JP2006096865A - ハイドレートスラリー製造装置およびハイドレート製造プラント - Google Patents
ハイドレートスラリー製造装置およびハイドレート製造プラント Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006096865A JP2006096865A JP2004284461A JP2004284461A JP2006096865A JP 2006096865 A JP2006096865 A JP 2006096865A JP 2004284461 A JP2004284461 A JP 2004284461A JP 2004284461 A JP2004284461 A JP 2004284461A JP 2006096865 A JP2006096865 A JP 2006096865A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slurry
- gas
- gas hydrate
- circulating
- generator
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
【課題】 所定の品質を有する製品ガスハイドレートを連続して安定に製造する。
【解決手段】 ガスハイドレートを含むスラリーを生成する生成器1と、生成器内の原料ガスを循環させる循環ガスブロワー12と、生成器内のスラリーを抜き出し、冷却器16を通して生成器に戻す循環スラリーポンプ15と、生成器底部のスラリーを脱水塔2に移送するスラリー移送ポンプ20と、循環スラリーの密度(19)を設定範囲に収めるように循環ガス量と、循環スラリー量と、循環スラリーの温度の少なくとも1つを制御して、ガスハイドレートスラリーの濃度を設定値に精度よく制御することにより、所定の品質を有する製品ガスハイドレートを連続して安定に製造する。
【選択図】 図1
【解決手段】 ガスハイドレートを含むスラリーを生成する生成器1と、生成器内の原料ガスを循環させる循環ガスブロワー12と、生成器内のスラリーを抜き出し、冷却器16を通して生成器に戻す循環スラリーポンプ15と、生成器底部のスラリーを脱水塔2に移送するスラリー移送ポンプ20と、循環スラリーの密度(19)を設定範囲に収めるように循環ガス量と、循環スラリー量と、循環スラリーの温度の少なくとも1つを制御して、ガスハイドレートスラリーの濃度を設定値に精度よく制御することにより、所定の品質を有する製品ガスハイドレートを連続して安定に製造する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ハイドレートスラリー製造装置およびハイドレート製造プラントに関する。
ガスハイドレートは、水分子の作る籠の中にガスを取り込んだ構造の固形の水和物であり、−10数℃の大気圧下で安定することから、液化天然ガス(LNG)に代わる天然ガスの輸送および貯蔵の手段として利用する研究が進められている。
一般に、ガスハイドレートは、例えば、天然ガス、メタンガス、炭酸ガスなどの原料ガスと水とを低温高圧の容器内で反応させて生成される。容器内で生成されるガスハイドレートは、多量の未反応水を含むことから、水を分離して製品ガスハイドレートを精製する必要がある。
容器内で生成されたガスハイドレートから水を分離する方法として、特許文献1に記載された方法によれば、生成容器からガスハイドレートと水をスラリーで抜き出し、まず、メッシュ加工された内筒を有する2重構造のスクリュープレス型脱水装置に導いて物理的に脱水する。その後、2軸スクリュー型脱水装置にてガスハイドレートの付着水と原料ガスと反応させる水和反応により脱水して、付着水の少ない製品ガスハイドレートを得るようにしている。
しかし、特許文献1に記載された方法では、スクリュープレス型脱水装置に導入されるガスハイドレートスラリーのガスハイドレート濃度を制御することについては配慮されていない。同様に、スクリュープレス型脱水装置および2軸スクリュー型脱水装置から排出されるガスハイドレート濃度についても制御することについては配慮されていない。
これに対し、特許文献2に記載されたガスハイドレート製造装置は、物理脱水装置および水和脱水装置から排出されるガスハイドレート濃度を制御するようにしている。
しかしながら、特許文献2には、物理脱水装置および水和脱水装置から排出されるガスハイドレート濃度を検出する具体的な方法については記載されているが、ガスハイドレート濃度を制御する具体的な方法については記載されていない。また、物理脱水装置に導入されるガスハイドレートスラリーの濃度を制御する点については配慮されていない。
