JP2006107722A - ディスクドライブ,記録媒体そして記録パラメータを補償する方法 - Google Patents

ディスクドライブ,記録媒体そして記録パラメータを補償する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ヘッドのTPTP特性を考慮してweak write及びover writeを防止するためのディスクドライブ,記録媒体そして記録パラメータ補償方法を提供する。
【解決手段】 ディスクドライブのヘッドに対して最適記録パラメータ条件及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定する過程と,ディスクドライブの記録動作を制御するための,最適記録パラメータ条件とweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件間のビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出する過程と,を含む記録パラメータ補償方法である。これにより,記録動作の開始時点から所定時間T1の間に記録パラメータを補償するための補償値alphaを提供することによって,記録動作の初期におけるweak write現象を防止できる。
【選択図】 図13

Description

本発明は,記録装置の記録動作を制御する方法に関する。
ハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:以下,HDD)は,情報の記録及び再生のために使われる記録装置である。情報は,スピンドルモータ上に装着された1つ以上の磁気記録ディスクのいずれか一面上にある同心トラック上に記録されて,情報は,ボイスコイルモータ(Voice Coil Motor:以下VCM)により回転されるアクチュエータアームに搭載された再生/記録ヘッドによりアクセスされる。VCMは,電流により励磁されてアクチュエータを回転させ,ディスク上でヘッドを移動させる。再生/記録ヘッドは,ディスクの表面から出る磁気の変化を感知してディスクに記録された情報を再生する。データトラックに記録するために,電流がヘッドに供給される。電流は磁界を発生させ,それは,ディスク表面の特定領域を磁化させる。
HDDの容量が増加するほどエラーに対するマージンは益々減少している。特に,高密度,高容量HDDにおいて,大きい電流強度で記録されること(over write)による影響は益々激しくなる。
それにより,記録動作において記録電流の強度を正確に制御することが益々重要になる(特許文献1〜5参照)。
大韓民国特許公開2003−0021679号 米国特許第5,774,285号明細書 米国特許第6,201,653号明細書 特開平7−161137号公報 特開平5−282607号公報
HDDにデータを記録するに当って,記録電流が一定であっても記録動作の経過によって記録/再生ヘッダの温度が上昇するために,記録動作中に磁界強度が実質的に変わる。記録動作の経過によってヘッドの温度が上昇すれば,記録ヘッドのポールチップが突出する程度,すなわち,TPTP(Thermal Pole Tip Protrusion)現象の影響が変わり,結論的にヘッドとディスク間の間隔,すなわち,ヘッド浮上高(Flying Height;以下,FH)が変わる。
その結果,記録動作の初期には望ましい電流強度より小さな強度で記録され(weak write),時間が経過するに連れて順次に大きい電流強度で記録される(over write)問題点が発生する。
従来においては,記録電流がHDDの動作温度にのみ基づいて制御されたため,このように記録時間の経過によって記録電流の強度が変わる問題に対して効率的に対処できなかった。
図1は,HDDシステムを示す図面である。図1を参照すれば,HDDシステム10は,ベース11上に回転自在に設置されるハードディスク20と,情報の記録及び再生のためにヘッド(図示せず)をハードディスク20上の所望のトラック位置に移動させるヘッド移送装置と,を備える。ここで,ハードディスク20は,情報が記録されるデータ領域22と,このハードディスク20の回転が停止するときにヘッドが停止されるように設けられたパーキング領域21とに区分されている。
ヘッド移送装置は,ヘッドが搭載され,かつベース11上に設けられた回動軸34を中心に回動自在に設置されるヘッド組立体30と,ヘッド組立体30を電磁気力により回動させるための駆動部40とを備える。
ヘッド組立体30は,回動軸34に回転自在に結合されるアクチュエータアーム32の端部に結合されるサスペンション31と,ハードディスク20に/から情報を記録/再生するためのヘッドを備えてサスペンション31に設置されるヘッドスライダー50とを備えて構成される。
ヘッドスライダー50は,サスペンション31によりハードディスク20側に偏っており,ハードディスク20が回転し始めれば,ハードディスク20の回転により発生する空気動圧により,ハードディスク20に対して一定の高さを維持して浮き上がる。このとき,ヘッドスライダー50が浮上する高さFHは,互いに逆になる2つの力,すなわち,サスペンション31の荷重と,ハードディスク20の回転による空気フローによる揚力とにより決定される。
したがって,FHは,ハードディスク20が回転する間にヘッドスライダー50がハードディスク20に対して浮上する時,磁気ヘッドスライダー50の先端側に設けられた読み取りセンサー,すなわち,磁気抵抗ヘッドとハードディスク20の表面との間隔である。
図2は,ヘッドの構造を図示したものである,図2を参照すれば,磁気ヘッド70は,ハードディスク20からデータを再生するための磁気抵抗ヘッド74と,ハードディスク20にデータを記録するための誘導記録ヘッドと,を備えている。磁気抵抗ヘッド74は,ハードディスク20に記録された磁気信号を感知する。誘導記録ヘッドは,ハードディスク20の磁性層を磁化させるための漏れ磁場を形成するために,一定の間隔で分離されているトップポール71及びボトムポール72,そして電流が供給されることによって磁界が発生する記録用コイル73を備え,所望の信号をハードディスク20に記録する。
ところが,HDDの発達につれて,ハードディスク20の容量を増加させるために1インチ当たりのトラック数(Track per Inch:TPI)を増加させ,トラック幅Wを縮める傾向がある。
ハードディスク20のトラック幅を縮めるためには,それに磁気信号を記録する誘導記録ヘッドの幅もトラック幅Wの縮小に合せて狭める必要があり,狭くなったトラックに書かれた磁気信号を読み取るためにヘッド70のFHも低くする必要がある。これにより,ヘッド70のFHが記録性能に大きな影響を及ぼす。
従来において,温度によるディスクの保磁力の変化に対応するために,常温との温度差によって記録電流の大きさを補償する記録電流制御方法がよく知られている。具体的に,HDDの製造時に常温を基準にHDDの基準記録電流を設定し,HDDの動作温度に合せて記録電流を補償するようにしている。
このような従来の記録電流制御方法によって,たとえHDDの動作温度に依存して記録電流の値が調整されるとしても,記録時間の経過にもかかわらず一定サイズの記録電流が記録ヘッドに印加され続けている。すなわち,動作期間に対する考慮がない。これにより,前述したように,記録時間の経過によって記録ヘッドのポールチップが突出する程度が変わる,いわゆるTPTP現象に対して効率的に対処できない。
記録用磁気ヘッドは金属(一般的にパーマロイ;Ni80%/Fe20%)で作られる一方,ヘッドを支持するスライダーは非金属物質で作られる。
したがって,記録動作中に記録電流が金属コイルを通じて流れるようになり,ジュール熱が発生する。ところが,金属/非金属間の熱膨張係数の差によってポール周辺部位が突出するが,このような現象をTPTP現象と呼ぶ。
