JP2006102982A - 液体吐出ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】多数の電気配線の接続構造を効率的に形成し、生産性、精度を向上させるとともに接続の安定化を図る。
【解決手段】液体を吐出する複数の吐出口と、前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側の面に設けられ、前記複数の圧力室をそれぞれ変形する圧電素子と、前記圧電素子に関して前記圧力室とは反対側に形成され、前記複数の圧力室にそれぞれ液体を供給する共通液室と、前記圧電素子が取り付けられる面に略垂直に立ち上がり、前記共通液室を貫通して前記圧電素子と電気的に接続する電気配線とを有し、前記電気配線は、ワイヤーで形成される。
【選択図】 図5

Description

本発明は、液体吐出ヘッド及びその製造方法に係り、特に、高密度化された液体吐出ヘッドにおける電気配線の接続技術に関する。
従来より、画像形成装置として、多数のノズル(吐出口)を配列させたインクジェットヘッド(液体吐出ヘッド)を有し 、このインクジェットヘッドと被記録媒体を相対的に移動させながら、ノズルから被記録媒体に向けてインクを吐出することにより、被記録媒体上に画像を記録するインクジェットプリンタ(インクジェット記録装置)が知られている。
このようなインクジェットプリンタは、インクタンクからインク供給路を介して圧力室にインクを供給し、画像データに応じた電気信号を圧電素子に付与して圧電素子を駆動することにより、圧力室の一部を構成する振動板を変形させて、圧力室の容積を減少させ、圧力室内のインクをノズルから液滴として吐出するようになっている。
このようにインクジェットプリンタにおいては、ノズルから吐出されたインクによって形成されるドットを組み合わせることによって被記録媒体上に1つの画像が形成される。近年、インクジェットプリンタにおいても写真プリント並みの高画質な画像を形成することが望まれている。これに対して、ノズル径を小さくしてノズルから吐出されるインク液滴を小さくするとともに、ノズルを高密度に配列して単位面積あたりの画素数を多くすることによって高画質を実現することが考えられている。
また、ノズルを高密度配列するためには、ノズルを駆動するための電気配線の構造や電極との接続方法を工夫する必要がある。従来、これに関して様々な提案がなされている。
例えば、圧電素子側にノズルを配置し、さらにアルミプラグが積層を貫通する構成を採用し、シリコンのフォトエッチングでヘッドを形成することにより高密度化、低コスト化を実現しようとしたものが知られている(例えば、特許文献1等参照)。
また、例えば、インク供給板に焼結ステンレス鋼などの多数の小さな内部接続された孔を有する多孔質材を用いることでこの部分のインクの通過を可能とし、リフィル性、インク調合性、濾過性に優れたインクジェットヘッドを実現しようとしたものが知られている(例えば、特許文献2等参照)。
また、例えば、圧電素子とは反対側の領域に設けた実装部に駆動用配線を接続することで構造の簡略化を図るようにしたものが知られている(例えば、特許文献3等参照)。
特開2000−289201号公報 特表2003−512211号公報 特開2003−136721号公報
しかしながら、例えば上記特許文献1に記載のものでは、アルミプラグが積層を貫通する構成を採用しているが、シリコンのフォトエッチングなので、深い電極の形成やヘッドの大型化が難しいという問題がある。
また、上記特許文献2に記載のものでは、絶縁板の両面にバンプを形成し、弾性パッドで圧電素子を加圧して電極を取り出す構造を採用しているが、高密度化が難しく、接続も不安定になりやすいという問題がある。
さらに、上記特許文献3に記載のものでは、開示された配線パターンやワイヤーボンディングによる接続、薄膜での電極取り出しなので、細く深い配線を形成するのは難しいという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、多数の電気配線の接続構造を効率的に形成し、生産性、精度を向上させるとともに接続の安定化を図った液体吐出ヘッド及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、液体を吐出する複数の吐出口と、前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側の面に設けられ、前記複数の圧力室をそれぞれ変形する圧電素子と、前記圧電素子に関して前記圧力室とは反対側に形成され、前記複数の圧力室にそれぞれ液体を供給する共通液室と、前記圧電素子が取り付けられる面に略垂直に立ち上がり、前記共通液室を貫通して前記圧電素子と電気的に接続する電気配線とを有し、前記電気配線は、ワイヤーで形成されたことを特徴とする液体吐出ヘッドを提供する。