したがって、従来の技術によれば、ガスハイドレートスラリーの濃度が変動すると、物理脱水装置および水和脱水装置から排出されるガスハイドレート濃度を制御したとしても、製品ガスハイドレートの付着水の量が変動するおそれがあるから、所定の品質を有する製品ガスハイドレートを連続して安定に製造するという点に改善すべき余地がある。
本発明は、所定の品質を有する製品ガスハイドレートを連続して安定に製造することを課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明のガスハイドレートスラリー製造装置は、供給される原料ガスと水とを水和反応させてガスハイドレートを含むスラリーを生成する生成器と、該生成器の上部の原料ガスを抜き出して該生成器内に散気するガス循環装置と、前記生成器からガスハイドレートを含むスラリーを抜き出し、冷却器を通して前記生成器の上部に戻すスラリー循環装置と、前記生成器からガスハイドレートを含むスラリーを脱水装置に移送するスラリー移送ポンプと、前記スラリー循環装置により循環される循環スラリーの密度を検出し、検出されたスラリー密度を設定範囲に収めるように、前記ガス循環装置により循環される循環ガス量と、前記スラリー循環装置の循環スラリー量と、循環スラリーの温度の少なくとも1つを制御する制御手段とを備えてなることを特徴とする。
すなわち、生成器内のスラリー中に散気する原料ガスの循環量を増やすと水和反応が促進されるから、スラリー中のガスハイドレート濃度を制御できる。また、水和反応は発熱反応であり、かつ水和反応は過冷却度(ガスハイドレート生成の平衡温度と生成器内の温度との差)に依存するから、生成器内のスラリー温度を制御することにより、スラリー中のガスハイドレート濃度を制御できる。生成器内のスラリー温度を制御する方法としては、冷却器を通して循環されるスラリーの循環量を制御する方法と、冷却器の冷媒流量を制御して温度を制御する方法とが考えられる。
一方、水とガスハイドレートは質量が異なるから、循環スラリーの密度を検出することにより、スラリー中のガスハイドレート濃度を検出できる。
これらに鑑み、本発明は、循環スラリーの密度を設定範囲に収めるように、循環ガス量と、循環スラリー量と、循環スラリーの温度の少なくとも1つを制御するようにしているから、スラリー中のガスハイドレート濃度を所望値に精度よく制御することができる。
また、生成器内のスラリーを攪拌することにより水和反応を促進させることができる。そこで、生成器に攪拌機を設け、循環スラリーの密度を設定範囲に収めるように、循環ガス量と、循環スラリー量と、循環スラリー温度と、攪拌機の回転数の少なくとも1つを制御する構成にしてもよい。
このように、本発明のガスハイドレートスラリー製造装置によれば、生成されるガスハイドレートスラリーの濃度を精度よく、かつ連続して制御できるから、ガスハイドレート製造プラントにおける次の工程の脱水操作を効果的に行うことができる。
すなわち、本発明のガスハイドレート製造プラントは、上記のガスハイドレートスラリー製造装置と、スラリー移送ポンプにより移送されるガスハイドレートを含むスラリーを導入して物理的に脱水する第1の脱水装置と、第1の脱水装置により脱水されたガスハイドレートに付着する水分に原料ガスを水和反応させて高濃度のガスハイドレートを生成する第2の脱水装置とを備えて構成することができる。
この場合において、第1の脱水装置は、スラリー移送ポンプにより移送されるガスハイドレートを含むスラリーが底部に導入される円筒状の縦型容器と、該容器の上部のガスハイドレートを排出する排出機と、前記容器の腹部に形成された複数の孔と、該複数の孔を包囲する水抜き室を形成する水抜き部と、前記水抜き室の水位が設定水位になるように前記水抜き室から抜き出す水抜き量を制御する制御手段とを備えて構成することが好ましい。これによれば、ガスハイドレートスラリー製造装置によってガスハイドレートスラリーの濃度を精度よく、かつ連続して制御できることと相まって、第1の脱水装置から排出されるガスハイドレートの濃度を所望値に制御できるから、さらに次の工程における水和反応による脱水操作を効果的に行うことができる。
この場合において、水和反応による第2の脱水装置は、前記第1の脱水装置の前記排出機により排出されるガスハイドレートと原料ガスが導入される円筒状の縦型容器と、該縦型容器の前記ガスハイドレートが導入される位置と底部との間に設けられた多孔板と、前記縦型容器の上部に連通された吸込み口を有し、前記縦型容器の上部の原料ガスを吸引し、冷却器を通して前記縦型容器の底部に循環させる循環ガスブロワーと、前記多孔板の上方のガスハイドレートを排出する排出機と、該排出機の負荷量を検出し、検出された負荷量を設定範囲に収めるように、前記循環ガスブロワーにより循環される循環ガス量と、循環ガスの温度と、前記排出機の排出量の少なくとも1つを制御する制御手段と備えて構成することが好ましい。
