JP2006102772A - 溶融金属の流れ状態検出方法および装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のように、シミュレーションにより溶融材料の流れを解析した場合、ダイカストのように溶湯の流れ速度が速いと予測値と実測値とのずれが大きくなって、予測精度が悪化するという問題があった。
【解決手段】 溶融金属(溶湯)31の流れ状態検出方法は、金型2内に溶湯31を充填し、凝固させて成形品を鋳造する際に、流れる溶湯31の湯先を検出するステップと、流れる溶湯31の主流31aを検出するステップと、溶湯31の湯先を検出した時点T2と主流を検出した時点T1との時間差ΔTを算出するステップと、前記時間差ΔTと予め設定しておいた閾値T0とを比較し、その比較結果に基づいて溶湯31の流れ状態を判定するステップとを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 溶融金属(溶湯)31の流れ状態検出方法は、金型2内に溶湯31を充填し、凝固させて成形品を鋳造する際に、流れる溶湯31の湯先を検出するステップと、流れる溶湯31の主流31aを検出するステップと、溶湯31の湯先を検出した時点T2と主流を検出した時点T1との時間差ΔTを算出するステップと、前記時間差ΔTと予め設定しておいた閾値T0とを比較し、その比較結果に基づいて溶湯31の流れ状態を判定するステップとを備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ダイカスト等の鋳造条件を最適化するための、溶融金属の流れ状態検出方法および装置に関する。
金型内に溶融金属を充填し、凝固させて成形品を鋳造する際、特にダイカスト鋳造を行う場合、金型設計や製造条件をいかに設定するかは、キャビティ内への溶融金属の充填速度と圧力伝播に寄与する重要な因子であり、鋳巣等の鋳造品質に大きく影響する。
鋳造品質を悪化させる鋳巣の抑制には、溶融金属の層流充填(乱れのない充填)や、離型剤の発生ガス低減による対策が有効である。
そして、このような対策の評価は、実際に鋳造された成形品を切断して内部を観察するといったようなトライアンドエラーや、鋳造シミュレーションによる湯流れ解析の実施により行われていた。
鋳造品質を悪化させる鋳巣の抑制には、溶融金属の層流充填(乱れのない充填)や、離型剤の発生ガス低減による対策が有効である。
そして、このような対策の評価は、実際に鋳造された成形品を切断して内部を観察するといったようなトライアンドエラーや、鋳造シミュレーションによる湯流れ解析の実施により行われていた。
鋳造シミュレーションによる湯流れ解析結果の評価は、例えば特許文献1に示すように、溶融材料の流れを流動解析し、溶融材料の充填開始から充填終了までの溶湯同士の衝突度合いを算出して、欠陥発生位置を予測するものがあった。
特開平9−314307号公報
しかし、前述のような、シミュレーションにより溶融材料の流れを解析した場合、溶湯の流れ速度が速いと予測値と実測値とのずれが大きくなって、予測精度が悪化するという問題がある。特に、ダイカストの場合は湯流れ速度が速いため予測が困難である。
そこで、本発明においては、湯流れ速度が速いダイカストの場合でも、精度良く溶融金属の流れ状態を検出することができ、その検出結果に応じた鋳造条件の制御を可能とする溶融金属の流れ状態検出方法および装置を提供するものである。
そこで、本発明においては、湯流れ速度が速いダイカストの場合でも、精度良く溶融金属の流れ状態を検出することができ、その検出結果に応じた鋳造条件の制御を可能とする溶融金属の流れ状態検出方法および装置を提供するものである。
上記課題を解決する溶融金属の流れ状態検出方法および装置は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載のごとく、溶融金属の流れ状態検出方法は、金型内に溶融金属を充填し、凝固させて成形品を鋳造する際に、流れる溶融金属の湯先を検出するステップと、流れる溶融金属の主流を検出するステップと、溶融金属の湯先を検出した時点と主流を検出した時点との時間差を算出するステップと、前記時間差と予め設定しておいた閾値とを比較し、その比較結果に基づいて溶融金属の流れ状態を判定するステップとを備える。
