JP2008302388A - 溶湯流れの検出方法及び検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】金型内の溶湯が流れる特定部位における、飛沫の通過位置やその大きさを容易に演算して、キャビティ内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することのできる溶湯流れの検出方法及び検出装置を提供する。
【解決手段】金型20内のキャビティ21に開口する溶湯流入口22またはガス抜き口23を横切る方向に電磁波を放射し、溶湯流入口22またはガス抜き口23に到達した飛沫Aからの反射波の到達時間により飛沫Aの通過位置(アンテナ部2先端との距離L)を演算すると共に、反射波強度を、予め作成した反射波強度に対する飛沫大きさの特性マップに対比させて飛沫Aの大きさを演算できるので、キャビティ21内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、射出成形時、キャビティ内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することのできる溶湯流れの検出方法及び検出装置に関するものである。
一般に、鋳造成形では、予め、CAE(製品、製造または工程設計の支援ソフト)によって金型内の溶湯の流れ具合を推測して適宜金型設計等を行っているが、実際の金型内での溶湯の流れ具合はCAEによる計算結果と異なることが多く、実際の金型内、特にキャビティの溶湯の流れ具合を詳細に検出する必要があった。
そこで、溶湯の流れ状態検出方法の従来技術として、特許文献1には、渦流センサーによる溶湯の湯先の検出方法が開示されている。
すなわち、この特許文献1の発明は、渦流センサーに高周波発信器が接続されており、高周波電流を流して、高周波の磁界を発生させている。これにより、高周波の磁界が発生している渦流センサーの配置部分に、測定対象である溶湯が近づくと溶湯側に渦電流が発生し、この渦電流の磁界によりコイルのインダクタンスが変化する。これに伴い流れる電流の周波数が変化するため、この周波数変化を利用して溶湯の湯先の到達を検出するようにしている。
特開2006−102772号公報
しかしながら、上述した特許文献1の発明では、検出された周波数の変化により、渦流センサーが内蔵されている位置と略同じ平面上に飛沫(湯先)が到達したことは検出することができるものの、飛沫が渦流センサーからどれくらの距離を通過したかを検出することができず、しかも、飛沫の大きさも検出することができない。すなわち、渦流センサにより検出される周波数の変化は、渦流センサーからの距離、飛沫大きさ及び飛沫通過速度の3つのパラメータにより支配されているために、周波数の変化だけを測定しても、飛沫の渦流センサーからの距離や飛沫大きさを演算することができない。そのために、金型のキャビティ内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することができない。
しかも、特許文献1の発明では、キャビティ内を通過する溶湯の飛沫及びその本流を漏れ無く検出するには発振磁場を増大させる必要があり、そのためには、渦流センサーをサイズアップする必要があるが、渦流センサーをサイズアップしてしまうと、金型の所望の位置に内蔵することが困難となる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、金型内の溶湯が流れる特定部位における、飛沫の通過位置やその大きさを容易に演算して、キャビティ内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することのできる溶湯流れの検出方法及び検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、特に、本発明の溶湯流れの検出方法は、金型内で溶湯が流れる所定部位を横切るように電磁波を放射し、前記所定部位に到達した飛沫からの反射波の到達時間及び反射波強度を測定し、反射波の到達時間により飛沫の通過位置を演算すると共に、反射波強度を、予め作成した反射波強度に対する飛沫大きさの特性マップに対比させて飛沫の大きさを演算することを特徴としている。
これにより、金型内で溶湯が流れる所定部位を横切るように電磁波を放射して、前記所定部位に到達した飛沫からの反射波の到達時間及び反射波強度を測定し、前記所定部位における飛沫の通過位置及びその大きさを演算できるので、金型内の溶湯の流れを詳細に検出することができる。
