JPH03180163A - 多孔性ペレット用の液体含浸装置 - Google Patents

多孔性ペレット用の液体含浸装置

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JPH03180163A
JPH03180163A JP31700089A JP31700089A JPH03180163A JP H03180163 A JPH03180163 A JP H03180163A JP 31700089 A JP31700089 A JP 31700089A JP 31700089 A JP31700089 A JP 31700089A JP H03180163 A JPH03180163 A JP H03180163A
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祢宜 博
Shigemi Fujisawa
藤沢 茂実
Ryoji Aoyama
良次 青山
Koichi Sakamoto
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〉 本発明は、エクストルーダによる膨化製品等の多孔性ペ
レット、代表的には多孔性養魚用飼料に水や油等の液体
を含浸させる液体含浸装置に関するものである。
(従来の技術) 本発明の対象を多孔性養魚飼料を例にして説明すると、
近年においては魚粉、生魚等の成分に植物油粕、穀粉、
澱粉、ビタミン、ミネラル等の成分を配合して固形状と
したペレットタイプの固形飼料が広く用いられるように
なってきているが、このような固形状飼料は沈降性が大
きく投与後の魚類の摂取が十分行なわれないうちに急速
に沈降してしまうという問題があるため、更に同様の成
分の配合飼料を膨化処理により多孔性とした多孔性飼料
が開発され、使用されるようになっている。この多孔性
(膨化)飼料は、原料成分の配合物を高圧下で混練しこ
れを糊化した後、大気圧下に押出して膨化多孔化し、更
に適当な大きさに切断ペレット化して乾燥製品とするも
のであり、−股間には1+n+n〜数十m+nの径、長
さで比重0.35〜0.7程度のものとして製造される
場合が多い。
ところでこのような多孔性飼料は、これを養魚飼料とし
て適用する場合には、上記固形飼料とは反対に比重が小
さくまた吸水性が小さいために水面に浮遊することが問
題となる場合がある。例えば水中で飼料摂取を行なう習
性のある魚類では水面浮遊飼料の給餌は適当でなく、ま
た含水して軟化した飼料の摂取を好む魚類にも上記多孔
性膨化飼料の給餌は適当でない。そしてこのような傾向
は水との親和性に欠ける油脂を含んだ多孔性膨化飼料に
おいては特に顕著である。
そこでこのような多孔性膨化飼料に予め水を吸水させて
おくことが行なわれ、また上記とは別にカロリー向上等
の目的で多孔性膨化飼料に油等の液体を含浸させること
もある。
ところで、このような多孔性飼料に対して液体を含浸さ
せる従来の方法としては、例えば多孔性飼料を水や油に
浸漬させる方法、多孔性飼料に対し液体をスプレー散布
する外部添加方法が代表的に例示される。しかしこの多
孔性飼料は上述の如くそもそも吸水性、吸油性が小さい
という性質をもつため、これらの方法によっては処理に
長時間を要し効率的な吸水、吸油処理が実現できないと
いう問題がある。
また長時間に渡る処理を行なっても、多孔性飼料に対す
る液体の多量な含浸吸着は困難であり、−股間には3〜
5%程度の含浸が限界と考えられている。
またスプレー散布方式の含浸処理では、大量のペレット
に対し均一な含浸を行なわせることが難かしく、単位製
品当りの含浸吸着量にバラツキが大きいという問題もあ
る。また表面のみに添加付着するため粒子同士がくっつ
いて取扱いが難しくなることもある。
(発明が解決しようとする課題) 上記のような多孔性(膨化)ペレットの製品に対する問
題に鑑み、本出願人は、この多孔性ペレットに迅速じ液
体を含浸させることが可能で、また多量含浸も可能とし
