JP2006095950A - 印刷装置、および印刷方法 - Google Patents

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浩之 森
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Abstract

【課題】この発明は、安価な構成により中間転写リボンの走行速度を一定に制御できる印刷装置、および印刷方法を提供することを課題とする。
【解決手段】印刷装置20は、サーマルヘッド5によって一旦印刷した情報を転写部4において通帳1に転写する中間転写リボン28を有する。中間転写リボン28は、転写位置より下流側で巻き取り軸31によって巻き取られ転写位置を走行される。中間転写リボン28に張力を与えるリボンテンショナー34が上センサ37によって検知されてから下センサ38によって検知されるまでの時間を計測し、そのときの巻き取り軸31の回転速度から巻径を算出し、中間転写リボン28を通帳1と略同じ速度で走行させる。
【選択図】 図2

Description

この発明は、転写リボンを中間転写媒体として用いて通帳などの被転写媒体に情報を印刷する印刷装置、および印刷方法に関する。
従来、通帳などの被転写媒体に情報を印刷する印刷装置として、中間転写リボンを用いた印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この印刷装置は、中間転写リボンに文字や画像の情報を一旦印刷し、この情報を被転写媒体に転写することで、被転写媒体に所定の情報を印刷する。
この種の印刷装置でズレの無い良好な印刷を実現するためには、被転写媒体と中間転写リボンを転写位置を通して略同じ速度で搬送することが重要となる。また、情報を転写後、被転写媒体と中間転写リボンを剥離する際、両者を略同じ速度で搬送することが重要となる。
しかし、この種の装置では、中間転写リボンを巻き取り軸で巻き取るため、中間転写リボンを巻き取るにつれて巻き取り軸の巻径が変化し、巻き取り軸を同じ角速度で回転させると、中間転写リボンの巻き取り速度が徐々に速くなってしまう。
このため、上述した従来の印刷装置では、巻き取り軸にその回転量を計測するためのロータリーエンコーダを取り付けて、中間転写リボンの巻き取り量を検知し、この巻き取り量に応じて巻き取り軸を回転するモータの回転速度を制御するようにした。これにより、中間転写リボンと被転写媒体を略同じ速度で搬送することができ、中間転写リボンのたるみの発生を防止でき、転写不良の発生を抑制できるとともに、剥離時の種々の不具合を防止できる。
しかし、上述した従来の印刷装置のように、中間転写リボンの巻き取り軸にロータリーエンコーダを取り付けると、装置コストが高くなる問題があった。
特開2003−252498号公報(段落[0048]、[0054]、[0057]、図4)
この発明の目的は、安価な構成により、巻き取り軸で巻き取る転写リボンの走行速度を所望する速度に制御できる印刷装置、および印刷方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の印刷装置は、被転写媒体に印刷する情報が付与された転写リボンを転写位置より下流側で巻き取ることで上記転写リボンを上記転写位置を通して走行させる巻き取り軸と、上記転写位置を通して上記転写リボンの走行方向と同じ方向に被転写媒体を搬送する搬送部と、この搬送部によって上記転写位置を通して搬送される被転写媒体に上記転写リボンを接触させて該転写リボンに付与されている情報を被転写媒体に転写する転写部と、上記巻き取り軸を一定速度で回転させたときに上記転写リボンが一定距離だけ走行する時間を計測する時間計測部と、この時間計測部で計測した時間とそのときの上記巻き取り軸の回転速度から該巻き取り軸による上記転写リボンの巻径を算出する巻径算出部と、この巻径算出部における算出結果に基づいて、上記巻き取り軸の回転速度を制御する制御部と、を有する。
また、本発明の印刷方法は、転写位置を通って延設された転写リボンを該転写位置より下流側に配置された巻き取り軸を一定速度で回転させることにより一定距離だけ巻き取ったときの時間を計測する時間計測工程と、この時間計測工程で計測した時間とそのときの上記巻き取り軸の回転速度から該巻き取り軸による上記転写リボンの巻径を算出する巻径算出工程と、上記転写位置を通して上記転写リボンの走行方向と同じ方向に被転写媒体を搬送する搬送工程と、上記巻径算出工程で算出した巻径に基づいて、上記巻き取り軸の回転速度を制御して上記転写位置を通して上記転写リボンを走行させる走行工程と、上記搬送工程で上記転写位置を通して搬送される被転写媒体に上記走行工程で走行される転写リボンを接触させて該転写リボンに付与されている情報を被転写媒体に転写する転写工程と、有する。
