JP2006098020A - 空気調和機およびストレーナー - Google Patents
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Abstract
【課題】室内ユニットにおける冷媒流動音を低減できる空気調和機およびフィルタを提供することを提供すること。
【解決手段】この空気調和機1は、室内ユニットに配置される室内膨張弁と、室内膨張弁の上流に配置されて冷媒中の気泡を細分化するストレーナー6とを含む空気調和機において、ストレーナー6は、冷媒が通過する筐体61と、この筐体61内に設置されるフィルタ62とを含み構成される。また、ストレーナー6は、筐体61の出口側にて室内膨張弁の入口側に接続され、且つ、フィルタ62が筐体62の出口側開口部613の直近に位置するように筐体61内に配置されることにより、筐体61内の冷媒がフィルタ62を通過した直後に筐体61の出口側開口部613内に流入することを特徴とする。
【選択図】 図2
【解決手段】この空気調和機1は、室内ユニットに配置される室内膨張弁と、室内膨張弁の上流に配置されて冷媒中の気泡を細分化するストレーナー6とを含む空気調和機において、ストレーナー6は、冷媒が通過する筐体61と、この筐体61内に設置されるフィルタ62とを含み構成される。また、ストレーナー6は、筐体61の出口側にて室内膨張弁の入口側に接続され、且つ、フィルタ62が筐体62の出口側開口部613の直近に位置するように筐体61内に配置されることにより、筐体61内の冷媒がフィルタ62を通過した直後に筐体61の出口側開口部613内に流入することを特徴とする。
【選択図】 図2
Description
この発明は、空気調和機およびストレーナーに関し、室内ユニットにおける冷媒流動音を低減できる空気調和機およびフィルタに関する。
空気調和機では、冷媒の循環速度が過渡的に大きく変化する運転時(例えば、起動運転時)にて、気相と液相とに分離した二相冷媒が発生する。かかる二相冷媒では、気泡同士が合体して成長し、より大きな気泡が発生することがある。そして、かかる大きな気泡を伴う冷媒が室内膨張弁に流入すると、圧力変動が生じて間欠的な冷媒流動音が発生し、室内騒音が発生するという課題がある。
かかる課題において、従来の空気調和機には、特許文献1に記載される技術が知られている。従来の空気調和機は、膨張機構(室内膨張弁)の入口側配管に、整流装置(ストレーナー)が設けられている。この整流装置は、入口側配管の直径よりも大きな直径の拡大管径部(筐体)が形成され、拡大管径部に冷媒を透過させる冷媒透過部材(フィルタ)が設けられ、冷媒透過部材および冷媒透過部材前後の冷媒透過面積が入口側配管の冷媒透過面積よりも大きくなるように、構成されている。従来の空気調和機では、かかる構成により、室内ユニット内の膨張機構における冷媒流動音を低減していた。
この発明は、室内ユニットにおける冷媒流動音を低減できる空気調和機およびフィルタを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明にかかる空気調和機は、室内ユニットに配置される室内膨張弁と、前記室内膨張弁の上流に配置されて冷媒中の気泡を細分化するストレーナーとを含む空気調和機において、前記ストレーナーは、冷媒が通過する筐体と、前記筐体内に設置されるフィルタとを含むと共に、前記筐体の出口側にて前記室内膨張弁の入口側に接続され、且つ、前記フィルタが前記筐体の出口側開口部の直近に位置するように前記筐体内に配置されることにより、前記筐体内の冷媒が前記フィルタを通過した直後に前記筐体の出口側開口部内に流入することを特徴とする。
この空気調和機では、ストレーナーのフィルタが筐体の出口側開口部の直近に位置するように筐体内に配置されるので、筐体内の冷媒がフィルタを通過した直後に筐体の出口側開口部内に流入する。かかる構成では、冷媒中の気泡が出口側開口部の直前にてフィルタを通過するので、筐体内にて成長した気泡が効率的に細分化されて出口側開口部内に流入する。これにより、大きな気泡を伴う冷媒が室内膨張弁に入り込む事態が防止されるので、室内ユニットにおける冷媒流動音が効果的に低減される利点がある。