これにより、溶湯の流れの乱れや飛沫の有無を実際に計測することができ、湯流れ速度が速いダイカストの場合でも、離型剤等からの発生ガスによる流れの乱れや、流れの乱れによる巻き込み巣等を精度良く検出することが可能となる。
そして、溶湯の射出速度を低減させて流れの乱れを低減させたり、離型剤の種類や塗布量を調節して発生ガスを低減させたりといった対策を的確にとることが可能となる。
即ち、請求項1記載のごとく、溶融金属の流れ状態検出方法は、金型内に溶融金属を充填し、凝固させて成形品を鋳造する際に、流れる溶融金属の湯先を検出するステップと、流れる溶融金属の主流を検出するステップと、溶融金属の湯先を検出した時点と主流を検出した時点との時間差を算出するステップと、前記時間差と予め設定しておいた閾値とを比較し、その比較結果に基づいて溶融金属の流れ状態を判定するステップとを備える。
これにより、溶湯の流れの乱れや飛沫の有無を実際に計測することができ、湯流れ速度が速いダイカストの場合でも、離型剤等からの発生ガスによる流れの乱れや、流れの乱れによる巻き込み巣等を精度良く検出することが可能となる。
そして、溶湯の射出速度を低減させて流れの乱れを低減させたり、離型剤の種類や塗布量を調節して発生ガスを低減させたりといった対策を的確にとることが可能となる。
また、請求項2記載のごとく、溶融金属の流れ状態検出装置は、金型のキャビティ内を流れる溶融金属の湯先を検出する湯先検出手段と、金型のキャビティ内を流れる溶融金属の主流を検出する主流検出手段と、湯先検出手段および主流検出手段からの検出信号を受信する受信手段と、湯先検出手段からの検出信号を受信した時点と主流検出手段からの検出信号を受信した時点との時間差を算出し、時間差の算出結果と予め設定される閾値とを比較し、比較結果に基づいて溶融金属の流れ状態を判定する演算手段とを備える。
これにより、溶湯の流れの乱れや飛沫の有無を実際に計測することができ、湯流れ速度が速いダイカストの場合でも、離型剤等からの発生ガスによる流れの乱れや、流れの乱れによる巻き込み巣等を精度良く検出することが可能となる。
そして、溶湯の射出速度を低減させて流れの乱れを低減させたり、離型剤の種類や塗布量を調節して発生ガスを低減させたりといった対策を的確にとることが可能となる。
これにより、溶湯の流れの乱れや飛沫の有無を実際に計測することができ、湯流れ速度が速いダイカストの場合でも、離型剤等からの発生ガスによる流れの乱れや、流れの乱れによる巻き込み巣等を精度良く検出することが可能となる。
そして、溶湯の射出速度を低減させて流れの乱れを低減させたり、離型剤の種類や塗布量を調節して発生ガスを低減させたりといった対策を的確にとることが可能となる。
本発明によれば、湯流れ速度が速いダイカストの場合でも、溶湯の流れの乱れ等を実際に計測して精度良く検出することが可能となり、溶湯の射出速度の低減や、離型剤の種類や塗布量の調節等といった対策を的確にとることが可能となる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1には、本発明の溶融金属の流れ状態検出装置をダイカストマシーン1に適用した例を示している。
ダイカストマシーン1は、プランジャロッド5aの先端に取り付けたプランジャチップ5bを、射出スリーブ3内に摺動自在に嵌装しており、射出スリーブ3内の溶湯(溶融金属)31をプランジャチップ5bにより押し出して、ランナ6を通じて金型2のキャビティ21へ射出するように構成されている。
このダイカストマシーン1に適用される溶融金属の流れ状態検出装置は、超音波センサ11aを有する超音波送受信装置11と、高速AD変換器12と、演算装置13と、渦流センサ14と、高周波発信器15とを備えている。
ダイカストマシーン1は、プランジャロッド5aの先端に取り付けたプランジャチップ5bを、射出スリーブ3内に摺動自在に嵌装しており、射出スリーブ3内の溶湯(溶融金属)31をプランジャチップ5bにより押し出して、ランナ6を通じて金型2のキャビティ21へ射出するように構成されている。
