JP2014064605A - 左右開閉型払拭体保持具、払拭体及び清掃用具 - Google Patents

左右開閉型払拭体保持具、払拭体及び清掃用具 Download PDF

Info

Publication number
JP2014064605A
JP2014064605A JP2012209800A JP2012209800A JP2014064605A JP 2014064605 A JP2014064605 A JP 2014064605A JP 2012209800 A JP2012209800 A JP 2012209800A JP 2012209800 A JP2012209800 A JP 2012209800A JP 2014064605 A JP2014064605 A JP 2014064605A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiping body
pair
shaped
hook
wiping
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012209800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6116171B2 (ja
Inventor
Keisuke Hashimoto
圭祐 橋本
Kazutake Nishimura
和竹 西村
Hiroshi Matsuda
寛 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Duskin Co Ltd
Original Assignee
Duskin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Duskin Co Ltd filed Critical Duskin Co Ltd
Priority to JP2012209800A priority Critical patent/JP6116171B2/ja
Publication of JP2014064605A publication Critical patent/JP2014064605A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6116171B2 publication Critical patent/JP6116171B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

【課題】払拭体の交換が簡単であり、頑丈且つコンパクトであり、且つ払拭体保持具の反転が起こらない清掃用具を提供する。
【解決手段】本発明の払拭体保持具においては、把持部本体の幅方向を清掃方向とし、把持部本体の上部に設けられた回動軸部にハンドルを回動自在にし、把持部本体の下面に対向して樋状把持体とを配置し、樋状把持体の各々の基端部は、把持部本体の下面中央に、ヒンジにより連結され、閉鎖状態においては、把持部本体は樋状把持体に嵌合し、且つ樋状把持体はロック手段により把持部本体に固定され、開放状態においては、前記ロック手段が解除されて樋状把持体の各々がヒンジを介して回動可能となり、この開放状態において払拭体の左右に形成された袋部に樋状把持体の先端を挿通させ、樋状把持体を閉鎖状態にすることにより袋部を形成する袋布が把持部本体と樋状把持体により狭持された状態になり、且つ払拭体が樋状把持体を包被する。
【選択図】図2