このようなTPTP現象により,ヘッドとディスク間のインターフェース(ヘッドとディスク間の間隔)(HDI:Head/Disk Interface)マージンが減るために,ヘッドのFHを低くする効果を奏し,したがって,同じ大きさの記録電流に対して,TPTP現象の程度によって記録強度が実質的に変わる。
このようなTPTP現象の量はiRに比例する。ここで,iは,記録コイルに流れる電流(記録電流)を表し,Rは記録コイルの抵抗を表す。ここで,Rは,記録コイルの物性により決定されるファクターであって,ヘッドの製作と共に固定されてしまい,iは,ドライブで使用する記録電流(Write Current;以下WC)やオーバーシュート電流(Over Shoot Current;以下OSC)により決定される。また,TPTP現象の量はiの自乗に比例するので,iはRよりさらにTPTP現象に対して敏感な要素である。
図3は,従来のヘッド組立体の一例を概略的に示す斜視図である。
図3を参照すれば,ヘッド組立体30は,アクチュエータアーム32の端部に結合されて磁気ヘッドスライダー50をハードディスク20側に偏らせるサスペンション31と,サスペンション31に設置される磁気ヘッドスライダー50と,ヘッドスライダー50とサスペンション31間に磁気ヘッドスライダー50を支持するためのジンバル36と,を備える。
上述したように,磁気ヘッドスライダー50のFHは,サスペンション31の偏りと,ハードディスク20の回転によって発生する空気流動による揚力とに依存する。これにより,サスペンション31は,磁気ヘッドスライダー50のFHを安定的に維持できる。
図3に示すように,磁気ヘッド70は磁気ヘッドスライダー50の先端部に位置する。
図4A及び図4Bは,TPTP現象による影響を図示したものである。図4Aは,再生動作を行う時の状態を示すものであり,図4Bは,記録動作を行う時の状態を示す図面である。図4Bを参照すれば,図4Aに比べて記録ヘッドのポールチップが突出していることが分かる。このような記録ヘッドのポールチップの突出は,非金属で構成された磁気ヘッドスライダー50と金属で構成された磁気ヘッド70との熱膨張係数の差により発生する。
HDDへのデータ記録に当って,記録動作の初期には記録ヘッドが加熱されていない状態であるために記録ヘッドのポールチップが突出していないが,記録時間の経過につれて次第に記録ヘッドが加熱されるので,記録ヘッドのポールチップが突出するようになる。
これにより,記録動作の初期には記録ヘッドが十分に加熱されていないためにweak writeが発生し,記録時間の経過につれて記録ヘッドが過熱されるためにover write及び隣接トラックが消去してしまう問題が発生する。
従来は,HDDの動作温度に合せて記録電流を制御していたので,このように時間が経つに連れて記録強度が変わる問題に対して効率的に対処できなかった。
そこで,本発明は,このような問題に鑑みてなされたもので,その目的とするところは,記録動作の初期において,weak writeの発生を防止し,記録動作が続くことによってover writeを防止するディスクドライブの記録パラメータ補償方法を提供することにある。
本発明の他の目的は,上記の記録パラメータ補償方法を記録したコンピュータで読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は,上記の記録パラメータ補償方法に適したディスクドライブを提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,ディスクドライブの記録動作を制御するための記録パラメータ補償方法において,ディスクドライブのヘッドに対して最適記録パラメータ条件及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定する過程と,ディスクドライブの記録動作を制御するための最適記録パラメータ条件と,weak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件間のビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出する過程と,を含むことを特徴とする,記録パラメータ補償方法が提供される。
上記記録パラメータ補償方法は,少なくとも2つの記録パラメータがあり,ビットエラー率の測定過程は,最適記録パラメータを決定する過程と,最適記録パラメータによりテストデータを記録し,記録されたテストデータを読み込んで最適条件でのビットエラー率を測定する過程と,2つの記録パラメータのうち,一方は,最適記録パラメータの探索過程で見つけられた記録パラメータ補償値に維持し,他方は,weak writeを誘発する値に設定する過程と,設定されたパラメータによりテストデータを記録し,記録されたデータを読み込んでweak write条件でのビットエラー率を測定する過程と,を含み,記録パラメータ補償値を算出する過程は,最適条件でのビットエラー率とweak write条件でのビットエラー率との差に相応する,維持された記録パラメータ補償値を算出する過程を含むようにしてもよい。
上記記録パラメータ補償値を算出する過程は,最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の可能な分布範囲を複数の領域に分類する過程と,最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の各範囲に対する,ディスクドライブのヘッドに対するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率の分布範囲を調べる過程と,最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の各範囲に対する,weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率の分布範囲を複数の小領域に分類する過程と,それぞれの小領域に対して補償値を割り当てることにより,補償値を表す補償テーブルを作成する過程と,最適記録パラメータ条件でのビットエラー率及びweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率に基づいた補償テーブルから補償値を得る過程と,を含んでいてもよい。
上記記録パラメータは,ディスクドライブの記録動作が開始された後,所定の時間適用されるようにしてもよい。
上記記録パラメータは,記録電流の大きさを表すパラメータと,記録電流のオーバーシュートの大きさを表すパラメータと,オーバーシュートの持続期間を表すパラメータとを含んでいてもよい。
上記記録パラメータは,ヘッドの温度上昇によってポールチップが突出するTPTP現象が飽和された後に適用されるようにしてもよい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,ディスクドライブの記録動作を制御するための記録パラメータを補償する方法を行うコンピュータで読み取り可能なコードを記録した記録媒体において,記録パラメータを補償する方法は,ディスクドライブのヘッドに対して,最適記録パラメータ条件及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定する過程と,ディスクドライブの記録動作を制御するための,最適記録パラメータ条件とweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件間のビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出する過程と,を含む記録媒体が提供される。
