JP2006109777A - クレアチンキナーゼ活性測定試薬 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で安定性に優れかつ異臭を放たない、CK活性測定試薬、CKを活性化する方法およびCK活性を測定する方法の提供。
【解決手段】無機硫黄化合物を含みかつチオール化合物を含まない、クレアチンキナーゼ活性測定試薬およびそれを用いた方法。

Description

本発明は、クレアチンキナーゼの活性を測定するための試薬に関する。
クレアチンキナーゼ(以下、CKと略記する)は、生体内において骨格筋、脳、心筋、平滑筋、神経系等に存在し、エネルギー代謝上重要な役割を果たしている。血清中においてこのCKの活性(CK活性)が上昇している場合、多発性筋炎、心筋梗塞、甲状腺機能低下症などが疑われ、それが低下している場合には甲状腺機能亢進症などが疑われることが知られている。これらの理由により、臨床検査の分野においてはCK活性を測定することは重要なことになっている。
CK活性を測定する試薬としては、従来から種々の試薬(CK活性測定試薬)が開発されているが、特に近年においては、使い勝手のよい液状のCK活性測定試薬が提供されている。この液状のCK活性測定試薬は、CKを活性化するためにN−アセチルシステイン(以下、NACと略記)などのチオール化合物を必須成分として含有し、さらにチオール化合物の安定性を保つために、亜硫酸ナトリウムなどの無機硫黄化合物を含有している(例えば特許文献1、2)。
しかし、チオール化合物は比較的高価な試薬であるうえに不安定であり、さらに、特有の異臭を発する物質である。そのため、CK活性測定試薬の製造現場においては、かかる異臭による健康上の問題やその不安定性に起因する試薬管理上の問題が無視できないものとなっている。また、CK活性測定試薬の使用現場においても、試薬が放つ異臭が問題となっている。
したがって、製造現場および使用現場のいずれにおいても、新たなCK活性測定試薬の開発が強く望まれている。しかしながら、チオール化合物を含有する現有の試薬の上記問題点を克服したCK活性測定試薬は、未だ開発されていないのが現状である。
特表2003−517264号公報 特開平9−70298号公報
本発明の課題は、安価で安定性に優れかつ異臭を放たない、CK活性測定試薬、CKを活性化する方法およびCK活性を測定する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記状況に鑑み鋭意検討する中で、驚くべきことに、従来のCK活性測定試薬においてCKの活性化のために不可欠であるとされていたチオール化合物を用いる代わりに、無機硫黄化合物を用いることによってCKが活性化されることを見出し、さらに研究を進めた結果本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、無機硫黄化合物を含みかつチオール化合物を含まない、クレアチンキナーゼ活性測定試薬に関する。
また、本発明は、第一試薬と第二試薬とからなる、前記クレアチンキナーゼ活性測定試薬に関する。
さらに、本発明は、無機硫黄化合物が、第一試薬および/または第二試薬に含まれる、前記クレアチンキナーゼ活性測定試薬に関する。
また、本発明は、無機硫黄化合物が、亜硫酸、スルホキシル酸、チオ硫酸、二チオン酸、二硫酸、二亜硫酸、亜ジチオン酸、ポリチオン酸およびこれらの塩から選択された1種または2種以上である、前記クレアチンキナーゼ活性測定試薬に関する。
また、本発明は、無機硫黄化合物が、0.3mmol/L〜10mmol/Lの濃度で含まれる、前記クレアチンキナーゼ活性測定試薬に関する。
さらに、本発明は、チオール化合物の非存在下において、無機硫黄化合物をクレアチンキナーゼに接触せしめる工程を含む、クレアチンキナーゼを活性化する方法に関する。
そして、本発明は、クレアチンキナーゼを活性化する前記方法を用いてクレアチンキナーゼを活性化した後にクレアチンキナーゼ活性を測定する工程を含む、クレアチンキナーゼ活性を測定する方法に関する。
CKには活性型(SH体)および不活性型(SS体)が存在するため、その活性を体内における状態に忠実に、正確に測定するためには、検体中のCKを活性型にする必要がある。しかしながら、CKは体内から取り出されると容易に不活性型に変化してしまうため、CKを活性型にして活性を測定するためには、不活性型CKを再度活性化する必要がある。従来技術においては、CKを活性化する成分としてチオール化合物が必須であるとされ、チオール化合物として前記のとおりNACなどが用いられていた。また、チオール化合物に代わるCKを活性化する成分は見出されていなかった。