上記発明によると、巻き取り軸を一定速度で回転させて転写リボンが一定距離だけ走行する時間を計測し、この計測した時間とそのときの巻き取り軸の回転速度から転写リボンの巻径を算出し、この算出結果に基づいて巻き取り軸の回転速度を制御するようにしたため、簡単な構成により、巻き取り軸で巻き取る転写リボンの走行速度を所望する速度に制御でき、被転写媒体と略同じ速度で走行させることができる。
この発明の印刷装置は、上記のような構成および作用を有しているので、安価な構成により、巻き取り軸で巻き取る転写リボンの走行速度を所望する速度に制御できる。
以下、図面を参照しながらこの発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1には、被転写媒体として例えば通帳1に所持者の氏名・住所等の情報や写真を印刷する印刷装置20を組み込んだ通帳印刷システム10(以下、単にシステム10と称する)を示してある。
システム10は、閉じた状態の複数通の通帳1を積層状態で収容し、システム10内に一通ずつ取込む通帳取り込み部12、およびこの通帳取込部12から図1中右方に延びた搬送路11を有している。搬送路11上には通帳取込部12から取込まれた通帳1を正逆両方向に搬送するための複数の搬送ローラ対13…(搬送部)が配設されている。以下の説明では、通帳取込部12から後述する印刷装置20に向う図1中右方向を正方向とし、反対方向を逆方向とする。
システム10は、搬送路11に沿って、通帳1の開かれたページを検知するためのページ検知センサ14およびページめくり機構15を有するページめくり部16、ページめくり部16にて所定のページが開かれた通帳1に対して所定の情報を印刷するこの発明の印刷装置20を備えた画像形成部、および所望するページに情報を印刷した通帳1を排出する通帳排出部を有する。
ページ検知センサ14は、通帳1の開かれたページの画像を検出し、その画像データを後述する制御部へ送る。制御部では、この画像データに基づいて、当該ページの所定位置に付与された図示しないバーコードから通帳1の開かれたページを認識する。
ページめくり機構15は、搬送路11の下方に配設されたバックアッププレート17、搬送路11の上方に配設されためくりローラ18、およびバックアッププレート17の揺動の中心に設けられた支点19aを中心に揺動自在であるとともに、その揺動の先端にめくりローラ18を回動自在に取付けた揺動軸19を有している。揺動軸19が図1中破線で示す位置に図示しないモータによって揺動されると、めくりローラ18が揺動されるとともにバックアッププレート17がそれに連動して揺動される。また、めくりローラ18は、図示しないモータによって時計回り或いは反時計回り方向に回転可能となっている。
このページめくり機構15によって通帳1のページをめくる場合、まず、通帳1をページめくり機構15内の所定位置まで搬送して停止させ、例えば図1中破線で示すように揺動軸19を図中左方向へ揺動してめくりローラ18を通帳1の上に押し当てる。このとき、揺動軸19の揺動にともない、バックアッププレート17も揺動され、傾いたバックアッププレート17によって通帳1の背面が上方へ押し上げられる。
この状態で、通帳1の搬送方向上流側のページに押し当てられためくりローラ18を回転し、通帳1の最上端のページのめくり動作を開始する。このめくり動作によって当該ページがせり上がるように膨らみ、ある程度めくられたところでめくりローラ18を停止する。さらに、この状態から揺動軸19を図中実線で示す位置に戻した後、めくりローラ18を再度回転し、当該ページをめくりローラ18上に完全にめくり上げる。
そして、通帳1を逆方向に搬送し、ローラ上にめくり上げたページを完全に開くとともに、開いたページの画像データをページ検知センサ14を介して検出し、バーコードを読取って開いたページを確認する。これにより、通帳1の所望するページを自動的に開くことができるとともに開いたページを認識できる。このようにして所望するページが開かれた通帳1は、後述する印刷装置20へ搬送されて所定の情報が所望するページに印刷される。
尚、ページめくり機構15を上述した動作と逆に動作させることにより、通帳1のページを逆方向にも開くこともできる。
