JP3202801U - 貼紙防止シート - Google Patents
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Abstract
【課題】貼紙の剥離性を高め人体を傷つけ難くく且つ汚れを清掃しやすい安価な貼紙防止シートを提供する。【解決手段】素材配合を変えた熱可塑性樹脂の複数の層からなるシート材料の表層に型押し成形で行列配置された多数の微細な半球状突起部を横方向に詰めた構成として貼紙の剥離効果を高め且つ配置基準や断面形状を数値化する。突起部頂点P5を中心として半径P5−P6の円を描き垂線P6−P7を基準に中点P5に60度毎の補助線を引くと前記円との交点Q1、Q2、Q3、Q4が得られる。この時P5を中心に得られるP5−Q1−Q3三角形は正三角形であり上記円弧に接する六角形は正六角形である。【選択図】図7
Description
本考案は、主として屋外の設置物に付加されて違法な防止する貼紙防止シートの突起部の形状や配置規定に関するものである。
従来、電柱や屋外構築物等に違法な貼紙を防止する貼紙防止方法として様々な技術が知られている。則ち合成樹脂やゴム等のシート表面に錐状突起を設け剥離性物質を基材に含ませたもの(特許文献1参照)、表面全体に深いシボ模様を刻設したもの(特許文献2参照)凸状リブ表面にシリコンを塗布したもの(特許文献3参照)多数の突起部に表面にシリコンを塗布したもの(特許文献4参照)等である。
上記のように貼紙防止シ−トにはその表面に多数の突起や凹凸やシボ模様等を設ける、あるいは更にその基材自体に剥離性材を塗装あるいは含浸させる等の構成のものが殆どである。つまり貼紙防止シート表面に形成した突起により貼紙との接触面積を少なくして剥離しやすくするのであるが、合成樹脂やゴムのシート材表面に錐状や凸状の突起が多数形成されていることは人体特に幼児等の皮膚を傷つける恐れが有るばかりで無く、多数の凹部には微細な埃が溜りやすく汚れによる美感を損なうという難点があった。従って素材表面の貼紙防止用の突起を効果的に形成配置するためには最も剥離効果が高く且つなるべく人体を傷つけない形状や配置が求められるのであるが、このような観点から突起部の形状や配置条件を規定している事例が殆ど見られないという問題点があった。
本考案の目的は、このような従来の貼紙防止シートが有する難点を解消するもので、その目的とするところは、貼紙の剥離性の高い表面突起の平面的配置規定条件を幾何学的に明示すること及び極力人体を傷つけない突起断面形状と突起の高さを同様に規定することにある。また本シートは工業的手段により複製生産されるものであるので、金型加工や生産管理しやすく且つ安価に貼紙防止シートを供することにある。
(請求項1に記載の考案の特徴)
請求項1に記載の考案は、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール等の熱可塑性樹脂を底層、中間層にリサイクル材や色違い材を使用し表層に指定色材やバージン素材を使用する等、更に各層毎に可塑剤の添加率を変更させる等の複数層がらなる積層シート材とし、該積層材の表層に表面から見て半球状の多数の突起部が略同一の高さに行列配置されてなり、それ等突起部の半径をRとするとき頂点間距離は水平(行)方向に4R、垂直(列)方向に2R+1/2Rであり、隣接する行列頂点を結ぶ対角線の交点に別途突起部頂点が配置されている。この配置方法は単に縦列横列あるいは正六角形状に突起部が並ぶよりも突起部相互が横方向に密接に配置されることになり貼紙が該シート平面に接触し難くなり極めて有効な剥離効果を有することにより課題を解決している。
請求項1に記載の考案は、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニール等の熱可塑性樹脂を底層、中間層にリサイクル材や色違い材を使用し表層に指定色材やバージン素材を使用する等、更に各層毎に可塑剤の添加率を変更させる等の複数層がらなる積層シート材とし、該積層材の表層に表面から見て半球状の多数の突起部が略同一の高さに行列配置されてなり、それ等突起部の半径をRとするとき頂点間距離は水平(行)方向に4R、垂直(列)方向に2R+1/2Rであり、隣接する行列頂点を結ぶ対角線の交点に別途突起部頂点が配置されている。この配置方法は単に縦列横列あるいは正六角形状に突起部が並ぶよりも突起部相互が横方向に密接に配置されることになり貼紙が該シート平面に接触し難くなり極めて有効な剥離効果を有することにより課題を解決している。
