JP2006101916A - ミシンのコード縫付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】挿通孔を交換使用する際にも、設定位置を微調整し直す必要のないループホルダを提供する。
【解決手段】本発明のコード縫付装置においては、ループホルダ80における挿通孔86の配置が、次の特徴を備えている。すなわち、複数の挿通孔86のうち、いずれか1つを針落点26aに割り出して位置調整機構で一度、針落点26aの位置が、割り出された挿通孔86におけるその孔中心86cよりも平面視で案内孔85側へずれたシフト部位にくるようにループホルダ80の位置を微調整してしまえば、回動割り出し機構でいずれの挿通孔86を針落点26aに割り出しても、針落点26aの位置が、割り出された挿通孔86における各シフト部位にくる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、布地に装飾用の各種コードを糸で縫い付けて模様を形成する、いわゆるコード縫付機能を備えたミシンに関する。
この種のコード縫付方法の中には、コードをループにした状態で加工布に縫い付けるループ縫いがある。このループ縫い行うコード縫付装置として、特許文献1記載の技術(従来例1)を本出願人は既に開示している。
従来例1のコード縫付装置を運転した際には、図7に示す次の動作が繰り返し行われる。まず、布押え棒と針棒91とが伴に降下することにより、布押え棒の下端に取り付けられた布押え足94が、加工布Wの上方においてループホルダ97の上に降下しこれと当接する。このループホルダ97はその先端に挿通孔99を備えており、この挿通孔99には、斜め上方に位置する案内孔98から下方に位置する加工布Wに向かうコードCが挿通されている。そのため、布押え足94がループホルダ97に当接した際には両者はそれらの間にコードCを挟み込みこの部分を保持する。その状態からさらに、針棒91と布押え足94とがループホルダ97を踏み下げ、これらが伴に降下することにより、布押え足94の下側にコードCを丸め込みループLを形成する。ここで、ループホルダ97は、挿通孔99の下方において、加工布Wとの間にループLの付け根を挟み込みこの部分を保持する。そして、針棒91が更に降下し、その下端に取り付けられた刺繍針92が挿通孔99を挿通することにより、コードCを加工布Wに上糸Tと下糸とでループ状にを縫い付ける。その後、針棒91、布押え足94及びループホルダ97は、それぞれもとの位置にまで上昇し、コードCを解放する。
ところで、上記装置における挿通孔99は、使用するコードCの太さや種類に応じて最適な大きさのものに切り替える必要がある。なぜなら、例えば、挿通孔99の直径がコードCに対して太すぎると、コードCが挿通孔99の縁部を通ったときに降下する刺繍針92がコードCを外してしまうからである。
特開平9−31826号公報
そのため、ループホルダ97の中には、内径が異なる挿通孔99を切替用に複数備え、それらの挿通孔99を択一的に針落点92aに割り出し交換使用する仕組みのものがある。
ところが、挿通孔99を、コードCの太さや種類に応じて適切な大きさのものに切り替え交換使用した場合においても、なお、刺繍針92がコードCを外してしまう場合が、挿通孔99内においてコードCが収縮してしまった場合にはある。それを次に説明する。ループホルダ97の下側にループ状に把持されるコードCは、倒伏する方向がまちまちであり、例えば、案内孔98側に折り返して倒伏する場合があれば、その反対側に倒伏する場合もある。図8に示すように案内孔98の反対側等に倒伏する場合には、挿通孔99内においてコードCが張力等により収縮することがない(又はあっても小さい)ため、コードCは刺繍針92の降下する針落点92aを必ず通り問題とはならない。ところが、図9に示すように案内孔98側に折り返して倒伏する場合には、コードCは両側からの張力により、挿通孔99内において、折り返す側の縁に押し付けられる形で収縮してしまうことがあり、これによりコードCが針落点92aを通らないままの状態でループホルダ97に保持されてしまう場合がある。そうなると、図7bに示すように、縫い付ける際に刺繍針92がコードCを外してしまうといった問題が発生する。
そこで、本発明者は、このような場合にも刺繍針92がコードCを外さないようにするため、針落点92aの位置が、割り出された挿通孔99におけるその孔中心よりも平面視で案内孔98側にずれたシフト部位にくるように、ループホルダ97の設定位置を微調整することを考えた。
ところが、使用する挿通孔99は、コードCの太さや種類に応じて交換していく必要があり、その交換の都度、針落点92aが前記シフト部位に位置するように、ループホルダ97の設定位置を微調整し直すのは容易ではない。
