JP2001291346A - ディスク装置およびヘッド位置制御方法 - Google Patents

ディスク装置およびヘッド位置制御方法

Info

Publication number
JP2001291346A
JP2001291346A JP2000093351A JP2000093351A JP2001291346A JP 2001291346 A JP2001291346 A JP 2001291346A JP 2000093351 A JP2000093351 A JP 2000093351A JP 2000093351 A JP2000093351 A JP 2000093351A JP 2001291346 A JP2001291346 A JP 2001291346A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disk
head
spindle
head unit
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Ceased
Application number
JP2000093351A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001291346A5 (ja
Inventor
Kenji Toga
健治 栂
Yutaka Ozawa
豊 小澤
Masashi Kisaka
正志 木坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
International Business Machines Corp
Original Assignee
International Business Machines Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by International Business Machines Corp filed Critical International Business Machines Corp
Priority to JP2000093351A priority Critical patent/JP2001291346A/ja
Priority to US09/819,154 priority patent/US6747832B2/en
Publication of JP2001291346A publication Critical patent/JP2001291346A/ja
Publication of JP2001291346A5 publication Critical patent/JP2001291346A5/ja
Ceased legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks
    • G11B5/5526Control therefor; circuits, track configurations or relative disposition of servo-information transducers and servo-information tracks for control thereof

Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーボ情報によるヘッド部の位置検知データ
が得られなくてもヘッド部の位置を所定の目標位置に制
御し、かつディスク装置の小型化を図る。 【解決手段】 データの記録媒体であるディスク(1)
と、上記ディスクを回転させるスピンドルモータ(2)
と、ディスクを定速回転させるためのスピンドル電流
(Ispn)をスピンドルモータに供給するディスク回転
速度制御手段(61,62)と、ディスクにアクセスす
るヘッド部(3)と、ヘッド部を移動させるアクチュエ
ータ(4)と、アクチュエータを駆動してヘッド部3の
位置を制御するヘッド位置制御手段(63〜66,7
5)とを備え、上記ヘッド位置制御手段は、スピンドル
電流の値を取得し、ヘッド部の位置変化に応じてスピン
ドル電流が変化することを利用して、上記のスピンドル
電流値をもとにヘッド部の位置を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、HDD(Hard Dis
k Drive)などのディスク装置、およびディスクにアク
セスする(ディスクにデータを書き込みまたはディスク
からデータを読み込む)ヘッド部の位置を制御するヘッ
ド位置制御方法に関し、特に、ディスクを回転させるス
ピンドルモータに供給するスピンドル電流をもとにヘッ
ド部の位置を制御するディスク装置およびヘッド位置制
御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ディスク装置は、データの記録媒体であ
るディスクと、上記ディスクを回転させるスピンドルモ
ータと、上記ディスクを定速回転させるためのスピンド
ル電流を上記スピンドルモータに供給するディスク回転
速度制御手段と、上記ディスクにアクセスするヘッド部
と、上記ヘッド部を移動させるアクチュエータと、上記
アクチュエータを駆動して上記ヘッド部の位置を制御す
るヘッド位置制御手段と、上記ヘッド部が上記ディスク
から読み込むサーボ情報から、上記ヘッド部の位置検知
データを生成する位置検知データ生成手段を備えてお
り、ディスクにあらかじめ書き込まれているサーボ情報
をヘッド部によって読み込み、このサーボ情報から位置
検知データ生成手段によってヘッド部の位置検知データ
を生成し、この位置検知データをもとにヘッド位置制御
手段によってアクチュエータを駆動してヘッド部の位置
を制御し、ディスクの目標のシリンダ(トラック)にヘ
ッド部3によってアクセスする。
【0003】上記のディスク装置(特に小型のディスク
装置)は、上記の位置検知データをもとにヘッド部の位
置を制御するモード(以下の説明においてアクティブモ
ードと称する)の他に、消費電力を低減するためのパワ
ーセーブモードを有する。パワーセーブモードは、ヘッ
ド部をディスク上から退避させるか否か、ディスクの回
転を停止させるか否かなどによって異なる複数のモード
がある。これらのパワーセーブモードの内、アクティブ
モードに復帰するまでの時間が短いモードとして、ヘッ
ド部を回転するディスク上に位置させたまま位置検知デ
ータ生成手段の電源をOFFするパワーセーブモードが
ある(このパワーセーブモードを以下の説明において初
期パワーセーブモードと称する)。
【0004】図7はディスク装置のエンクロージャ内の
構造図であり、(a)は旧タイプ、(b)はエンクロー
ジャを小型化した新タイプである。図7において、1は
ディスク、2はスピンドルモータ、3はヘッド部、4は
ボイスコイルモータ(VCM)41および先端部にヘッ
ド部3を実装したヘッドアーム42によって構成される
アクチュエータ、5はヘッド部3を退避させた(アンロ
ードした)ときにヘッドアーム42を支持するランプ
(さらに詳細には、ヘッドアーム42は、ランプ5の第
1の傾斜面を上り、この第1の傾斜面に連なる第2の傾
斜面を下り、この第2の傾斜面に連なる支持平面に支持
される)、10A,10Bはエンクロージャ、11はヘ
ッドアーム42の半時計回り方向(ディスク中心の方
向)の旋回範囲を規正するインナクラッシュストップ、
12A,12Bは位置検知データ生成手段およびヘッド
位置制御手段を設けた図示しない制御基板にVCM41
およびヘッド部3を接続するフレキシブルプリントケー
ブル(FPC)である。なお、図7はヘッド3をアンロ
ードしたときの構造図であり、上記のアクティブモード
や初期パワーセーブモードでは、ヘッドアーム42は半
時計回りに旋回してランプ5から離れ、ヘッド部3は回
転するディスク1の上空にロードされている。
【0005】上記の初期パワーセーブモードでは、位置
検知データが生成されなくなるため、位置検知データを
用いない何らかのヘッド位置制御手法によって、ヘッド
部3の位置を制御し、ディスク1上の所定の位置にヘッ
ド部3をポジショニングさせる必要がある。初期パワー
セーブモードのときにヘッド位置を制御しないと、ヘッ
ドアーム42がディスク外径側に動いてランプ5に支持
されずに第1の傾斜面に当接したままになってしまった
り、ディスク中心側に動いてインナクラッシュストップ
11に当接したままになってしまい、最悪の場合、ヘッ
ド部3がディスク1の接触してクラッシュしてしまう。
【0006】従来、図7(a)のディスク装置では、ヘ
ッド部3の位置変化によってFPC12Aからアクチュ
エータ4が受けるバイアス力が変動することを利用し
て、アクティブモードのときに、目標位置において上記
バイアス力に平衡するトルクを発生させるVCM電流を
あらかじめ求めておき、初期パワーセーブモードのとき
に上記のVCM電流をVCM41に供給することによっ
てヘッド部3を上記の目標位置にポジショニングさせて
いた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディス
ク装置のさらなる小型化を図るために、図7(a)のデ
ィスクエンクロージャ10Aから図7(b)のディスク
エンクロージャ10Bように、ディスクエンクロージャ
を小型化し、ディスクエンクロージャ内を高密度化する
にあたって、FPCの引き回しを、図7(a)のFPC
12Aから図7(b)のFPC12Bのように変更する
ことを余儀なくされ、このFPCの引き回しの変更によ
って、ヘッド位置に対するFPCからのバイアス力の変
化が小さくなってしまい、上記のバイアス力とVCMに
よるトルクとを平衡させてヘッド部を所定の位置に固定
しておくことが困難になった。
【0008】図8は図7のディスク装置でのヘッド部の
位置に対するFPCからアクチュエータが受けるバイア
ス力(このバイアス力に平衡するためのトルクを発生さ
せるVCM電流)を示す図であり、(a)は図7(a)
の旧タイプのディスク装置の場合、(b)は図7(b)
の小型化された新タイプのディスク装置の場合である。
上記のバイアス力(これに平衡するトルクを発生させる
VCM電流)は、ヘッドアーム42をディスク外径側か
ら中心側に旋回させてきた場合と、逆に中心側から外径
側に旋回させてきた場合とで異なり(つまり、ヘッドア
ーム41の旋回方向によってヒステリシスを持ってお
り)、図8において、実線で示す特性はディスク外径側
から中心側に旋回させてきた場合であり、点線で示す特
性はディスク中心側から外径側に旋回させてきた場合で
ある。
【0009】図7(a)の旧タイプのディスク装置で
は、図8(a)のように、ヘッド位置に対するFPC1
2Aからのバイアス力の変動特性の傾きが大きいため、
目標位置でのバイアス力に平衡するトルクを発生させる
VCM電流が多少ずれても、ヘッド部3の位置(ヘッド
アーム42の位置)は、目標位置から大きくずれること
はなかった。しかし、図7(b)の小型化された新タイ
プのディスク装置では、図8(b)のように、ヘッド位
置に対するFPC12Bからのバイアス力の変動特性の
傾きが小さいため、目標位置においてバイアス力とVC
Mのトルクとのバランスをとりにくくなっている(上記
バランスをとるためのマージンが旧タイプよりも小さ
い)。特に、ディスクの中間部から外径側までの領域
(ディスク中心からの距離が21〜30[mm]の領
域)では、上記特性の傾きが小さく、ヘッドアーム42
が動いてランプ5に当接してしまうことを回避するため
