JP2014054547A - 膨張式ラテックスネオプレンブラダー - Google Patents
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Abstract
【課題】低い空気透過性および良好な跳ね返り、反発能力に加え、優れた弾力性と空気保持性を有する膨張式スポーツボールのネオプレンブラダーおよびネオプレンブラダーを製造する方法を提供する。
【解決手段】ブラダーはネオプレンラテックスにより製造され、硬く膨張した状態で2%未満の真球度を有する球形または多角形回転楕円体の形状を有する。さらにバリア層を有する。
【選択図】図10
【解決手段】ブラダーはネオプレンラテックスにより製造され、硬く膨張した状態で2%未満の真球度を有する球形または多角形回転楕円体の形状を有する。さらにバリア層を有する。
【選択図】図10
Description
本出願は、2008年9月5日付け出願の米国仮出願第61/094,845号の利益を主張するものであり、この参照によってその内容は本明細書に組み込まれるものである。
本発明は、膨張式ラテックスネオプレンブラダー(空気袋)および膨張式ラテックスネオプレンブラダーの製造方法に関するものである。本発明はまた、膨張式ラテックスネオプレンブラダーを有する膨張可能な物品に関するものであって、当該物品は、理想的な形状と、優れた弾力性と、空気保持性とを有するものである。最後に、本発明は、膨張性ラテックスネオプレンブラダーを有するスポーツボールおよびゲームボールに関するものである。
膨張式スポーツボールは、通常、ゴムの内部ブラダーと弾性外部ケーシングとを有する。前記外部ケーシングは、耐久性がなければならず且つ内部圧力を支えるものでなければならない。しかしながら一般的には、前記外部ケーシングは、実質的に耐空気透過性ではなく前記内部ブラダーが空気バリアを提供している。膨張時に前記外部ケーシングが内部圧力がかかっているゴム内部ブラダーの表面にきつく引き伸ばされることによって、スポーツボールは使用の際の高い弾力性と機敏性とを有するようになる。
重量、品質、およびデザインが考慮された後、4つの特性によって内部ブラダーの有用性が測られる。これらの特性は、形状、室温での反発、低温での反発、および空気保持性である。ブラダーの形状は、スポーツボール形状の保持性とともに、用いることができる製造プロセスについても影響を与える。ペナルチメート(penultimate)ブラダー形状が完成スポーツボールの内殻(インナーシェル)に実質的に同一であることが好ましい。ブラダーの反発は、与圧されたスポーツボールの弾力性と直接的に相関関係がある。前記室温での反発および低温での反発の双方は、プレー中のボールの性能と相関関係がある。より高い反発の値が望ましい。スポーツボール内部ブラダーは、高分子材料の時間−温度−重畳の相互作用によって説明される粘弾性的挙動を示す傾向がある。優れた低温度反発は、ボールが高速度衝撃にさらされる時(例えば、サッカーボールを蹴る時またはバレーボールをスパイクする時)のより良い機敏性に相応する。望ましい室温の反発および望ましい低温の反発を有するブラダーが優れているものである。最後に、空気保持性は、長期の時間に亘ってプレイ可能な空気圧を保持する完成ボールの能力と相関関係がある。
市販のブラダーは、低い空気透過性または良好な跳ね返りおよび反発能力を有するが、優れた弾力性および空気保持性の両方については有していない。このことは、サッカーボールに関するFIFA(国際サッカー連盟(Federation Internationale de Football Association))の国際試合基準により証明されている。FIFAの国際基準の保形性は2%未満のボール真球度であり(これは困難であり難易度が高い)、FIFAの基準のボール反発力は室温で少なくとも115cmおよび低温で少なくとも110cmである(これもまた困難であり難易度が高い)。しかしながら、前記基準は、空気圧の1気圧に対して膨らんだサッカーボールが、3日の経過時間の後25%以下の空気圧を失ってもよいことを要求しているのみであり、ほとんどあらゆる従来のゴムブラダー材料によって一応の基準を満たすことができる。FIFAが、最高水準の技術においても優れた空気保持性を提供しながら真円度、弾力性、および機敏性を提供するブラダー技術に未だ達していないことを認識しているので、これらのFIFAの制限は、競技に適しているかどうかについては厳しいが、空気保持性については寛大である。
膨張式ブラダーは、幾つかの異なるプロセスによって製造される。多数のブラダーは、ラテックスゴムの浸漬成形および硬化(「浸漬(ディップ)成形」)によって作成される。ディップ成形は、バッフル形状バルーンを製造し、これにバルブハウスおよび膨張バルブが取り付けられ、完成ブラダーを成形する。これらのブラダーは人気があり、なぜなら例えば天然ゴムラテックスの浸漬ブラダーは、非常に良好な弾力性、優れた反発、および競技に適しいる特性を備えているからである。しかしながら、これらの空気保持性は劣等である。また、これらのブラダーは、膨らんではいるが未延伸な状態においては、非理想的な形状を形成する。例えば、図1は、従来の4つのバッフルを有する浸漬金型を示す。図2は、従来の浸漬成形法および図1の浸漬金型を使用して作成される、多角形で扁長形状のブラダーを示す。この多角形扁長形状は、5%を超えるブラダー真球度を有する最も一般的なラテックスブラダー形状であり、これは浸漬成形プロセスにおいて多くのラテックス浸漬金型が互いに密接に詰め込まれるためである。より丸みの上面図を与えられるよう、追加のバッフルを浸漬金型に設計することができる(図3、4、および5を参照)。図4に示されているように、これは8つのバッフル浸漬金型を使用して作成された、15%を超えるブラダー真球度を備えるブラダーを示している。複数のバッフルとともにこれらのブラダーは、赤道面(または上面図から)においては比較的丸いが、側面図においては通常カボチャ形状または扁円形状をしている。(また、20%を超えるブラダー真球度を有するゴム氷嚢形状成形を与える別の浸漬金型デザイン(10個のバッフル)を図示する図5を参照)。浸漬金型の理想は、ゼロ(0)ブラダー真球度を有する真の幾何学的球形状を成形するため、無限数のバッフルを有することである。しかしながら、このような浸漬金型デザインはブラダー形成上不可能であり、なぜなら結果として生じるバルーンの首直径が小さくなり過ぎて、破壊するかまたは引き裂くこと無しに前記金型の大きい直径からバルーンを取り外すことが不可能なためである。更に、図2および図4において特定されるように、バッフル浸漬金型は、凹溝(20および40)および凸隆起(22および42)の形で極線に沿った畝(polar ribs)を前記バッフル浸漬金型デザインの不自然な結果(アーチファクト)として残す。まさしくこれらのデザインにより、従来のバッフル浸漬金型は、真に丸いまたは他の幾何学的形状を有するペナルチメートブラダーに近似はするが、決して達成しない。多くの場合、球形に膨らんだスポーツボールの浸漬成形ブラダーは、5%より大きいブラダー真球度を有する、畝のある多角形の長球または扁球形状である。
このような従来のラテックスゴム浸漬成形および硬化技術を使用して、典型的なスポーツボールまたはゲームボールの内殻形状のものと実質的に同一の形状を有するブラダーを成形することは不可能である。上記で指摘した問題に加えて、ブラダーを金型から取り外す前に、当該ブラダーは、その続に熱固定(ヒートセット)または再成形することができる点を超えて基本的に硬化されてしまっている。バッフル浸漬金型が使用されて、前記ブラダーが完成のため硬化されているので、従来のラテックスゴムブラダーは、膨張時には前記バッフル浸漬金型の形状および畝のあるアーチファクトを部分的に保持している。例えば、ラテックスゴムの従来の浸漬成形によって形成される「球形の」ブラダーは、前記浸漬金型のバッフルに対応する隆起または溝を有するブラダーを生じる。現在まで、従来の浸漬成形ラテックスブラダーからバッフル浸漬金型の部分的に保持された形状を取り除くための、後硬化(ポストキュア)または熱固定の方法が存在しない。
理想的には、膨らんだブラダーは、意図された物品またはスポーツボールの形状にマッチする完全な形状であるべきである。例えば、スポーツボールの優れた内部ブラダーは、膨張時に、理想的には外部ケーシングの内面と実質的に完全に同じに成形される。球形のスポーツボール(サッカーボール、バスケットボール、およびバレーボールなど)では、球形の内部ブラダーが要求される。楕円形のスポーツボール(ラグビーおよびアメリカンフットボールなど)では、長球の内部ブラダーが要求される。西洋なし形のスポーツボール(パンチンバッグなど)では、西洋なし形状の内部ブラダーが要求される。