すなわち、第2の脱水装置は、第1の脱水装置から排出されるガスハイドレートを原料ガスにより流動化させて流動層を形成し、ガスハイドレートの付着水を流動層反応により原料ガスと反応させて、ガスハイドレートの濃度を製品に要求される濃度レベルに高めることができる。この第2の脱水装置から排出されるガスハイドレート濃度は、排出機の負荷量に相関する。つまり、ガスハイドレートの付着水が多く、ガスハイドレート濃度が低くなると、ハイドレートの粉粒体の粒径が大きな固まりになる傾向がある。このような固まりができると、ガスハイドレートの流動性が低下して排出機の負荷が大きくなる。そこで、排出機の負荷量、例えばトルクまたは排出機の駆動モータの電流を検出し、それらの値が設定範囲に収まるように、循環ガス量と、循環ガスの温度と、排出機の排出量の少なくとも1つを制御する。つまり、流動層反応を促進させる制御と流動層反応の滞留時間とを適宜組み合わせて制御することにより、製品ガスハイドレートの濃度を所望値にすることができる。
本発明によれば、所定の品質を有する製品ガスハイドレートを連続して安定に製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1に、本発明のハイドレートスラリー製造装置を適用したハイドレート製造プラントの全体構成図を示す。本実施形態は、天然ガスのハイドレート(以下、NGHと略す。)を製造するプラントを示しているが、本発明は天然ガスに限らず、他の原料ガスのハイドレート製造に適用できる。
図1に示すように、本実施形態のハイドレート製造プラントは、NGHスラリーを生成する生成器1を含むハイドレートスラリー製造装置と、生成器1で生成されたNGHスラリーから水分を分離して濃度の高いNGHを生成する脱水塔2を含む第1の脱水装置と、脱水塔2で脱水されたNGHの付着水と天然ガスとを反応させてNGHの濃度を製品レベルに高める流動層反応塔3を含む第2の脱水装置と、製品NGHを貯留するホッパ4を備えて構成されている。これらの生成器1、脱水塔2、流動層反応塔3およびホッパ4は、いずれも所定の高圧(例えば、3〜10MPa)に保持されている。
生成器1は、円筒状の容器で形成され、図示していない供給装置から、高圧の原料ガス(天然ガス)と高圧の水が一定量供給され、生成器1内に導入された天然ガスと水は低温(例えば、1〜5℃)の条件下で反応してNGHが生成される。NGHの生成反応を促進するため、撹拌機11により生成器1内の水を撹拌するとともに、循環ガスブロワー12によって生成器1の上部の天然ガスを抜き出し、生成器1の底部のノズル13から生成器1の水中に散気するガス循環系が設けられている。循環ガス量はガス流量計を備えた流量制御弁14によって制御される。また、NGH生成は発熱を伴うことから、生成器1内の温度を設定温度に保持するために、生成器1の底部から生成されたNGHを含むNGHスラリーを循環スラリーポンプ15により抜き出し、冷却器16により冷媒で冷却して生成器1の上部に戻すスラリー循環系が設けられている。スラリー循環量はスラリー流量計を備えた流量制御弁17によって制御される。また、冷却器16の冷媒量は、スラリー循環系に設けられた温度計18により循環スラリーの温度を検出し、その検出値を設定温度T2に一致させるように制御される。このようにして生成器1で生成されたNGHスラリーは、生成器1の底部からスラリー移送ポンプ20によって連続的に抜き出され、脱水塔2の底部に供給されるようになっている。
ここで、生成器1でNGHスラリーを循環させて連続的にNGHを生成する場合、NGHスラリー中のNGHの濃度が問題となる。すなわち、NGHは基本的に粉粒状であるから、スラリー液である水の量が少ないと、流動性が極端に低下して循環スラリーポンプ15で循環させて冷却することができなくなり、連続的にNGHを生成するのが困難になる。また、スラリー移送ポンプ20によってNGHスラリーを脱水塔2に供給することも難しくなる。特に、後述する脱水処理およびNGHの付着水を天然ガスと反応させて製品NGHを製造するプロセスの制御を安定させて、精度のよい製品NGHを製造するためには、連続して一定濃度のNGHスラリーを生成することが望まれる。
そこで、本実施形態では、スラリー循環系にNGHスラリーの密度計19を設け、検出密度を設定範囲(例えば、20重量%程度)に収めるように、循環ガス量、循環スラリーの温度T2、循環スラリー量の少なくとも1つを制御するようにしている。本実施形態では、スラリー密度を設定密度にするように、循環スラリー量および循環ガス量を同時に連続して制御することにより、一定濃度のNGHスラリーを連続的に生成するようにしている。また、この場合、冷却器16の冷媒量を制御して、循環スラリーの温度T2を設定温度に制御する。これにより、NGHスラリーのNGH濃度を所望値に精度よく、かつ安定に連続して制御することができる。