のマージンが小さい。
【0010】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
であり、ディスクからヘッド部によって読み込まれたサ
ーボ情報によるヘッド部の位置検知データが得られなく
てもヘッド部の位置を所定の目標位置に制御することが
でき、かつディスク装置の小型化を図ることができるデ
ィスク装置およびヘッド位置制御方法を提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの本発明のディスク装置は、データの記録媒体である
ディスクと、上記ディスクを回転させるスピンドルモー
タと、上記ディスクを定速回転させるためのスピンドル
電流を上記スピンドルモータに供給するディスク回転速
度制御手段と、上記ディスクにアクセスするヘッド部
と、上記ヘッド部を移動させるアクチュエータと、上記
アクチュエータを駆動して上記ヘッド部の位置を制御す
るヘッド位置制御手段とを備え、上記ヘッド位置制御手
段が、上記スピンドル電流の値を取得し、上記ヘッド部
の位置変化に応じて上記スピンドル電流が変化すること
を利用して、上記のスピンドル電流値をもとにヘッド部
の位置を制御することを特徴とする。
【0012】また、本発明のヘッド位置制御方法は、デ
ータの記録媒体であるディスクと、上記ディスクを回転
させるスピンドルモータと、上記ディスクを定速回転さ
せるためのスピンドル電流を上記スピンドルモータに供
給するディスク回転速度制御手段と、上記ディスクにア
クセスするヘッド部と、上記ヘッド部を移動させるアク
チュエータとを備えたディスク装置において、上記ヘッ
ド部の位置変化によって上記スピンドル電流の値が変化
することを利用して上記ヘッド部の位置を制御するヘッ
ド位置制御方法であって、[a] スピンドル電流の値
を取得するステップと、[b] 上記スピンドル電流値
の目標電流値からのずれ量を求めるステップと、[c]
上記ずれ量に応じてアクチュエータを駆動するステッ
プとを含むことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態のディ
スク装置の構成図である。図1のディスク装置は、ディ
スク1と、スピンドルモータ2と、ヘッド部3と、アク
チュエータ4と、ランプ5と、モータドライバユニット
6と、制御ユニット7とを備えている。
【0014】図2はディスク1の表面構成図である。図
2のように、ディスク1は、同心円の多数のシリンダ
(トラック)CYLに区画されている。それぞれのシリ
ンダには、シリンダ識別IDが付されている。それぞれ
のシリンダは、ユーザデータが記録されるデータセクタ
SDと、あらかじめサーボ情報が記録されているサーボ
セクタSSとに区画されている。上記のサーボ情報はヘ
ッド部3のディスク幅方向および周方向の位置を検知す
るための情報である。上記のシリンダ識別IDはサーボ
情報に含まれている。
【0015】また、ディスク1のシリンダが配置されて
いる領域は、複数のシリンダゾーンによって構成されて
おり、それぞれのシリンダは、いずれかのシリンダゾー
ンに属している。図2では、ディスク1のシリンダ配置
領域は、ゾーン0,1,…,7の8個のシリンダゾーン
によって構成されている。それぞれのシリンダゾーンの
幅は、例えば2[mm]である。
【0016】スピンドルモータ2は、モータドライバユ
ニット6のスピンドルドライバ62から供給される電流
spnによって、ディスク1を回転駆動する。このスピ
ンドルモータ2は、センサレスDCモータと称されるも
のであり、スター型に配置された3相のコイルを有す
る。上記3相のコイルに3相交流電流Ispnが供給さ
れ、いずれか2相のコイル間に順次電流が流れる。スピ
ンドルモータ2は、上記いずれか2相のコイルに流れる
電流の向きが反転するごとに、ゼロクロスパルスと称さ
れるパルスPzcをモータドライバユニット6の回転速度
コントローラ61に出力する。
【0017】ヘッド部3は、ディスク1にデータを記録
するための記録ヘッドと、ディスクに記録されているデ
ータを読み込むための再生ヘッドとを、スライダに埋め
込んだものであり、アクチュエータ4のヘッドアーム4
2の先端部に実装されている。
【0018】アクチュエータ4は、ボイスコイルモータ
(VCM)41と、ヘッドアーム42とを有し、先端部
にヘッド部3を実装したヘッドアーム42を、VCM4
1によって時計回りまたは半時計回りに旋回させ、ヘッ
ド部3を移動させる。
【0019】ディスク1の回転が停止しているときに
は、ヘッドアーム42はディスクの外周近傍に配置され
たランプ5に支持され(さらに詳細には、ランプ5の第
1の傾斜面を上り、この第1の傾斜面に連なる第2の傾
斜面を下り、この第2の傾斜面に連なる支持平面に支持
される)、ヘッド部3は退避位置にアンロードされてい
る。そして、ディスク1が目標の回転速度で定速回転し
ているときに、ヘッドアーム42を半時計回りに旋回さ
せてランプ5から離し、ヘッド部3をディスク1上にロ
ードする。ロードされたヘッド部3は、上記のスライダ
がディスク1から受ける浮力によって、ディスク1の表
面に接触することなく、ディスク1上を飛行する。
【0020】モータドライバユニット6は、回転速度コ
ントローラ61と、スピンドルドライバ62と、A/D
変換器(ADC)63と、D/A変換器64と、VCM
ドライバ65と、レジスタ部66とを有する。
【0021】回転速度コントローラ61は、スピンドル
モータ2からその回転速度に応じた時間間隔で出力され
るパルス(ゼロクロスパルス)Pzcによってスピンドル
モータ2の回転速度を検知し、スピンドルモータ1の回
転速度がレジスタ部66から読み込んだ目標回転速度D
tgrになるように、スピンドル制御電圧Vspnをスピンド
ルドライバ62およびADC63に出力する。
【0022】スピンドルドライバ62は、入力されたス
ピンドル制御電圧Vspnに応じた電流(スピンドル電
流)Ispnをスピンドルモータ2に供給し、スピンドル
モータ2を駆動する。
【0023】ADC63は、入力されたスピンドル制御
電圧Vspnをディジタルデータに変換し、このスピンド
ル制御データDspnをレジスタ部66にセットする。
【0024】DAC64は、VCM制御データDvcm
アナログ電圧に変換し、このVCM制御電圧VvcmをV
CMドライバ65に出力する。
【0025】VCMドライバ65は、入力されたVCM
制御電圧Vvcmに応じた電流(VCM電流)IvcmをVC
M41に供給し、VCM41を駆動する。
【0026】レジスタ部66は、MPU75から入力さ
れた目標回転速度データDtgrを保持するレジスタと、
ADC63から入力されたスピンドル制御データDspn
を保持するレジスタと、MPU75から入力されたVC
M制御データDvcmを保持するレジスタとを有する。
【0027】制御ユニット7は、アンプ71と、デコー
ダ72と、エンコード73と、メモリ74と、MPU7
5とを有する。
【0028】アンプ71は、ヘッド部3の再生ヘッドに
よってディスク1から読み込まれたアナログの信号(デ
ータセクタの信号およびサーボセクタの信号)を増幅お
よび整形してデコーダ72に出力する。また、アンプ7
1は、エンコーダ73から入力されたアナログの書き込
みデータ信号を増幅および整形してヘッド部3の記録ヘ
ッドに出力する。
【0029】デコーダ72は、ディスク1のサーボセク
タからヘッド部3によって読み込まれたサーボ情報の信
号から、ヘッド部3の位置を示す位置検知データを生成
し、この位置検知データをMPU75に出力する。ま
た、デコーダ72は、データセクタの読み込み信号か
ら、データセクタに記録されていたデータを再生し、こ
の再生データをMPU71に出力する。
【0030】エンコーダ73は、MPU75から入力さ
れた書き込みデータ(ディスク1のデータセクタに書き
込むデータ)をアナログの書き込みデータ信号に変換
し、この書き込みデータ信号をアンプ71に出力する。
【0031】MPU75は、ディスク装置全体の動作を
制御する。メモリ74には、ディスク1に記録されるデ
ータやディスク1から読み込んだデータが一時的に保持
されるとともに、ディスク装置の動作を制御するための