そこで、挿通孔を交換使用する際にも、設定位置を微調整し直す必要のないループホルダを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明のコード縫付装置は、内径が異なる複数の挿通孔が形成されたループホルダと、ループホルダを垂直軸線の回りに回動調節可能に支持して該回動調節により挿通孔を択一的に針落点に割り出す回動割り出し機構と、前記垂直軸線から前記挿通孔までの距離を微調整するためにループホルダを水平方向への位置調整可能に支持する位置調整機構と、割り出された挿通孔にその斜め上方からコードを案内して供給する案内孔とを備え、割り出された挿通孔におけるその孔中心よりも平面視で案内孔側へずれたシフト部位に針落点が位置するように各挿通孔をループホルダに配置して形成し、位置調整機構で一度前記微調整すれば、回動割り出し機構でいずれの挿通孔を割り出しても各シフト部位に針落点が位置するようにした。
前記挿通孔は、特に限定されないが、上部に、前記挿通孔の内径をすり鉢状に拡径する面取りを形成したものであることが好ましい。前記面取りを形成しておけば、刺繍針にかかる外圧等により、刺繍針が挿通孔を外してその周縁に降下してしまった場合にも、前記面取りの範囲なら刺繍針を挿通孔に導き入れることができる。
本発明によれば、位置調整機構で一度、前記垂直軸線から挿通孔までの距離を微調整してしまえば、回動割り出し機構でいずれの挿通孔を割り出しても、針落点の位置が、割り出された挿通孔におけるその孔中心よりも平面視で案内孔側へずれたシフト部位にくるため、挿通孔を交換使用する際にも該距離を微調整し直す必要がない。
本発明のコード縫付装置は、内径が異なる複数の挿通孔86が形成されたループホルダ80と、垂直に取り付けられた支持軸42の軸回りにループホルダ80を回動調節可能に支持して該回動調節により挿通孔86を択一的に針落点26aに割り出す回動割り出し機構と、ループホルダ80を水平方向の位置調整可能に支持する位置調整機構と、割り出された挿通孔86にその斜め上方からコードCを案内して供給する案内孔85とを備えている。そして、ループホルダ80における挿通孔86の配置は、次の特徴を備えている。すなわち図4に示すように、3つの挿通孔86の内、いずれか1つを針落点26aに割り出して位置調整機構で一度、針落点26aの位置が、割り出された挿通孔86におけるその孔中心86cよりも平面視で案内孔85側へずれたシフト部位にくるように、ループホルダ80の位置を微調整してしまえば、回動割り出し機構でいずれの挿通孔86を針落点26aに割り出しても、針落点26aの位置が、割り出された挿通孔86における各シフト部位にくる。
本実施例のコード縫付装置は、図1に示すように、下糸を供給するベッド10、上糸TとコードCを供給する給糸部15、及びコードCをループ状に保持した状態で加工布Wに上糸Tと下糸とで縫いつけるミシンヘッド20から構成されている。給糸部15は、上糸Tの供給源である上糸供給コーン17と、コードCの供給源であるコード供給コーン18とからなり、これらはミシンヘッド20の背後に架設された給糸台16の上面に並設されている。また、ベッド10は、針が降下し貫通する針板11と、下糸の供給源であるボビン(図示略)を収納した釜12とからなり、ミシンヘッド20の下方に設けられている。
ミシンヘッド20は、糸を縫いつけるための針棒24、加工布Wを押さえつけるための布押え棒30、及びコードCを針落点に案内してループ状に保持するためのコード案内装置35からなり、これらは基枠となるヘッドフレーム21の上面に被せられた糸保持エプロン22に取り付けられている。これらの配置は、コード案内装置35は該エプロンの片端に取り付けられていて、針棒24と布押え棒30とは、これらが2本で1組となったものが複数組、該エプロンの長さ方向に一列に並べて取り付けられている。その中でも特に、コード案内装置35の隣に位置している一組の針棒24と布押え棒30とは、コード縫い(ループ縫い)を行うものとなっている。
針棒24は昇降自在に取り付けられており、その下端には刺繍を行うための刺繍針26が針止め25を介して取り付けられている。また、この針止め25には、後述するコードガイド55と協働してコードCを弛ませ、コードテンションを消失させることにより、コード案内装置35によって保持したループLが縫付時に引き締められ縮むのを防止する天秤部材27が取り付けられている。この天秤部材27は、折曲形成された棒材からなり、針止め25の側方に突出する形で回動調整可能にネジ29で固着されている。該天秤部材27の先端には、コードCを挿通させる天秤孔28が設けられている。