一方、脱水塔2は、円筒状の縦型容器により形成され、塔の途中に大径の水抜き部21が設けられ、この水抜き部21に対応する塔内壁は、例えば金網や多孔板等により形成された多孔壁22とされている。脱水塔2内に導入されたNGHスラリーの水分は、多孔壁22を通って水抜き部21に分離される。水抜き部21の水は、流量制御弁23を介して脱水循環ポンプ24により抜き出され生成器1に戻されるようになっている。水抜き部21の水位は水位計25によって検出され、その検出水位を設定水位の保持するように流量制御弁23を調節するようになっている。また、脱水塔2内の頂部の近傍にスクリューコンベア26の一端が挿入して設けられている。このスクリューコンベア26は、塔内に位置する部位のケーシング(例えば、下面)に開口が設けられている。
このように構成されることから、本実施形態の脱水塔2によれば、塔の底部から導入されるNGHスラリーが塔の頂部に押し上げられて水抜き部21に達すると、スラリー中の水分が多孔壁22を通って水抜き部21に分離される。水抜き部21に分離された水は脱水循環ポンプ24により抜き出されて生成器1に戻される。このようにして、脱水塔2に導入されるNGHスラリー中の水分は水抜き部21にて分離除去され、脱水されたNGH濃度の高いNGHスラリーとなって塔頂部に達する。塔頂部に達する過程におけるNGH濃度は、細密充填された粉粒状のNGHの空隙部に水が充満している状態から、粉粒状のNGHの表面に水が付着した状態まで変化する。つまり、ある高さに達するまでは、毛管現象によって粉粒状のNGH相互間の空隙に水が保持されるが、その保持力よりも水の重力が大きくなるに従ってNGHから水が分離される。したがって、水抜き部21の位置から塔頂部に達する過程で、NGHの水分は表面に付着した水分程度になる。このようにして脱水されて塔頂部に達したNGHは、モータ27によって駆動されるスクリューコンベア26により脱水塔2から排出され、流動層反応塔3に導入される。
ここで、脱水塔2から排出されるNGH濃度が低すぎると、すなわちNGHの付着水が多すぎると、次工程の流動層反応塔3におけるNGHの流動性が低下し、NGH付着水と原料ガスとの反応が困難になる。そこで、本実施形態では、スクリューコンベア26によって搬出されるNGHの濃度(NGH/(NGH+付着水))を、例えば、45〜70重量%、好ましくは50±5重量%に制御するようにしている。このNGH濃度の制御は、本実施形態では、水位計25によって水抜き部21における水位を設定水位に保持するように、抜き出し水量を流量制御弁23で制御することにより行っている。つまり、毛管現象によってNGH相互間の空隙に保持される水の保持力と水の重力とが均衡する位置は、水抜き部21の水位から一定の高さ位置になる。そこで、その均衡位置28を、水抜き部21の水位を基準として適宜調整することにより、スクリューコンベア26によって搬出されるNGHの濃度を所望値に制御することができる。その結果、流動層反応塔3に入るNGHの濃度を制御して、流動層反応塔3における流動性および原料ガスとの反応を良好にすることができる。すなわち、本実施形態によれば、脱水塔2から排出するNGHの濃度を所望値に精度よく、かつ安定に連続して制御することができるから、次工程の流動層反応塔3における処理が安定し、最終的な製品NGHの品質を向上させるとともに、安定製造することができる。
なお、水抜き部21の水位を制御してNGHの濃度を調整することに代えて、NGH濃度とスクリューコンベア26の負荷(トルク)とは相関があることから、モータ27の電流が設定電流の範囲になるように、流量制御弁23による抜き出し量を制御するようにすることができる。また、モータ27の電流に代えて、トルク検出器により負荷トルクを直接検出するようにしてもよい。また、流量制御弁23による抜き出し量を制御することに代えて、多孔壁22の開口面積を可変することにより、多孔壁22を通って水抜き部21に分離される水量を調整することによっても制御することができる。多孔壁22の開口面積を可変するには、例えば、多孔壁21に沿って円筒状の仕切板を多孔壁21の上方から下方に移動可能に設け、水抜き部21の水位またはモータ27の電流に応じて仕切板を上下に移動することにより実現できる。
一方、流動層反応塔3は、円筒状の縦型容器により形成され、縦型容器の頂部に原料ガスである天然ガスが供給されている。また、縦型容器の底部から一定高さに多孔板31が設けられ、この多孔板31の上にスクリューコンベア26により搬送されたNGHが投入されるようになっている。また、底部と多孔板31との間に、循環ガスブロワー32から流量制御弁33を介して原料ガスである天然ガスが、流動化ガスとして吹き込まれるようになっている。流動層反応塔3の頂部はサイクロン34を介して循環ガスブロワー32の吸引口に連通されている。これによって、流動層反応塔3内に流動化ガスである天然ガスが循環されるようになっている。この天然ガスの循環系には、冷却器35と温度計36が設けられ、温度計36の検出温度を設定温度に保持するように、冷却器35の冷媒の流量が制御されるようになっている。