これに対して、本発明においては、CKを活性化する成分として、チオール化合物の代わりに無機硫黄化合物が用いられる。無機硫黄化合物は、チオール化合物と同様に、不活性型CKのS−S結合を解裂せしめS−Hとすることによって、CKを活性化せしめるものと推測される。そして本発明者らの研究により、無機硫黄化合物は、チオール化合物に比して、はるかに低濃度においてCKを活性化することから、本発明のCK活性測定試薬においては、CKを活性化する成分として、無機硫黄化合物を含有し、チオール化合物を用いる必要がないことが明らかになった。
上記のとおり、チオール化合物の安定化のために用いられていた無機硫黄化合物のみを活性化成分として含有し、チオール化合物を用いない液状のCK活性測定試薬はこれまで知られていない。すなわち、本発明は、CKの活性化にチオール化合物を用いないという、従来の技術常識に全く反する、新たな知見に基づく新規な発明なのである。
本発明のCK活性測定試薬は、無臭であるばかりでなく、高価なチオール化合物を一切用いる必要がない。また、本願発明の試薬に含まれる無機硫黄化合物は、従来のCK活性測定試薬に用いられているNACなどのCK活性化剤と比較して、その10分の1以下の量によってCKを活性化することができる。すなわち、無機硫黄化合物を用いることによって、CKの活性化を、チオール化合物よりはるかに効率的に実行することができる。したがって、本発明のCK活性測定試薬によれば、検体中のCK活性の測定を、安価、安全かつ簡便な方法によって行うことができる。
また、本発明の試薬のうち、第一試薬と第二試薬とからなるものによれば、日本臨床化学会常用基準法(勧告法)に従った操作でCK活性の測定を実行することができる。
また、本発明の試薬のうち、無機硫黄化合物が、第一試薬および/または第二試薬に含まれるものによれば、その他の試薬を用いる必要がないため、CK活性の測定を、より簡便に実行することができる。
また、本発明の試薬のうち、無機硫黄化合物が、亜硫酸、スルホキシル酸、チオ硫酸、二チオン酸、二硫酸、二亜硫酸、亜ジチオン酸、ポリチオン酸およびこれらの塩から選択された1種または2種以上であるものによれば、CK活性の測定を、より効率的に実行することができる。
さらに、本発明の試薬のうち、無機硫黄化合物が、0.3mmol/L〜10mmol/Lの濃度で含まれるものによれば、より効率的かつ安価に実行することができる。
また、本発明のクレアチンキナーゼを活性化する方法においては、無臭であるうえに、高価なチオール化合物は用いられない。また、無機硫黄化合物は、CKをチオール化合物より効率的に活性化する。したがって、本発明のクレアチンキナーゼを活性化する方法によれば、検体中のCKの活性化を、安価、安全かつ簡便な方法によって実行することができる。
そして、本発明のクレアチンキナーゼ活性を測定する方法によれば、検体中のCKの活性を、安価、安全かつ簡便な方法によって測定することができる。
本発明は、以上のとおりの効果を有するものであり、臨床検査の分野における心筋梗塞などの診断に大いに貢献するものである。
CK活性測定試薬におけるCK活性の測定は、一般に次のような原理、すなわち、クレアチンリン酸からβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(以下NADHと略記)またはβ−ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸(以下NADPHと略記)を生成する一連の反応のうち、CKがクレアチンリン酸のクレアチンへの反応を触媒すること、に基づいて行われる。より詳細には、CK活性の測定は、下記反応により生成するNADHまたはNADPHの吸光度を測定することにより行われる。
Figure 2006109777
本発明のCK活性測定試薬は、1試薬系であっても2試薬以上の多試薬系であってもよい。日本臨床化学会常用基準法(勧告法)においては、2試薬系が推奨されている。したがって、勧告法に従う場合には、2試薬系が好ましい。
第一試薬および第二試薬からなる2試薬系の場合の本発明のCK活性測定試薬の基本組成の例を表1に示す。無機硫黄化合物は、所定の濃度において、第一試薬および/または第二試薬に含有せしめることができる。
Figure 2006109777
各試薬中の成分は、CK活性に影響を与えない範囲において、第一試薬、第二試薬のいずれかまたは両方に含有せしめることができる。また、マグネシウムの安定性向上のためにEDTAを、および/またはアデニレートキナーゼの妨害反 応を解消するためにアデノシン5’−モノリン酸(AMP)やP,P−ジ(アデノシン5’)ペンタリン酸(AP5A)などを含有せしめたものは好ましい。
