JP3823054B2 - 膨張式ボール用のバランスされたブラダー - Google Patents
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Description
本発明は、前進動の経路に沿って跳ね返る性質を伴って所望の軌道をたどる特性を有する膨張式ボール用のバランスされたブラダーに関する。
より具体的には、本発明は、シェルと、前記シェルの開口端に装着された弁とを含み、前記シェルが、少なくとも、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、前記シェルの開口端に対して直径方向に対向して設けられた合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの部分的な付加層とを含む、膨張式ボール用のバランスのとれたブラダーに関する。所望の軌道をたどる特性を、前進動の経路に沿って跳ね返る性質とともに有する膨張式ボール用のバランスのよいブラダーを得るため、前記部分的な付加層は、前記シェルの外周面の2〜20%に塗被され、前記弁の重量に適合する重量を有する。
本発明はまた、少なくとも一対の、合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの部分的な付加層とを含む膨張式ボール用のブラダーシェルを提供する。
本発明の目的は、前進動の経路に沿って跳ね返る性質を伴う所望の軌道をたどる特性を有する膨張式ボール用のバランスされたブラダー(空気等の気体を注入することにより球状となるボールの最内側に設けられるボールチューブ)を提供することである。
本発明の実施態様は、ブラダーシェルと、前記ブラダーシェルの開口端に装着された弁とを含み、前記ブラダーシェルが、少なくとも、合成ラテックスコンパウンドの層を設けられたのち、少なくとも、天然ゴムラテックスコンパウンドの層及部分的な付加層が設けられ、それらが積層(ラミネート)され、加硫によって互いに一体に架橋させられる膨張式ボール用のブラダーに関する。
本発明のもう一つの実施態様は、少なくとも、天然ゴムラテックス及び合成ラテックスそれぞれの層と、ブラダーシェルの外周面の一部に塗被される部分的な付加層とを含む膨張式ボール用のバランスのよいブラダーを製造するための改良された方法に関する。
【従来技術】
市販されている従来のブラダーは、弁の重量のせいで、バランスを得ることにおいて問題に直面する。バランスされていない膨張式ボール用のブラダーは、所望の軌道をたどる特性を、前進動の経路に沿って跳ね返る性質とともに有していない。
従来から知られるようなゴムブラダーにおいては、ブチルゴムのようなゴム化合物をゴム用ロール機又はバンバリーミキサでコンパウンド化する。そして、このコンパウンドを所望の厚さのシート形態に圧延する。このゴムシートから、ブラダーの四分の一区分を打ち抜き、接着剤及びエンドパッチを使って手で継ぎ合わせる。継ぎ合わせた構造体に弁を挿入して付着させる。そして、構造体全体を熱硬化させてブラダーを製造する。接着剤の塗布が結果的に不完全なシール及び良くない重量バランスをもたらす。この従来方法はしばしば、多量の欠陥ブラダー及び過剰な屑を生じさせる。
また、熱可塑性材料、例えば、ポリエチレン粉末及びビニルプラスチゾルでできたブラダーが従来から公知である。しかし、これらの材料は、弾まないが空気を良好に保持することがわかり、したがって、膨張式ブラダーには適さないことがわかった。
しかも、天然ゴムでできた膨張式ブラダーが従来から入手可能である。市販されているような天然ゴムラテックスでできたラテックスゴムブラダーシェルは、非常に良好なバウンド性を有するが、高い通気性を有することがわかった。高い通気性のせいで、空気が頻繁に漏れだし、短期間に頻繁にブラダーに空気を補充することになる。
さらに、ブチルゴムでできたブラダーが従来から公知である。少量の不飽和ブチルゴムを含有するブラダー組成物が、米国特許第4,022,848号に開示されている。この特許は、タイヤ硬化ブラダー、エアバッグ及び硬化チューブにおけるブチルゴム組成物の使用を教示している。
ブチルゴムは、当該技術では周知であり、米国特許第3,031,423号の第1コラムの第15〜24行に開示されている。ブチルゴムブラダーで直面する問題は、それが空気を良好に保持するが、良好なバウンド性を欠くということである。
本発明は、低い通気性及び高いバウンド特性を有する他に正しくバランスがとれ、かつ、正しい跳ね返り特性を有する膨張式ボール用のブラダーシェルを提供する。本発明はまた、そのような釣り合いのとれたブラダーの製造方法を規定する。
1999年10月8日付の同時係属中のインド特許出願第1341/DEL/99は、低通気性及び高バウンド性のブラダーシェルを形成するために、積層され、加硫によって互いに一体に架橋させられた、少なくとも、一対の合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を含む膨張式ボール用のブラダーシェルに関する。
1999年10月8日付の他の同時係属中のインド特許出願第1342/DEL/92には、浸漬成形型に天然ゴムラテックスコンパウンドの層及び合成ラテックスコンパウンドの層を形成する、ブラダーシェルを製造する方法が特許請求されている。浸漬成形型に重ねる二層の順序は問われない。
1999年10月8日付のさらに他の同時係属中のインド特許出願第1342/DEL/92は、浸漬成形型に天然ゴムラテックスコンパウンドの層及び合成ラテックスコンパウンドの層を形成するブラダーシェルを製造する方法を特許請求している。浸漬成形型に対する二層の積層の順序は問われない。
1999年10月8日付のさらに別の同時係属中のインド特許出願第1343/DEL/92には、80:20〜20:80の比でブレンドされた天然ゴムラテックスコンパウンド及び合成ラテックスコンパウンドを浸漬成形型に形成するブラダーシェルの製造方法が特許請求されている。
上述したインド特許出願に対応する1999年10月8日付の同時係属中の米国特許出願第09/422,197号及び1999年10月8日付の欧州特許出願第99308570−3号は、合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスが80:20の比でブレンドされた層を有し、得られる層の厚さが0.25mm〜3.0mmであるブラダーシェルに関する。