た方法を開発した。この方法は多孔性ペレットに対する
液体の含浸吸着処理を、減圧条件下で行なうことを特徴
とするものである。
この多孔性ペレットに減圧下で液体を含浸吸着させる方
法としては、例えば減圧容器内の液体に多孔性ペレット
を浮遊させて減圧処理する方法、減圧処理した減圧容器
内の多孔性ペレットに対してその減圧状態を維持しkま
ま液体を供給する方法等が原理的に考えられ、バッチ方
式の装置としてこれを構成することは比較的容易である
しかしながら、これらの方法を工業的に好適に用いられ
る処理効率の高い連続式の装置として構成することは容
易でない、また連続的に液体を含浸処理した大量の製品
が、単位製品毎の含浸量のバラツキの少ないものとする
こともまた容易でない。
本発明はこのような多孔性ペレットに対する液体の含浸
吸着処理を連続的に処理することが可能な新規な多孔性
ペレット用の液体含浸装置を提供することを目的とする
また本発明の別の目的は、連続的な液体含浸処理によっ
て液体含浸量を平均に行なうことができる多孔性ペレッ
ト用の液体含浸装置を提供するところにある。
(課題を解決するための手段) 上記の目的を実現する本発明の多孔性ペレット用の液体
含浸装置の特徴は、傾斜して設けられた気密筒内に多孔
性ペレットを下方から上方に搬送する搬送手段を内装し
た液体含浸槽と、この液体含浸槽の下部に原料の多孔性
ペレットを供給する原料供給手段と、液体含浸槽の上部
から液体含浸ペレットを外部に排出する排出手段と、液
体含浸槽内部に充填した含浸用液体の液面を一定レベル
に維持する液面レベル制御手段をもった液体供給装置と
、液体含浸槽内の上部空間を減圧する減圧手段とを備え
た構成をなすところにある。
上記構成において、液体含浸槽に内装される多孔性ペレ
ットの搬送手段としては、例えばスクリューコンベアを
例示することができる。
また液体含浸槽内の液面レベルを調整し、また一定レベ
ルに維持する液面レベル制御手段としては、例えば該液
体含浸槽の液体充填部に連通した液体貯留槽の液面レベ
ルを、液の消費減少を液面フロートの上下動で検知して
自動的に減少分を補充する方式の所謂ポールタップ装置
を用いることができ、また設定液面レベルの調節機構と
しては、核種を上下動可能に設けてその液面レベルを設
定する方式のものが簡単な構成のものとして例示できる
投入量は真空ロッカー上に設けた定量供給装置により適
宜量設定して一定量を投入することが好ましい。
本発明における液体含浸装置によって多孔性ペレットに
水、油等の液体を含浸させる際の温度、減圧程度、処理
時間等については、多孔性ペレットの変質、破壊等を招
かないことを条件に適宜量めることができるが、−股間
には約5〜30℃の温度、−数百mm)Igのゲージ圧
(減圧下)で、多孔性ペレットの含浸槽内の滞留時間と
して3〜20分、好ましくは3〜5分間程度の時間で行
なうことが適当である場合が多い。滞留時間はコンベア
の速度を調節することにより行うことができる。
本発明の装置は、液体含浸槽を一つ設けて水、油を含浸
処理するために用いることができる他、液体含浸槽を二
あるいは二以上連結することで、複数種類の液体連続的
に含浸させる装置として構成することもできる。この場
合においては、例えば前段(第1)の液体含浸槽の処理
済みペレットを後段(第2)の液体含浸槽に供給させる
ようにすることができ、特に前段と後段の槽内減圧度を
同一に設定できる場合には、第1の液体含浸槽の上部か
らペレットを第2の液体含浸槽の下部は直接落下させる
単純な形式のものを使用できる。
本発明の装置によって液体の含浸吸着処理がなされる多
孔性ペレットとしては、上述した養魚飼料で代表される
多孔性膨化飼料が例示される他、ドックフード等を例示
することができる。
(作用) 本発明の装置は前記の構成をなすことによって、多孔性
ペレットに対する液体の含浸を連続的に行なうことがで
きる。
また所定の減圧度に保たれた液体含浸槽の内部の液面レ
ベルを常に一定に維持することにより、連続的に含浸処
