JP2002298307A - データ記憶装置、書き込み電流制御回路および書き込み電流の制御方法 - Google Patents

データ記憶装置、書き込み電流制御回路および書き込み電流の制御方法

Info

Publication number
JP2002298307A
JP2002298307A JP2001097183A JP2001097183A JP2002298307A JP 2002298307 A JP2002298307 A JP 2002298307A JP 2001097183 A JP2001097183 A JP 2001097183A JP 2001097183 A JP2001097183 A JP 2001097183A JP 2002298307 A JP2002298307 A JP 2002298307A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
write
write current
data
head
writing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001097183A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromasa Suzuki
宏昌 鈴木
Hideo Asano
秀夫 浅野
Ariyoshi Nagano
有美 永野
Michio Nakajima
理夫 中島
Masaomi Ikeda
政臣 池田
Masashi Murai
正志 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Priority to JP2001097183A priority Critical patent/JP2002298307A/ja
Priority to US10/091,411 priority patent/US6798598B2/en
Publication of JP2002298307A publication Critical patent/JP2002298307A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/012Recording on, or reproducing or erasing from, magnetic disks
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/02Recording, reproducing, or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B5/027Analogue recording
    • G11B5/035Equalising
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B2005/0002Special dispositions or recording techniques
    • G11B2005/0005Arrangements, methods or circuits
    • G11B2005/001Controlling recording characteristics of record carriers or transducing characteristics of transducers by means not being part of their structure
    • G11B2005/0013Controlling recording characteristics of record carriers or transducing characteristics of transducers by means not being part of their structure of transducers, e.g. linearisation, equalisation