データが保持される。
【0032】ディスク装置の電源がONされると、MP
U75は、レジスタ部66に所定の目標回転速度データ
tgrをセットし、回転速度コントローラ61およびス
ピンドルドライバ62によってディスク1を回転させ
る。回転速度コントローラ61は、目標回転速度データ
tgrをレジスタ部66から読み込み、スピンドルドラ
イバ62にスピンドル制御電圧Vspnを出力する。スピ
ンドルドライバ62は、スピンドル制御電圧Vspnに応
じたスピンドル電流Ispnをスピンドルモータ2に供給
してスピンドルモータ2を駆動し、ディスク1を回転さ
せる。回転速度コントローラ61は、スピンドルモータ
2からのゼロクロスパルスPrをもとにスピンドルモー
タ2の回転速度を検知し、スピンドルモータ2の回転速
度(=ディスク1の回転速度)が、目標回転速度Dtgr
になるように、スピンドル制御電圧Vs pnによってスピ
ンドルモータ2の回転速度を制御する。なお、回転速度
コントローラ61およびスピンドルドライバ62は、デ
ィスク1を定速回転させるためのスピンドル電流をスピ
ンドルモータに供給するディスク回転速度制御手段を構
成している。
【0033】ディスク1の回転速度が目標回転速度D
tgrになると、MPU75は、レジスタ部66にVCM
制御データDvcmをセットし、VCMドライバ65によ
ってアクチュエータ4のVCM41を駆動し、ヘッドア
ーム42をディスク1の中心方向に旋回させる。これに
より、ヘッドアーム42はランプ5から離れ、電源OF
F時に退避位置にアンロードされていたヘッド部3は、
ディスク1上空にロードされる。
【0034】MPU75は、ヘッド部3の位置をデコー
ダ72から入力されるヘッド部3の位置検知データによ
って認識し、上記の位置検知データをもとにVCM制御
データDvcmを生成することによってヘッド部3の位置
を制御する。デコーダ72は、ヘッド部3の再生ヘッド
によってディスク1のサーボセクタから読み込まれ、ア
ンプ71によって増幅および整形されたサーボ情報の信
号から上記の位置検知データを生成する。
【0035】ホスト装置からディスクアクセス(ディス
ク1に対するデータの記録または再生)のコマンドが入
力されると、MPU75は、上記位置検知データをもと
にアクチュエータ4を駆動することによって、ヘッド部
3をアクセス目標のシリンダ上に移動させる(アクセス
目標のシリンダをシークする)。そして、シークを完了
したら、データ記録の場合には、エンコーダ73および
アンプ71を介してヘッド部3の記録ヘッドに書き込み
データを送り、記録ヘッドによって目標のデータセクタ
にデータを記録させる。また、データ再生の場合には、
ヘッド部3の再生ヘッドによって目標のデータセクタか
ら読み込まれたデータをアンプ71およびデコーダ72
によって再生する。
【0036】上記のようにディスク1からヘッド部3が
読み込んだサーボ情報による位置検知データをもとにヘ
ッド部3の位置を制御する動作モードを、以下の説明に
おいてアクティブモードと称する。このアクティブモー
ドは、ディスクアクセスを実行するときのモードであ
り、アクティブモードで動作している期間は、ディスク
アクセスのコマンドが入力されたときにすぐにディスク
アクセスが可能である。
【0037】ディスク装置は、電源ON期間のモードと
して、上記のアクティブモードの他に、消費電力を節減
するためのパワーセーブモード(アイドルモード)を有
する。
【0038】ディスク装置は、電源がONされると、先
に説明したようにヘッド部3をロードしてアクティブモ
ードに移行し、ディスクアクセスの発生しない期間が所
定の時間を経過した場合やホスト装置からパワーセーブ
モードの実行コマンドが入力された場合などに、アクテ
ィブモードからパワーセーブモードに移行する。また、
パワーセーブモードのときに、ディスク装置からディス
クアクセスの実行コマンドが入力されると、パワーセー
ブモードからアクティブモードに復帰し、ディスクアク
セスを実行する。MPU75は、アクティブモードおよ
びパワーセーブモードでの動作を制御するとともに、ア
クティブモードからパワーセーブモードに移行する動作
およびパワーセーブモードからアクティブモードに復帰
する動作を制御する。
【0039】ディスク装置は、複数の異なるパワーセー
ブモードを有し、例えば、ホスト装置からのコマンドに
従って、あるいは所定の時間を経過するごとに、上記複
数のパワーセーブモードを段階的に移行し、最終的に電
源OFFモードに移行する(ホスト装置によってディス
ク装置の電源がOFFされる、あるいはディスク装置が
自身の電源をOFFする)。
【0040】ディスク装置は、アクティブモードに復帰
するまでの時間が比較的短時間であり、このためアクテ
ィブモードから移行する最初のパワーセーブモードとし
て採用され、従って最も発生頻度の高いパワーセーブモ
ードとして、(A) ディスク1は回転しており、ヘッ
ド部3はディスク1上にロードされており(ディスク1
は定速回転するように制御され、ヘッド部3は所定の位
置に位置するように制御される)、アンプ71、デコー
ダ72、およびエンコーダ73の電源はOFFしている
パワーセーブモードを有する。この(A)のパワーセー
ブモードでは、デコーダ72の電源をOFFするため、
MPU75にはサーボ情報によるヘッド部3の位置検知
データが入力されず、MPU75は位置検知データを用
いない制御手順によってヘッド部3の位置を制御する必
要がある。
【0041】また、ディスク装置は、上記(A)のパワ
ーセーブモードの他に、例えば、(B) ディスク1は
回転しており、ヘッド部3はランプ5にアンロードされ
ており、アンプ71、デコーダ72、エンコーダ73、
DAC64、およびVCMドライバ65の電源はOFF
しているパワーセーブモードと、(C) ヘッド部3は
ランプ5にアンロードされており、ディスク1は回転を
停止しており、ドライバユニット6の電源、およびMP
U75以外の制御ユニットの電源はOFFしているパワ
ーセーブモードとを有する。このような場合、アクティ
ブモードから上記(A),(B),(C)のパワーセー
ブモードに順次移行し、さらにMPU75が自身の電源
をOFFすることによって上記(C)のパワーセーブモ
ードから電源OFFモードに移行する。MPU75は、
これらのモードの移行を制御する。上記それぞれのパワ
ーセーブモードについては、消費電力の節減量は
(A),(B),(C)の順で大きくなるが、アクティ
ブモードに復帰するまでにかかる時間は(A),
(B),(C)の順で長くなる。なお、ホスト装置から
のコマンドなどによってアクティブモードまたはパワー
セーブモードから電源OFFモードに移行するにあたっ
ては、MPU75は、ヘッド部3をランプ5にアンロー
ドしたあとに、ドライブユニット6および制御ユニット
7の電源をOFFする。本実施の形態のディスク装置
は、上記(A)のような、ヘッド部3が回転するディス
ク1上にロードされているパワーセーブモードに特徴が
ある。
【0042】MPU75は、例えば、アクティブモード
においてディスクアクセスのない期間が所定の時間を経
過したり、ホスト装置からパワーセーブモードの実行コ
マンドが入力された場合には、ディスク装置をアクティ
ブモードから上記(A)のパワーセーブモードに移行さ
せる。
【0043】上記(A)のパワーセーブモードは、ヘッ
ド部3を回転するディスク1上にロードしたまま、アン
プ71、デコーダ72、およびエンコーダ73の電源を
OFFするものであり、短時間でアクティブモードに復
帰することが可能である。
【0044】このように、上記(A)のパワーセーブモ
ードでは、アンプ71およびデコーダ72の電源がOF
Fになっているため、サーボセクタに記録されているサ
ーボ情報の読み込み信号による位置検知データが生成さ
れなくなり、MPU75は、ヘッド部3の位置検知デー
タをもとにヘッド部3の位置を制御することが不可能と
なる。このため、何らかの手段によって、ヘッド部3の
位置を制御し、ディスク1上の所定の位置にヘッド部3
をポジショニングさせる必要がある。従来のディスク装
置では、フレキシブルケーブルからのバイアス力に平衡
するVCM電流をアクティブモードにおいてあらかじめ
