JP2006103028A - 成形型 - Google Patents
成形型 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006103028A JP2006103028A JP2004289803A JP2004289803A JP2006103028A JP 2006103028 A JP2006103028 A JP 2006103028A JP 2004289803 A JP2004289803 A JP 2004289803A JP 2004289803 A JP2004289803 A JP 2004289803A JP 2006103028 A JP2006103028 A JP 2006103028A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- molding
- flow
- product
- land
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【課題】成形生地が型の外側へ流れ過ぎるのを抑制する必要のある成形型において、個取り数ないし生産性が低下するのを抑えることが可能な成形型を提供する。
【解決手段】互いに対向する分割型のパーティング部3にシート状の成形品を成形する型製品部4を設け、型製品部4にその一部として、成形生地が型の外側へ流れ過ぎるのを抑制するランド絞り部9を設けてなる成形型1において、前記ランド絞り部9に、成形生地の流れを斜め方向に誘導することにより型の外側へ向けての流れを抑制する平面あやめ状の溝部10を設けることにした。
【選択図】図1
【解決手段】互いに対向する分割型のパーティング部3にシート状の成形品を成形する型製品部4を設け、型製品部4にその一部として、成形生地が型の外側へ流れ過ぎるのを抑制するランド絞り部9を設けてなる成形型1において、前記ランド絞り部9に、成形生地の流れを斜め方向に誘導することにより型の外側へ向けての流れを抑制する平面あやめ状の溝部10を設けることにした。
【選択図】図1
Description
本発明は、パッキン等の成形技術に係る成形型に関するものである。
パッキン等の小型(小径)の成形品を成形する成形技術においては、一回の型成形にて成形品を多数成形する多数個取りの成形が行なわれており、この場合、成形品は、個数分の製品とこれらを繋ぐバリとよりなるシート状の成形品として成形される。また、このようなシート状の成形品を成形する成形型は、互いに対向する分割型のパーティング部にシート状の成形品を成形するための型製品部を有しており、分割型をプレス圧力にて型締めした状態で成形品を成形する(例えば特許文献1参照)。
図3は、その一例として、パッキンを多数個取りする圧縮成形型における一方の分割型である下型51の平面を示しており、そのパーティング部52には、パッキンを多数個取り(図では、2×3=6個取り)すべくシート状成形品を成形するための型製品部53が設けられている。
この型製品部53には、パッキンを成形するための環状の製品キャビティ空間54が個数分並んで設けられるとともに、成形生地の流動性を高める(生地の押し切り性を良くする)ための格子溝55が縦横方向に設けられている。
また、この型製品部53の外周縁部には、バリ付着防止溝56が設けられており、更にその外側にはブロック溝57が設けられている。このうち前者のバリ付着防止溝56は、シート状成形品における薄膜バリ部が離型時に型に付着したり倒れ込んで製品に付着したりするのを防止すべく意図的に太めのバリを成形するために設けられており、後者のブロック溝57は、フローした生地を吸収するために設けられている。
更にまた、格子溝55とブロック溝57の間には、ランド絞り部58が設けられている。このランド絞り部58は、生地が流動性の良いものである場合、この生地が型の外側へ流れ過ぎるのを抑制するために設けられており、図4の拡大断面に示すように、適宜の絞り作用を発揮するよう、格子溝55やバリ付着防止溝56よりも浅いランド状のものとして形成されている。
しかしながら、上記従来技術には、以下の不都合がある。
すなわち、上記したようにランド絞り部58は、絞りの距離を長くすることにより生地(ゴム)の内圧を高め、流れ不良の発生を抑制するものである。しかしながら、絞りの距離を長くすると、その占有スペース(平面積)が拡大することから、成形型の個取り数が落ちる可能性があり、よって生産性が低下する虞がある。
本発明は以上の点に鑑みて、成形生地が型の外側へ流れ過ぎるのを抑制する必要のある成形型において、個取り数ないし生産性が低下するのを抑えることが可能な成形型を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1による成形型は、互いに対向する分割型のパーティング部にシート状の成形品を成形する型製品部を設け、前記型製品部にその一部として、成形生地が型の外側へ流れ過ぎるのを抑制するランド絞り部を設けてなる成形型において、前記ランド絞り部に、成形生地の流れを斜め方向に誘導することにより型の外側へ向けての流れを抑制する平面あやめ状の溝部を設けたことを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2による成形型は、上記した請求項1の成形型において、シート状の成形品は、パッキン等の環状体を多数個取りするための成形品であることを特徴とするものである。