Description

本発明は、床面や壁面を清掃するための払拭体及びそれに挿脱自在にした払拭体保持具からなる清掃用具に関し、更に詳細には、長手状に構成されることにより、隙間等の狭い空間の清掃を可能にする払拭体保持具及びそれに装着される払拭体からなる清掃用具に関する。
袋状モップ等の払拭体を挿入して清掃用具を構成し、使用後に前記払拭体を脱離させる払拭体保持具としては、例えば特開2005−237587号公報(特許文献1)に記載されたものがある。図12は、特許文献1における払拭体保持具102を示す。払拭体保持具102は、保持片131及びそれに回動自在に連結された保持片132を含む払拭体把持具121を有する。払拭体101の被保持部(袋部)112A、112Bには、保持片132が折り畳み状態に回動された状態で、保持片131及び保持片132が挿入される。保持片132が保持片131と平行になるように回動されることにより、払拭体101が払拭体把持具121に固定される。
この払拭体保持具並びにこれを有する清掃用具は、企業、病院、学校及び家庭などにおける清掃用途において、有用であることが立証され、利用者に好評を得ている。
特開2005−237587号公報
しかし、この2軸回動方式の払拭体保持具102は、下記の改善するべき点を有する。例として、払拭体保持具102のような従来の払拭体保持具は、細かい塵や毛髪を清掃することに向いているが、視認できる程度の大きさを有するゴミを除去することには向いていない。即ち、従来の払拭体保持具にの払拭体においては、パイルが柔らかく、この様なパイルは細かい塵や毛髪と絡んで付着し易い。しかし、大きなゴミに関しては、パイルが絡んでも直ぐに外れてしまい、従ってパイルに付着されず、除去され難い。柔らかいパイルを利用して大きなゴミを掃き取るには、払拭体保持具に圧力を掛けて、ゴミを押し出すように掃く必要がある。しかし、従来の面積が大きい払拭体保持具においては、ゴミを強制的に動かせる程の高い圧力を掛けにくく、ゴミを押しやることができないという弱点があった。
また、払拭体保持具102は、払拭体把持具121とハンドル104との接続において、直交する2軸(自在継手)を有する回動部141を有し、払拭体把持具121の長手方向及び幅方向(清掃方向)においてハンドル104が回動可能となっている。この幅方向への回動と、清掃時における払拭体101と床面との摩擦との相合効果により、払拭体把持具121が反転してしまう。図13は、従来の払拭体保持具102における払拭体把持具121の反転を示す概念図である。従来の払拭体保持具102を有する清掃具を用いて前後に動かして清掃作業を行う際、ハンドルとの接続部である回動部141が幅方向回動軸154において略180°の回動を可能とさせるため、図13の(13B)に示すように、払拭体把持具121の幅方向に払拭体把持具121を移動させるとき、払拭体把持具121の下端部付近を中心にして回動し、図13の(13C)に示すように、払拭体把持具121の下面が裏向けに反転する問題が生じていた。払拭体把持具121の下面が裏向けに反転すると、払拭体把持具121を元の状態(図13の(13A)参照)に手作業で戻す必要があり、その際、汚れた払拭体101に手指が触れて汚れが付着したりして、清掃作業を円滑に行う妨げになっていた。この反転は、ハンドル104の傾きが大きい程起こり易いので、ソファの下方などの狭い空間の清掃において、困難を生じていた。更に、従来の払拭体把持具121は幅広であり、狭い空間等の清掃に使用するためには、更に困難があった。
更に、図12及び13における払拭体保持具102のように、2つの保持片がハンドルの左右に一枚板状態で突出する構造の場合には、以下の改善すべき点がある。図12においては、払拭体101の左右一対の袋部112A、112Bに保持片131、132を挿通して、払拭体101を払拭体把持具に固定するが、払拭体101を幅方向に固定する機構が一切無く、従って清掃時において、払拭体101が保持片131、132を中心軸として幅方向(清掃方向)へ回動し易い。しかも、払拭体101の中央部を固定する手段が設けられていないから、払拭体101の中央部は払拭体把持具102から下方にU字状に垂れ易くなり、このU字状部分が清掃時に床面に引っ掛かると、前述した回動容易性によってこのU字状部分が捻じれ、部分的に裏表が逆転したりすることがある。
従って、本発明の目的は、小さな塵や毛髪の拭き取り及び大きなゴミの掃き取りの両方に使用でき、前述した払拭体把持具の反転を防止し、また払拭体把持具に払拭体の袋部を強く固定することにより、払拭体の回動及び乖離がほぼ完全に規制され、更に払拭体が清掃中に捻じれたりすることを防止できる払拭体保持具及びこれに装着する払拭体を提供し、且つこれらの払拭体保持具及び払拭体を利用した清掃用具を提供することである。
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、本発明の第1の形態は、把持部本体の幅方向を清掃方向とし、前記把持部本体の上部に設けられた回動軸部にハンドルを長手方向に回動自在にし、前記把持部本体の下面に対向してその長手方向全長に亘ってスリット状開口部を上方に形成した一対の樋状把持体とを配置し、前記一対の樋状把持体の各々の基端部は、前記把持部本体の下面中央に、ヒンジにより連結されて前記樋状把持体を開閉可能に形成し、閉鎖状態においては、前記把持部本体は前記一対の樋状把持体のスリット状開口部に嵌合し、且つ前記一対の樋状把持体はロック手段により前記把持部本体に固定され、開放状態においては、前記ロック手段が解除されて前記一対の樋状把持体の各々が前記ヒンジを介して回動可能となり、この開放状態において前記一対の樋状把持体は自重により下方に垂下され、払拭体の左右に形成された一対の袋部に前記一対の樋状把持体の先端を挿通させ、前記一対の樋状把持体を閉鎖状態にすることにより前記袋部を形成する袋布が前記把持部本体と前記一対の樋状把持体により狭持された状態になり、且つ前記払拭体が前記一対の樋状把持体を包被する左右開閉型払拭体保持具である。
本発明の第2の形態は、前記閉鎖状態において、前記樋状把持体の内周側に形成された内周湾曲面と、前記把持部本体の本体湾曲面が、対向して間隙を形成し、この間隙内において前記袋布が狭持される左右開閉型払拭体保持具である。
本発明の第3の形態は、前記樋状把持体の外周側に、外側に向かって凸状となる外周湾曲面が形成された左右開閉型払拭体保持具である。
本発明の第4の形態は、前記一対の樋状把持体の各々の幅長が前記樋状把持体の先端側に進行するに従って短縮された把持体先細部が形成された左右開閉型払拭体保持具である。
本発明の第5の形態は、前記把持部本体が、上面板と、この上面板の下面側に突設され且つ長手方向に延伸された複数の長手リブから構成された左右開閉型払拭体保持具である。
本発明の第6の形態は、前記上面板の下面側に突設され且つ前記長手リブと格子状に交差する複数の幅リブが形成された左右開閉型払拭体保持具である。
本発明の第7の形態は、前記ロック手段が、前記把持部本体の上面に形成されたスライド孔の中に嵌め込まれ、長手方向にスライド可能とされた一対のスライドボタンと、前記一対のスライドボタンの各々に結合され、前記把持部本体に内蔵された一対の内蔵部材からなり、前記閉鎖状態においては、前記一対の内蔵部材の各々の先端部に形成された先端部が、前記一対の樋状把持体の各々に形成された突起と係合され、前記開放状態にさせる際に、前記スライドボタンを前記スライド孔内において移動させることにより、前記内蔵部材を前記先端部と共に長手方向に移動させ、前記先端部と前記突起との係合が解除される左右開閉型払拭体保持具である。
本発明の第8の形態は、前記一対のスライドボタンが片手のみにより同時に操作可能な左右開閉型払拭体保持具である。
本発明の第9の形態は、第1〜8の形態のいずれかの左右開閉型払拭体保持具に保持される払拭体であって、前記払拭体の両端に、前記一対の樋状把持体が挿通される一対の袋部が形成された払拭体である。
本発明の第10の形態は、前記一対の袋部の上面に、前記ロック手段の前記突起が前記袋布から突没自在にする為の開口部が形成された払拭体である。
本発明の第11の形態は、前記払拭体が、キャンバス部と、このキャンバス部の下面に多数のパイルが植設されたパイル部から構成され、前記キャンバス部の上面に前記袋布が生成された払拭体である。