これにより、一度に多数の柱状の電気配線を一括して形成することができ、多数の電気配線の接続構造を効率的に形成することができ、生産性の向上を図ることができるとともに、精度向上及び接続の安定化を達成することができる。
また、請求項2に示すように、前記電気配線は、間に犠牲層を挟み所定間隔を有して複数重ねられたベースプレートに設けられた孔にワイヤーを通し、所定位置を前記ベースプレートに略平行な面で切断し、前記犠牲層を除去して形成されたことを特徴とする。
これにより、効率的にプレートから柱状の電気配線となるべき突起物を形成することができる。
また、請求項3に示すように、前記電気配線と電気的に接続する前記圧電素子の接続部が、凹形状を有することを特徴とする。
これにより、電気配線となるべきワイヤーの誘い込みが容易化し、電極接続部のアライメント精度が向上する。
また、請求項4に示すように、前記接続部の前記電気配線に対する反対側に空間が形成されていることを特徴とする。
これにより、接合時の加圧力を緩和し、予圧効果により弾性を保持し、接続安定化を図ることができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、所定位置に孔が形成されたベースプレートを所定間隔を有して複数重ね、前記孔にワイヤーを通す工程と、前記ベースプレート間に犠牲層を形成する工程と、前記犠牲層の所定位置において前記ベースプレートに略平行な面で切断する工程と、前記犠牲層を溶解除去して、前記ベースプレートに対して略垂直に延びる電気配線となるワイヤーを有する液体吐出ヘッドの上層部を形成する工程と、別途形成された圧電素子、吐出口を有する圧力室を含む液体吐出ヘッドの下層部の前記ワイヤーの先端部が接続する電極接続部に導電剤を付与する工程と、前記上層部と前記下層部を接合して、前記電極接続部から前記圧電素子に対して略垂直に立ち上がり、前記圧力室の上部に形成される共通液室を貫通する電気配線を前記ワイヤーで形成する工程と、を含むことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法を提供する。
これにより、一度に多数の柱状の電気配線を一括して形成することができ、多数の電気配線の接続構造を効率的に形成することができ、生産性の向上を図ることができるとともに、精度向上及び接続の安定化を達成することができる。
また、請求項6に示すように、前記ワイヤーの断面形状を、長辺と短辺との比が1.1以上となるようにしたことを特徴とする。
これにより、共通液室における液体の気泡排除性を高めることができる。
以上説明したように、本発明に係る液体吐出ヘッド及びその製造方法によれば、一度に多数の柱状の電気配線を一括して形成することができ、多数の電気配線の接続構造を効率的に形成することができ、生産性の向上を図ることができるとともに、精度向上及び接続の安定化を達成することが可能となる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係る液体吐出ヘッド及びその製造方法について詳細に説明する。
図1は、本発明に係る液体吐出ヘッドを有する画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。
図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド(液体吐出ヘッド)12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排紙する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(図示省略)が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面に対向する位置には吸着チャンバー34が設けられており、この吸着チャンバー34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。 ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。
図2に示すように、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
また本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
次に、印字ヘッド(液体吐出ヘッド)のノズル(液体吐出口)の配置について説明する。インク色毎に設けられている各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを表すものとし、図3に印字ヘッド50の平面透視図を示す。
