JP2006102021A - 洗濯バサミ - Google Patents

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Abstract

【課題】片手で洗濯物等を簡単に干すことも、また、取り込むこともできるようにすること。
【解決手段】左右一対の挟持体の先端部にそれぞれ挟持片を設けると共に、各挟持片は、相互に当接・離隔自在となし、かつ、相互に当接する方向に弾性付勢して、両挟持片間にその弾性付勢力に抗して洗濯物等の一部を挿入可能となすと共に、両挟持片により洗濯物等の一部を挟持可能となした。従って、洗濯物等を干す際には、物干し竿等に取り付けた洗濯バサミの両挟持片間に、洗濯物等の一部を挿入するだけで、両挟持片により洗濯物等の一部を簡単に挟持させることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、洗濯バサミに関する。
従来、洗濯バサミの一形態として、左右一対のハサミ形成体の中途部に支点片を形成して、両支点片同士を当接させると共に、各支点片より一方向に延設して形成した挟持片の先端部同士をC型の弾性バネにより当接させる方向に弾性付勢する一方、各支点片より他方向に延設して形成した把持片の先端部同士を近接させる方向に把持することにより、支点片を中心に両挟持片の先端部同士を離隔操作可能となしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
そして、一方の把持片の先端部には、他方の把持片の先端部を係止する係止片を取り付けて、両把持片の先端部同士を近接させる方向に把持すると共に、同係止片に他方の把持片の先端部を係止することにより、両挟持片の先端部同士を離隔させた拡開状態に保持することができるようにしている。
このようにして、洗濯バサミにより洗濯物等を挟む際には、まず、両把持片の先端部同士を近接させる方向に把持すると共に、同係止片に他方の把持片の先端部を係止することにより、両挟持片の先端部同士を離隔させた状態に保持させておき、同状態にて、先端部同士が離隔した拡開状態の挟持片間に洗濯物等を挿入させ、その後、係止片による把持片の係止を解除することにより、両挟持片の先端部同士により洗濯物等を挟むことができるようにしている。
特開2000−5488号公報
ところが、上記した洗濯バサミでは、係止片に他方の把持片の先端部を係止することにより、両挟持片の先端部同士を離隔させた拡開状態に保持させておき、同状態にて、先端部同士が離隔状態の挟持片間に洗濯物等を挿入させ、その後、係止片による把持片の係止を解除するようにしているが、洗濯物等を挟持片間に挿入させた状態にて、係止片による把持片の係止を解除する作業が煩雑で、片手では楽に洗濯物等を洗濯バサミで挟むことができないという不具合がある。
また、指先で把持片を把持する力の弱い高齢者やリウマチ患者等は、両挟持片の先端部同士を離隔させた拡開状態に保持作業すら困難で、かかる洗濯バサミを使用することができないという不具合がある。
そこで、本発明では、左右一対の挟持体の先端部にそれぞれ挟持片を設けると共に、各挟持片は、相互に当接・離隔自在となし、かつ、相互に当接する方向に弾性付勢して、両挟持片間にその弾性付勢力に抗して洗濯物等の一部を挿入可能となすと共に、両挟持片により洗濯物等の一部を挟持可能となしたことを特徴とする洗濯バサミを提供するものである。
また、本発明は、以下の構成にも特徴を有する。
(1)両挟持片間には洗濯物等の一部を下方向から上方向に向けて挿入可能となすと共に、洗濯物等の自重により両挟持片による挟持力が増大するようにしたこと。
(2)各挟持体の基端部に支点片を形成し、両支点片同士を当接させると共に、各支点片より挟持片とは反対側に伸延する把持片を形成して、両把持片の先端部同士を近接させる方向に把持することにより、支点片を中心に両挟持片の先端部同士を離隔操作可能となしたこと。
(1)請求項1記載の本発明では、左右一対の挟持体の先端部にそれぞれ挟持片を設けると共に、各挟持片は、相互に当接・離隔自在となし、かつ、相互に当接する方向に弾性付勢して、両挟持片間にその弾性付勢力に抗して洗濯物等の一部を挿入可能となすと共に、両挟持片により洗濯物等の一部を挟持可能となしているため、洗濯物等を干す際には、物干し竿等に取り付けた洗濯バサミの両挟持片間に、洗濯物等の一部を挿入するだけで、両挟持片により洗濯物等の一部を簡単に挟持させることができる。