この天秤部材27は、針棒24と伴に昇降することにより、次のようにコードテンションを消失させる。すなわち、天秤部材27は、コードCの供給源であるコード供給コーン18とコードCが経由するコードガイド55との間において、先端の天秤孔28にコードCを挿通させた状態でこれら双方よりも下方へ下降することにより、コードCをコード供給コーン18から充分に引き出し、これをコードガイド55より供給源側に備蓄する。そして、針棒24とともに上昇した際に先に備蓄したコードCを弛まし、コードテンションを消失させる。
布押え棒30は、その下端に布押え足31を備えている。その中でも特に、コード案内装置35の隣に位置するコード縫い(ループ縫い)を行うためのものの布押え足31は、基部31aと足部31bとに分割されていて、基部31aに対し足部31bがネジで取り外し可能に組み付けられている。なお、図2では便宜上、布押え足31の図示は(存在しているが)省略している。
コード案内装置35は、図2に示すように、コードCを針落点に保持するためのコード棒70、コード棒70を昇降可能に支持し、且つこれを使用位置及び非使用位置に切替配置するブラケット50、及びブラケット50を糸保持エプロン22に連結するベース40から構成されている。
ベース40は、糸保持エプロン22の上面に連結されていて、一枚の板状のものが、該上面から一方向に突出したのち下方に垂れ下がった、く字形に折り曲げられた形状をしている。ベース40の該垂れ下がった部分の片側辺付近には、上端及び下端が水平方向になるようコ字形に折曲したコ字部41が形成されている。このコ字部41には、ブラケット50を軸回りに回転可能及び軸方向にスライド可能に支持するための支持軸42が垂直に取り付けられている。また、該支持軸42の下部には支持したブラケット50を上方へ付勢する圧縮ねじりバネ43が嵌挿されている。
ブラケット50は、一枚の板状のものが垂直方向に立てられた状態で取り付けられていて、その片側辺付近に設けられた被支持部51がベース40の支持軸42に支持されている。ブラケット50の上端、及びその位置の下側には、ブラケット50を使用位置に保持するための係止部52及び爪54が形成されている。係止部52は、ブラケット50の上端がベース40側に略直角に折り曲げられることにより形成されていて、該部分にはさらに切欠53が形成されている。また、爪54は、ブラケット50の側部に突出した突起が、同じくベース40側に略直角に折り曲げられた形で形成されている。
コード棒70を使用位置に設定する際には、爪54をコ字部41の水平方向に曲げられた上端部41aの下面に当接すると同時に、クランプネジ44を、切欠53に嵌入させた状態でベース40に螺着して係止部52をベース40にクランプすることで、ブラケット50をこの位置に保持する。一方、非使用位置に設定する際には、クランプネジ44を外した上でブラケット50を支持軸42回りに回転させることにより、爪54をコ字部41の上端部41aから解離して、ブラケット50を圧縮ねじりバネ43の復元力により上昇させる。このように上昇した際には、爪54がベース40の上部の下面に当接するためブラケット50はこの位置、すなわち、その使用位置から斜め上に退避した非使用位置(図1の鎖線状態)に、圧縮ねじりバネ43の復元力により保持される。なお、図1に示すように、ベース40の上面に、ブラケット50が上昇した際にはその上端に当接する板バネ45をネジ47で取り付け、該板バネ45の先端部を非使用位置にブラケット50を保持する掛止部46としてもよい。
ブラケット50における、被支持部51がある側辺とは反対側の側辺付近には、コードCをコード供給コーン18とループホルダ80との間で案内すると同時に、前述したように天秤部材27と協働してコードテンションを消失するコードガイド55が、針棒24側へ突出する形で取り付けられている。コードガイド55の先端部55aには、コードCを挿通させるためのガイド孔56が垂直面に開口するように形成されている。また、コードガイド55は、高さ調整が可能となるようにブラケット50に設けられた垂直方向に長い長孔57にネジ58で取り付けられている。そのため、長孔57の範囲においてコードガイド55の高さを調整することができ、これによって、天秤部材27によるコード引出量を容易に加減し、縫付時のコードテンションをコードCの種類に応じて適正に調整することができる。