図3に示すように、本実施形態の印字ヘッド50は、インクを液滴として吐出するノズル51、インクを吐出する際インクに圧力を付与する圧力室52、図3では図示を省略した共通流路から圧力室52にインクを供給するインク供給口53を含んで構成される圧力室ユニット54が千鳥状の2次元マトリクス状に配列され、ノズル51の高密度化が図られている。
図3に示す例においては、各圧力室52を上方から見た場合に、その平面形状は概略平行四辺形の形状をしているが、圧力室52の平面形状はこのような平行四辺形に限定されるものではない。圧力室52には、図3に示すように、その対角線の一方の端にノズル51が形成され、他方の端にインク供給口53が設けられている。
また、図4は他の印字ヘッドの構造例を示す平面透視図である。図4に示すように、複数の短尺ヘッド50’を2次元の千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、これらの複数の短尺ヘッド50’全体で印字媒体の全幅に対応する長さとなるようにして1つの長尺のフルラインヘッドを構成するようにしてもよい。
図5は、第1実施形態に係る印字ヘッド50の一部を拡大して示す断面図である。
図5に示すように、本実施形態の印字ヘッド50においては、ノズル51と連通する圧力室52の上面は振動板56で構成され、振動板56の上側には圧電素子58が形成されその上面には圧電素子58を駆動する個別電極57が形成されている。そして振動板56の上側に、圧力室52にインクを供給する共通液室55が形成されている。
圧力室52のノズル51と連通する側とは反対側の角部にインク供給口53が形成され、ここからインク供給路53aが横に延び、その先は振動板56に形成された開口を通じて共通液室55と連通し、この開口部にインクの逆流を制限するための供給絞り53bが形成されている。
また、圧電素子58を駆動する個別電極57に駆動信号を供給するための電気配線(エレキ柱)60が、個別電極57から圧力室52の横に引き出されて形成された電極パッド59から、圧電素子58を含む面に対して略垂直に立ち上がるように、かつ共通液室55を貫通して形成されている。
また、圧力室52内の圧力を検出するための圧力センサとして機能するセンサプレート62が圧力室52の底面を形成するように配置されている。センサプレート62としては、例えばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)をステンレスに積層したものなどが好適に用いられる。そしてこのセンサプレート62から圧力検出信号を取り出すための電気配線(センサ柱)64が、センサプレート62に設けられた電極パッド62aから略垂直に立ち上がるように、かつエレキ柱60と同様に共通液室55を貫通してPVDFの表裏それぞれに対応して形成されている。
共通液室55の上部には、ベースプレート66及び多層フレキシブルケーブル68が配置され、エレキ柱60及びセンサ柱64はそれぞれ電極パッド68a及び68bによって多層フレキシブルケーブル68に接続している。
また、エレキ柱60の圧電素子58と接続する側の電極パッド59、及びセンサ柱64のセンサプレート62と接続する側の電極パッド62aは、それぞれ図に示すように、中央が凹むように丸みをもった形状(すり鉢状)となっている。このため、後述するようにエレキ柱60、センサ柱64をそれぞれ電極パッド59、62aに接続する際のセルフアライメントが可能であり、容易に位置決め、誘い込みができ、位置精度良く確実に接着が行われる。
さらに、エレキ柱60が接続される電極パッド59の下側の部分には開口70(逃げ部)が形成され、またセンサ柱64が接着される電極パッド62aの下側の部分にはハーフエッチングによる逃げ部72が形成されている。このように、柱状の電気配線(エレキ柱60、センサ柱64)の対向面に逃げ構造が形成されているため、エレキ柱60及びセンサ柱64を接続する際、電極パッド59、62aの中央凹部の丸み形状によりエレキ柱60及びセンサ柱64を誘い込みながらその接合圧力を緩和し、各電気配線(エレキ柱60、センサ柱64)に予圧をかけて弾性を保持することができる。
なお、図では表示を省略したが、共通液室55内の圧電素子58や振動板56及び電気配線(エレキ柱60、センサ柱64)のインクと接触する部分には絶縁、保護膜が形成されている。
次に、このような印字ヘッド50の製造方法を、図6のフローチャートに沿って説明する。
図6は、本実施形態における印字ヘッド50の製造方法を順を追って示したフローチャートである。まず、図6のステップS100において、電気配線(エレキ柱60、センサ柱64)を形成すべき位置に孔を形成し、孔の内部に絶縁処理を施した複数のベースプレートを所定間隔を有して重ねて保持し、各孔にワイヤー(導電性ワイヤー)を通す。ワイヤーの断面形状は必ずしも円形ではなく、気泡排除性を高めるためインクの流れ方向に長い形状としてもよい。例えば、ワイヤー断面を角部に丸みを有する概略長方形(あるいは楕円形)とし、その長辺と短辺(あるいは長軸と短軸)の比を1.1以上とすることが好ましい。
