JP2006104352A - 硬化性樹脂組成物、smc及び成形物 - Google Patents
硬化性樹脂組成物、smc及び成形物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006104352A JP2006104352A JP2004293943A JP2004293943A JP2006104352A JP 2006104352 A JP2006104352 A JP 2006104352A JP 2004293943 A JP2004293943 A JP 2004293943A JP 2004293943 A JP2004293943 A JP 2004293943A JP 2006104352 A JP2006104352 A JP 2006104352A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin composition
- curable resin
- unsaturated
- acid
- monomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Abstract
【解決手段】不飽和多塩基酸とグリコール成分とから主としてなる不飽和ポリエステル(A−1)と、不飽和重合性単量体(A−2)と、下記b−1、b−2、及びb−3を含む共重合体(B)とを含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
(b−1)カルボン酸基を単数又は複数有する不飽和カルボン酸単量体、
(b−2)エチレン性不飽和単量体、
(b−3)フルオロアルキル基を有するエチレン性不飽和単量体。
【選択図】なし
Description
(1) 不飽和多塩基酸とグリコール成分とから主としてなる不飽和ポリエステル(A−1)と、不飽和重合性単量体(A−2)と、下記b−1、b−2、及びb−3を含む共重合体(B)とを含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
(b−1)カルボン酸基を単数又は複数有する不飽和カルボン酸単量体、
(b−2)エチレン性不飽和単量体、
(b−3)フルオロアルキル基を有するエチレン性不飽和単量体。
(2) 前記共重合体(B)のフッ素含有量が0.1〜5質量%である上記(1)に記載の硬化性樹脂組成物。
(3) カルボン酸基を単数又は複数有する不飽和カルボン酸単量体(b−1)が、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸及びマレイン酸の群から選ばれる上記(1)又は(2)以上である請求項1又は2に記載の硬化性樹脂組成物。
(4) 前記フルオロアルキル基を有するエチレン性不飽和単量体(b−3)が、炭素数1〜15のポリフルオロアルキル基を有する上記(1)又は(2)に記載の硬化性樹脂組成物。
(5) 前記フルオロアルキル基を有するエチレン性不飽和単量体(b−3)が、スルホンアミド構造又はカルボン酸アミド構造を有する上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
(6) 前記共重合体(B)の質量平均分子量が5000〜20000である上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
(7) 前記エチレン性不飽和単量体(b−2)が、アクリル酸アルキルエステルである上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
(8) 不飽和多塩基酸とグリコール成分とから主としてなる不飽和ポリエステル(A−1)と不飽和重合性単量体(A−2)とによって得られる樹脂成形体が、水に対する接触角で80度以下となる上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
(9) 前記グリコール成分がネオペンチルグリコールであり、ネオペンチルグリコールが不飽和ポリエステルに対し、1〜25モル%含有する上記(1)〜(8)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
(10) 前記不飽和ポリエステルの重量平均分子量が17000〜27000である上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
(11) 上記共重合体(B)が、硬化性樹脂組成物中の樹脂成分100質量部に対して、0.05〜2質量部である上記(1)〜(10)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
(12) 上記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物とガラス繊維とを複合させ次いで熱硬化性樹脂組成物を増粘させてなるディングコンパウンド。
(13) 上記(1)〜(11)のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物とガラス繊維との複合物、又は上記(12)に記載シートモールディングコンパウンドを、成形して得られる成形物。
(14) 水に対する接触角が75度以下で、傾斜角が25度以下で、付着エネルギーが7.0mJ/m2以下を満たす上記(13)に記載の成形物。
(15) 上記(13)又は(14)に記載の成形物からなる防水パン。
Rf−R1(R2)−R3−R4−C=C− 式(1)
式(1)中、Rfは、フルオロアルキル基、R1は、-SO2N-又は-CON-、R2は、水素、炭素数1〜10のアルキル基又は炭素数1〜10のアルキルエーテル、R3は、炭素数1〜10のアルキレン基又は炭素数1〜10のアルキレンエーテル、R4は、-OOC-又は単結合を、それぞれ意味する。これらの好ましい具体例としては、N−プロピル−N−(β−アクリロキシエチル)ペルフルオロオクタンスルホンアミド、N−プロピル−N−(β−メタクリロキシエチル)ペルフルオロオクタンスルホンアミド、又はこれらの重合物が挙げられる。
・不飽和ポリエステルX、Y、Z(A−1):表1に記載、
・不飽和ポリエステル溶液X、Y、Z:表1に記載、
・不飽和重合性単量体(A−2):スチレン、
・親水性付与剤−1: メタクリル酸(b−1)−アクリル酸ブチル(b−2)−N−プロピル−N−(β−アクリロキシエチル)ペルフルオロオクタンスルホンアミド(b−3)共重合体、(b−1:b−2)の比率=1:3、フッ素含有量0.5質量%、重量分子量10000、フルオロアルキル基の炭素数8、