また、この発明にかかる空気調和機は、前記フィルタが、前記筐体の出口側開口部を略塞ぐように出口側開口部の縁に前記筐体の内側から当接して設置されている。
この空気調和機では、フィルタが筐体の出口側開口部を略塞ぐように出口側開口部の縁に筐体の内側から当接して設置されているので、筐体内の冷媒が出口側開口部の直前にてフィルタを通過する。したがって、かかる構成では、フィルタにより細分化された気泡のみが出口側開口部に入る。これにより、大きな気泡を伴う冷媒が室内膨張弁に入り込む事態が防止されるので、室内ユニットにおける冷媒流動音が効果的に低減される利点がある。
また、この発明にかかる空気調和機は、前記フィルタの底部がクリアランスdを隔てつつ前記筐体の出口側開口部の上流側に位置するように前記フィルタが設置されており、且つ、前記筐体の側面断面視にて、前記クリアランスdが2[mm]以下の範囲内にある。
この空気調和機では、フィルタが微少なクリアランスdを隔てつつ筐体の出口側開口部の上流側に設置されているので、筐体内の冷媒が出口側開口部の直前にてフィルタを通過する。したがって、かかる構成では、フィルタにより細分化された気泡のみが出口側開口部に入る。これにより、大きな気泡を伴う冷媒が室内膨張弁に入り込む事態が防止されるので、室内ユニットにおける冷媒流動音が効果的に低減される利点がある。
また、この発明にかかる空気調和機は、前記筐体が、冷媒の流路断面積を出口側開口部に向かうに連れて狭める縮小部を有すると共に、前記縮小部の内壁面に沿って前記フィルタの底部外周面が位置するように前記フィルタが配置される。
この空気調和機では、筐体の縮小部の内壁面に沿ってフィルタの底部外周面が位置するようにフィルタが配置されるので、筐体(縮小部)の内壁面に沿って流れる冷媒(分流となる冷媒)中の気泡がフィルタにより粉砕されて細分化される。これにより、出口側開口部を通過する気泡が効果的に細分化され得る利点がある。
また、この発明にかかる空気調和機は、前記フィルタが二重構造を有する。
この空気調和機では、フィルタが二重構造を有するので、冷媒中の気泡がより効果的に細分化される利点がある。
また、この発明にかかるストレーナーは、流体の流路上に配置されると共に流体中の気泡を細分化するストレーナーであって、流体が通過する筐体と、前記筐体内に設置されるフィルタとを含み、且つ、前記フィルタが前記筐体の出口側開口部の直近に位置するように前記筐体内に配置されることにより、前記筐体内の流体が前記フィルタを通過した直後に前記筐体の出口側開口部内に流入することを特徴とする。
この発明にかかる空気調和機によれば、ストレーナーのフィルタが筐体の出口側開口部の直近に位置するように筐体内に配置されるので、筐体内の冷媒がフィルタを通過した直後に筐体の出口側開口部内に流入する。かかる構成では、冷媒中の気泡が出口側開口部の直前にてフィルタを通過するので、筐体内にて成長した気泡が効率的に細分化されて出口側開口部内に流入する。これにより、大きな気泡を伴う冷媒が室内膨張弁に入り込む事態が防止されるので、室内ユニットにおける冷媒流動音が効果的に低減される利点がある。
以下、この発明につき図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。また、以下に示す実施例の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、或いは実質的同一のものが含まれる。
図1は、この発明の実施例1にかかる空気調和機を示す構成図である。図2および図3は、図1に記載した空気調和機のストレーナーを示す構成図(図2)および拡大図(図3)である。図4は、図2に記載したストレーナーの配置構成を示す説明図である。図5は、図2に記載したストレーナーの作用を示す説明図である。図6〜図11は、図2に記載したストレーナーの変形例を示す説明図である。図12は、図1に記載した空気調和機の変形例を示す図である。図13は、従来の空気調和機における課題を示す説明図である。