Abstract

(57)【要約】 【課題】 書き込み初期におけるオーバーライト特性の
向上を図る。 【解決手段】 書き込み初期に定格電流(Wnom)にブ
ースト電流(Wboost)を付加した書き込み電流W1を
ライト・ヘッドに供給し、それ以後は定格電流(Wno
m)による書き込み電流W2をライト・ヘッドに供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハード・ディスク
・ドライブ(HDD)等に用いられるデータ記憶装置に
関し、特に、記憶媒体上にデータを書き込む際にライト
・ヘッドに対して供給する書き込み電流の制御に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】ハード・ディスク・ドライブは最も普及
しているコンピュータの外部記憶装置の一つである。ハ
ード・ディスク・ドライブの記憶媒体である磁気ディス
クは、周知のようにディスク表面を同心円状に分割した
トラックをさらに放射状に区切ったセクタをデータの記
録最小単位としている。磁気ディスク外周になるほどデ
ータ転送スピードを速くすることができる。そこで、現
在磁気ディスクのデータ記録方式として主流をなすゾー
ン・ビット・レコーディング(Zoned Bit Recording)
方式では、全てのトラックをいくつかのゾーンにグルー
プ分けし、各ゾーン内ではデータ転送スピードを一定と
する。すると、セクタの長さは通常512バイトで一定
であるから、磁気ディスクの外周に近いトラックほどセ
クタ数は多くなる。ハード・ディスク・ドライブは、磁
気ディスクに記憶されているデータを読み出す素子であ
るリード・ヘッドおよび磁気ディスクにデータを書き込
む素子であるライト・ヘッドとから構成される複合磁気
ヘッドを備えている。この磁気ヘッドは、VCM(Voic
e Coil Motor)によって揺動するアクチュエータ機構に
装着されている。磁気ヘッドがデータの読み出しまたは
データの書き込みを行なう場合、アクチュエータ機構を
駆動することにより、磁気ヘッドを所定のトラックに移
動かつ位置決めする。この移動、位置決め動作をシーク
と呼んでいる。磁気ヘッドは、磁気ディスク上に記録さ
れたサーボ情報を手がかりに所定のトラックにシークさ
れる。
【0003】磁気ヘッドによって磁気ディスクにデータ
を書き込む場合、ライト・ヘッドに対して所定の電流を
流すことにより磁気ディスク上に形成されている磁性膜
を磁化する。磁気ディスクに対するデータの書き込み
は、先行して書き込まれているデータ上に新たなデータ
を上書きするケースが多い。この上書きを、オーバーラ
イト(overwrite)と呼んでいる。オーバーライトが適
切になされたか否かを示すオーバーライト特性は、ライ
ト・ヘッドでデータを書き込む際の電流値(書き込み電
流値)に依存する。通常、書き込み電流値が小さいと先
行して書き込まれているデータの磁化パターンを十分に
磁化し直すことができないために、オーバーライト特性
が劣化することが知られている。一方で、書き込み電流
値が大きすぎる場合には、隣接するトラックの磁化パタ
ーンまでも磁化し直してしまうスクイーズ(squeeze)
現象の発生が問題となる。また、読み出し信号の特性も
悪化する場合も多い。したがって、書き込み電流値は適
切な値に設定されなければならない。
【0004】最適な書き込み電流値は一義的に定まるも
のではない。例えば、ハード・ディスク・ドライブが置
かれている環境、特に温度によってオーバーライト特性
が変化することが知られている。つまり、磁気ディスク
の磁性膜の保磁力(Hc)が低温ほど高くなるため、書
き込み電流値が一定であることを前提とすると、低温域
ほどオーバーライト特性が悪化することになる。また、
一台のハード・ディスク・ドライブは複数枚の磁気ディ
スクと磁気ディスクの記憶面の数に対応する複数の磁気
ヘッドを備えることが多い。その場合、磁気ディスク
(記憶面)と磁気ヘッドとの組み合わせによってもオー
バーライト特性が異なることがある。つまり、同一のハ
ード・ディスク・ドライブにおいて、磁気ヘッドおよび
磁気ディスク個々のばらつきにより、その組み合わせ毎
にオーバーライト特性が異なることがある。さらに、1
組の磁気ヘッドおよび磁気ディスクの組み合わせであっ
ても、磁気ヘッドが磁気ディスクの内周側に位置するか
外周側に位置するかによってオーバーライト特性が変動
する。より具体的には、磁気ディスクの外周側ほどデー
タの書き込みスピードが速くなるためオーバーライト特
性が劣化することが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】オーバーライト特性が
変動する要因は以上説明したとおりであるが、これに対
してこれまで、種々の提案がなされている。例えば、環
境温度によるオーバーライト特性の変動に対しては、特
開2000−222703号公報の技術が有効である。
特開2000−222703号公報には、ハード・ディ
スク・ドライブの使用環境温度、さらには磁気ヘッドお
よび磁気ディスクの組み合わせを考慮した書き込み電流
値を設定する技術が開示されている。また、磁気ヘッド
および磁気ディスクの組み合わせ毎にオーバーライト特
性が異なるという点については、例えば特開平7−14
107号公報に示すように、磁気ヘッドおよび磁気ディ
スクの組み合わせ毎に最適な書き込み電流値を自動設定
する技術が提案されている。さらに、磁気ディスクの内
周側と外周側とでオーバーライト特性が変動するという
点については、例えば特開平8−96309号公報に示
すように、書き込み電流値を磁気ディスクの内周側にお
いて小さくしかつ外周側において大きくする技術が提案
されている。
【0006】これまで以上のような技術によって、書き
込み電流値を最適化することによりオーバーライト特性
を向上してきた。ところが、記録密度の向上、さらにそ
れに伴う磁気ヘッドの浮上量の低減に対応する書き込み
電流値のさらなる最適化技術が要求されることが予測さ
れる。そこで本発明は、これまでなされてきた書き込み
電流値の最適化技術では対応できないケースを含め、異
なるアプローチでオーバーライト特性を向上することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、オーバーラ
イト特性について種々の観点から詳細な検討を行なっ
た。その結果、オーバーライト特性は、書き込み開始直
後から徐々に向上し、所定の時間を経過した後に安定す
ることを知見した。より詳細にいうと、書き込み初期に
データが書き込まれるセクタのオーバーライト特性とそ
の後に書き込まれるセクタのオーバーライト特性とを比
較すると、前者のオーバーライト特性が後者のオーバー
ライト特性より劣る。図8は、書き込み開始からの書き
込み時間とオーバーライト特性との関係を示すグラフで
ある。図8に示すように、オーバーライト特性は、書き
込み初期に劣るが、書き込みが継続するにつれて安定す
る傾向にある。しかし、書き込み初期から安定した高い
オーバーライト特性を有することが望ましいことはいう
までもない。そこで本発明は、書き込み開始後のオーバ
ーライト特性がその後に比べて劣ることを回避するため
に、書き込み初期に磁気ヘッドのライト・ヘッドに供給
する書き込み電流値を高く設定し、その後には低減され
た書き込み電流値をライト・ヘッドに供給することを提
案する。したがって本発明は、磁気的にデータが書き込
む回転する記憶媒体と、前記記憶媒体に対してデータを
書き込むためのライト・ヘッドと、書き込み開始からの
経過時間に基づいて前記ライト・ヘッドに供給する書き
込み電流値の設定を変えることができる書き込み電流設
定手段と、を備えたことを特徴とするデータ記憶装置を
提供する。
【0008】本発明のデータ記憶装置は、書き込み開始
からの経過時間に基づいて前記ライト・ヘッドに供給す
る書き込み電流値を変えることのできる書き込み電流設
定手段を備えている。したがって、前記書き込み電流設
定手段が、書き込み開始から所定の期間内の書き込み電
流値を、当該期間経過後の書き込み電流値よりも大きい
値に設定することによって、書き込み初期のオーバーラ
イト特性を向上することができる。また本発明のデータ
記憶装置において、書き込み初期とは、一端中断された
書き込み動作が再開された場合を含んでいる。したがっ
て、前記書き込み電流設定手段は、前記書き込み開始後