所望の幾何学的形状を有するブラダーを製造するプロセスは知られている。最も一般的には、こららのブラダーは乾燥ゴムインフレーション成形および硬化プロセスによっ作成される。このプロセスは、金型(例えば、バスケットボールの球形またはラグビーボールの長球)の形状を帯びる完成ブラダーを製造する。このプロセスは、乾燥の製粉可能なゴム化合物を使用し、例えば、天然ゴム、EPDM、カーボンブラックと合成されるポリウレタンおよびブチルゴム、硫黄、硬化剤、および従来のゴム用ロール機(rubber mill)またはバンベリーミキサー(banbury mixer)の加工助剤などである。一旦完全に結合されると、結果として生じる、高い可鍛性のあるゴムまたは「グリーンゴム」はシート形状の望ましい厚さに圧延される。前記結果として生じるグリーンゴムは、それ自体4分の1折り畳まれ、打ち抜き(ダイカット)されて所望の形状に形成される。球形状には、前記グリーンゴムは、図6に図示するような立方体のようなバルーンを形成するように抜き打ちされる。バルブハウス(60)が1つの赤道端部に付着される。図7に描写するように、グリーンゴムブラダー(71)構造は、硬化膨張針(72)に取り付けられ、次に分割中空加熱および空気加圧金型(73)の中に挿入される。前記未硬化バルーンは前記加熱金型の内部にある間に膨らみ、これにより前記加熱されたグリーンゴムが伸張して金型の内面に対して膨張することによって、前記バルーンは完全に形成された乾燥ゴムインフレーション成形プラダーに硬化する。図8に図示するように、完全に硬化したとき、前記金型は分離されて、完全に硬化した、理想的に成形されたブラダー(80)が前記金型から取り外される。この方法によるペナルチメートブラダーは、ゼロ(0)ブラダー真球度を有する幾何学的球体である。
この乾燥ゴムインフレーション成形および硬化プロセスによって作成されるブラダーは、様々な天然および合成ゴム材料を有し、こらの大多数は、天然ゴムまたはブチルゴムであり、積層、混合、合金、またはそれらの混合物である。これらのブラダーは、優れた保形性を有することで知られている。多くの合成ゴムおよびブチルゴムの合金は改善された空気保持性を有する傾向にあるが、未だ反発および競技に適する特性に関しては比較的不十分である。
膨張式スポーツボールは、幾つかの異なるプロセスによって生産することができる。多くの数の高品質の膨張スポーツボールは、手縫いでラミネートされた合成ケーシング(特に、サッカーボール、ラグビーボール、およびパンチングバック)内に収容されるラテックス浸漬ゴムの内部ブラダーを有する。多くの他の様々な品質の膨張スポーツボールは、熱接着でラミネートされた合成ケーシング(特に、サッカーボールおよびバレーボール)内に収容されるラテックス浸漬ゴムの内部プラダーを有する。多くの他の比較的低品質の膨張スポーツボールは、機械縫合でラミネートされた合成ケーシング内に収容されるラテックス浸漬ゴムの内部ブラダーを有する。前記機械縫合プロセスは、ラミネートされた合成ケーシングの厚さに関して現実的な限度があるため、比較的軽い重量で比較的薄いケーシング材料が必要とされる。蹴る競技(例えば、サッカー、ラグビー、およびアメリカンフットボール)のスポーツボールにおいては、比較的重い外部ケーシングが好ましいので、軽量のケーシングで、機械縫合のボールの品質にはおのずと限度がある。従って、ラテックス浸漬プラダーの機械縫合のスポーツボールは、数回激しく蹴られると保形性を失ってしまうため、実用的ではない。
多くの低い品質の膨張スポーツボールは、機械縫合でラミネートされた合成ケーシング内に収容される、乾燥ゴム成形したゴム内部ブラダーを有する。これらのスポーツボールに関して、保形性に伴う特有の問題に対処する幾つかの方法がある。それには、非常に厚いゴムブラダーを使用してもよい。或いは、球殼を形成する巻線または布層を前記成形された内部ブラダーと外部ケーシング材料の間に置いてもよい。これら両方のケースにおいて、膨張式スポーツボールの保形性は向上する。しかしながら、上述したように、乾燥ゴム成形ブラダーの反発、耐湿性、およびプレー性の特徴は不十分である。ラテックス浸漬成形ブラダーの使用は、ペナルチメートブラダーが正しい形状に成形さていないため、実用的ではない。
更に、従来のラテックス浸漬成形内部ブラダーは、スポーツボールブラダーとして理想的でない、なせなら前記膨らんだが未延伸の内部ブラダーのペナルチメートブラダーは、幾何学的形状または最終的なスポーツボールのような実質的な形状と一致していないためである。以下の表は、最新式技術をまとめたものである。
このため、持続的な幾何学的形状の保形性および優れた空気保持性と共に優れた反発を備えた完成ラテックスブラダーおよび完成品(例えば、スポーツボール)が必要とされている。本発明の前には、これら3つ特性は、単一のゴムラテックス浸漬成形ブラダーで達成できず、更に単一の乾燥ゴムインフレーション成形ブラダーシェルだけでも達成できなっかった。
本発明は、膨張式スポーツボールブラダーに関するものであって、該膨張式スポーツボールブラダーは、ネオプレンラテックスを有し、ペナルチメート状態(penultimate state)へと膨張した際に、2%未満のブラダー真球度を有する幾何学的球形または多角形回転楕円体の形状を有する。
本発明はまた、ネオプレンラテックスを有する膨張式スポーツボールブラダーに関するものであって、ペナルチメート状態へと膨張した際に前記ブラダーは、その極半径において5%未満の変動と赤道半径において5%未満の偏差とを有するペナルチメート幾何学的長球形状を有する。
本発明はさらに、幾何学的形状を有する膨張式ネオプレンブラダーを製造する方法に関し、この方法は、a)表層体積(surface volume)、極周囲、および赤道周囲を有するバッフル浸漬金型デザインを選択する工程であって、前記金型の表層体積は設計された幾何学的形状を有する膨張式ブラダーと相関するものである、前記選択する工程と、b)前記バッフル浸漬金型をネオプレンラテックス溶液に挿入し、ネオプレンラテックスバルーンを成形するものである挿入工程と、c)前記ネオプレンラテックスバルーンを98%を超えないで硬化させる工程と、d)前記ネオプレンラテックスバルーンを前記金型から取り外す工程と、e)前記バルーンを後硬化(ポストキュア)させる工程とを有する。
本発明は、ネオプレンラテックス浸漬ブラダーおよびその製造方法を対象にする。これらのブラダーは全ての知られている(スポーツボールを含む)膨らむ物品に有用である。より具体的には、本発明は、スポーツボールまたはゲームボール(例えば、サッカーボール、バスケットボール、バレーボール、アメリカンフットボール、ラグビーボール、およびパンチングボール)に有用な膨張式ネオプレンブラダーを対象にしている。前記ブラダー(およびこれらのブラダーを含有する物品、スポーツボールまたはゲームボール)は、高跳ね返りおよび反発特性、改善された空気圧保持性、および優れた感触およびプレイ性を備えている。
本明細書で使用される用語「ネオプレンラテックス」は、ポリクロロプレンゴム(すなわち、2−塩化−ブタジエン−l,3)の液体エマルションまたは水分散液を意味する。
本明細書で使用される用語「バルーン」は、完成ブラダーまたは膨張ブラダーのいずれにも成形されていない、近位端に首部(ネック)を有する浸漬成形品を意味する。
本明細書で使用される用語「ブラダー」は、1つの極部がバルブハウスおよび膨張バルブで閉じたれたバルーンを有する、膨張式ゴムブラダースポーツボールのインナーライナーを意味する。
本明細書で使用される用語「ペナルチメート状態(penultimate state)」とは、少なくとも0.5psigの空気で十分に硬化されたバルーンまたはブラダーの状態であることを表す。
本明細書で使用される用語「インフレーション」または「膨張(または膨らんだ)」は、圧縮ガスを内部に閉じ込めることを意味し、特にブラダー(またはスポーツボール、ゲームボール、若しくはブラダーを有する物品)に適用される。前記物品は、前記ブラダー(またはスポーツボール、ゲームボール、若しくはブラダーを有する物品)がその最終用途において機能することを可能にするのに十分な圧力でガスを閉じこめる。例えば、前記用語は、サッカーボールに対してプレイ中の使用において提案または要求されたサッカーボールの仕様に応じた圧力で空気を閉じ込めるブラダーを有するサッカーボールを言及している。
本明細書で使用される用語「幾何学的形状」は、数学に由来のまたははっきりした特徴の形状を有する任意の形状または形を意味する。幾何学的形状は、これに限定されるものではないが、球体、西洋なし形、長球、多角形回転楕円体、および他の多角形形状を含む。
本明細書で使用される用語「極(面)の」は、膨らんだが、しかし未延伸のブラダーのバルブを通って延長する垂直軸によって定義される、ブラダーの二分割面を意味する。
本明細書で使用される用語「赤道(面)の」は、極に接する二分割面を意味する。
本明細書で使用される用語「極周囲」は、離心率の有無にかかわらず、ペナルチメートブラダーの極半径によって描かれる弧の長さを意味する。
本明細書で使用される用語「赤道周囲」は、離心率の有無にかかわらず、膨らんだが、しかし未延伸のブラダー赤道半径によって描かれる弧の長さを意味する。
本明細書で使用される用語「ブラダー真球度」は、二分割の極面および赤道面の見掛け直径によって定義される平均ブラダー直径からの最大偏差の大きさを言及している。前記ブラダーは0.5psigで膨らんでいる。最大赤道幅(maximum equatorial width)、最小赤道幅(minimum equatorial width)、最大極高(maximum polar height)がミリメートルで測定される。前記算術範囲を平均で割り、パーセントで結果が表される。
本明細書で使用される用語「反発」は、物品を最初72インチの高さからコンクリート床に落とし、その後の第1および第2の跳ね返りの平均上昇を言及している。
本明細書で使用される用語「空気保持性」は、室温で1.76平方インチ領域が50 psig空気圧力勾配にさらされているとき、空気が膨らんだスポーツボールブラダーサンプルに充満する定常状態速度(立方センチメートル当たりの時間で表す)を言及している。
本発明の膨張式ネオプレンブラダーは、所望の物品またはスポーツボールの形状に一致する幾何学的形状を有するペナルチメートブラダーを形成するように製造することができる。