上記記録媒体は,少なくとも2つの記録パラメータがあり,ビットエラー率の測定過程は,最適記録パラメータを決定する過程と,最適記録パラメータによりテストデータを記録し,記録されたテストデータを読み込んで最適条件でのビットエラー率を測定する過程と,2つの記録パラメータのうち一方は,最適記録パラメータの探索過程で見つけられた値記録パラメータ補償値に維持し,他の一方は他方は,weak writeを誘発する値に設定する過程と,設定された記録パラメータによりテストデータを記録し,記録されたテストデータを読み込んでweak write条件でのビットエラー率を測定する過程と,を含み,記録パラメータ補償値を算出する過程は,最適条件でのビットエラー率とweak write条件でのビットエラー率との差に相応する,維持された記録パラメータ補償値を算出する過程を含むようにしてもよい。
上記記録パラメータ補償値を算出する過程は,最適記録条件でのビットエラー率の可能な分布範囲を複数の領域に分類する過程と,最適記録条件でのビットエラー率の各範囲に対する,ディスクドライブのヘッドに対するweak write条件でのビットエラー率の分布範囲を調べる過程と,最適記録条件でのビットエラー率の各範囲に対する,weak write条件でのビットエラー率の分布範囲を複数の小領域に分類する過程と,それぞれの小領域に対して補償値を割り当てることにより,補償値を表す補償テーブルを作成する過程と,最適記録条件でのビットエラー率,及びweak write条件でのビットエラー率に基づいた補償テーブルから補償値を得る過程と,を含むようにしてもよい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,データを保存する記録媒体と,記録動作を通じて記録媒体にデータを記録する再生/記録ヘッドと,ディスクドライブの再生/記録ヘッドに対する最適記録パラメータ条件,及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定することを制御し,最適記録パラメータ条件とweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件間のビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出することを制御し,そして,記録媒体にデータを記録するとき,ディスクドライブの記録動作中に再生/記録ヘッドに影響を与えるTPTP現象の影響を補償するために,補償値を適用することにより記録動作を制御する制御部と,を備えることを特徴とするディスクドライブが提供される。
ここで,少なくとも2つの記録パラメータがあり,制御部は,最適記録パラメータを決定する過程と,最適記録パラメータによりテストデータを記録し,記録されたデータを読み込んで最適条件でのビットエラー率を測定する過程と,2つの記録パラメータのうち一方は,最適記録パラメータの探索過程で見つけられた値に維持し,他の一方は,weak writeを誘発する値に設定する過程と,設定されたパラメータによりテストデータを記録し,記録されたデータを読み込んでweak write条件でのビットエラー率を測定する過程と,によりビットエラー率を測定することを制御し,ここで,制御部により記録パラメータ補償値を算出する過程は,最適条件でのビットエラー率とweak write条件でのビットエラー率との差に相応する,維持された記録パラメータ補償値を算出する過程を含むようにしてもよい。
また,制御部は,最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の可能な分布範囲を複数の領域に分類する過程と,最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の各範囲に対する,ディスクドライブのヘッドに対するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率の分布範囲を調べる過程と,最適記録条件でのビットエラー率の各範囲に対する,weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率の分布範囲を複数の小領域に分類する過程と,それぞれの小領域に対して補償値を割り当てることにより,補償値を表す補償テーブルを作成する過程と,最適記録パラメータ条件でのビットエラー率及びweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率に基づいた補償テーブルから補償値を得る過程により,記録パラメータ補償値を算出する過程を追加で制御するようにしてもよい。
また,制御部は,少なくともディスクドライブの再生/記録ヘッドに対する最適記録パラメータ条件及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定する過程と,最適記録パラメータ条件とweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件間のビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出する過程と,そして記録媒体にデータを記録するとき,ディスクドライブの記録動作中に再生/記録ヘッドに影響を与えるTPTP現象の影響を補償するために,補償値を適用する過程のうちいずれか一つを行うためにコンピュータで読み取り可能なコードを持つ少なくとも一つの記録媒体を備えるようにしてもよい。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,データを保存する記録媒体と,記録動作を通じて記録媒体にデータを記録する再生/記録ヘッドと,記録動作中に再生/記録ヘッドに影響を与えるTPTP現象の影響を考慮して,少なくとも2つの相異なる記録条件でのビットエラーレートの差に基づいて算出された補償値を使用して,記録動作を補償する制御手段と,を備えることを特徴とするディスクドライブが提供される。
ここで,制御手段は,補償値の算出を実行するためにコンピュータで読み取り可能なコードを備えるようにしてもよい。
以上説明したように本発明によれば,記録動作の開始時点から所定時間の間に記録パラメータを補償するための第1の補償値を提供することによって,記録動作の初期におけるweak write現象を防止する効果を持つ。
また,本発明による記録パラメータ補償値の算出方法は,TPTP現象が飽和された後に記録パラメータを補償するための第2の補償値を提供することによって,TPTP現象が飽和された以後にover write現象を防止する効果を持つ。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
図5は,記録電流の波形を示す波形図である。図5を参照すれば,ディスクに記録されたデータの値が変わる所でオーバーシュート成分が含まれていることが分かる。オーバーシュートの大きさをOSA(Over Shoot Amplitude;オーバーシュート振幅)という。
記録電流は,磁界の強度をハードディスクの保磁力以上に維持させる役割を行い,オーバーシュートは,記録のための磁界の方向が転換される位置で磁界の強度をハードディスクの保磁力以上に引き上げるトリガーとしての役割を行う。
したがって,記録動作において,TPTP現象の大きさに影響を与えるものは,WC及びOSAとなる。
図6は,記録動作の初期における記録状態を示す図面である。
図6において,縦軸はトラック番号を表し,横軸はセクター番号を表し,データは下側のトラックから上側のトラックに,そして,左側セクターから右側セクターにデータが記録される。白色で表示される部分はデータが記録された状態を表す。
図6を参照すれば,記録動作の初期,すなわち,図6の中間トラックの中間部分で他の部分に比べて狭くデータが記録されたこと,すなわち,weak writeが発生したことが分かる。
図7は,記録時間が経過してTPTP現象が飽和された後の記録状態を示す図面である。図7において,縦軸はトラック番号を表し,横軸はセクター番号を表し,データは下の方トラックから上側トラックに,そして左側セクターから右側セクターにデータが記録される。白色で表示される部分はデータが記録された状態を表す。