次に、ステップS110において、所定間隔を有して重ねて保持されたベースプレート間にワイヤーを固定するための接着剤を塗布してから犠牲層としてのワックスを充填する。図7に、ベースプレート間に犠牲層としてのワックスを入れた状態を示す。図7に示すように、ベースプレート66は、所定間隔を持って保持され、電気配線形成用の孔66a、66bにそれぞれ電気配線(エレキ柱60、センサ柱64)となるワイヤー74が通され、ベースプレート66間に犠牲層76となるワックスが充填されている。
次に、ステップS120において、図7に一点鎖線で示したような、所定の位置でベースプレート66に平行にダイサで切断する。このとき、ワイヤー74をベースプレート66から上側(後で接続する圧電素子とは反対側)にも突出するようにダイシングすれば多層フレキシブルケーブルとの接続が容易となる。次に、ステップS130において、図7に符号U1、U2で示すような、各切断された部分に対し、その犠牲層76を溶解して除去する。
次に、ステップS140において、犠牲層76を除去してベースプレート66にワイヤー74が通された状態のものに対し、その上側に多層フレキシブルケーブルを接合して、印字ヘッド50の上層部を形成するとともに、別途形成した圧力室等を含む印字ヘッド50の下層部の電極接続部に対して導電性接着剤を塗布して接合の準備をする。
またこのとき、エレキ柱60とセンサ柱64とでは接合時の長さが異なるため、接合前に長さを揃えるようにしておく。その方法は特に限定はされず、例えば、犠牲層除去前にそれぞれの長さになるように研磨等してもよいし、あるいはダイサで切断する際、エレキ柱60の部分とセンサ柱64の部分で切断する位置を変えるようにしてもよい。
そして次のステップS150において、図5に示すように、ベースプレート66を含む印字ヘッド50の上層部Uを圧力室52を含む印字ヘッド50の下層部Lに接合する。
このとき、エレキ柱60の先端部は電極パッド59に接合し、センサ柱64の先端部は電極パッド62aと接合するが、前述したように、各電極パッド59、62aはそれぞれすり鉢状をしており、容易に誘い込みが行われ、位置精度良く接合が行われる。さらに、各電極接合部の下側には、逃げ構造(逃げ部70、72)が形成されているため、接合の圧力を緩和し、各電気配線(エレキ柱60、センサ柱64)に対して予圧をかけて弾性を保持するため接続が安定化する。
次に、ステップS160において、熱風乾燥により導電性接着剤を乾燥させる。そして最後にステップS170において、共通液室55内等を絶縁、保護するためのコート剤を供給する。これらの熱風乾燥やコート剤の供給には、印字ヘッド50のインクの循環供給系を利用することが好ましい。
このように、本実施形態によれば、ベースプレートを複数重ねてワイヤーを通したものを切断することで同じ形状をした電気配線が一度に多数形成することができ、生産効率が向上する。
なお、ワイヤー74と電極接続部との接続には導電性接着剤のほか、電気接続部にハンダなどを付与しておき、加熱融着してもよい。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
上で説明した第1実施形態は、図5に示したように柱状の電気配線(エレキ柱60、センサ柱64)が共通液室55の中を直接貫通していたが、これから説明する第2実施形態は、共通液室を複数の支流に分ける隔壁を積層基板で形成し、その隔壁の中にワイヤーを通して切断することによって同様に柱状の電気配線を形成するものである。本実施形態では、このように積層された共通液室の隔壁中に電気配線を形成するため、その強度を向上させることができる。
図8に、本実施形態の印字ヘッド150の一部を拡大して平面透視図として示す。
本実施形態の印字ヘッド150は、各種プレート部材を多数積層することによって形成される。
図8に示すように、印字ヘッド150には、ノズル151と供給口153を有する平行四辺形状の圧力室152が千鳥状の2次元マトリクス状に並んでいる。圧力室152のノズル151が形成される面(底面)に対向する面(天面)は共通電極を兼ねる振動板156で構成され、振動板156の上には圧力室152の形状に合わせて圧電素子(ピエゾ)158が形成され、その上に個別電極157が形成されている。
個別電極157から配線がノズル151側端部から圧力室152の外側に引き出され、電極接続部としての電極パッド159が形成されている。この電極パッド159から、圧電素子158(を取り付ける面)に対して略垂直に立ち上がるように柱状の電気配線(エレキ柱)160が形成される。
