JP2006102293A - 弾球遊技機 - Google Patents
弾球遊技機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006102293A JP2006102293A JP2004294649A JP2004294649A JP2006102293A JP 2006102293 A JP2006102293 A JP 2006102293A JP 2004294649 A JP2004294649 A JP 2004294649A JP 2004294649 A JP2004294649 A JP 2004294649A JP 2006102293 A JP2006102293 A JP 2006102293A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric bimorph
- game
- bimorph element
- ball
- movable object
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】 外部から電力を供給することなく、遊技機に備えられたランプを点灯・消灯させる。
【解決手段】 パチンコ機PMが、遊技盤10と遊技盤10上に設けられ遊技状態に応じた所定の動作を行う可動物50とを有し、可動物50に設けられ可動物50の動作とともに発生する振動により変形可能な圧電バイモルフ素子101,102と、圧電バイモルフ素子101,102に接続され圧電バイモルフ素子101,102の変形により圧電バイモルフ素子101,102において発生する起電力の供給を受けて発光可能な発光ダイオード56,56を備えた演出用ランプ55,55とを有して構成される。また、可動物50が、転動自在な衝撃体112を内部に収容可能な収容部111と、収容部111に取り付けられた圧電バイモルフ素子101,102とを有して構成され、可動物50の動作に応じて起電力を発生させるようになっている。
【選択図】 図5
【解決手段】 パチンコ機PMが、遊技盤10と遊技盤10上に設けられ遊技状態に応じた所定の動作を行う可動物50とを有し、可動物50に設けられ可動物50の動作とともに発生する振動により変形可能な圧電バイモルフ素子101,102と、圧電バイモルフ素子101,102に接続され圧電バイモルフ素子101,102の変形により圧電バイモルフ素子101,102において発生する起電力の供給を受けて発光可能な発光ダイオード56,56を備えた演出用ランプ55,55とを有して構成される。また、可動物50が、転動自在な衝撃体112を内部に収容可能な収容部111と、収容部111に取り付けられた圧電バイモルフ素子101,102とを有して構成され、可動物50の動作に応じて起電力を発生させるようになっている。
【選択図】 図5
Description
本発明は、遊技盤と遊技盤上に設けられ所定の条件下で作動して遊技上の演出を行う可動部を有する弾球遊技機に関する。
上記のような弾球遊技機(パチンコ機)に設けられた可動物は、例えば、遊技盤前面の所望の位置に設けられた入賞装置へ遊技球が入賞したときに、所定の動作を行い演出効果を高めるように構成されている。このような可動物にはモータやソレノイドといったものが設けられ、モータやソレノイドを電気駆動させることで、可動物が所定の動作を行うことができるようになっている。演出効果を高めるように遊技盤上に設けられているこのような可動物として、例えば、特許文献1に記載されているようなものがある。
また、上記のような可動物には、遊技上の演出を行うための演出用ランプが設けられて電飾機能を有しており、この演出用ランプが可動物の動作中、様々な態様で光を発する。この演出用ランプを点灯させる手段として、例えば発光ダイオード(LED)が用いられ、遊技中において所定の遊技状態になると、可動物の動作に同期して演出用ランプの点灯・消灯が派手に繰り返されて、より演出効果を高めるようになっている。
特開2003−210694号公報
ところで、可動物の動作に同期して演出用ランプによる発光演出を行い演出効果を高めるためには、可動物周辺に可動物の動作にともなって発生する振動を感知する振動センサを別途設け、振動センサによる振動の検出に応じて演出用ランプに電力を供給してこれを発光させるように構成する必要がある。しかしながら、振動センサは一般に高価であり、可動物の周辺に設けた場合に場所を占めるため、より安価にしかもコンパクトな構成により可動物の動作に同期した発光による演出が可能な遊技装置構成が求められている。