本発明の第12の形態は、第1〜8の形態のいずれかの左右開閉型払拭体保持具と、第9〜11の形態のいずれかの払拭体とから構成され、前記左右開閉型払拭体保持具に前記払拭体を保持して組み立てられる清掃用具である。
本発明の第1の形態によれば、本発明の払拭体保持具において、把持部本体の幅方向を清掃方向とし、この把持部本体の上部に設けられた回動軸部にハンドルを長手方向に回動自在にするので、清掃時に反転が発生し難いにも係わらず、清掃方向への回動が容易な払拭体保持具を得ることができる。この反転の防止及びこの払拭体保持具の長手形状により、本発明の払拭体保持具による狭い空間の清掃が容易になる。また、この払拭体保持具の下面が狭いので、清掃時において、この下面へ圧力を掛けやすく、従ってこの払拭体保持具を使用して、細かい塵や毛髪の拭き取りに加えて、大きなゴミの掃き取りを行うことができ、清掃の効率化及び高速化に役立つ。更に、この把持部本体の下面に対向してその長手方向全長に亘ってスリット状開口部を上方に形成した一対の樋状把持体とを配置するので、これらの樋状把持体に払拭体を挿着すれば、前記把持部本体及び前記一対の樋状把持体により、この払拭体保持具の長手方向全長に亘ってこの払拭体を狭持することができ、この払拭体を強固に固定することができる。この強固な固定により、清掃時において、払拭体が樋状把持体を軸として回動し、また払拭体が樋状把持体から乖離することが防止される。
ここにおける把持部本体は長手状であるので、前記払拭体保持具も長手状であり、幅方向(清掃方向)に転がり可能であるが、長手方向には転がらない。又、前記一対の樋状把持体は、前記スリット状開口部を有し、このスリット状開口部の内周において内周湾曲面を有する。閉鎖状態においては、この内周湾曲面と、把持部本体の下面である本体湾曲面の間に、前記払拭体が強固に狭持される。この樋状把持体の先端には、払拭体の挿入を容易にするため、先細部が形成されていることが好ましい。
更に、外周湾曲面を有し、この外面湾曲面を転がり面として、本発明の払拭体保持具が前記清掃方向に回動可能となるので、ハンドルの回動軸部を自在継ぎ手にする必要が無い。本発明の把持部本体と、ハンドルとを連結する回動軸部は、長手方向のみに回動自在であり、従って自在継ぎ手ではない。幅方向(清掃方向)にハンドルが回動しないので、清掃時において、この払拭体保持具の反転が起こらない。それにもかかわらず、払拭体保持具自体が清掃方向に転がり可能であるので、この払拭体保持具の清掃方向における回動は制限されない。
本発明の材質としては、軽量であり且つ簡単に加工できるプラスチックが最も好ましいが、強度や美観を高める為に、金属や木材も使用可能である。又、これらの材質を同時に使用しても良い。例えば、把持部本体をプラスチックから構成し、樋状把持体を金属から構成しても良い。又、構造としては、強度を確保するために把持部本体を中実としても良いし、軽量性を確保する為に把持部本体を中空としても良い。或いは、隙間を入れて軽くし且つ強度を確保する為に、この把持部本体を複数のリブから形成しても良い。
本発明における、一対の樋状把持体を把持部本体に固定するロック手段の機構については、特に問わないが、払拭体などと干渉せずに固定可能であることが必要であり、また開放状態にするための操作が簡単であることが好ましい。使用可能な形態としては、例えば、このロック手段の操作部を、把持具本体の上面に配置して操作容易にし、更にこのロック手段の固定部を、把持部本体の下面の、樋状把持体に対面する部位に配置することが可能である。しかし、このロック手段が、例えばヒンジ軸の回動制限手段のみからなっても良い。
本発明のヒンジは、ヒンジ軸のみからなる、簡単な構造のもので良い。しかし、必要であれば、ラチェット式や凹凸かみ合わせ式などの回動制限手段が設けられても良い。
又、本発明の第1の形態によれば、樋状把持体が閉鎖される際に、前記袋部を形成する袋布が前記把持部本体と前記一対の樋状把持体により狭持された状態になり、且つ前記払拭体が前記一対の樋状把持体を包被するので、袋布が把持部本体の本体湾曲面により引っ張られ、これにより払拭体が樋状把持体に張られた状態で密着する。従って、清掃時において、払拭体のずれによる回動及び乖離が防止される。又、この払拭体がこれら一対の樋状把持体を包被することにより、払拭体のパイルが前記把持部本体の上面付近まで装着されるので、これらのパイルにより、ハンドルとの連結部である前記回動軸部が保護され、従って家具等との衝突によるこの回動軸部の破損を防止できる。本発明の払拭体は、2つの袋部を有し、且つ折曲可能なので、開放状態にあり且つ自重により垂下した前記一対の樋状把持体に挿通させ易くなる。本発明の払拭体は、布材であるキャンバス部を基材として、下面にパイルを植設しているが、前述した狭持状態において、本体湾曲面及び内周湾曲面と干渉を防止する為、上面をパイルが植設されない袋布とすることが好ましい。
本発明の第2の形態によれば、前記樋状把持体の内周側に形成された内周湾曲面と、前記把持部本体の本体湾曲面が、対向して間隙を形成し、この間隙内において前記袋布が狭持されるので、前記袋布が、前記内周湾曲面と前記本体湾曲面により強固に保持され、清掃時において前記払拭体のずれを防止できる。このずれの防止は、本発明の払拭体保持具に圧力を掛けて、大きなゴミの掃き取りを行う際に、特に重要となる。ここにおける間隙は、前記袋布のできるだけ広い範囲を狭持させる為に、間隔が一定であることが好ましい。又、この狭持を確実にするため、前記袋布には、パイルが植設されていないことが好ましい。
本発明の第3の形態によれば、前記樋状把持体の外周側に、外側に向かって凸状となる外周湾曲面が形成されたので、払拭体保持具が、この外周湾曲面を転がり面として、清掃方向に回動することができ、従って横転を引き起こす自在継ぎ手を使用せずに、払拭体保持具を清掃方向に回動可能とさせる。この外周湾曲面における、幅方向の断面曲線については、円形又は半円形が好ましいが、角や凹状曲面をを有さない曲面であれば、どの様なものでも使用できる。又、角が有っても、この角が90°未満の鋭角で無ければ、使用できる。
本発明の第4の形態によれば、前記一対の樋状把持体の各々の幅長が前記樋状把持体の先端側に進行するに従って短縮された把持体先細部が形成されたのでこの把持体先細部を通じて、前記払拭体をより簡単に挿入できる。又、この把持体先細部により、払拭体保持具の両先端が先細状となるので、この払拭体保持具による狭い空間の清掃が更に容易になる。
本発明の第5の形態によれば、前記把持部本体が、上面板と、この上面板の下面側に突設され且つ長手方向に延伸された複数の長手リブから構成されたので、軽量且つ頑丈に前記把持部本体を形成することができる。これらの上面板及び複数の長手リブは、長手方向に延伸された板状の部材であり、これらを組み合わせることにより、隙間を有する中空構造を実現でき、この中空構造は、中実構造より軽く、且つ強度が中実構造と同程度となる。また、この中空構造を採用することにより、材質の使用量を節減でき、本発明の払拭体保持具の低価格化に繋がる。更に、この中空構造を採用することにより、比較的比重が高い金属などを材質として使用しても、軽量な把持部本体を得ることができる。前記長手リブの数は、生産容易性と軽量性を両立させる適当本数に調整でき、例えば2本〜10本などに設定できる。尚、これらの複数の長手リブの下側が形成する包絡線を、前述した本体湾曲面としても良い。これらの長手リブ間の間隙は把持部本体の力学的強度が保持できる範囲内で調整でき、長手リブの本数にも依存するが、例えば5mm〜50mmの範囲で調整することが可能である。また長手リブの下側が形成する包絡面と内周湾曲面との密着性や接触面積などを調整することによって、前記袋布を前記内周湾曲面に十分に強く押圧させることができる。又、これらの複数の長手リブは、狭持する袋布の、特に幅方向へのずれを防止する効果があり、従って従来の払拭体保持具において発生する、清掃時における払拭体の幅方向への回動を防止する効果を示し、ゴミの掃き取り及び床面へ強く付着した汚れの拭き取りなど、払拭体保持具に下方へ圧力を掛ける必要がある用途において、特に利点を示す。