図7を参照すれば,中間トラック及び上側トラックにおいて,他の部分に比べて狭くデータが記録されたことが分かる。それは,図6に示すようなweak writeのためではなく,後ほど記録されるトラックでのover writeのためである。言い換えれば,中間トラック及び上側トラックにおいて,上端部分がそろって切り取られているのは,該当トラックの上側トラックにデータを記録する時,大きい磁界強度により該当トラックのデータが部分的に消去されるためである。
図6及び図7に示すようなweak write及びover writeをそれぞれ防止するために,本実施形態は,記録時間が経過するにつれてWC及びOSCを適切に制御する。
また,本実施形態は,記録動作中にヘッドの特性及びデータゾーンによってTPTP特性がヘッドのFHに異なって影響を与えることを考慮して,WC及びOSCをさらに効率的に制御する。
図8は,本実施形態による記録パラメータ補償方法の原理を示すための波形図である。図8の(a)は,トラック及び記録データを示すものであり,図8の(b)は,記録動作における磁界強度の変化を示すものであり,図8の(c)は,従来の記録電流を示すものであり,図8の(d)は,本実施形態による記録電流を示す図面である。
図8(b)に示すように,記録動作における磁界強度は,記録動作の初期には弱くて,記録時間の経過につれて磁界強度が最大になるまで段々と増加する。望ましい磁界強度をMdとする時,磁界強度がMdから再びさらに増加し始めて飽和状態に至る時間は,ヘッドのTPTP特性により支配される。
したがって,記録動作の初期期間(図8(b)のT1まで)にはweak writeが発生する確率が高くなり,記録動作の経過につれて(図8(b)のT2以後)over writeが発生する確率が高くなる。図8の(b)のOWはover writeを意味している。
本実施形態によれば,図8(d)に示すように,記録動作の初期期間(図8(b)のT1まで)においては記録電流の強度を高め,記録時間がある程度経過した後(図8(b)のT2以後)には記録電流の強度を低めることによって,weak write及びover writeを防止する。
図9は,記録電流を制御するための記録パラメータを示す電流−時間グラフを示す図面である。
本実施形態において,記録電流を制御するために使用する記録パラメータは3つがあり,その一つはOSAであり,他の一つはOSD(Over Shoot Duration;オーバーシュート持続期間)であり,そして残りの一つはIw(書き込み電流)である。
OSAは,オーバーシュート電流の大きさを表し,OSDは,OSAが維持される期間を表し,Iwは,OSD以後の記録電流の大きさを表す。
記録動作のための最適記録パラメータに対して,記録動作の初期に第1の補償値alphaが適用され,TPTP現象が飽和された後には第2の補償値betaが使われる。
図10Aから図10Cは記録電流の変化を示すもので,それぞれ図10AはOSAの変化による記録電流の変化を,図10BはOSDの変化による記録電流の変化を,そして図10CはIwの変化による記録電流の変化を示すものである。
第1の補償値alpha及び第2の補償値betaは,記録パラメータの変化によるビットエラー率の変化に基づいて決定される。
図11は,本実施形態による記録パラメータ補償方法において,OSAに対する第1の補償値alpha_OSAを決定するための方法の実行によるビットエラー率−記録パラメータ値グラフを示す図面である。図11は,OSAを記録のための最適な値に固定させたままでIw及びOSDを変化させつつデータを記録し,記録されたデータを読み込み,読み込んだデータで発生したビットエラー率を測定した結果を示す図面である。図11において,縦軸は,データで発生したビットエラー率を示し,横軸は,記録パラメータを示す図面である。
図11において,RCOは,リードチャンネル(lead channel)が最適化された最適記録パラメータ条件(以下,RCO条件という)を表し,WWは,weak writeに該当するweak write記録パラメータ条件(以下,WW条件という)を表す。RCO条件は,記録のための最適記録パラメータを持つ条件であり,WW条件は,補償値を測定しようとする記録パラメータを除外した他の記録パラメータを,weak writeを誘発させる値として劣化させた条件をいう。
また,A,B,Cは,相異なるヘッドを表し,a1,b1,c1は,それぞれAヘッド,Bヘッド,Cヘッドにおいて,RCO条件でのビットエラー率(以下,RCO_BERという)とWWでのビットエラー率(以下,WW_BERという)との差を表す。
図11を参照すれば,Iw及びOSDを変化させることによって,ヘッドごとに相異なるビットエラー率を示すことが分かる。
weak writeが記録動作の初期に現れることを考慮すれば,Aヘッドにおいて,記録動作の初期にRCO条件に該当するほどのビットエラー率を得るためには,a1ほどのビットエラー率差を相殺させるためのOSAの補償が行わねばならないということが分かる。同様に,Bヘッド及びCヘッドにおいては,それぞれb1及びc1ほどのビットエラー率差を相殺させるためのOSAの補償が行わねばならないということが分かる。
したがって,図11におけるa1,b1,c1は,それぞれ記録動作の初期においてIwに対してAヘッド,Bヘッド,Cヘッドに追加されるべき第1の補償値,すなわち,alpha_OSA値に該当する。
alpha_OSD及びalpha_Iwも,図11に示した方法と類似した方法を通じて得られる。
alpha_OSDを算出する時は,OSDを記録のための最適の値に固定させたままでIw及びOSAを変化させつつデータを記録し,記録されたデータを読み込み,読み込んだデータで発生したビットエラー率を測定する。このときに得られるRCO条件でのビットエラー率とWWでのビットエラー率との差がalpha_OSDに相応する。
一方,alpha_Iwを算出する時は,Iwを記録のための最適の値に固定させたままでOSA及びOSDを変化させつつデータを記録し,記録されたデータを読み込み,読み込んだデータで発生したビットエラー率を測定する。このときに得られるRCO条件でのビットエラー率とWWでのビットエラー率との差がalpha_Iwに相応する。
第1の補償値であるalpha_OSA,alpha_OSDそしてalpha_Iwは,記録動作の初期から所定の時間ほど適用される。所定時間以後には最適記録パラメータが適用される。記録動作がある程度経過した後,すなわち,TPTP現象が飽和された後には第2の補償値betaが適用される。第1の補償値alphaが記録パラメータを増強させるために使われたならば,第2の補償値betaは記録パラメータを弱化させるために使われる。すなわち,TPTP現象が飽和された後にはover writeが発生するので,それを防止するためにOSA,OSD,Iwを最適な記録状態より低く維持する。
第2の補償値betaを決定することは,第1の補償値alphaを決定することとほぼ類似しているので,ここでは代表的にOSAを補償する第2の補償値beta_OSAを決定する方法について説明する。
図12は,本実施形態による記録パラメータ補償方法において,OSAを補償する第2の補償値beta_OSAを決定するための方法の実行によるビットエラー率−パラメータ値グラフを示す図面である。図12に図示されたグラフは,OSAを記録のための最適な値として固定させたままでIw及びOSDを変化させつつデータを記録し,記録されたデータを読み込み,読み込んだデータで発生したビットエラー率を測定した結果を示す図面である。この曲線は,TPTP現象が飽和された状態で得られる。
図12において,RCOは,RCO条件を表し,TSは,TPTP現象が飽和された条件(以下,TS条件という)を表す。TS条件は,記録のための最適な記録パラメータを持ち,また,TPTP現象が飽和された条件をいう。記録のための最適な記録パラメータにより記録を行っても,TPTP現象が飽和されるにつれてヘッドのFHが低くなる。これにより,記録ヘッドで発生した磁界がディスクに作用する力が,TPTP現象が飽和されるにつれてさらに強くなり,それによりover writeが発生する。その結果,ビットエラー率が増加する。