図2には、印刷装置20を拡大して示してある。
この印刷装置20は、印刷部3と、この印刷部3の下方に設けられた転写部4と、を有する。
印刷部3は、サーマルヘッド5を有し、このサーマルヘッド5にはプラテンローラ6が対向配置されている。サーマルヘッド5とプラテンローラ6との間には例えばY(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Bk(黒)各色の溶融インクをダンダラに塗工した画像リボン7が介在されている。画像リボン7はその一端が送り出し軸8に巻き付けられ、他端が巻き取り軸9に巻き付けられている。画像リボン7の中途部は複数のガイド部材21…に掛け渡されている。
なお、画像リボン7としては、単色インクのみのリボンでも良く、また、紫外線によって発光する蛍光顔料インク、さらに、光沢面を持つ印刷用の金属薄膜(アルミ蒸着)層、或いは、印刷用のホログラム層等の機能を有するリボン材料であっても良い。
一方、転写部4は、ヒートローラ26を備え、このヒートローラ26の下方にバックアップローラ27が対向位置されている。ヒートローラ26は、内部にヒータ26aを有し、その外周の一部が略平面状にされた断面D形状に形成されている。ヒートローラ26の残りの湾曲した外周部分26Bの長さは、通帳1の搬送方向に沿った画像転写エリアの長さと略同じ長さになっている。画像転写エリアとは、通帳1のページ内で画像を形成可能なエリアを指す。
このヒートローラ26とバックアップローラ27との間には中間転写リボン28(転写リボン)が介在されている。中間転写リボン28は、ポリエステル素材からなる長尺の基材フィルムを有し、この基材フィルムの表面には、フェノキシ系樹脂からなる剥離層を介して、ポリエステル系樹脂からなる転写層が順に塗布されている。転写層には上述した印刷部3を介して画像が印刷される。転写層は、印刷された画像を通帳1の所定のページに転写するため、基材フィルムから剥離されて画像とともに通帳1に転写されるようになっている。
なお、中間転写リボン28には、ホログラム層や紫外線によって発光する蛍光発色層などの機能層を設けることにより、通帳1への画像転写に基づきこれらの機能層も転写することが可能である。
中間転写リボン28の一端側は印刷部3近くに設けられた送り出し軸30に巻き付けられ、他端側は転写部4近くに設けられた巻き取り軸31に巻き付けられている。中間転写リボン28の中途部は、プラテンローラ6、複数のガイドシャフト32…、駆動ローラ33、およびリボンテンショナー34に掛け渡されている。リボンテンショナー34は、ヒートローラ26と駆動ローラ33の間に配置されている。
中間転写リボン28には、図2中矢印方向(図中上方)に常時付勢されるリボンテンショナー34によって所定の張力が与えられており、印刷部3において、プラテンローラ6の外周と画像リボン7との間に介在されている。また、中間転写リボン28は、転写部4において、ガイドシャフト32a、32bに掛け渡されて、搬送路11の上方に離間して搬送路11に沿って平行に延びている。なお、転写部下流側のガイドシャフト32bは、本発明の剥離部として機能する。
リボンテンショナー34は、支点22を中心に揺動するアーム23の先端に取り付けられており、アーム23の基端には、リボンテンショナー34を矢印方向に付勢するためのバネ24が取り付けられている。しかして、リボンテンショナー34は、バネ24によって中間転写リボン28の走行経路が最も長くなる上限位置(第1位置)へ付勢されて上ストッパ35によって移動を規制され、走行経路が最も短くなる下限位置(第2位置)で下ストッパ36によって規制される。言い換えると、リボンテンショナー34は、上ストッパ35と下ストッパ36との間を移動可能となっている。
また、アーム23の揺動経路上には、2つのセンサ37、38が配置されている。すなわち、本発明の第1センサとして機能する上センサ37は、リボンテンショナー34が上ストッパ35に当接する直前にアーム23を検知する位置に配置され、本発明の第2センサとして機能する下センサ38は、リボンテンショナー34が下ストッパ36に当接する直前にアーム23を検知する位置に配置されている。
さらに、リボンテンショナー34とヒートローラ26との間には、中間転写リボン28の所定位置に予め印刷されている複数のマーク(図示せず)を検知するマークセンサ39が設けられている。このマークセンサ39は、中間転写リボン28の図示しないマークを検知することで、中間転写リボン28の転写領域を転写位置へ位置決めするための基準を与える。