求めておき、上記(A)のパワーセーブモードにおいて
は、上記あらかじめ求めたVCM電流をVCMに供給す
ることによって、所定の位置にヘッド部3をポジショニ
ングさせる。
【0045】本実施の形態のディスク装置は、位置制御
データをもとにヘッド部3の位置を正確に制御するアク
ティブモードにおいて、ヘッド部3をパワーセーブモー
ドでの目標位置にポジショニングさせたときのスピンド
ル電流Ispnの値をパワーセーブモードでの目標スピン
ドル電流としてあらかじめ取得して保持しておき、上記
(A)のパワーセーブモードにおいて、スピンドル電流
spnを取得し、ディスク1を定速回転させるためのス
ピンドル電流Ispnがヘッド部3の位置によって変化す
ることを利用して、上記パワーセーブモードで取得した
スピンドル電流Ispnの値が上記の目標スピンドル電流
値になるようにアクチュエータを駆動することによって
ヘッド部3を目標位置にポジショニングさせることを特
徴とする。つまり、本実施の形態のディスク装置は、上
記(A)のパワーセーブモードにおいて、スピンドル電
流Ispnの値を取得し、このスピンドル電流値をもとに
ヘッド部3の位置を制御することを特徴とする。
【0046】図3はディスク1が定速回転しているとき
のディスク1上でのヘッド部3の位置に対するスピンド
ル電流Ispnを示す図である。図3において、横軸は、
ヘッド部3の位置のディスク中心からの距離(半径)で
ある。ディスク中心からの距離が14〜16[mm],
16〜18[mm],…,28〜30[mm]であるデ
ィスク1上の領域は、それぞれシリンダゾーン0〜7
(図2参照)に対応している。
【0047】ディスク1を定速回転させるためのスピン
ドル電流Ispnの値は、図3のように、ヘッド部3の位
置の応じて変化し、ヘッド部3がディスク1の外径側に
位置するほど、上記のスピンドル電流値は大きくなる。
このヘッド位置によるスピンドル電流値の変化は、ヘッ
ド部3のスライダがディスク1に及ぼすドラックフォー
スがディスク1の外径側ほど大きくなることによるもの
である。
【0048】上記のドラックフォースは、回転するディ
スク1から浮力を受けてヘッド部3のスライダがディス
ク1表面の近傍を飛行することよって、スライダからデ
ィスク1が受ける一種の空気抵抗あるいは摩擦抵抗であ
る。スピンドル電流値はドラックフォースが大きいほど
大きくなり、ドラックフォースはヘッド部3の位置する
シリンダの移動速度が速いほど大きくなり、移動速度は
ディスク外径側のシリンダほど速くなる。
【0049】また、図4はディスク1が定速回転してい
るときのヘッド部3の位置に対するヘッド部3のディス
ク1表面からの飛行高さを示す図である。図3におい
て、横軸は、ヘッド部3の位置のディスク中心からの距
離(半径)である。ディスク中心からの距離が14〜1
6[mm],16〜18[mm],…,28〜30[m
m]であるディスク1上の領域は、それぞれシリンダゾ
ーン0〜7(図2参照)に対応している。
【0050】ディスク1が定速回転しているときのヘッ
ド部3の飛行高さは、図4のように、ヘッド部3の位置
に応じて変化し、ヘッド部3がディスク1の外径側に位
置するほど、ヘッド部3のスライダがディスク1から受
ける浮力は大きくなり、ヘッド部3の飛行高さは高くな
る。つまり、ディスク1の外径側に位置するほど、ヘッ
ド部3の飛行能力を大きくすることができ、ディスクの
中心側に位置するほど、ヘッド部3の飛行能力は低下す
る。
【0051】サーボ情報による位置検知データを入手で
きなくても、ディスク1を定速回転させるためのスピン
ドル電流Ispnの値をもとに、ヘッド部3の位置を認識
することができ、ヘッド部3の位置を制御することがで
きる。
【0052】位置検知データをもとに、ヘッド位置を認
識し、ヘッド部3を目標位置に制御する場合は、ヘッド
部3がどのシリンダ内のどのあたりに位置しているかを
正確に認識することができるため(ヘッド位置のディス
ク中心からの距離を正確に認識することができるた
め)、ヘッド部3の位置を狭い範囲内に制御することが
可能であり、上記の目標位置は、例えばあるシリンダ内
の幅方向の中心位置のように設定される。ディスクアク
セス時には、上記のような高精度な位置制御が必要であ
る。
【0053】これに対し、スピンドル電流値をもとに、
ヘッド位置を認識し、ヘッド部3を目標位置に制御する
場合は、位置検知データによる場合よりもおおよその位
置を認識できるにとどまるため、ヘッド部3の位置を位
置検知データによる場合よりも広い範囲内に制御できる
にとどまり、上記の目標位置は、例えばあるシリンダ
内、あるいはあるシリンダゾーン内に設定される。ディ
スクアクセスをしない上記(A)のパワーセーブモード
では、アクチュエータ4がディスク外径側に動いてラン
プ5に当接したり、ディスク中心側に動いてインナクラ
ッシュストップに当接しないように、ヘッド部3を、例
えば所定のシリンダゾーン内にポジショニングさせるこ
とができればよいため、スピンドル電流値をもとヘッド
部3の位置を制御すれば、十分に目的を達することがで
きる。
【0054】上記(A)のパワーセーブモードでは、消
費電力の節減のためにスピンドル電流Ispnはできるだ
け少ないことが望ましく、そのためには、ヘッド部3を
ディスク内径側にポジショニングさせておくことが望ま
しい(図3参照)。一方、ヘッド部3の飛行高さ(飛行
能力、スライダが受ける浮上力)は、できるだけ高いこ
とが望ましく、そのためにはヘッド部3をディスク外径
側にポジショニングさせておくことが望ましい(図4参
照)。さらに、ディスクアクセスのコマンドが入力され
た場合に、アクセス目標のシリンダをできるだけ短い時
間でシークできることが望ましく、そのためにはヘッド
部3をディスク1の最も内径側のシリンダと最も外径側
のシリンダの中間に位置させておくことが望ましい。ま
た、ヘッドアーム42が動いてランプ5またはクラッシ
ュストップに当接することを回避するためにも、ヘッド
部3をシリンダ領域の中間にポジショニングさせておく
ことが望ましい。
【0055】スピンドル電流Ispnをもとにヘッド部3
の位置を制御する上記(A)のパワーセーブモードにお
いては、上記の消費電力の節減、飛行能力の確保、シー
ク時間の短縮、およびランプ5などに当接することの回
避を両立する位置として、目標位置は、最も内径側のシ
リンダと最も外径側のシリンダの中間(例えば、中間に
位置するシリンダゾーン内)に設定することが望まし
い。
【0056】図5は本発明の実施の形態のディスク装置
でのスピンドル電流Ispnをもとにしたヘッド位置制御
によるパワーセーブモード(上記(A)のパワーセーブ
モード)を説明する図であり、(a)はアクティブモー
ドでのスピンドル電流テーブルの作成手順、(b)はス
ピンドル電流テーブルの構成、(c)はパワーセーブモ
ードでのスピンドル電流Ispnをもとにしたヘッド位置
制御手順である。
【0057】まず、アクティブモードのときに、図5
(a)のステップS1,S2,S3の手順によって、シ
リンダゾーンごとにスピンドル電流値を一覧にした図5
(b)のスピンドル電流テーブルをあらかじめ作成して
おく。
【0058】例えば、シリンダゾーン0については、M
PU75は、ステップS1において、位置検知データに
よるヘッド位置制御によってシリンダゾーン0内の所定
のシリンダをシークし、そのシリンダ上にヘッド部3を
ポジショニングさせ、ステップS2において、ADC6
3によってレジスタ部66にセットされたスピンドル制
御データDspnを読み込み、ステップS3において、上
記のスピンドル制御データDspnをスピンドル電流値と
して、図5(b)のテーブルのシリンダゾーン0のスピ
ンドル電流の欄に書き込む。
【0059】スピンドル制御データDspn(=スピンド
ル制御電圧Vspnの値)は、スピンドル電流値と線形な
関係であるため、スピンドル制御データDspnが判れ
ば、スピンドル電流値が判る。図5(b)のテーブルに
は、判りやすくするためにスピンドル電流値が記載され
ているが、上記のスピンドル制御データは、電流値に変
換することなく、そのままスピンドル電流の欄に書き込
んで支障ない。
【0060】以上のようにして、ヘッド部3をシリンダ