理される単位製品当りのペレットの液体含浸量が平均化
される。
(実施例) 以下本発明を図面に示す実施例に基づいて説明する。
第1図は本発明の一実施例として2塔式の液体含浸装置
を例示したものであり、第2図は液体含浸槽の内部構造
を示したものである。
図において、1は第1の液体含浸槽であり、不図示のフ
レーム等で第2図に示すように円筒形の傾斜して設置さ
れた密閉容器1aからなっていて、内部にはスクリュー
コンベア1bが回転可能にその軸方向に延設内装されて
いる。このスクリューコンベア1bは、密閉容器1aの
両端において回転軸受けld、 ldにより支持され、
底部から外部に延出した端部に不図示の回転モータから
の回転が伝達されるようにベルトlcが連結されている
1eは液体含浸槽1の密閉容器1aの底部近傍の側壁上
面に開口された原料投入口であり、その開口の上部には
筒部2を介して第1図に示した入口真空ロッカー3に接
続され、所定の多孔性飼料が槽1内を外気から圧力的(
遮断した状態で供給できるようになっている。Ifは液
体含浸槽1の密閉容器1aの頂部近傍の側壁下面に開口
された処理ペレットの排出口であり、その開口の下方は
、筒部4を介して第2の液体含浸槽10の原料−投入口
lieに連結されている。なおこの排出口1fは、後述
第2の液体含浸槽11のように出口真空ロッカー15を
介して処理ペレットを圧力的に遮断した状態で外部に排
出するように設けることができる。
1gは第1の液体含浸槽1の頂部近傍側壁に設けられた
フランジ部であり、排気管6を介して減圧系に連結され
ている。
なおこの第1の液体含浸槽1には、所定量の油7が充填
されている。
またこの第1の液体含浸槽1には、略同様の下記構造を
なす第2の液体含浸槽11が連結されており、密閉容器
11a 、内装スクリューコンベア11b、このスクリ
ューコンベアllbに図示しないモータからの回転力を
伝達するベルト11c 、回転軸受けlid 、lid
、第1の液体含浸槽1からの処理済みペレットが落下供
給される原料投入口11e1 この第2の液体含浸槽2
で水の含浸処理されたペレットを筒部14及び出口真空
ロッカー15を介して外部に排出する排出口11f 、
排気管16を介して減圧系に連結されるフランジ部11
gとを備えている。
なお本例におけるこれら第1′ELび第2の液体含浸槽
1.11は、設置容積の有効利用のために第1図に図示
する如く互いに向き合って設けられている。
次にこれら第1及び第2の液体含浸槽1.11に充填液
体を供給しかつその槽内の液面レベル制御機構の構成に
ついて述べる。
本例において、第1及び第2の液体含浸槽について各別
に設けられている液面レベル制御機構は同一の構成をな
している。すなわち第1の液体含浸槽1の充填油と連通
管21を介して連通されに内部の貯留池を有する油中間
タンク22が設けられていて、この油中間タンク22は
その上部の吊索23が吊フック24で吊持されると共に
、図示しない吊上げ機構により上下方向に移動できるよ
うに設けられている。この油中間タンク22の内部には
、フロートの上下動に従って油の減少分を補充するポー
ルタップ装置25が設けらていて、このポールタップ装
置25により補充する油を貯留した原料油タンク26が
管27を介して接続されている。そしてこのポールタッ
プ装置25め作用により、液体含浸槽内で油が消費され
て減少した際に、これに連通した油中間タンク22内の
油面レベルが降下することで、ポールタップ装置25が
油を原料油タンク26から補充するので、この油中間タ
ンク22内の油面レベルが常に一定に維持され、したが
って液体含浸槽内の充填油の充填レベルも常に一定C維
持することができる。液面の調節は、この油中間タンク
22を上方へ移動させることにより中間タンクの液面は
ポールタップ装置25の位置より下方になるから(液面
そのものは変らないが)液の補充が新しく移動した25
の位置になるまで続けられて液面の高さが変る。すなわ
ち中間タンクの位置によって液面を調節できる。
第2の液体含浸4!11のための同様の機構は上述の通