本発明において、無機硫黄化合物とは、亜硫酸、スルホキシル酸、チオ硫酸、二チオン酸、二硫酸、二亜硫酸、亜ジチオン酸、ポリチオン酸またはこれらの塩などを意味する。これらの塩としては、アルカリ金属の塩、アルカリ土類金属の塩などが挙げられる。無機硫黄化合物として、具体的には亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸カルシウム、スルホキシル酸ナトリウム、スルホキシル酸カリウム、スルホキシル酸カルシウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム、チオ硫酸カルシウム、二チオン酸ナトリウム、二チオン酸カリウム、二チオン酸カルシウム、二硫酸ナトリウム、二硫酸カリウム、二硫酸カルシウム、二亜硫酸ナトリウム、二亜硫酸カリウム、二亜硫酸カルシウム、亜ジチオン酸ナトリウム、亜ジチオン酸カルシウム、亜ジチオン酸カリウム、ポリチオン酸ナトリウム、ポリチオン酸カリウム、ポリチオン酸カルシウムが挙げられる。
かかる無機硫黄化合物は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。十分なCK活性効果を得るためには、取り扱い易さの面から亜硫酸ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリムまたは二亜硫酸ナトリウムが好ましい。
また、2種類以上の試薬を含む系の場合は、無機硫黄化合物をいずれの試薬に含ませてもよい。また、無機硫黄化合物を全ての試薬に含ませることも可能である。例えば、2試薬系の場合においては、第一試薬のみが無機硫黄化合物を含むもの、第二試薬のみが無機硫黄化合物を含むものおよび第一試薬および第二試薬が無機硫黄化合物を含むもののいずれでもよい。これらの2試薬系の場合において、より高いCK活性化効果を得るためには、無機硫黄化合物の安定性の見地から、無機硫黄化合物を第2試薬のみに含ませたものが好ましい。
無機硫黄化合物の試薬中における濃度は、CKの最大活性値が得られる0.39mmol/L〜12.5mmol/Lが好ましく、0.78mmol/L〜6.3mmol/Lがより好ましく、特にヒト検体を測定する場合には1.6mmol/L〜6.3mmol/Lが最も好ましい。これに対して、NACを用いた従来の試薬におけるNACの濃度は、約25mmol/Lである。したがって、本発明の試薬においては、NACを用いた場合に比して、その10分の1以下の濃度でCK活性を最大とすることができるのである。
なお、多試薬系の場合、該化合物のCK活性測定時濃度(終濃度)は、CK活性測定時に多試薬が混合されることにより試薬中の濃度よりも希釈される。終濃度としては、CKの最大活性値が得られる0.3mmol/L〜10mmol/Lが好ましく、0.63mmol/L〜5mmol/Lがより好ましく、特にヒト検体を測定する場合には1.3mmol/L〜5mmol/Lが最も好ましい。本発明の試薬によれば無機硫黄化合物をこれらの濃度範囲において用いることにより、NACを用いた場合の10分の1以下の濃度において、CKを最大限に活性化することができる。
本発明において、チオール化合物とは、SH基を有する化合物全般を意味するものであって、とくに従来のCK活性測定試薬に用いられているものを意味する。具体的には、NAC、ジチオスレイトール(DTT)、グルタチオン、チオグリセロール(TG)、システイン、ジチオエリスリトール、2−メルカプトエタノール、2−メルカプトエタンスルホン酸などである。
本発明においては、かかるチオール化合物を含まないことにより、無臭かつ安価なCK活性測定試薬を提供することができる。
本発明のCK活性測定試薬を用いてCK活性を測定する対象となる試料としては、典型的には、血液、血清、血漿、尿、大便、唾液などである。
なお、本発明のCK活性測定試薬の形態は、操作の簡便性の面から液状のものが好ましい。その溶媒としては、CK活性に影響を与えないものであればいずれの溶媒も用いることができる。典型的には水が好適に用いられる。
本発明のCKを活性化する方法は、チオール化合物非存在下、クレアチンキナーゼと無機硫黄化合物とを接触させることにより行われる。用いられる試薬の種数、無機硫黄化合物の種類および濃度は、前記本発明の試薬のそれに対応するものを用いる。
本発明のCKを活性化する方法を用いることによって、従来の方法より安価、安全かつ簡便にCK活性を測定することができる。本発明のCK活性を測定する方法は、さらCK活性を定量する工程を含む。かかる定量する工程は、U−3200形、U−3300形などの分光光度計、H−7170形、H−7250形、BM−1650形などの汎用型自動分析装置などを用いて行うことができる。
以下に、実施例を参照しながら、本発明をさらに詳細に説明する。なお、実施例におけるCK活性測定試薬は、下記表2に記載の組成からなる2試薬系のものを用いた。
Figure 2006109777
(実施例1)亜硫酸ナトリウムによるCKの活性化(第二試薬に添加)
表2に記載の第二試薬に表3に記載の各所定量の亜硫酸ナトリウムを添加してCK活性測定試薬を調製し、自動分析装置によりCK活性を測定した。なお、検体はコントロール血清であるトレースチェックレベル2(関東化学(株)製)、Aalt H((株)シノテスト製)、L−コンセーラA(日水製薬(株);登録商標)、ヒト由来のものをそれぞれ用いた。