上記構成を備えた本発明の請求項1による成形型においては、上記ランド絞り部に、成形生地の流れを斜め方向に誘導することにより型の外側へ向けての流れを抑制する平面あやめ状の溝部が設けられているために、この平面あやめ状の溝部を成形生地が流れることによって、成形生地の流動スピードが抑制され、内圧が高められることになる。
成形するシート状の成形品としては、パッキン等の環状体を多数個取りするための成形品がメインとなるが(請求項2)、但し、これに限定されるものではない。
本発明は、以下の効果を奏する。
すなわち、本発明の請求項1による成形型においては、上記したようにランド絞り部に設けた平面あやめ状の溝部を成形生地が流れることによって、成形生地の流動スピードが抑制され、内圧が高められることから、成形生地の流れ過ぎによる成形不良が発生するのを抑えることができる。また、ランド絞り部のみを設けた場合と比較して占有スペース(平面積)が少なくて済むことから、生産性ないし多数個取りの場合の個取り数が低下するのを抑えることができる。
また、本発明の請求項2による成形型においては、成形するシート状の成形品としてパッキン等の環状体を多数個取りするための成形品を成形する成形型について、上記請求項1による作用効果を奏することができる。
尚、本発明には、以下の実施形態が含まれる。
(1)生地流動性が良い材料を成形する圧縮成形型(シート成形)で、外側への流れ過ぎを防止するため、成形型にランド絞り(ブロック溝と格子溝の間の部分)を設けている。この絞りの距離を長くすることによりゴムの内圧を高め、流れ不良の発生を抑制している。しかし、絞りの距離を長くすると成形型の個取りが落ちる可能性があり、生産性が減少する問題がある。
(2)そこで、本発明では、ランド絞りに台形溝をあや目状に加工し、外周側へ直線的に流動する生地を変化させて生地の流動スピードを抑制し内圧を高め、成形型の個取りを落さず流れ不良の発生を抑制する。
(3)この構成によれば、生地の流動を抑制することで流れ不良の低減ができ、また成形型の個取りが減少しないため、生産性の維持、向上が期待できる。
(2)そこで、本発明では、ランド絞りに台形溝をあや目状に加工し、外周側へ直線的に流動する生地を変化させて生地の流動スピードを抑制し内圧を高め、成形型の個取りを落さず流れ不良の発生を抑制する。
(3)この構成によれば、生地の流動を抑制することで流れ不良の低減ができ、また成形型の個取りが減少しないため、生産性の維持、向上が期待できる。
つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説明する。
図1は、本発明の実施例に係る成形型1を示しており、一層詳しくは、同成形型1における一方の分割型である下型2の平面を示している。この下型2は、図示しない上型とともに当該成形型1における分割型をなすものであって、両分割型のパーティング部は基本的に対称構造とされている。
当該成形型1は、パッキン等の環状体を多数個取りするゴム成形用の圧縮成形型であって、互いに対向する分割型すなわち上型および下型2のパーティング部3に、パッキン等の環状体を多数個取り(図では、2×3=6個取り)するシート状成形品を成形するための型製品部4が設けられている。
この型製品部4には、パッキンを成形するための環状の製品キャビティ空間5が個数分並んで設けられており、また、成形生地の流動性を高める(成形生地の押し切り性を良くする)ための格子溝6が縦横方向に設けられている。尚、製品キャビティ空間5が千鳥状に配置される場合には、格子溝6は設けられないことが多い。
また、型製品部4の外周縁部には、直線状を呈するバリ付着防止溝7が設けられており、更にその外側には同じく直線状のブロック溝8が設けられている。また、格子溝6とブロック溝8との間にはランド絞り部9が設けられている。このランド絞り部9は上記したように、成形生地が流動性の良いものである場合、この成形生地が型の外側へ流れ過ぎるのを抑制するために設けられており、図2の拡大断面に示すように、適宜の絞り作用を発揮するよう、格子溝6やバリ付着防止溝7よりも随分と浅いランド状のものとして形成されている。
また、当該成形型1においては特に、このランド絞り部9に、成形生地の流れを斜め方向に誘導することにより型1の外側へ向けての流れを抑制する平面あやめ(文目)状を呈する溝部10が設けられている。ここに斜め方向とは、型1の外側へ向けて流れる成形生地の流れ方向に対して交差する向きのことを云い、換言すると、上記したように型1の縦横方向に設けられる格子溝6に対して交差する向きのことを云う。
また、このあやめ状の溝部10は、複数の直線溝11の組み合わせよりなるもので、直線溝11はそれぞれ上記斜め方向に向けて設けられ、かつ互いに交差している。また部位によっては、格子溝6やバリ付着防止溝7と交差することもある。
また、図2に示したように、各直線溝11の断面形状は台形状とされており、その深さ寸法d1は例えば、断面三角形状を呈する格子溝6の深さ寸法d2が0.7mm、断面半円形状を呈するバリ付着防止溝7のアール寸法が0.5mmである場合、これらよりも小さな0.2mm程度とされている。また、左右の溝側面11aのなす角度θは60度前後が好適である。