1999年11月29日付の同時係属出願第1511/DEL/99及び対応する1999年12月8日付の同時係属中のPCT出願(番号取得中)には、少なくとも、積層され、加硫によって互いに一体に架橋させられて低通気性及び高バウンド性のブラダーシェルを形成する合成ゴムラテックスコンパウンド層及び天然ゴムラテックスコンパウンド層をそれぞれ含み、前記合成ラテックスコンパウンドと前記天然ゴムラテックスコンパウンドとの比が80:20〜20:80であり、得られるコンパウンド化ラミネート層の全厚が0.25mm〜3.0mmである膨張式ボール用のブラダーシェルが特許請求されている。
膨張式ボール用のブラダーシェルは、ラミネートされ、加硫によって互いに一体に架橋させられる少なくとも一対の合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を含み、得られる積層の全厚は0.25mm〜3.0mmの範囲で変化する。
膨張式ボールのブラダーシェルは、酸化防止剤、活性剤、促進剤、増粘湿潤剤、安定剤などとでコンパウンド化された、80:20〜20:80の比で混合された合成ラテックス及び天然ゴムラテックスの層を少なくとも含むことができ、コンパウンド化され、積層された層の全厚は0.25mm〜3.0mmである。
1930年代頃の時期に天然ゴムラテックスが十分に安定な形態で市販されるようになったとき、ラテックス浸漬法が出現した。ラテックス浸漬法は、より危険性が低く、より経済的で、その高いゴム含有量で技術的により汎用性が高いことがわかったため、ゴム溶液浸漬を上回る発展をなした。ラテックス浸漬法は、最終的に望まれる製品の形状にある不活性浸漬成形型を使用することからなり、この浸漬成形型をラテックスコンパウンドに一回又はそれ以上浸漬させて被覆する。被覆を凝固剤によって硬化させたり、加熱乾燥させたりして一体化した膜にすると、それを浸漬成形型から剥離させることができる。
従来から公知の方法は、ブラダーシェルの製造のために天然ゴムラテックスを使用するものであった。浸漬成形型を天然ゴムラテックスに浸漬し、凝固剤の一回又はそれ以上の浸漬によって被覆を硬化させる。
前記のように、ブラダーシェルは、天然ゴム、例えば、ラテックス、ブチルゴム、ポリ塩化ビニル及び他の形態の合成ゴム又はエラストマー材料から製造されてきた。
ブラダーシェルは、空気をブラダー内に注入するための吸気弁を設けている。このブラダーの吸気弁は、他のボディによって覆われているため、外からは見ることはできない。
ブラダーは、ボールの内側に配置され、外殻ボディは、パネルを縫い合わせたものからなるか、成形体である。
外殻ボディの表面には、ブラダー、ひいてはボールを膨張させることを可能にする孔又は開口が設けられている。
ブラダーがボールの外殻ボディの内側に挿入されると、弁は見えないが、弁の重量がボールの片側に集中するため、ボールは、ヒットされたとき、所望の経路をたどらなくなる。この効果は、ボールがヒットされて、それ自体の軸を中心に回転しているときに特に目立つ。これはふらつき効果を生じさせ、それにより、ボールは所望の経路をたどらず、所望の行き先に到達しない。
ブラダーとパネルとの間に釣合い錘を配置してレース(紐で締める部分、紐で締めたように形成した部分)及びその上の関連部品の重量を相殺することにより、このふらつき効果を解消する試みが成されてきた。しかし、所望の効果はまだ達成されていない。
弁の配置によって生じるふらつき効果を避けるために、ブラダー及びボールの製造では種々の方法が使用され、種々の変形が加えられてきた。米国特許第5,709,622号及び同第5,470,060号は、奇数枚のパネルを有するフットボールについて記載している。フットボールのレースの位置に対して直径方向に対向する位置でフットボールをキックすることを避けるため、この発明のフットボールには、奇数枚のパネルが設けられ、それにより、継ぎ目のない位置でフットボールをキックすることを可能にして、キックの効果及び正確さを高めている。米国特許第5,577,724号は、フットボールの重量及び構造の均合を提供するため、さらなるレースの使用について記載している。
さらには、米国特許第5,098,097号は、ほぼ楕円形に形成され、エラストマー材料で作製される膨張式ブラダーを含むフットボールに関する。4枚のパネルが共ににブラダーに固着され、各パネルが同様な略長円形であり、内方に曲げられた縁同士が縫合によって固着されて4本の継ぎ目を形成している。
もう一つの米国特許第5,342,043号は、本質的に伸びないライナが4枚のライナ部品で形成され、各ライナ部品が同様な略長円形であり、内方に曲げられた縁同士が固着され、縫合によってパネルに接続されて4本の継ぎ目を形成している膨張式ブラダーに関する。閉止手段は、2枚のパッチ(小片)及びブラダーとライン部品との間の舌状物及び少なくとも一対のエラストマー材料の離間した釣合い錘を含み、各錘が前記レース及び閉止手段の重量の半分に実質的に等しく、キック効率の減退が起こらないよう、ブラダーに対して内部的に成形されている。しかし、この特許でさえ、ふらつき効果の完全な解消を主張することはできていない。
【発明の開示】
本発明は、所望の軌道をたどる特性を、前進動の経路に沿って跳ね返る性質とともに有する、膨張式ボール用のバランスされた(均合した)ブラダーを製造する方法に関する。
本発明の主要な実施態様は、ベース層と該ベース層の外周面上の部分的な層としてそれぞれ働く、少なくとも、天然ゴムラテックス及び合成ラテックスの層の形成にある。本発明の製法は、浸漬成形型を、天然ゴムラテックスコンパウンド槽(液)だけでなく、合成ラテックスコンパウンド槽(液)にも浸漬することを含む。浸漬成形型を任意の順序で交互に天然ゴムラテックスコンパウンド槽(液)及び合成ラテックスコンパウンド槽(液)に浸漬し、それにより、浸漬成形型上に二つの異なるラテックス層を形成する。前記浸漬成形型の一部を、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスを有する槽に再び浸漬して、前記ベース層の外周面に部分的に塗布された付加層を得る。
最終生成物は、剥離されると、所望の正しい跳ね返り特性を示すだけでなく、必要なバランス性質をも示す、層の組み合わせ又は一つの層を有する。必要な最終生成物の特性に依存して、天然ゴムラテックス及び合成ゴムラテックスの二つ以上の層を付着してもよい。
ラテックス、すなわち、天然ゴムラテックス及び/又は合成ゴムラテックスに加えられる種々の成分は、酸化防止剤、促進剤、活性剤、安定剤、軟化剤、充填剤、ワックス、着色剤、ディウェビング剤及び非発泡性界面活性剤から選択される。