[空気調和機]
この空気調和機1は、室外に配置される室外ユニット2と、室内に配置される室内ユニット3と、制御ユニット(図示省略)とを含み構成される。そして、室外ユニット2および室内ユニット3がそれぞれ熱交換器21,31を有しており、これらの熱交換器21,31が相互に配管5により接続されている。空気調和機1は、これらの熱交換器21,31間に冷媒を循環させて室内および室外にて熱交換を行うことにより、室内の冷房、暖房もしくは冷暖房を行うことができる。
この空気調和機1は、室外に配置される室外ユニット2と、室内に配置される室内ユニット3と、制御ユニット(図示省略)とを含み構成される。そして、室外ユニット2および室内ユニット3がそれぞれ熱交換器21,31を有しており、これらの熱交換器21,31が相互に配管5により接続されている。空気調和機1は、これらの熱交換器21,31間に冷媒を循環させて室内および室外にて熱交換を行うことにより、室内の冷房、暖房もしくは冷暖房を行うことができる。
なお、図1では、一例として、冷房運転時における配管構成が示されている。冷房運転と暖房運転とは、配管5の接続が四方切換弁25によって切り換えられることにより、切り換えられる。
室外ユニット2は、室外熱交換器21と、室外膨張弁22と、圧縮機23と、アキュムレータ24と、四方切換弁25とを含み、これらが配管5により接続されて構成されている。室外熱交換器21は、外気との間で冷媒の熱交換を行う機器であり、暖房運転時には蒸発器として機能し、冷房運転時には凝縮器として機能する。室外膨張弁22は、冷媒の流路を絞る弁であり、主として、暖房運転時に使用される。また、この室外膨張弁22は、その開度調整により配管5内における冷媒の流量を調整できる。圧縮機23は、冷媒を吸入して圧縮し、冷媒の圧力を高める機能を有する。アキュムレータ24は、冷媒の余剰分を一時的に貯蔵して冷媒の流量を調整する機能を有する。四方切換弁25は、室外ユニット2内の配管5の接続を切り換えることにより、暖房運転用の配管構成と冷房用の配管構成とを切り換える弁である。
室内ユニット3は、室内熱交換器31と、室内膨張弁32とを含み、これらが配管5により接続されて構成されている。室内熱交換器31は、室内空気との間で冷媒の熱交換を行う機器であり、暖房運転時には凝縮器として機能し、冷房運転時には蒸発器として機能する。室内膨張弁32は、冷媒の流路を絞る弁であり、主として、冷房運転時に使用される。また、この室内膨張弁32は、その開度調整により配管5内における冷媒の流量を調整できる。なお、この空気調和機1では、複数の室内ユニット3,3が設置されており、これらの室内ユニット3,3が相互に独立して稼働できる。これにより、各室内ユニット3が異なる部屋(場所)に設置されて独立して稼働することにより、各室内の空気が個別に調和される。
制御ユニット(図示省略)は、制御部と、各種のセンサーとを含み構成される。制御部は、室外ユニット2および室内ユニット3の各構成要素の駆動を制御する。各種のセンサーは、室外ユニット2および室内ユニット3の各構成要素、ならびに、配管5の要所に設置されて必要な情報を検出する。
冷房運転時では、まず、圧縮機23にて加圧された冷媒が室外熱交換器21にて凝縮液化されて液相となり、配管5を介して各室内ユニット3、3に供給される。そして、冷媒が各室内ユニット3の室内膨張弁32にて流路を絞られることにより、室内熱交換器31内にて蒸発気化して熱を吸収する。これにより、熱交換が行われて室内の空気が冷却される。熱交換を行った冷媒は、室外ユニット2側に戻り、四方切換弁25およびアキュムレータ24を通って圧縮機23に還元される。これにより、冷媒が室外ユニット2および各室内ユニット3、3間を循環して、室内の冷房が行われる。