このダイカストマシーン1に適用される溶融金属の流れ状態検出装置は、超音波センサ11aを有する超音波送受信装置11と、高速AD変換器12と、演算装置13と、渦流センサ14と、高周波発信器15とを備えている。
図2に示すように、超音波センサ11aは、射出スリーブ3からキャビティ21内へ射出された溶湯31における、キャビティ21の壁面であるキャビティ面2aを伝う流れの本体である主流31aを検出するために用いられる。
また、溶湯31の流動方向(図2における上下方向)において、超音波センサ11aの設置位置と同じ位置に設置される渦流センサ14は、キャビティ21内へ射出された溶湯31における、主流31aの最先端部31bや主流に先行して飛翔する飛沫31c等である湯先を検出するために用いられる。
また、溶湯31の流動方向(図2における上下方向)において、超音波センサ11aの設置位置と同じ位置に設置される渦流センサ14は、キャビティ21内へ射出された溶湯31における、主流31aの最先端部31bや主流に先行して飛翔する飛沫31c等である湯先を検出するために用いられる。
次に、超音波センサ11aを用いた溶湯31の主流の検出について説明する。
超音波センサ11aは金型2の外壁面に取り付けられており、金型2のキャビティ21内へ向けて超音波を照射可能であるとともに、金型2における超音波センサ11a取付側のキャビティ面2a等に反射して戻ってきた超音波を受信可能に構成されている。
このように、超音波センサ11aから照射され、金型2のキャビティ面2aで反射した超音波は超音波センサ11aにより受信される。受信した超音波の波形は、超音波受信装置11から高速AD変換器12に出力され、高速AD変換器12にてデジタルデータに変換された後、演算装置13に入力される。
超音波センサ11aは金型2の外壁面に取り付けられており、金型2のキャビティ21内へ向けて超音波を照射可能であるとともに、金型2における超音波センサ11a取付側のキャビティ面2a等に反射して戻ってきた超音波を受信可能に構成されている。
このように、超音波センサ11aから照射され、金型2のキャビティ面2aで反射した超音波は超音波センサ11aにより受信される。受信した超音波の波形は、超音波受信装置11から高速AD変換器12に出力され、高速AD変換器12にてデジタルデータに変換された後、演算装置13に入力される。
超音波波形が入力された演算装置13は、超音波センサ11aが金型2の外壁面から超音波を照射してから、キャビティ面2aで反射して超音波センサ11aまで戻ってきた超音波を受信するまでの時間、つまり、金型2の厚み寸法xを往復するのに要する時間tを計測し、次式(1)により超音波の速度vを算出する。
v=2x/t ・・・(1)
記憶装置16には、金型2の温度と、金型2内を伝播する超音波の速度との関係を表わす温度−超音波速度テーブル16aが記憶されており、該演算装置13にて算出した超音波速度vから温度−超音波速度テーブル16aに基づいて、金型温度が求められる。
そして、求めた金型温度の変化により超音波センサ11aの設置位置まで主流31aが到達したことを検出するようにしている。
この主流31aの到達の検出結果は、表示器17に表示される。
そして、求めた金型温度の変化により超音波センサ11aの設置位置まで主流31aが到達したことを検出するようにしている。
この主流31aの到達の検出結果は、表示器17に表示される。
超音波センサ11aが設置された部分の金型2の温度は、溶湯31の主流31aが超音波センサ11aの設置された部分へ到達する前までは略一定であるが、溶湯31の主流31aが超音波センサ11aの設置された部分へ到達すると溶湯31の熱が金型2へ伝達されて上昇する。
従って、演算装置13にて求めた金型温度が上昇を開始した時点を主流31aが到達した時点として捉えることとしている。
例えば、図3に示すように、略一定であった金型温度が上昇開始した時点T1を、主流31a到達の時点として求める。
従って、演算装置13にて求めた金型温度が上昇を開始した時点を主流31aが到達した時点として捉えることとしている。
例えば、図3に示すように、略一定であった金型温度が上昇開始した時点T1を、主流31a到達の時点として求める。