ゾーン0,1,2,…7にポジショニングさせたときの
スピンドル電流値(スピンドル制御データ)をそれぞれ
取得し、図5(b)テーブルの該当するシリンダゾーン
のスピンドル電流の欄に書き込み、スピンドル電流テー
ブルを作成または更新する。
【0061】上記スピンドル電流テーブルの作成および
更新タイミングについては、例えば、ディスク装置の電
源がONされたときに、全てのシリンダゾーンについて
図5(a)のステップS1〜S3を実行し、全てのシリ
ンダゾーンのスピンドル電流値をテーブルに書き込み
(テーブルの作成)、そのあと、ディスクアクセスが発
生したシリンダゾーンについて、ディスクアクセス動作
とともに図5(a)のステップS1〜S3を実行し、そ
のシリンダゾーンのスピンドル電流値を更新する。ある
いは、ディスクアクセス動作の合間に、全てのシリンダ
ゾーンについて図5(a)のステップS1〜S3を実行
し、テーブルを更新してもよい。
【0062】また、スピンドル電流値を取得するシリン
ダについては、例えば、そのシリンダゾーンの中間のシ
リンダとする。あるいは、1つのシリンダゾーン内の複
数のシリンダについてスピンドル電流値を取得し、これ
らのスピンドル電流の平均値を、そのシリンダゾーンの
スピンドル電流値としてもよい。
【0063】また、上記のスピンドル電流テーブルは、
MPU75内部のレジスタに作成されるか、メモリ74
のDRAMに作成される。あるいは、メモリ74のRO
M内に作成され、ディスク装置の電源がOFFしても保
持されるか、またはディスク1の特別な領域に保持され
ており、ディスク装置の電源がONすると、メモリ74
のDRAMにロードさせる。ディスク装置の電源がOF
Fしても、上記のテーブルがメモリ75のROMまたは
ディスク1の特別な領域に保持されている場合には、電
源ONのときにテーブルの作成および更新をしなくても
よい。
【0064】次に、アクティブモードからパワーセーブ
モードに移行するにあたっては、MPU75は、ディス
ク1のシリンダ配置領域の中間あたりのシリンダゾー
ン、例えばシリンダゾーン3を目標位置、図5(b)の
テーブルのシリンダゾーン3のスピンドル電流値(=6
2[mA])を目標スピンドル電流とし、アクティブモ
ードにおいてヘッド部3を目標位置であるシリンダゾー
ン3内に移動させた状態で、アンプ71、デコーダ7
2、およびエンコーダ73の電源をOFFし、図5
(c)の制御手順を開始してヘッド部3を目標のシリン
ダゾーン3内に保持する。
【0065】まず、ステップS11において、MPU7
5は、スピンドルドライバ62がスピンドルモータ2に
供給するスピンドル電流Ispnの値を取得する。実際に
は、ADC63によってレジスタ部66にセットされた
スピンドル制御データDspnを読み込む。スピンドル制
御データDspnは、ディスク1を定速回転させるために
回転速度コントローラ61がスピンドルドライバ62に
出力するスピンドル制御電圧VspnをADC63によっ
てディジタルデータに変換したものである。スピンドル
制御データDspnはスピンドル電流Ispnと線形の関係に
あるため、スピンドル電流値としてスピンドル制御デー
タDspnを用いても支障ない。
【0066】次に、ステップS12において、MPU7
5は、上記ステップS11で取得したスピンドル電流値
の上記目標スピンドル電流値(図5(b)のテーブルの
シリンダゾーン3のスピンドル電流値)からのずれ量を
演算により求める。実際には、上記ステップS11で取
得したスピンドル制御データの目標スピンドル制御デー
タからのずれ量を求める。このスピンドル制御データの
ずれ量は、スピンドル電流値のずれ量と線形の関係にな
るため、スピンドル電流値のずれ量としてスピンドル制
御データのずれ量を用いても支障ない。
【0067】次に、ステップS13において、MPU7
5は、上記ステップS12で求めたスピンドル電流値の
ずれ量をもとに、このずれ量を0にするためのVCM制
御データDvcmを、図5(b)のテーブルを参照して演
算により求める。
【0068】次に、ステップS14において、MPU7
5は、上記ステップS13で求めたVCM制御データD
vcmをレジスタ部66にセットし、DAC64およびV
CMドライバ65によってアクチュエータ4のVCM4
1を駆動する。DAC64は、レジスタ部66にセット
されたVCM制御データDvcmをアナログ電圧に変換
し、このVCM制御電圧VvcmをVCMドライバ65に
出力する。VCMドライバ65は、VCM制御電圧V
vcmに応じたVCM電流IvcmをVCM41に供給し、V
CM41を駆動する。
【0069】スピンドル電流値をもとにヘッド位置を制
御する上記ステップS11〜S14の位置制御手順の繰
り返しによって、ヘッド部3は、目標位置であるシリン
ダゾーン3内に保持される。なお、ディスクアクセスの
コマンドが入力されたときには、MPU75は、アンプ
71、デコーダ72、およびエンコーダ73の電源をO
Nし、ヘッド部3によってディスク1から読み込まれた
サーボ情報からデコーダ72によって生成されるヘッド
部3の位置検知データをもとにしたヘッド位置制御を開
始してディスク装置をアクティブモードに復帰させ、ア
クセス目標のシリンダのシークを開始する。
【0070】このように本発明の実施の形態によれば、
パワーセーブモードにおいて、スピンドル電流値を取得
し、ヘッド部の位置変化に応じてスピンドル電流が変化
することを利用して、上記のスピンドル電流値をもとに
ヘッド部の位置を制御することにより、ヘッド部の位置
検知データが得られなくてもヘッド部の位置を所定の目
標位置に制御することができ、かつフレキシブルケーブ
ルによるバイアス力を利用せずにヘッド位置を制御でき
るためのディスク装置の小型化を図ることが可能であ
る。
【0071】また、パワーセーブモードにおいて、ヘッ
ド部を最も内径側のシリンダと最も外径側のシリンダの
中間にポジショニングさせることにより、消費電力の節
減、飛行能力の確保、シーク時間の短縮、およびランプ
などに当接することの回避を両立することができる。
【0072】なお、上記実施の形態では、スピドルドラ
イバ62に入力されるスピンドル制御電圧Vspnの値
(=スピンドル制御データDspn)をスピンドル電流値
として取得したが、図6のように、スピドルドライバ6
2からスピンドルモータ2に供給されるスピンドル電流
spnを直接検知するスピンドル電流検知部8を設け、
このスピンドル電流部8から出力されるスピンドル電流
検知信号をADC63によってディジタルデータに変換
するようにしてもよい。スピンドルモータ2に供給され
るスピンドル電流を直接検知することによって、ヘッド
位置制御の精度を向上させることができる。
【0073】また、上記実施の形態では、アクティブモ
ードにおいて、全てのシリンダゾーンについてのスピン
ドル電流テーブル(図5(b)参照)を作成し、パワー
セーブモードにおいて、VCM制御データを求めるとき
に参照したが、アクティブモードにおいて、パワーセー
ブモードでの目標スピンドル電流(シリンダゾーン3で
のスピンドル電流)のみを取得して保持するようにして
もよい。この場合には、スピンドル電流の目標スピンド
ル電流からのずれ量に応じて設定するVCM制御データ
を一覧にしたテーブルをあらかじめ用意してもよいし、
スピンドル電流のずれ量の符号(プラスかマイナスか)
に応じてVCM制御データを設定してもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、ス
ピンドル電流値を取得し、ヘッド部の位置変化に応じて
スピンドル電流が変化することを利用して、上記のスピ
ンドル電流値をもとにヘッド部の位置を制御することに
より、ヘッド部の位置検知データが得られなくてもヘッ
ド部の位置を所定の目標位置に制御することができ、か
つディスク装置の小型化を図ることができるという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のディスク装置の構成図で
ある。
【図2】ディスクの表面構成図である。
【図3】ディスクが定速回転しているときのディスク上
でのヘッド部の位置に対するスピンドル電流を示す図で