なお、本発明の溶湯流れの検出方法及び検出装置の各種態様およびそれらの作用については、以下の(発明の態様)の項において詳しく説明する。
(発明の態様)
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。なお、各態様は、請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付して、必要に応じて他の項を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載、実施の形態等に参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要件を付加した態様も、また、各項の態様から構成要件を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。なお、以下の各項において、(1)項、(2)項、(4)項、(6)項、(7)項の各々が、請求項1乃至5の各々に相当する。
(1)金型内の溶湯流れの検出方法であって、金型内で溶湯が流れる所定部位を横切るように電磁波を放射し、前記所定部位に到達した飛沫からの反射波の到達時間及び反射波強度を測定し、反射波の到達時間により飛沫の通過位置を演算すると共に、反射波強度を、予め作成した反射波強度に対する飛沫大きさの特性マップに対比させて飛沫の大きさを演算すること特徴とする溶湯流れの検出方法。
従って、(1)項の溶湯流れの検出方法では、金型内で溶湯が流れる所定部位を横切るように電磁波を放射して、前記所定部位に到達した飛沫からの反射波の到達時間及び反射波強度を測定し、前記所定部位における飛沫の通過位置及びその大きさを演算できるので、金型内の溶湯の流れを詳細に検出することができる。
(2)前記所定部位は、前記金型内のキャビティに開口する溶湯流入口またはガス抜き口であること特徴とする(1)項に記載の溶湯流れの検出方法。
従って、(2)項の溶湯流れの検出方法では、キャビティに開口する溶湯流入口またはガス抜き口に到達した飛沫の流れを検出することで、キャビティ内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することができる。
(3)前記所定部位は、キャビティ内の部位であることを特徴とする(1)項に記載の溶湯流れの検出方法。
従って、(3)項の溶湯流れの検出方法では、キャビティ内で溶湯流れを検出したい部位における溶湯の流れを詳細に検出することができる。
(4)マイクロ波乃至ミリ波帯の電磁波を採用することを特徴とする(1)項〜(3)項のいずれかに記載の溶湯流れの検出方法。
従って、(4)項の溶湯流れの検出方法では、飛沫の通過位置及びその大きさを演算する際の最適の伝播特性を有する波長帯の電磁波が選択される。
(5)金型内の溶湯流れの検出方法であって、前記金型内のキャビティに開口する溶湯流入口またはガス抜き口を横切る方向に電磁波を放射し、溶湯流入口またはガス抜き口に到達した飛沫からの反射波の到達時間により前記溶湯流入口またはガス抜き口における飛沫の通過位置を演算することを特徴とする溶湯流れの検出方法。
従って、(5)項の溶湯流れの検出方法では、キャビティに開口する溶湯流入口またはガス抜き口を横切る方向に電磁波を放射して、溶湯流入口またはガス抜き口に到達した飛沫からの反射波の到達時間を測定し、該到達時間により、溶湯流入口またはガス抜き口における飛沫の通過位置を演算できるので、キャビティ内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することができる。
(6)金型内の溶湯流れの検出装置であって、該溶湯流れの検出装置は、電磁波を放射及び反射波を受信するアンテナ部を備え、該アンテナ部は、棒状に形成される誘電体と、該誘電体を覆い前記金型の歪から該誘電体を保護する保護部材とから構成されることを特徴とする溶湯流れの検出装置。
(7)前記誘電体は、放射方向に向かって先細りのテーパ状に形成されることを特徴とする(6)項に記載の溶湯流れの検出装置。
従って、(6)項及び(7)項の溶湯流れの検出装置では、誘電体を、棒状で、放射方向に向かって先細りのテーパ状に形成しているので、効率の良い電磁波放射を行うことができ、また、誘電体を保護部材で覆うように保護しているので、誘電体が金型の歪に追従して傾斜または屈曲することを防ぎ、電磁波の放射方向のズレを防止できる。しかも、センサー全体を小型化でき、金型内の所望の位置に配置することができる。