に書き込み動作が中断し、その後に書き込み動作が再開
された場合に、前記書き込み動作が再開されてから所定
の期間内の書き込み電流値を、当該期間経過後の書き込
み電流値よりも大きい値に設定することもできる。また
本発明のデータ記憶装置において、書き込み初期とは、
所謂ヘッド・スイッチが行なわれた場合の各ライト・ヘ
ッドにおける書き込み初期を包含する。つまり本発明の
データ記憶装置は前記ライト・ヘッドを複数備え、かつ
複数の前記ライト・ヘッドによって一連のデータを前記
記憶媒体に順次書き込む動作を行なう場合には、前記書
き込み電流設定手段は、前記動作において、各ライト・
ヘッドにおける書き込み開始からの経過時間に基づいて
前記ライト・ヘッドに供給する書き込み電流値を設定す
ることができる。
【0009】本発明はまた、データの記憶単位であるセ
クタに区分されたデータ・トラックを有する磁気ディス
クと、前記磁気ディスクに対してデータを書き込むため
のライト・ヘッドおよび前記磁気ディスクに記憶された
データを読み出すためのリード・ヘッドを有する複合磁
気ヘッドと、前記データの書き込み動作中に前記ライト
・ヘッドに定常的に供給する第1の書き込み電流値と、
所定の書き込み期間中に前記第1の書き込み電流値に付
加して供給する第2の書き込み電流値とに基づいて、前
記ライト・ヘッドに書き込み電流を供給する書き込み電
流供給手段と、を備えることを特徴とするデータ記憶装
置を提供する。本発明のデータ記憶装置は、前記データ
の書き込み動作中に前記ライト・ヘッドに定常的に供給
する第1の書き込み電流値と、所定の書き込み期間中に
前記第1の書き込み電流値に付加して供給する第2の書
き込み電流値とに基づいて、前記ライト・ヘッドに書き
込み電流を供給する書き込み電流供給手段を有してい
る。したがって、書き込み初期には第1の書き込み電流
値に第2の書き込み電流値を付加した電流値の相対的に
大きな書き込み電流を供給することができるので、書き
込み初期のオーバーライト特性を確保することができ
る。しかも、書き込み初期が経過した後には、電流値の
相対的に小さい書き込み電流を供給することができるの
で、スクイーズ現象の発生を抑制することができる。
【0010】本発明のデータ記憶装置において、所定の
書き込み期間か否かを磁気ディスク上に形成されたセク
タに対するデータの書き込み動作の繰り返しをカウント
することにより判断することができる。つまり、データ
の書き込みを開始してから何番目のセクタに対してデー
タを書き込もうとしているかを認識することにより、前
記所定の書き込み期間を判断することができる。そし
て、前記書き込み電流供給手段は、カウントされた前記
セクタの数が所定値以下の場合には前記第1の書き込み
電流値に前記第2の書き込み電流値を付加した値の書き
込み電流を前記ライト・ヘッドに供給することができ
る。また、前記書き込み電流供給手段は、カウントされ
た前記セクタの数が前記所定値を超えた場合には前記第
1の書き込み電流値による書き込み電流を前記ライト・
ヘッドに供給することができる。オーバーライト特性
は、データ記憶装置の動作環境によって変動し得る。例
えば、データ記憶装置の使用環境温度が0°近傍の低温
の場合にはオーバーライト特性は低下する。また、デー
タの書き込みを行なおうとするデータ・トラックが磁気
ディスク外周ほどデータの書き込みスピードが速くなる
のでオーバーライト特性は低下する。しかし、このよう
にオーバーライト特性が低下する要因が存在しない動作
環境においては、書き込み初期であってもの書き込み電
流値を大きくすると、逆にその弊害が発生することもあ
り得る。したがって本発明の前記書き込み電流供給手段
は、前記データ記憶装置の動作環境によって、前記第2
の書き込み電流値を付加することなく前記書き込み電流
を前記ライト・ヘッドに対して供給することもできる。
また、前記書き込み電流供給手段は、前記ライト・ヘッ
ドが複数存在する場合に、複数の前記ライト・ヘッド毎
に、前記第2の書き込み電流値を付与するか否かを設定
することができる。
【0011】本発明は以上説明したデータ記憶装置に用
いられる書き込み電流制御用の回路としても提供され
る。すなわち本発明の書き込み電流制御回路は、外部か
ら転送される書き込み指令信号に基づきライト・ヘッド
に対して磁気ディスクにデータを書き込むための書き込
み電流を制御する書き込み電流制御回路であって、前記
書き込み電流を供給する書き込み期間を指示するライト
・ゲート信号の遷移回数を計数するカウンタと、前記カ
ウンタの計数結果に基づいて前記書き込み電流を設定す
る書き込み電流設定手段と、を備えることを特徴とす
る。データ記憶装置は、磁気ディスクに対してデータを
書き込むタイミングを指示するライト・ゲート信号に基
づいて、ライト・ヘッドに対して書き込み電流を供給す
る。このライト・ゲート信号は、例えば、ハイ(high)
およびロー(low)の2つの状態からなる。そして、ロ
ー(low)の時には書き込み電流を供給して書き込みを
実行し、ハイ(high)の時には書き込み電流の供給を停
止する形態がある。このハイ(high)の期間は連続書き
込み中はセクタとセクタの間にあることを意味してお
り、したがってデータの書き込みを実行しない。ロー
(low)はセクタ上で書き込み中にあることを意味して
いる。ここで、ライト・ゲート信号がハイ(high)から
ロー(low)に切り替わることを"遷移"と呼べば、この
遷移の回数は、データの書き込みを開始してから何番目
のセクタに対してデータの書き込みを行なおうとしてい
るかを示すことと等価である。つまり、遷移回数によっ
て、連続データ書き込みの初期か否かを判断することが
できる。そこで本発明の書き込み電流制御回路は、ライ
ト・ゲート信号の遷移回数を計数するカウンタと、前記
カウンタの計数結果に基づいて前記書き込み電流を設定
する書き込み電流設定手段を設けた。
【0012】そして本発明の書き込み電流制御回路にお
いて、前記書き込み電流設定手段は、前記カウンタの計
数結果をn、予め設定された値をNとすると、n≦Nの
場合の書き込み電流をW1、n>Nの場合の書き込み電
流をW2とし、W1>W2に設定することができる。つ
まり、連続書き込み初期の書き込み電流値をその後に比
べて大きくすることができる。磁気ディスクは表裏両面
に記憶面を有し、磁気ヘッドは記憶面に対応する数だけ
備えられる。磁気ディスクを2枚有するデータ記憶装置
は、最大で4つの磁気ヘッドを備えることになり、その
場合前記カウンタおよび前記書き込み電流設定手段は、
磁気ヘッドを切り替えることで初期化しなければならな
い。つまり本発明の書き込み電流制御回路において、前
記ライト・ヘッドが複数存在する場合に、前記カウンタ
および前記書き込み電流設定手段を各ライト・ヘッドに
対応して設けることが望ましい。
【0013】本発明はまた、データを記憶する単数また
は複数の磁気ディスクと、前記磁気ディスクに対してデ
ータを書き込むためのライト・ヘッドおよび前記磁気デ
ィスクに記憶されたデータを読み出すためのリード・ヘ
ッドを有する複合磁気ヘッドと、を備えたデータ記憶装
置における書き込み電流の制御方法であって、前記デー
タを書き込む動作中の所定期間内に第1の書き込み電流
を前記ライト・ヘッドに供給し、前記所定期間を除く期
間内は、前記第1の書き込み電流よりも小さな電流値に
よる第2の書き込み電流を前記ライト・ヘッドに供給す
る、ことを特徴とする書き込み電流の制御方法を提供す
る。本発明の書き込み電流の制御方法は、所定期間内に
第1の書き込み電流を前記ライト・ヘッドに供給し、前
記所定期間を除く期間内に前記第1の書き込み電流より
も小さな電流値による第2の書き込み電流を前記ライト
・ヘッドに供給する。つまり、前記所定期間内に供給す
る第1の書き込み電流は第2の書き込み電流よりも相対
的に大きな電流値とするものである。したがって、前記
所定期間を、前記データの書き込み開始を基準として設
定することにより、書き込み初期のオーバーライト特性
を向上できる。しかも、所定期間経過後には、相対的に
小さな電流値による書き込み電流を供給するため、スク
イーズ現象等の弊害を除去することができる。
【0014】本発明の書き込み電流の制御方法におい
て、同一のシリンダに対して前記複数の磁気ヘッドで連
続的に前記データを書き込む場合に、先行するデータの
書き込みが終了して次の磁気ヘッドによってデータの書