なお、溶湯31における、主流31aの最先端部31bや飛沫31c等といった湯先が超音波センサ11aの設置部分に到達したとしても、これらの湯先はキャビティ面2aに接していないので、金型2の温度が上昇することはなく、湯先の到達が超音波センサ11aにより検出されることはない。
次に、渦流センサ14を用いた溶湯31の湯先の検出について説明する。
まず、図4、図5に示すように、渦流センサ14は、例えば銅製の空芯のコイル14aを円柱状のセラミックス14bにて封止して構成されている。また、渦流センサ14は、コイル14aの軸心が溶湯31の進行方向に対して直行する方向へ向くように設置されており、またその先端面がキャビティ面2aと略面一となるように設置されている。
まず、図4、図5に示すように、渦流センサ14は、例えば銅製の空芯のコイル14aを円柱状のセラミックス14bにて封止して構成されている。また、渦流センサ14は、コイル14aの軸心が溶湯31の進行方向に対して直行する方向へ向くように設置されており、またその先端面がキャビティ面2aと略面一となるように設置されている。
渦流センサ14には高周波発信器15が接続されており、高周波電流を流して高周波の磁界を発生させている。
高周波の磁界が発生している渦流センサ14の配置部分に、測定対象である溶湯31が近づくと溶湯31側に渦電流が発生し、この渦電流の磁界によりコイル14aのインダクタンスが変化する。これに伴い流れる電流の周波数が変化するため、この周波数変化を利用して、演算装置13により溶湯31の湯先の到達を検出するようにしている。
高周波の磁界が発生している渦流センサ14の配置部分に、測定対象である溶湯31が近づくと溶湯31側に渦電流が発生し、この渦電流の磁界によりコイル14aのインダクタンスが変化する。これに伴い流れる電流の周波数が変化するため、この周波数変化を利用して、演算装置13により溶湯31の湯先の到達を検出するようにしている。
つまり、主流31aの最先端部31bや主流に先行して飛翔する飛沫31cといった、キャビティ12内を流れる溶湯31の最も先端部分である湯先が渦流センサ14の設置箇所に到達すると周波数変化が生じるため、その周波数変化が生じた時点を湯先が到達した時点として捉えることとしている。
例えば、図6に示すように、最初に周波数変化が生じた時点T2を湯先到達の時点として求める。
例えば、図6に示すように、最初に周波数変化が生じた時点T2を湯先到達の時点として求める。
この場合、渦流センサ14から発生する磁界は、渦流センサ14が設置されている側のキャビティ面から超音波センサ11aが設置されている側のキャビティ面2aにかけて存在しているので、キャビティ面に接していない溶湯31でも検出することができ、主流31aに先駆けて渦流センサ14の設置箇所まで到達する最先端部31bや飛沫31cを検出することが可能となっている。
また、この湯先の到達の検出結果は、表示器17に表示される。
また、この湯先の到達の検出結果は、表示器17に表示される。
以上のように溶湯31の主流31aを検出するための超音波センサ11a、および溶湯31の最先端部31bや飛沫31cといった湯先を検出するための渦流センサ14を備えた溶融金属の流れ状態検出装置による、溶湯31の流れ状態の検出手順について、図7に示すフローに基づき説明する。
まず、前述のように、渦流センサ14を用いて、キャビティ21内を流れる溶湯31の湯先を検出するとともに(S01)、超音波センサ11aを用いて、キャビティ21内を流れる溶湯31の主流31aを検出し(S02)、溶湯31の湯先の検出時点T2と、主流31aの検出時点T1との時間差ΔTを演算装置13により計測する(S03)。
次に、演算装置13にて、計測した時間差ΔTと、予め定められ前記記憶装置16に記憶されている閾値T0とを比較し、時間差ΔTが閾値T0より大きいか否かの判定を行う(S04)。
次に、演算装置13にて、計測した時間差ΔTと、予め定められ前記記憶装置16に記憶されている閾値T0とを比較し、時間差ΔTが閾値T0より大きいか否かの判定を行う(S04)。