上記構成を備えた成形型1によれば、上記したようにランド絞り部9にその一部として平面あやめ状を呈する溝部10が設けられ、この溝部10を成形生地が流れることによって、成形生地の流動スピードが抑制され、内圧が高められることから、成形生地の流れ過ぎによる成形不良が発生するのを有効に抑えることができる。また、ランド絞り部9のみを設けた従来技術と比較して占有スペース(平面積)が少なくて済むことから、多数個取りの場合の個取り数および生産性が低下するのを抑えることができる。
尚、本発明において、あやめ状の溝部10を構成する直線溝11の本数、配置や交差角度などは特に限定されるものではない。断面形状も特に限定されるものではない。
1 成形型
2 下型(分割型)
3 パーティング部
4 型製品部
5 製品キャビティ空間
6 格子溝
7 バリ付着防止溝
8 ブロック溝
9 ランド絞り部
10 あやめ状溝部
11 直線溝
11a 溝側面
2 下型(分割型)
3 パーティング部
4 型製品部
5 製品キャビティ空間
6 格子溝
7 バリ付着防止溝
8 ブロック溝
9 ランド絞り部
10 あやめ状溝部
11 直線溝
11a 溝側面
Claims (2)
- 互いに対向する分割型のパーティング部(3)にシート状の成形品を成形する型製品部(4)を設け、前記型製品部(4)にその一部として、成形生地が型の外側へ流れ過ぎるのを抑制するランド絞り部(9)を設けてなる成形型(1)において、
前記ランド絞り部(9)に、成形生地の流れを斜め方向に誘導することにより型の外側へ向けての流れを抑制する平面あやめ状の溝部(10)を設けたことを特徴とする分割型。 - 請求項1の成形型において、
シート状の成形品は、パッキン等の環状体を多数個取りするための成形品であることを特徴とする成形型。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004289803A JP2006103028A (ja) | 2004-10-01 | 2004-10-01 | 成形型 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004289803A JP2006103028A (ja) | 2004-10-01 | 2004-10-01 | 成形型 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006103028A true JP2006103028A (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=36373285
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004289803A Withdrawn JP2006103028A (ja) | 2004-10-01 | 2004-10-01 | 成形型 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006103028A (ja) |
-
2004
- 2004-10-01 JP JP2004289803A patent/JP2006103028A/ja not_active Withdrawn
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20140333022A1 (en) | Mat with Puzzle Function | |
JP3191100U (ja) | ガスケット | |
TW201532775A (zh) | 以覆液噴灑製程形塑光學透鏡的裝置和方法 | |
JP4895008B2 (ja) | ガスケットの成形型および製造方法 | |
JP2017013113A (ja) | 金属板材の成形方法及び金属板材の成形装置 | |
JP2006103028A (ja) | 成形型 | |
JP2016097512A5 (ja) | ||
CN104168533B (zh) | 振膜成型模具座及包含有该模具座的振膜成型模具 | |
JP2005138417A (ja) | 圧縮成形用金型 | |
CN210016637U (zh) | 用于制作振膜的模具及振膜 | |
JP2014116499A (ja) | リードフレーム及びその製造方法 | |
JP7058849B2 (ja) | 瓦用成形金型及び瓦成形形状 | |
CN107199278B (zh) | 冲压件成型方法 | |
CN205869236U (zh) | 一种排槽模具入子 | |
JP3844018B2 (ja) | 成形型 | |
CN113545102A (zh) | 孔形成部件、透气性部件及透气罩 | |
CN205735690U (zh) | 一种o型圈的模具 | |
JP5036455B2 (ja) | 衣料用パッドの製造方法 | |
CN207310328U (zh) | 一种高精度前模镶件 | |
JP2007313616A (ja) | 弾性被加工物の成形方法及びそれにより成形された弾性成形体 | |
JP3202801U (ja) | 貼紙防止シート | |
EP1773465B1 (en) | An air filter unit | |
JP6577744B2 (ja) | ガスケットの成形型及び製造方法並びにガスケット | |
JP6375919B2 (ja) | プレス金型装置 | |
JP3206597U (ja) | もなか皮の製造型 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20071204 |