本発明の第6の形態によれば、前記上面板の下面側に突設され且つ前記長手リブと格子状に交差する複数の幅リブが形成されたので、前記把持部本体を更に軽量且つ頑丈に形成することがでる。また、前記複数の長手リブ及び上面板のみから構成された把持部本体は、充分な剛性を有するが、更に前記複数の幅リブを形成することにより、前記把持部本体が撓みへの耐性を有するようになる。又、これらの複数の幅リブは、狭持する袋布の長手方向へのずれを防止する効果があり、従って清掃時における払拭体の長手方向への乖離を防止する効果を示す。ここにおいても、特に、ゴミの掃き取り及び床面へ強く付着した汚れの拭き取りなど、払拭体保持具に下方へ圧力を掛ける必要がある用途において、利点を示す。
本発明の第7の形態によれば、前記閉鎖状態においては、前記一対の内蔵部材の各々の先端部に形成された先端部が、前記一対の樋状把持体の各々に形成された突起と係合されるので、前記一対の樋状把持体が、前記把持部本体に強固に固定されて、閉鎖状態が確実に保持される。又、前記開放状態にさせる際に、前記スライドボタンを前記スライド孔内において移動させることにより、前記内蔵部材を前記先端部と共に長手方向に移動させ、前記先端部と前記突起との係合が解除されるので、簡単且つ任意に前記一対の樋状把持体を開放状態にさせることができる。
スライドボタン(開閉操作部)は、操作性の点から、把持部本体の上面における中心部付近に配置されることが好ましい。その反面、先端部(係合部)は、樋状把持体の付近、即ち把持部本体の下面に配置される必要があり、また固定強度の確保の為に、把持部本体の先端付近に配置されることが好ましい。本形態における内蔵部材により、スライドボタン(開閉操作部)と、先端部(係合部)を離すことができ、従って、この開閉操作部及びこの係合部を、前述した最適な位置に設けることができる。又、本形態における突起は、前記先端部と係合する為に爪状の構造を有するが、これもまた樋状把持体の先端付近に形成されることが好ましい。
本発明の第8の形態によれば、前記一対のスライドボタンが片手のみにより同時に操作可能なので、開放状態にするための操作を簡単に行うことができる。この形態における一対のスライドボタンは、前記把持部本体の長手方向における中央付近に、近接して配置されるので、一方のスライドボタンに親指を掛け、他方のスライドボタンに人差し指及び/又は中指を掛けることにより、片手で両方のスライドボタンを操作できる。この形態においては、片手で両方のスライドボタンを摘みながら、この手によりこの把持部本体(及び払拭体保持具)を持ち上げることができるので、もう一方の手により払拭体の脱着を行うことができる。従って、払拭体の脱着作業を簡単且つ迅速に行うことができる。
本発明の第9の形態によれば、前記払拭体の両端に、前記一対の樋状把持体が挿通される一対の袋部が形成されたので、前記一対の樋状把持体に前記払拭体を簡単に挿入することができる。本形態の払拭体は、袋状の構造を有し、この払拭体の上面に挿入口が形成され、この挿入口により前記一対の袋部が分断される。この挿入口は、前記一対の袋部の共通袋口であり、この挿入口から前記一対の樋状把持体が前記一対の袋部に挿入される。従って、この挿入口において、この払拭体を折り曲げることにより、垂下した前記一対の樋状把持体を前記一対の袋部に挿入でき、この払拭体を簡単に装着できる。
本発明の第10の形態によれば、前記一対の袋部の上面に、前記ロック手段の前記突起が前記袋布から突没自在にする為の開口部が形成されたので、前記払拭体と前記ロック手段の干渉を防ぐことができる。
本発明の第11の形態によれば、前記払拭体が、キャンバス部と、このキャンバス部の下面に多数のパイルが植設されたパイル部から構成され、前記キャンバス部の上面に前記袋布が生成されたので、清掃に使用されるパイル部と、狭持に使用される袋布を分離することにより、清掃及び狭持の両方を効率的に行うことができる。
本発明の第12の形態によれば、前記清掃用具が、前記左右開閉型払拭体保持具に前記払拭体を保持して組み立てられるので、強固に払拭体が保持され、反転が起こらず、圧力を掛けた場合においても前記払拭体保持具からの前記払拭体の乖離及び回動が起こらず、前記払拭体の装脱が容易であり、構造が頑丈であり、更にコンパクトであって狭い空間等の清掃も簡単に行え、細かい塵や液体の乾燥物などの拭き取りと、大きなゴミの掃き取りの両方を行える清掃用具を得ることができる。
本発明に係る開放状態にある払拭体保持具1に、折曲状態にある払拭体22を装着する正面説明図である。 払拭体22が払拭体保持具1に挿通された途中状態(2A)及び払拭体保持具1が閉鎖された装着状態(2B)を示す正面図である。 把持部本体2及び樋状把持体3の部分分解斜視図である。 スライドボタン10、10の操作によりロック状態を解除し、樋状把持体3、3を開放状態にする過程を示す正面断面図である。 図4の(4A)におけるヒンジ8の構造を示す払拭体保持具1のA−A線断面図である。 払拭体22の平面図(6A)及び正面図(6B)である。 払拭体保持具1の平面図(7A)及び底面図(7B)である。 開放状態にある払拭体保持具22が挿通された途中状態(8A)及び払拭体保持具1が閉鎖状態にされ、払拭体22が狭持固定された装着状態(8B)を示す正面断面図である。 図8の(8A)におけるB−B線断面図(9A)、C−C線断面図(9B)、D−D線断面図(9C)及びE−E線断面図(9D)、並びに図8の(8B)におけるF−F線断面図(9E)及びG−G線断面図(9F)である。 図2の(2B)における払拭体保持具1に、ハンドル15を装着して形成された本発明の清掃用具54の正面図(10A)及び側面図(10B)である。 図10の清掃用具54の使用を示す概念図である。 従来の払拭体保持具102の側面図である。 従来の払拭体保持具102における払拭体把持具121の反転を示す概念図である。
以下において、本発明に係る払拭体保持具、払拭体及び清掃用具の実施の形態を、添付する図面に従って詳細に説明する。
図1及び図2においては、本発明に係る払拭体保持具1の構造を示し、更にこの払拭体保持具1に払拭体22を装着する過程も示す。図1は、本発明に係る開放状態にある払拭体保持具1に、折曲状態にある払拭体22を装着する正面説明図である。払拭体保持具1は、把持部本体2と、一対の樋状把持体3、3から構成される。長手状の把持部本体2には、回動軸部12が上部に設けられ、ハンドル15を連結する連結部12を長手方向に回動自在にする。この回動軸部12は、自在継ぎ手では無く、長手方向のみに回動自在であり、幅方向(清掃方向)には回動しない。又、これらの樋状把持体3、3の各々の基端部は、把持部本体2の下面中央に、ヒンジ8により連結されて、樋状把持体3、3が開閉可能に形成される。樋状把持体3、3において、幅長が樋状把持体3、3の先端側に進行するに従って短縮された把持体先細部9、9が形成され、これにより払拭体22の袋部25、25の挿入が容易になる。
把持部本体2には、スライドボタン10、10及び内蔵部材20、20(図1においては図示せず)からなるロック手段が設けられている。内蔵部材20、20には、先端部21、21(一部を先端部ガイド38、38に収納)が設けられ、後述する図2の(2B)に図示される閉鎖状態においては、樋状把持体3、3の突起32、32(図1においては図示せず)と係合する。図1に図示される開放状態においては、前記ロック手段が解除されて樋状把持体3、3がヒンジ8を介して回動可能となり、この開放状態において樋状把持体3、3は自重により下方に垂下され、払拭体22が矢印aの方向に挿入される。この挿入においては、払拭体22の左右に形成された袋部25、25に樋状把持体3、3の先端(把持体先細部9、9)が挿通される。
払拭体22には、樋状把持体3、3が挿通される袋部25、25が形成される。この払拭体22は、布材であるキャンバス部23を基材として、このキャンバス部の下面に多数のパイル24が植設されたパイル部29を有し、前記キャンバス部23の上面には、パイルが植設されない袋布31が形成される。
払拭体保持具1に払拭体22が装着され、また連結部材14にハンドル15が取り付けられ、清掃用具54として機能する。この清掃用具54においては、把持部本体2の幅方向を清掃方向とする。