好ましくは、本発明のブラダーのペナルチメート形状は、所望の物品またはスポーツボールの形状と実質的に同一である。更に、従来の浸漬成形ブラダーと異なり、これらのブラダーは、基本的にに連続して均一な表面または形状を有する。本発明のブラダーは、実質的に隆起(および/または浸漬金型バッフルに対応する凹凸谷)がない。
ネオプレンラテックスブラダーは、偏在的には商業化されていない。1つの理由は、歴史的にネオプレンは他のラテックスゴムより高価であったためである。別の理由は、ネオプレンラテックスは、天然ラテックスよりも引裂強度が低いため、浸漬記金型から取り外すのがより困難であるためである。最後に、従来のラテックス浸漬成形ブラダーは幾何学的に成形されたブラダーを産み出さないので、大多数のスポーツボールの(機械縫合およびラミネートボール製造を含む)製造方法には適さないためである。
1つの実施形態において、本発明は、ネオプレンを有する膨張式ブラダーを対象にしており、このプラダーは幾何学的形状を有し、ラテックスゴム浸漬成形によって製造されるネオプレンブラダーと比較して、実質的に同様の反発能力を備えている。本発明のブラダーはまた、ラテックスゴム浸漬成形によって製造されるネオプレンブラダーと比較して、実質的に同様の低温反発能力を備えている。最後に、本発明のプラダーは、ラテックスゴム浸漬成形によって製造されるネオプレンブラダーと比較して、実質的に同様の空気保持性能力を備えている。
別の実施形態において、本発明は、ネオプレン膨張式ブラダーを製造する方法に関し、この方法は、表面積と、極周囲と、赤道周囲とを有するバッフ浸漬金型を選択する工程であって、この金型の表面形状は幾何学的形状を有する膨張式ブラダーと相関するものである前記選択する工程と、前記金型を使用してネオプレンラテックスバルーンを浸漬成形および硬化する工程であって、このバルーンは最高で約98%まで硬化されるものである前記浸漬成形および硬化する工程と、前記ネオプレンラテックスバルーンを前記金型から取り外す工程と、膨張乾燥ゴムブラダー金型を使用して前記バルーンを後硬化(ポストキュア)および/または熱固定(ヒートセット)して、幾何学的形状を有する前記ネオプレン膨張式ブラダーを形成するものである前記後硬化および/またはヒートセットする工程とを有する。
バッフル浸漬金型フォーマー
本明細書では、「バッフル浸漬金型フォーマー(baffled dip mold former)」はまた、「バッフル浸漬金型」、「浸漬金型」、「金型」、「金型フォーマー」、および「浸漬金型フォーマー」として言及される。
本明細書では、「バッフル浸漬金型フォーマー(baffled dip mold former)」はまた、「バッフル浸漬金型」、「浸漬金型」、「金型」、「金型フォーマー」、および「浸漬金型フォーマー」として言及される。
本発明のブラダーの準備において、第1のステップは、本発明のブラダーを産み出すバッフル浸漬金型を設計することが好ましい。前記金型の望ましいデザインは、最終用途の物品または使用されるスポーツボールの内殻(インナーシェル)によく近似するバルーンを産出する形状である。このような望ましいデザインは、(前記金型フォーマーのバッフルの)極周囲および赤道周囲を定義することにより達成される。例えば、球体を形成するためには、前記バッフルの極周囲および赤道周囲が等しくなる。
図1、3、および5は、等しくない極周囲および赤道周囲を有する、最新式のバッフル浸漬金型フォーマーの例を示している、しかしながらどれも本発明には好ましくない。図9は、等しい極周囲および赤道周囲を有する、7つのバッフル浸漬金型の例を示している。図10は、図9の浸漬金型から形成された結果として生じる、赤道周囲(100)、極周囲(101)、最大極高(102)、最大赤道幅(103)、および最小赤道幅(104)を有し、2%未満の真球度を有する極周囲および赤道周囲が略等しい七角形回転楕円体浸漬成形ブラダーの例を示している。
図11および12は、図9の金型の別の視点からの図であり、極周囲(110)、赤道周囲(120)、および近位首開口部(122)を図示する。好ましくは、本明細書から作成されるペナルチメート状態のブラダーの幾何学的周囲は、乾燥ゴムブラダー金型の幾何学的周囲の長さに等しいか若しくは僅かに小さいものである。従来のサッカーボール用の本発明のブラダーを成形するために設計されたバッフル金型の望ましい極周囲および赤道周囲について、例示的な目的として下記で説明する。
長球ブラダーに関する前記バッフル浸漬金型フォーマーは、等しくない極周囲および赤道周囲を有するペナルチメートバルーンを提供するように設計される。当業者であれば、所望の形状(例えば、長球または西洋なし形)を達成するため、金型バッフルの極周囲および赤道周囲を調整することができる。例えば、前記バッフル浸漬金型フォーマーは、アメリカンフットボールのような長球ブラダー形状に成形することができる。アメリカンフットボールのような長球ブラダー形状は、極周囲の赤道周囲に対する比率によって表すこともできる。本発明のバッフル浸漬金型は、アメリカンフットボールのような長球ブラダー形状を多くの異なるサイズで成形することができる。一般的サイズは、NFLおよびNCAA標準であり、これらで要求されるフットボールは527〜540mmの範囲の極周囲および705〜724mmの範囲の赤道周囲を有する。従って、極周囲の赤道周囲に対する好適な比率は、約1.2〜約1.5である。より好ましくは、極周囲の赤道周囲に対する比率は、約1.25〜約1.4である。最も好ましくは、極周囲の赤道周囲に対する比率は、約1.30〜約1.38である。
ネオプレンラテックスは、天然ラテックスより引裂強度が低いことが知られているので、比較的大きい首直径が好ましい。より好ましくは、前記近位首開口部は約30mm〜約55mmの範囲である。最も好ましくは、前記近位首開口部は約35mmである。
前記浸漬金型フォーマーは、好ましくは少なくとも5つのバッフルを有すべきである。より好ましくは、前記浸漬金型は6〜8つのバッフルを有し、より好ましくはさらに7つのバッフルを有する。前記バッフル浸漬金型は、プラスチック、金属、セラミック、またはそれらの組み合わせを有する。好ましい金型はアルミニウムを有する。
浸漬成形
浸漬成形が、本発明のブラダーを準備するのに使用される。上述したように、バッフル浸漬金型は、予熱によっておよび/または凝固剤によって予め調整されたものが使用される。例えば、膨張可能なブラダーシェルは、この方法を使用して、洗浄された浸漬金型フォーマーを第1の凝固剤の中に浸して、フォーマーに均一な膜を得る。前記金型は、好ましくは150〜220°Fの温度に予熱される。前記凝固剤は、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸、離型剤または担体、水および選択的にアルコール、湿潤剤、および消泡剤から選択される成分を有する。その上に凝固剤の層を有する前記フォーマーは、次に乾燥される。好ましくは、前記コーティングの後、前記金型は粘着性の表面を形成するため乾燥される。前記凝固剤被覆フォーマーは、次に、二トリルラテックスを有するタンクの中に浸される。その後、前記ラテックス被覆フォーマーは、次に、炉(オーブン)で乾燥される。前記フォーマーは、次に、冷却のため水の中に浸され、その後前記ブラダーシェルは取り外され、洗浄され、乾燥されて、後硬化処理にさらされる。バルブハウスフランジが、次に、前記ブラダーシェルの近位首部に付着されて、膨張式ボールのブラダーが成形される。
浸漬成形が、本発明のブラダーを準備するのに使用される。上述したように、バッフル浸漬金型は、予熱によっておよび/または凝固剤によって予め調整されたものが使用される。例えば、膨張可能なブラダーシェルは、この方法を使用して、洗浄された浸漬金型フォーマーを第1の凝固剤の中に浸して、フォーマーに均一な膜を得る。前記金型は、好ましくは150〜220°Fの温度に予熱される。前記凝固剤は、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、酢酸、離型剤または担体、水および選択的にアルコール、湿潤剤、および消泡剤から選択される成分を有する。その上に凝固剤の層を有する前記フォーマーは、次に乾燥される。好ましくは、前記コーティングの後、前記金型は粘着性の表面を形成するため乾燥される。前記凝固剤被覆フォーマーは、次に、二トリルラテックスを有するタンクの中に浸される。その後、前記ラテックス被覆フォーマーは、次に、炉(オーブン)で乾燥される。前記フォーマーは、次に、冷却のため水の中に浸され、その後前記ブラダーシェルは取り外され、洗浄され、乾燥されて、後硬化処理にさらされる。バルブハウスフランジが、次に、前記ブラダーシェルの近位首部に付着されて、膨張式ボールのブラダーが成形される。
好適な実施形態において、前記バッフル浸漬金型は、ネオプレンラテックス液の中に浸される。このネオプレンラテックス液は、以下の表に記載する成分を有する。
Nitroblock(商標)は、好ましいネオプレンラテックスであり、米国オハイオ州に所在のKillian Latex Inc.から購入される自社ブランドのエマルションである。残りの成分は、市販のものである。
任意選択的に、前記ネオプレンラテックスはまた、デュポンエラストマー株式会社(DuPont Performance Elastomers)によるCompounding Neoprene Liquid Dispersion for Colloidal Properties(NPE−H71939−00−F0406)およびデュポンエラストマー株式会社によるNeoprene Liquid Dispersion Dipped Goods(NPE−H73631−00−E0406)、またはデュポンエラストマー株式会社によるBasic Compounding of Neoprene Liquid Dispersionで記述されているそれらの薬剤のいずれかを有するものであり、この参照により、それらの開示の全体が本明細書に組み込まれる。