図12において,A,B,Cは,相異なるヘッドを表し,Aa1,Ab1,Ac1は,それぞれAヘッド,Bヘッド,Cヘッドにおいて,RCO_BERとTS条件でのビットエラー率(以下,TS_BERという)との差を表す。
図12を参照すれば,Iw及びOSDを変化させることによって,ヘッドごとに相異なるビットエラー率を示すことが分かる。
over writeが,TPTP現象が飽和された後に現れることを考慮すれば,Aヘッドにおいて,TPTP現象が飽和された後にRCO条件に該当するほどのビットエラー率を得るためには,Aa1ほどのビットエラー率差を相殺させるためのOSAの補償が行わねばならないということが分かる。同様に,Bヘッド及びCヘッドにおいては,それぞれAb1及びAc1ほどのビットエラー率差を相殺させるためのOSAの補償が行わねばならないということが分かる。
したがって,図12におけるAa1,Ab1,Ac1は,それぞれ記録動作の初期にOSAに対してAヘッド,Bヘッド,Cヘッドに適用されるべき補償値,すなわち,beta_OSA値に該当する。
OSDを補償する第2の補償値beta_OSD及びIwを補償する第2の補償値beta_Iwも,図12に図示された方法と類似した方法を通じて得られる。
beta_OSDを算出する時は,OSDを最適記録のための値として固定させたままでIw及びOSAを変化させつつデータを記録し,記録されたデータを読み込み,読み込んだデータで発生したビットエラー率を測定する。このときに得られるRCO条件でのビットエラー率とTS条件でのビットエラー率との差は,beta_OSDに相応する。
一方,beta_Iwを算出する時は,Iwを最適記録のための値として固定させたままでOSA及びOSDを変化させつつデータを記録し,記録されたデータを読み込み,読み込んだデータで発生したビットエラー率を測定する。このときに得られるRCO条件でのビットエラー率とTS条件でのビットエラー率との差は,beta_Iwに相応する。
図11及び図12に示すような記録パラメータ−BER曲線はバーンインテスト工程で検査され,記録パラメータをダイナミックレンジ内で変化させつつ記録テストを実施し,その時のビットエラー率を取る方法を通じて作成される。記録テストは,目標トラックにテストデータを記録した後に目標トラックに記録されたデータを読み込み,読み込んだデータで発生するビットエラー率を測定する。
図13は,本発明の実施形態による記録パラメータ補償方法において,記録パラメータ補償値を算出する方法を示す流れ図である。また,図13は,第1の補償値alphaの算出方法を示す流れ図である。
図13を参照すれば,リードチャンネルの最適化を行って(RCO実行)最適な記録パラメータ条件を得る(S1302)。このときの最適パラメータをそれぞれopt_OSA,opt_OSD,opt_Iwという。
各ゾーンのためのトラックを選択する(S1304)。第1の補償値alphaはヘッド別,ゾーン別に設定され,各ゾーンにおいて代表トラックが選択される。
上記S1304で選択されたトラックにテストデータを記録する(S1306)。
記録されたテストデータを読み込んでビットエラー率を測定する(S1308)。このときのビットエラー率はRCO_BERとなる。
測定モードを選択する(S1310)。記録パラメータはOSA,OSD,Iwの3つがあり,測定モードも3つある。
選択された測定モードによって,測定モードに該当する記録パラメータをリードチャンネル最適化過程(S1302)で得られた最適値に維持したままで他のパラメータをWW条件に変更する(S1312,S1314,S1316)。
例えば,Iwに対する第1の補償値alpha,すなわち,alpha_Iwを測定するためのモードならば,Iwをリードチャンネル最適化過程(S1302)で得られた最適値opt_Iwに維持したままでOSA及びOSDをopt_OSA及びopt_OSDから所定の値ほど低めてWW条件と設定する。ここで,OSA及びOSDを低める値は,実験的,統計的に決定された値を使用する。
変更された記録パラメータによりテストデータを目標のトラックに記録する(S1318)。
記録されたテストデータを読み込んでビットエラー率を測定する(S1320)。このときのビットエラー率はWW_BERとなる。
RCO_BERとWW_BERとの差を算出し,差に該当する補償値を決定する(S1322)。RCO_BERとWW_BERとの差に該当する補償値は,多くのヘッドに対する統計的な方法を使用して決定される。補償値は,以下に説明される補償テーブル及び基準テーブルを参照して作成される。
図14は,本発明による実施形態において,図13のS1322過程で補償値を得るために使用する,補償テーブルを作成する方法を示すフローチャートである。
図14を参照すれば,最初に,HDDのRCO条件でのビットエラー率の可能な分布範囲を複数の領域に分類する(S1402)。
ここで,RCO条件でのビットエラー率の可能な分布範囲とは,補償値を得るために測定されたヘッドにより現れうるRCO条件でのビットエラー率の分布範囲を表し,この分布範囲を一定の間隔で分割することにより複数の領域に分割する。
S1402過程で分類されたそれぞれの領域に属する最適条件でのビットエラー率を持つヘッドを対象として,weak write条件でのビットエラー率の分布範囲を調べる(S1404)。
具体的には,RCO条件で測定したビットエラー率が同じ分割領域に属するヘッドを対象としてWW条件でのビットエラー率を測定し,測定されたビットエラー率の分布範囲を調べる(第2の補償値betaを求める場合には,WW条件でのビットエラー率の代りにTS条件でのビットエラー率を使用する。)。
それぞれの領域に属するヘッドのWW条件でのビットエラー率の分布範囲を複数の小領域に分類する(S1406)。
具体的に,S1404過程で得られた分布範囲を例として,上,中,下の3範囲に分類する。このように分類することは,それぞれの小領域に対して補償値を割り当てるためである。実際の適用において,OSA,OSD,Iwは,記録ヘッドに印加される記録電流を発生させるプリアンプの制御値と現れ,この制御値はデジタルで表現されるため,第1の補償値alphaもデジタルで表現されなければならない。したがって,RCO_BERとWW_BERとの差に該当する第1の補償値alphaを線形的(アナログ値)に決定できず,デジタル値と決定せねばならない。これにより,RCO_BERとWW_BERとの差がどの小領域に属するかを決定し,それぞれの小領域に対して補償値を決定することが有効である。
それぞれの小領域に対して補償値を割り当てる(S1408)。
S1408過程の結果,ビットエラー率の可能な分布範囲,領域別WW条件でのビットエラー率の分布範囲,そして補償値を表す補償テーブルが得られる。
図15は,図14の補償値割当過程(S1408)で得られる補償テーブルの一例を示す図面である。図15において,1502は,RCO条件でのビットエラー率の可能な範囲及び分割された領域を表し,1504は,それぞれの分割された領域でのエラー数のエラー係数基準値を表し,1506は,それぞれの分割された領域に対するWW条件でのビットエラー率の分布及び分割された小領域を表す。
第1列(1502)において,ビットエラー率は−3.62から−9.02までであり,0.2間隔で分割されていることが分かる。点線で囲んだ欄1508において,列1502の−4.8すなわち,−4.60より小さくて−5.00よりは大きい範囲に対して,−3.68〜−4.46のビットエラー率の分布が対応する。
すなわち,RCO条件で測定したビットエラー率が−4.60より小さくて−5.00よりは大きい範囲に属するヘッドを対象としてWW条件でのビットエラー率を測定した結果,−3.68〜−4.46のビットエラー率の分布が得られ,それらを上,中,下の分布で3個の小領域に分割した時,各小領域の代表値が−3.84,−4.32,−4.66になることが分かる。