一方、暖房運転時では、まず、圧縮機23にて加圧された冷媒が高温高圧のガス状態にて各室内ユニット3に供給される。そして、この冷媒が室内熱交換器31内にて凝縮液化して熱を放出する。これにより、熱交換が行われて室内の空気が暖められる。熱交換を行った冷媒は、室外ユニット2側に戻り、室外膨張弁22にて流路を絞られることにより、室外熱交換器21内にて蒸発気化する。そして、この冷媒が四方切換弁25およびアキュムレータ24を通って圧縮機23に還元される。これにより、冷媒が室外ユニット2および各室内ユニット3間を循環して、室内の暖房が行われる。
[ストレーナー]
ここで、この空気調和機1は、ストレーナー6を有する(図1〜図4参照)。このストレーナー6は、流体(冷媒)の流路上に配置されると共に流体中の気泡を細分化する機能を有する。ストレーナー6は、筐体61と、フィルタ62とを含み構成される(図2参照)。
ここで、この空気調和機1は、ストレーナー6を有する(図1〜図4参照)。このストレーナー6は、流体(冷媒)の流路上に配置されると共に流体中の気泡を細分化する機能を有する。ストレーナー6は、筐体61と、フィルタ62とを含み構成される(図2参照)。
筐体61は、銅製の筒状部材から成る(図2および図3参照)。この筐体61は、入口側開口部611から内部に向かって冷媒の流路断面積(内径)が拡張されており、配管5の流路断面積よりも大きい流路断面積を有する。また、筐体61は、その流路断面積が出口側開口部612(冷媒の出口となる開口部)の手前(上流側)にて徐々に縮小されるように、構成されている。以下、筐体61の部分のうち、流路断面積が出口側開口部612に向かって縮小されている部分を縮小部613と呼ぶ。この筐体61は、具体的には、円筒部材の両端を長手方向にテーパ状に窄めて成る形状を有する。また、筐体61の両端部(入口側開口部611および出口側開口部612の外側)には、配管接続部614,614が形成されている。筐体61は、これらの配管接続部614,614を介して配管5、5に接続される。
フィルタ62は、ステンレススチール製のメッシュ状部材から成り、略カゴ型形状を有する(図2および図3参照)。このフィルタ62は、筐体61内に挿入されて設置される。このとき、フィルタ62は、そのカゴ型形状の底部が冷媒流路の下流側(筐体61の出口側開口部612側)に向くように、設置される。また、フィルタ62は、その一部(カゴ型形状の底部)が筐体61の内側から出口側開口部612の内縁(筐体61内側の縁)に当接するように、設置される。また、フィルタ62は、出口側開口部612を上流側から略塞ぐよう(覆い隠すように)に、出口側開口部612に蓋をするがごとく設置される。これにより、フィルタ62は、筐体61内の冷媒が出口側開口部612の直前にてフィルタ62を通過するように、設置される。
ここで、ストレーナー6は、室内膨張弁32の入口側(上流側)の配管5に配置され、且つ、各室内膨張弁32に対してそれぞれ設置される。また、ストレーナー6は、出口側開口部612(筐体61内におけるフィルタ62の設置側)が室内膨張弁32側に向くように、設置される(図4参照)。
また、この空気調和機1では、上記のように冷房運転および暖房運転の双方が可能であり、運転の切り替えによって室内膨張弁32における冷媒の通過方向(入口側および出口側)が反転する(図1参照)。このため、一対のストレーナー6、6が、室内膨張弁32の両側を挟み込むように設置される。また、これらのストレーナー6、6は、その出口側開口部612、612(フィルタ62の設置側)がいずれも室内膨張弁32、32側に向くように、設置される。かかる構成では、運転の切替によって冷媒の通過方向が反転した場合にも、いずれか一方のストレーナー6が室内膨張弁32の入口側に位置する。これにより、ストレーナー6によって、後述する作用が得られる。なお、例えば、冷房運転のみを行う空気調和機1(図12参照)のように、冷媒が室内膨張弁32を一方向にのみ通過する構成では、ストレーナー6が室内膨張弁32の片側(入口側)にのみ設置される(図11参照)。