図2は、払拭体22が払拭体保持具1に挿通された途中状態(2A)及び払拭体保持具1が閉鎖された装着状態(2B)を示す正面図である。(2A)の途中状態においては、樋状把持体3、3の挿入により、袋部25、25が膨張し、中間袋布26及び先端袋布27が外方へ突出している。尚、中間袋布26と先端袋布27との間に、袋布31の隙間である開口部30が形成され、ロック手段の先端部21、21及び樋状把持体3、3の突起32、32との干渉が防止される。払拭体22の挿入後に、樋状把持体3、3が、矢印b、bの方向に回動され、先端部21、21と突起32、32が係合して、樋状把持体3、3が(2B)の閉鎖状態となる。
図2の(2B)に図示される閉鎖状態においては、把持部本体2の下面に対向して樋状把持体3、3が配置される。この閉鎖状態においては、把持部本体2は樋状把持体3、3のスリット状開口部11、11に嵌合し、且つ樋状把持体3、3はロック手段により把持部本体2に固定される。(2B)に図示される払拭体22の装着状態においては、袋部25、25を形成する袋布31(中間袋布26、26及び先端袋布27、27)が把持部本体2と樋状把持体3、3により狭持された状態になり、且つ払拭体22が樋状把持体3、3を包被する。この包被により、払拭体22のパイル24が把持部本体2の上面付近まで装着されるので、これらのパイル24により、ハンドル15との連結部である回動軸部12及び回動軸支持部6、6が保護され、従ってこれらの部分の、家具等との衝突による破損を防止できる。
図3は、把持部本体2及び樋状把持体3の部分分解斜視図である。尚、図3においては、把持部本体2の半分及び一対の樋状把持体3、3の内1個のみが図示されている。把持部本体2の上面における中心付近には、スライド孔16が設けられる。このスライド孔16の中には、長手方向にスライド可能とされたスライドボタン10が嵌め込まれ、このスライドボタン10の操作移動により、先端部21が長手方向に移動する。閉鎖状態においては、先端部21が突起32と係合するが、先端部31の移動により、この係合が解除され、開放状態となる。
樋状把持体3においては、その長手方向全長に亘って、樋状のスリット状開口部11が上方に形成され、このスリット状開口部の内周が、内周湾曲面48を形成する。払拭体22が装着された閉鎖状態においては、払拭体22がこの内周湾曲面48と払拭体本体2の下面(本体湾曲面46)の間に狭持される。又、内周湾曲面内における、樋状把持体3の先端付近には、突起32が設けられ、閉鎖状態において、ロック手段の先端部21が係合してロック状態となる。
又、把持部本体2の下面中央付近には、本体ヒンジ孔34が設けられ、樋状把持体3の下面基端部付近の両側には、把持体ヒンジ孔36、36が設けられている。これらのヒンジ孔34及び36に、ヒンジ軸42が貫通され、ヒンジ8を形成する。
図4は、スライドボタン10、10の操作によりロック状態を解除し、樋状把持体3、3を開放状態にする過程を示す正面断面図である。尚、図4においては、連結部材14は省略されている。(4A)は閉鎖状態を示す。この断面図においては、スライドボタン10、10に結合され、把持部本体2に内蔵された内蔵部材20、20が図示され、先端部21、21が内蔵部材20、20に形成されている。これらの先端部21、21が、突起32、32に形成された係合爪と係合して、ロック状態を保持する。内蔵部材20、20にはバネ40、40が装備され、先端部21、21を係合位置に保持する。バネ40、40及び先端部21、21は、先端部ガイド38、38に収納される。これらの先端部ガイド38、38により、先端部21、21の横ぶれ及び縦ぶれが防止され、先端部21、21が突起32、32に確実に係合することになる。
(4B)は、スライドボタン10、10の操作による開放状態を示す。スライドボタン10、10が長手方向の内側(矢印c、c方向)にスライド操作されると、内蔵部材20、20も、バネ40、40の応力に対向して、長手方向の内側(矢印d、d方向)に移動される。これに従い、先端部21、21も、矢印d、d方向に移動され、この移動により突起32、32との係合が解除される。尚、スライドボタン10、10の両方は、把持部本体2の上面中央付近において、近接配置されるので、スライドボタン10、10の両方を同時に、片手で操作可能である。従って、樋状把持体3、3を簡単に開放でき、払拭体22の脱着を容易に行うことができる。
(4C)は、樋状把持体3、3の垂下状態を示す。開放状態において、ロック機構による固定が解除されるので、樋状把持体3、3の、ヒンジ8、8を介する回動が束縛されなくなり、樋状把持体3、3が、自重により、矢印e、e((4B)参照)の方向に垂下する。この垂下状態において、払拭体22が装着可能となる。
図5は、図4の(4A)におけるヒンジ8の構造を示す払拭体保持具1のA−A線断面図である。尚、図5においては、回動軸支持部6の上端は省略されている。ヒンジ軸42が、本体ヒンジ孔34及び把持体ヒンジ孔36、36を貫通し、このヒンジ軸42を軸として、樋状把持体3が回動可能となる。尚、図5においては、ヒンジ8には回動制限手段は設けられず、ヒンジ8を介する樋状把持体3、3の回動は制限されない。しかし、必要であれば、ラチェット式や凹凸嵌合式などの回動制限手段を、ヒンジ8に設けることも可能である。
図6は、払拭体22の平面図(6A)及び正面図(6B)である。払拭体22は、布材であるキャンバス部23を基材とし、下面においては、パイル24が多数植設されたパイル部29が形成されている。このパイル部29において、清掃の為の払拭が行われる。
払拭体22の上面においては、パイル24が植設されていないキャンバス部23である袋布31、31が形成され、袋部25の上面を構成する。パイル24が植設されないので、パイル24の干渉無しに、袋布31、31が把持部本体2と樋状把持体3、3の間において狭持可能となる。袋布31、31は、払拭体22の上面の先端に形成された先端袋布27、27と、これらの先端袋布27、27より中央側に形成された中間袋布26、26に分断され、袋部25、25の各々における中間袋布26と先端袋布27の間には、開口部30が形成される。ここにおける一対の開口部30、30からは、袋部25、25が樋状把持体3、3に装着される際に突起32、32が突没自在となる。
又、払拭体22の上面中央における、一対の袋部25、25の間には、挿入部28が形成され、樋状把持体3、3が、挿入部28から袋部25、25に挿入される。
図7は、払拭体保持具1の平面図(7A)及び底面図(7B)である。(7A)には把持部本体2の上面を構成する上面板41が図示され、この把持部本体2の上面中央部付近にスライド孔16、16及びスライド孔16、16内に挿入されたスライドボタン10、10が図示される。又、(7B)には、樋状把持体3、3が示される。
(7C)は、樋状把持体3、3が省略された把持部本体2の底面図であり、上面板の下面側に突設され、把持部本体2を構成する複数の長手方向に延伸された長手リブ43((7C)においては8個)が図示される。最も中心軸に近い2個の長手リブ43の間は、中心溝44となっていて、この中心溝44の中に、ロック手段の内蔵部材20、20が内蔵される。又、上面板の下面側に突設され且つ前記長手リブと格子状に交差する複数の幅リブ45も図示される。これらの幅リブ45は、把持部本体2の剛性のみならず、撓みへの耐性を向上させる。把持部本体2の下面における、先端部21、21付近においては、先端部ガイド38、38が配置される。これらの先端部ガイド38、38には、先端部21、21及びバネ40、40が内蔵され、先端部21、21が部分的に突出する。これらの先端部ガイド38、38により、先端部21、21の横ぶれ及び縦ぶれが防止され、先端部21、21が突起32、32に確実に係合することになる。
図8は、開放状態にある払拭体保持具22が挿通された途中状態(8A)及び払拭体保持具1が閉鎖状態にされ、払拭体22が狭持固定された装着状態(8B)を示す正面断面図である。(8A)における途中状態は、図2の(2A)における途中状態に相当する。払拭体22の袋部25、25が樋状把持体3、3に挿入される際に、袋部25、25が膨張する。袋部25、25の各々に、中間袋布26と先端袋布27とのギャップである開口部30が形成されるが、(8A)においては、開口部30、30が、樋状把持体3、3における突起32、32の直上に配置されていることが示されている。樋状把持体3、3が、矢印f、fの方向に回動されると、樋状把持体3、3の突起32、32が、先端部21、21に接触する。先端部21、21には、斜面が形成され、突起32、32が下方からこれらの斜面に押し込まれることにより、先端部21、21が、バネ40、40の応力に対抗して、長手方向の内側に押し込まれる。突起32、32の係止爪の下端が、先端部21、21の上端よりも上方へ押し込まれた時点で、先端部21、21が、バネ40、40の応力により、長手方向の外側へ移動する。これにより、先端部21、21が突起32、32と係合して、樋状把持体3、3が閉鎖状態になる。