これらの成分は、溶液、分散液又はエマルションの形態でラテックスに加える。分散液又はエマルションの形態の成分をラテックスに加えてコンパウンドを形成する。合成及び天然ゴムコンパウンドを調製したのち、同コンパウンドをそれぞれの浸漬タンクに移す。
天然ゴムラテックスと合成ゴムラテックスとの混合物を製造するためには、同ラテックスを、80:20〜20:80の比で、攪拌機を援用して10〜15rpmの速度で混合し、ホモジナイザに通して均質な混合物に形成する。
ブラダーシェルは、
酸化防止剤0.01〜3PHR
促進剤1〜3PHR
活性剤0.01〜5PHR
増粘湿潤剤0.5〜1PHR
安定剤0.1〜2PHR及び場合によっては軟化剤0.1〜2PHR
並びに充填剤5〜20PHR
でコンパウンド化された、少なくとも、一対の天然ゴムラテックス及び/又は合成ラテックスの層と、付加した層とを含んでいる。
天然ゴムラテックスは、エポキシ化NRラテックス、クリームラテックス、遠心分離ラテックス又は二重遠心分離ラテックスから選択される。
促進剤は、ジチオカルバメート、Vulkacit LDA、Vulkacit LDB、Setsit 9、Setsit 5、ブチルナメート、グアニジン、Vulkacit DOTG、Vulkacit D、メルカプト又はチウラム促進剤などから選択される。
使用される酸化防止剤は、非変色タイプの酸化防止剤及びわずかに変色するタイプの酸化防止剤である。非変色タイプの酸化防止剤は、酸化防止剤BKF、酸化防止剤NKF、酸化防止剤MB、酸化防止剤ZMB、酸化防止剤NONOX SP、酸化防止剤NONOX WSP、酸化防止剤NONOX BROD、酸化防止剤2246、Wingstay L又はAgerite Whiteなどから選択される。
わずかに変色するタイプの酸化防止剤は、酸化防止剤HS又は酸化防止剤Nonex BRODなどから選択される。
また、軟化剤及び充填剤として任意の成分を本組成に加えることができ、軟化剤は、パラフィン、パラフィンワックス又はステアリン酸を含む群から選択される。充填剤は、チャイナクレー、雲母粉末、ホワイチング、リトポン、永久白、カーボンブラック又は酸化チタンから選択される。
上記で参照した成分はすべて、分散液、エマルション又は溶液の形態で所定の比率でラテックスに加えられる。
膨張式ブラダーシェルは、清浄した浸漬成形型を、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸、離型剤又はキャリヤ、水及び場合によってはアルコール、湿潤剤及び脱泡剤から選択される成分を含む第一の凝固剤槽に浸漬して、浸漬成形型に均一な膜を得ることによって製造される。その後、凝固剤の層を上に有する浸漬成形型を乾燥させる。そして、凝固剤で被覆し、乾燥させた浸漬成形型を、ラテックスコンパウンドのブレンドを中に有するか、合成ラテックスコンパウンド又は天然ゴムラテックスコンパウンドを有する槽又は一対の槽に浸漬する。そして、浸漬成形型を凝固剤槽に浸漬し、乾燥させる。そして、乾燥させた浸漬成形型を、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドを有する槽に浸漬して、前記浸漬成形型の外周面に塗被された部分的な付加層を得る。
その後、浸漬成形型をオーブン中で乾燥させ、冷却用の水槽に浸漬したのち、そのように形成したブラダーシェルを剥離させる。そして、ブラダーシェルを洗浄し、乾燥させ、後硬化処理に付す。そして、ブラダーシェルのネックに弁を装着して、膨張式ボール用のバランスされたブラダーを形成する。
したがって、本発明は、シェルと、前記シェルの開口端に装着された弁とを含み、前記シェルが、少なくとも、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、前記シェルの開口端に対して直径方向に対向して設けられた合成ラテックス及び/又は天然ゴムラテックスの部分的に付加された層とを含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーであって、前記部分的な付加層が前記シェルの外周面の2〜20%に塗被されて、前記塗被された層の重量が前記弁の重量に適合することを特徴とする均合したブラダーに関する。
本発明の実施態様は、シェルと、前記シェルの開口端に装着された弁とを含み、前記シェルが、少なくとも、一対、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、前記シェルの開口端に対して直径方向に対向して部分的に付加された合成ラテックス及び/又は天然ゴムラテックスの層とを含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーであって、この部分的に付加された層が前記シェルの外周面の2〜20%に塗被されて、塗被された付加層の重量が弁の重量に一致することを特徴とするバランスされたブラダーに関する。
さらに、本発明は、シェルと、該シェルの開口端に装着された弁とを含み、前記シェルが、少なくとも、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの部分的に付加された層とを含む膨張式ボール用のバランスのとれたブラダーを製造するための改良方法であって、
a)浸漬成形型を清浄する工程と、
b)清浄した前記浸漬成形型を20℃〜95℃の温度の第一の凝固剤槽に浸漬して、第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を得る工程と、
c)前記第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を乾燥させる工程と、
d)前記乾燥させた凝固剤で被覆された浸漬成形型を、40〜65重量%水ベース溶液を有する合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンド槽に、20℃〜45℃の温度で、必要な厚さに依存して1〜4分間浸漬して、前記第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型上に合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層を得る工程と、
e)合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する前記浸漬成形型の2〜20%を天然ゴムラテックスコンパウンド及び/又は合成ラテックスコンパウンド槽に浸漬して、厚さ0.1mm〜2.0mmの付加層を形成する工程と、