この空気調和機1では、まず、起動運転時等にて二相冷媒が発生し、この二相冷媒がストレーナー6内に流入する(図5参照)。すると、二相冷媒の流路断面積がストレーナー6(筐体61)内にて拡張されることにより、二相冷媒中の気泡が成長して大きな気泡が発生する。そして、この大きな気泡が筐体61内にてフィルタ62を通過して粉砕され、小さな気泡に細分化された後に、二相冷媒が室内膨張弁32に供給される。これにより、室内膨張弁32への大きな気泡の流入が抑制されるので、室内ユニット3(室内膨張弁32)における冷媒流動音が低減される。
また、発明者らの研究によれば、従来の空気調和機では、整流装置(ストレーナー)100の冷媒透過部材(フィルタ)101の下流側にて、二相冷媒中の気泡が成長することが判明している(特許文献1および図13参照)。すなわち、冷媒透過部材(フィルタ)101にて粉砕された気泡は、拡大管径部(筐体)102の出口側開口部103に流入するときに対流により衝突して合体し、成長して大きな気泡となる。すると、この大きな気泡により、室内膨張弁32にて冷媒流動音が発生するという課題がある。
この点において、この空気調和機1では、ストレーナー6のフィルタ62が筐体61の出口側開口部612の直前(上流側の直近あるいは近傍)に設置されている(図2〜図4参照)。具体的には、ストレーナー6のフィルタ62が、出口側開口部612を略塞ぐように(覆うように)、筐体61の出口側開口部612の縁に筐体61の内側から当接して設置されている。より詳細には、フィルタ62の底部が平面状に形成されており、かかる底部が出口側開口部612の内縁(周縁)に対して面接触するように、フィルタ62が筐体61内に設置されている。これにより、出口側開口部612は、筐体61の内側からフィルタ62によって蓋をするがごとく塞がれている。したがって、出口側開口部612とフィルタ62との間には、冷媒が対流するスペースが存在しない。かかる構成では、筐体61内の冷媒が出口側開口部612の直前にてフィルタ62を通過するので、フィルタ62により細分化された気泡のみが出口側開口部612に入る。これにより、大きな気泡を伴う冷媒が室内膨張弁32に入り込む事態が防止されるので、室内ユニット3における冷媒流動音が効果的に低減される利点がある。
また、この空気調和機1では、上記のような簡素な構成により、室内ユニット3の冷媒流動音を低減できるので、流動音発生部に振動抑制部材などを設置する構成と比較して、製品の部品点数を低減できると共に製造コスト(部品費および加工費)を低減できる利点がある。
また、この空気調和機1では、ストレーナー6が室内膨張弁32の入口側配管5に設置されているので、冷媒サイクルを循環する異物が室内膨張弁32の上流にてストレーナー6(フィルタ62)により濾過される。これにより、室内膨張弁32内への異物の入り込みが低減されるので、室内膨張弁32の故障や破損が効果的に抑制される利点がある。特に、この空気調和機1では、ストレーナー6のフィルタ62が略ガゴ型形状を有すると共に、そのカゴ型形状の底部が冷媒の流れ方向に対して下流側に向くように設置されているので、フィルタ62にて冷媒内の異物が容易に捕捉される。これにより、より効果的に室内膨張弁32内への異物の入り込みが低減される利点がある。
また、この空気調和機1では、ストレーナー6のフィルタ62が筐体61内に圧入されるか、もしくは、フィルタ62が筐体61内に挿入された後に筐体61が外部から締められて縮径されることにより、フィルタ62が筐体61内に固定される。この点において、この空気調和機1では、ストレーナー6のフィルタ62が筐体61の出口側開口部612の内縁に当接するように筐体61内に設置される。言い換えると、ストレーナー6のフィルタ62は、筐体内61にて下流側から底部を支持されて設置される。かかる構成では、運転時にて冷媒が流れると、フィルタ62が下流側に押し込まれて筐体61内に固定される。これにより、運転時におけるフィルタ62のガタつきが低減される利点がある。
[変形例1]
また、この空気調和機1では、上記にかかわらず、ストレーナー6のフィルタ62が、筐体61の出口側開口部613を上流側直前にて略塞ぐように、筐体61の縮小部613の内壁面もしくは出口側の内壁面に当接して設置されても良い(図7〜図10参照)。かかる構成としても、同様の作用が得られる利点がある。
