JP2006104591A - 手袋及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の外観の手袋2が得られる製造方法の提供。
【解決手段】この手袋2が得られるには、まず透明性のゴムラテックス組成物に手型が浸漬されて、コート層が形成される。次に、インクが不均一分散して浮遊している液に、手型が浸漬される。浸漬により、コート層の表面にインクが移行し、化粧層が形成される。次に、この手型が他のゴムラテックス組成物に浸漬されて、ベース層が形成される。次に、コート層及びベース層が、加熱される。加熱によってゴムが架橋反応を起こし、手袋2が得られる。手袋2は、手型から脱型される。脱型時に手袋2が反転し、コート層が表面に現れる。コート層は透明なので、化粧層が外部から観察されうる。化粧層は、手袋2にマーブル状模様を与える。
【選択図】図1

Description

本発明は、手袋の製造方法に関する。詳細には、本発明は、手袋の模様の形成方法に関する。
一般家庭や飲食店では、ゴム手袋が利用されている。一般的なゴム手袋は、凝固液法によって製造されている。凝固液法では、まず手型が凝固液に浸漬され、引き上げられる。この浸漬により、手型の表面に凝固液が付着する。次に手型は、ゴムラテックス組成物に浸漬され、引き上げられる。この浸漬により、手型の表面にゴムラテックス組成物が付着する。このゴムラテックス組成物が乾燥されることで、手型の表面に皮膜が形成される。この皮膜と手型とが加熱されることで皮膜に含まれる架橋剤が化学反応を起こし、ゴムが架橋される。この架橋により、手袋が得られる。必要に応じ、架橋前に植毛が施されもよい。
ゴムラテックス組成物には、着色剤が配合されている。着色剤は、組成物中に均一に分散している。この着色剤により、本体は着色される。着色剤の種類及び量に応じ、種々の色目の手袋が得られる。このような凝固液法は、特開2002−327324公報に開示されている。
特開2002−327324公報
ゴム手袋には多くの用途がある。例えば一般家庭では、飲食物の調理、食器の洗浄、生ゴミの廃棄、洗濯、清掃等に、ゴム手袋が用いられている。清掃に用いられたゴム手袋が調理に用いられることは、衛生の観点から好ましいことではない。用途に応じ、複数のゴム手袋が用意され、使い分けられる必要がある。多数のゴム手袋が用意された場合は、それぞれのゴム手袋の用途が識別されなければならない。この識別は、色目に基づいて行われる。例えば、ピンク色のゴム手袋が調理に用いられ、青色のゴム手袋が清掃に用いられる。
前述のように、ゴム手袋の着色はゴムラテックス組成物に均一分散した着色剤によってなされるので、ゴム手袋は単一色を呈する。ゴム手袋の外観のバリエーションは豊富ではないので、色目に基づく用途の識別は十分にはなされ得ない。単一色を呈するゴム手袋は、デザイン上も好ましくない。
本発明の目的は、種々の外観の手袋が得られる製造方法の提供にある。本発明の他の目的は、デザインに優れた手袋の提供にある。
本発明に係る手袋の製造方法は、
(1)透明性のラテックス組成物に手型が浸漬されてコート層が形成される第一工程、
(2)このコート層の表面に化粧層が形成される第二工程
及び
(3)この手型が他のラテックス組成物に浸漬されてベース層が形成される第三工程
を含む。
好ましくは、第二工程において、その表面にインクが不均一分散して浮遊している液に手型が浸漬され、このインクがコート層の表面に移行することで化粧層が形成される。
本発明に係る手袋は、ポリマーを基材とするベース層と、ポリマーを基材としており透明であるコート層と、このベース層とコート層との間に位置する化粧層とを備える。好ましくは、化粧層によってマーブル状模様が形成される。好ましくは、ベース層及びコート層の基材はゴムであり、化粧層にラバーインクが用いられる。
本発明に係る製造方法により、種々の外観のゴム手袋が得られる。この手袋は、デザインに優れる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係る手袋2が示された正面図である。この手袋2は、マーブル状の模様を備えている。マーブル状の模様とは、着色剤の不均一分散によって生じる模様を意味する。マーブル状模様は、マルチカラー模様とも称される。好ましくは、マーブル状模様は、墨流し法(marbling)によって得られる。墨流し法によって得られたマーブル状模様では、曲線が主体である。マーブル状模様は、観者の趣味感を刺激する。この手袋2は、外観に優れる。
図1には手袋2の掌側が示されているが、甲側にも同様のマーブル状模様が形成されている。図1の例では手袋2の全体にマーブル状模様が形成されているが、マーブル状模様が部分的に形成されてもよい。