f)合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層並びに前記付加層を前記浸漬成形型の外周面の2〜20%に有する前記浸漬成形型を乾燥させる工程と、
g)前記合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層並びに合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの前記部分的な付加層を有する前記浸漬成形型を温水中で8〜10分間浸出させて、表面から過剰なコンパウンド化材料を除き、前記浸漬成形型をオーブンで55℃〜115℃の温度で乾燥させる工程と、
h)前記浸出させ、乾燥させた浸漬成形型を100℃〜140℃の温度で加硫して、前記天然ゴムラテックスコンパウンド及び/又は前記合成ラテックスコンパウンドの層並びに前記部分的な付加層を有する前記浸漬成形型を得る工程と、
i)前記得られた浸漬成形型を冷却する工程と、
j)前記冷却して得られた浸漬成形型から、天然ゴムラテックスコンパウンド、合成ラテックスの層を塗被された前記付加層とともに剥離させてシェルを得る工程と、
k)前記剥離させたシェルを水洗して異物を除き、水洗したシェルを高温空気室(熱気室)中で乾燥させ、前記水洗したシェルを60℃〜90℃で8〜12時間、後硬化させて、膨張式ボール用のブラダーのシェルを得る工程と、
l)前記硬化させて得られたシェルの開口端に弁を固定して、正確な跳ね返り性を有するバランスしたブラダーを得る工程と
を含む方法に関する。
本発明の実施態様はまた、シェルと、該シェルの開口端に装着された弁とを含み、前記シェルが、少なくとも、一対の合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの部分的な付加層とを含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーを製造するための改良された方法であって、
a)浸漬成形型を清浄する工程と、
b)前記清浄した浸漬成形型を20〜95℃の温度で第一の凝固剤槽に浸漬して、第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を得る工程と、
c)前記第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を乾燥させる工程と、
d)前記乾燥させた凝固剤で被覆された浸漬成形型を、40〜65重量%水系溶液の合成ラテックスコンパウンド槽に、20℃〜45℃の温度で、必要な厚さに依存して1〜4分間浸漬して、前記第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型上に合成ラテックスコンパウンドの層を得る工程と、
e)合成ラテックスコンパウンドの層を有する前記浸漬成形型を乾燥させる工程と、
f)コンパウンド化ラテックスの層を有する前記乾燥させた浸漬成形型を20℃〜95℃の温度で第二の凝固剤槽に浸漬して、浸漬成形型上の合成ラテックスコンパウンドの層上に第二の凝固剤の被覆を得る工程と、
g)前記第二の凝固剤で被覆された浸漬成形型を乾燥させる工程と、
h)前記乾燥させた第二の凝固剤で被覆された浸漬成形型を、40〜65重量%水系溶液の天然ゴムラテックスコンパウンド槽に、20℃〜45℃の温度で、必要な厚さに依存して1〜4分間浸漬して、第二の凝固剤で被覆された浸漬成形型上に天然ゴムラテックスコンパウンドの層を得る工程と、
i)合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する前記浸漬成形型を乾燥させる工程と、
j)合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する前記乾燥させた浸漬成形型の2〜20%を、天然ゴムラテックスコンパウンド槽及び/又はコンパウンド化合成ゴムラテックスを有する槽に浸漬して、厚さ0.1mm〜2.0mmの付加層を形成する工程と、
k)前記合成ラテックスコンパウンド及び前記天然ゴムラテックスコンパウンドの層並びに前記付加層を前記浸漬成形型の外周面の2〜20%に有する前記浸漬成形型を乾燥させる工程と、
l)前記合成ラテックスコンパウンド、前記天然ゴムラテックスコンパウンドの層及び前記付加層を有する前記浸漬成形型を温水中で8〜10分間浸出させて、表面から過剰なコンパウンド化材料を除き、前記浸漬成形型をオーブン中55℃〜115℃の温度で乾燥させる工程と、
m)前記浸出させ乾燥させた浸漬成形型を、100℃〜140℃の温度で加硫して、前記天然ゴムラテックスコンパウンド、前記合成ラテックスコンパウンドの層及び前記部分的な付加層を有する前記浸漬成形型を得る工程と、
n)前記得られた浸漬成形型を冷却する工程と、
o)前記冷却して得られた浸漬成形型から、天然ゴムラテックスコンパウンド、合成ラテックスの層を前記部分的な付加層とともに剥離させてシェルを得る工程と、
p)前記剥離させたシェルを水洗して異物を除き、水洗したシェルを高温空気室(熱気室)中で乾燥させ、前記水洗したシェルを60℃〜90℃で8〜12時間、後硬化させて、膨張式ボール用のブラダーのシェルを得る工程と、
なお、ここまでの工程において、凝固剤で被覆された浸漬成形型を、工程(d)で規定した合成ラテックス槽に浸漬する工程と、工程(h)で規定した天然ゴムラテックス槽に浸漬する工程とを、逆に行うことが可能であり、
q)前記硬化させて得られたシェルの開口端に弁を固定して、正しい(真の)跳ね返り性を有するバランスされた(均合した)ブラダーを得る工程と
を含む方法に関する。
前記部分的な付加層の厚さは、前記バランスしたブラダー中で0.1mm〜2.0mmであり、前記部分的な付加層の重量は2g〜14gである。
以下、本発明を詳細に説明する。しかし、この説明は例示のためであり、その改良は本出願の範囲に入らなければならず、この説明は、本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【発明の詳細説明】
ブラダーを製造するためには、まず、磁器、プラスチック又は金属で形成された浸漬成形型を清浄して、すべてのほこり及びすべての異物を除く。すべての浸漬成形型の表面は、浸漬成形型を酸アルカリ及び/又は水に浸漬することによって清浄することが好ましい。浸漬成形型の効果的な清浄はまた、超音波清浄槽を使用することによって保証することができる。また、清浄した浸漬成形型を洗浄及びコンディショニングに付してもよく、その場合、浸漬成形型をコンディショニング槽に浸漬して、次の槽で均一な湿潤が得られるようにする。