(請求項2に記載の考案の特徴)
請求項2に記載の考案によれば、前記積層シート材を側断面方向から見てシート表面に形成された半球状凸部のシート平面部からの高さ寸法をHとしたとき、該半球状凸部半径寸法はRでありHはRと同等あるいはそれ以下の寸法であり、Rの寸法は1.0mmから1.6mmの範囲であることを特徴としている。従って該突起部頂点は微細な半球が適宜な間隔を空けて連続配置されているので鋭角的先端部あるいは溝部分が一切存在せず例え人間が接触した場合でも皮膚を傷つけることはなくまた突起部は高さが低くかつ型押し成形であるので表面は滑らかである構成とすることにより課題を解決している。
請求項2に記載の考案によれば、前記積層シート材を側断面方向から見てシート表面に形成された半球状凸部のシート平面部からの高さ寸法をHとしたとき、該半球状凸部半径寸法はRでありHはRと同等あるいはそれ以下の寸法であり、Rの寸法は1.0mmから1.6mmの範囲であることを特徴としている。従って該突起部頂点は微細な半球が適宜な間隔を空けて連続配置されているので鋭角的先端部あるいは溝部分が一切存在せず例え人間が接触した場合でも皮膚を傷つけることはなくまた突起部は高さが低くかつ型押し成形であるので表面は滑らかである構成とすることにより課題を解決している。
上述のように本考案の貼紙防止シートは熱可塑性樹脂製のシート材でありながら複数層からなる積層構造を有するので、素材構成や可塑剤の添加率を各層毎に自在に変更させて柔軟でありながら容易にめくれたり皺が発生し難い剛性を具備させることができるものである。また熱可塑性樹脂の複数の層からなる材料を型押し加工する製造方法であるから幅広で長尺なシートを成形加工するのが可能であり、また凹部がなく微細な凸部のみで表層が構成されているので汚れや水溶物がこびりつきにくくまた耐水性素材であるので掃除機や水拭きがしやすく極めて衛生的であるとともに裏面が平滑であるため設置物との接地面積が大きく施工が容易である。更に突起物の断面形状や配置基準が明確であるので貼紙の剥離効果を実験確認しやすく、貼紙の接着剤の違いによる設計条件設定もデータ化や把握しやすくなる利点がある。すなわち突起物配置による貼紙防止機能とは貼紙接着面との接触面積あるいは接着力を極小化することではあるが、本考案の突起部の断面形状及び配置形状規定により剥離効果が高く且つ人体に優しく保守管理の容易な貼紙防止シートを安価に提供することができる。
以下、添付図面に従って一実施例を説明する。1は複数の層からなる熱可塑性樹脂製シートで表層に多数の半球状突起部が型押し成形された本材である。5は本材シートの平滑面であり、6は型押し成形された半球状突起部であり7は該突起部の中心部頂点である。〔図1〕は本材シートの表層側平面の一部分を分割して拡大した平面図である。
〔図2〕は前記平面図上において、水平方向に行配置されている半球状凸部中心を結ぶ中心線で切断したときの切断面を底面側から見た前記平面図と同一拡大率の拡大切断面図である。本材の熱可塑性シートは複数層から成る積層材であり、2は表層、3は中間層、4は基層であることを示しており、6は突起部、該突起部中央の最高点が7頂点であり、半球状突起部以外の間隙部分は5平滑面であることが分かる。
〔図3〕は〔図1〕の左側面図である。
〔図6〕は前記〔図1〕平面図と同一部分、同一拡大率の平面図における半球状突起部の配置規定図である。Xは該半球状突起部中心頂点点を通る垂直線であり、前記半球の半径寸法をRとしたとき4R分の間隔を空けて一直線に該半球状突起部を並置して行配置とする。Yは該半球状突起部中心点を通る水平線であり、前記半球の半径寸法の1/2すなわち1/2R分の間隔を空けて一直線に該半球状凸部を並置して列配置とする。上記基準で配置された突起部頂点、例えばP1、P2、P3、P4を結ぶ2本の対角線の交点は只一であり、該交点P5に該半球状頂点を再配置できる。すなわち前記隣接する4頂点と該頂点間の対角線の交点上の頂点は一つの突起部頂点配置基準ユニットに相当し、該ユニットを繰り返すことにより本考案の貼紙防止シートにおける半球状突起部頂点の配置が完成する。