一方、多孔板31の上方の空間に、モータ37によって駆動されるスクリューコンベア38の一端が挿入されている。このスクリューコンベア38の流動層反応塔3内に位置する部位のケーシング(例えば、上面)に開口が設けられている。このスクリューコンベア38の他端は、製品NGHを貯留するホッパ4の上部に連通されている。また、モータ37の出力軸のトルクを検出するトルク検出器39が設けられている。このトルク検出器39により検出されたスクリューコンベア38の負荷量を設定範囲に収めるように、流量制御弁33を制御して循環ガス量と、スクリューコンベア38の搬出量と、冷却器35の冷媒の流量の少なくとも1つを制御する制御手段と備えて構成される。トルク検出器39に代えて、モータ37の電流を検出して負荷トルクを検出するようにしてもよい。
このように構成されることから、本実施形態によれば、流動層反応塔3に投入されて形成されるNGH層に多孔板31を介して天然ガスが噴出されると、多孔板31の上部にNGHの流動層が形成される。この流動層においてNGHの付着水と天然ガスとが反応してNGHが生成され、NGH濃度が例えば90重量%以上に高められる。このようにして付着水が大幅に低減されたNGHは、スクリューコンベア38によってホッパ4に搬送されて一旦貯留される。ホッパ4に貯留された粉粒状のNGHは、仕切弁41を介して適宜切り出され、製品NGHとして、あるいはNGHペレット製造装置等に移送して加工されるようになっている。なお、ホッパ4内は高圧(例えば、3〜10Mpa)であることから、図示していないが、通常は、仕切弁41の下流側に脱圧装置が設けられる。
上述したように、本実施形態のNGH製造プラントによれば、生成器1によってNGH濃度の安定したNGHスラリーを連続的に生成することができるから、続く脱水塔2における脱水処理および流動層反応塔3における付着水のNGH化の処理を効果的に安定して行うことができる。また、脱水塔2と流動層反応塔3で脱水されたNGHの濃度も精度よく制御されるから、最終的に高品質の製品NGHを安定して、連続的に製造できるという効果がある。
1 生成器
2 脱水塔
3 流動層反応塔
4 ホッパ
11 撹拌機
12 循環ガスブロワー
13 ノズル
15 循環スラリーポンプ
16 冷却器
18 温度計
19 密度計
21 水抜き部
22 多孔壁
24 脱水循環ポンプ
25 水位計
26 スクリューコンベア
31 多孔板
32 循環ガスブロワー
34 サイクロン
35 冷却器
36 温度計
38 スクリューコンベア
39 トルク検出器
2 脱水塔
3 流動層反応塔
4 ホッパ
11 撹拌機
12 循環ガスブロワー
13 ノズル
15 循環スラリーポンプ
16 冷却器
18 温度計
19 密度計
21 水抜き部
22 多孔壁
24 脱水循環ポンプ
25 水位計
26 スクリューコンベア
31 多孔板
32 循環ガスブロワー
34 サイクロン
35 冷却器
36 温度計
38 スクリューコンベア
39 トルク検出器
Claims (5)
- 供給される原料ガスと水とを水和反応させてガスハイドレートを含むスラリーを生成する生成器と、該生成器の上部の原料ガスを抜き出して該生成器から生成器内に散気するガス循環装置と、前記生成器からガスハイドレートを含むスラリーを抜き出し、冷却器を通して前記生成器の上部に戻すスラリー循環装置と、前記生成器からガスハイドレートを含むスラリーを脱水装置に移送するスラリー移送ポンプと、前記スラリー循環装置により循環される循環スラリーの密度を検出し、検出されたスラリー密度を設定範囲に収めるように、前記ガス循環装置により循環される循環ガス量と、前記スラリー循環装置の循環スラリー量と、循環スラリー温度の少なくとも1つを制御する制御手段とを備えてなるガスハイドレートスラリー製造装置。
- 供給される原料ガスと水とを水和反応させてガスハイドレートを含むスラリーを生成する生成器と、該生成器の上部の原料ガスを抜き出して該生成器から生成器内に散気するガス循環装置と、前記生成器内のスラリーを撹拌する攪拌機と、前記生成器からガスハイドレートを含むスラリーを抜き出し、冷却器を通して前記生成器の上部に戻すスラリー循環装置と、前記生成器からガスハイドレートを含むスラリーを脱水装置に移送するスラリー移送ポンプと、前記スラリー循環装置により循環される循環スラリーの密度を検出し、検出されたスラリー密度を設定範囲に収めるように、前記ガス循環装置により循環される循環ガス量と、前記スラリー循環装置の循環スラリー量と、循環スラリー温度と、前記攪拌機の回転数の少なくとも1つを制御する制御手段とを備えてなるガスハイドレートスラリー製造装置。