以上のような課題に鑑みて、本発明では、遊技盤上の可動物の動作と同期した演出が、安価でしかもコンパクトな遊技装置構成により可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る弾球遊技機(例えば、実施形態におけるパチンコ機PM)は、遊技盤と遊技盤上に設けられ遊技状態に応じた所定の動作を行う可動物を有し、可動物に設けられ可動物の動作とともに発生する振動により変形可能な圧電バイモルフ素子と、圧電バイモルフ素子に接続され圧電バイモルフ素子の変形により圧電バイモルフ素子において発生する起電力の供給を受けて発光可能なLED素子(例えば、実施形態における発光ダイオード56)を備えた演出用ランプ(例えば、実施形態におけるランプ55)とを有して構成される。
また、上記構成の弾球遊技機において、可動物が、転動自在な衝撃体を内部に収容可能な収容部(例えば、実施形態における筒状体111)と、収容部に取り付けられた圧電バイモルフ素子とを有して構成され、可動物の動作に応じた衝撃体の収容部における転動により衝撃体が圧電バイモルフ素子へ衝突して圧電バイモルフ素子において起電力を発生させるように構成するのが好ましい。
さらに、上記課題を解決するために、本発明に係る弾球遊技機は、遊技盤と、遊技球を遊技盤上に打ち出す操作をする打球発射ハンドル(例えば、実施形態における操作ハンドル8)と、打球発射ハンドルの操作量に応じた打力で遊技球を遊技盤上に打ち出す発射装置(例えば、実施形態における打球発射装置21)と、発射装置に取り付けられ発射装置による遊技球の打ち出しとともに発射装置に発生する振動により変形可能な圧電バイモルフ素子と、打球発射ハンドルに設けられ圧電バイモルフ素子に接続されて圧電バイモルフ素子の変形により圧電バイモルフ素子において発生する起電力の供給を受けて発光可能なLED素子(例えば、実施形態における発光ダイオード57)とを有して構成してもよい。
本発明に関する弾球遊技機によれば、遊技盤上に設けられた可動物の動作とともに可動物に設けられた圧電バイモルフ素子が変形して、圧電バイモルフ素子に接続された発光ダイオードを外部から電力を供給させることなく発光させることが可能であり、遊技の進行状況に応じて可動物の動作に同期して遊技盤上に設けられた演出用ランプの点滅をさせて演出効果を高めることができる。そして、圧電バイモルフ素子を発電源として使用することにより、圧電効果を利用するもの以外の振動センサ(例えば、静電容量式の振動センサ)を利用する場合に比べ、低コストでしかも比較的場所を取らずコンパクトに演出用ランプの発電源を構成することができる。
また、本発明に関する発電源としての圧電バイモルフ素子を、遊技機に内蔵され遊技球を遊技盤上に打ち出す発射装置に取り付け、この圧電バイモルフ素子を遊技者が操作する操作ハンドルに設けられた発光ダイオードに電気的に接続すれば、遊技者が打球発射ハンドルを操作して遊技球を遊技盤に打ち出している間、操作ハンドルが点滅を繰り返すため、遊技者にとってインパクトのある演出を提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。まず、本発明に係る弾球遊技機の一例としてのパチンコ機PMの概要構成を図1〜図3の各図を参照して要約説明する。ここで、図1はパチンコ機PMの正面図、図2はパチンコ機PMの背面図、図3はガラス扉5および球皿6を開放して遊技盤10を取り外した状態におけるパチンコ機PMの正面図を示している。
パチンコ機PMは外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側上下に配設されたヒンジ機構3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
前枠2の前面側には、前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿6が正面左側に設けられたヒンジ機構7a,7b,7cを利用して横開き開閉および着脱可能に組付けられ、施錠装置4および詳細図示省略するロック機構により前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。球皿6の右側下部には遊技球の発射操作を行う操作ハンドル8が取り付けられている。この操作ハンドル8は光透過性の樹脂を有して構成され、その内部に発光ダイオード57を有して構成されるランプ8aが設けられ、発光ダイオード57を発光させることで、ランプ8aすなわち操作ハンドル8を点灯させることができるように構成されている。
遊技盤10は、板厚19mm程度の積層合板を所定形状に切断等して、その表面に所定意匠のセルを貼り付けた化粧板(ベニヤとも称される)を基板として構成される。遊技盤10上の遊技領域PAには、図示しない多数本の釘とともに図柄作動ゲート11や始動入賞具12並びに大入賞具13を有した入賞装置、竜の形状を模し遊技の状況に応じて所定の演出動作をする可動物50、さらに遊技の進行状況に応じて所定の図柄を表示させる液晶表示装置14などが取り付けられている。また、この液晶表示装置14は、遊技盤10のほぼ中央に位置しており、3桁の絵柄の組合せからなる「特別図柄」を液晶画面にて変動表示させるように構成されている。さらに、遊技領域PAの下端にはゲート11、入賞具12,13のいずれにも入賞せずに落下した遊技球を遊技盤10の裏面側に排出させるアウト口15が設けられている。