ヒートローラ26は印刷待機時においては、その略平らにカットされたカット面26Aを中間転写リボン28を介して搬送路11に対し並行に対向させている(図2に示す姿勢)。これにより、ヒートローラ26とバックアップローラ27との間には隙間が形成されている。このとき、中間転写リボン28はヒートローラ26とバックアップローラ27に接触しないとともに、印刷開始時に進入してくる通帳1の表面にも接触しない位置に配置されている。
図3には、上記のように構成された印刷装置20を含むシステム10の動作を制御する制御系のブロック図を示してある。
システム10の制御部50(時間計測部、巻径算出部)には、上述した通帳取り込み部12、およびページめくり部16の各機構が接続されている。また、制御部50には、搬送路11を介して通帳1を搬送させるための複数の搬送ローラ対13を正逆両方向に回転させるためのステッピングモータ51が接続されている。
また、制御部50には、印刷装置20の印刷部3の画像リボン7を巻き取る巻き取り軸9を回転させるためのパルスモータ52、中間転写リボン28を走行させる駆動ローラ33を回転させるためのパルスモータ53、および中間転写リボン28を巻き取る巻き取り軸31を回転させるためのパルスモータ43が接続されている。
さらに、制御部50には、印刷部3のサーマルヘッド5、ヒートローラ26を回転させるためのステッピングモータ55が接続され、上述したリボンテンショナー34の移動を検知するための上センサ37および下センサ38、マークセンサ39、および中間転写リボンの巻き取り軸31が回転しているか否かを検知する回転検知センサ41が接続されている。
なお、中間転写リボン28の巻き取り軸31には、図4に示すように、パルスモータ43の他にDCモータ40が接続されている。パルスモータ43は、巻き取り軸31との間に設けられたワンウェイクラッチ45の外輪に接続されており、制御部50の制御により任意の回転速度で回転される。一方、ワンウェイクラッチ45の内輪には、巻き取り軸31およびDCモータ40が接続されている。DCモータによって巻き取り軸31に付与される軸トルクは、制御部50の制御により任意のトルクに設定される。
しかして、制御部50は、DCモータ40によって巻き取り軸31の軸トルクを制御し、パルスモータ43によって巻き取り軸31の回転速度の上限を決めるよう速度制御する。つまり、ワンウェイクラッチ45の機能により、巻き取り軸31の回転速度がパルスモータ43によって設定した回転速度を超える場合にブレーキをかけて巻き取り軸31が予め設定した速度より速い速度で回転することを防止するようになっており、巻き取り軸31が常に所定の設定速度で回転するようになっている。
以下、上記印刷装置20の動作について、図5および図6に示すフローチャートを参照して説明する。
動作前の待機状態において、カット面26Aが搬送路11に対向する姿勢(図2に示す姿勢)にヒートローラ26が設定されている。また、ヒートローラ26は、ヒータ26aに通電することにより、所定温度(本実施の形態では150℃)まで昇温されている。
また、待機状態において、中間転写リボン28には、リボンテンショナー34による張力を超える張力が与えられている。つまり、中間転写リボン28の巻き取り軸31に接続されたパルスモータ43が停止状態に固定されてDCモータ40が駆動され、リボンテンショナー34による張力以上のトルクが巻き取り軸31に付与される。これにより、リボンテンショナー34が下ストッパ36に当接された状態で中間転写リボン28に所定の張力が与えられて停止される(図5;ステップ1)。
この状態で、制御部50は、パルスモータ53を駆動して駆動ローラ33を回転させ、中間転写リボン28を送り出す(ステップ2)。この際、巻き取り軸31のパルスモータ43が停止しているため、駆動ローラ33と巻き取り軸31との間で中間転写リボン28に弛みを生じ、リボンテンショナー34がバネ24の付勢力によって上ストッパ35に向けて移動する。
この後、制御部50は、上センサ37の出力を監視して、リボンテンショナー34が上ストッパ35に近接したことを検知し(ステップ3;YES)、この信号をトリガーとしてパルスモータ53を停止して中間転写リボン28の駆動ローラ33を停止する(ステップ4)。