・親水性付与剤−2: (RO)m(RfO)nSi(式中、R:メチル基、Rf:1,1,1,2,3,3ヘキサフロロブチル基、m:4、n:1、縮合度5の化合物、
・ポリスチレン溶液(低収縮剤):スチレンモノマー69質量%含有をする。
・トナー(着色剤):8.5質量部、
・ターシャリーブチルイソプロピルアルコール(硬化剤):1.7質量部、
・P−ベンゾキノン(重合禁止剤):0.1質量部、
・ステアリン酸亜鉛(離型剤):6質量部、
・ポリエチレンパウダー(改質剤):4質量部、
・炭酸カルシウム(充填剤):85質量部、
・水酸化アルミニウム(充填剤):85質量部、
・(分離防止剤):0.2質量部、
・酸化マグネシウム(増粘剤):0.67質量部、
・繊維補強材:ガラス繊維(径15μm、長さ2.5cm)、得られるSMC、又は成形体100質量部に対する含有量:25質量部、
FA:フマール酸
MA:マレイン酸
i−PA:イソフタル酸
PG:プロピレングリコール
NPG:ネオペンチルグリコール
DCPD:ジシクロペンタジエン
接触角測定方法: 温度25℃、相対湿度50%の環境下で、成形品表面に水滴(6μl)を落とし、協和界面科学社製固液界面解析装置によりその接触角を測定しn=10の平均値を求めた。
傾斜角測定方法: 温度25℃、相対湿度50%の環境下で、成形品表面に水滴(30μl)を落とし、協和界面科学社製固液界面解析装置によりその傾斜角を測定しn=10の平均値を求めた。
付着エネルギー測定方法: 温度25℃、相対湿度50%の環境下で成形品表面に水滴(30μl)を落とし、協和界面科学社製固液界面解析装置DM−SAによりその付着エネルギーを測定しn=10の平均値を求めた。
Claims (15)
- 不飽和多塩基酸とグリコール成分とから主としてなる不飽和ポリエステル(A−1)と、不飽和重合性単量体(A−2)と、下記b−1、b−2、及びb−3を含む共重合体(B)とを含有することを特徴とする硬化性樹脂組成物。
(b−1)カルボン酸基を単数又は複数有する不飽和カルボン酸単量体、
(b−2)エチレン性不飽和単量体、
(b−3)フルオロアルキル基を有するエチレン性不飽和単量体。 - 前記共重合体(B)のフッ素含有量が0.1〜5質量%である請求項1に記載の硬化性樹脂組成物。
- カルボン酸基を単数又は複数有する不飽和カルボン酸単量体(b−1)が、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸及びマレイン酸の群から選ばれる1又は2以上である請求項1又は2に記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記フルオロアルキル基を有するエチレン性不飽和単量体(b−3)が、炭素数1〜15のポリフルオロアルキル基を有する請求項1〜3のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記フルオロアルキル基を有するエチレン性不飽和単量体(b−3)が、スルホンアミド構造又はカルボン酸アミド構造を有する請求項1〜4のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記共重合体(B)の重量平均分子量が5000〜20000である請求項1〜5のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記エチレン性不飽和単量体(b−2)が、アクリル酸アルキルエステルである請求項1〜6のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
- 不飽和多塩基酸とグリコール成分とから主としてなる不飽和ポリエステル(A−1)と不飽和重合性単量体(A−2)とによって得られる樹脂成形体が、水に対する接触角で80度以下となる請求項1〜7のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記グリコール成分がネオペンチルグリコールであり、ネオペンチルグリコールが不飽和ポリエステルに対し、1〜25モル%含有する請求項1〜8のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記不飽和ポリエステル(A−1)の重量平均分子量が17000〜27000である請求項1〜9のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
- 上記共重合体(B)が、硬化性樹脂組成物中の樹脂成分100質量部に対して、0.05〜2質量部である請求項1〜10のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜11のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物とガラス繊維とを複合させ、次いで、熱硬化性樹脂組成物を増粘させてなるシートモールディングコンパウンド。
- 請求項1〜11のいずれか1つに記載の硬化性樹脂組成物とガラス繊維との複合物、又は請求項12に記載シートモールディングコンパウンド、を成形して得られる成形物。
- 水に対する接触角が75度以下で、傾斜角が25度以下で、付着エネルギーが7.0mJ/m2以下を満たす請求項13に記載の成形物。
- 請求項13又は14に記載の成形物からなる防水パン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004293943A JP2006104352A (ja) | 2004-10-06 | 2004-10-06 | 硬化性樹脂組成物、smc及び成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004293943A JP2006104352A (ja) | 2004-10-06 | 2004-10-06 | 硬化性樹脂組成物、smc及び成形物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006104352A true JP2006104352A (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=36374455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004293943A Pending JP2006104352A (ja) | 2004-10-06 | 2004-10-06 | 硬化性樹脂組成物、smc及び成形物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006104352A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009197129A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Japan Composite Co Ltd | 不飽和ポリエステル樹脂組成物、これを含有する成形材料及び成形品 |