また、この柱状の電気配線160を形成するために、波状に図の上下方向に延びた複数の細い帯状の梁部80aを、(図示は省略するが)その両端で連結した流路プレート80が積層されている。この流路プレート80を積層して形成される各梁部80aの間の空間が、各圧力室152にインクを供給するための共通液室155分けた支流80bを形成する。そして、梁部80aが積層されて共通液室155としての支流80bの隔壁が形成され、この隔壁を貫通して柱状の電気配線(エレキ柱)160が形成される。
また、圧力室152の一方の隅に形成されたインク供給口153からインク流路153aが延び、その先端に支流80b(共通液室155)からインクの供給を受ける供給絞り153bが形成されている。なお、図には破線で下側にのみ表示したが、支流80bの(図の上下)両端は、図の左右方向に延びて配置されたインク供給流路の本流82と接続している。インク供給流路の本流63には、図示しないインクタンクからインクが供給され、本流82から各支流80bにインクが供給される。また、支流80bから各圧力室152毎に設けられた供給絞り153bを介してインク供給口153から圧力室152にインクが供給されるようになっている。
また、圧力室152の下側には圧力室152内の圧力を検出してインクの吐出状態を検知するためのセンサプレート162が配置され、その圧力室152の外側の部分に電極パッド162aが形成され、ここから検出信号を取り出すための電気配線(センサ柱)164が、前述したエレキ柱160と同様にセンサプレート162に略垂直に配設されている。
また、印字ヘッド150を形成するこれらの積層構造については、以下詳細に説明するが、圧電素子(ピエゾ)158の上には、圧電体(ピエゾ)158を覆ってインクから保護し、インクから分離して圧電素子158の駆動を安定にし、ダンピング特性を持たせてクロストークを軽減するためのピエゾカバー84が配置されている。
次に、図9及び図10を用いて印字ヘッド150の積層構造について説明する。
図9は、図8を図8中の矢印A1方向から見た透視側面図であり、図10は、図8を図8中の矢印A2方向から見た分解透視側面図である。
図9及び図10を参照して、まず印字ヘッド150の最下層には、ノズル151が形成されたノズルプレート151aが配置されている。ノズルプレート151aは、例えば、ステンレスの薄板を半抜きでプレス後に研磨したものや、ニッケル電鋳したもの、ポリイミドにエキシマレーザでアブレーション加工したものなどに撥液処理を施したものである。また、ノズル151はインク吐出側(外側)に行く程径が小さくなるように逆テーパ状に形成されている。
次に、ノズルプレート151aの上には、圧力室152内の圧力を検出するためのセンサプレート162が積層される。センサプレート162には、圧力室152とノズル151を連通するノズル流路151bが形成されている。センサプレート162としては、たとえばPVDF(ポリフッ化ビニリデン)をステンレスに積層したものなどが好適に用いられる。また、センサプレート162には、検出信号を取り出すための電気配線としてのセンサ柱164との接続部である電極パッド162a(図8参照)がPVDFの表裏それぞれに対応して形成されている。
センサプレート162の上には、圧力室152を形成する圧力室プレート154が積層される。圧力室プレート154としては、例えば、ステンレスを多段エッチングしたり、ステンレスを両面エッチングしたものを積層したりして形成したものが用いられる。圧力室プレート154には、圧力室152及び供給絞り153bとなる開口、センサ柱164のための孔(スルーホール)154a及び接着する際の余剰な接着剤がはみ出して圧力室152や供給絞り153b等を塞いだりしないように接着剤を逃がすための接着剤逃がし溝等(図示省略)などが必要に応じて形成される。
次に、圧力室プレート154の上には、振動板156がエポキシ接着等で積層される。また、振動板156の上には圧力室152に対応する位置に圧電素子(ピエゾ)158が形成される。圧電素子158は、焼成研磨したものにスパッタで共通電極を付けてから機械分離して使用する。また、図示は省略するが、振動板156には、供給絞り153b用の孔、センサ柱164用の孔が形成される。また、圧電素子158の上には個別電極157が形成され、これから電極パッド159(図8参照)が絶縁層の上に引き出されて形成される。
次に、圧電素子158が形成された振動板156の上には、ピエゾカバー84が積層される。ピエゾカバー84は、例えば、ステンレスの薄板をウエットエッチングで、特に圧電素子158の位置に対応する部分84aはハーフエッチングして半抜き構造とし、積層したときに圧電素子158を逃げるようにする。またピエゾカバー84には、供給口153用の孔や、エレキ柱160及びセンサ柱162用の孔が形成される(図示省略)。