遊技中に始動入賞具12への入賞があると、球皿6の左側上部に設けられた賞球払出口から5球の賞球が遊技者に払い出されるのに加え、液晶表示装置14が作動して図柄の変動が開始される。この図柄変動の結果、液晶表示装置14にて停止表示される特別図柄が所定の大当たり図柄の場合には、遊技者にとって有利な「大当たり遊技」が発生する。
また、液晶表示装置14の外周部を囲むように中央飾り40が設けられており、液晶表示装置14の右側におけるこの中央飾り40には、遊技者の操作に応じて図柄の変動表示の終了後に大当たり遊技が実行される確率(すなわち、大当たり確率)を遊技者に予告するための動作物41が設けられている。動作物41は、開閉作動可能な扉41aと、大当たり確率を予告するための図柄や画像を表示することができる大当たり予告表示装置41b(図1で点線で示す部分)とを備えて構成されている。この動作物41は、所定の条件の下で、大当たり予告表示装置41bを隠してその表示内容を遊技者は可視できない扉41aが閉じた状態(図1参照)から、大当たり予告表示装置41bの表示内容を遊技者が可視できる扉41aが開いた状態に作動する。
前枠2の裏面側には、中央に前後連通する窓口を有して前枠2よりもやや小型の方形枠状に形成された裏セット盤30が、前枠2の裏面に設けられた複数のレバーL2,L2…を利用して着脱可能にセット保持される。裏セット盤30の各部には遊技球を貯留する球貯留タンク31、タンクレール32、整列待機通路33、賞球カセット34、賞球排出通路35などの賞球装置が装備されるとともに、裏面各部に音声制御基板36や電源基盤37、主制御基板38、および液晶表示装置14とともに画像表示装置を構成する画像制御基板18等の各種回路基盤および電子部品等が取り付けられ、これら各種回路基盤および電子部品等が図示省略するワイヤーハーネスで接続されている。
前枠2の下部領域には遊技補助盤と称される補助機構部が形成されており、この遊技補助盤20の各部に、打球発射装置21、裏セット盤30側の賞球排出通路35と繋がり、球皿6に排出できない遊技球を一時貯留する貯留カセット25、貯留カセット25の出口に設けられた枠側シャッタ機構27、スピーカ29などが設けられている。
図3に示すように、打球発射装置21は遊技補助盤20の左下部に取り付けられている。この打球発射装置21はユニット化されており、基板となるベースプレートの背面側に図示しないロータリーソレノイドおよびその制御回路が、前面側にハンマ21b、クッションゴム21c,21d、発射球ホルダ21eなどが取り付けられて、前枠2の裏面側から遊技補助盤20の左下部にネジ固定される。ハンマ21bには、圧電バイモルフ素子101´が取り付けられており、ロータリーソレノイドの作動によりハンマ21bがクッションゴム21cに衝突する毎にこの圧電バイモルフ素子101´に振動が伝達されて、圧電バイモルフ素子101´に起電力が発生するようになっている。
遊技補助盤20の左上部には、打球発射装置21により打ち出された遊技球を遊技盤10に導く発射レール22が設けられ、発射レール22の上端開口の左右には遊技領域PAに到達できずに戻ってきたファール球を回収するファール球回収経路23が形成されている。
遊技補助盤20の上部は、盤面が後方に張り出されたカセット収容部24が形成され、このカセット収容部24に貯留カセット25が収容される。貯留カセット25は、透明樹脂材料を加工成型して底辺斜面状の箱状体に形成されており、シャッタ機構取付部28に上下方向にスライド移動可能に設けられたロックレバー26により、カセット収容部24に収容されたセット状態で係止保持される。
遊技補助盤20の右側には、枠側シャッタ機構27が設けられている。この枠側シャッタ機構27は、球皿6が横開き開放されたときに上昇して貯留カセットの球出口を塞ぎ、貯留カセット25内に貯留された遊技球がこぼれ落ちないようになっている。
球送りカセット71は、図3中に二点鎖線で付記するように、球皿6の閉鎖姿勢において打球発射装置21の直前に位置して配設される。球送りカセット71の作動は、打球発射装置21におけるロータリーソレノイドの作動と同期制御されており、操作ハンドル8の回動操作に基づいて打球発射装置21から遊技球が発射される毎に、1球ずつ遊技球を発射球ホルダ21eに送り出す。
パチンコ機PMは、ガラス扉5、球皿6、裏セット盤30等がそれぞれ閉鎖され、前枠2が外枠1に閉鎖施錠された状態で遊技に供される。遊技は球皿6に遊技球を貯留させて操作ハンドル8を回動操作することにより開始され、球皿6に貯留された遊技球が1球ずつ打球発射装置21に送られ操作ハンドル8の回動操作角度に応じた強度で遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲームが展開される。
ここで、可動物50について、図4を参照して簡単に説明する。この可動物50は、遊技領域PAにおける中央飾り40の上方に設けられ、所定の条件の下、ソレノイド61により駆動されて、所定の演出動作をするために動作制御されることが可能になっている。