コードガイド55の近くには、ブロック60がブラケット50に上下2本の通しボルト61、62で固定されており、該ブロック60にはコード棒70が昇降可能に垂直に支持されている。また、ブラケット50には、コード棒70に突出形成されたピン71を挿通させ、コード棒70のスライドを上下方向へ案内するスリット63が貫設されている。その他、ブラケット50には、ピン71を押圧しコード棒70を上方に付勢するねじりコイルバネ65が取り付けられている。ねじりコイルバネ65は、両端が同じ方向に向かって突出しており、コイル状になった中央部は、ブラケット50に突出形成されたリテーナ64に保持されている。ねじりコイルバネ65の一端は固定部65aとなっていて、ブラケット50を貫通した通しボルト62の先端に掛止されている一方、他端は可動部65bとなっていて、コード棒70のピン71に掛止されている。
コード棒70の上端には、コード棒70が上昇する上限位置を調節し、形成するループLの大きさを加減するための調節ボルト72が上方から螺着されている。調節ボルト72は、コード棒70が上昇した際には、その上端の部分がベース40に設けられたストッパ48に当接するようになっており、調節ボルト72の突出長を変更することにより、上昇する上限位置を調節できる。また、コード棒70の中間部にはブラケット50のねじりコイルバネ65に当接するピン71が前述のように突設されている。コード棒70の下端部にはその下側にコードCをループした状態に保持するためのループホルダ80が、軸抱え75を介し取り付けられている。コード棒70と軸抱え75とは、ループホルダ80をコード棒70の軸回りに回動調節可能に支持していて、該回動調節により後述する挿通孔86を択一的に刺繍針26の針落点26aに割り出す回動割り出し機構を構成している。
ループホルダ80は、図3に示すように曲げ加工された細長い一枚の金属板からなり、軸抱え75に取り付けられる水平方向に延びる基端部80aと、基端部80aの先方において下方に向かって延びる脛部80bと、脛部80bの先方において該金属板の面が加工布Wの面と略平行になるように屈曲した足部80cとからなる。
基端部80aの基端の部分には、ループホルダ80の長さ方向に細長い切欠81が形成されていて、該切欠81から少し先端よりの部分には切欠81と同方向に細長い長孔82が設けられている。ループホルダ80を軸抱え75に取り付ける際には、長孔82と切欠81とにボルト83、84を挿通させて軸抱え75に螺着する。そのため、軸抱え75は、長孔82の範囲において水平方向への位置調整可能にループホルダ80を支持している。そして、この支持部分は、コード棒70の軸線から挿通孔86までの距離Sを微調整する位置調整機構を構成している。この位置調整機構は前記回動割り出し機構とは独立しているため、回動割り出し機構でループホルダ80の設定位置を回動調節しても、それにより位置調整機構の設定がずれることはない。
脛部80bには、コードCを次に述べる挿通孔86に案内し供給する案内孔85が設けられている。そして、足部80cにはコードCを挿通させて保持した状態で刺繍針26を挿通させ、コード縫いを行う挿通孔86が大小3つ設けられている。これら挿通孔86の上部には、挿通孔86の内径をすり鉢状に拡径した面取り86aが形成されている。そのため、刺繍針26にかかる外圧等により、刺繍針26が挿通孔86を外してその周縁に降下してしまった場合にも、面取り86aの範囲であるなら、刺繍針26を挿通孔86に導き入れることができる。また、これら挿通孔86のループホルダ80における配置は、次の特徴を備えている。すなわち図4に示すように、3つの挿通孔86のうち、いずれか1つを針落点26aに割り出して位置調整機構で一度、針落点26aの位置が、割り出された挿通孔86におけるその孔中心86cよりも平面視で案内孔85側へずれたシフト部位にくるように、ループホルダ80の設定位置を微調整してしまえば、回動割り出し機構でいずれの挿通孔86を針落点26aに割り出しても、針落点26aの位置が、割り出された挿通孔86における各シフト部位にくる。このシフト部位が孔の中心86cからずれるシフト量は、割り出された挿通孔86の大きさが大きくなるに連れて大きくなるように構成されている。
次に、以上に述べたコード案内装置35の設定について説明する。ループ縫いにあたっては、まず、ループホルダ80の位置を、コード棒70の軸回りに回動調節し、3つの挿通孔86のうち、コードCの太さに合った1つを択一的に刺繍針26の針落点26aに割り出す。次に、ボルト83、84を緩めループホルダ80を水平方向にスライドさせ、コード棒70の軸線から挿通孔86までの距離Sを微調整をする。このとき、刺繍針26の針落点26aが、割り出された挿通孔86におけるその孔中心86cよりも平面視で案内孔85側へずれたシフト部位に位置するように設定する。その後、調節ボルト72で、ループホルダ80の上限位置をループLの大きさに合わせ調節するとともに、ネジ58でコードガイド55の高さをコードCの種類に応じ調整する。そして、図5aに示すように、コードCをコード供給コーン18から天秤部材27の天秤孔28、コードガイド55のガイド孔56、ループホルダ80の案内孔85、挿通孔86の順序に通し、コード縫付装置の運転を開始する。