前記ネオプレンラテックスはまた、マイクロメータ規模のガラスマイクロスフェアを有する。前記球体は浸漬成形バルーンの密度を低下させるのに部分的に役に立つ。好ましくは、前記ガラスマイクロスフェアは、ネオプレンポリマーゴムとガラス表面との間の理想的な結合を促進する界面活性剤を有する。例えば、前記ガラスマイクロスフェアは、3M,Inc.からのH20/1000(20g/cc)グレードのマイクロスフェアである。好ましくは、前記ネオプレンラテックスは、約1乾燥重量パーセント〜約25乾燥重量パーセントのガラスマイクロスフェアを有する。より好ましくは、前記ネオプレンラテックスは、約5乾燥重量パーセント〜約13乾燥重量パーセントのガラスマイクロスフェアを有する。最も好ましくは、前記ネオプレンラテックスは、約10乾燥重量パーセントのガラスマイクロスフェアを有する。
前記ネオプレンラテックスはまた、ナノメートル規模の粒子を有する。前記ナノメートル規模の粒子は、浸漬成形バルーンの有効空気透過性を低下させるのに役に立つ。好ましくは、前記ナノメートル規模の粒子は、例えばSouthern Clay Products,Inc.によって販売される2.5%重量固体の様々なCloisite Na+などの剥離粘土粒子の水性懸濁液である。好ましくは、前記ネオプレンラテックスは、約1乾燥重量パーセントのナノメートル規模の粒子を有する。さらに好ましくは、前記ネオプレンラテックスは、約0.25乾燥重量パーセント〜約3乾燥重量パーセントのナノメートル規模の粒子を有する。最も好ましくは、前記ネオプレンラテックスは、約1乾燥重量パーセントのナノメートル規模の粒子を有する。
前記バッフル浸漬金型ネオプレンラテックスの厚さは、ブラダーの所望の厚さ次第である。好ましくは、前記ネオプレンラテックスブラダーの厚さは、約0.5mm〜約1.25mmの範囲であり、より好ましくは、約0.75mm〜約1.0mmである。前記ネオプレンラテックスの厚さはまた、浸漬タンクの滞留時間に左右される。好ましくは、前記バッフル浸漬金型は、約1〜約4秒の合計時間前記ネオプレンラテックス液の中に浸され、より好ましくは、約2〜約3秒の合計時間である。任意選択的に、前記滞留時間は前記浸漬金型の機能により変化する。例えば、全体の金型が、一定期間前記ネオプレンラテックス液の中に浸される。その後、前記金型が部分的に取り出され、金型の一部は前記液の中に残る。前記液に残っている部分の滞留時間の方が、前記液から取り出される部分の滞留時間より長い。前記滞留時間は、バルーンまたはブラダーの一部分の重量または厚さを変化させるため、変わる。当業者は、所望のブラダーの厚さを達成する滞留時間に精通している。
前記金型はまた、前記ネオプレンラテックス液の中に浸されている間および当該液から取り出された時点で回転される。前記液から取り出された金型の回転は、その遠位端が上を向くようにして、約1〜10秒の間、好ましくは3〜5秒の間実行されて、バルーンがゲル化するのを可能にする。膜の洗浄および洗脱も実行される。前記洗浄および/または洗脱は約20分間まで続けられる。
その後、前記バッフル浸漬金型は乾燥される。本技術分野で知られている任意の従来の乾燥方法が、バッフル浸漬金型にコーティングされたネオプレンラテックスを乾燥させるのに使用される。前記乾燥するステップの間、前記ネオプレンは硬化される。重要なことは、硬化が完了する前に、前記ネオプレンバルーンは前記バッフル浸漬金型から取り外されることである。好ましくは、前記バッフル浸漬金型から取り外されるネオプレンバルーンは、約98%未満の硬化である。より好ましくは、前記バッフル浸漬金型から取り外されるネオプレンバルーンは、約97%未満の硬化である。最も好ましくは、前記バッフル浸漬金型から取り外されるネオプレンバルーンは、約95%未満の硬化である。
前記ネオプレンバルーンの「硬化割合」の量は、膜が所与の溶媒でどの程度増大するかで測定できる。標準硬化テストは、100℃で所与の期間(例えば、70時間)の間ASTMオイルNo.3(芳香族炭化水素)に浸漬後、体積変化を測定する。前記硬化割合は、異なる熱履歴を経験してきたサンプルの体積増加を測定することにより決定される。
乾燥および硬化する工程の時間は、温度によって変化する。例えば、前記乾燥および硬化する工程の時間は、炉(オーブン)で約60〜約120秒の間であって、開始温度は約200°Fであり、少なくとも230°Fまでゆっくりと一定の比率で上げる。好ましくは、前記乾燥および硬化する工程の時間は、約70〜約110秒の間である。より好ましくは、前記乾燥および硬化する工程の時間は、約90〜約100秒の間である。
離型(Stripping)
前記ネオプレンが部分的に硬化された後、前記ネオプレンバルーンは前記バッフル浸漬金型から取り外される。本技術分野で知られている任意の従来の取り外し方法が、前記ネイプレンバルーンを前記浸漬金型フォーマーから取り外すのに使用される。例えば、取り外すのを助けるため、清浄水に沈めるまたは水流が使用される。或いは、取り外すのを助けるため、圧縮空気流が使用される。
前記ネオプレンが部分的に硬化された後、前記ネオプレンバルーンは前記バッフル浸漬金型から取り外される。本技術分野で知られている任意の従来の取り外し方法が、前記ネイプレンバルーンを前記浸漬金型フォーマーから取り外すのに使用される。例えば、取り外すのを助けるため、清浄水に沈めるまたは水流が使用される。或いは、取り外すのを助けるため、圧縮空気流が使用される。
クロージャ
前記ネオプレンバルーンが前記浸漬金型フォーマーから取り外された後、クロージャ(closure)が追加される。好ましくは、このクロージャは、前記ネオプレンバルーンの最終硬化が終了する前に追加される。任意の従来のクロージャおよび、本技術分野で知られているクロージャを追加する任意の方法が使用される。
前記ネオプレンバルーンが前記浸漬金型フォーマーから取り外された後、クロージャ(closure)が追加される。好ましくは、このクロージャは、前記ネオプレンバルーンの最終硬化が終了する前に追加される。任意の従来のクロージャおよび、本技術分野で知られているクロージャを追加する任意の方法が使用される。
最新式のバルブハウス(すなわち、クロージャ)は、比較的大きなネオプレンラテックスバルーンを収容するため、かなり大きなフランジ直径を有するようになっている。図13はそのような大きなフランジを有するバルブハウス(130)を示す。前記バルブハウスフランジは約40mm〜約75mmまで増加し、好ましくは、約70mm〜約80mmの間までである。このバルブハウスフランジは、Ashland Chemicalにより販売されている1つの商品名Pliobond 20のゴム接着剤またはDongsung NSC(タイ国)Co.,Ltd.によって販売されているクロロプレングラフト接着剤で、前記ラテックスバルーンに付着される。溶剤型コンタクト接着剤の適用の後、前記溶剤は、好ましくは、表面を接合する前に乾燥される。好ましくは、乾燥する工程は、約50℃〜約75℃の環境で起こり、約2分〜約10分の間継続する。より好ましくは、乾燥する工程は、65℃の環境で起こり、約5分間継続する。
本発明は、厳密な密閉を有する浸漬成形膨張式ゴム物品として、膨らんだスポーツボールの内部ブラダー、他の装置の例えば膨らんだ寝具、海洋救命具の用途などの内部ブラダーバッフル、および自転車およびオートバイのタイヤのインナーチューブを含む用途を有する。
後硬化(ポストキュア)
前記ネオプレンブラダーは、幾何学的形状にするため、後硬化および任意選択的に熱固定(ヒートセット)しなければならない。好ましくは、前記熱固定の工程は、膨張乾燥ゴムブラダー金型を使用する。
前記ネオプレンブラダーは、幾何学的形状にするため、後硬化および任意選択的に熱固定(ヒートセット)しなければならない。好ましくは、前記熱固定の工程は、膨張乾燥ゴムブラダー金型を使用する。
1つの実施形態において、前記後硬化および熱固定は、浸漬金型から取り外された未完全な硬化ネオプレンバルーン/ブラダー(以下「ブラダー」と称する)をテーブルに置いて、バルブハウスを付着し、次に、図14に図示するようなに乾燥ゴム膨張ブラダー金型内で二次硬化を行う。図14は、乾燥ゴム膨張ブラダー金型内で後硬化および熱固定が行われる、未完全に硬化された七角形回転楕円体浸漬ネオプレンブラダーを示す。結果として生じるペナルチメートブラダーは、理想的には前記ゴム膨張ブラダー金型の形状を獲得する。このような所望の形状を達成するため、前記ペナルチメートブラダーは、僅かに膨らまされて開いたブラダー金型の中に挿入される。前記金型が閉じられた後、前記ブラダーは膨らまされて、当該ブラダーは前記管型の内面を押す。前記ブラダーは、前記金型が閉じられた後、1分以内に膨らまされる。より好ましくは、前記ブラダーは、前記金型が閉じられた後、15秒以内に膨らまされる。最も好ましくは、前記ブラダーは、前記金型が閉じられた後、直ちに膨らまされる。この成形で、前記ネオプレンブラダーは硬化されて完成する。好ましくは、前記金型は、電気的にまたは蒸気熱で約125℃〜約150℃の間で加熱される。より好ましくは、前記金型は、約140℃で加熱される。好ましくは、硬化膨張圧は、約5kg/cm2〜10kg/cm2の間である。より好ましくは、前記硬化膨張圧力は、約7kg/cm2である。好ましくは、硬化時間は、約1分〜約5分の間であり、より好ましくは約2分である。図9のフォーマーから浸漬成形されたバルーンの後硬化は、機械縫合のバレーボール、熱接合のバレーボールで使用される、またはサイズ4の機械縫合のサッカーボール、またはサイズ4若しくはサイズ5の手縫いサッカーボールブラダー、またはサイズ5の熱接合のサッカーボールブラダーで使用されるペナルチメーブラダーを提供する。