ある。
【図4】ディスクが定速回転しているときのヘッド部の
位置に対するヘッド部のディスク表面からの飛行高さを
示す図である。
【図5】本発明の実施の形態のディスク装置でのスピン
ドル電流をもとにしたヘッド位置制御によるパワーセー
ブモードを説明する図である。
【図6】本発明の他の実施の形態のディスク装置の構成
図である。
【図7】ディスク装置のエンクロージャ内の構造図であ
る。
【図8】図7のディスク装置でのヘッド部の位置に対す
るFPCからアクチュエータが受けるバイアス力(この
バイアス力に平衡するためのトルクを発生させるVCM
電流)を示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク、 2 スピンドルモータ、 3 ヘッド
部、 4 アクチュエータ、 6 モータドライバユニ
ット、 7 制御ユニット、 8 スピンドル電流検知
部、 41 ボイスコイルモータ(VCM)、 42
ヘッドアーム、61 回転速度コントローラ、 62
スピンドルドライバ、 63 A/D変換器(AD
C)、 64 D/A変換器(DAC)、 65 VC
Mドライバ、 71 アンプ、 72 デコーダ、 7
3 エンコーダ、 74 メモリ、75 MPU。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 豊 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 (72)発明者 木坂 正志 神奈川県藤沢市桐原町1番地 日本アイ・ ビー・エム株式会社 藤沢事業所内 Fターム(参考) 5D088 BB01 5D096 AA02 DD01 EE12 MM10 5D109 KA20 KB05 KD01 KD11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データの記録媒体であるディスクと、 上記ディスクを回転させるスピンドルモータと、 上記ディスクを定速回転させるためのスピンドル電流を
    上記スピンドルモータに供給するディスク回転速度制御
    手段と、 上記ディスクにアクセスするヘッド部と、 上記ヘッド部を移動させるアクチュエータと、 上記アクチュエータを駆動して上記ヘッド部の位置を制
    御するヘッド位置制御手段とを備え、 上記ヘッド位置制御手段は、上記スピンドル電流の値を
    取得し、上記ヘッド部の位置変化に応じて上記スピンド
    ル電流が変化することを利用して、上記のスピンドル電
    流値をもとにヘッド部の位置を制御することを特徴とす
    るディスク装置。
  2. 【請求項2】 上記ヘッド部が上記ディスクから読み込
    むサーボ情報から、上記ヘッド部の位置検知データを生
    成する位置検知データ生成手段をさらに備え、 上記ヘッド位置制御手段は、 上記位置検知データ生成手段の電源がONしているとき
    は、上記位置検知データをもとに上記ヘッド部の位置を
    制御し、 上記位置検知データ生成手段の電源がOFFしていると
    きは、上記スピンドル電流値をもとに上記ヘッド部の位
    置を制御することを特徴とする請求項1に記載のディス
    ク装置。
  3. 【請求項3】 上記ヘッド位置制御手段は、 上記位置検知データ生成手段の電源がONしているとき
    に、上記ヘッド部を目標位置に位置させたときのスピン
    ドル電流値を目標電流値として取得し、あらかじめ保持
    しておき、 上記位置検知データ生成手段の電源がOFFしていると
    きは、上記スピンドル電流値が上記目標電流値になるよ
    うに上記アクチュエータを駆動することにより、上記ヘ
    ッド部をディスクの目標位置上に位置させることを特徴
    とする請求項2に記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 上記目標位置は、最も内径側のシリンダ
    と最も外径側のシリンダの中間位置であることを特徴と
    する請求項3に記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 上記ヘッド位置制御手段は、上記位置検
    知データをもとにしたヘッド位置の制御によってヘッド
    部を上記目標位置に位置させた状態で上記位置検知デー
    タ生成手段の電源をOFFし、スピンドル電流値とをも
    とにしたヘッド位置の制御を開始することを特徴とする
    請求項3に記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】 上記ヘッド位置制御手段は、 上記位置検知データ生成手段の電源がONしているとき
    に、上記ディスクの複数のシリンダゾーンのそれぞれ
    に、上記位置検知データをもとに上記ヘッド部を位置さ
    せたときの上記スピンドル電流の値をそれぞれ取得し、
    テーブルとして保持しておき、 上記位置検知データ生成手段の電源がOFFしていると
    きには、上記テーブルと取得したスピンドル電流値とを
    もとに上記ヘッド部の位置を制御することを特徴とする
    請求項2に記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 データの記録媒体であるディスクと、上
    記ディスクを回転させるスピンドルモータと、上記ディ
    スクを定速回転させるためのスピンドル電流を上記スピ
    ンドルモータに供給するディスク回転速度制御手段と、
    上記ディスクにアクセスするヘッド部と、上記ヘッド部
    を移動させるアクチュエータとを備えたディスク装置に
    おいて、上記ヘッド部の位置変化によって上記スピンド
    ル電流の値が変化することを利用して上記ヘッド部の位
    置を制御するヘッド位置制御方法であって、[a] ス
    ピンドル電流の値を取得するステップと、[b] 上記
    スピンドル電流値の目標電流値からのずれ量を求めるス
    テップと、[c] 上記ずれ量に応じてアクチュエータ
    を駆動するステップとを含むことを特徴とするヘッド位
    置制御方法。
  8. 【請求項8】 上記ディスク装置は、上記ヘッド部がデ
    ィスクから読み込んだサーボ情報からヘッド部の位置検
    知データを生成する位置検知データ生成手段をさらに備
    え、 上記位置検知データ生成手段の電源がONしているとき
    には、上記位置検知データをもとに上記ヘッド部の位置
    を制御し、 上記位置検知信号生成手段の電源がOFFしているとき
    には、上記[a]〜[c]のステップによって上記ヘッ
    ド部の位置を制御することを特徴とする請求項7に記載
    のヘッド位置制御方法。
JP2000093351A 2000-03-30 2000-03-30 ディスク装置およびヘッド位置制御方法 Ceased JP2001291346A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000093351A JP2001291346A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ディスク装置およびヘッド位置制御方法
US09/819,154 US6747832B2 (en) 2000-03-30 2001-03-27 Disk apparatus and head position control method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000093351A JP2001291346A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ディスク装置およびヘッド位置制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001291346A true JP2001291346A (ja) 2001-10-19
JP2001291346A5 JP2001291346A5 (ja) 2007-02-01