- 請求項1または2に記載のガスハイドレートスラリー製造装置と、前記スラリー移送ポンプにより移送されるガスハイドレートを含むスラリーを導入して物理的に脱水する第1の脱水装置と、該第1の脱水装置により脱水されたガスハイドレートに付着する水分を原料ガスと水和反応させて高濃度のガスハイドレートを生成する第2の脱水装置とを備えてなるガスハイドレート製造プラント。
- 前記第1の脱水装置は、前記スラリー移送ポンプにより移送されるガスハイドレートを含むスラリーが底部に導入される円筒状の縦型容器と、前記容器の上部のガスハイドレートを排出する排出機と、前記容器の腹部に形成された複数の孔と、該複数の孔を包囲する水抜き室を形成する水抜き部と、前記水抜き室の水位が設定水位になるように前記水抜き室から抜き出す水抜き量を制御する制御手段とを備えてなることを特徴とする請求項3に記載のガスハイドレート製造プラント。
- 前記第2の脱水装置は、前記第1の脱水装置の前記排出機により排出されるガスハイドレートと原料ガスが導入される円筒状の縦型容器と、該縦型容器の前記ガスハイドレートが導入される位置と底部との間に設けられた多孔板と、前記縦型容器の上部に連通され前記縦型容器の上部の原料ガスを吸引し、冷却器を通して前記縦型容器の底部に循環させる循環ガスブロワーと、前記多孔板の上方のガスハイドレートを排出する排出機と、該排出機の負荷量を検出し、検出された負荷量を設定範囲に収めるように、前記循環ガスブロワーにより循環される循環ガス量と、循環ガスの温度と、前記排出機の排出量の少なくとも1つを制御する制御手段と備えてなることを特徴とする請求項3に記載のガスハイドレート製造プラント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004284461A JP2006096865A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | ハイドレートスラリー製造装置およびハイドレート製造プラント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004284461A JP2006096865A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | ハイドレートスラリー製造装置およびハイドレート製造プラント |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006096865A true JP2006096865A (ja) | 2006-04-13 |
Family
ID=36236995
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004284461A Pending JP2006096865A (ja) | 2004-09-29 | 2004-09-29 | ハイドレートスラリー製造装置およびハイドレート製造プラント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006096865A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006095417A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 |
JP2006095438A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリーの流動層反応塔 |
JP2006111772A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 流動層入口部にガスハイドレートの解砕部材を設けたガスハイドレート生成装置 |
JP2007217600A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレート製造装置及び方法 |
JP2007238715A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリー製造装置 |
WO2007110947A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Mitsui Engineering And Shipbuilding Co., Ltd. | ガスハイドレートの製造方法及び装置 |
WO2007110921A1 (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-04 | Mitsui Engineering And Shipbuilding Co., Ltd. | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 |
JP2009235333A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレート生成プラントにおける脱水器の運転制御装置 |