さらに、この後、制御部50は、巻き取り軸31のDCモータ40を駆動したまま、つまり中間転写リボン28にテンションを与えた状態で巻き取り軸31のパルスモータ43を駆動し、巻き取り軸31を予め設定した回転速度で回転する(ステップ5)。これにより、中間転写リボン28が巻き取り軸31の巻径に依存した速度で巻き取られ、リボンテンショナー34が下ストッパ36に向けて移動される。
この状態で、制御部50は、下センサ38の出力を監視して、リボンテンショナー34が下ストッパ36に近接したことを検知する(ステップ6;YES)。そして、制御部50は、巻き取り軸31によって中間転写リボン28の巻き取りを開始してから下センサ38によってリボンテンショナー34を検知するまでの時間を計測し(ステップ7)、この時間と予め設定したパルスモータ43による巻き取り軸31の回転速度とそのときの中間転写リボン28の走行距離とから巻き取り軸31による中間転写リボン28の巻径を算出する(ステップ8)。算出した巻径に関するデータは、制御部50の図示しないメモリに記憶しておく。
なお、ステップ5で中間転写リボン28の巻き取りを開始してから下センサ38がリボンテンショナーを検知するまでの中間転写リボン28の走行距離は、上センサ37と下センサ38の配置位置に依存して決まっている。つまり、制御部50は、この予め決まっている走行距離に関するデータを上述したメモリから読み出してステップ8の巻径の算出に利用する。
この後、制御部50は、回転検知センサ41の出力を監視して、巻き取り軸31が停止したことを検知する(ステップ9;YES)。これにより、制御部50は、リボンテンショナー34が下ストッパ36に当接して停止したことを判断する。
さらにこの後、制御部50は、巻き取り軸31のパルスモータ43をフリーにして駆動ローラ33のパルスモータ53を駆動し、中間転写リボン28を送り出す。そして、制御部50は、マークセンサ39の出力を監視して、中間転写リボン28の図示しないマークを検知した後、中間転写リボン28を所定距離だけさらに走行させ、中間転写リボン28を転写開始位置へ設定する(ステップ10)。
そして、制御部50は、パルスモータ43を停止して巻き取り軸31を停止し、リボンテンショナー34が上ストッパ35と下ストッパ36の略中間位置に配置されるように駆動ローラ33を回転させる(ステップ11)。なお、ステップ10の処理でリボンテンショナー34が上ストッパ35と下ストッパ36の略中間位置に配置されている場合には、ステップ11の処理は不要となる。
この後、制御部50は、以下に説明するように転写部4を動作させて中間転写リボン28の情報を通帳1の開いたページに転写し、通帳1の開いたページから中間転写リボン28を剥離する(ステップ20)。そして、制御部50は、予め設定した転写回数毎に、上述したステップ2からステップ8の処理を実行し、巻き取り軸31による中間転写リボン28の巻径を算出し、図示しないメモリに更新記録する。
以下、ステップ20の転写・剥離処理について、図6を参照して説明する。なお、ここでは、サーマルヘッド5によって画像リボン7から中間転写リボン28へ画像を印刷する動作についての説明を省略する。
ステップ10で説明したように中間転写リボン28を転写開始位置へ設定し、且つステップ11で説明したようにリボンテンショナー34をニュートラル位置へ設定した状態で、制御部50は、所定のページを開いた通帳1を搬送路11を介して搬送し、画像を形成するページの先端がヒートローラ26の真下に配置された状態で停止する(ステップ21)。
そして、制御部50は、駆動ローラ33およびヒートローラ26を回転すると同時に、複数の搬送ローラ対13を回転し、ヒートローラ26の湾曲した外周部分26Bを、画像が印刷された中間転写リボン28を介して、通帳1に押し当て、転写を開始する(ステップ22)。この際、駆動ローラ33による中間転写リボン28の送り速度と複数の搬送ローラ対13による通帳1の搬送速度はローラの加工精度等により若干異なるが、ニュートラル位置に設定されたリボンテンショナー34が移動可能なため、このような速度差があっても吸収される。このため、中間転写リボン28にしわやズレを生じることがない。
また、このとき、制御部50は、中間転写リボン28の巻き取り軸31をステップ8で算出した巻径に基づく回転速度で回転し、中間転写リボン28を通帳1の搬送速度と略同じ速度で巻き取る。実際には、中間転写リボン28を巻き取り軸31で巻き取る速度は、搬送ローラ対13による通帳1の搬送速度やヒートローラ26の回転速度より0.1〜5%程度速い速度に設定される。これにより、巻き取り軸31に巻き取られている中間転写リボン28の緩みによる巻き取り速度の誤差などを吸収できる。