JP2012097221A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Dic Kako Kk | 成形材料、成形品、床材及び成形品の製造方法 |
JP2013173840A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Nof Corp | 硬化性樹脂組成物及びその硬化成形物 |
JP2015113383A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 成形材料用樹脂組成物及びこれを用いた成形材料の製造方法 |
-
2004
- 2004-10-06 JP JP2004293943A patent/JP2006104352A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009197129A (ja) * | 2008-02-21 | 2009-09-03 | Japan Composite Co Ltd | 不飽和ポリエステル樹脂組成物、これを含有する成形材料及び成形品 |
JP2012097221A (ja) * | 2010-11-04 | 2012-05-24 | Dic Kako Kk | 成形材料、成形品、床材及び成形品の製造方法 |
JP2013173840A (ja) * | 2012-02-24 | 2013-09-05 | Nof Corp | 硬化性樹脂組成物及びその硬化成形物 |
JP2015113383A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 成形材料用樹脂組成物及びこれを用いた成形材料の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6510471B2 (ja) | 成形材料用不飽和ポリエステル樹脂組成物、これを含む成形材料及び成形品 | |
JPH09241496A (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物およびシート状成形材料 | |
JP7072359B2 (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石 | |
JP6988979B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物及びその樹脂成形物 | |
JP7142446B2 (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物、成形材料、成形品、および、人造大理石 | |
JP2006104352A (ja) | 硬化性樹脂組成物、smc及び成形物 | |
JPH0733839A (ja) | 熱硬化性樹脂成形材料および該成形材料からなる人工大理石 | |
JP2009007464A (ja) | 成形材料の製造方法、成形材料及び成形品 | |
JP2009197129A (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物、これを含有する成形材料及び成形品 | |
JPH08259643A (ja) | 樹脂組成物、土木建築材料及び被覆材 | |
JP4826009B2 (ja) | ライニング施工方法及びそれを用いた土木建築構造体 | |
JP2001192523A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物及び該熱硬化性樹脂組成物を用いた人工大理石 | |
JP2005139221A (ja) | シートモールディングコンパウンド及び成形品 | |
JP7458191B2 (ja) | 成形材料および成形品 | |
JP2004300332A (ja) | 硬化性樹脂組成物およびシートモールディングコンパウンド | |
JP2018070672A (ja) | 人造大理石用不飽和ポリエステル樹脂組成物、これを含む成形材料及び成形品 | |
JP2006298985A (ja) | 防汚性建築用不飽和ポリエステル樹脂成形体 | |
JP2005154457A (ja) | シートモールディングコンパウンド | |
JP3765346B2 (ja) | 熱硬化性樹脂組成物およびこれを含む成形材料、人工大理石 | |
JP4299454B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物及び成形材料及び、粘度調整剤 | |
JP2005075988A (ja) | 熱硬化性樹脂組成物、熱硬化性樹脂成形品およびその製造方法 | |
JP2005139257A (ja) | 成形材料及び成形品 | |
JPH1192535A (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2002155122A (ja) | 不飽和ポリエステル樹脂組成物 | |
JP2006056975A (ja) | 耐水性・耐候性に優れるゲルコート用不飽和ポリエステル樹脂、その製造方法及びその利用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Effective date: 20060426 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20060426 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20061129 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20061212 |
|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20070207 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070306 |