また、この空気調和機1では、上記にかかわらず、ストレーナー6のフィルタ62が、筐体61の出口側開口部613を上流側直前にて略塞ぐように、筐体61の縮小部613の内壁面もしくは出口側の内壁面に当接して設置されても良い(図7〜図10参照)。かかる構成としても、同様の作用が得られる利点がある。
また、この空気調和機1では、フィルタ62が筐体61の出口側開口部612の内縁に嵌まり込むことにより、出口側開口部612が筐体61の内側から略塞がれる構成としても良い(図示省略)。かかる構成では、出口側開口部612がフィルタ62により良好に塞がれる利点がある。また、フィルタ62が筐体61内にしっかりと固定される利点がある。
また、この空気調和機1では、フィルタ62が出口側開口部612の内縁に対して当接していなくとも良く、フィルタ62と出口側開口部612との間に微少なクリアランスdが残存していても良い(図6および図7参照)。すなわち、「フィルタ62が出口側開口部612の直前に設置されている構成」には、フィルタ62が微少なクリアランスdを隔てて出口側開口部612の上流側に設置されている構成が含まれる。かかる構成には、例えば、(1)フィルタ62の底部(底面)が出口側開口部612の上流側であってクリアランスdを隔てた位置に浮遊的に配置されるように、フィルタが設置されている構成(図6参照)や、(2)フィルタ62が筐体61の内壁面(例えば縮小部613)に当接して設置されると共に、フィルタ62の底部が出口側開口部612の上流側であってクリアランスdを隔てた位置に配置され、且つ、この位置にて筐体61内における冷媒の流路がフィルタ62によって塞がれている構成(図7参照)が含まれる。
ここで、クリアランスdの寸法は、クリアランスd内にて気泡が所定大きさ以上に成長しない程度の範囲内にあることを要する。具体的には、ストレーナー6の側面断面視にて、クリアランスdが2[mm]以下の範囲内にあることが好ましく、1[mm]以下の範囲内にあることがより好ましい。
[変形例2]
また、この空気調和機1では、ストレーナー6の筐体61がテーパ状の縮小部613を有しており、その流路断面積が出口側開口部612の手前にて下流側に狭まるように構成されている(図2および図3参照)。しかし、これに限らず、筐体61は、その出口側の内壁面形状が側面断面視にて略直角形状となるように、構成されても良い(図8参照)。また、かかる構成では、フィルタ62が平板型形状を有すると共にその平面を筐体61の出口側の内壁面に当てて設置されることが好ましい(図9参照)。これにより、出口側開口部612の直前がフィルタ62によって全面的に塞がれるので、出口側開口部612を通過する気泡が効果的に細分化される利点がある。
また、この空気調和機1では、ストレーナー6の筐体61がテーパ状の縮小部613を有しており、その流路断面積が出口側開口部612の手前にて下流側に狭まるように構成されている(図2および図3参照)。しかし、これに限らず、筐体61は、その出口側の内壁面形状が側面断面視にて略直角形状となるように、構成されても良い(図8参照)。また、かかる構成では、フィルタ62が平板型形状を有すると共にその平面を筐体61の出口側の内壁面に当てて設置されることが好ましい(図9参照)。これにより、出口側開口部612の直前がフィルタ62によって全面的に塞がれるので、出口側開口部612を通過する気泡が効果的に細分化される利点がある。
[変形例3]
また、この空気調和機1では、ストレーナー6(筐体61)の縮小部613の内壁面形状とフィルタ62底部の外周形状とが合致するように構成されることが好ましい(図10参照)。すなわち、冷媒の流路断面積が上流側から出口側開口部612に向かって狭まるように筐体61(縮小部613)が形成されると共に、出口側開口部612の直前には、かかる縮小部613の内壁面形状に沿うように(略接触するように)フィルタ62が配置される構成が好ましい。具体的には、テーパ形状を有する筐体61の縮小部613と、カゴ型形状を有するフィルタ62の底部とが嵌まり合うように構成されており、フィルタ62の外周側面が縮小部613の内壁面に沿うようにフィルタ62が筐体61内に設置される構成が好ましい。特に、フィルタ62の底部の外周面が筐体61の縮小部613の内壁面に接触するように、フィルタ62が設置される構成が好ましい。