き込みを開始する際に、当該書き込み開始から所定期間
内に前記第1の書き込み電流を前記ライト・ヘッドに再
度供給することが望ましい。つまり、ヘッド・スイッチ
が生じた場合に、スイッチされた磁気ヘッドに対して書
き込み初期におけるオーバーライト特性を次々に確保す
るためである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、ハード・ディスク・ドライ
ブ1に適用した例に基づいて本発明の実施の形態を説明
する。図1はハード・ディスク・ドライブ1の概略構成
を示す平面図、図2はハード・ディスク・ドライブ1の
機能ブロック図である。図1に示すように、データ記憶
装置としてのハード・ディスク・ドライブ(HDD)1
は、箱型の例えばアルミニウム合金からなるベース2の
開放上部をトップ・カバー3で封止することによりディ
スク・エンクロージャ10を構成する。例えばブラス製
のトップ・カバー3はベース2に矩形枠状のシール部材
(図示せず)を介して、ビス止めされる。なお、図1は
トップ・カバー3の一部を切り欠いた図である。このデ
ィスク・エンクロージャ10内には、例えばハブイン構
造の3相直流サーボモータからなるスピンドルモータ
(図示せず)が設けられており、このスピンドルモータ
によって記憶媒体である磁気ディスク4が回転駆動され
る。磁気ディスク4は、HDD1に要求される記憶容量
に応じて単数または複数枚設置される。
【0016】また、ディスク・エンクロージャ10内に
は、アクチュエータ・アーム5が設けられている。この
アクチュエータ・アーム5は中間部がピボット軸7を介
してベース2上に回動可能な状態で支持されている。ア
クチュエータ・アーム5の一端部には複合磁気ヘッド8
が、また他端部にはVCM(ボイス・コイル・モータ)
コイル6が設けてある。このVCMコイル6と永久磁石
を要素とするVCMステータ9とからVCM11が構成
される。このVCMコイル6にVCM電流を供給するこ
とによりアクチュエータ・アーム5を磁気ディスク4上
の所定の位置に向けて回動する。この回動により複合磁
気ヘッド8のシークが実行される。磁気ディスク4は、
HDD1が動作しているときスピンドルモータのスピン
ドル軸を中心にして回転駆動され、HDD1が非動作の
とき回転停止(静止)する。
【0017】複合磁気ヘッド8はスライダ(図示せず)
とスライダに装着されたGMRセンサからなるリード・
ヘッド81と誘導型変換器からなるライト・ヘッド82
とで構成されている(図3参照)。リード・ヘッド81
はデータの読み取り時、書き込み時およびシーク時にサ
ーボ情報を読み取り、さらに読み取り時はデータを読み
取る。データの書き込みまたは読出し時には、アクチュ
エータ・アーム5が回転している磁気ディスク4の表面
上をに回動し、複合磁気ヘッド8が磁気ディスク4上の
任意のトラックの位置を走査するシーク動作を行なう。
このときスライダは磁気ディスク4との間に生じた気流
により浮上力を与えられ、複合磁気ヘッド8は磁気ディ
スク4の表面から一定の距離を保って浮上しその距離が
維持される。
【0018】図2において、AE(Arm Electronics)1
2はアクチュエータ・アーム5に装着され、リード・ヘ
ッド81にバイアス電流を供給すると共に磁気ディスク
4に記憶されたデータを読み出すリード・ヘッド81の
微小再生信号を増幅する一方、書き込み時にはライト・
ヘッド82に書き込み電流を供給する。制御部13は、
アクチュエータ・アーム5の動作を制御しかつデータの
読み書きを実行する電子回路を含む。制御部13は、V
CM制御部14を通じてアクチュエータ・アーム5のシ
ーク動作を制御し、さらにリード・ライト・チャネル回
路17を通じて複合磁気ヘッド8の読み書き動作の制御
をする。リード・ライト・チャネル回路17はハード・
ディスク・コントローラ(HDC)18に接続される。
リード・ライト・チャネル回路17は、データのディジ
タル信号と、複合磁気ヘッド8に供給されまた複合磁気
ヘッド8で生成された電流信号とを双方向に変換する。
【0019】HDC18にはメモリ(RAM)20と、
ホスト・インターフェース19を介してホスト・コンピ
ュータ21が接続される。HDC18は、RAM20の
制御、RAM20と磁気ディスク4間でのデータの転
送、IDテーブルの作成、およびサーボ・データから位
置エラー信号(PES:Position Error Signal)を生成
し、複合磁気ヘッド8の位置情報を演算処理装置(MP
U)15に送る。RAM20には、装置起動時に磁気デ
ィスク4から読み出された装置制御用のマイクロ・コー
ド、IDテーブル等が格納される。HDC18はMPU
15に接続され、MPU15にはメモリ(ROM)16
およびVCM制御部14が接続される。MPU15はホ
スト・コンピュータ21から送られたコマンドを解釈し
てHDC18にIDテーブルを作成させ、さらにコマン
ドで指定されたアドレスに対してデータの読み書きを行
なうように命令し、また複合磁気ヘッド8を所定のトラ
ックにシークするための制御情報を、HDC18で生成
された複合磁気ヘッド8の位置情報に基づいてVCM制
御部14に送る。VCM制御部14は、MPU15から
の制御情報に基づいて、複合磁気ヘッド8を所定のトラ
ックに位置付けるようにVCMコイル6を駆動する。R
OM16には、装置の起動に必要なマイクロ・コードが
格納されている。
【0020】図3に、AE12の概略構成を示す機能ブ
ロック図を示す。AE12は、図2に示すように、複合
磁気ヘッド8とリード・ライト・チャネル回路17との
間に存在する。なお、物理的には、アクチュエータ・ア
ーム5の複合磁気ヘッド8の近傍に設けてある。AE1
2は、リード・ライト・チャネル回路17からライト・
ゲート信号および書き込みデータ(+WD,−WD)の
供給を受ける。また、AE12は、リード・ヘッド81
からの信号供給を受け、リード増幅回路・バイアス回路
125を介して、読み出し信号(+RD,−RD)をリ
ード・ライト・チャネル回路17に供給する。このライ
ト・ゲート信号および書き込みデータ(+WD,−W
D)に基づき、ライト・ドライバ回路124を介してラ
イト・ヘッド82に対して書き込み電流を供給する。こ
こで、書き込みデータおよび読み出し信号の伝送は、本
実施の形態では、差動で行なっており、+と−の2つの
信号線のペアとなる。この書き込み電流値は、レジスタ
122によって設定される。レジスタ122には、HD
C18からシリアル・インターフェースを構成するクロ
ック信号(CLK)、イネーブル信号(enable)およびデ
ータ信号(data)が供給される。また、AE12にはカ
ウンタ121が設けてある。このカウンタ121は、ラ
イト・ゲート信号の遷移回数をカウントする。遷移回数
の意味は後述する。レジスタ122は、この遷移回数に
応じて、ライト・ヘッド82に供給する書き込み電流値
を設定する。つまり、書き込み電流制御回路123が、
カウンタ121からのライト・ゲート信号の遷移回数情
報およびレジスタ122からの設定値情報を参照して、
ライト・ドライバ回路124からライト・ヘッド82へ
供給する電流値を設定、制御する。
【0021】図4(a)に、AE12のレジスタ122
の構成例を示している。レジスタ122のうち、b0〜
b7の8ビットを書き込み電流値の設定用ビットとして
割り当てている。そのうち、b0〜b4の5ビットが定
格電流(Wnom)用に、またb5〜b7の3ビットがブ
ースト電流用(Wboost)に割り当てている。ここで、
定格電流(Wnom)とは、書き込み動作中に複合磁気ヘ
ッド8のライト・ヘッド82に対して定常的に供給する
電流をいう。また、ブースト電流(Wboost)とは、書
き込み初期において定格電流(Wnom)に付加して複合
磁気ヘッド8のライト・ヘッド82に対して供給する電
流をいう。したがって、書き込み初期における書き込み
電流(値)をW1、書き込み初期経過後の書き込み電流
(値)をW2とすると、図4(b)に示すように、W1
(=Wnom+Wboost)>W2(=Wnom)となる。定格
電流(Wnom)は5ビットでその値が定まる。したがっ
て、図4(c)に示すように、「00000」から「1
1111」まで32段階の電流値を設定することができ
る。そして、例えば、定格電流(Wnom)が最大で60
mAまで供給できるものとすると、「00000」に0