ステップ22で説明したように転写が開始されると、中間転写リボン28が加熱されて通帳1に押圧され、画像が印刷された転写層の部分が画像とともに通帳1に転写される。画像転写後(ステップ23;YES)、中間転写リボン28は、ガイドシャフト32bによって通帳1の搬送方向とは異なる方向に指向され、中間転写リボン28と通帳1とが分離され、通帳1に転写された画像を含む転写層と中間転写リボンの基材フィルムとが剥離される(ステップ24)。
このときも、制御部50は、中間転写リボン28の巻き取り軸31をステップ8で算出した巻径に基づく回転速度で回転し、中間転写リボン28を通帳1の搬送速度と略同じ速度(実際には、0.1〜5%程度速い速度)で巻き取る。これにより、中間転写リボン28を通帳1から剥離する剥離動作時に両者の間に速度差が生じることを防止でき、速度差に起因した通帳1の変形や破損を防止できる。
以上のように、本実施の形態によると、中間転写リボン28に張力を付与するためのリボンテンショナー34の機能を利用して、一定速度で回転させた巻き取り軸31で中間転写リボン28を一定距離だけ巻き取るときの時間を計測し、計測した時間およびそのときの巻き取り軸31の回転速度から巻径を算出するようにしたため、従来のように巻き取り軸に高価なロータリーエンコーダを設ける必要がなく、比較的安価な構成により巻き取り軸31による中間転写リボン28の巻径を取得できる。このため、取得した巻径に基づいて巻き取り軸31を回転させることで、中間転写リボン28の走行速度を通帳1などの被転写媒体の搬送速度と略同じ速度に制御でき、両者の間に速度差を生じた場合における転写不良や剥離不良の問題を防止できる。
なお、この発明は、上述した実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上述した実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、上述した実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。
例えば、上述した実施の形態では、制御部50で算出した巻き取り軸31の巻径に基づいて巻き取り軸31の回転速度を制御する場合について説明したが、これに加えて、制御部50で取得した巻径に基づいて巻き取り軸31の軸トルクを制御するようにしても良い。この場合、制御部50は、取得した巻径に基づいて巻き取り軸31のDCモータ40の回転トルクを設定する。
また、上述した実施の形態では、中間転写リボン28に張力を与えるためのリボンテンショナー34を利用して中間転写リボン28の走行距離を規定する場合について説明したが、これに限らず、中間転写リボン28に沿って離間した2位置で中間転写リボン28のマーク等を検知して一定距離走行する中間転写リボンを検知するようにしても良い。
この発明の実施の形態に係る印刷装置を組み込んだ通帳印刷システムを示す概略図。 図1のシステムに組み込まれた印刷装置を示す概略図。 図1のシステムの動作を制御する制御系を示すブロック図。 図2の印刷装置の巻き取り軸に接続された駆動機構を示す概略図。 図2の印刷装置における中間転写リボンの巻径算出動作を説明するためのフローチャート。 図2の印刷装置における転写・剥離動作を説明するためのフローチャート。
符号の説明
1…通帳、3…印刷部、4…転写部、5…サーマルヘッド、6…プラテンローラ、7…画像リボン、10…通帳印刷システム、11…搬送路、12…通帳取込部、13…搬送ローラ対、16…ページめくり部、20…印刷装置、24…バネ、26…ヒートローラ、27…バックアップローラ、28…中間転写リボン、30…送り出し軸、31…巻き取り軸、33…駆動ローラ、34…リボンテンショナー、35…上ストッパ、36…下ストッパ、37…上センサ、38…下センサ、40…DCモータ、41…回転検知センサ、43…パルスモータ、45…ワンウェイクラッチ、50…制御部。

Claims (12)

  1. 被転写媒体に印刷する情報が付与された転写リボンを転写位置より下流側で巻き取ることで上記転写リボンを上記転写位置を通して走行させる巻き取り軸と、
    上記転写位置を通して上記転写リボンの走行方向と同じ方向に被転写媒体を搬送する搬送部と、
    この搬送部によって上記転写位置を通して搬送される被転写媒体に上記転写リボンを接触させて該転写リボンに付与されている情報を被転写媒体に転写する転写部と、