また、この空気調和機1では、ストレーナー6(筐体61)の縮小部613の内壁面形状とフィルタ62底部の外周形状とが合致するように構成されることが好ましい(図10参照)。すなわち、冷媒の流路断面積が上流側から出口側開口部612に向かって狭まるように筐体61(縮小部613)が形成されると共に、出口側開口部612の直前には、かかる縮小部613の内壁面形状に沿うように(略接触するように)フィルタ62が配置される構成が好ましい。具体的には、テーパ形状を有する筐体61の縮小部613と、カゴ型形状を有するフィルタ62の底部とが嵌まり合うように構成されており、フィルタ62の外周側面が縮小部613の内壁面に沿うようにフィルタ62が筐体61内に設置される構成が好ましい。特に、フィルタ62の底部の外周面が筐体61の縮小部613の内壁面に接触するように、フィルタ62が設置される構成が好ましい。
かかる構成では、筐体61の中心を軸方向に流れる冷媒(主流となる冷媒)中の気泡がフィルタ62の底部を通過ことにより粉砕されて細分化される。また、筐体61(縮小部613)の内壁面に沿って流れる冷媒(分流となる冷媒)中の気泡がフィルタ62の側底部を通過することにより粉砕されて細分化される。そして、これらの主流および分流にかかる冷媒は、気泡が細分化された状態のまま出口側開口部612の直前にて合流して、出口側開口部612を通過する。これにより、出口側開口部612を通過する気泡が効果的に細分化され得る利点がある。
[変形例4]
また、この空気調和機1では、フィルタ62が二重構造(二重底構造)を有することが好ましい(図11参照)。具体的には、フィルタ62が一組の柔軟なメッシュ材を重ねて構成される。かかる構成では、フィルタ62が筐体61内に設置される時に、フィルタ62が出口側開口部612の内縁(筐体61の内壁面)に押し付けられて変形し、出口側開口部612(あるいは筐体61の内壁面)にフィットする。これにより、フィルタ62が出口側開口部612に対して確実に当接した状態で筐体61内に設置される利点がある(あるいは、フィルタ62および出口側開口部612間のクリアランスdを小さくできる利点がある)。また、これにより、筐体61およびフィルタ62間の寸法公差(特に、出口側開口部612寸法公差)が粗い場合にも、フィルタ62が筐体61内に好適に設置される利点がある。また、これにより、ストレーナー6の製造コストを低減できる利点がある。
また、この空気調和機1では、フィルタ62が二重構造(二重底構造)を有することが好ましい(図11参照)。具体的には、フィルタ62が一組の柔軟なメッシュ材を重ねて構成される。かかる構成では、フィルタ62が筐体61内に設置される時に、フィルタ62が出口側開口部612の内縁(筐体61の内壁面)に押し付けられて変形し、出口側開口部612(あるいは筐体61の内壁面)にフィットする。これにより、フィルタ62が出口側開口部612に対して確実に当接した状態で筐体61内に設置される利点がある(あるいは、フィルタ62および出口側開口部612間のクリアランスdを小さくできる利点がある)。また、これにより、筐体61およびフィルタ62間の寸法公差(特に、出口側開口部612寸法公差)が粗い場合にも、フィルタ62が筐体61内に好適に設置される利点がある。また、これにより、ストレーナー6の製造コストを低減できる利点がある。
また、かかる構成とすれば、フィルタ62の設置時にてフィルタ62の外底(外側のメッシュ材)が破れたとしても、内底(内側のメッシュ材)によってフィルタ62の機能が確保されるという利点がある。また、フィルタ62の二重構造によって冷媒中の気泡がより効果的に細分化される利点がある。
以上のように、本発明にかかる空気調和機およびフィルタは、室内ユニットにおける冷媒流動音を低減できる点で有用である。