また、コードCの太さが異なるものを交換使用する際には、軸抱え75を動かしループホルダ80の位置をコード棒70の軸回りに回動調節し直し、使用するコードCの太さに合った挿通孔86を針落点26aに割り出す。その後、調節ボルト72及びネジ58を同様に設定し直してから、コードCを各孔に同様に挿通させ運転を開始する。但しこのとき、位置調整機構により、コード棒70の軸線から挿通孔86までの距離Sを微調整し直す必要はない。
該コード縫付装置を運転した際には、図5に示す次の動作が繰り返し行われる。まず、布押え棒30が針棒24と伴に降下することにより、加工布Wの上方において、下端の布押え足31がループホルダ80の上に降下しこれと当接する。このとき、両者はそれらの間にコードCを挟み込みこの部分を保持する。そこから更に、針棒24と布押え棒30とがループホルダ80を押圧してコード棒70を伴に踏み下げることにより、布押え足31の下側にコードCを丸め込みループLを形成する。ここで、ループホルダ80は、挿通孔86の下方において、加工布Wとの間にループLの付け根を挟み込みこの部分を保持する。そして、針棒24が更に降下し、その下端の刺繍針26が挿通孔86を挿通することにより、コードCを加工布Wに上糸Tと下糸とでループ状に縫い付ける。その後、針棒24、布押え棒30及びコード棒70は、それぞれもとの位置にまで上昇し、コードCを解放する。
本実施例によれば、針落点26aの位置が、割り出された挿通孔86におけるその孔中心86cよりも平面視で案内孔85側にずれたシフト部位にくるように、ループホルダ80が位置設定されている。そのため、たとえ図6に示すように、コードCが収縮した状態で案内孔85側に折り返して倒伏したとしてもコードCは針落点26aを必ず通る。よって、刺繍針26は、図5bに示すように、コードCを外すことなく加工布Wに縫い付ける。その上、位置調整機構で一度、ループホルダ80の設定位置(すなわち、コード棒70の軸線から挿通孔86までの距離S)を微調整してしまえば、回動割り出し機構でいずれの挿通孔86を割り出しても、同様に針落点26aの位置が、その孔中心86cよりも平面視で案内孔85側にずれたシフト部位にくるため、挿通孔86を交換使用する際にも位置調整機構で設定位置を微調整し直す必要がない。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
本発明の実施例1におけるコード縫付装置を示す正面図である。 同実施例におけるコード案内装置を示す斜視図である。 同実施例におけるループホルダ及びその周辺部分を示す分解斜視図である。 同実施例におけて、ループホルダを回動調節したときの様子を示す平面図である。 同実施例において、コード縫付装置がループ縫いを行う様子を示す正面図である。 同実施例において、コードが案内孔側に倒伏した際の様子を示す正面図及び平面図である。 従来例1において、コード縫付装置がループ縫いを行う様子を示す正面図である。 同従来例において、コードが案内孔と反対側に倒伏した際の様子を示す正面図及び平面図である。 同従来例において、コードが案内孔側に倒伏した際の様子を示す正面図及び平面図である。
符号の説明
26a 針落点
80 ループホルダ
85 案内孔
86 挿通孔
86a 面取り
86c 割り出された挿通孔の中心
C コード

Claims (2)

  1. 内径が異なる複数の挿通孔が形成されたループホルダと、ループホルダを垂直軸線の回りに回動調節可能に支持して該回動調節により挿通孔を択一的に針落点に割り出す回動割り出し機構と、前記垂直軸線から前記挿通孔までの距離を微調整するためにループホルダを水平方向への位置調整可能に支持する位置調整機構と、割り出された挿通孔にその斜め上方からコードを案内して供給する案内孔とを備え、
    割り出された挿通孔におけるその孔中心よりも平面視で案内孔側へずれたシフト部位に針落点が位置するように各挿通孔をループホルダに配置して形成し、位置調整機構で一度前記微調整すれば、回動割り出し機構でいずれの挿通孔を割り出しても各シフト部位に針落点が位置するようにしたコード縫付装置。
  2. 挿通孔の上部に、挿通孔の内径をすり鉢状に拡径する面取りを形成した請求項1記載のコード縫付装置。
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