次に、洗浄し、清浄し、コンディショニングした浸漬成形型を、第一の凝固剤槽と呼ばれる凝固剤槽に浸漬して、浸漬成形型に第一の凝固剤の均一な膜を形成させる。凝固剤槽は、硝酸カルシウム、塩化カルシウム及び酢酸から選択される成分の溶液を、湿潤剤、脱泡剤、離型剤又はキャリヤとともに含む。塩化カルシウム及び/又は硝酸カルシウムは、全組成物の10〜75%の量で存在する。酢酸を溶液に加えて、2.2〜6.8の酸性pHを維持する。凝固剤槽の湿潤剤は、全組成物の重量の0.01〜10重量%の量で加える。湿潤剤は、基本的に、アニオン性、非イオン性又はカチオン性の界面活性剤から選択される界面活性剤である。場合によってはアルコールを湿潤剤として使用してもよい。離型剤は、最終生成物の離型を容易にするために加えられる不活性粉末である。凝固剤の粘度は低く、不活性粉末の添加によって増大し、それにより、浸漬成形型上の粘稠な凝固剤層の形成が可能になる。離型剤、すなわち不活性粉末は、タルク粉末、炭酸カルシウム、酸化マグネシウム、ベントナイトクレー及び同様な不活性材料から選択される。離型剤は、0.01〜20%の量で加えられる。均一な凝固剤層が浸漬成形型上に形成し、凝固剤槽中の湿潤剤の存在によって均一性が保証される。浸漬成形型に被着される層の厚さは、ブラダーを形成するために必要な得られるフィルムに求められる厚さ及びブラダーの仕様(規格)に依存する。第一の凝固剤浸漬液の温度は、20〜95℃の間に維持する。そして、第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を室温で又は空気を吹き込むもしくは加熱することによって乾燥させる。脱泡剤は界面活性剤でもある。
この乾燥させた第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を、天然ゴム槽又は合成ラテックス槽から選択されるラテックス槽に浸漬する。この段階では、合成ラテックス槽又は天然ゴムラテックス槽のいずれを使用してもよい。合成ラテックス槽を先に使用するのならば、次の段階で、天然ゴムラテックス槽を使用する。
合成ラテックス槽は、コンパウンド化成分とでコンパウンド化された合成ラテックスからなる。合成ラテックスは、スチレン−ブタジエンラテックス、アクリロニトリル−ブタジエンラテックス、ポリクロロプレンラテックス、ブチルラテックス及びEPDMラテックスからなる群から選択される。合成ラテックスは、加硫剤、酸化防止剤、活性剤、増粘及び/又は湿潤剤ならびに場合によっては軟化剤及び充填剤から選択されるコンパウンド化成分とでコンパウンド化させる。
合成ラテックス槽では、ラテックスを水性溶液として添加し、他の化合物、すなわち加硫剤、酸化防止剤、活性剤、増粘及び/又は湿潤剤、軟化剤ならびに充填剤を溶液、分散液又はエマルションの形態でタンクに加える。合成ラテックス槽の温度は、20〜45℃に維持する。コンパウンド化ラテックス槽は、40〜65%重量%水ベース(水系)溶液である。
乾燥させた第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を、浸漬成形型上の第一の凝固剤膜の上に合成ラテックスの層を得るのに十分な期間、合成ラテックス槽に浸漬する。被着される合成ラテックスの層の厚さは、最終生成物に望まれる厚さに直接的に依存する。浸漬成形型は、好ましくは0.5〜15分間、合成ラテックス槽に浸漬する。
浸漬成形型上にこのような合成ラテックス層を形成したのち、合成ラテックスの層を有する浸漬成形型を開放室又は密閉室中で乾燥させる。開放室中での乾燥は、浸漬成形型を放置することによって実施されるが、密閉室中での乾燥は、空気の吹き付け又は加熱を含む。密閉室中での乾燥は、浸漬成形型上の合成ラテックスの層への異物の被着を回避させる。
その後、合成ラテックスの層を有する乾燥させた浸漬成形型を、硝酸カルシウム、塩化カルシウム及び酢酸の溶液を含む第二の凝固剤槽に浸漬して、浸漬成形型上の合成ラテックス層の上に第二の凝固剤層を形成させる。槽は、これらの成分の他に、湿潤剤、脱泡剤をも含む。塩化カルシウム、硝酸カルシウム及び酢酸が全組成の10〜75%の量で存在する。凝固剤槽中の湿潤剤は、全組成の0.01〜10重量%の量で加える。湿潤剤は、基本的には、アニオン性、非イオン性又はカチオン性の界面活性剤から選択される界面活性剤である。アルコールを湿潤剤として使用してもよい。均一な凝固剤層が浸漬成形型上に形成し、凝固剤槽中の湿潤剤の存在によって均一性が保証される。浸漬成形型に被着される層の厚さは、ブラダーを形成するために必要な得られる膜に求められる厚さ及びブラダーの仕様に依存する。第二の凝固剤槽の温度は、20〜95℃に維持する。
第二の凝固剤浸漬ののち、第二の凝固剤で被覆された浸漬成形型を開放室又は密閉室中で乾燥させる。
その後、乾燥させた浸漬成形型を、加硫剤、酸化防止剤、活性剤、増粘及び/又は湿潤剤ならびに場合によっては軟化剤及び/又は充填剤とでコンパウンド化された天然ゴムラテックスを含む天然ゴムラテックス槽に浸漬する。コンパウンド化成分は、溶液、分散液又はエマルションの形態でタンクに加える。天然ゴムラテックスの層を第二の凝固剤の上に形成させる。天然ゴムラテックス槽の温度は、20〜45℃に維持する。コンパウンド化ラテックス槽は、40〜65重量%水ベース溶液である。
浸漬成形型を、膜の必要な厚さを提供するのに十分な期間、天然ゴムラテックス槽に浸漬する。被着される膜の厚さは、最終生成物に望まれる厚さに直接的に依存する。浸漬成形型は、好ましくは0.5〜15分間、天然ゴムラテックス槽に浸漬する。
その後、天然ゴムラテックスの層を有する浸漬成形型を室温で乾燥させる。このようにして、浸漬成形型は、二つの層、すなわち、合成ラテックスの層と、天然ゴムラテックスの他の層とを有する。
そして、合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する前記浸漬成形型の2〜20%を、天然ゴムラテックスコンパウンド及び/又は合成ラテックスコンパウンドを有する槽に浸漬して、前記シェルの外周面に塗被された厚さ0.1mm〜2.0mmの部分的な付加層を得る。
部分的な付加層を有する前記浸漬成形型を、温水中での洗浄によって浸出させる。浸漬成形型上の膜を温水中に2〜20分間浸漬して、表面に存在する過剰なコンパウンド化成分を除く。浸出プロセスにより、過剰な成分を温水中に洗い出す。
そして、浸漬成形型の洗浄した面を、40〜110℃の温度で作動する乾燥オーブン中で乾燥させる。乾燥オーブン中で、存在している水を浸漬成形型の表面から完全に蒸発させる。