ここで、時間差ΔTは、超音波センサ11aおよび渦流センサ14の配置位置に、溶湯31の湯先が到達してから、主流が到達するまでの時間であり、時間差ΔTの値が大きい場合は、溶湯31の先端部の乱れが大きく飛沫31cが生じている等の状態となっている。逆に、時間差ΔTの値が小さく、渦流センサ14による湯先の検出時点と超音波センサ11aによる主流31aの検出時点とが略同じである場合は、溶湯31の先端部の乱れがなく、正常な層流となっている。
従って、判定の結果、時間差ΔTが閾値T0よりも大きい場合は、溶湯13の流れに乱れがあると判断し(S05)、時間差ΔTが閾値T0以下である場合は、溶湯13の流れは乱れのない正常な層流であると判断する(S07)。
そして、時間差ΔTが閾値T0よりも大きく溶湯13の流れに乱れがあると判断した場合には、演算装置13からダイカストマシーン1の設備制御部7に対して、溶湯31の射出速度の低減やゲート幅の拡大や、温度条件の変更等といった、鋳造条件に関する指示が出力され、該設備制御部7により溶湯13の流れの乱れが減少する方向にダイカストマシーン1が制御される(S06)。
そして、時間差ΔTが閾値T0よりも大きく溶湯13の流れに乱れがあると判断した場合には、演算装置13からダイカストマシーン1の設備制御部7に対して、溶湯31の射出速度の低減やゲート幅の拡大や、温度条件の変更等といった、鋳造条件に関する指示が出力され、該設備制御部7により溶湯13の流れの乱れが減少する方向にダイカストマシーン1が制御される(S06)。
このように、溶湯31の流れ状態を検出することで、溶湯31の流れの乱れや飛沫31cの有無を非接触で実際に計測することができ、湯流れ速度が速いダイカストの場合でも、離型剤等からの発生ガスによる流れの乱れや、流れの乱れによる巻き込み巣等を精度良く検出することが可能となる。
これにより、溶湯31の射出速度を低減させて流れの乱れを低減させたり、離型剤の種類や塗布量を調節して発生ガスを低減させたりといった対策を的確にとることが可能となる。
これにより、溶湯31の射出速度を低減させて流れの乱れを低減させたり、離型剤の種類や塗布量を調節して発生ガスを低減させたりといった対策を的確にとることが可能となる。
また、図8、図9に示すように、主流31aを検出するための手段としては、超音波センサ11aに代えてタッチセンサ61を用いることもできる。
タッチセンサ61は、例えば円柱状に形成されるセンサ本体の先端面61aが、キャビティ面2aと略面一となるように金型2に設置されており、先端面61aの中心部に+極61bが配置され、外周部に−極61cが配置されている。
この、+極61bと−極61cとが導通していない状態では、タッチセンサ61からの出力信号はLoとなり、先端面61aに溶湯31が付着して+極61bと−極61cとが導通した状態では、タッチセンサ61からの出力信号はHiとなるように構成されている。
タッチセンサ61は、例えば円柱状に形成されるセンサ本体の先端面61aが、キャビティ面2aと略面一となるように金型2に設置されており、先端面61aの中心部に+極61bが配置され、外周部に−極61cが配置されている。
この、+極61bと−極61cとが導通していない状態では、タッチセンサ61からの出力信号はLoとなり、先端面61aに溶湯31が付着して+極61bと−極61cとが導通した状態では、タッチセンサ61からの出力信号はHiとなるように構成されている。
そして、このように構成され設置されるタッチセンサ61のところへ、キャビティ21内へ射出された溶湯31の湯先が到達すると、図10に示すように、タッチセンサ61からの出力はHiとLoとが繰り返し現れてチャタリングが発生する。
これは、湯先の最先端部31bや飛沫31cといった少量の溶湯31がタッチセンサ61の先端面61aに付着し、剥離するといった現象が繰り返し行われるためである。
これは、湯先の最先端部31bや飛沫31cといった少量の溶湯31がタッチセンサ61の先端面61aに付着し、剥離するといった現象が繰り返し行われるためである。
タッチセンサ61からの出力にチャタリングが発生した後に、タッチセンサ61の設置箇所に溶湯31の主流31aが到達すると、タッチセンサ61の+極61bと−極61cとはキャビティ面2aに沿って流れる主流31aにより常に導通された状態となり、図10に示すように、タッチセンサ61からの出力はHi状態を維持する。