CN108815881A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-11-16 | 西南石油大学 | 一种水合物浆体加工处理装置及方法 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003105362A (ja) * | 2001-07-24 | 2003-04-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 天然ガスハイドレートの生成方法および生成システム |
JP2003252804A (ja) * | 2002-03-04 | 2003-09-10 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | ハイドレート製造方法及び装置 |
JP2004010686A (ja) * | 2002-06-05 | 2004-01-15 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートの生成装置、製造装置および製造方法 |
JP2005255945A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレート製造方法及び装置 |
JP2006095417A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 |
JP2006095438A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリーの流動層反応塔 |
-
2004
- 2004-09-29 JP JP2004284461A patent/JP2006096865A/ja active Pending
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003105362A (ja) * | 2001-07-24 | 2003-04-09 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 天然ガスハイドレートの生成方法および生成システム |
JP2003252804A (ja) * | 2002-03-04 | 2003-09-10 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | ハイドレート製造方法及び装置 |
JP2004010686A (ja) * | 2002-06-05 | 2004-01-15 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートの生成装置、製造装置および製造方法 |
JP2005255945A (ja) * | 2004-03-15 | 2005-09-22 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレート製造方法及び装置 |
JP2006095417A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 |
JP2006095438A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリーの流動層反応塔 |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006095417A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 |
JP2006095438A (ja) * | 2004-09-29 | 2006-04-13 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリーの流動層反応塔 |
JP4653993B2 (ja) * | 2004-09-29 | 2011-03-16 | 三井造船株式会社 | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 |
JP2006111772A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | 流動層入口部にガスハイドレートの解砕部材を設けたガスハイドレート生成装置 |
JP2007217600A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレート製造装置及び方法 |
JP2007238715A (ja) * | 2006-03-07 | 2007-09-20 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレートスラリー製造装置 |