その後、浸漬成形型を、温度が100〜140℃の範囲であるオーブン中での加硫に通す。熱気が存在し、不活性媒体は存在しない。浸漬成形型上の膜の表面からの過剰な成分をこの段階で完全に蒸発させる。
続いて、前記浸漬成形型を、好ましくは外気又は流水を使用して室温まで冷却する。
さらに、浸漬成形型上に形成した膜を剥離させる。剥離を手作業又は機械的に実施したのち、この膜/ブラダーシェルを、形成された膜/ブラダーシェル上に/中に存在するかもしれない異物を除くために、室温で水洗する。
その後、剥離させ、洗浄した膜をタンブラ及び熱気室に通して剥離後硬化に付す。後硬化は、熱気室中で60〜90℃の温度で8〜12時間実施する。
天然ゴム槽の浸漬は、合成ラテックス槽への浸漬の前又は後のいずれで実施してもよい。浸漬成形型上に形成した膜は、天然ゴムラテックス上に合成ラテックスの層を有することもできるし、その逆であることもできる。
このようにして形成した膜は継ぎ目のないブラダー本体であり、この本体を、ブラダーシェルの端部に弁を固着することによってブラダーとなる。このブラダーは、所望の軌道をたどる性質を、垂直方向にヒットされたとき、前進動の経路に沿って跳ね返る/復元する性質とともに有する。
合成ラテックス及び天然ゴムラテックスコンパウンドは、コンパウンド中の種々の成分の上澄み及び沈降を避けるために、バッフル(邪魔板)又は攪拌器を中に有する、特定の温度にあるそれぞれのタンクに移す。
以下の実施例から本発明を明示的かつ明瞭に理解することができる。
【実施例】
実施例1
金属製の浸漬成形型を洗浄してすべてのほこり及びすべての異物を除く。アルミニウム浸漬成形型の表面を、酸アルカリに浸漬したのち水洗することによって清浄する。そして、洗浄し、清浄した浸漬成形型を第一の凝固剤槽に浸漬する。第一の凝固剤槽は、湿潤剤の全組成の55重量%の硝酸カルシウム及び0.05重量%の塩化カルシウムの溶液、0.07%のタルク粉末及び残りの水を含むものである。第一の凝固剤浸漬液の温度を約50℃に維持する。浸漬成形型を凝固剤槽から取り出したのち、室温で乾燥させ、45%の水性ニトリルラテックス、1.5%の硫黄及びジチオカルバメート、2重量%の酸化防止剤BKF、4重量%の酸化亜鉛、1.5%の増粘及び/又は湿潤剤、1%の液状パラフィン及び1%までのチャイナクレーを含む合成ラテックス槽に浸漬する。合成ラテックス浸漬液の温度を30℃に維持する。浸漬成形型を合成ラテックス槽に1分間浸漬する。浸漬成形型上にそのような合成ラテックス膜を形成したのち、室温で乾燥させる。その後、乾燥させた浸漬成形型を、60%の塩化カルシウム溶液、5%のアニオン界面活性剤、脱泡剤及びアルコールを含む50℃の第二の凝固剤槽に浸漬する。その後、浸漬成形型を乾燥させ、天然ゴムラテックス槽に浸漬する。天然ゴムラテックス槽は、天然ゴムラテックスを、硫黄及び活性酸化亜鉛及び酸化防止剤、湿潤剤、軟化剤及び充填剤とともに含有する。天然ゴムラテックス槽の温度は55℃である。浸漬成形型を天然ゴムラテックス槽に好ましくは2分間浸漬する。その後、浸漬成形型を室温で乾燥させる。そして、乾燥させた浸漬成形型を凝固剤槽に浸漬し、乾燥させる。そして、乾燥させた凝固剤で被覆された浸漬成形型を、その外周面の5%まで、合成ラテックスコンパウンドを有する槽に浸漬して、前記浸漬成形型の外周面に塗被された厚さ1mmの部分的な付加層を得る。そして、浸漬成形型を乾燥させる。乾燥させた浸漬成形型を温水中で洗浄する。浸漬成形型上の膜を温水に10分間浸漬して、表面に存在する異質の化学物質を除く。そして、洗浄した浸漬成形型を、55℃の温度で作動する乾燥オーブン中で乾燥させる。その後、浸漬成形型を、熱気が存在し、不活性媒体が存在しない約110℃に温度が維持されているオーブンに通す。そして、浸漬成形型を空気中で室温まで冷ます。そして、浸漬成形型上に形成した膜を手作業で剥離させ、剥離させた膜に室温で水を加えて、このようにして形成した膜の両面に存在するかもしれない異物を除く。その後、剥離させ、洗浄した膜をタンブラ及び熱気室に通して剥離後硬化に付す。後硬化は、熱気室(高温チャンバー)中70℃の温度で約8時間実施する。ブラダーシェルの開口端に弁を装着して、膨張式ボール用のバランスのとれたブラダーを得る。
実施例2
金属製の浸漬成形型を洗浄してすべてのほこり及びすべての異物を除く。アルミニウム製浸漬成形型の表面を、酸アルカリに浸漬したのち水洗することによって清浄する。そして、洗浄し、清浄した浸漬成形型を第一の凝固剤槽に浸漬する。第一の凝固剤槽は、湿潤剤の全組成の54.5重量%の硝酸カルシウム及び0.05重量%の塩化カルシウムの溶液、0.06%のタルク粉末及び残りの水を含む。第一の凝固剤浸漬液の温度を約49.5℃に維持する。凝固剤で被覆された浸漬成形型を室温で乾燥させ、44.5%の水性合成ラテックス、1.4%の硫黄及びジチオカルバメート、1.8重量%の酸化防止剤BKF、4重量%の酸化亜鉛、1.6%の増粘及び/又は湿潤剤、1%の液状パラフィン及び1%までのチャイナクレーを含む30℃の合成ラテックス槽に1分間浸漬する。浸漬成形型を室温で乾燥させる。その後、乾燥させた浸漬成形型を、60%の塩化カルシウム溶液、5%のアニオン界面活性剤、脱泡剤及びアルコールを含む50℃の第二の凝固剤槽に浸漬する。その後、浸漬成形型を乾燥させ、天然ゴムラテックス槽に浸漬する。天然ゴムラテックス槽は、天然ゴムラテックスを、硫黄及び活性酸化亜鉛及び酸化防止剤、湿潤剤、軟化剤及び充填剤とともに含有する。天然ゴムラテックス槽の温度は55℃である。浸漬成形型を天然ゴムラテックス槽に好ましくは3分間浸漬する。前記浸漬成形型の外周面の10%を同じ槽に再び浸漬して、前記浸漬成形型の外周面上に部分的な付加層を得る。その後、浸漬成形型を室温で乾燥させる。そして、乾燥させた浸漬成形型を温水中で洗浄することによって浸出させる。浸漬成形型上の膜を温水に12分間浸漬して、表面に存在する異質の化学物質を除く。そして、浸出させた浸漬成形型を、55℃の温度で作動する乾燥オーブン中で乾燥させる。その後、浸漬成形型を、熱気が存在し、不活性媒体が存在しない約110℃に温度が維持されているオーブンに通す。そして、浸漬成形型を空気中で室温まで冷ます。そして、浸漬成形型上に形成した膜を手作業で剥離させ、剥離させた膜に室温で水を加えて、このようにして形成した膜の両面に存在するかもしれない異物を除く。その後、剥離させ、洗浄した膜をタンブラ及び熱気室に通して剥離後硬化に付す。後硬化は、熱気室(高温チャンバー)中70℃で約8時間実施する。ブラダーシェルの開口端に弁を装着して、膨張式ボール用のバランスされたブラダーを得る。
実施例3