このように、タッチセンサ61からの出力が継続してHiとなる時点T3を捉えることで、この時点T3を主流31aの到達時点として検出することができる。
このように、タッチセンサ61からの出力が継続してHiとなる時点T3を捉えることで、この時点T3を主流31aの到達時点として検出することができる。
また、図11、図12に示すように、溶湯31の湯先を検出するための前記渦流センサ14に、主流31aを検出するためのタッチセンサ61を一体的に組み込んだセンサを用いて溶湯31の流れ状態を検出することもできる。
このセンサは、セラミック材料に封入したタッチセンサ61の+極61bと−極61cとを渦流センサ14の外周部に一体的に設けて構成したものであり、渦流センサ14の周波数変化により溶湯31の湯先を検出するとともに、溶湯31の付着によるタッチセンサ61の+極61bと−極61cとの導通状態の変化により主流31aを検出することが可能となっている。
このように、渦流センサ14とタッチセンサ61とを一体的に構成することで、図13に示すように、金型2にセットするセンサ類が一つで済み、溶湯31の主流31aの検出と湯先の検出とを同時に行うことが可能となる。
このセンサは、セラミック材料に封入したタッチセンサ61の+極61bと−極61cとを渦流センサ14の外周部に一体的に設けて構成したものであり、渦流センサ14の周波数変化により溶湯31の湯先を検出するとともに、溶湯31の付着によるタッチセンサ61の+極61bと−極61cとの導通状態の変化により主流31aを検出することが可能となっている。
このように、渦流センサ14とタッチセンサ61とを一体的に構成することで、図13に示すように、金型2にセットするセンサ類が一つで済み、溶湯31の主流31aの検出と湯先の検出とを同時に行うことが可能となる。
1 ダイカストマシーン
2 金型
2a キャビティ面
11a 超音波センサ
13 演算装置
14 渦流センサ
21 キャビティ
31 溶湯
31a (溶湯の)主流
31c (溶湯の)飛沫
61 タッチセンサ
2 金型
2a キャビティ面
11a 超音波センサ
13 演算装置
14 渦流センサ
21 キャビティ
31 溶湯
31a (溶湯の)主流
31c (溶湯の)飛沫
61 タッチセンサ
Claims (2)
- 金型内に溶融金属を充填し、凝固させて成形品を鋳造する際に、
流れる溶融金属の湯先を検出するステップと、
流れる溶融金属の主流を検出するステップと、
溶融金属の湯先を検出した時点と主流を検出した時点との時間差を算出するステップと、
前記時間差と予め設定しておいた閾値とを比較し、その比較結果に基づいて溶融金属の流れ状態を判定するステップとを備えることを特徴とする溶融金属の流れ状態検出方法。 - 金型のキャビティ内を流れる溶融金属の湯先を検出する湯先検出手段と、
金型のキャビティ内を流れる溶融金属の主流を検出する主流検出手段と、
湯先検出手段および主流検出手段からの検出信号を受信する受信手段と、
湯先検出手段からの検出信号を受信した時点と主流検出手段からの検出信号を受信した時点との時間差を算出し、時間差の算出結果と予め設定される閾値とを比較し、比較結果に基づいて溶融金属の流れ状態を判定する演算手段と、
を備えることを特徴とする溶融金属の流れ状態検出装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009028731A (ja) * | 2007-07-24 | 2009-02-12 | Toyota Motor Corp | 溶湯流れの解析方法 |
CN114901406A (zh) * | 2020-01-15 | 2022-08-12 | 本田技研工业株式会社 | 部件的铸造方法及部件 |
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2004
- 2004-10-05 JP JP2004292783A patent/JP2006102772A/ja active Pending
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