(8B)の装着状態は、図2の(2B)に相当する。中間袋布26、26及び先端袋布27、27が、把持部本体2と樋状把持体3、3との間に形成された間隙内に狭持される。(8A)について既に説明した通り、開口部30、30から突起32、32が突出し、先端部21、21と係合して、樋状把持体3、3が閉鎖状態となる。
図9は、図8の(8A)におけるB−B線断面図(9A)、C−C線断面図(9B)、D−D線断面図(9C)及びE−E線断面図(9D)、並びに図8の(8B)におけるF−F線断面図(9E)及びG−G線断面図(9F)である。(9A)は把持部本体2のみの断面図であり、上面板41及びこの上面板41の下面側に突設され且つ長手方向に延伸された複数の長手リブ43(図9においては8個)が示されている。これらの長手リブ43の下端における包絡線(破線により図示)が、本体湾曲面46を形成する。後述する通り、この本体湾曲面46と、樋状把持体3の内周湾曲面48との間に、払拭体22の袋布31が狭持される。又、図9の(9A)〜(9F)における長手リブ43の内、把持部本体2の中心軸に最も近い2個の長手リブ43間の間隙が中心溝44となり、この中心溝44の中の中に内蔵部材20が内蔵される。更に、上面板41の中心においては、溝状のスライド孔16が形成されていて、このスライド孔16の中にスライドボタン10が嵌め込まれている。
(9B)は、(9A)と同様に、把持部本体2のみの断面図であるが、ロック手段の係止部付近が図示される。(9B)においては、複数の長手リブ43が、樋状把持体3の突起32と衝突しないよう、縦方向に短縮されている。
(9C)は、樋状把持体3及びこれに挿入された払拭体22の袋部25の断面図である。樋状把持体3の、スリット状開口部11を形成する内周が、内周湾曲面48となる。又、樋状把持体3の外周が、外側に向かって凸状となる外周湾曲面50を形成する。使用時においては、払拭体22はこの外周湾曲面50に密着し、従って外周湾曲面50の形状を取る。但し、(9C)においては、払拭体22の袋布25が、把持部本体2により引き込まれていないので、払拭体22が弛んでいて、外周湾曲面50には密着していない。払拭体22の袋部25においては、下方のキャンバス部23にパイル24が植設されてパイル部29を形成し、また上方の、パイル24が植設されていないキャンバス部23が、袋布31(中間袋布26)を形成する。袋部25に樋状把持体3が挿入されているが、前述した通り、この時点においては、袋部25は樋状把持体3と密着せず、弛んだ状態となっている。
(9D)は、(9C)と同様に、樋状把持体3及びこれに挿入された払拭体22の袋部25の断面図であるが、突起32付近が図示される。この部位における払拭体22においては、中間袋布26と先端袋布27とのギャップである開口部30が上方に開いている。従って、突起32が、この開口部30から突没自在となる。
(9E)は、払拭体22が挿入された樋状把持体3及びこれに嵌合した把持部本体2の断面図である。把持部本体2の本体湾曲面46と、樋状把持体3の内周湾曲面48との間に形成された間隙52に、払拭体22の袋布31(中間袋布26)が狭着される。袋布31が引っ張られることにより、パイル24が植設されたキャンバス部23も引っ張られて、樋状把持体3の外周湾曲面50に密着する。この配置により、払拭体22が樋状把持体3を密着包被し、この払拭体22が払拭体保持具1に強固に狭持される。又、払拭体22のキャンバス部23は、樋状把持体3の外周湾曲面50に密着するので、この外周湾曲面50の形状を有するようになる。この外周湾曲面50は、鋭角や凹曲面など、払拭体保持具1の転がりを阻害する要因を有さないので、清掃時において、払拭体保持具1の清掃方向への回動を可能にする。
(9F)は、(9E)と同様に、払拭体22が挿入された樋状把持体3及びこれに嵌合した把持部本体2の断面図であるが、突起32付近が図示される。(9F)においては、突起32の係合爪の下面に、ロック手段の先端部21が係合され、樋状把持体3を閉鎖状態にする。この部位においては、把持部本体2の複数の長手リブ43が、縦方向に短縮され、樋状把持体3の突起32と衝突しないように構成されている。又、払拭体22の上面において、開口部30が形成され、袋布31が存在しない。従って、(9F)においては、払拭体22は、把持部本体2と樋状把持体3との間に狭持されない。しかし、(9E)に図示される通り、払拭体保持具1の別の部位において払拭体22が狭持されるので、払拭体22は強固に固定される。
図10は、図2の(2B)における払拭体保持具1に、ハンドル15を装着して形成された本発明の清掃用具54の正面図(10A)及び側面図(10B)である。ハンドル15は、回動軸支持体6、6に回動軸部12を介して回動可能に接続された連結部14に挿入され、ハンドル15が払拭体保持具1に、長手方向に回動可能に連結される。
図11は、図10の清掃用具54の使用を示す概念図である。図11の(11A)に図示されるとおり、ハンドル15を手で保持し、床面に払拭体22を接触させて、ハンドル15を傾けて前後に押すことにより、払拭体把持具1の幅方向(清掃方向)へ払拭体22を前後させて、清掃をおこなう。図10及び11における回動軸部12は、払拭体保持具1の長手方向のみに回動可能であり、幅方向へは回動できない。従って、従来の清掃用具における、図13に図示されたような反転が起こらない。しかし、樋状把持体3の外周湾曲面50により払拭体22も湾曲状になるので、これらの湾曲面を支点としてハンドル15を自在に傾斜させることが可能である。例えば、(11A)におけるハンドル15を矢印gの方向へ傾けて、ハンドル15の傾斜を大きくした状態(図11の(11B)に図示)において清掃を行うことができる。また、(11B)の傾斜状態においても、払拭体22が床面に接触するので、狭い空間等の清掃に役立つ。しかも、払拭体22が把持部本体2と樋状把持体3により強固に狭持されるので、払拭体に圧力が掛かる用途においても払拭体22の乖離及び回動が防止され、清掃用具を拭き取り及び掃き取りの両方の用途に使用することができる。更に、払拭体22のパイル24が把持部本体2の上面付近まで装着されるので、回動軸支持部6、6及び回動軸部12がこれらのパイルにより保護され、衝突等による破損が防止される。
本発明に係る左右開閉型払拭体保持具、払拭体及びこれらにより構成される清掃用具を用いることにより、払拭体の交換が簡単であり、頑丈且つコンパクトであり、拭き取りと掃き取りの両方の用途に使用でき、且つ払拭体把持具の反転が起こらない清掃用具を提供できる。本発明における払拭体保持具は構造が簡単なので、安価且つ大量に生産できる。従って、企業、病院、学校及び家庭などにおける清掃用途において、更に有用な清掃用具を市場に広めることができる。
1 払拭体保持具
2 把持部本体
3 樋状把持体
6 回動軸支持部
8 ヒンジ
9 把持体先細部
10 スライドボタン
11 スリット状開口部
12 回動軸部
14 連結部
15 ハンドル
16 スライド孔
20 内蔵部材
21 先端部
22 払拭体
23 キャンバス部
24 パイル
25 袋部
26 中間袋布
27 先端袋布
28 挿入部
29 パイル部
30 開口部
31 袋布
32 突起
34 本体ヒンジ孔
36 把持体ヒンジ孔
38 先端部ガイド
40 バネ
41 上面板
42 ヒンジ軸
43 長手リブ
44 中心溝
45 幅リブ
46 本体湾曲面
48 内周湾曲面
50 外周湾曲面
52 間隙
54 清掃用具
101 払拭体
102 払拭体保持具
104 ハンドル
112A 袋部
112B 袋部
121 払拭体把持具
131 保持片
132 保持片
141 回動部
154 幅方向回動軸