アルミニウム製の浸漬成形型を、酸アルカリに浸漬したのち水洗することによって洗浄し、清浄する。そして、洗浄し、清浄した浸漬成形型を第一の凝固剤槽に浸漬する。第一の凝固剤槽の温度を約49℃に維持する。浸漬成形型を凝固剤槽から取り出したのち、乾燥させる。乾燥させた凝固剤で被覆された浸漬成形型を、コンパウンド化成分とでコンパウンド化された合成ラテックス及び天然ゴムラテックスを72:28の比で有する槽に浸漬して、前記浸漬成形型上に天然ゴムラテックスと合成ラテックスとの混合層を得る。
そして、前記浸漬成形型を、その外周面の15%まで、天然ゴムラテックスコンパウンドとコンパウンド化合成ゴムラテックスとの混合槽に浸漬して、前記シェルの外周面に部分的に付加層を塗被形成する。天然ゴムラテックスと合成ラテックスとの前記混合層及び前記部分的な付加層を含む前記浸漬成形型を室温で乾燥させ、温水中で9分間浸出させて、表面から過剰なコンパウンド化材料を除いたのち、前記浸漬成形型をオーブン中65℃で乾燥させる。そして、前記浸出させた浸漬成形型をオーブンに入れて115℃の温度の高温空気中で加硫して、天然ゴムラテックスコンパウンドと合成ラテックスとを混合した層を有する前記浸漬成形型を得る。そして、前記得られた浸漬成形型を冷却し、剥離させて、膨張式ボール用のブラダーのシェルを得る。そして、剥離させたブラダーシェルを水洗して異物を除く。洗浄したブラダーシェルの開口端に弁を装着して、膨張式ボール用のバランスされたブラダーを得る。
実施例4
78:28の比でブレンドした合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する浸漬成形型を、その外周面の12%まで、天然ゴムラテックスコンパウンドを含有する槽に浸漬して、前記シェルの外周面に部分的に付加層を塗被形成する。天然ゴムラテックスと合成ラテックスとをブレンドした前記層及び前記部分的なさらなる層を有する前記浸漬成形型を室温で乾燥させ、温水中で9分間浸出させて、表面から過剰なコンパウンド化材料を除いたのち、前記浸漬成形型をオーブン中65℃の温度で乾燥させる。そして、前記浸出させた浸漬成形型をオーブンに入れて115℃の温度の高温空気中で加硫して、天然ゴムラテックスコンパウンドと合成ラテックスとをブレンドした層を有する前記浸漬成形型を得る。そして、前記得られた浸漬成形型を冷却し、剥離させて、膨張式ボール用のブラダーのシェルを得る。そして、剥離させたブラダーシェルを水洗して異物を除く。ブラダーシェルの開口端に弁を装着して、膨張式ボール用のバランスのよいブラダーを得る。
実施例5
78:28の比でブレンドした合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する浸漬成形型を、その外周面の18%まで、コンパウンド化合成ゴムラテックスを有する槽に浸漬して、前記シェルの外周面に部分的に塗被された付加層を形成する。前記天然ゴムラテックスと合成ラテックスとのブレンド層及び前記部分的な付加層を有する前記浸漬成形型を室温で乾燥させ、温水中で9分間浸出させて、表面から過剰なコンパウンド化材料を除いたのち、前記浸漬成形型をオーブン中65℃の温度で乾燥させる。そして、前記浸出させた浸漬成形型をオーブンに入れて115℃の温度の熱気中で加硫して、天然ゴムラテックスコンパウンドと合成ラテックスとをブレンドした層を有する前記浸漬成形型を得る。そして、前記得られた浸漬成形型を冷まし、剥離させて、膨張式ボール用のブラダーのシェルを得る。そして、剥離させたブラダーシェルを水洗して異物を除く。ブラダーシェルの開口端に弁を装着して、膨張式ボール用のバランスされたブラダーを得る。
本明細書に記載した発明は、本発明の広い範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
Claims (6)
- シェルと、該シェルの開口端に装着された弁とを含み、前記シェルが、少なくとも、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、合成ラテックス及び/又は天然ゴムラテックスの部分的な付加層とを含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーの改良された製造方法であって、
a)浸漬成形型を清浄する工程と、
b)前記清浄した浸漬成形型を20℃〜95℃の第一の凝固剤槽に浸漬して、第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を得る工程と、
c)前記第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を乾燥させる工程と、
d)前記乾燥させた凝固剤で被覆された浸漬成形型を、40〜65重量%水ベース溶液の合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンド槽に、20℃〜45℃の温度で、必要な厚さに応じて1〜4分間浸漬して、前記第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型上に合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層を得る工程と、
e)合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する前記浸漬成形型の2〜20%を天然ゴムラテックスコンパウンド及び/又は合成ラテックスコンパウンド槽に浸漬して、厚さ0.1mm〜2.0mmの付加層を形成する工程と、
f)合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層並びに前記付加層を前記浸漬成形型の外周面の2〜20%に有する前記浸漬成形型を乾燥させる工程と、
g)前記合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層並びに合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの前記部分的な付加層を有する前記浸漬成形型を温水中で8〜10分間浸出させて、表面から過剰なコンパウンド化材料を除き、前記浸漬成形型をオーブンにより55℃〜115℃で乾燥させる工程と、
h)前記浸出させ、乾燥させた浸漬成形型を100℃〜140℃の温度で加硫して、前記天然ゴムラテックスコンパウンド及び/又は前記合成ラテックスコンパウンドの層並びに前記部分的な付加層を有する前記浸漬成形型を得る工程と、 i)前記得られた浸漬成形型を冷却する工程と、