り実質的に同じものであり、したがって同一の部分には
符号に10を加えて示して説明は省略した。
41は真空ポンプユニットであり、真空ポンプ42によ
って上記第1.第2の液体含浸槽の上部空間の圧力を減
圧するように、各排気管6.16を介して連通されてい
る。なおこれらの液体含浸槽の上部空間の負圧は、各々
の槽に連結されている中間タンク22.32にも第1図
に示しているように供給されていて、液体充填の操作に
支障のないようにされている。また真空ポンプユニット
41により多塔に供給されている負圧は、同一減圧度で
なく異なる減圧度となるようは設定することもできる。
なお46〜49は各部の減圧度を検出するための圧力計
である。
なお中間タンクの上下動を考慮して本例における排気管
や液体補充管等については、フレキシブル管が用いられ
ている。
以上の構成をなす多孔性ペレットに液体な含浸吸着させ
る装置の作動を、具体的な実施例に従って説明する。
養魚飼料用として製造された多孔性膨化飼料を原料とし
て、これに油及び水を含浸吸着させる作業を行なった。
装置は、第1.第2の液体含浸槽1.11の減圧度をゲ
ージ圧−500mm)Ig(+260mmHg)とし、
第1の液体含浸槽1に油を充填させ、第2の液体含浸槽
2には水を充填させて、飼料の多塔における滞留時間を
2.5分として500kg/hrで供給した。
その結果、飼料100%に対する油及び水の含浸吸着は
、油13.5%、水10.0%であった。
比較のために、上記槽内の減圧を行なわない他は同様に
して飼料の供給を行ない、その油及び水の含浸吸着程度
を測定したところ、油及び水の含浸吸着は油2.0%、
水4.Q%であり、減圧によって迅速な多量含浸吸着が
できることが確認された。
また含浸吸着処理後の飼料中の任意のサンプルを抽出し
て含浸吸着量のバラツキを測定したところ、そのバラツ
キは極めて小さく、本例装置によって液面レベルを一定
に維持して処理を行なった場合の優れた効果が確認され
た。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の多孔性ペレット用の液体
含浸装置は、多孔性ペレットに水。
油等の液体含浸を連続的に行なうことができ、工業的な
規模で高い生産性を実現できるという効果がある。
また本発明の装置によれば、連続的な液体含浸処理によ
って、多孔性ペレットの液体含浸量を製品の全体で平均
に与えることができ、バラツキの少ない含水、含油多孔
性ペレットを大量に得ることができるという効果がある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明よりなる多孔性ペレット用の液体含浸装
置の構成概要−例を示した図、第2図は同装置における
液体含浸槽の具体的な構造の一例を示した図である。 1:第1の液体含浸槽  la:密閉容器lb=スクリ
ューコンベア 2.4=筒部3:入ロ真空ロッカー 5:出口真空ロッカー 6:排気管       7:油 lL:第2の液体含浸槽  17:水 21、31:連通管     22:油中間タンク23
.33:吊索      24,34:吊フック25.
35:ボールタップ装置 2B:油原料タンク    22:油中間タンク36:
水原料タンク 41:真空ボンブユニット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、傾斜して設けられた気密筒内に多孔性ペレットを下
    方から上方に搬送する搬送手段を内装した液体含浸槽と
    、この液体含浸槽の下部に原料供給手段と、液体含浸槽
    の上部の排出手段と、液体含浸槽内部に充填した含浸用
    液体の液面を一定レベルに維持する手段をもつた液体供
    給装置と、液体含浸槽内の上部空間を減圧する減圧手段
    とを備えたことを特徴とする多孔性ペレット用の液体含
    浸装置。
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