Claims (12)

  1. 把持部本体の幅方向を清掃方向とし、
    前記把持部本体の上部に設けられた回動軸部にハンドルを回動自在にし、
    前記把持部本体の下面に対向してその長手方向全長に亘ってスリット状開口部を上方に形成した一対の樋状把持体とを配置し、
    前記一対の樋状把持体の各々の基端部は、前記把持部本体の下面中央に、ヒンジにより連結されて前記樋状把持体を開閉可能に形成し、
    閉鎖状態においては、前記把持部本体は前記一対の樋状把持体のスリット状開口部に嵌合し、且つ前記一対の樋状把持体はロック手段により前記把持部本体に固定され、
    開放状態においては、前記ロック手段が解除されて前記一対の樋状把持体の各々が前記ヒンジを介して回動可能となり、
    この開放状態において前記一対の樋状把持体は自重により下方に垂下され、
    払拭体の左右に形成された一対の袋部に前記一対の樋状把持体の先端を挿通させ、
    前記一対の樋状把持体を閉鎖状態にすることにより前記袋部を形成する袋布が前記把持部本体と前記一対の樋状把持体により狭持された状態になり、且つ前記払拭体が前記一対の樋状把持体を包被することを特徴とする左右開閉型払拭体保持具。
  2. 前記閉鎖状態において、前記樋状把持体の内周側に形成された内周湾曲面と、前記把持部本体の本体湾曲面が、対向して間隙を形成し、この間隙内において前記袋布が狭持される請求項1に記載の左右開閉型払拭体保持具。
  3. 前記樋状把持体の外周側に、外側に向かって凸状となる外周湾曲面が形成された請求項1又は2に記載の左右開閉型払拭体保持具。
  4. 前記一対の樋状把持体の各々の幅長が前記樋状把持体の先端側に進行するに従って短縮された把持体先細部が形成された請求項1、2又は3に記載の左右開閉型払拭体保持具。
  5. 前記把持部本体が、上面板と、この上面板の下面側に突設され且つ長手方向に延伸された複数の長手リブから構成された請求項1〜4のいずれかに記載の左右開閉型払拭体保持具。
  6. 前記上面板の下面側に突設され且つ前記長手リブと格子状に交差する複数の幅リブが形成された請求項5に記載の左右開閉型払拭体保持具。
  7. 前記ロック手段が、前記把持部本体の上面に形成されたスライド孔の中に嵌め込まれ、長手方向にスライド可能とされた一対のスライドボタンと、前記一対のスライドボタンの各々に結合され、前記把持部本体に内蔵された一対の内蔵部材からなり、前記閉鎖状態においては、前記一対の内蔵部材の各々の先端部に形成された先端部が、前記一対の樋状把持体の各々に形成された突起と係合され、前記開放状態にさせる際に、前記スライドボタンを前記スライド孔内において移動させることにより、前記内蔵部材を前記先端部と共に長手方向に移動させ、前記先端部と前記突起との係合が解除される請求項1〜6のいずれかに記載の左右開閉型払拭体保持具。
  8. 前記一対のスライドボタンが片手のみにより同時に操作可能である請求項7に記載の左右開閉型払拭体保持具。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の左右開閉型払拭体保持具に保持される払拭体であって、前記払拭体の両端に、前記一対の樋状把持体が挿通される一対の袋部が形成されたことを特徴とする払拭体。
  10. 前記一対の袋部の上面に、前記ロック手段の前記突起が前記袋布から突没自在にする為の開口部が形成された請求項9に記載の払拭体。
  11. 前記払拭体は、キャンバス部と、このキャンバス部の下面に多数のパイルが植設されたパイル部から構成され、前記キャンバス部の上面に前記袋布が形成された請求項9又は10に記載の払拭体。
  12. 請求項1〜8のいずれかに記載の左右開閉型払拭体保持具と、請求項9〜11のいずれかに記載の払拭体とから構成され、前記左右開閉型払拭体保持具に前記払拭体を保持して組み立てられることを特徴とする清掃用具。
JP2012209800A 2012-09-24 2012-09-24 左右開閉型払拭体保持具、払拭体及び清掃用具 Active JP6116171B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209800A JP6116171B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 左右開閉型払拭体保持具、払拭体及び清掃用具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012209800A JP6116171B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 左右開閉型払拭体保持具、払拭体及び清掃用具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014064605A true JP2014064605A (ja) 2014-04-17
JP6116171B2 JP6116171B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=50741631