薄い高バリアコーティングをバルーン表面の内側に適用してもよい。前記バリアコーティングは、空気保持性をさらに向上するのに役立つ。例えば、浸漬金型をネオプレンラテックス液の中に浸す前に、前記バッフル浸漬金型がバリアで満たされたラテックス懸濁液の中に浸される。最終的に、これにより、前記バルーン/ブラダーの内面に薄くて高バリアコーティングが形成される。
前記バリアは、InMat LLC.によって出版されたスポーツ用具用のエラストマ系バリア塗装(Elastomeric Barrier Coatings for Sporting Goods)に記載されいているネオプレンラテックスゴムの剥離バーミキュライト(exfoliated vermiculite)の懸濁液を有する。好ましくは、前記湿ったバリア膜は、約250〜約500マイクロンの厚さである。より好ましくは、前記膜の厚さは、約300〜約400マイクロンである。乾燥後、前記バリアの厚さは、約10〜約30マイクロメータの厚さである。このコーティングは、次に、ブラダー厚さの巨体を作成するため(前記乾燥された厚さが約0.5〜約0.8ミリメートルの厚さのとき)、ネオプレンラテックスにオーバーディップ(overdip)される。より好ましくは、前記乾燥された厚さは、約0.75ミリメートルの厚さである。追加のバリアを有するブラダーの例が、図18に記載されている。
ポリビニルアルコールの層が、前記ブラダーの内面に被覆される。例えば、クロージャが結合された後、注射針が前記膨張バルブハウスを通って挿入され、ポリビニルアルコールの水性塗料溶液を分配する。前記ポリビニル塗料は、前記膨らんだネオプレンラテックスブラダーの空気遮断性を改善するのに使用される。一旦注入されると、前記液体は、手による素練りによって、前記ブラダー内面周囲に分散される。
バランスパッチ(balance patch)が、バルーンのクロージャの反対側に付着される。このパッチは、前記バルーン/ブラダーの内側、外側、または両側に付着すされる。好ましくは、前記パッチは、前記バルーンが浸漬金型フォーマーから取り外された後、しかしながら前記バルーンの後硬化の前に前記バルーンに付着される。前記バランスパッチは、前記クロージャに対してボールのバランスを取るのに使用される。前記パッチはまた、フットボールサッカーボールに適する詰まったブラダーを作成するのに役に立つ。
前記パッチは、乾燥ゴム成形ディスクまたは前記ブラダーと略同一の厚さと、近位バルーン首開口部の周囲に確かな密閉を形成するのに十分な直径とを有するラテックス浸漬成形ディスクを有する。前記パッチの直径は、近位バルーン首開口部を密閉するのに使用される場合、少なくとも約10mmの追加の直径を備えているべきである。
任意選択として、1つまたは複数の音響パッドが前記バルーン/ブラダーの内面に付着される。前記パッドは、前記バルーン/ブラダーの内面、外面、または両面に付着される。好ましくは、前記パッドは、前記バルーンが前記浸漬金型フォーマーから取り外された後、しかしながら前記バルーンの後硬化の前に前記バルーンに付着される。前記パッドは、音波減衰に役に立つ。例えば、前記バルーンが取り外された後、それは裏返しにされ、発泡パッドが前記バルーンの内面に付着される。クロロプレングラフト・コンタクト接着剤(Dongsung NSC(タイ国)Co.,Ltdによって販売されているものとして)は、前記発泡パッドの片面におよび前記ネオプレンラテックス浸漬成形バルーンの内面に適用される。溶媒を基にしたコンタクト接着剤の適用の後、当該溶媒は、好適には表面を結合する前に乾燥される。好ましくは、乾燥する工程は、約50℃〜約75℃の環境で、約2〜約10分の間続けて行われる。より好ましくは、乾燥する工程は、65℃の温度で、約5分間続けて行われる。2つの面は、接触させて手で圧力を加えることで結合させる。その後、前記バルーンは裏返しにされて、製造工程が完成ブラダーになるまで続けられる。
前記パッドは、米国特許出願第11/363,618号に開示されているようにボールの内部対称性を崩壊させないようにするため、前記ブラダーの内部壁に置かれる網状発泡を有するものであり、この参照により、その開示の全体が本明細書に組み込まれる。
浸漬成形および熱固定のネオプレンラテックスブラダーを有する膨張式物品またはスポーツボールは、(i)実質的に幾何学的な形状(ii)優れた低温弾性変形および回復、および(iii)優れた空気圧保持の特性を備えている。前記ブラダーを成形するプロセスは、未完全に硬化されたペナルチメート浸漬成形ラテックスバルーンを作成する能力を有し、熱固定して所望の幾何学的形状(例えば、別個の二次硬化プロセスにおいて球体中空ブラダーシェル)にすることが可能である。
本発明のネオプレンラテックス浸漬成形は、最新式のラテックス浸漬硝酸カルシウム凝固剤に適合しており、ブチルゴムと比較してより優れた空気遮断性を有し、天然ゴムと比較してより優れた引張強さを有し、および天然ゴムラテックス膜と比較してより優れた伸長を有する製品を製造する。本発明のブラダーおよび成形プロセスはまた、前記バルブハウスを前記ネオプレンゴムバルーンにシールして密閉し完全なボールインナーライナーを成形するのに使用される、Ashland ChemicalのPliobond 20のような最新式のゴム接着剤に適合している。
好適な実施形態において、ネオプレンラテックス浸漬成形および熱固定された優れた膨張式ブラダーは、複数のバッフルデザインを伴って作られる金属の新規の金型フォーマーを使用して形成され、これにより結果として生ずる膨らんだ、しかし未延伸のバルーンの外面は、35mmの近位首直径を有し186mm×183mmの略等しい極直径と赤道直径を有する、うねのある実質的な球状に近似する。前記浸漬成形ブラダーは、90%〜97%の間で硬化され、次に前記金型から取り外される。最初に浸漬成形によって成形され、結果として生じる熱固定膨張式ブラダーは、次に186mm直径の球形加圧熱金型で後硬化されて、ペナルチメート幾何学的形状と一体となった優れた反発と、優れた空気保持性とを備える。前記結果として生じるネオプレンラテックスバルーンは、天然ゴムより低い引裂抵抗を備えており、前記バルーンを前記金型から取り外す工程の間それの以前の形状に回復することなしには、裂けるかまたは延伸する。従って、前記近位首直径のサイズは、前記バルーンの適切な取り外しを促し、裂けたり延伸したりするのを減らすように変化する。
別の実施形態において、金属の新規の金型フォーマーは、複数のバッフルデザインで作られ、これにより結果として生じる膨らんだ、しかし未延伸のバルーンの外面は、55mmの近位首直径を有し186mm×183mmの略等しい極直径と赤道直径を有する、うねのある実質的な球状に近似する。前記浸漬成形ブラダーは、90%〜97%の間で硬化され、前記金型から容易に取り外しされる。追加の近位首直径は、前記金型からの取り外しの問題を軽減する。
別の実施形態において、ネオプレンラテックス浸漬成形および熱固定される膨張式ブラダーは、フローティングカバー(floating cover)とともにスポーツボールで使用される。スポーツボールで使用される、フローティングカバーを有するブラダーは、米国特許第6,645,100号で開示されているものであり、この参照により、その開示の全体が本明細書に組み込まれる。前記フローティングカバーを有するボール構造は、前記スポーツボールの所望の形状に類似する幾何学的ペナルチメート形状を有する内部ブラダーを必然的に必要とする。このようなブラダーを製造する唯一の最新式の方法が前記乾燥ゴム成形プロセス(方法)である。従来の浸漬金型製造方法は、浸漬成形ブラダーが幾何学的ペナルチメート形状を呈することができないので、上手くいかない。更に、不格好なブラダーを実質的に覆う複数のライニングシート(lining sheet)を取り付けることは、形状を改善させない。大抵のライニングシート(例えば、編まれたシート)は、基本的に硬く伸縮しないので、結果として生じるボールは、その後のカーカス成形工程でその球状を呈することができない。これらの構造問題点を考慮して、前記フローティングカバーを有するスポーツボールの理想的なブラダーは、当該スポーツボールの所望の形状に類似する幾何学的形状を有するブラダーである。
本発明により、フローティングカバーを有するスポーツボールで使用のスポーツボールの所望の形状と類似するペナルチメート幾何学的形状を有する浸漬成形ラテックスゴムブラダーの使用が可能となる。前記ネオプレンブラダー、すなわちフローティングカバーのスポーツボールは、ラミネート、機械縫合、または手縫いスポーツボール方法を使用して製造される。結果として生じる(フローティングカバーを有するサッカーボールおよびバレーボールのような)スポーツボールは、持続的幾何学的形状保持性および優れた空気保持性に加えて、優れた機敏性および反応性を備えている。