また、乾いた洗濯物等を取り込む際には、両挟持片間に洗濯物等の一部を挿入した方向に弾性付勢力に抗して引き抜けば、簡単に取り外すことができる。
従って、かかる洗濯バサミでは、例えば、片方の手が不自由な障害者や、乳幼児を抱きかかえている母親等においても、片手で洗濯物等を簡単に干すことも、また、取り込むこともできる。
しかも、従来の洗濯バサミのように、両把持片を指先で把持することにより、両挟持片の先端部同士を離隔させた拡開状態に保持する必要性がないため、両把持片を把持する力の弱い高齢者やリウマチ患者等においても、洗濯物等を簡単に干すことも、また、取り込むこともできる。
(2)請求項2記載の本発明では、両挟持片間には洗濯物等の一部を下方向から上方向に向けて挿入可能となすと共に、洗濯物等の自重により両挟持片による挟持力が増大するようにしているため、両挟持片に大きな弾性付勢力を保持させる必要性がなくなり、その分、洗濯物等を取り込む際の引き抜き抵抗を軽減することができて、かかる洗濯物等の取り込み作業を楽に行うことができる。
(3)請求項3記載の本発明では、各挟持体の基端部に支点片を形成し、両支点片同士を当接させると共に、各支点片より挟持片とは反対側に伸延する把持片を形成して、両把持片の先端部同士を近接させる方向に把持することにより、支点片を中心に両挟持片の先端部同士を離隔操作可能となしているため、両把持片を把持する力のある使用者は、両把持片を把持して、両挟持片同士を離隔操作することにより、洗濯物等の挟持状態を解除して、同洗濯物等をその自重により自然落下させて、あらかじめ下方に配置した洗濯物等回収容器中に回収するようにすることもできる。
図1は、本発明に係る第1実施形態としての洗濯バサミAの正面図、図2は、同洗濯バサミAの側面図、図3は、第2実施形態としての洗濯バサミAであり、以下に、図1及び図2を参照しながら第1実施形態としての洗濯バサミAの構造を詳説し、その後に、図3を参照しながら第2実施形態としての洗濯バサミAの構造を詳説する。
〔第1実施形態としての洗濯バサミA〕
第1実施形態としての洗濯バサミAは、図1及び図2に示すように、左右一対の挟持体1,2をC字型のバネ体3により対向状態に連結して構成している。Bは、バネ体3に連結した吊り下げ用係止体であり、同吊り下げ用係止体Bを介して物干し竿等に吊り下げることができるようにしている。
そして、左右一対の挟持体1,2は、それぞれ合成樹脂等により上下方向に伸延させて形成して、先端部(下端部)1a,2aにそれぞれ挟持片4,5を設けると共に、各挟持片4,5は、相互に当接・離隔自在となし、かつ、相互に当接する方向に弾性手段としての板バネ6,7により弾性付勢して、両挟持片4,5間に両板バネ6,7の弾性付勢力に抗して洗濯物等Cの一部を挿入可能となすと共に、両挟持片4,5により洗濯物等Cの一部を挟持可能となしている。
また、各挟持体1,2の基端部(本実施の形態では中途部)に支点片8,9を形成しており、左側の支点片8は半円弧凸状に形成する一方、右側の支点片9は半円弧凹状に形成して、両支点片8,9を左右方向から摺動自在に勘号させると共に、両支点片8,9を中心に両挟持体1,2の先端部に設けた各挟持片4,5を、相互に当接・離隔自在となしている。
しかも、各支点片8,9の下方に位置する各挟持体1,2の部分には、当接片10,11を形成し、両当接片10,11同士を当接させることにより、両挟持体1,2の先端部間に洗濯物等挿入口12を形成すると共に、両挟持体1,2の両当接片10,11よりも下方位置に洗濯物等Cの一部を収容可能な一定の空間である洗濯物等収容空間13を形成・保持することができるようにしている。
さらには、各支点片8,9より挟持片4,5とは反対側(本実施の形態では上方側)に伸延する把持片14,15を形成して、両把持片14,15の先端部(上端部)同士を近接させる方向に把持することにより、支点片8,9を中心に両挟持片4,5の先端部同士を離隔操作可能となしている。