本発明によれば、金型内で溶湯が流れる特定部位における、飛沫の通過位置やその大きさを容易に演算して、キャビティ内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することのできる溶湯流れの検出方法及び検出装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図4に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係る溶湯流れの検出方法は、図3に示すように、金型20内のキャビティ21に開口する各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23を横切る方向に電磁波を放射し、各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23に到達した飛沫Aからの反射波の到達時間及び反射波強度を測定し、該反射波の到達時間により飛沫Aの通過位置、すなわちアンテナ部2先端からの距離Lを演算すると共に、反射波強度を、予め作成した反射波強度に対する飛沫大きさの特性マップに対比させることで飛沫Aの大きさを演算し、その演算結果を基に、キャビティ21内の溶湯の流れ具合を詳細に検出できるものである。
一般に、図1及び図2に示すように、鋳造成形の金型20は可動金型26と固定金型25とからなり、固定金型25に可動金型26を合わせ閉じた状態で、可動金型26と固定金型25との間に製品形状のキャビティ21が形成される。
また、型閉じ状態で、可動金型26と固定金型25との間には、キャビティ21に開口する複数の溶湯流入口22と、該各溶湯流入口22に、後述する射出装置30が接続される湯口部31を連絡する溶湯ランナ32とが形成される。さらに、型閉じ状態で、可動金型26と固定金型25との間には、キャビティ21に開口する複数のガス抜き口23と、各ガス抜き口23に減圧装置(図示略)を連絡する各ガス抜きランナと33が形成される。符号34は、減圧装置と各ガス抜きランナ33とを連通・遮断するバルブである。
なお、射出装置30は、固定金型25の湯口部31に結合された射出スリーブ35と、該射出スリーブ35内に摺動可能に配設された射出プランジャー36とから構成されている。この射出プランジャー36は駆動手段(図示略)により射出スリーブ35内を進退動可能になっている。また、射出スリーブ35の後端側上部には、溶湯が給湯される給湯口37が形成されている。
そして、給湯口37から射出スリーブ35内に所定量の溶湯を給湯した後、射出プランジャー36を前進させることにより、溶湯が固定金型25の湯口部31から溶湯ランナー32、各溶湯流入口22を経てキャビティ21内へ射出される。
その後、キャビティ21内に充填された溶湯は、各ガス抜き口23から流出してガス抜きランナ33の途中で停止される。
そして、本発明の実施の形態に係る溶湯流れの検出装置1は、図1〜図3に示すように、金型20内でキャビティ21に開口する各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23を横切る方向に電磁波を放射し、各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23に到達した飛沫Aからの反射波を受信するアンテナ部2を備えている。
アンテナ部2は、図3に示すように、棒状で、放射方向に向かって先細りとなるテーパ状に形成され、例えばセラミック等で構成される誘電体2aと、該誘電体2aを覆う筒状に形成され、金型20の歪により破断せずに該歪を吸収するだけの延性を有し、誘電体2aを保護する保護部材2b、例えばチタン合金等で構成される保護部材2bとからなる。なお、アンテナ部2の誘電体2aの先端径は、図1に示すように、キャビティ21に開口する各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23の、アンテナ部2先端からの放射方向と直交する方向の幅M及びNと略同等に形成されている。
また、アンテナ部2は、各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23付近の固定金型25内に配置されており、アンテナ部2の基端部に、例えば導波管等の円形伝送部材3が接続され、該円形伝送部材3の基端部には、発振・受信信号処理回路4が接続されている。これら円形伝送部材3及び発振・受信信号処理回路4を収納した収納筒体4aは、アンテナ部2と共に固定金型25内に配置されている。
さらに、発振・受信信号処理回路4には、固定金型25の外部に配置された演算処理表示装置5が接続されている。