本発明はまた、ネオプレンラテックス浸漬成形および熱固定膨張式ブラダーを有するラミネート加工バスケットボールを提供する。ラミネート加工バスケットボールは、米国特許第7,503,861号に記載されているものであり、この参照により、その全体が本明細書に組み込まれる。この米国特許第7,503,861号のラミネート加工バスケットボールは、ブラダーの周囲の巻き糸層と、前記巻き糸層に隣接する内面と外面とを有するカーカスと、複数の外部カバーパネルであって、それぞれが前記カーカスの外面に付着するものである前記複数の外部カバーパネルとを有する。繊維巻糸状構造は、幾何学的ペナルチメート形状を有する内部ブラダーを必要とする。前記ファイバー巻付けの上に、前記カーカスゴムが適用され、このアセンブリは膨張カーカス金型で165℃で約10分〜約12分の間硬化される。前記ラミネート加工パネルは、次に、前記カーカス表面に接着剤を用いて適用し、適切な位置に押圧される。再び、このようなブラダーのための唯一の最新式の技術は、乾燥ゴム成形方法である。そして、再び、従来の浸漬金型製造方法は、浸漬成形ラテックスブラダーが幾何学的ペナルチメート形状を決して呈しないので、目的どおりに機能しない。更に、この種の奇形のブラダーの巻付けを取り付けることは、形状の改善にはならない。前記巻付け(例えば、ナイロンおよびポリエステル)は、基本的に硬く延伸しないので、結果として生じるボールは、その後のカーカス成形工程においてその球状を獲得するようになることはできない。これらの構造問題点を考慮して、ラミネート加工バスケットボールの理想的なブラダーは、スポーツボールの所望の形状と類似する幾何学的形状を有するブラダーである。本発明により、バスケットボール製造プロセスで用いるスポーツボールの所望の形状と類似するペナルチメート幾何学的形状を有する浸漬成形ラテックスゴムブラダーの使用が可能になる。結果として生じるバスケットボールは、持続的幾何学的形状保持性および優れた空気保持性に加えて、優れた機敏性および反応性を備える。
同様に、本発明はまた、ネオプレンラテックス浸漬成形および熱固定された膨張式ブラダーを有するゴムでカバーされたバスケットボールを提供する。この実施形態において、接着して取り付けられるラミネートパネルの代わりに、ゴムカバーが使用される。グリーンゴムパネルは、約165℃でさらに8分間成形されたボール面上に配置される。
同様に、本発明により、従来の手縫いケーシングを有するスポーツボールで用いるスポーツボールの所望の形状と類似するペナルチメート幾何学的形状を有する浸漬成形ラテックスゴムブラダーの使用が可能になる。結果として生じる(サッカーボールおよびラグビーボールのような)スポーツボールは、持続的幾何学的形状保持性および優れた空気保持性に加えて、優れた機敏性および反応性を備える。
また、本発明により、繊維巻線を有する従来の機械縫合ケーシングを有するスポーツボールで用いる、ングスポーツボールの所望の形状と類似するペナルチメート幾何学的形状を有する浸漬成形ラテックスゴムブラダーの使用が可能になる。結果として生じる(サッカーボール、アメリカンフットボール、およびバレーボールのような)スポーツボールは、持続的幾何学的形状保持性および優れた空気保持性に加えて、優れた機敏性および反応性を備える。
別の実施形態において、また、本発明により、従来の熱接合ケーシングを有するスポーツボールで用いる、ングスポーツボールの所望の形状と類似するペナルチメート幾何学的形状を有する浸漬成形ラテックスゴムブラダーの使用が可能になる。結果として生じる(サッカーボールおよびバレーボールのような)スポーツボールは、持続的幾何学的形状保持性および優れた空気保持性に加えて、優れた機敏性および反応性を備える。
出願人は、この開示により、全ての参照文献の全体の内容を明確に組み込むものである。更に、量、濃度、または他の値若しくはパラメータが、範囲、好適な範囲、または好適な上位値および好適な下位値のリストとして与えられるとき、範囲が別々に開示されているかどうかにかかわらず、任意の対の任意の上位範囲限若しくは好適な値と任意の下位範囲限若しくは好適な値とから構成される全ての範囲を特に開示していることは理解されるべきである。本明細書で数値の範囲が詳述されるところでは、特に明記しない限り、範囲は、その終端点(エンドポイント)およびその範囲内の全ての整数および端数を含むことを目的としている。本発明の範囲は、範囲を定義する際の特定の値に限定されることを意図していない。
開示のブラダー(および関連する製造方法)は、多数の物品で使用することができる。開示が、本明細書に記載された実施形態または実施例に限定されるものではないことは、理解されるべきである。また、本明細書で用いられる語法または用語は、説明を目的としたものであり、限定とみなされるべきではないことは理解されるべきである。当業者であれば、この開示が基にしている概念は、現在の発展の幾つかの目的を実行するための他の構造、方法、およびシステムの設計の基礎として直ちに利用できることは、理解するであろう。本発明が、本開示の趣旨および範囲から逸脱しない限り、そのような等価の構造を含むものとみなされることは重要である。当業者であれば、本発明の範囲から逸脱しないで、上述したプロセスを作成する多数の様々な変更が行われることは、理解するであろう。従って、好適な実施形態の前述の説明および以下の実施例は、限定することを目的としているのではなく、むしろ実施例に基づいて本発明を説明することを目的としている。
任意選択として、前記ネオプレンブラダーは、熱固定ではない従来の方法によって後硬化される。1つの実施形態において、完成ブラダーは、大型炉(bulk oven set)に約110℃で約12時間置かれる。熱固定のみのブラダーは、好適な形状を有するが、未だ凹凸部分または「うね」を有する。従って、熱固定のみのブラダーは、手縫いボール製造に最も有用である。
実施例
実施例1〜4および7〜13:ネオプレンバルーンは、様々な浸漬金型デザインを使用して準備される。これらの準備は、米国特許第6,949,276号のJainらによって教示された方法と類似しており、この参照により、その開示の全体が本明細書に組み込まれる。金属浸漬金型は、全ての塵および全ての異物を取り除くため、酸およびアルカリの中に浸されて、続いて水で洗浄された。前記洗浄されきれいになった金型(フォーマー)は、次に、約50℃の、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、タルカムパウダー、および水の水溶液を有する第1の凝固剤に浸された。前記フォーマーは前記第1の凝固剤から取り出され、室温で乾燥させた。一旦冷却すると、前記フォーマーは、水性ネオプレンラテックス、硫黄およびジチオカルバメート、抗酸化剤、酸化亜鉛、粘度調整剤および湿潤剤、流動パラフィン、およびカオリンを有する30℃のネオプレンラテックス液の中に数分間浸された。前記コーティングされたフォーマーは前記ラテックス液から取り出され、室温で乾燥させた。次に、前記乾燥したフォーマーは、熱水で10分間洗って洗脱し、表面に付着した外来の化学物質を取り除いた。次に、前記洗脱したフォーマーは、100℃以下に設定された乾燥炉の中で乾燥された。前記乾燥したフォーマーは、その後、温度が100℃を超えて保たれた炉の中で加硫処理された。従来のラテックス浸漬とは異なり、95%硬化まで達したフォーマーは、次に、開放空気(戸外)で室温まで冷却された。前記完成バルーンは前記金型から手によって取り外され、その後室温の水で濯がれた。前述で参照したJainらによる開示および従来のラテックス浸漬の先行技術と異なり、その後、前記バルーンは、高温に設定された粗末な回転容器(タンブラー)の中で長期間の離型後の硬化にさらさなかった。これらのネオプレンバルーンは完全に硬化されるよりむしろ部分的に未硬化が残された。要するに、最終硬化は、異なるプロセスのために残された。
実施例1〜4および7〜13:ネオプレンバルーンは、様々な浸漬金型デザインを使用して準備される。これらの準備は、米国特許第6,949,276号のJainらによって教示された方法と類似しており、この参照により、その開示の全体が本明細書に組み込まれる。金属浸漬金型は、全ての塵および全ての異物を取り除くため、酸およびアルカリの中に浸されて、続いて水で洗浄された。前記洗浄されきれいになった金型(フォーマー)は、次に、約50℃の、硝酸カルシウム、塩化カルシウム、タルカムパウダー、および水の水溶液を有する第1の凝固剤に浸された。前記フォーマーは前記第1の凝固剤から取り出され、室温で乾燥させた。一旦冷却すると、前記フォーマーは、水性ネオプレンラテックス、硫黄およびジチオカルバメート、抗酸化剤、酸化亜鉛、粘度調整剤および湿潤剤、流動パラフィン、およびカオリンを有する30℃のネオプレンラテックス液の中に数分間浸された。前記コーティングされたフォーマーは前記ラテックス液から取り出され、室温で乾燥させた。次に、前記乾燥したフォーマーは、熱水で10分間洗って洗脱し、表面に付着した外来の化学物質を取り除いた。次に、前記洗脱したフォーマーは、100℃以下に設定された乾燥炉の中で乾燥された。前記乾燥したフォーマーは、その後、温度が100℃を超えて保たれた炉の中で加硫処理された。従来のラテックス浸漬とは異なり、95%硬化まで達したフォーマーは、次に、開放空気(戸外)で室温まで冷却された。前記完成バルーンは前記金型から手によって取り外され、その後室温の水で濯がれた。前述で参照したJainらによる開示および従来のラテックス浸漬の先行技術と異なり、その後、前記バルーンは、高温に設定された粗末な回転容器(タンブラー)の中で長期間の離型後の硬化にさらさなかった。これらのネオプレンバルーンは完全に硬化されるよりむしろ部分的に未硬化が残された。要するに、最終硬化は、異なるプロセスのために残された。