具体的には、電源に繋がるソレノイド61が通電されると、ソレノイド61に設けられたプランジャ62がプランジャ62を覆うバネ63の付勢に抗してソレノイド61から突出するように移動し、プランジャ62先端に当接し可動物50本体からその横方向に突出する突起部51が押圧される。これとともに、突起部51に繋がる回動部52が回動する。一方、ソレノイド61への通電が遮断されると、プランジャ62はバネ63の復元力によりソレノイド61内に吸引されるように移動し、突起部51とともに回動部52が上記と逆方向に回動する。
このとき、可動物50の各関節部に設けられた長穴53に係合する係合部54が、回動部52の回動とともに長穴53内を移動する。このため、ソレノイド61への通電と、通電の遮断とを繰り返せば、可動物50の関節部間を回動部52を揺動中心として上下に揺動させることができる。このように、ソレノイド61により駆動されて可動物50の一部分が所定の動作をすることができるように構成されている。
可動物50には、所定箇所(竜の目の中)に装飾用の発光体として、各々複数の発光ダイオードを有する2つのランプ55,55が設けられている。また、この可動物50の内部には、後述するように圧電バイモルフ素子101,102を有し、ランプ55,55に電力を供給するための発電ユニット110が設けられている。
次に、図5および図6を用いて可動物50の内部に設けられ圧電バイモルフ素子101,102を用いた発電ユニット110について説明する。なお、図5は可動物50に設けられた圧電バイモルフ素子101,102を利用した発電ユニット110の一例を示す斜視図で、図6は圧電バイモルフ素子101,102の側面図と上記圧電バイモルフ素子101,102に電気的に接続される発光ダイオード56を示す図である。
図5に示すように、発電ユニット110は、円筒形状の筒状体111と、この筒状体111の2箇所の底面の内側に取り付けられた圧電バイモルフ素子101,102とを有している。また、筒状体111の内部には、筒状体111の内径よりも小さい径を有した金属球からなる衝撃体112が封入され、この衝撃体112は筒状体111の長さ方向に自在に転動することが可能であり、筒状体111の動きに応じて圧電バイモルフ素子101,102に衝突することが可能になっている。
なお、衝撃体112は、本実施形態では球体であるが、筒状体111の内部を自由に移動できる形状であればこれに限らず多面体や非球面体でもよく、さらに、筒状体111の形状についても円筒形に限らず多面体でもよい。また、筒状体111の2箇所の底面のうち、いずれか1箇所のみに圧電バイモルフ素子を取り付けるようにしてもよい。また、衝撃体112については、本実施形態では単一のものを用いているが、複数の衝撃体を筒状体111内部に収容することもできる。なお、図5では省略しているが、圧電バイモルフ素子101,102には、一対のリード線が各々発光素子(発光ダイオード)に接続されている。
図6に示すように、いずれも2mm程度の厚さを有し、筒状体111の一方の底面に設けられた第1の圧電素子101および筒状体111の他方の底面に設けられた第2の圧電素子102は、いずれも発光ダイオード56,56,…に電気的に接続されている。これら圧電バイモルフ素子101、102は、Pb(Zr,Ti)O3系(いわゆるPZT)などの焼結体を分極処理した圧電セラミックス、もしくはフッ化ビニリデン(VDF)トリフルオロエチレン(TrFE)共重合体などの圧電高分子膜からなっている。
第1の圧電素子101は、2枚の圧電膜101b、101dの間にFRP等からなる基板101cが介在され、下部圧電膜101bの下面に下部電極層101aが設けられ、上部圧電膜101dの上面に上部電極層101eが設けられたバイモルフ構造となっている。同様に、第2の圧電素子102は、2枚の圧電膜102b、102dの間にFRP等からなる基板102cが介在され、上部圧電膜102bの上面に上部電極層102aが設けられ、下部圧電膜102dの下面に下部電極層102eが設けられたバイモルフ構造となっている。なお、圧電膜101b、101d、102b、102dの自発分極の方向はすべて各圧電膜の膜厚方向であって上向きとなっている。
このように構成される圧電バイモルフ素子101,102では、図6において第1の圧電素子101が全体的に上側に突出する方向に湾曲するように外部から力が作用した場合には、電極層101aが正の電極に、電極層101eが負の電極になるような起電力が発生する。同様に、第2の圧電素子102が全体的に上側に突出する方向に湾曲するように外部から力が作用した場合には、電極層102aが正の電極に、電極層102eが負の電極になるような起電力が発生する。