mAを、「10000」に30mAを、また「1111
1」に60mAを割り当てることにより、0〜60mA
まで32段階の電流値を設定、供給することができる。
また、ブースト電流(Wboost)の最大値が20mAま
で供給できるものとすると、「000」に0mAを、
「100」に10mAを、また「111」に20mAを
割り当てることにより、0〜20mAまで8段階の電流
値を設定、供給することができる。この例でいえば、W
1が最大80mAとなるから、書き込み初期には最大8
0mAの電流をライト・ヘッド82に供給することが可
能であり、また書き込み初期以降は最大60mAの電流
をライト・ヘッド82に供給すること可能である。
【0022】本実施の形態によるハード・ディスク・ド
ライブ1は、所定の期間、典型的には書き込み動作の初
期に、定格電流(Wnom)に加えてブースト電流(Wboo
st)を付加することにより書き込み電流値を増大させ
る。定格電流(Wnom)に加えてブースト電流(Wboos
t)を付加する期間は、AE12がその外部であるリー
ド・ライト・チャネル回路17から転送されるライト・
ゲート信号に基づいて設定することができる。前述した
ように、AE12のカウンタ121は、ライト・ゲート
信号がハイ(High)からロー(Low)へ変わる遷移回数
をカウントしている。図5に基づき、ライト・ゲート信
号と書き込み電流の供給の関係について説明する。な
お、図5(a)はライト・ゲート信号を示しており、ラ
イト・ゲート信号の立ち下がった時点からデータの書き
込み動作が開始することを示している。また、図5
(b)は書き込み電流を示しており、その高さ方向の寸
法が電流値を示している。
【0023】ライト・ゲート信号は、図5(a)に示す
ように、ハイ(High)の状態およびロー(Low)の状態
とから構成される。本実施の形態は、ロー(Low)の状
態において書き込み電流を供給するアクティブ・ロー
(Active Low)制御を採用している。したがって、図5
(a)および(b)を対比すれば判るように、ロー(Lo
w)の状態のときに書き込み電流が供給される。アクテ
ィブ・ロー(Active Low)制御のハード・ディスク・ド
ライブ1の場合、磁気ディスク4のセクタ間を複合磁気
ヘッド8が移動する際に、ライト・ヘッド82による書
き込みを微小時間だけ中止する。この書き込み中止を実
行するため、ライト・ゲート信号は微小時間だけハイ
(High)になる。そして、次のセクタにおいてデータの
書き込みを行なう際には、再び、ライト・ゲート信号が
ロー(Low)となる。ここで、ライト・ゲート信号がハ
イ(High)からロー(Low)に変わることを、本願明細
書中では"遷移"と呼ぶ。この遷移回数nは、書き込み動
作を開始してから何番目のセクタ(セクタ順位)に対し
てデータの書き込みを実行しようとしているかを示すこ
とになる。図5(a)に遷移回数nを、また図5(b)
に書き込みがなされたセクタの順位を書き込み電流に付
随して示しているが、この図を参照すれば、遷移回数n
とデータ書き込みを行なうセクタ順位との対応間係を認
識することができる。
【0024】本実施の形態によるハード・ディスク・ド
ライブ1は、遷移回数nが所定の値N以下の場合には、
書き込み電流として定格電流(Wnom)に加えてブース
ト電流(Wboost)を付加した電流を供給する。また、
遷移回数nが所定の値を超えた場合には、定格電流(W
nom)のみを書き込み電流として電流を供給する。図3
に示すように、所定の値NをAE12のレジスタ122
に設定する。カウンタ121でカウントされた遷移回数
nとレジスタ122に設定されたNとを比較して、書き
込み電流値が決定される。本実施の形態は、所定の値N
を5とした例である。したがって、図5(b)に示すよ
うに、n=1〜5までの書き込み電流値は相対的に大き
い。つまり、n=1〜5までは、ブースト電流(Wboos
t)が付加されたブースト期間である。n=6以降の書
き込み電流値は、n=1〜5までの書き込み電流値に比
べて相対的に小さくなる。この相対的に小さな電流は、
定格電流(Wnom)である。本実施の形態において、書
き込み電流の波形については、図6(a)のようにオー
バーシュート(overshoot)付きの波形および図6
(b)のようにオーバーシュート(overshoot)付きで
ない波形のいずれであっても良い。
【0025】さて、本実施の形態によるハード・ディス
ク・ドライブ1は、書き込みを開始してから第5番目の
セクタまでの書き込みの期間をブースト期間として、定
格電流(Wnom)に加えてブースト電流(Wboost)を付
加した電流をライト・ヘッド82に供給する。そうする
ことにより、書き込み動作初期におけるオーバーライト
特性を向上することができる。図5を用いて先に説明し
たように、書き込み初期の段階には、その後に比べてオ
ーバーライト特性が相対的に劣る。そこで本実施の形態
では、書き込み動作初期にブースト電流(Wboost)を
付加した電流をライト・ヘッド82に供給する。その結
果、図5(c)に示すように、書き込み動作初期のオー
バーライト特性を向上することができる。図5(c)
は、横軸が書き込み開始からの時間を、また縦軸がオー
バーライト特性を示している。また、図5(c)におい
て、実線が本実施の形態によるオーバーライト特性を、
また点線が定格電流(Wnom)のみによる従来のオーバ
ーライト特性を示している。つまり、書き込み電流が定
格電流(Wnom)のみによる従来に比べて、ブースト電
流(Wboost)を付加する本実施の形態は、書き込み初
期のオーバーライト特性を改善できる。
【0026】本実施の形態では、遷移回数が5を超える
と、ブースト電流(Wboost)の供給を停止して定格電
流(Wnom)のみを書き込み電流として供給する。ここ
で、定格電流(Wnom)は、定常状態においてライト・
ヘッド82により磁気ディスク4の所定のトラックに適
切にデータを書き込むことのできる値として設定されて
いる。逆にこの定格電流(Wnom)よりも大きな電流値
を供給すると、データの書き込みを行ないたい所定のト
ラックに隣接するトラックまで広がってデータの書き込
みを行なってしまい、隣りのトラックをスクイーズする
おそれがある。そして、ブースト電流(Wboost)が定
格電流(Wnom)に付加された書き込み電流は、このス
クイーズ現象発生の要因となり得る。また、書き込み電
流が多すぎると、読み出し信号の特性が悪くなる。そこ
で本実施の形態では、書き込み開始から所定の期間を経
過した後、具体例として第5番目のセクタにデータを書
き込んだ後には、スクイーズ現象の発生を防止するため
に、ブースト電流(Wboost)の供給を停止し、定格電
流(Wnom)のみによる書き込み電流とするのである。
【0027】以上説明した本実施の形態では、単一の複
合磁気ヘッド8を前提としている。ところが、実際のハ
ード・ディスク・ドライブ1においては、複数枚の磁気
ディスク4を備える場合には、一連の書き込み動作を複
数の複合磁気ヘッド8を用いて行なわれている。つまり
複数の複合磁気ヘッド8を備えている場合に、第m番目
の複合磁気ヘッド8によるトラックへのデータ書き込み
が終了すると、引き続いて第m+1番目の複合磁気ヘッ
ド8によるデータ書き込みが継続して行なわれる。書き
込み動作が第m番目の複合磁気ヘッド8から第m+1番
目の複合磁気ヘッド8へ移行することをヘッド切り替え
あるいはヘッド・スイッチと称している。このヘッド・
スイッチが行なわれると、当該複合磁気ヘッド8につい
てみれば、書き込みが新たに開始されたことになる。し
たがって、本実施の形態では、ヘッド・スイッチが行な
われる度に、定格電流(Wnom)に加えてブースト電流
(Wboost)を付加した電流を、複合磁気ヘッド8を構
成するライト・ヘッド82に供給することが望ましい。
【0028】ホスト・コンピュータ21からの書き込み
コマンドによってデータの書き込み動作を開始した後
に、その書き込み動作が途中で中断し、しかる後に書き
込みが再開されることがある。このような書き込み中断
・再開という過程においても、本実施の形態は、図7に
示すように対応することができる。図7は、図5と同様
にライト・ゲート信号、書き込み電流およびオーバーラ
イト特性を対比して示す図である。図7に示す例は、書
き込みを開始してから第5番目のセクタにデータの書き