そして、各把持片14,15の中途部にバネ体挿通孔16,17を形成し、両バネ体挿通孔16,17中にC字型のバネ体3を挿通すると共に、各挟持体1,2の基部(上部)にバネ体3の左右側端部3a,3bを嵌合・係止している。
また、挟持体1,2の先端部には、左右方向と下方とが開口する挟持片配設空間18,19を形成しており、各挟持片配設空間18,19内には前記した挟持片4,5を配設すると共に、各挟持片4,5は、正面視扇形状に形成して、各挟持体1,2の先端部1a,2aに基部を前後方向に軸線を向けた枢支ピン20,21により枢支し、各枢支ピン20,21を中心に各挟持片4,5を挟持片配設空間18,19を通して回動自在となしている。
しかも、各挟持片4,5の上端円弧面には、鋸歯状の歯合部4a,5aを形成して、図1において、時計回りに回動した左側の挟持片4の歯合部4aと、反時計回りに回動した右側の挟持片5の歯合部5aとが歯合するようにしている。
ここで、左側の挟持片4は、その重心位置を左側の枢支ピン20よりも右側に配置して、その自重により時計回りに回動するようにしており、また、右側の挟持片5は、その重心位置を右側の枢支ピン21よりも左側に配置して、その自重により反時計回りに回動するようにしている。
さらには、左側の挟持片4の右側部に、板バネ当接ピン22を前方へ向けて突設する一方、左側の挟持体1の内側面に、上下方向に伸延しかつ波打ち状に形成した前記板バネ6を配置して、同板バネ6の右側方へ円弧状に膨出させて形成した下部側面6aに、上記板バネ当接ピン22を右側方から当接させて、左側の挟持片4を時計回りに回動付勢している。
また、右側の挟持片5の左側部に、板バネ当接ピン23を前方へ向けて突設する一方、右側の挟持体2の内側面に、上下方向に伸延しかつ波打ち状に形成した前記板バネ7を配置して、同板バネ7の左側方へ円弧状に膨出させて形成した下部側面7aに、上記板バネ当接ピン23を左側方から当接させて、右側の挟持片5を反時計回りに回動付勢している。
このようにして、左側の挟持片4は、自重と板バネ6とにより、枢支ピン20を中心に時計回りに回動付勢される一方、右側の挟持片5は、自重と板バネ7とにより、枢支ピン21を中心に反時計回りに回動付勢されて、各歯合部4a,5aが常時歯合状態に保持されるようにしている。
そして、両挟持片4,5間には、洗濯物等Cの一部を下方向から上方向に向けて挿入、すなわち、洗濯物等Cの一部を洗濯物等挿入口12を通して上方向aへ押し上げることにより、板バネ6,7の弾性付勢力に抗して、左側の挟持片4は枢支ピン20を中心に反時計回りに回動させる一方、右側の挟持片5は枢支ピン21を中心に時計回りに回動させて、両挟持片4,5を相互に離隔させることにより、両挟持片4,5間に洗濯物等Cの一部を簡単に挿入することができると共に、洗濯物等収容空間13内に洗濯物等Cの一部を収容・保持することができるようにしている。
しかも、洗濯物等Cの自重により、左側の挟持片4には時計回りの回動力が付加されると共に、右側の挟持片5には反時計回りの回動力が付加されて、両挟持片4,5の歯合部4a,5aによる洗濯物等Cの挟持力が増大して、確実に洗濯物等Cを吊持することができるようにしている。
また、両挟持片4,5に挟持された洗濯物等Cを取り外す際には、同洗濯物等Cを板バネ6,7の弾性付勢力に抗して上方へ引き抜くことにより、簡単に取り外すことができる。
そして、両把持片14,15の先端部(上端部)同士を近接させる方向に把持して、支点片8,9を中心に両挟持片4,5同士を離隔操作することにより、洗濯物等Cの挟持状態を解除することもできる。
〔第2実施形態としての洗濯バサミA〕
第2実施形態としての洗濯バサミAは、図3に示すように、前記した第1実施形態としての洗濯バサミAと基本的構造を同じくしているが、当接片10,11を支点片8,9よりも上方に配置している点で異なる。
すなわち、第2実施形態としての洗濯バサミAでは、各支点片8,9より挟持片4,5とは反対側(本実施の形態では上方側)に伸延する当接片10,11を形成すると共に、両当接片10,11の先端部(上端部)10a,11a同士を左右側方から対向状態に当接させて、両当接片10,11間に吊り下げ体Dを収容可能な吊り下げ体収容空間25を形成している。