j)前記冷却して得られた浸漬成形型から、前記付加層と共に、天然ゴムラテックスコンパウンド、合成ラテックスの層を剥離させてシェルを得る工程と、
k)前記剥離させたシェルを水洗して異物を除き、水洗したシェルを高温空気室中で乾燥させ、前記水洗したシェルを60℃〜90℃で8〜12時間、後硬化させて、膨張式ボール用のブラダーのシェルを得る工程と、
l)前記硬化させて得られたシェルの開口端に弁を固定して、正確な跳ね返り性を有するバランスされたブラダーを得る工程と、
を含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーの製造方法。 - シェルと、該シェルの開口端に装着された弁とを含み、前記シェルが、少なくとも、一対の合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、合成ラテックス及び/又は天然ゴムラテックスの部分的な付加層とを含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーの改良された製造方法であって、
a)浸漬成形型を清浄する工程と、
b)前記清浄した浸漬成形型を20〜95℃の温度の第一の凝固剤槽に浸漬して、第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を得る工程と、
c)前記第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型を乾燥させる工程と、
d)前記乾燥させた凝固剤で被覆された浸漬成形型を、40〜65重量%水ベース溶液の合成ラテックスコンパウンド槽に、20℃〜45℃の温度で、必要な厚さに応じて1〜4分間浸漬して、前記第一の凝固剤で被覆された浸漬成形型上に合成ラテックスコンパウンドの層を得る工程と、
e)合成ラテックスコンパウンドの層を有する前記浸漬成形型を乾燥させる工程と、
f)コンパウンド化ラテックスの層を有する前記乾燥させた浸漬成形型を20℃〜95℃の温度の第二の凝固剤槽に浸漬して、浸漬成形型上の合成ラテックスコンパウンドの層上に第二の凝固剤の被覆を得る工程と、
g)前記第二の凝固剤で被覆された浸漬成形型を乾燥させる工程と、
h)前記乾燥させた第二の凝固剤で被覆された浸漬成形型を、40〜65重量%水ベース溶液の天然ゴムラテックスコンパウンド槽に、20℃〜45℃の温度で、必要な厚さに応じて1〜4分間浸漬して、第二の凝固剤で被覆された浸漬成形型上に天然ゴムラテックスコンパウンドの層を得る工程と、
i)合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する前記浸漬成形型を乾燥させる工程と、
j)合成ラテックスコンパウンド及び天然ゴムラテックスコンパウンドの層を有する前記乾燥させた浸漬成形型の2〜20%を、天然ゴムラテックスコンパウンド槽及び/又はコンパウンド化合成ゴムラテックスを有する槽に浸漬して、厚さ0.1mm〜2.0mmの付加層を形成する工程と、
k)前記合成ラテックスコンパウンド及び前記天然ゴムラテックスコンパウンドの層並びに前記付加層を前記浸漬成形型の外周面の2〜20%に有する前記浸漬成形型を乾燥させる工程と、
l)前記合成ラテックスコンパウンド、前記天然ゴムラテックスコンパウンドの層及び前記付加層を有する前記浸漬成形型を温水中で8〜10分間浸出させて、表面から過剰なコンパウンド化材料を除き、前記浸漬成形型をオーブンにより55℃〜115℃の温度で乾燥させる工程と、
m)前記浸出させ、乾燥させた浸漬成形型を100℃〜140℃の温度で加硫して、前記天然ゴムラテックスコンパウンド、前記合成ラテックスコンパウンドの層及び前記部分的な付加層を有する前記浸漬成形型を得る工程と、
n)前記得られた浸漬成形型を冷却する工程と、
o)前記冷却して得られた浸漬成形型から、天然ゴムラテックスコンパウンド、合成ラテックスの層を前記部分的な付加層とともに剥離させてシェルを得る工程と、
p)前記剥離させたシェルを水洗して異物を除き、水洗したシェルを高温空気室中で乾燥させ、前記水洗したシェルを60℃〜90℃で8〜12時間、後硬化させて、膨張式ボール用のブラダーのシェルを得る工程と、
ここまでの工程において、凝固剤で被覆された浸漬成形型を、前記工程(d)で述べた合成ラテックス槽に浸漬する工程と、前記工程(h)で述べた天然ゴムラテックス槽に浸漬する工程との順序を逆にすることが可能で、
q)前記硬化させて得られたシェルの開口端に弁を固定して、正確な跳ね返り性を有するバランスされたブラダーを得る工程と、
を含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーの製造方法。 - 請求項1又は2に記載の膨張式ボール用のバランスされたブラダーの製造方法により製造された膨張式ボール用のバランスされたブラダーであって、シェルと、該シェルの開口端に装着された弁とを含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーであって、前記シェルが、少なくとも、合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、前記シェルの開口端に対して直径方向に対向して設けられた合成ラテックス及び/又は天然ゴムラテックスの部分的な付加層とを含み、該付加層が前記シェルの外周面の2〜20%に塗被されて、塗被された付加層の重量が前記弁の重量に適合することを特徴とする膨張式ボール用のバランスされたブラダー。
- 請求項1又は2に記載の膨張式ボール用のバランスされたブラダーの製造方法により製造された膨張式ボール用のバランスされたブラダーであって、シェルと、該シェルの開口端に装着された弁とを含む膨張式ボール用のバランスされたブラダーであって、前記シェルが、少なくとも、一対の合成ラテックスコンパウンド及び/又は天然ゴムラテックスコンパウンドの層と、前記シェルの開口端に対して直径方向に対向して設けられた合成ラテックス及び/又は天然ゴムラテックスの部分的な付加層とを含み、該付加層が前記シェルの外周面の2〜20%に塗被されて、塗被された付加層の重量が前記弁の重量に適合することを特徴とする膨張式ボール用のバランスされたブラダー。
- 前記付加層の厚さが0.1mm〜2.0mmである請求項3又は4記載の膨張式ボール用のバランスされたブラダー。
- 前記付加層の重量が2g〜14gである請求項3又は4記載の膨張式ボール用のバランスされたブラダー。
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