込みを行なうまでを、定格電流(Wnom)に加えてブー
スト電流(Wboost)を付加した電流を書き込み電流と
して供給するブースト期間として設定した。ところが、
図7(a)に示すように、書き込みを開始して3セクタ
分だけデータの書き込みを行なった後に、ホスト・コン
ピュータ21からの指示により書き込み動作が中断し
た。したがって、図7(b)に示すように、書き込みを
開始してから3つのセクタにデータの書き込みを行なっ
ている間は、定格電流(Wnom)に加えてブースト電流
(Wboost)を付加した電流を書き込み電流としてい
る。オーバーライト特性は、図7(c)に示すように、
書き込み電流が定格電流(Wnom)のみによる従来(ブ
ーストなし)に比べて、ブースト電流(Wboost)を付
加する本実施の形態(ブーストあり)は、書き込み動作
開始後のオーバーライト特性を改善できる。
【0029】ところが、書き込みの中断により、図7
(c)に示すように、オーバーライト特性は再び初期状
態に戻ろうとする。なお、書き込み中断の間はデータの
書き込みを行なっていないから、書き込み中断期間中の
図7(c)の線図は、オーバーライト特性を仮想的に示
したものである。例では、書き込み中断中にオーバーラ
イト特性はほぼ書き込み開始時点のレベルに戻ってい
る。ホスト・コンピュータ21から書き込み再開を促す
コマンドが提供されると、AE12は複合磁気ヘッド8
のライト・ヘッド82に書き込み電流を供給する。この
とき、書き込みの中断によりオーバーライト特性は書き
込み初期のレベルに戻っているから、本実施の形態で
は、図7(b),(c)に示すようにブースト期間を再
度設定する。そうすることにより、書き込み動作再開後
のオーバーライト特性の向上を図ることができる。ブー
スト期間経過後には、ブースト電流(Wboost)の供給
を停止して、定格電流(Wnom)のみによる書き込み電
流をライト・ヘッド82に供給する。
【0030】ここで、AE12によって書き込みの中断
時間を計測することが困難な場合がある。その場合、H
DC18からブーストの再設定を指示することが望まし
い。例えば、レジスタ122を読み出し(または書き込
み)する操作によって合図を送り、レジスタ122のブ
ースト電流供給に関する条件を初期化する仕組みが考え
られる。そのとき、カウンタ121は、図3に示すよう
にリセットされる。
【0031】また、ブースト電流(Wboost)の供給を
伴う書き込み動作およびその後の定格電流(Wnom)の
みによる一連の書き込み動作が終了し、所定の時間が経
過した後に当該複合磁気ヘッド8による書き込み動作が
再開する場合がある。その場合には、当該複合磁気ヘッ
ド8についてのオーバーライト特性は劣化していること
が予想されるので、書き込み動作再開に伴ってブースト
電流(Wboost)を定格電流(Wnom)に付加した書き込
み電流を供給する。AE12がタイマーを内蔵する場合
には当該タイマーにより判断し、タイマーを内蔵しない
場合にはHDC18からの指令に基づいてブースト動作
の初期化を行なうことができる。
【0032】さらに、本発明のデータ記憶装置におい
て、書き込み開始に伴うブースト電流(Wboost)の供
給を必ず機能させる形態に限定されない。オーバーライ
ト特性は、先にも説明したように、ハード・ディスク・
ドライブ1の使用環境温度が低い場合、あるいは磁気デ
ィスク4の外周側に位置するデータ・トラックに対して
書き込みを行なう場合に不足する傾向にある。したがっ
て、このような状況下以外では、ブースト電流(Wboos
t)を供給すると、書き込み電流が高すぎるためのスク
イーズ現象発生および読み出し信号の特性悪化が懸念さ
れる。そこで、ブースト動作をハード・ディスク・ドラ
イブ1の動作環境に応じて機能させる場合とさせない場
合とを選択することもできる。例えば、ブースト動作に
関して、Enable(有効)/Disable(無効) ビットをレ
ジスタ122に割り当てることにより実現することがで
きる。図4(a)を例にすると、ビット「b8」をブー
スト動作の有効・無効のために割り当てる。そして、ブ
ースト動作を機能させる条件、例えば、使用環境温度、
複合磁気ヘッド8の磁気ディスク4上の位置に基づいて
ブースト動作の有効・無効をHDC18が決定する。使
用環境温度は温度センサを設けることにより検出するこ
とができる。また、複合磁気ヘッド8の磁気ディスク4
上の位置はHDC18が把握している。したがって、こ
れら情報に基づいて、ブースト動作の有効・無効に対応
する値をビット「b8」に書き込めばよい。
【0033】さらに以上の実施形態では、書き込み初期
にブースト電流(Wboost)を供給する形態について述
べたが、他の期間に供給することも本発明は包含する。
つまり、書き込み初期に限らず、ライト・ゲート信号の
遷移回数をカウントすることにより、書き込み動作中の
任意の期間にブースト電流(Wboost)を供給すること
が本発明では可能である。また、ライト・ゲート信号の
遷移回数をカウントしないで、AE12自身に持たせた
タイマーにより、設定時間経過後のライト・ゲート信号
の遷移より、定格電流(Wnom)のみによる書き込み動
作をさせても良い。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
書き込み初期におけるオーバーライト特性の向上を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの概略構成を示す平面図である。
【図2】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの概略機能を示すブロック図である。
【図3】 本実施の形態によるAE(Arm Electronic
s)の概略構成を示すブロック図である。
【図4】 本実施の形態によるAE(Arm Electronic
s)内のレジスタ構成等を示す図である。
【図5】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの、ライト・ゲート信号、書き込み電流およびオー
バーライト特性を対比して示す図である。
【図6】 書き込み電流波形の例を示す図である。
【図7】 本実施の形態によるハード・ディスク・ドラ
イブの、ライト・ゲート信号、書き込み電流およびオー
バーライト特性を対比して示す図である。
【図8】 書き込み開始からの書き込み時間とオーバー
ライト特性との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1…ハード・ディスク・ドライブ(HDD)、2…ベー
ス、3…トップ・カバー、4…磁気ディスク、5…アク
チュエータ・アーム、6…VCM(ボイス・コイル・モ
ータ)コイル、7…ピボット軸、8…複合磁気ヘッド、
81…リード・ヘッド、82…ライト・ヘッド、9…V
CMステータ、10…ディスク・エンクロージャ、11
…VCM、12…AE(アーム・エレクトロニクス)、
121…カウンタ、122…レジスタ、123…書き込
み電流制御回路、124…ライト・ドライバ回路、12
5…リード増幅回路・バイアス回路、13…制御部、1
4…VCM制御部、15…MPU、16…ROM、17
…リード・ライト・チャネル回路、18…HDC、19
…ホスト・インターフェース、20…RAM、21…ホ
スト・コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 宏昌 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 浅野 秀夫 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 永野 有美 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 中島 理夫 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 池田 政臣 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 村井 正志 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 Fターム(参考) 5D030 AA04 BA11 5D031 AA04 CC04 HH11 HH20