1 空気調和機
2 室外ユニット
3 室内ユニット
5 配管
6 ストレーナー
21 室外熱交換器
22 室外膨張弁
23 圧縮機
24 アキュムレータ
25 四方切換弁
31 室内熱交換器
32 室内膨張弁
61 筐体
611 入口側開口部
612 出口側開口部
613 縮小部
614 配管接続部
62 フィルタ
d クリアランス
2 室外ユニット
3 室内ユニット
5 配管
6 ストレーナー
21 室外熱交換器
22 室外膨張弁
23 圧縮機
24 アキュムレータ
25 四方切換弁
31 室内熱交換器
32 室内膨張弁
61 筐体
611 入口側開口部
612 出口側開口部
613 縮小部
614 配管接続部
62 フィルタ
d クリアランス
Claims (6)
- 室内ユニットに配置される室内膨張弁と、前記室内膨張弁の上流に配置されて冷媒中の気泡を細分化するストレーナーとを含む空気調和機において、
前記ストレーナーは、冷媒が通過する筐体と、前記筐体内に設置されるフィルタとを含むと共に、前記筐体の出口側にて前記室内膨張弁の入口側に接続され、且つ、前記フィルタが前記筐体の出口側開口部の直近に位置するように前記筐体内に配置されることにより、前記筐体内の冷媒が前記フィルタを通過した直後に前記筐体の出口側開口部内に流入することを特徴とする空気調和機。 - 前記フィルタが、前記筐体の出口側開口部を略塞ぐように出口側開口部の縁に前記筐体の内側から当接して設置されている請求項1に記載の空気調和機。
- 前記フィルタの底部がクリアランスdを隔てつつ前記筐体の出口側開口部の上流側に位置するように前記フィルタが設置されており、且つ、前記筐体の側面断面視にて、前記クリアランスdが2[mm]以下の範囲内にある請求項1に記載の空気調和機。
- 前記筐体が、冷媒の流路断面積を出口側開口部に向かうに連れて狭める縮小部を有すると共に、前記縮小部の内壁面に沿って前記フィルタの底部外周面が位置するように前記フィルタが配置される請求項1〜3のいずれか一つに記載の空気調和機。
- 前記フィルタが二重構造を有する請求項1〜4のいずれか一つに記載の空気調和機。
- 流体の流路上に配置されると共に流体中の気泡を細分化するストレーナーであって、
流体が通過する筐体と、前記筐体内に設置されるフィルタとを含み、且つ、前記フィルタが前記筐体の出口側開口部の直近に位置するように前記筐体内に配置されることにより、前記筐体内の流体が前記フィルタを通過した直後に前記筐体の出口側開口部内に流入することを特徴とするストレーナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004287161A JP2006098020A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | 空気調和機およびストレーナー |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006098020A true JP2006098020A (ja) | 2006-04-13 |
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ID=36238017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2004287161A Withdrawn JP2006098020A (ja) | 2004-09-30 | 2004-09-30 | 空気調和機およびストレーナー |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2004
- 2004-09-30 JP JP2004287161A patent/JP2006098020A/ja not_active Withdrawn
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