発振・受信信号処理回路4は、マイクロ波(周波数3GHz〜30GHz)乃至ミリ波帯(周波数30GHz〜300GHz)の電磁波を発振すると共に、飛沫Aからの反射波を受信するものである。なお、ミリ波帯(周波数30GHz〜300GHz)の電磁波を採用することが好ましい。
演算処理表示装置5には、信号収録回路6、解析処理部7及び解析結果表示部8が内蔵されている。
信号収録回路6では、発振・受信信号処理回路4にて受信された信号を記録し、解析処理部7では、信号収録回路6において記録された反射波の受信時間に基いて飛沫Aとアンテナ部2先端との距離Lを演算し、さらに、反射波強度を、予め入力された反射波強度に対する飛沫Aの大きさの特性マップに対比させて飛沫Aの大きさを演算する。
そして、解析処理部7での演算結果に基いて、各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23における飛沫Aの流れ(軌跡)が解析結果表示部8に表示される。
次に、本発明の実施の形態に係る溶湯流れの検出装置1を用いて、本発明の実施の形態に係る溶湯流れの検出方法を説明する。
まず、型閉め後、所定量の溶湯を射出スリーブ35の給湯口37から給湯し始めた段階で、本検出装置1の発振・受信信号処理回路4を起動させて、電磁波をアンテナ部2から各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23を横切る方向に連続的に放射する。
その後、溶湯は射出プランジャー36が前進されることで、射出スリーブ内35から金型20内の溶湯ランナー32を通過して、キャビティ21に開口する各溶湯流入口22に到達し始める。
同時に、各溶湯流入口22に飛沫Aが到達すると、溶湯の飛沫Aからの反射波を発振・受信信号処理回路4で受信し、その到達時間Tを測定して、解析処理部6により到達時間Tに基いて反射波の飛沫Aの位置、すなわち、飛沫Aとアンテナ部2先端との距離Lが演算される。
その演算式は、距離L=C(T−T0)/2となる。(但し、C:光速度,T:反射波の到達時間,T0:発振・受信信号処理回路4から誘電体2先端までの電磁波の伝播時間)
さらに、発振・受信信号処理回路4から信号収録回路6を経由して解析処理部6に送られた飛沫Aからの反射波強度を、予め解析処理部6に入力された反射波強度に対する飛沫Aの大きさの特性マップに対比させることで、飛沫Aの大きさを演算する。
そして、解析処理部7により演算された、各溶湯流入口22における飛沫Aの通過位置(アンテナ部2先端との距離L)及び飛沫Aの大きさの各演算結果に基いて、図4のような、溶湯流入口22における飛沫Aの流れ(軌跡)が解析結果表示部8に表示される。
すなわち、図4では、その濃淡が飛沫Aからの反射波強度の大小を示しており、この濃い部分が飛沫Aの流れ(軌跡)を示し、飛沫Aの位置及びその大きさを時系列で把握することができる。但し、アンテナ部2からの電磁波の放射方向に、ある大きさの飛沫A、A’が重なった場合、アンテナ部2の手前に位置する飛沫Aの距離L及びその大きさは測定可能であるが、奥に位置する飛沫A’については、その飛沫A’の一部が手前に位置する飛沫Aからずれている場合は、その距離Lは測定可能であるが、その大きさは測定することができない。また、奥に位置する飛沫A’が手前に位置する飛沫Aと完全に重なった場合には、その距離L及び大きさ共に測定することができない。
また、各ガス抜き口23にも各溶湯流入口22と同様に電磁波が連続的に放射されているために、溶湯がキャビティ21内に充填された後、溶湯が各ガス抜き口23から流出する際、各ガス抜き口23に到達した飛沫Aの通過位置及びその大きさが演算され、その演算結果に基いて、図4のような、各ガス抜き口23における飛沫Aの流れ(軌跡)が解析結果表示部8に表示される。
このように、キャビティ21に開口する各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23に到達した飛沫Aの通過位置及びその大きさが演算できるので、キャビティ21内での溶湯充填順序等、キャビティ21内の溶湯の流れ具合を詳細に検出することができる。当然ながら、給湯を開始してから各溶湯流入口22までの飛沫Aの到達時間及び各ガス抜き口23までの到達時間も明確になる。
なお、本発明の実施の形態では、アンテナ部2は、キャビティ21に開口する各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23付近の固定金型25内に配置されているが、その他、キャビティ21内で溶湯の流れ具合をさらに詳細に検出したい部位があれば、その部位に複数の電磁波が横切るようにして、且つ複数の電磁波を互いに略平行に放射できるように、固定金型25内にアンテナ部2を並べて配置し、その部位での飛沫Aの通過位置及びその大きさを演算して、キャビティ21内の溶湯の流れ具合をより詳細に検出することも可能である。