図2は、図1の手袋2の一部が示された拡大断面図である。図2において、上側が手袋2の表側であり、下側が手袋2の裏側である。この手袋2は、ベース層4、化粧層6及びコート層8を備えている。化粧層6は、ベース層4に積層されている。コート層8は、化粧層6に積層されている。手袋2が着用されたときは、ベース層4がヒトの手に接触する。手袋2が、ベース層4の下側に植毛層を備えてもよい。
ベース層4は、ゴム組成物が架橋されることで形成されている。ベース層4の基材ゴムとしては、天然ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリクロロプレン及びアクリルゴムが例示される。脱タンパク質天然ゴムが用いられてもよい。強度の観点からは、天然ゴムが好ましい。耐油性の観点からは、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体が好ましい。ゴムに代えて、合成樹脂が用いられてもよい。好ましい合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリウレタン及びポリ塩化ビニルが例示される。2以上のポリマーが併用されてもよい。
ベース層4のゴム組成物には、架橋剤が配合されている。架橋剤の具体例としては、硫黄及び有機硫黄化合物が挙げられる。架橋剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.5質量部以上が好ましく、1.0質量部以上がより好ましい。配合量は5.0質量部以下が好ましく、3.5質量部以下がより好ましい。
通常ゴム組成物には、加硫促進剤が配合される。好ましい加硫促進剤としては、N−エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩及びテトラメチルチウラムジスルフィドが例示される。加硫促進剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.5質量部以上3.0質量部以下が好ましい。
ゴム組成物に着色剤(典型的には顔料)が配合されてもよい。着色剤により、ベース層4が着色される。着色剤はゴム組成物に均一に分散するので、ベース層4は単一色を呈する。
ゴム組成物には、亜鉛華、ステアリン酸、老化防止剤、充填剤等の添加剤が、必要に応じ適量添加される。
手袋2の強度の観点から、ベース層4の厚みは0.15mm以上、特には0.20mm以上が好ましい。手袋2の柔軟性の観点から、ベース層4の厚みは0.50mm以下、特には0.40mm以下が好ましい。
化粧層6は、着色剤からなる。化粧層6の厚みは、不均一である。化粧層6に2種以上の着色剤が併用されることで、マーブル状模様が形成されている。ベース層4の全面を化粧層6が覆ってもよく、ベース層4の一部を化粧層6が覆ってもよい。
コート層8は、手袋2の全面にわたって存在している。コート層8は、化粧層6を保護する。コート層8は、無色透明である。コート層8が透明なので、化粧層6によって形成されたマーブル状模様が手袋2の外観として認識される。コート層8が、有色透明であってもよい。
コート層8は、ベース層4と同様、ゴム組成物が架橋されることで形成されている。コート層8の基材ゴムとしては、天然ゴム、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリクロロプレン及びアクリルゴムが例示される。脱タンパク質天然ゴムが用いられてもよい。強度の観点からは、天然ゴムが好ましい。耐油性の観点からは、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体が好ましい。ゴムに代えて、合成樹脂が用いられてもよい。好ましい合成樹脂としては、アクリル樹脂、ポリウレタン及びポリ塩化ビニルが例示される。2以上のポリマーが併用されてもよい。
コート層8のゴム組成物には、架橋剤が配合されている。架橋剤の具体例としては、硫黄及び有機硫黄化合物が挙げられる。架橋剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.5質量部以上が好ましく、1.0質量部以上がより好ましい。配合量は5.0質量部以下が好ましく、3.5質量部以下がより好ましい。
通常ゴム組成物には、加硫促進剤が配合される。好ましい加硫促進剤としては、N−エチル−N−フェニルジチオカルバミン酸亜鉛、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジエチルジチオカルバミン酸亜鉛、ジブチルジチオカルバミン酸亜鉛、2−メルカプトベンゾチアゾール亜鉛塩及びテトラメチルチウラムジスルフィドが例示される。加硫促進剤の配合量は、基材ゴム100質量部に対して0.5質量部以上3.0質量部以下が好ましい。