WO2007110921A1 (ja) * | 2006-03-28 | 2007-10-04 | Mitsui Engineering And Shipbuilding Co., Ltd. | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 |
WO2007110947A1 (ja) * | 2006-03-29 | 2007-10-04 | Mitsui Engineering And Shipbuilding Co., Ltd. | ガスハイドレートの製造方法及び装置 |
JP2009235333A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd | ガスハイドレート生成プラントにおける脱水器の運転制御装置 |
CN108815881A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-11-16 | 西南石油大学 | 一种水合物浆体加工处理装置及方法 |
CN108815881B (zh) * | 2018-08-06 | 2023-08-25 | 西南石油大学 | 一种水合物浆体加工处理装置及方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8309031B2 (en) | Gas hydrate production apparatus | |
JP4303666B2 (ja) | ガスハイドレートスラリーの流動層反応塔 | |
JP2006096865A (ja) | ハイドレートスラリー製造装置およびハイドレート製造プラント | |
WO2004024854A1 (ja) | ガスクラスレートの製造方法および製造装置 | |
EP0820574A1 (en) | A method of producing gas hydrate | |
JP4653993B2 (ja) | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 | |
JP2007224249A (ja) | ガスハイドレートペレット冷却装置 | |
JP4672990B2 (ja) | ガスハイドレートの製造方法及び装置 | |
JP5004630B2 (ja) | ガスハイドレート濃度の測定方法及び測定装置と、その測定方法を用いたガスハイドレート生成装置の制御方法及び制御装置 | |
JP4355600B2 (ja) | ガスハイドレートの製造方法及び装置 | |
JP5052386B2 (ja) | ガスハイドレートの製造装置 | |
JP4837420B2 (ja) | ガスハイドレートペレット冷却装置 | |
JP4638679B2 (ja) | ガスハイドレート製造装置 | |
KR101571250B1 (ko) | 중탄산나트륨 제조 장치 및 그 제조 방법 | |
JP4817889B2 (ja) | ガスハイドレート製造装置における脱水方法とその装置 | |
SU1376938A3 (ru) | Способ получени этилхлортиоформиата | |
JP2003231892A (ja) | ガスハイドレート製造方法および製造装置 | |
WO2007110921A1 (ja) | ガスハイドレートスラリーの脱水塔 | |
WO2007110947A1 (ja) | ガスハイドレートの製造方法及び装置 | |
JP4777084B2 (ja) | ガスハイドレート生成装置 | |
WO2007110919A1 (ja) | 流動層ガスハイドレート生成装置及びガスハイドレート生成方法 | |
JP4578930B2 (ja) | ガスハイドレート製造方法 | |
JPH03180163A (ja) | 多孔性ペレット用の液体含浸装置 | |
JP2007270031A (ja) | ガスハイドレート生成装置 | |
RU2166485C1 (ru) | Способ производства гашеной извести и устройство для его осуществления |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20070329 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20100609 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100615 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20101019 |