次に、適切な市販のゴム接着剤が、前記部分的に未硬化バルーンの外環形(exterior annulus)および適切なサイズのバルブハウスクロージャにマッチするフランジに適用された。溶媒は、65℃の空気で5分間曝されている間蒸発することが許容された。その後、前記2つの固定される面を接触させて、堅い接合を形成するように圧力がかけられた。これらの2つの構成要素の接合は、おおよそにはしかし幾何学的には球状ペナルチメート形状でない部分的硬化ブラダーを成形した。次に、このブラダーは、理想的な幾何学的形状への最終硬化および熱固定のため、ペナルチメート浸漬成形バルーンより僅かに大きい極周囲および赤道周囲を有する従来の乾燥ゴム膨張ブラダー金型の中に挿入された。
以下の表は、準備されたネオプレンラテックスブラダーの異なる実施例をまとめたものである。
実施例5および6では、ネオプレンラテックスの層および天然ゴムラテックスの層の積層(ラミネーション)を有する、Jainらによって教示された様々なブラダーシェルで実行された。
実施例14:ネオプレンラテックスブラダーが水性ポリビニルアルコール・バリアコーティングによって準備された。実施例8で準備されたブラダーは、その後、米国特許第5,244,429号によって開示されたHi−Float(登録商標)の商品名で販売されているポリビニルアルコールの水溶液でコーティングされたものであり、この参照により、その開示の全体が本明細書に組み込まれるものである。前記コーティングは、前記ネオプレンラテックスブラダーの表面を均一に且つ十分に湿潤した。完成ブラダーの反発力がテストされ、バルーン壁の空気圧保持性について評価された。室温および低温の反発、および空気保持性の計量が表1に示されている。実施例8よりも反発は減少したが、空気保持性の結果は優れていた。
実施例15:ネオプレンラテックスブラダーが、ブチルゴムを基にしたバリアによって準備された。実施例8で準備されたブラダーは、その後、Lordから商標名Aqualast BL−100で販売されているブチルラテックス水分散ゴムでコーティングされた。このブチルラテックス水分散ゴムは、米国特許第6,232,389号で開示されたニート(neat)ブチルラテックスバリアに類似するものであり、この参照により、その開示の全体が本明細書に組み込まれるものである。前記ブチルラテックスコーティングは、硬化ネオプレンラテックスブラダーの内面を十分にコーティングしなかった。完成ブラダーの反発力がテストされ、バルーン壁の空気圧保持性について評価された。室温および低温の反発、および空気保持性の計量が表1に示されている。前記反発および空気保持性の結果は、実施例8と区別がなかった。
実施例16:ネオプレンラテックスブラダーが、二トリルラテックスを基にしたバリアによって準備された。実施例8で準備されたブラダーは、その後、Reichold,Inc.から商標名TYLAC−68073−00で販売されている二トリルラテックス水分散バリアでコーティングされた。この二トリルラテックス水分散バリアは、米国特許第7,078,453号で開示された二トリルラテックスバリアに類似するものであり、この参照により、その開示の全体が本明細書に組み込まれるものである。この膜は充填剤を含まず、参照のために作成されたものである。前記二トリルラテックスコーティングは、硬化ネオプレンラテックスブラダーの内面を均一にも十分にもコーティングしなかった。完成ブラダーの反発力がテストされ、バルーン壁の空気圧保持性について評価された。室温および低温の反発、および空気保持性の計量が表1に示されている。前記反発および空気保持性の結果は、実施例8と区別がなかった。
実施例17:ネオプレンラテックスブラダーが、ネオプレンラテックスを基にしたバリアによって準備された。実施例8で準備されたブラダーは、その後、米国オハイオ州アクロンのKillian LatexからPrimo Sport,Holdings,LLCに登録された商標名Nitroblock(登録商標)で販売されているネオプレンラテックス水分散バリア(neoprene latex barrier dispersion)でコーティングされた。このネオプレンラテックスは、米国特許第7,078,453号(実施例13)で開示されたニートネオプレンラテックスバリアに類似するものであり、この参照により、その開示の全体が本明細書に組み込まれるものである。この膜は充填剤を含まず、参照のために作成されたものである。前記外部ネオプレンラテックスコーティングは、硬化ネオプレンラテックスブラダーの内面を均一に且つ十分にコーティングした。完成ブラダーの反発力がテストされ、バルーン壁の空気圧保持性について評価された。室温および低温の反発、および空気保持性の計量が表1に示されている。前記反発および空気保持性の結果は、実施例8と区別がなかった。
実施例18:ネオプレンラテックスブラダーが、剥離粘土添加剤によって準備された。実施例8で準備されたブラダーが、剥離粘土およびネオプレンラテックスの懸濁液の薄いコーティングを適用することによって準備された。前記剥離粘土は、Southern Clay Products,Incから商品名Cloisite Na+で販売されている、2.5%固形の水性懸濁液として購入された。前記ネオプレンラテックス水分散バリアは、米国オハイオ州アクロンのKillian LatexからPrimo Sport,Holdings,LLCに登録された商標名Nitroblock(登録商標)で販売されているものが購入された。混合物が、前記2つの水性材料のpHのバランスを取ながら、遅い剪断の下で混ぜ合わせることにより準備された。このネオプレンラテックスは、米国特許第7,078,453号(実施例13〜21)で開示された充填ネオプレンラテックスバリアと類似する。一層のネオプレンラテックスと一層の天然ゴムラテックスの積層を有する米国特許第6,544,608号といくらか類似して、ここでは、第1の層のバリアコーティングの後に、ニート(neat)Nitroblock(登録商標)ラテックスによって第2およびそれ以上の実質的増強がされた。これは、ネイプレンおよび剥離粘土バリアの内部コーティングをネオプレンブラダーの最奥の面に提供する。結果として生じる通気透過性は、驚くほど低かった。完成ブラダーの反発力がテストされ、バルーン壁の空気圧保持性について評価された。室温および低温の反発、および空気保持性の計量が表1に示されている。実施例8の結果と比較すると、前記反発に関しては違いが分かるほどではなかったが、前記空気圧保持性は改善された。
実施例19:ネオプレンラテックスブラダーが、ゴム接着剤バリアによって準備された。実施例8で準備されたブラダーは、その後、キシレン(Xylene)およびトルエン(Toluene)に溶解するグリーン乾式粉砕ゴム化合物を有するゴム接着剤バリアコーティングで塗装された。このグリーン乾式粉砕ゴム化合物とキシレンとトルエンとのそれぞれの重量パーセントは66%:17%:17%である。この膜は、カーボンブラック充填剤の相当な重量パーセントを含む。この膜は、相当な重量パーセントのカーボンブラック充填剤を含む。外部ブチルラテックスコーティングは、硬化ネオプレンラテックスブラダーの外面を均一に且つ十分にコーティングした。完成ブラダーの反発力がテストされ、バルーン壁の空気圧保持性について評価された。室温および低温の反発、および空気保持性の計量が表1に示されている。前記反発および空気保持性の結果は、実施例8と区別がなかった。
実施例20:ネオプレンラテックスブラダーが、音響網状泡パッドによって準備された。実施例8で準備されたブラダーは、その後、浸漬成形工程と後硬化工程とを逆にして、複数の網状泡パッドがバルーンの内面に付着された。この発泡バッド取付けは、米国特許出願第11/363,618号で開示された長期間の膨張および圧力制御を提供する(Provide Long Term Inflation and Pressure Control)膨張式物品を製造するのに有用である。このブラダーは、その後、裏返しにされ、残りの処理条件に従って後硬化された。完成成形バレーボールは、このプロトタイプで製造され、先行技術で記載された音波減衰特性が観察された。完成ブラダーの反発力がテストされ、バルーン壁の空気圧保持性について評価された。室温および低温の反発、および空気保持性の計量が表1に示されている。前記反発および空気保持性の結果は、実施例8と区別がなかった。
実施例21:ネオプレンラテックスブラダーは、ラテックス浸漬溶液が3M,Inc.からの10重量%(固形を基に)のH20/1000 Glass Microspheres(ガラスマイクロスフェア)を含有することを除いて、実施例8のように準備された。前記ネオプレンラテックス液がパドル混合によって攪拌されている状態の維持を確実にするため特別な注意を払った。さもなければ、前記ガラス球体が表面に浮遊し、凝結過程が起こった際に当該ガラス球体が適切な場所に存在しないことになる。完成ブラダーの反発力がテストされ、バルーン壁の空気圧保持性についての評価を行った。室温および低温の反発、および空気保持性の計量が表1に示されている。実施例8と比べて、反発は不足していたが、空気保持性の結果は、実施例8に比べてより優れていた。
実施例22:幾つかの最も一般的なブラダー材料(発明の構成を含む)の測定が表1に提供されている。
反発テスト:
室温の反発高さテストのため、ペナルチメートブラダーは20℃に調節される。次に、このペナルチメートブラダーは、コンクリート床に73インチの高さから落とされる。ビデオカメラおよび前記ボールの背後の目盛りによって、第1および第2の跳ね返りの跳ね返り高さが書き留められる。この跳ね返りテストは、インチで平均反発高さを提供するため、少なくとも2回繰り返される。