一方、図6において第1の圧電素子101が全体的に下側に突出する方向に湾曲するように外部から力が作用した場合には、電極層101eが正の電極に、電極層101aが負の電極になるような逆起電力が発生する。同様に、第2の圧電素子102が全体的に下側に突出する方向に湾曲するように外部から力が作用した場合には、電極層102eが正の電極に、電極層102aが負の電極になるような逆起電力が発生する。
また、可動物50の所定箇所(竜の目の部分)に取り付けられたランプ55,55を発光させる発光素子としての発光ダイオード56,56,…は、圧電バイモルフ素子101,102の各電極層に接続される。そして、図6において圧電バイモルフ素子101もしくは圧電バイモルフ素子102が、全体的に上側に突出する方向に湾曲するように外部から力が作用した場合には、すなわち、電極層101a,102aが正の電極になるような起電力が発生した場合には、これに応じて発光ダイオード56,56,…に順方向の電圧が印加されて発光ダイオード56,56,…が発光する。
一方、圧電バイモルフ素子101もしくは圧電バイモルフ素子102が、全体的に上側に突出する方向に湾曲するように外部から力が作用した場合には、すなわち、電極層101e,102eが正の電極になるような起電力が発生した場合には、発光ダイオード56,56,…に逆方向の電圧が印加されるため、発光ダイオード56,56,…は発光しない。
したがって、圧電バイモルフ素子101が上側に突出する方向に湾曲するような面外変位と、圧電バイモルフ素子101が下側に突出する方向に湾曲するような面外変位とを繰り返せば、すなわち、筒状体111の一端側に取り付けられた圧電バイモルフ素子101に衝撃体112が衝突することにより圧電バイモルフ素子101が振動すれば、圧電バイモルフ素子101の振動の周期に応じて発光ダイオード56,56,…の発光と消滅とが繰り返される。
同様に、圧電バイモルフ素子102が上側に突出する方向に湾曲するような面外変位と、圧電バイモルフ素子102が下側に突出する方向に湾曲するような面外変位とを繰り返せば、すなわち、筒状体111の他端側に取り付けられた圧電バイモルフ素子102に衝撃体112が衝突することにより圧電バイモルフ素子102が振動すれば、圧電バイモルフ素子102の振動の周期に応じて発光ダイオード56,56,…の発光と消滅とが繰り返される。
すなわち、可動物50の関節部間の揺動に応じて、発電ユニット110の筒状体111が圧電バイモルフ素子101の側又は圧電バイモルフ素子102の側に下傾し、筒状体111内に封入されている衝撃体112が、圧電バイモルフ素子101もしくは圧電バイモルフ素子102の側に向けて転動して、圧電バイモルフ素子101,102への衝突を繰り返すことで、発光ダイオード56,56,…の発光と消滅とが繰り返されることになる。
このように衝撃体112が筒状体111内を転動移動して衝撃体112が衝突した圧電バイモルフ素子101,102から発生する起電力について図7を参照して説明する。なお、図7に示す説明図は「日新電機株式会社のホームページ」の記載を転載したものであり、著作権は日新電機株式会社が有する。図7(A)には圧電バイモルフ素子80の上にボールBを落下衝突させたときの起電力を測定するという実験方法を示すが、圧電バイモルフ素子80は絶縁シート82の上下面に圧電セラミックスシート81をそれぞれ貼り付けて構成される。
図7(A)に示す実験を行ったときに圧電バイモルフ素子80からの発生電流の一例を示すのが図7(B)のグラフである。また、このとき、負荷抵抗に対する発生電流および電圧の関係が図7(C)のグラフに示されている。このように板状の圧電バイモルフ素子80にボールBが衝突したときに上下の圧電セラミックシート81の間で起電力が発生することが分かる。ここで本発明に係る発電ユニット110においては、圧電バイモルフ素子101,102は図7(A)と同一構成であり、発光ダイオード56,56,…が電気接続されているため、筒状体111内を衝撃体112が転動移動するときに、筒状体111の底面に位置する圧電バイモルフ素子101,102に遊技球が衝突すると圧電バイモルフ素子101,102から起電力が発生して発光ダイオード56,56,…を発光させる。
ここで、本実施形態におけるパチンコ機において、遊技状態が大当たり状態になった場合について、可動物50の動作等を含めて簡単に説明する。
遊技の続行中において、始動入賞具12に遊技球が入賞すると液晶表示装置14において図柄の変動表示が開始され、主制御基板38が液晶表示装置14に停止表示されるための図柄の抽選を行う。そして、図柄の抽選結果が大当りである場合、主制御基板38が当該大当りを報知するための停止図柄に関する図柄制御信号を画像制御基板18に送る。画像制御基板18は、図柄制御信号にしたがって液晶表示装置14において所定の停止図柄を表示させることにより大当りであることを遊技者に報知する。
