JP2006103292A - 感熱記録媒体およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 感熱記録媒体1の構成を、基材2と、前記基材の表面に設けられたインキ受理層3と、前記インキ受理層3は、少なくとも電子供与性化合物を含む顔料成分を水に分散させた水分散インキを含浸可能であって、版を用いた印刷法により前記水分散インキを前記インキ受理層3に含浸させて前記インキ受理層3と一体的に形成された感熱発色層4と、前記基材2の裏面に少なくとも樹脂成分を含有する裏面層6とを備え、この裏面層を前記印刷法と同じ印刷法で形成した。
【選択図】 図2
Description
図1には、本発明による感熱記録媒体1の平面図を示し、図2には、図1のA−A線断面図を示す。基材2の表面にインキ受理層3が形成され、インキ受理層3には、例えば、インキ受理層3中にそれぞれに異なる色に発色する感熱発色層(青色)4a、感熱発色層(黒色)4bおよび感熱発色層(赤色)4cが、インキ受理層3に含浸されてインキ受理層3と一体的に形成されている。
また、基材2の裏面には裏面層6が形成されている。基材2の一面に形成されている感熱発色層4の膜応力のために、図5に示すようにカールするためにカールを防止するために形成されているものである。
本発明の実施に用いた塗工装置および印刷装置を図4に示す。まず基材2表面にインキ受理層3を塗工装置9により形成する。ロール状の基材2を巻出装置12により塗工ユニット13に送り出し、塗工ユニット13によりインキ受理層3が基材2表面に塗工され、その後、巻取装置14により基材2は、ロール状に巻き取られる。乾燥後の重量として1〜50g/m2、好ましくは3〜10g/m2塗布し形成する。塗工装置としては、エアナイフコーター、バーコーター、ロールコーター、ブレードコーター、グラビアコーター等を用いることができる。なお、上記したようにインキ受理層3は、基材2表面に塗工装置を用いて形成されるが、この塗工装置は、一般的に大がかりである。そのために製造工程が簡単にするために、例えば、この感熱記録媒体1を製造する場合に、塗工装置を有している専業メーカ等に、カスタム仕様等でインキ受理層3が形成された基材の制作をさせて、そのカスタム仕様等で制作された基材をベースに感熱記録媒体1を製造することも可能である。
まず、インキ受理層3が形成されたロール状の基材2を巻出装置15よりグラビア印刷ユニットに基材2を送り出す。グラビア印刷ユニット16からグラビア印刷ユニット18により、インキ受理層3中に連続して感熱発色層4a、4b、4cがそれぞれ、基材2表面に部分的に形成される。乾燥後の重量として1〜50g/m2、好ましくは3〜10g/m2をインキ受理層3上に部分的に印刷し、インキ受理層3中に感熱発色層4a、4b、4cを形成する。さらに、必要に応じて発色補助層5が必要に応じてグラビア印刷ユニット19により形成される。なお、この発色補助層5は、上記インキ受理層3に含浸された感熱発色層4の発色感度を上げるために必要に応じて形成される。もちろん、感熱発色層4の発色感度が実用上十分である場合は、この発色補助層5を形成する必要はない。
ただし、基材2表面に感熱発色層4を形成した後に、基材2の裏面に裏面層6を形成した場合が、感熱記録媒体1のカール防止に最も効果が高いことが本発明者により実験的に確認されているので、裏面層6は、最終の印刷工程で形成することが好ましい。
基材2としては、例えば、紙、ポリエチレンテレフタレート等のプラスチックフィルム、金属箔等が挙げられるが、本発明の目的を妨げないものであれば、これらに限定されるものではない。
また必要に応じて、インキ受理層3に、ステアリン酸亜鉛、ワックス等の滑剤や、ヒンダードフェノール類、また発色濃度が不足する場合に顕色剤等の添加剤を添加しても良い。
これらは1種または2種以上を混合して用いることができる。
◎インキ受理層の形成
・焼成カオリン(インキ受理層3の顔料) 100部
(白石カルシウム社製、商品名:カオカル)
・親水性シリカ(インキ受理層3の顔料) 11部
(東ソー・シリカ社製、商品名:Nipsil E−220A)
・分散剤:ポリアクリル酸ソーダ 1部
・水 280部
上記組成物をホモジナイザーで分散し、親水性シリカの顔料分散液を作製した。そしてこの顔料分散液に、
・スチレン・ブタジエン共重合ラテックス 55部
(JSR社製、48%SBR分散液)
・リン酸エステル化デンプン 37部
(日本食品化工社製、商品名:MS−4600、20%水溶液)
を加え、ホモジナイザーで分散混合し、インキ受理層3の塗工液を作製した。
・アクリル系樹脂水溶液(固形分30%) 19部
(ジョンソンポリマー社製:Joncryl63 )
・界面活性剤剤(固形分10%) 1部
(アデカコールEC4500 、旭電化社製)
上記組成物を攪拌混合しインキを作製した。アクリル系樹脂水溶液だけでは表面張力が大きすぎ、印刷版にインキが入らないため、界面活性剤でインキの表面張力を約30mN/m(クルス社製、K12−Mk5表面張力計で測定)以下に調整した。
・ロイコ染料分散液(固形分30%) 50部
青(CVL、山本化成社製)
黒(ODB−2、山本化成社製)