〔図4〕は〔図6〕における上記、突起部頂点配置基準ユニットの拡大図である。
〔図5〕は〔図4〕におけるB−B’線断面図であり突起部高さの規定図である。
〔図7〕は〔図4〕に基づく突起部頂点配置基準ユニットの特徴を説明する本案シ−ト平面拡大図による説明図である。すなわち突起部頂点P5を中心として半径P5−P6の円を描き垂線P6−P7を基準に中点P5に60度毎の補助線を引くと前記円との交点Q1、Q2、Q3、Q4が得られる。この時P5を中心に得られるP5−Q1−Q3三角形は正三角形であり上記円弧に接する六角形は正六角形である。しかしながら本考案に基づいて規定されたP1−P3及びP2−P4の位置すなわちX=1及びX=2である垂直(行)線はいずれも前記正六角形の内側に位置している。上述のように本考案では突起部頂点の結ぶ補助線が縦長の六角形を構成するように配置されている。つまり任意の面積に突起部頂点を配置する場合に一般的な正方形や正六角形配置ではなく横方向に該頂点を詰めた配置とし貼紙接着面上の接点数を横方向に増やして貼紙の剥離性を向上させている。
1 貼紙防止シート本体
2 表層
3 中間層
4 基層
5 平面部
6 突起部
7 頂点
2 表層
3 中間層
4 基層
5 平面部
6 突起部
7 頂点
Claims (2)
- 表面に複数個の突起部を備えた合成樹脂シート製の貼紙防止シートにおいて、前記合成樹脂シートが素材配合率を各層毎に変えた熱可塑性樹脂の複数の層からなるシート材であり略同一の高さに型押し成形されてなる前記表層突起部の各々は、前記合成樹脂シート表面から見て中心点が頂点となる円形であり前記シート表面の水平線上の行方向と垂直線上の列方向に配置され、前記各突起部の半径をRと表すとき前記行方向には行ごとにX(X≧2)個の突起部が4R間隔でX列分配置され、前記列方向には列ごとにY(Y≧2)個の突起部が2R+1/2R間隔でY列配置され、隣接する前記行間及び列間の交点を結ぶ2本の対角線の交点に半径Rの前記突起部が配置されてなることを特徴とする貼紙防止シート。
- 前記表層に成形された前記突起部の各々は、前記合成樹脂シートを側断面方向から見て中心線上に頂点を持つ半径Rの半円状であり前記突起部頂点の前記表層平面からの高さをHと表すときH≦RでありR=1.0mmから1.6mmの範囲であることを特徴とする請求項1記載の貼紙防止シート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015006362U JP3202801U (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 貼紙防止シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015006362U JP3202801U (ja) | 2015-11-30 | 2015-11-30 | 貼紙防止シート |
Publications (1)
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JP3202801U true JP3202801U (ja) | 2016-02-25 |
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JP (1) | JP3202801U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110000987A (zh) * | 2019-04-25 | 2019-07-12 | 深圳市新世纪自动化科技有限公司 | 热压防粘垫及其制备方法、成型模具和锂电池热压装置 |
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2015
- 2015-11-30 JP JP2015006362U patent/JP3202801U/ja not_active Expired - Fee Related
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