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気的にデータを書き込む回転する記憶
    媒体と、 前記記憶媒体に対してデータを書き込むためのライト・
    ヘッドと、 書き込み開始からの経過時間に基づいて前記ライト・ヘ
    ッドに供給する書き込み電流値の設定を変えることので
    きる書き込み電流設定手段と、を備えたことを特徴とす
    るデータ記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記書き込み電流設定手段は、 書き込み開始から所定の期間内の書き込み電流値を、当
    該期間経過後の書き込み電流値よりも大きい値に設定す
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶装
    置。
  3. 【請求項3】 前記書き込み電流設定手段は、 前記書き込み開始後に書き込み動作が中断し、その後に
    書き込み動作が再開された場合に、前記書き込み動作が
    再開されてから所定の期間内の書き込み電流値を、当該
    期間経過後の書き込み電流値よりも大きい値に設定す
    る、ことを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記データ記憶装置は、前記ライト・ヘ
    ッドを複数備え、かつ複数の前記ライト・ヘッドを順次
    切り替えてデータを前記記憶媒体に順次書き込む動作を
    行ない、 前記書き込み電流設定手段は、前記動作において、各ラ
    イト・ヘッドにおける書き込み開始からの経過時間に基
    づいて前記ライト・ヘッドに供給する書き込み電流値を
    設定することを特徴とする請求項1に記載のデータ記憶
    装置。
  5. 【請求項5】 データの記憶単位であるセクタに区分さ
    れたデータ・トラックを有する磁気ディスクと、 前記磁気ディスクに対してデータを書き込むためのライ
    ト・ヘッドおよび前記磁気ディスクに記憶されたデータ
    を読み出すためのリード・ヘッドを有する複合磁気ヘッ
    ドと、 前記データの書き込み動作中に前記ライト・ヘッドに定
    常的に供給する第1の書き込み電流値と、所定の書き込
    み期間中に前記第1の書き込み電流値に付加して供給す
    る第2の書き込み電流値とに基づいて、前記ライト・ヘ
    ッドに書き込み電流を供給する書き込み電流供給手段
    と、を備えることを特徴とするデータ記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記書き込み電流供給手段は、 データを書き込むセクタの数をカウントすることにより
    前記所定の書き込み経過時間を計測し判断することを特
    徴とする請求項5に記載のデータ記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記書き込み電流供給手段は、 カウントされた前記セクタの数が所定値以下の場合には
    前記第1の書き込み電流値に前記第2の書き込み電流値
    を付加した値の書き込み電流を前記ライト・ヘッドに供
    給することを特徴とする請求項6に記載のデータ記憶装
    置。
  8. 【請求項8】 前記書き込み電流供給手段は、 カウントされた前記セクタの数が前記所定値を超えた場
    合には前記第1の書き込み電流値による書き込み電流を
    前記ライト・ヘッドに供給することを特徴とする請求項
    7に記載のデータ記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記書き込み電流供給手段は、 前記データ記憶装置の動作環境によって、前記第2の書
    き込み電流値を付加することなく書き込み電流を前記ラ
    イト・ヘッドに対して供給することを特徴とする請求項
    5に記載のデータ記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記書き込み電流供給手段は、 前記ライト・ヘッドが複数存在する場合に、複数の前記
    ライト・ヘッド毎に、前記第2の書き込み電流値を付与
    するか否かを設定することを特徴とする請求項5に記載
    のデータ記憶装置。
  11. 【請求項11】 外部から転送される書き込み指令信号
    に基づきライト・ヘッドに対して磁気ディスクにデータ
    を書き込むための書き込み電流を供給する書き込み電流
    制御回路であって、 前記書き込み電流を供給する書き込み期間を指示するラ
    イト・ゲート信号の遷移回数を計数するカウンタと、 前記カウンタの計数結果に基づいて前記書き込み電流を
    設定する書き込み電流設定手段と、を備えることを特徴
    とする書き込み電流制御回路。
  12. 【請求項12】 前記書き込み電流設定手段は、前記カ
    ウンタの計数結果をn、予め設定された値をNとする
    と、 n≦Nの場合の書き込み電流をW1、n>Nの場合の書
    き込み電流をW2とし、W1>W2に設定することを特
    徴とする請求項11に記載の書き込み電流制御回路。
  13. 【請求項13】 前記ライト・ヘッドが複数存在する場
    合に、前記カウンタおよび前記書き込み電流設定手段
    は、各ライト・ヘッドに対応して設けられることを特徴
    とする請求項11に記載の書き込み電流制御回路。
  14. 【請求項14】 データを記憶する単数または複数の磁
    気ディスクと、前記磁気ディスクに対してデータを書き
    込むためのライト・ヘッドおよび前記磁気ディスクに記
    憶されたデータを読み出すためのリード・ヘッドを有す
    る単数または複数の磁気ヘッドと、を備えたデータ記憶
    装置における書き込み電流の制御方法であって、 前記データを書き込む動作中の所定期間内に第1の書き
    込み電流を前記ライト・ヘッドに供給し、 前記所定期間を除く期間は、前記第1の書き込み電流よ
    りも小さな電流値による第2の書き込み電流を前記ライ
    ト・ヘッドに供給する、ことを特徴とする書き込み電流
    の制御方法。
  15. 【請求項15】 前記所定期間は、前記データの書き込
    み開始を基準として設定することを特徴とする請求項1
    4に記載の書き込み電流の制御方法。
  16. 【請求項16】 同一のシリンダに対して前記複数の磁
    気ヘッドで連続的に前記データを書き込む場合に、 先行するデータの書き込みが終了して次の磁気ヘッドに
    よってデータの書き込みを開始する際に、当該書き込み
    開始から所定期間内に前記第1の書き込み電流を前記ラ
    イト・ヘッドに再度供給することを特徴とする請求項1
    4に記載の書き込み電流の制御方法。
JP2001097183A 2001-03-29 2001-03-29 データ記憶装置、書き込み電流制御回路および書き込み電流の制御方法 Pending JP2002298307A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001097183A JP2002298307A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 データ記憶装置、書き込み電流制御回路および書き込み電流の制御方法
US10/091,411 US6798598B2 (en) 2001-03-29 2002-03-05 Method for controlling write current to a write head during data write on a hard disk