図15の補償テーブルにおいて,第2列1504及び第3列1506において斜線で表示された欄は,値が同一で補償できない,すなわち,補償値が0になる領域を表す。
図15の補償テーブルを参照して第1の補償値alphaを決定する方法は,次の通りである。
If RCO_BER>WW_BER_max,alpha=max;
elseif;RCO_BER>WW_BER_mid,alpha=mid;
elseif;RCO_BER>WW_BER_min,alpha=min;
else alpha=0
つまり,RCO_BERの値がWW_BER_maxの値より大きい場合は,第1の補償値alphaはmaxとなり,RCO_BERの値がWW_BER_max以下,WW_BER_midより大きい場合は,第1の補償値alphaはmidとなり,RCO_BERの値がWW_BER_mid以下,WW_BER_minより大きい場合は,第1の補償値alphaはminとなり,RCO_BERの値がWW_BER_min以下の場合は第1の補償値alphaは0となる。
例えば,RCO条件で測定したビットエラー率が−4.60より小さくて−5.00よりは大きい範囲に属するヘッドに対して,WW条件で測定したビットエラー率WW_BERが−4.44であれば,そのヘッドに対する第1の補償値alphaは,上記の式の条件によりmidとなる。
図16は,min,midそしてmaxの例を示すテーブルである。図16に図示されたテーブルは,多くのヘッドに対して実験的,統計的に決定された値である。上記の例では,第1の補償値alphaはmidであるため,OSAを補償する第1の補償値alpha_OSAは3,Iwを補償する第1の補償値alpha_Iwは5,OSDを補償する第1の補償値alpha_OSDは3となる。
図17は,本実施形態において,記録パラメータ補償値の算出方法を通じて得られたゾーン別,ヘッド別補償テーブルの例を示す図面である。
図17に示すようなゾーン別,ヘッド別補償テーブルは,ハードディスクのメンテナンスシリンダあるいは不揮発性メモリに保存され,HDDの記録動作で参照される。
図18は,本発明による記録パラメータ補償方法を示すフローチャートである。
記録命令が印加されれば,HDDは記録動作を初期化する(S1802)。HDDは,リードチャンネル最適化(RCO実行)を行って記録パラメータを最適化する(S1804)。具体的に,HDDの動作温度が測定され,測定された動作温度によって,常温での基準パラメータに温度に依存する補償値を適用して,最適な記録パラメータを設定する。
記録動作が始まれば,所定の時間T1中に第1の補償値alphaを適用して記録を行う(S1806,S1808)。具体的にHDDは,記録動作の開始以後,時間T1の間に,ディスクのメンテナンスシリンダに記録された図15に図示されたテーブルを参照して,S1804過程で設定された最適な記録パラメータに第1の補償値alphaを適用して記録動作を行う。
時間T1が経過すれば(S1808),S1804過程で設定された最適記録パラメータを使用して記録動作を行う(S1810,S1812)。
時間T2が経過すれば,すなわち,TPTP現象が飽和されれば(S1812),S1804過程で設定された最適な記録パラメータに第2の補償値betaを適用して,記録動作を行う(S1814)。具体的にHDDは,記録動作の開始以後にT1時間の間にディスクのメンテナンスシリンダに記録された図17に図示されたテーブルを参照して,S1804過程で設定された最適記録パラメータに第2の補償値betaを適用して記録動作を行う。
図19は,本発明の実施形態によるHDDの構成を示すブロック図である。
図19を参照すれば,HDDの制御装置140は,リード/ライト(R/W)チャンネル回路145及びリードプリアンプ&ライト駆動回路146によってヘッド120に結合されたコントローラ141を備えている。コントローラ141は,デジタル信号プロセッサー(DSP:Digital Signal Processor),マイクロプロセッサーあるいはマイクロコントローラで具現できる。
コントローラ141は,ディスク112からデータをリードおよびディスク112にデータをライトするためにR/Wチャンネル回路145に制御信号を供給する。記録パラメータは,温度センサー144で感知した温度及び本実施形態による補償値によって制御される。
情報は,R/Wチャンネル回路145からホストインターフェース回路147に伝送される。ホストインターフェース回路147はパソコンのようなシステムにインターフェースすることを許容する制御回路を備えている。
R/Wチャンネル回路145は,再生モードでは,ヘッド120から読み取られてリードプリアンプ&ライト駆動回路146で増幅されたアナログ信号を,ホストコンピュータ(図示せず)が判読できるデジタル信号に変調させて,ホストインターフェース回路147に出力する。R/Wチャンネル回路145は,ホストコンピュータからのユーザデータ(一般的なデータ)を,ホストインターフェース回路147を通じて受信し,ディスク112に記録できるように記録電流に変換させて,リードプリアンプ&ライト駆動回路146に出力する。
コントローラ141はまた,ボイスコイル126に駆動電流を供給するVCM駆動回路148に結合されている。コントローラ141は,VCMの励起及びヘッド120の動きを制御するためにVCM駆動回路148に制御信号を供給する。
コントローラ141は,再生専用メモリ(ROM:Read Only Memory)またはフラッシュメモリ素子142−1のような不揮発性メモリ及びランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)素子142−3のような揮発性メモリに結合されている。メモリ素子142−1,142−3は,コントローラ141によって使用される命令語及びデータ,例えば,ソフトウェアルーチンを実行させるためのコンピュータで読み取り可能なコードを含んでいる。
コンピュータで読み取り可能なコード,すなわち,命令及びプログラムは,あるトラックから他のトラックにヘッドを移動させるシークルーチン,トラック内で目標セクターを捜し出す追従ルーチンを含む。シークルーチンは,ヘッドを特定のトラックに移動させることを保証するためのサーボ制御ルーチンを含んでいる。
また,温度及び記録動作の開始時間に基づいて記録パラメータを制御できるコンピュータで読み取り可能なコード,すなわち,命令及びプログラムがメモリ素子142−1,142−3に保存される。したがって,コントローラ141は,電源が供給された状態で,温度センサー144で感知された温度及び記録動作の開始時間,TPTP現象の飽和状態,そして磁気ヘッドの位置によって記録パラメータを制御する。
バッファメモリ143は,ホストコンピュータからの記録命令が下されれば,記録するデータを第1バッファメモリ143−1に保存する。一特徴によれば,第2バッファメモリ143−3は,ディスク112から再生したデータを臨時に保存する所である。
HDDの制御装置140がホストコンピュータから記録命令を受信すれば,記録するデータは第1バッファメモリ143−1に保存される。温度センサー144は,コントローラ141の制御信号を受信してHDDの温度を感知する。
コントローラ141は,温度センサー144から測定された温度Tが高温あるいは低温条件に該当するかを判別する。測定された温度Tが高温あるいは低温条件に該当すれば,コントローラ141は,メンテナンスシリンダに保存された高温及び低温での記録パラメータ補償値,ヘッド及びゾーンによる記録パラメータ補償値alpha及びbetaを参照して記録パラメータを補償する。
記録動作の開始から所定の時間T1の間には,温度に基づいた補償値及び第1の補償値alphaを使用して記録パラメータが補償される。
記録動作の開始から時間T1が経過すれば,温度に基づいた補償値を使用して記録パラメータが補償される。
一方,TPTP現象が飽和された後には,温度に基づいた補償値及び第2の補償値betaを使用して記録パラメータが補償される。