なお、ピエゾカバー84の圧電素子158の位置に対応する部分84aをハーフエッチングするのは、前にも述べたが、圧電素子158を覆ってインクから保護するためと、インクから分離して圧電素子158の駆動を安定にし、さらにダンピング特性を持たせてクロストークを軽減するためである。
ピエゾカバー84の上には、柱状の電気配線であるエレキ柱160及びセンサ柱164用の空洞部が形成されるとともに、インク供給流路の支流80b用の空間を形成する流路プレート80が積層される。流路プレート80は、例えば、ステンレスの薄板をウエットエッチングして形成される。流路プレート80は、図8に示すように、細長い波形の梁部80aを多数並べてその両端を連結して(図示省略)1枚のプレートとしたものであり、梁部80aの間の空間が支流80b(共通液室155)となるように積層される。従って、共通液室は圧力室152のノズル151側とは反対側に形成されることになる。
流路プレート80には、各梁部80a中にエレキ柱160用の孔80c及びセンサ柱164用の孔80dが形成されている。
流路プレート80の上には、本流82及び支流80bを密閉する役割を果たすプレート166aが積層され、さらにその上には本流82を密閉するためのプレート166bが積層され、これら2枚のプレートがベースプレート166を構成する。本流82を密閉するためのプレート166bは、積層プレート全体を温調制御するためのヒータをも兼用するようにしてもよい。また、これらのプレート166a及び166bには、それぞれエレキ柱160及びセンサ柱164用のワイヤーを通すための孔が形成される。
印字ヘッド150は、以上のような積層構造を有している。なお、後述するが、この上には、ドライバICなどが実装された多層フレキシブルケーブルで構成される電装基板が接合される。
以下、このような印字ヘッド150の製造方法について説明する。
まず、流路プレート80及びベースプレート166を構成する支流、本流の密閉用のプレート166a、166bにそれぞれエレキ柱160用及びセンサ柱164用のワイヤーを通すための孔を開け、流路プレート80とベースプレート166を積層する。次に、この流路プレート80を接合したベースプレート166を所定の間隔を開けて保持し、上記孔にワイヤー(導電性ワイヤー)74を通し、ベースプレート166間に犠牲層176としてのワックスを充填する。
図11に、ベースプレート166と流路プレート80を接合し、ワイヤー174を通して、その間に犠牲層176を形成した様子を示す。次に、図11に一点鎖線で示すように、ベースプレート166に平行に犠牲層176をダイサで切断する。切断後、図12に示すように、犠牲層176を溶解して除去する。
次に、図12示すように形成された印字ヘッド150の上層部と、別途形成された圧力室152等からなる印字ヘッド150の下層部とを図13に示すように接合する。
図13に示すように、エレキ柱160となるべきワイヤー74は、圧電素子158上の個別電極157から引き出された電極パッド159に接着され、センサ柱164となるべきワイヤー174は、センサプレート162上に形成された電極パッド162aに接着される。
このとき、エレキ柱160となるワイヤー174が接着される電極パッド159の部分及び、センサ柱164となるワイヤー174が接着される電極パッド162aの部分は、それぞれ図13に示すように中央が凹むように丸みをもった形状(すり鉢状)となっているため、セルフアライメントが可能であり、容易に位置決め、誘い込みができ、位置精度良く確実に接着が行われる。
さらにこのとき、エレキ柱160となるワイヤー174が接着される電極パッド159の下側の圧力室プレート154は開口170(逃げ部)が形成されている。また同様に、センサ柱164となるワイヤー174が接着される電極パッド162aの下側のセンサプレート162には、ハーフエッチングによる逃げ部172が形成されている。
このように柱状の電気配線となる取り出し電極(エレキ柱160及びセンサ柱164)の対向面には、逃げ構造が形成されているため、ワイヤー174、174を電極159、162aに接続する際、上述した電極パッド159、162aの中央凹部の丸み形状によりワイヤー174、174の先端を誘い込みながら、その接合圧力を緩和し、取り出し電極に予圧をかけて弾性を保持することができ、接続安定化を図ることができる。
最後にベースプレート166の上に多層フレキシブルケーブル168を取り付けることにより、図13に示すような印字ヘッド150が形成される。本実施形態の場合、ワイヤーを共通流路の隔壁内を通して切断して電気配線を形成するようにしたため、多数の電気配線を一括して同時に効率良く形成することができるとともに、柱状の電気配線の強度を向上させることができる。
以上、本発明の液体吐出ヘッド及びその製造方法について詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