ゴム組成物には、亜鉛華、ステアリン酸、老化防止剤、充填剤等の添加剤が、必要に応じ適量添加される。
化粧層6の保護の観点から、コート層8の厚みは0.10mm以上、特には0.15mm以上が好ましい。手袋2の柔軟性の観点から、コート層8の厚みは0.30mm以下、特には0.25mm以下が好ましい。
図3は図1の手袋2の製造に用いられる装置10が示された平面図であり、図4はその縦断面図である。この装置10は、水槽12、4つのインク供給部14及び攪拌機16を備えている。水槽12には、水18が蓄えられている。水槽12の上方には、図4に示されるように、手型20が待機させられている。
インク供給部14は、水槽12の上方に位置する。図3の例では、インク供給部14は水槽12のコーナーの近傍に配置されている。インク供給部14は、基台22と、この基台22から延びるアーム24と、アーム24に載置されてこのアーム24に固定されたチューブ26とを備えている。図3の例では、1つのアーム24に2本のチューブ26が載置されている。1つのアーム24に、1本のみのチューブ26が載置されてもよく、3本以上のチューブ26が載置されてもよい。
チューブ26からは、水槽12に向けてインク28が供給される。このインク28は、非親水性である。典型的には、油性インクが用いられる。このインク28は、水18に浮遊する性質を有する。インク28の供給により、水18の表面に薄いインク層30が形成される。好ましいインク28は、ラバーインクである。ラバーインクは、顔料を含む微細なゴム粉末が溶剤に分散してなる。ラバーインクは、ベース層4及びコート層8との密着に優れる。一方のチューブ26から供給されるインク28とは色目が異なるインク28が、他方のチューブ26から供給されてもよい。
インク供給部14は、旋回によって水槽12から待避しうる。図3において二点鎖線で示されているのは、待避状態にあるアーム24及びチューブ26である。図3では1つのインク供給部14のみの待避位置が示されているが、すべてのインク供給部14が待避しうる。インク28の供給時には、インク供給部14は実線で示された位置にある。インク28の供給が完了した後に、インク供給部14が待避する。待避により、水槽12の上方が開放される。
攪拌機16は、水槽12の底のほぼ中心に位置しいてる。攪拌機16は、4枚のブレード32を備えている。攪拌機16は、軸34を中心として回転する。この回転により、水18が撹拌される。この撹拌により、インク層30も撹拌される。攪拌機16の回転速度が遅いので、インク28と水18とはほとんど混ざり合わない。撹拌により、インク層30は渦状模様を形成する。換言すれば、水18の表面においてインク28は、不均一に分散している。互いに色目の異なる2以上のインク28が用いられる場合は、これらの色目が混在した渦状模様が形成される。
図5は、図1の手袋2の製造方法の一例が示されたフロー図である。この製造方法では、まず手型20が余熱される(STEP1)。余熱により、手型20の温度は上昇する。手型20の温度は、50℃から80℃とされる。次に手型20は、凝固液に浸漬される(STEP2)。典型的な凝固液は、硝酸カルシウム水溶液である。浸漬時間は、30秒から60秒である。凝固液から引き上げられた手型20の表面には、凝固液が付着している。次にこの凝固液が、乾燥される(STEP3)。乾燥は、40℃から70℃の環境下で行われる。
次に手型20は、透明性のゴムラテックス組成物に浸漬される(STEP4)。浸漬時間は、15秒から30秒である。このゴムラテックス組成物には、基材ゴムの他に、架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、界面活性剤及び各種添加剤が配合されている。透明性のラテックス組成物とは、架橋又は硬化されることにより透明を呈するラテックス組成物を意味する。透明性のラテックス組成物は、ラテックスの段階では透明である必要はない。ゴムラテックス組成物に代えて、樹脂エマルジョン組成物が用いられてもよい。本発明においてラテックス組成物には、ゴムラテックス組成物及び樹脂エマルジョン組成物が含まれる。
ゴムラテックス組成物から引き上げられた手型20の表面には、ゴムラテックス組成物が付着している。次にこのゴムラテックス組成物が、乾燥される(STEP5)。乾燥は、40℃から70℃の環境下で行われる。乾燥により、手型20の表面に生ゴムからなるコート層8が形成される。