必要であると判別された補償が記録パラメータに対して実行されれば,コントローラ141は記録パラメータを記録ヘッドに印加して,ヘッドをして記録動作を行わせる。
本実施形態において,補償を行う際にビットエラー率を使用したが,CSM(Channel Statistical Measurement)あるいはビットエラー数も使用できる。ここで,CSMは,ディスクで再生されたデータで発生するエラー率を表す指標のうち一つであり,チャンネルチップで提供するビットエラーを検査するものであって,ビットエラー率に比べて測定時間が短縮されるという長所がある。CSMとビットエラー率とは,大体対数的な関係を持つ。
本実施形態は方法,装置,システム等として実行できる。ソフトウェアとして行われる場合は,本実施形態の構成手段は必然的に必要な作業を実行するコードセグメントである。プログラムまたはコードセグメントは,プロセッサー判読可能媒体に保存されるか,または伝送媒体もしくは通信網で搬送波と結合されたコンピュータデータ信号によって伝送できる。プロセッサー判読可能媒体は情報を記録または伝送できるいかなる媒体も含む。プロセッサー判読可能媒体の例には,電子回路,半導体メモリ素子,ROM,フラッシュメモリ,EROM(Erasable ROM),フロッピー(登録商標)ディスク,光ディスク,ハードディスク,光ファイバ媒体,無線周波数(RF)網などがある。コンピュータデータ信号は,電子網チャンネル,光ファイバ,空気,電子系,RF網のような伝送媒体上に伝播できるいかなる信号も含まれる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は,HDDの記録動作に適用可能である。
HDDシステムを示す図面である。 ヘッドの構造を示す図面である。 ヘッド組立体を示す斜視図である。 TPTP現象による影響を図式的に示す図面である。 TPTP現象による影響を図式的に示す図面である。 記録電流の波形を示す波形図である。 記録動作の初期における記録状態を示す図面である。 記録時間が経過してTPTP現象が飽和された後の記録状態を示す図面である。 本発明の実施形態による記録パラメータ補償値の算出方法の原理を示す図面である。 記録電流を制御するための記録パラメータを示す電流−時間グラフを示す図面である。 OSAの変化による記録電流の変化を示す図面である。 OSDの変化による記録電流の変化を示す図面である。 Iwの変化による記録電流の変化をそれぞれ示す図面である。 本発明の実施形態によるalpha_OSAを決定するための方法の実行によるビットエラー率−記録パラメータ値のグラフを示す図面である。 本発明の実施形態によるbeta_OSAを決定するための方法の実行によるビットエラー率−パラメータ値のグラフを示す図面である。 本発明の実施形態による記録パラメータ補償値を算出する方法を示す流れ図である。 本発明の実施形態において,図13のS1322過程で補償値を得るために使用する補償テーブルを作成する方法を示す流れ図である。 本発明の実施形態において,図14の補償値割当過程(S1408)で得られる補償テーブルの一例を示す図面である。 本発明の実施形態による,min,mid,そしてmaxの例を示すテーブルである。 本発明の実施形態において,記録パラメータ補償値の算出方法を通じて得られたゾーン別,ヘッド別補償テーブルの例を示す図面である。 本発明の実施形態による記録パラメータ補償方法を示す流れ図である。 本発明の実施形態によるHDDの構成を示すブロック図である。
符号の説明
20,112 ディスク
70,120 ヘッド
126 ボイスコイル
140 HDDの制御装置
141 コントローラ
142−1 ROM
142−3 RAM
143−1 第1バッファメモリ
143−3 第2バッファメモリ
144 温度センサー
145 R/Wチャンネル回路
146 リードプリアンプ&ライト駆動回路
147 ホストインターフェース回路
148 VCM駆動回路

Claims (16)

  1. ディスクドライブの記録動作を制御するための記録パラメータ補償方法において,
    前記ディスクドライブのヘッドに対して最適記録パラメータ条件及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定する過程と;
    前記ディスクドライブの記録動作を制御するための前記最適記録パラメータ条件と,weak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件間のビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出する過程と;
    を含む,記録パラメータ補償方法。
  2. 少なくとも2つの記録パラメータがあり,前記ビットエラー率の測定過程は,
    最適記録パラメータを決定する過程と;
    前記最適記録パラメータによりテストデータを記録し,記録された前記テストデータを読み込んで最適条件でのビットエラー率を測定する過程と;
    前記2つの記録パラメータのうち,一方は,前記最適記録パラメータの探索過程で見つけられた記録パラメータ補償値に維持し,他方は,weak writeを誘発する値に設定する過程と;
    前記設定されたパラメータによりテストデータを記録し,記録された前記テストデータを読み込んでweak write条件でのビットエラー率を測定する過程と;
    を含み,
    前記記録パラメータ補償値を算出する過程は,前記最適記録パラメータ条件でのビットエラー率と前記weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率との差に相応する,前記維持された記録パラメータ補償値を算出する過程を含むことを特徴とする,請求項1に記載の記録パラメータ補償方法。
  3. 前記記録パラメータ補償値を算出する過程は,
    前記最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の可能な分布範囲を複数の領域に分類する過程と;
    前記最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の各範囲に対する,前記ディスクドライブのヘッドに対する前記weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率の分布範囲を調べる過程と;
    最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の各範囲に対する,前記weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率の分布範囲を複数の小領域に分類する過程と;
    それぞれの前記小領域に対して補償値を割り当てることにより,補償値を表す補償テーブルを作成する過程と;
    前記最適記録パラメータ条件でのビットエラー率及び前記weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率に基づいた前記補償テーブルから補償値を得る過程と;
    を含むことを特徴とする,請求項1または2に記載の記録パラメータ補償方法。
  4. 前記記録パラメータは,前記ディスクドライブの記録動作が開始された後,所定の時間適用されることを特徴とする,請求項1〜3のいずれかに記載の記録パラメータ補償方法。
  5. 前記記録パラメータは,
    記録電流の大きさを表すパラメータと;
    前記記録電流のオーバーシュートの大きさを表すパラメータと;
    前記オーバーシュートの持続期間を表すパラメータと;
    を含むことを特徴とする,請求項1〜4のいずれかに記載の記録パラメータ補償方法。
  6. 前記記録パラメータは,前記ヘッドの温度上昇によってポールチップが突出するTPTP現象が飽和された後に適用されることを特徴とする,請求項1〜5のいずれかに記載の記録パラメータ補償方法。