その結果、亜硫酸ナトリウム無添加の場合(NO.11)と比較して、亜硫酸ナトリウムの第二試薬への添加により、CKが添加濃度に依存して活性された(表3)。
Figure 2006109777
(実施例2)各種無機硫黄化合物によるCKの活性化
表2に記載の第二試薬に、亜硫酸ナトリウム、亜ジチオン酸ナトリウム、二亜硫酸ナトリウムまたはチオ硫酸ナトリウムを5〜20mmol/L添加したCK活性測定試薬を調製し、実施例1と同様にCK活性を測定した。なお、検体はコントロール血清であるトレースチェックレベル1、レベル2(関東化学(株)製)、CREATINE KINASE MM ISOZYME(Aalto社製 )、ヒト血清、コンセーラA(日水製薬(株);登録商標)、セラクリアHE AN(アズウェル社製;登録商標)、ネスコール(アズウェル社製;登録商標)を用いた。
その結果、いずれの無機硫黄化合物を添加した場合においても、無添加時と比較して、CKを活性化する効果が認められた(表4)。
なお、これらの各種無機硫黄化合物によるCK活性化の強さは、従来のNACと亜硫酸ナトリウムを含むCK活性測定試薬(比較例1)と同等以上のものであることが認められた(表5)。
Figure 2006109777
(比較例1)チオール化合物を含む試薬(1)によるCKの活性化
表2の第一試薬にNAC 20mmol/L、亜硫酸ナトリウム10mmol/Lを添加した従来のCK活性測定試薬を調製し、自動分析装置によりCK活性を測定した。その結果を表5に示す。なお、検体は実施例2と同一のものを用いた。
Figure 2006109777
(実施例3)各種無機硫黄化合物とNACによる活性化比較(第一試薬に添加)
表2に記載の第一試薬に亜硫酸ナトリウムまたは亜ジチオン酸ナトリウムを所定量添加して、それらの濃度の異なるCK活性測定試薬を調製し、自動分析装置によりCK活性を測定した。なお、検体は酵素標準品であるトレースキャリブ(関東化学(株)製)、コントロール血清であるトレースチェック レベル2(関東化学(株)製)、L−コンセーラA(日水製薬(株);登録商標)、ヒトを用いた。
その結果、亜硫酸ナトリウムおよび亜ジチオン酸ナトリウム(ハイドロサルファイト)添加のいずれにおいても、約1.6mmol/LでCK活性が最大となった(表6、表7)。
なお、NACを用いた従来のCK活性測定試薬(比較例2)においては、CK活性は25mmol/Lで最大となった(表8)。すなわち、本願発明のCK活性測定試薬は、従来品を20倍以上上回るCK活性化効果を有することが明らかになった。
Figure 2006109777
Figure 2006109777
(比較例2)チオール化合物を含む試薬(2)によるCKの活性化
実施例3において、亜硫酸ナトリウムをNACに替えた以外は同じ条件でCK活性を測定した。その結果を表8に示す。NACを添加した場合、25mmol/LでCKの最大活性が得られることが確認された。
Figure 2006109777
本発明は、無機硫黄化合物を含みかつチオール化合物を含まない、クレアチンキナーゼ活性測定試薬である。そのため、本発明のCK活性測定試薬によれば、検体中のCK活性の測定を、安価、安全かつ簡便な方法によって実行することができる。したがって、本発明は、心筋梗塞などの診断などに好ましく利用されるため、臨床検査用試薬等の製造業および関連産業の発展に寄与するところ大である。

Claims (7)

  1. 無機硫黄化合物を含みかつチオール化合物を含まない、クレアチンキナーゼ活性測定試薬。
  2. 第一試薬と第二試薬とからなる、請求項1に記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
  3. 無機硫黄化合物が、第一試薬および/または第二試薬に含まれる、請求項2に記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
  4. 無機硫黄化合物が、亜硫酸、スルホキシル酸、チオ硫酸、二チオン酸、二硫酸、二亜硫酸、亜ジチオン酸、ポリチオン酸およびこれらの塩から選択された1種または2種以上である、請求項1〜3のいずれかに記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
  5. 無機硫黄化合物が、0.3mmol/L〜10mmol/Lの濃度で含まれる、請求項1〜4のいずれかに記載のクレアチンキナーゼ活性測定試薬。
  6. チオール化合物の非存在下において、無機硫黄化合物をクレアチンキナーゼに接触せしめる工程を含む、クレアチンキナーゼを活性化する方法。
  7. 請求項6に記載のクレアチンキナーゼを活性化する方法を用いてクレアチンキナーゼを活性化した後にクレアチンキナーゼ活性を測定する工程を含む、クレアチンキナーゼ活性を測定する方法。
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