次に手型20は、図3及び図4に示された水槽12に蓄えられた水18に浸漬される(STEP6)。前述のように、水18の表面にはインク28の不均一分散によって形成された渦状のインク層30が形成されている。手型20が水に沈んでいくに従い、コート層8の表面にインク層30が徐々に移行する。インク28は親油性なので、手型20が水から引き上げられても、インク18はコート層8から離脱しない。こうして、インク18からなる化粧層6が形成される。次に、化粧層6が乾燥される(STEP7)。乾燥により、インク28に含まれる溶剤が揮発する。乾燥により、コート層8及び化粧層6に付着した水18も揮発する。この化粧層6により、模様が形成される。模様は、水槽12に供給されるインク18の色数及び量、インク18の供給のタイミング、撹拌の時間及び回転速度、ブレード32の形状及びサイズ等の条件に依存する。
次に手型20は、他のゴムラテックス組成物に浸漬される(STEP8)。浸漬時間は、30秒から60秒である。このゴムラテックス組成物は、透明性であってもよく、非透明性であってもよい。このゴムラテックス組成物には、基材ゴムの他に、架橋剤、加硫促進剤、架橋助剤、界面活性剤、着色剤、各種添加剤が配合されている。ゴムラテックス組成物に代えて、樹脂エマルジョン組成物が用いられてもよい。
手型20がゴムラテックス組成物から引き上げられると、化粧層6の表面にはゴムラテックス組成物が付着している。次にこのゴムラテックス組成物が、乾燥される(STEP9)。乾燥は、50℃から80℃の環境下で行われる。乾燥により、手型20の表面に生ゴムからなるベース層4が形成される。
次に、ベース層4の表面に、表面処理剤が塗工される(STEP10)。典型的な表面処理剤としては、変性ウレタン及びアクリル変性ブタジエンゴムが挙げられる。表面処理剤の塗工により、ベース層4の表面の活性が高められる。活性が高められることにより、手袋2の装着及び脱着が容易になされうる。
次に、手型20は、90℃以上150℃以下の環境下におかれる。これにより、ゴムが架橋反応を起こす(STEP11)。架橋により、コート層8及びベース層4に物性が付与される。化粧層6は、コート層8及びベース層4と堅固に密着する。こうして、手袋2が得られる。
次に、手袋2が手型20から外される。この工程は、脱型と称される(STEP12)。脱型と同時に、手袋2は反転させられる。反転により、コート層8が表面に現れる。コート層8は前述のように透明なので、化粧層6は、コート層8を通じて目視可能である。その後、必要に応じ、乾燥、塩素処理、裁断、マーキング等の工程を経て、手袋2が出荷される。
この手袋2は、化粧層6によって形成されたマーブル状模様を備える。この手袋2は、デザイン性に優れる。この手袋2は、単一色を呈する従来の手袋とは明らかに外観が異なる。この製造方法により、カラーバリエーションが豊富な手袋2が得られる。しかも、この手袋2の模様は偶発的に得られるものなので、2つの手袋2の模様が一致することはあり得ない。この手袋2により、用途に応じた使い分けが容易になされる。
本発明に係る手袋は、一般家庭での家事に適している。この手袋は、飲食店での業務にも適している。さらにこの手袋は、屋外作業にも適している。
図1は、本発明の一実施形態に係る手袋が示された正面図である。 図2は、図1の手袋の一部が示された拡大断面図である。 図3は、図1の手袋の製造に用いられる装置が示された平面図である。 図4は、図3の装置が示された縦断面図である。 図5は、図1の手袋の製造方法の一例が示されたフロー図である。
符号の説明
2・・・手袋
4・・・ベース層
6・・・化粧層
8・・・コート層
12・・・水槽
14・・・インク供給部
16・・・攪拌機
18・・・水
20・・・手型
26・・・チューブ
28・・・インク
30・・・インク層
32・・・ブレード

Claims (5)

  1. 透明性のラテックス組成物に手型が浸漬されてコート層が形成される第一工程と、
    このコート層の表面に化粧層が形成される第二工程と、
    この手型が他のラテックス組成物に浸漬されてベース層が形成される第三工程と
    を含む手袋の製造方法。
  2. 上記第二工程において、その表面にインクが不均一分散して浮遊している液に手型が浸漬され、このインクがコート層の表面に移行することで化粧層が形成される請求項1に記載の製造方法。
  3. ポリマーを基材とするベース層と、ポリマーを基材としており透明であるコート層と、このベース層とコート層との間に位置する化粧層とを備えた手袋。
  4. 上記化粧層によってマーブル状模様が形成されている請求項3に記載の手袋。
  5. 上記ベース層及びコート層の基材がゴムであり、化粧層にラバーインクが用いられている請求項3又は4に記載の手袋。
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