室温の反発高さテストのため、ペナルチメートブラダーは20℃に調節される。次に、このペナルチメートブラダーは、コンクリート床に73インチの高さから落とされる。ビデオカメラおよび前記ボールの背後の目盛りによって、第1および第2の跳ね返りの跳ね返り高さが書き留められる。この跳ね返りテストは、インチで平均反発高さを提供するため、少なくとも2回繰り返される。
低温の反発高さテストのため、前記ペナルチメートブラダーをマイナス10℃に設定された冷凍器の中に10分間入れる。前記ブラダーは冷凍器から取り出され、前記室温の反発高さテストと同様に、テストが実行される。
空気圧テスト:
空気圧保持性テストは、ブラダーサンプルによる水柱変位によって実施される。50 psig空気圧力勾配が、2つのフランジ取付具に固定され、前記圧力勾配に対して垂直に位置される硬いワイヤースクリーンによって支持されるゴムブラダーサンプルの片側に適用される。前記領域は1.76平方インチで固定される。こま撮りカメラが1時間間隔で水柱レベルを捕らえる。前記空気が前記柱目盛りを超えて水を移動させた後、経過時間数を各サンプルで観察され測定された水柱変位で割られる。これらの値は、前記試験の開始から終了の間の大気圧の変化によってのみ前記水が変位したことを示す対照実験によって検証されければならない。少なくとも3回(まさに数十回ぐらい)の繰り返しが平均されて、表に示される名目空気圧力保持性が提供される。これら空気圧力保持性値は、全てのサンプルが75グラムのブラダー(最も偏在するサイズの膨張スポーツボールの業界標準)から作成されたものなので、厚みに対して正規化されない。ゴム密度の違いのため、幾つかのサンプルは他のものより厚いかまたは薄かったが、全ては75グラムのブラダーからできたものである。
空気圧保持性テストは、ブラダーサンプルによる水柱変位によって実施される。50 psig空気圧力勾配が、2つのフランジ取付具に固定され、前記圧力勾配に対して垂直に位置される硬いワイヤースクリーンによって支持されるゴムブラダーサンプルの片側に適用される。前記領域は1.76平方インチで固定される。こま撮りカメラが1時間間隔で水柱レベルを捕らえる。前記空気が前記柱目盛りを超えて水を移動させた後、経過時間数を各サンプルで観察され測定された水柱変位で割られる。これらの値は、前記試験の開始から終了の間の大気圧の変化によってのみ前記水が変位したことを示す対照実験によって検証されければならない。少なくとも3回(まさに数十回ぐらい)の繰り返しが平均されて、表に示される名目空気圧力保持性が提供される。これら空気圧力保持性値は、全てのサンプルが75グラムのブラダー(最も偏在するサイズの膨張スポーツボールの業界標準)から作成されたものなので、厚みに対して正規化されない。ゴム密度の違いのため、幾つかのサンプルは他のものより厚いかまたは薄かったが、全ては75グラムのブラダーからできたものである。
一般に、ネオプレンラテックスは、特性のバランスにおいて他の全てのラテックス材料より優れている。ネオプレンラテックスは、特性のバランスにおいて他の全ての乾燥ゴム材料より優れている。本発明のネオプレンラテックスブラダーは、全ての特性の最善のバランスを提供している。
実施例23:先行技術の周知の技術を使用して、ネオプレンラテックスがコーティングされた膨張式ブラダーが準備された。3つの試験が、下記の表に示すパラメータを使用して実行された。特に、金型羽(mold flights)の数は4〜6の間の範囲であり、前記金型首径のサイズは18〜28mmの範囲である。
以下の表は、3つの一般的な材料および本発明のネオプレンラテックスコーティングを使用した膨張式ブラダーの浸漬成形膜の結果を一覧にしている。
実施例24:先行技術の周知の技術を使用して、ネオプレンラテックスがコーティングされた膨張式ブラダーが準備された。2つの試験が、下記の表に示すパラメータを使用して実行された。特に、金型羽の数は7〜8の間の範囲であり、前記金型首径のサイズは38〜50mmの範囲である。
実施例25:以下は、ネオプレンラテックスコーティングされた膨張式ブラダーを準備するための処方例を記載している。最初に、以下の表に従って50.0gの混合物が用意された。60%のネオプレンラテックスが最初に追加され、そして、表面が十分に動けるが、しかし渦を形成する前に十分な高さの設定で攪拌される。次に、攪拌しながら、他の成分が前記表の一覧に従ってゆっくりと追加される。各成分の追加の間の攪拌時間は、約2分である。
全ての前記成分が追加された後、その水溶液は、渦を発生させないで、約2時間攪拌される。その後で、前記攪拌は止められ、混合物はカバーされて、乾燥を防ぐために密閉される。前記混合物は、使用の前に1日間熟成される。
Claims (20)
- 膨張式スポーツボールブラダーであって、
ネオプレンラテックスを有し、
前記ブラダーは、ペナルチメート状態(penultimate state)へと膨張すると2%未満のブラダー真球度を有する幾何学的球形または多角形回転楕円体の形状を有する
膨張式スポーツボールブラダー。 - 請求項1記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記ブラダーは、前記ペナルチメート状態へと膨張すると球形スポーツボールの内殻の形状と実質的に同一であるものである。
- 請求項1記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記ブラダーは、前記ペナルチメート状態へと膨張すると連続的な均一の表面を有するものである。
- 請求項1記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、この膨張式スポーツボールブラダーは、さらに、
バリア層を有するものである。 - 請求項1記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記スポーツボールブラダーは、少なくとも50hr/ccの空気保持性を備えているものである。
- 請求項1記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記ブラダーは、浸漬成形によって成形されるものである。
- 請求項1記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記ブラダーは、膨張金型硬化によって熱固定(ヒートセット)され最終形状となるものである。
- 膨張式スポーツボールブラダーであって、
ネオプレンラテックスを有し、
前記ブラダーは、ペナルチメート状態へと膨張すると、極半径において5%未満の変動かつ赤道半径において5%未満の偏差を有するペナルチメート幾何学的長球または多角形長球形状を有する
膨張式スポーツボールブラダー。 - 請求項8記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記ブラダーは、前記ペナルチメート状態へと膨張すると長球スポーツボールの内殻の形状に実質的に同一である。
- 請求項8記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記ブラダーは、前記ペナルチメート状態へと膨張すると連続的な均一の表面を有するものである。
- 請求項8記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、この膨張式スポーツボールブラダーは、さらに、
バリア層を有するものである。 - 請求項8記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記スポーツボールブラダーは、少なくとも50hr/ccの空気保持性を備えているものである。
- 請求項8記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記ブラダーは、浸漬成形によって形成されるものである。
- 請求項8記載の膨張式スポーツボールブラダーにおいて、前記ブラダーは、膨張金型硬化によって熱固定(ヒートセット)され最終形状となるものである。
- スポーツボールであって、請求項1記載の前記膨張式スポーツボールブラダーを有するスポーツボール。
- スポーツボールであって、請求項8記載の前記膨張式スポーツボールブラダーを有するスポーツボール。
- 幾何学的形状を有する膨張式ネオプレンブラダーを製造する方法であって、
a)表層体積、極周囲、および赤道周囲を有するバッフル浸漬金型デザインを選択する工程であって、前記金型の表層体積は、設計された幾何学的形状を有する膨張式ブラダーと相関するものである、前記選択する工程と、
b)前記バッフル浸漬金型をネオプレンラテックス溶液に挿入し、ネオプレンラテックスバルーンを成形するものである挿入工程と、
c)前記ネオプレンラテックスバルーンを98%を超えないで硬化させる工程と、
d)前記ネオプレンラテックスバルーンを前記金型から取り外す工程と、
e)前記バルーンを後硬化(ポストキュア)させる工程と
を有する方法。 - 請求項17記載の方法において、この方法は、さらに、
前記バルーンを熱固定(ヒートセット)する工程を有するものである。 - 請求項8記載の方法において、前記幾何学的形状は、球形、長球、多角形回転楕円体、多角形長球、および西洋なし形から成る群から選択されるものである。
- 請求項17記載の方法において、この方法は、さらに、
前記工程(b)の前に、バリアを満たしたラテックス懸濁液の中に前記バッフル浸漬金型を挿入する工程を有するものである。
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