  7. 前記記録パラメータは,
    記録電流の大きさを表すパラメータと;
    前記記録電流のオーバーシュートの大きさを表すパラメータと;
    前記オーバーシュートの持続期間を表すパラメータと;
    を含むことを特徴とする,請求項1〜6のいずれかに記載の記録パラメータ補償方法。
  8. ディスクドライブの記録動作を制御するための記録パラメータを補償する方法を行うコンピュータで読み取り可能なコードを記録した記録媒体において,前記記録パラメータを補償する方法は,
    前記ディスクドライブのヘッドに対して,最適記録パラメータ条件及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定する過程と;
    前記ディスクドライブの記録動作を制御するための前記最適記録パラメータ条件と,weak writeを誘発する前記weak write記録パラメータ条件間のビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出する過程と;
    を含むことを特徴とする記録媒体。
  9. 少なくとも2つの記録パラメータがあり,前記ビットエラー率の測定過程は,
    最適記録パラメータを決定する過程と;
    前記最適記録パラメータによりテストデータを記録し,記録された前記テストデータを読み込んで最適条件でのビットエラー率を測定する過程と;
    前記2つの記録パラメータのうち一方は,前記最適記録パラメータの探索過程で見つけられた記録パラメータ補償値に維持し,他方は,前記weak writeを誘発する値に設定する過程と;
    設定された前記記録パラメータによりテストデータを記録し,記録された前記テストデータを読み込んでweak write条件でのビットエラー率を測定する過程と;
    を含み,
    前記記録パラメータ補償値を算出する過程は,前記最適条件でのビットエラー率と前記weak write条件でのビットエラー率との差に相応する,前記維持された記録パラメータ補償値を算出する過程を含むことを特徴とする,請求項8に記載の記録媒体。
  10. 前記記録パラメータ補償値を算出する過程は,
    最適記録条件でのビットエラー率の可能な分布範囲を複数の領域に分類する過程と;
    前記最適記録条件でのビットエラー率の各範囲に対する,前記ディスクドライブのヘッドに対する前記weak write条件でのビットエラー率の分布範囲を調べる過程と;
    前記最適記録条件でのビットエラー率の各範囲に対する,前記weak write条件でのビットエラー率の分布範囲を複数の小領域に分類する過程と;
    それぞれの前記小領域に対して補償値を割り当てることにより,前記補償値を表す補償テーブルを作成する過程と;
    前記最適記録条件でのビットエラー率,及び前記weak write条件でのビットエラー率に基づいた前記補償テーブルから前記補償値を得る過程と;
    を含むことを特徴とする,請求項8または9に記載の記録媒体。
  11. データを保存する記録媒体と;
    記録動作を通じて前記記録媒体にデータを記録する再生/記録ヘッドと;
    ディスクドライブの前記再生/記録ヘッドに対する最適記録パラメータ条件,及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定することを制御し,前記最適記録パラメータ条件とweak writeを誘発する前記weak write記録パラメータ条件間の前記ビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出することを制御し,そして,前記記録媒体にデータを記録するとき,前記ディスクドライブの記録動作中に前記再生/記録ヘッドに影響を与えるTPTP現象の影響を補償するために,前記補償値を適用することにより前記記録動作を制御する制御部と;
    を含む,ディスクドライブ。
  12. 少なくとも2つの記録パラメータがあり,前記制御部は,
    前記最適記録パラメータを決定する過程と;
    前記最適記録パラメータによりテストデータを記録し,記録されたデータを読み込んで最適条件でのビットエラー率を測定する過程と;
    前記2つの記録パラメータのうち一方は,前記最適記録パラメータの探索過程で見つけられた値に維持し,他の一方は,weak writeを誘発する値に設定する過程と;
    前記設定されたパラメータによりテストデータを記録し,記録されたデータを読み込んでweak write条件でのビットエラー率を測定する過程と;
    によりビットエラー率を測定することを制御し,
    ここで,前記制御部により前記記録パラメータ補償値を算出する過程は,前記最適記録パラメータ条件でのビットエラー率とweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率との差に相応する,前記維持された記録パラメータ補償値を算出する過程を含むことを特徴とする,請求項11に記載のディスクドライブ。
  13. 前記制御部は,
    最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の可能な分布範囲を複数の領域に分類する過程と;
    前記最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の各範囲に対する,前記ディスクドライブのヘッドに対する前記weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率の分布範囲を調べる過程と;
    前記最適記録パラメータ条件でのビットエラー率の各範囲に対する,前記weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率の分布範囲を複数の小領域に分類する過程と;
    それぞれの前記小領域に対して補償値を割り当てることにより,前記補償値を表す補償テーブルを作成する過程と;
    前記最適記録パラメータ条件でのビットエラー率及び前記weak write記録パラメータ条件でのビットエラー率に基づいた前記補償テーブルから前記補償値を得る過程と;
    により,前記記録パラメータ補償値を算出する過程を追加で制御することを特徴とする請求項11または12に記載のディスクドライブ。
  14. 前記制御部は,少なくともディスクドライブの再生/記録ヘッドに対する最適記録パラメータ条件及びweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件でのビットエラー率を測定する過程,前記最適記録パラメータ条件とweak writeを誘発するweak write記録パラメータ条件間のビットエラー率の差に相応する記録パラメータ補償値を算出する過程,そして前記記録媒体にデータを記録するとき,前記ディスクドライブの記録動作中に前記再生/記録ヘッドに影響を与えるTPTP現象の影響を補償するために,前記補償値を適用する過程のうちいずれかを行うためにコンピュータで読み取り可能なコードを持つ,少なくとも一つの記録媒体を備えることを特徴とする,請求項11〜13のいずれかに記載のディスクドライブ。
  15. データを保存する記録媒体と;
    記録動作を通じて前記記録媒体にデータを記録する再生/記録ヘッドと;
    前記記録動作中に前記再生/記録ヘッドに影響を与えるTPTP現象の影響を考慮して,少なくとも2つの相異なる記録条件でのビットエラーレートの差に基づいて算出された補償値を使用して,前記記録動作を補償する制御手段と;
    を備えるディスクドライブ。
  16. 前記制御手段は,前記補償値の算出を実行するためにコンピュータで読み取り可能なコードを備えることを特徴とする,請求項15に記載のディスクドライブ。
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