その後、主制御基板38は、所定の大当たり処理を実行する。具体的には、主制御基板38は、大入賞具15を作動させるソレノイドおよび可動物50を作動させるソレノイド61にソレノイド制御信号を送信し、大入賞具13が開放され、可動物50が所定の動作を開始する。これにより、大当たり遊技の状態の間、可動物50内の発電ユニット110において発生された起電力の供給を発光ダイオード56,56,…が受けて、ランプ55,55が点滅を繰り返す。このような大当たり遊技の状態の間における可動物50の動作と同期するランプ55,55の点滅が繰り返されることにより、遊技者にとってインパクトのある演出を提供することができる。なお、可動物50の作動は、上記のように大当たり遊技の状態の間だけではなく、液晶表示装置14に停止表示される図柄が所定のいわゆるリーチ図柄で大当たり遊技が発生する可能性が高い状態のとき(いわゆる「リーチ演出発生時」)においてもこれを契機として行わせるようにしてもよい。
以上説明した本発明の実施形態によれば、遊技盤上に設けられた可動物の動作とともに可動物に設けられた圧電バイモルフ素子が変形して、圧電バイモルフ素子に接続された発光ダイオードを外部から電力を供給させることなく発光させることが可能であり、遊技の進行状況に応じて可動物の動作に同期して遊技盤上に設けられた演出用ランプの点滅をさせて演出効果を高めることができる。そして、圧電バイモルフ素子を発電源として使用することにより、圧電効果を利用するもの以外の振動センサ(例えば、静電容量式の振動センサ)を利用する場合に比べ、低コストでしかも比較的場所を取らずコンパクトに演出用ランプの発電源を構成することができる。
なお、これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、前にも触れたように、打球発射装置21のハンマ21bに圧電バイモルフ素子101と同じような構成の圧電バイモルフ素子101´を取り付け(図3参照)てもよい。このようにすれば、ロータリーソレノイドの作動によりハンマ21bがクッションゴム21cに衝突する毎にこの圧電バイモルフ素子101´に振動が伝達されて、圧電バイモルフ素子101´に起電力を発生させることができる。
そして、圧電バイモルフ素子101´からリード線を操作ハンドル8に設けられたランプ8aを発光させる発光ダイオード57に接続させると、圧電バイモルフ素子101´において起電力が発生する毎に操作ハンドル8のランプ8aを点灯させることができる。すなわち、遊技者が操作ハンドル8を操作することで、遊技球が遊技盤10上に向けて発射される毎に操作ハンドル8のランプ8aを点灯させることができる。
また、例えば中央飾り40に移動可能に設けられ、遊技球を転動させて遊技盤10上の所定の領域に誘導する可動ステージが移動するときに、この可動ステージ前面に設けられた装飾用ランプを発光させるようにしてもよい。このような場合、可動ステージを移動させるために電気駆動されるモータの周辺に、上記のような圧電バイモルフ素子を取り付けて、可動ステージが移動するときに、すなわち、モータの駆動によりモータからの振動が当該圧電バイモルフ素子に伝達される場合に起電力を発生させ、当該圧電バイモルフ素子に電気的に接続された発光ダイオードを備えた装飾用ランプを点灯させることができる。このようにすることで、所定の遊技条件下で移動する可動ステージを点灯させて雰囲気のある演出を提供することができる。
PM パチンコ機(弾球遊技機)
1 外枠
2 前枠
8 操作ハンドル(打球発射ハンドル)
8a ランプ
10 遊技盤
21 打球発射装置(発射装置)
21b ハンマ
21c クッションゴム
21d クッションゴム
50 可動物
55 ランプ(演出用ランプ)
56 発光ダイオード(LED素子)
57 発光ダイオード(LED素子)
101 圧電バイモルフ素子
101´ 圧電バイモルフ素子
102 圧電バイモルフ素子
110 発電ユニット
111 筒状体(収容部)
112 衝撃体
1 外枠
2 前枠
8 操作ハンドル(打球発射ハンドル)
8a ランプ
10 遊技盤
21 打球発射装置(発射装置)
21b ハンマ
21c クッションゴム
21d クッションゴム
50 可動物
55 ランプ(演出用ランプ)
56 発光ダイオード(LED素子)
57 発光ダイオード(LED素子)
101 圧電バイモルフ素子
101´ 圧電バイモルフ素子
102 圧電バイモルフ素子
110 発電ユニット
111 筒状体(収容部)
112 衝撃体
Claims (3)
- 遊技盤と前記遊技盤上に設けられ遊技状態に応じた所定の動作を行う可動物とを有する弾球遊技機であって、
前記可動物に設けられ前記可動物の動作とともに発生する振動により変形可能な圧電バイモルフ素子と、
前記圧電バイモルフ素子に接続され前記圧電バイモルフ素子の変形により前記圧電バイモルフ素子において発生する起電力の供給を受けて発光可能なLED素子を備えた演出用ランプとを有して構成されることを特徴とする弾球遊技機。 - 前記可動物が、転動自在な衝撃体を内部に収容可能な収容部と、前記収容部に取り付けられた前記圧電バイモルフ素子とを有して構成され、前記可動物の動作に応じた前記衝撃体の前記収容部における転動により前記衝撃体が前記圧電バイモルフ素子へ衝突して前記圧電バイモルフ素子において起電力を発生させることを特徴とする請求項1に記載の弾球遊技機。