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001097183A JP2002298307A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 データ記憶装置、書き込み電流制御回路および書き込み電流の制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002298307A true JP2002298307A (ja) 2002-10-11

Family

ID=18950994

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001097183A Pending JP2002298307A (ja) 2001-03-29 2001-03-29 データ記憶装置、書き込み電流制御回路および書き込み電流の制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6798598B2 (ja)
JP (1) JP2002298307A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107722A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Samsung Electronics Co Ltd ディスクドライブ,記録媒体そして記録パラメータを補償する方法
JP2007242179A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Fujitsu Ltd 情報記憶装置、情報記憶装置のライト電流調整方法及び書込制御回路
US11611704B2 (en) * 2020-03-17 2023-03-21 Global Mixed-Mode Technology Inc. Motor controller

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3648496B2 (ja) * 2002-05-31 2005-05-18 株式会社東芝 ディスク記憶装置及び同装置における記録電流制御方法
US7417817B1 (en) 2003-03-18 2008-08-26 Marvell International Ltd. Write driver circuit for magnetic data storage systems
JP2004281012A (ja) * 2003-03-19 2004-10-07 Hitachi Ltd 記録電流の制御方法及び磁気ディスク装置
JP2005078748A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 Toshiba Corp ディスク記憶装置及び記録電流制御方法
JP2005251312A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Tdk Corp 磁気ヘッドドライブ回路及び磁気ディスク装置
US8009379B2 (en) * 2004-06-30 2011-08-30 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Method, apparatus and program storage device for dynamically adjusting the write current in each head to compensate for variation in disk drive and environmental parameters
US7355804B1 (en) * 2004-08-06 2008-04-08 Maxtor Corporation Disk drive partially autonomous preamplifier for write current parameters
US7446966B2 (en) * 2004-11-30 2008-11-04 Hitachi Global Storage Technologies Netherlands B.V. Method for precompensation/write-current latching to improve error rate
US7184235B2 (en) * 2005-01-18 2007-02-27 Teac Aerospace Technologies, Inc. Power management in operating recording media
KR100630745B1 (ko) * 2005-04-12 2006-10-02 삼성전자주식회사 기록 매체의 데이터 보존 방법 및 이제 적합한 프로그램이기록된 기록 매체
JP4362491B2 (ja) * 2006-03-31 2009-11-11 富士通株式会社 磁気ヘッドの磁気スペーシング制御方法、リード/ライト回路及びそれを用いた磁気ディスク装置
JP4840780B2 (ja) * 2007-06-19 2011-12-21 東芝ストレージデバイス株式会社 記憶装置のヘッドic及びそれを用いた記憶装置
JP2009199682A (ja) * 2008-02-22 2009-09-03 Fujitsu Ltd 磁気ヘッド駆動装置及びそれを用いた磁気記録再生装置
US9030770B2 (en) * 2012-11-02 2015-05-12 HGST Netherlands B.V. Programmable analog feed-forward timer for dynamic wave shaping

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0714107A (ja) 1993-06-25 1995-01-17 Toshiba Corp 磁気ディスク装置及び記録電流設定方法
JP2718903B2 (ja) 1995-02-22 1998-02-25 インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレイション データ記憶装置
EP0965989A1 (en) * 1998-05-19 1999-12-22 Hewlett-Packard Company Calibrating write compensation in a data storage device
JP2000222703A (ja) 1999-02-01 2000-08-11 Toshiba Corp ディスク記憶装置及び最適書き込み電流設定方法
US6175463B1 (en) * 1999-03-31 2001-01-16 Sony Corporation Architecture for hard disk drive write preamplifiers

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006107722A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Samsung Electronics Co Ltd ディスクドライブ,記録媒体そして記録パラメータを補償する方法
JP2007242179A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Fujitsu Ltd 情報記憶装置、情報記憶装置のライト電流調整方法及び書込制御回路
US11611704B2 (en) * 2020-03-17 2023-03-21 Global Mixed-Mode Technology Inc. Motor controller

Also Published As

Publication number Publication date
US20020141094A1 (en) 2002-10-03
US6798598B2 (en) 2004-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6714371B1 (en) Method and disk drive for shock estimation and write termination control
US7664884B2 (en) Media drive that creates a transfer unnecessary period, and power saving method thereof
JP3648496B2 (ja) ディスク記憶装置及び同装置における記録電流制御方法
US8068299B2 (en) Disk drive device and data rewrite method thereof
KR101340715B1 (ko) 데이터 저장 드라이브, 데이터 처리 시스템 및 데이터 저장 드라이브의 구동 방법
JP2002298307A (ja) データ記憶装置、書き込み電流制御回路および書き込み電流の制御方法
US7372653B2 (en) Degauss waveform generator for perpendicular recording write head
JP2007200537A (ja) ハイブリッドディスクドライブおよびハイブリッドディスクドライブのデータ制御方法
US20040184177A1 (en) Recording current control method and magnetic disk drive
KR0166157B1 (ko) 자기 기록장치의 기록전류 제어회로 및 방법
US7570446B2 (en) Disk drive with improved format efficiency and control method thereof
KR100214333B1 (ko) 디스크 구동 기록장치의 위글 노이즈 제거방법
JP2002269703A (ja) 垂直磁気記録方式の磁気ディスク装置
US6332196B1 (en) Disk storage apparatus and power supply control method for the same
JP2000228053A (ja) ディスクドライブの制御方法及び制御装置
US7426086B2 (en) Off track write protection for data storage device
KR100233401B1 (ko) 박막헤드를 구비하는 디스크 구동 기록장치의 위글 노이즈 제거방법
JP2005332245A (ja) 情報処理装置及び情報処理装置を利用した媒体記憶装置
JP2001067765A (ja) 磁気ディスク装置及びその制御方法
WO2008151167A1 (en) Disk drive with multiple level power reduction during write
JP2001291346A (ja) ディスク装置およびヘッド位置制御方法
JP5331670B2 (ja) 磁気ディスク・ドライブ及びそのリフレッシュ・ライト方法
GB2381937A (en) Write method for a storage system including a dummy write operation
JP3191356B2 (ja) 磁気ディスク装置
KR100458753B1 (ko) 기록전류안정화회로

Legal Events

Date Code Title Description
RD14 Notification of resignation of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7434

Effective date: 20040825

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20050407