本発明に係る液体吐出ヘッドを有する画像形成装置としてのインクジェット記録装置の第1実施形態の概略を示す全体構成図である。 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図である。 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図である。 印字ヘッドの他の例を示す平面図である。 本発明の第1実施形態の印字ヘッドの一部を拡大して示す断面図である。 本実施形態の印字ヘッドの製造方法を示すフローチャートである。 本実施形態の印字ヘッド製造方法において、ベースプレートにワイヤーを通して犠牲層を形成した様子を示す断面図である。 本発明の第2実施形態に係る印字ヘッドの一部を拡大して示す平面透視図である。 図8の印字ヘッドを矢印A1の方向から見た透視側面図である。 図8の印字ヘッドを矢印A2の方向から見た分解透視側面図である。本実施形態の印字ヘッド製造工程を示すフローチャートである。 ベースプレートに流路プレートを接合しワイヤーを通した状態を示す断面図である。 図11に示す部材を切断し犠牲層を除去した様子を示す断面図である。 第2実施形態に係り印字ヘッドの一部を拡大して示す断面図である。
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール処理部、22…吸着ベルト搬送部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、50…印字ヘッド、50A…ノズル面、51…ノズル、51a…ノズル流路、52…圧力室、53…インク供給口、54…圧力室ユニット、55…共通液室、56…振動板(共通電極)、57…個別電極、58…圧電体(ピエゾ)、59…電極パッド、60…電気配線(エレキ柱)、62…センサプレート、64…電気配線(センサ柱)、66…ベースプレート、68…多層フレキシブルケーブル、70…開口(逃げ部)、72…逃げ部、74…ワイヤー(導電性ワイヤー)


Claims (6)

  1. 液体を吐出する複数の吐出口と、
    前記複数の吐出口のそれぞれと連通する複数の圧力室と、
    前記圧力室の前記吐出口が形成される側とは反対側の面に設けられ、前記複数の圧力室をそれぞれ変形する圧電素子と、
    前記圧電素子に関して前記圧力室とは反対側に形成され、前記複数の圧力室にそれぞれ液体を供給する共通液室と、
    前記圧電素子が取り付けられる面に略垂直に立ち上がり、前記共通液室を貫通して前記圧電素子と電気的に接続する電気配線とを有し、
    前記電気配線は、ワイヤーで形成されたことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記電気配線は、間に犠牲層を挟み所定間隔を有して複数重ねられたベースプレートに設けられた孔にワイヤーを通し、所定位置を前記ベースプレートに略平行な面で切断し、前記犠牲層を除去して形成されたことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記電気配線と電気的に接続する前記圧電素子の接続部が、凹形状を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 前記接続部の前記電気配線に対する反対側に空間が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 所定位置に孔が形成されたベースプレートを所定間隔を有して複数重ね、前記孔にワイヤーを通す工程と、
    前記ベースプレート間に犠牲層を形成する工程と、
    前記犠牲層の所定位置において前記ベースプレートに略平行な面で切断する工程と、
    前記犠牲層を溶解除去して、前記ベースプレートに対して略垂直に延びる電気配線となるワイヤーを有する液体吐出ヘッドの上層部を形成する工程と、
    別途形成された圧電素子、吐出口を有する圧力室を含む液体吐出ヘッドの下層部の前記ワイヤーの先端部が接続する電極接続部に導電剤を付与する工程と、
    前記上層部と前記下層部を接合して、前記電極接続部から前記圧電素子に対して略垂直に立ち上がり、前記圧力室の上部に形成される共通液室を貫通する電気配線を前記ワイヤーで形成する工程と、
    を含むことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
  6. 前記ワイヤーの断面形状を、長辺と短辺との比が1.1以上となるようにしたことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
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