- 遊技盤と、遊技球を前記遊技盤上に打ち出す操作をする打球発射ハンドルと、前記打球発射ハンドルの操作量に応じた打力で遊技球を前記遊技盤上に打ち出す発射装置と、前記発射装置に取り付けられ前記発射装置による遊技球の打出とともに前記発射装置に発生する振動により変形可能な圧電バイモルフ素子と、前記打球発射ハンドルに設けられ前記圧電バイモルフ素子に接続されて前記圧電バイモルフ素子の変形により前記圧電バイモルフ素子において発生する起電力の供給を受けて発光可能なLED素子とを有して構成されることを特徴とする弾球遊技機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004294649A JP2006102293A (ja) | 2004-10-07 | 2004-10-07 | 弾球遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004294649A JP2006102293A (ja) | 2004-10-07 | 2004-10-07 | 弾球遊技機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006102293A true JP2006102293A (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=36372656
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004294649A Pending JP2006102293A (ja) | 2004-10-07 | 2004-10-07 | 弾球遊技機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006102293A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008000512A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-10 | Kyoraku Sangyo Kk | パチンコ遊技機 |
JP2008229137A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Samii Kk | 遊技機の電気装飾装置 |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11253071A (ja) * | 1998-03-13 | 1999-09-21 | Yoshihiro Ogura | 発電装置およびこれを利用したルアー |
JP2000287464A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 発電装置とこれを用いた表示灯とこの表示灯を用いた自転車 |
JP2001145375A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-25 | Mikio Umeda | 圧電発電装置 |
JP2001204507A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-07-31 | Usc Corp | 発光靴 |
JP2002005948A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Ueda Japan Radio Co Ltd | 電子式風見鶏 |
JP2002144797A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-05-22 | Rhythm Watch Co Ltd | 振子装置 |
JP2003290473A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-14 | Newgin Corp | 遊技機 |
JP2003325770A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-18 | Maruhon Ind Co Ltd | パチンコ遊技機 |
JP2004041769A (ja) * | 2003-09-26 | 2004-02-12 | Nippon Pachinko Buhin Kk | パチンコ機 |
-
2004
- 2004-10-07 JP JP2004294649A patent/JP2006102293A/ja active Pending
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11253071A (ja) * | 1998-03-13 | 1999-09-21 | Yoshihiro Ogura | 発電装置およびこれを利用したルアー |