赤(Vermilion−DCF、保土谷化学工業社製)
ロイコ染料分散液は、水に分散剤としてゴーセランL−3266(日本合成化学工業社製)を5%用い、ロイコ染料をサンドミルで平均粒子径0.8μmになるように分散した。
・顕色剤分散液(固形分40%) 75部
(D−8、中京油脂社製、商品名:F−647)
・増感剤分散液(固形分30%) 100部
(HS−3520、大日本インキ化学社製)
増感剤分散液は、水に分散剤としてゴーセランL−3266(日本合成化学工業社製)を5%用い、増感剤をサンドミルで平均粒子径0.8μmになるように分散した。
・滑剤分散液(固形分30%) 32部
(ステアリン酸亜鉛、中京油脂社製、商品名:ハイドリンZ−7−30)
・再結晶防止剤分散液(固形分35%) 20部
(DH43、中京油脂社製、商品名:ハイドリンF−165)
・炭酸カルシウム分散液(固形分30%) 50部
(カルライトーKT:白石カルシウム社製)
炭酸カルシウム分散液は、水に分散剤としてゴーセランL−3266(日本合成化学工業社製)を5%用い、炭酸カルシウムをサンドミルで平均粒子径0.8μmになるように分散した。
・PVA10%溶液 53部
(クラレ社製PVA110)
・界面活性剤(固形分10%) 33部
(アデカコールEC4500、旭電化社製)
・水 25部
上述した青、黒、赤の各ロイコ染料分散液に対し、上述した顕色剤分散液、増感剤分散液、滑剤分散液、再結晶防止剤分散液、炭酸カルシウム分散剤、PVA10%溶液、界面活性剤、水を混合することにより、発色色相が青、黒、赤と異なる第1の水分散感熱インキを作製する。
・顕色剤分散液(固形分40%) 37.5部
(D−8、中京油脂社製、商品名:F−647)
・バインダー樹脂溶液(固形分30%) 2.5部
(ハリマ化成社製、商品名:BI−103)
・水 117.5部
・界面活性剤(固形分10%) 8.7部
(アデカコールEC4500、旭電化社製)
上述の配合で作製した第2の水分散インキを、感熱発色層4(4a、4b、4c)の上に、第1の水分散感熱インキを印刷した簡易グラビア印刷機(松尾産業社製:Kプリンティングプルーファー)で、印刷版175線、セル深さ34μmの腐食版により印刷し、発色補助層5を形成した。
実施例2の感熱記録媒体1の構成は実施例1と同様であるが、製造工程が異なり、第2の水分散インキ印刷の後に裏面層6を印刷し形成した。つまり図4および図5に示すように発色補助層5を形成後、裏面層6を形成した。
実施例1および2の裏面層6を形成しない感熱記録媒体1を作製した。つまり裏面層6が形成されていない以外は、実施例1および2の感熱記録媒体1と同様の構成で、製造方法も裏面層6の工程がない以外は全て同じである。
実施例1、2および比較例1の感熱記録媒体1のカール性を評価した。評価したサンプルの形状は105×148mmのサイズである。評価方法は温度20℃湿度60%RHの環境下に24時間放置、温度40℃湿度90%RHの環境下に5時間放置後のカールを評価した。カールの測定は、〔図6〕に示すように、片側を固定して基準面からの高さを測定し、0時間からのカールの度合いの変化を評価した。このとき、感熱発色層4の形成されている表面側にカールした場合はプラス「+」、裏面側にカールした場合はマイナス「−」と記すこととした。評価結果を、下記〔表1〕に示す。
2 基材
3 インキ受理層
4 感熱発色層
5 発色補助層
6 裏面層
Claims (6)
- 基材と、
前記基材の表面に設けられ、少なくとも電子供与性化合物を含む顔料成分を水に分散させた水分散インキを含浸可能なインキ受理層と、
版を用いた印刷法により前記水分散インキを前記インキ受理層に含浸させて前記インキ受理層と一体的に形成された感熱発色層と、
前記基材の裏面に形成され、少なくとも樹脂成分を含有する裏面層と、を備えた感熱記録媒体。 - 基材の表面に、少なくとも電子供与性化合物を含む顔料成分を水に分散させた水分散インキを含浸可能なインキ受理層を形成する工程と、
版を用いた印刷法により前記水分散インキを前記インキ受理層に含浸させて前記インキ受理層と一体的に感熱発色層を形成する工程と、
前記基材の裏面に少なくとも樹脂成分を含有するインキを前記印刷法により印刷し、裏面層を形成する工程と、を有する感熱記録媒体の製造方法。 - 少なくとも電子供与性化合物を含む顔料成分を水に分散させた水分散インキを含浸可能なインキ受理層が表面に設けられた基材に、
版を用いた印刷法により前記水分散インキを前記インキ受理層に含浸させてインキ受理層と一体的に感熱発色層を形成する工程と、
前記基材の裏面に少なくとも樹脂成分を含有するインキを前記印刷法により印刷し裏面層を形成する工程を有する感熱記録媒体の製造方法。 - 前記感熱発色層を形成する工程の後に、前記裏面層を形成する工程を有する請求項2または請求項3記載の感熱記録媒体の製造方法。
- 前記少なくとも樹脂成分を含有するインキが水系インキである請求項4記載の感熱記録媒体の製造方法。
- 前記印刷法がグラビア印刷法である請求項2乃至請求項5のいずれか1記載の感熱記録媒体の製造方法。
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