    上記巻き取り軸を一定速度で回転させたときに上記転写リボンが一定距離だけ走行する時間を計測する時間計測部と、
    この時間計測部で計測した時間とそのときの上記巻き取り軸の回転速度から該巻き取り軸による上記転写リボンの巻径を算出する巻径算出部と、
    この巻径算出部における算出結果に基づいて、上記巻き取り軸の回転速度を制御する制御部と、
    を有することを特徴とする印刷装置。
  2. 上記制御部は、上記転写位置を通る上記転写リボンの走行速度と上記被転写媒体の搬送速度が略同じになるように上記巻き取り軸の回転速度を制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  3. 上記転写位置の下流側で上記転写リボンを上記被転写媒体と異なる方向に指向させて転写位置を通過した転写リボンと被転写媒体を剥離する剥離部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  4. 上記制御部は、上記剥離部における剥離動作時に上記転写リボンの走行速度が上記被転写媒体の搬送速度と略同じ速度になるように上記巻き取り軸の回転速度を制御することを特徴とする請求項3に記載の印刷装置。
  5. 上記制御部は、上記巻径算出部における算出結果に基づいて、上記巻き取り軸の軸トルクを制御することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  6. 上記転写リボンに張力を与えるリボンテンショナーと、
    このリボンテンショナーが第1位置に移動したことを検知する第1センサと、
    上記リボンテンショナーが上記第1位置と異なる第2位置に移動したことを検知する第2センサと、をさらに有し、
    上記時間計測部は、上記リボンテンショナーより上流側で上記転写リボンを停止させた状態で、上記巻き取り軸を一定速度で回転させて転写リボンを巻き取ったときに、上記リボンテンショナーが上記第1位置と第2位置との間を移動する時間を計測することを特徴とする請求項1に記載の印刷装置。
  7. 転写位置を通って延設された転写リボンを該転写位置より下流側に配置された巻き取り軸を一定速度で回転させることにより一定距離だけ巻き取ったときの時間を計測する時間計測工程と、
    この時間計測工程で計測した時間とそのときの上記巻き取り軸の回転速度から該巻き取り軸による上記転写リボンの巻径を算出する巻径算出工程と、
    上記転写位置を通して上記転写リボンの走行方向と同じ方向に被転写媒体を搬送する搬送工程と、
    上記巻径算出工程で算出した巻径に基づいて、上記巻き取り軸の回転速度を制御して上記転写位置を通して上記転写リボンを走行させる走行工程と、
    上記搬送工程で上記転写位置を通して搬送される被転写媒体に上記走行工程で走行される転写リボンを接触させて該転写リボンに付与されている情報を被転写媒体に転写する転写工程と、
    を有することを特徴とする印刷方法。
  8. 上記走行工程では、上記転写位置を通る上記転写リボンの走行速度と上記被転写媒体の搬送速度が略同じになるように上記巻き取り軸の回転速度を制御することを特徴とする請求項7に記載の印刷方法。
  9. 上記転写工程で情報が転写された被転写媒体の搬送方向と異なる方向に上記転写リボンの走行方向を指向させて上記転写位置を通過した転写リボンと被転写媒体を剥離する剥離工程をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の印刷方法。
  10. 上記剥離工程では、上記巻径算出工程で算出した巻径に基づいて、上記転写リボンの走行速度が上記被転写媒体の搬送速度と略同じ速度になるように上記巻き取り軸の回転速度を制御することを特徴とする請求項9に記載の印刷方法。
  11. 上記走行工程では、上記巻径算出部における算出結果に基づいて、上記巻き取り軸の軸トルクを制御することを特徴とする請求項7に記載の印刷方法。
  12. 上記時間計測工程では、上記転写リボンに張力を与えるリボンテンショナーより上流側で該転写リボンを停止させた状態で、上記巻き取り軸を一定速度で回転させて転写リボンを巻き取ったときに、上記リボンテンショナーが第1位置と第2位置との間を移動する時間を計測することを特徴とする請求項7に記載の印刷方法。
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