また、本発明の実施の形態では、各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23に到達した飛沫Aの通過位置及びその大きさを演算しているが、各溶湯流入口22に到達した飛沫Aの通過位置だけを演算すれば、キャビティ21内の溶湯の流れ具合をある程度検出することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態では、電磁波を放射及び反射波を受信するアンテナ部2を、金型20の固定金型25内で、キャビティ21に開口する各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23を横切る方向に電磁波を放射できるように配置して、各溶湯流入口22及び各ガス抜き口23を通過する飛沫Aの通過位置(アンテナ部2先端との距離L)を反射波の到達時間により簡単に演算することができ、しかも、反射波強度を、予め作成した反射波強度に対する飛沫大きさの特性マップに対比させることで、飛沫Aの大きさを演算することができる。これにより、キャビティ21内の溶湯充填順序等、キャビティ21内の溶湯の流れを詳細に検出することができる。
また、本発明の実施の形態では、計測媒体として、マイクロ波乃至ミリ波帯の電磁波を採用しているので、従来(特許文献1に記載された渦流センサー)よりも、センサー(アンテナ部2)を小型化でき、金型20内の所望の部位に配置することができる。
さらに、本発明の実施の形態で採用したアンテナ部2は、その誘電体2aが、棒状で、放射方向に向かってテーパ状に形成されているので、効率の良い電磁波放射を行うことができる。また、誘電体2aを、金型20の歪により破断せずに該歪を吸収するだけの延性を有する保護部材2bで覆うように保護しているので、誘電体2aが金型20の歪に追従して傾斜または屈曲することを防ぎ、電磁波の放射方向がズレることがなく、飛沫Aの通過位置及びその大きさを正確に演算することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る溶湯流れの検出装置のアンテナ部の配置を示す金型内の断面図である。 図2は、図1と同様で、本溶湯流れの検出装置のアンテナ部の配置を示す金型内の断面図である。 図3は、本溶湯流れの検出装置のアンテナ部の拡大断面図である。 図4は、本溶湯流れの検出装置の解析結果表示部に表示される飛沫の流れ(軌跡)を示した図である。
符号の説明
1 検出装置,2 アンテナ部,2a 誘電体,2b 保護部材,3 円形伝送部材,4 発振・受信信号処理回路,5 演算処理表示装置,6 信号収録回路,7 解析処理部,8 解析結果表示部,20 金型,21 キャビティ,22 溶湯流入口,23 ガス抜き口,25 固定金型,26 可動金型,A 飛沫

Claims (5)

  1. 金型内の溶湯流れの検出方法であって、
    金型内で溶湯が流れる所定部位を横切るように電磁波を放射し、前記所定部位に到達した飛沫からの反射波の到達時間及び反射波強度を測定し、反射波の到達時間により飛沫の通過位置を演算すると共に、反射波強度を、予め作成した反射波強度に対する飛沫大きさの特性マップに対比させて飛沫の大きさを演算することを特徴とする溶湯流れの検出方法。
  2. 前記所定部位は、前記金型内のキャビティに開口する溶湯流入口またはガス抜き口であることを特徴とする請求項1に記載の溶湯流れの検出方法。
  3. マイクロ波乃至ミリ波帯の電磁波を採用することを特徴とする請求項1または2に記載の溶湯流れの検出方法。
  4. 金型内の溶湯流れの検出装置であって、
    該溶湯流れの検出装置は、電磁波を放射及び反射波を受信するアンテナ部を備え、該アンテナ部は、棒状に形成される誘電体と、該誘電体を覆い前記金型の歪から該誘電体を保護する保護部材とから構成されることを特徴とする溶湯流れの検出装置。
  5. 前記誘電体は、放射方向に向かって先細りのテーパ状に形成されることを特徴とする請求項4に記載の溶湯流れの検出装置。
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JP2019063809A (ja) * 2017-09-28 2019-04-25 マツダ株式会社 金型鋳造の溶湯湯流れ可視化装置

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