JP2000287464A (ja) * | 1999-03-30 | 2000-10-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 発電装置とこれを用いた表示灯とこの表示灯を用いた自転車 |
JP2001145375A (ja) * | 1999-11-12 | 2001-05-25 | Mikio Umeda | 圧電発電装置 |
JP2001204507A (ja) * | 2000-01-31 | 2001-07-31 | Usc Corp | 発光靴 |
JP2002005948A (ja) * | 2000-06-26 | 2002-01-09 | Ueda Japan Radio Co Ltd | 電子式風見鶏 |
JP2002144797A (ja) * | 2000-11-10 | 2002-05-22 | Rhythm Watch Co Ltd | 振子装置 |
JP2003290473A (ja) * | 2002-03-29 | 2003-10-14 | Newgin Corp | 遊技機 |
JP2003325770A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-18 | Maruhon Ind Co Ltd | パチンコ遊技機 |
JP2004041769A (ja) * | 2003-09-26 | 2004-02-12 | Nippon Pachinko Buhin Kk | パチンコ機 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008000512A (ja) * | 2006-06-26 | 2008-01-10 | Kyoraku Sangyo Kk | パチンコ遊技機 |
JP2008229137A (ja) * | 2007-03-22 | 2008-10-02 | Samii Kk | 遊技機の電気装飾装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5267010B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5374910B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2008245846A (ja) | 遊技機 | |
JP2016209525A (ja) | 遊技機 | |
JP2009195263A (ja) | 遊技機 | |
JP2016209526A (ja) | 遊技機 | |
JP6149895B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2006102293A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP5751300B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2016209527A (ja) | 遊技機 | |
JP4530410B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP5522827B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2006055293A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2002346126A (ja) | 弾球遊技機 | |
JP2006061344A (ja) | 発光装置およびこれを適用した遊技機 | |
JP5238283B2 (ja) | 遊技機用操作部材 | |
JP5238286B2 (ja) | 遊技機用操作部材 | |
JP5238289B2 (ja) | 遊技機用操作部材 | |
JP4515183B2 (ja) | 弾球遊技機 | |
JP4826425B2 (ja) | 遊技機 | |
JP2009165619A (ja) | 遊技機 | |
JP5364778B2 (ja) | 遊技機 | |
JP5238284B2 (ja) | 遊技機用操作部材 | |
JP5238285B2 (ja) | 遊技機用操作部材 | |
JP5238281B2 (ja) | 遊技機用操作部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20070904 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100521 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101008 |