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012209800A Active JP6116171B2 (ja) 2012-09-24 2012-09-24 左右開閉型払拭体保持具、払拭体及び清掃用具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6116171B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105769071A (zh) * 2015-08-18 2016-07-20 肖秋云 便于拧干的平板拖把
EP4356810A1 (de) * 2022-09-09 2024-04-24 Pfennig Reinigungstechnik GmbH Wischerplatte und mopphalter mit wischerplatte

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
SI2569267T1 (sl) 2010-05-12 2014-03-31 Novartis Ag Izboljšani postopki za pripravo skvalena

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51105869U (ja) * 1975-02-21 1976-08-24
JPH06154145A (ja) * 1992-11-19 1994-06-03 Duskin Co Ltd モップ支持具及びモップ組立体
JPH0648562U (ja) * 1992-12-16 1994-07-05 幸男 中田 モップにおけるぞうきんの取付装置
JP3018275U (ja) * 1995-05-17 1995-11-14 アイリスオーヤマ株式会社 清掃用具
JPH07303589A (ja) * 1994-06-09 1995-11-21 Azuma Kogyo Kk モップ
JP3051046U (ja) * 1998-01-30 1998-08-11 リズクリエイト株式会社 清掃具に於ける清掃具本体の取付構造
JPH10314095A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Duskin Co Ltd モップ保持器
JPH1189777A (ja) * 1997-09-17 1999-04-06 Duskin Co Ltd モップ保持具
JP2001198068A (ja) * 2000-01-20 2001-07-24 Koowa:Kk 床用掃除具
JP2010234026A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Duskin Co Ltd 押込スライド着脱型清掃具

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51105869U (ja) * 1975-02-21 1976-08-24
JPH06154145A (ja) * 1992-11-19 1994-06-03 Duskin Co Ltd モップ支持具及びモップ組立体
JPH0648562U (ja) * 1992-12-16 1994-07-05 幸男 中田 モップにおけるぞうきんの取付装置
JPH07303589A (ja) * 1994-06-09 1995-11-21 Azuma Kogyo Kk モップ
JP3018275U (ja) * 1995-05-17 1995-11-14 アイリスオーヤマ株式会社 清掃用具
JPH10314095A (ja) * 1997-05-22 1998-12-02 Duskin Co Ltd モップ保持器
JPH1189777A (ja) * 1997-09-17 1999-04-06 Duskin Co Ltd モップ保持具
JP3051046U (ja) * 1998-01-30 1998-08-11 リズクリエイト株式会社 清掃具に於ける清掃具本体の取付構造
JP2001198068A (ja) * 2000-01-20 2001-07-24 Koowa:Kk 床用掃除具
JP2010234026A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Duskin Co Ltd 押込スライド着脱型清掃具

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105769071A (zh) * 2015-08-18 2016-07-20 肖秋云 便于拧干的平板拖把
EP4356810A1 (de) * 2022-09-09 2024-04-24 Pfennig Reinigungstechnik GmbH Wischerplatte und mopphalter mit wischerplatte

Also Published As

Publication number Publication date
JP6116171B2 (ja) 2017-04-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2301406B1 (en) Mop head fixation device and method
US8561245B2 (en) Cleaning implement
JP6116171B2 (ja) 左右開閉型払拭体保持具、払拭体及び清掃用具
CN105407777B (zh) 清洁设备、擦拭巾和保持件
JP2011250980A (ja) 払拭体挿入部回動式掃除具
US20140215739A1 (en) Flat mop and support plate therefor
JP5496701B2 (ja) 回動式掃除具
JP6788455B2 (ja) 掃き掃除型清掃具、その把持部及び払拭体
JP2014018256A (ja) 電気掃除機の吸込具及び電気掃除機
US20140075692A1 (en) Multiuse cleaning tool handle
CN211155613U (zh) 清洁工具
KR101506191B1 (ko) 청소기
JP6983141B2 (ja) 清掃具用柄、上記清掃具用柄を備えている清掃具、及び清掃シートの、上記清掃具への使用
JP5818606B2 (ja) 払拭体保持具、払拭体及び清掃用具
JP2003245228A (ja) 清掃具
JP2006271753A (ja) 清掃部材保持具
US20200253448A1 (en) Head for a Cleaning Device
US20120023696A1 (en) Flip mop
CN217310163U (zh) 拖把
CN209220164U (zh) 新型拖把
JP4387831B2 (ja) 清掃部材保持具、清掃部材及び清掃用具
KR200478859Y1 (ko) 물걸레 청소기
CN212816157U (zh) 清洁工具
KR200343889Y1 (ko) 청소용 도구
JP7419638B2 (ja) ちりとり

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160714

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161005

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170321

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6116171

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250