間バッグ
27b エアーバッグ
28 バッグ
29 採血針
31〜36 気泡センサ
41〜51 チューブ
81〜87 第1〜第7の流路開閉手段
131 血漿層
132 バフィーコート層
133 赤血球層
141 管体
142 ローター
143 流入口
144 排出口
145 上部
146 貯血空間
147 反射面
153 反射板
201 ハウジング
202 脚部
203 モータ
204 回転軸
205 固定台
206 ボルト
207 スペーサー
S101〜S106 ステップ
Claims (10)
- 供血者から血液を採取する採血手段と、
前記採血手段により採取された血液を遠心分離する遠心分離器と、
前記遠心分離器により分離された血漿を採取する血漿採取バッグと、
前記遠心分離器により分離された血漿を含む所定の血液成分を採取する第1のバッグとを備える血液成分採取回路を有し、
採取した血液を遠心分離し、血漿および前記血漿を含む所定の血液成分を採取して、残りの血液成分を前記供血者に返還する血液成分採取装置であって、
前記遠心分離器を迂回し、前記血漿採取バッグと前記第1のバッグとを接続する血漿供給ラインと、
前記血漿供給ラインを経由して、前記血漿採取バッグ内の血漿を前記第1のバッグに供給することにより、前記第1のバッグに採取される前記血漿を含む所定の血液成分の量を調整する量調整手段とを有することを特徴とする血液成分採取装置。 - 供血者から血液を採取する採血手段と、
前記採血手段により採取された血液を遠心分離する遠心分離器と、
前記遠心分離器により分離された血漿を採取する血漿採取バッグと、
前記遠心分離器により分離された血漿を含む所定の血液成分中から所定の細胞を分離除去する細胞分離フィルターと、
前記細胞分離フィルター内を通過した後の前記血漿を含む所定の血液成分を貯留する第1のバッグと、
前記遠心分離器により分離され、前記細胞分離フィルターを通過する前の前記血漿を含む所定の血液成分を一時的に貯留する第2のバッグとを備える血小板採取回路を有し、
採取した血液を遠心分離し、血漿および前記血漿を含む所定の血液成分を採取して、残りの血液成分を前記供血者に返還するとともに、前記第2のバッグへ一時的に貯留された前記血漿を含む所定の血液成分を前記細胞分離フィルターへ供給し、該細胞分離フィルターにより、前記血漿を含む所定の血液成分中から所定の細胞を分離除去する濾過操作を行なう血小板採取装置であって、
前記遠心分離器を迂回し、前記血漿採取バッグと、前記第1のバッグおよび前記第2のバッグの少なくとも一方とを接続する血漿供給ラインと、
前記血漿供給ラインを経由して、前記血漿採取バッグ内の血漿を前記第1のバッグおよび前記第2のバッグの少なくとも一方に供給することにより、前記第1のバッグに採取される前記血漿を含む所定の血液成分の量を調整する量調整操作を行なう量調整手段とを有することを特徴とする血液成分採取装置。 - 前記量調整操作における前記血漿の供給は、前記第2のバッグに対してなされる請求項2に記載の血液成分採取装置。
- 前記量調整操作における前記血漿の供給は、前記濾過操作の前に行なわれる請求項2または3に記載の血液成分採取装置。
- 前記濾過操作が開始された後に、前記量調整操作を行なう場合は、前記濾過操作を中断して前記量調整操作を行なう請求項2ないし4のいずれかに記載の血液成分採取装置。
- 前記量調整操作における前記血漿の供給は、前記第2のバッグへの前記血漿を含む所定の血液成分の採取が終了した後に行なわれる請求項2ないし5のいずれかに記載の血液成分採取装置。
- 当該血液成分採取装置は、採取した血液を遠心分離し、血漿および前記血漿を含む所定の血液成分を採取する血液成分採取工程と、残りの血液成分を返還する血液成分返還工程とを有する血液成分採取操作を少なくとも1サイクル行なうものである請求項1ないし6のいずれかに記載の血液成分採取装置。
- 前記量調整操作は、少なくとも前記血液成分採取操作のサイクル数が減少した場合に行なわれる請求項7に記載の血液成分採取装置。
- 前記量調整手段は、最終的に採取される前記所定の血液成分の総数を予測する予測手段と、
前記予測手段の予測結果に基づいて、前記量調整操作において供給する血漿の量を決定する供給量決定手段とを有する請求項1ないし8のいずれかに記載の血液成分採取装置。 - 前記量調整操作における前記血漿の供給は、落差によりなされる請求項1ないし9のいずれかに記載の血液成分採取装置。
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