そして、かかる洗濯バサミAでは、両挟持体1,2を近接させる方向に把持することにより、支点片8,9を中心に両当接片10,11の先端部10a,11a同士を離隔操作可能となして、吊り下げ体Dに洗濯バサミAを着脱自在に吊り下げることができるようにしている。
ここで、各挟持体1,2の基端部(上端部)にバネ体挿通孔16,17を形成し、両バネ体挿通孔16,17中にC字型のバネ体3を挿通すると共に、各当接片10,11の中途部にバネ体3の左右側端部3a,3bを嵌合・係止している。
また、各挟持片4,5は、各挟持体1,2の先端部(下端部)より内側上方へ向けて立ち上げて形成すると共に、先端部(上端部)に合掌片4b,5bを形成して、両合掌片4b,5bを左右側方から対向状態に当接させている。
しかも、各挟持片4,5は、弾性力を有する合成樹脂により成形して、合掌片4b,5b同士が当接する方向に弾性付勢させており、各合掌片4b,5bの当接面には鋸歯状の歯合部4a,5aを形成して、両歯合部4a,5aが合掌した当接状態にて歯合するようにしている。
このようにして、左右側の挟持片4,5は、それ自体が有する弾性付勢力により、両歯合部4a,5aが合掌した当接状態にて常時歯合状態に保持されるようにしている。
そして、両挟持片4,5間には、洗濯物等Cの一部を下方向から上方向に向けて挿入、すなわち、洗濯物等Cの一部を、両挟持片4,5間に形成した洗濯物等挿入口12を通して上方向aへ押し上げることにより、各挟持片4,5の弾性付勢力に抗して、各挟持片4,5の合掌片4b,5bを上方へ跳ね上げて、両合掌片4b,5bを相互に離隔させることにより、両合掌片4b,5b間に洗濯物等Cの一部を簡単に挿入することができると共に、両挟持体1,2間に形成した洗濯物等収容空間13内に洗濯物等Cの一部を収容・保持することができるようにしている。
しかも、洗濯物等Cの自重により、左右側の挟持片4,5には合掌片4b,5bが合掌する方向に外力が付加されて、両挟持片4,5の歯合部4a,5aによる洗濯物等Cの挟持力が増大して、確実に洗濯物等Cを吊持することができるようにしている。
また、両挟持片4,5に挟持された洗濯物等Cを取り外す際には、同洗濯物等Cを両挟持片4,5の弾性付勢力に抗して上方へ引き抜くことにより、簡単に取り外すことができる。
本発明に係る第1実施形態としての洗濯バサミの正面説明図。 同洗濯バサミの側面図。 本発明に係る第2実施形態としての洗濯バサミの正面説明図。
符号の説明
A 洗濯バサミ
B 吊り下げ用係止体
C 洗濯物等
1 左側の挟持体
2 右側の挟持体
3 バネ体
4 左側の挟持片
5 右側の挟持片

Claims (3)

  1. 左右一対の挟持体の先端部にそれぞれ挟持片を設けると共に、各挟持片は、相互に当接・離隔自在となし、かつ、相互に当接する方向に弾性付勢して、
    両挟持片間にその弾性付勢力に抗して洗濯物等の一部を挿入可能となすと共に、両挟持片により洗濯物等の一部を挟持可能となしたことを特徴とする洗濯バサミ。
  2. 両挟持片間には洗濯物等の一部を下方向から上方向に向けて挿入可能となすと共に、洗濯物等の自重により両挟持片による挟持力が増大するようにしたことを特徴とする請求項1記載の洗濯バサミ。
  3. 各挟持体の基端部に支点片を形成し、両支点片同士を当接させると共に、各支点片より挟持片とは反対側に伸延する把持片を形成して、両把持片の先端部同士を近接させる方向に把持することにより、支点片を中心に両挟持片の先端部同士を離隔操作可能となしたことを特徴とする請求項1又は2記載の洗濯バサミ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2008060080A1 (en) * 2006-11-15 2008-05-22 Gye Youl Kim Non-slipping clothespin
JP2008149079A (ja) * 2006-12-15 2008-07-03 Kenichiro Nakajima 洗濯ばさみ
KR200468065Y1 (ko) 2011-06-03 2013-07-24 최원지 빨래집게
CN114369933A (zh) * 2022-01-20 2022-04-19 雷关东 一种晾晒用夹

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