Family

ID=32375650

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000093351A Ceased JP2001291346A (ja) 2000-03-30 2000-03-30 ディスク装置およびヘッド位置制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6747832B2 (ja)
JP (1) JP2001291346A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100734329B1 (ko) 2006-07-24 2007-07-02 삼성전자주식회사 서보패턴 카피를 위한 서보패턴 탐색 방법
JP2007184026A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Sony Corp 情報処理装置、撮像装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7092190B2 (en) * 2001-05-21 2006-08-15 Intel Corporation Dynamic power supply
JP3692086B2 (ja) * 2002-03-12 2005-09-07 株式会社東芝 ディスク記憶装置におけるスピンドルモータの駆動方法
JP4421485B2 (ja) * 2005-01-25 2010-02-24 株式会社東芝 電源遮断時におけるヘッドリトラクト方法及び同方法を適用するディスク記憶装置
US7848045B1 (en) * 2006-03-20 2010-12-07 Marvell International, Ltd. VCM PWM control architecture for power saving in hard disk drives
US10643668B1 (en) * 2013-08-27 2020-05-05 Seagate Technology Llc Power loss data block marking

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5481733A (en) * 1994-06-15 1996-01-02 Panasonic Technologies, Inc. Method for managing the power distributed to a disk drive in a laptop computer
US5801894A (en) * 1994-10-11 1998-09-01 International Business Machines Corporation Power-saving high performance data storage system

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007184026A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Sony Corp 情報処理装置、撮像装置、および情報処理方法、並びにコンピュータ・プログラム
KR100734329B1 (ko) 2006-07-24 2007-07-02 삼성전자주식회사 서보패턴 카피를 위한 서보패턴 탐색 방법

Also Published As

Publication number Publication date
US20020141097A1 (en) 2002-10-03
US6747832B2 (en) 2004-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4585268B2 (ja) 情報記憶装置、制御方法及びプログラム
JP2008192263A (ja) ディスク・ドライブ装置及びそのエラー回復処理方法
US6259576B1 (en) Method and apparatus for hard disk drive with self-servowriting capability
JP2006221733A (ja) データ記憶装置及びその制御方法
US6094318A (en) Method and apparatus for controlling data write operation according to flying height of transducer head
KR20110087000A (ko) 하드디스크 드라이브의 서보 패턴 기록 방법 및 그에 의해 제조되는 하드디스크 드라이브
US7576939B2 (en) Discontinuous mode back EMF measurement
US7423832B2 (en) Controlling head heating based on upcoming data sector write pattern
KR20050052600A (ko) 하드 디스크 드라이브의 언래치 장치 및 방법
JP2002298307A (ja) データ記憶装置、書き込み電流制御回路および書き込み電流の制御方法
JP2001291346A (ja) ディスク装置およびヘッド位置制御方法
US7570446B2 (en) Disk drive with improved format efficiency and control method thereof
KR100214333B1 (ko) 디스크 구동 기록장치의 위글 노이즈 제거방법
JP2001189062A (ja) ディスク記憶装置及びサーボデータ書き込み方法
US6160674A (en) Stable data writing method by tracking head speed in hard disk drive
JP4184190B2 (ja) ヘッド制御方法および記録装置
US6317282B1 (en) Disk drive recording apparatus having actuator arm with dual heads and head switching control method
JP5064666B2 (ja) データ記憶装置及びそのユーザ・データの書き込み制御方法
JP3264232B2 (ja) ディスク装置、ディスク制御方法、データ読み書き方法、データ配置方法及びディスク状記憶媒体
JP2001067765A (ja) 磁気ディスク装置及びその制御方法
US7643239B2 (en) Controller selection to reduce written-in run-out
JP3836651B2 (ja) ディスク記憶装置
JP2008027524A (ja) 磁気ディスク上にパターンを書き込む方法及びその装置
JPH0991903A (ja) ディスク記録再生装置のヘッド位置決め制御装置及びそのヘッド位置決め制御方法
KR100532469B1 (ko) 하드 디스크 드라이브의 언래치 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061212

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061212

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20061212

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090327

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090331

AA92 Notification that decision to refuse application was cancelled

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971092

Effective date: 20090414