JP2006090746A - 温度センサ及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 溶接部品の細径化や温度センサの小型化に対応でき、かつ信頼性の高い温度センサを提供すること。
【解決手段】 軸線O方向に沿って延びるとともに、保護管11内に一対の芯線12を絶縁粉末13を介して絶縁保持するMIケーブル10は、先端にサーミスタ素子が固定されている。MIケーブル10の先端側には金属キャップ3が被せられて、金属キャップ3内にサーミスタ素子が収容される。MIケーブル10の保護管11外方に重なり合う重なり部位8においては、金属キャップ3の外周から加締められて加締め部8bが形成される。さらに、MIケーブル10の外周方向の後端側から、斜め前方に軸線Oへ向けてビーム照射されて、溶接部8aが形成されている。そのため、溶接部8aでは、自身の溶け込み方向がMIケーブル10の軸線O方向に対して垂直方向とは異なる角度に傾斜している。
【選択図】 図2
【解決手段】 軸線O方向に沿って延びるとともに、保護管11内に一対の芯線12を絶縁粉末13を介して絶縁保持するMIケーブル10は、先端にサーミスタ素子が固定されている。MIケーブル10の先端側には金属キャップ3が被せられて、金属キャップ3内にサーミスタ素子が収容される。MIケーブル10の保護管11外方に重なり合う重なり部位8においては、金属キャップ3の外周から加締められて加締め部8bが形成される。さらに、MIケーブル10の外周方向の後端側から、斜め前方に軸線Oへ向けてビーム照射されて、溶接部8aが形成されている。そのため、溶接部8aでは、自身の溶け込み方向がMIケーブル10の軸線O方向に対して垂直方向とは異なる角度に傾斜している。
【選択図】 図2
Description
本発明は、温度センサ及びその製造方法に関し、詳細には、温度センサを構成する部品の溶接方法が改善された温度センサ及びその製造方法に関する。
従来、車両の排気通路に設けられ、排気ガスの温度を検出するための温度センサが知られている。このような温度センサとしては、例えば、金属製の保護管内部に導電性の2本の芯線が絶縁粉末を介して絶縁保持されるシースピン(MIケーブル)と、シースピンの一端にて芯線と電気的に接続されるサーミスタ素子と、シースピンの一端側に被せられて内部にサーミスタ素子を内蔵する金属キャップと、シースピンの他端側を軸孔内にて保持する保持金具とから構成されたものがある。
そして、シースピンの保護管のうち金属キャップが被せられる部位であるキャップ接続部と他の部位との間に段部を形成して、キャップ接続部が保護管における他の部位に比べて外径が金属キャップの肉厚分だけ小さい小径部を構成するようにした温度センサが知られている。これにより、シースピンの性能を劣化させることなく、金属キャップの細径化を実現するものである(例えば、特許文献1を参照。)。
ところで、このように複数の部品から構成される温度センサでは、シースピンに金属キャップや保持金具等の部品を固定する場合、シースピンと金属キャップ等の部品を重ね合わせて、その両者の重なり部位をレーザ溶接などにより全周溶接することで、一体化させるのが一般的である。具体的には、シースピンに金属キャップを固定する場合、シースピンの一端側に金属キャップを被せて、両者の重なり部位の全周にわたって、シースピンの軸線方向に対して垂直方向にレーザ光を照射して溶接部を形成することで、シースピンと金属キャップとを一体に固定する。
特開2001−56256号公報
しかしながら、上記従来の溶接手法では、シースピンの一端側に金属キャップを被せて溶接固定しようとした場合に、照射されるレーザ光等が強すぎると、金属キャップのみならず、その内側に存在するシースピンの保護管まで激しく照射されて、そのレーザ光等がシースピンの保護管を貫通してしまい、金属キャップとシースピンとを溶接固定することができなくなる問題があった。特に、温度センサの小型化を意図して、両者の重なり部位におけるシースピンの保護管や金属キャップの肉厚を薄くすると、このような事態が発生する可能性がより高くなる上、周方向に一様な溶け込み深さを確保するように制御することが困難である。
逆に、照射されるレーザ光等が弱すぎると、金属キャップとシースピンとの溶接が不十分となる問題があった。このような溶接不十分な温度センサでは、使用時での気密漏れによる不具合や、溶接部の破断などが発生する可能性が高く、実用に耐えうる温度センサを提供することができなかった。
このように従来の溶接手法では、シースピンや金属キャップ等の溶接部品の肉厚や、レーザ光等の照射強度などの各種条件を考慮して、より正確に微細溶接を制御する必要があり、信頼性の高い温度センサの提供が困難であるという問題があった。特に、シースピンや金属キャップ等の溶接部品の肉厚を薄くすると、正確な微細溶接がより困難となるため、従来の溶接方法では金属キャップの細径化や温度センサの小型化等を実現することが困難であるという問題があった。
なお、特許文献1に記載の発明のように、金属キャップを細径化するためにキャップ接続部を小径部として構成しても、従来の溶接手法のように金属キャップとシースピンをラップさせてレーザ溶接等を用いて溶接していることから、十分な溶接強度が得られにくく、従来と同様に正確な溶接制御が困難であり、金属キャップの細径化や温度センサの小型化等の実現が困難であるという問題は解消されない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、シースピンや金属キャップ等の溶接部品の肉厚を薄くしても正確な微細溶接を可能にして、溶接部品の細径化や温度センサの小型化に対応でき、かつ信頼性の高い温度センサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に係る発明の温度センサは、軸線方向に沿って延びるとともに、保護管内に一対の芯線を絶縁保持してなるMIケーブルと、前記MIケーブルの先端側に位置する前記芯線と電気的に接続される感温素子と、前記MIケーブルの前記保護管外方に重なり合う重なり部位において溶接固定される金属製の外筒である外筒部材とを備え、前記溶接により形成される溶接部は、自身の溶け込み方向が前記MIケーブルの軸線方向に対して垂直方向とは異なる角度に傾斜していることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明の温度センサでは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記重なり部位のうち、前記外筒部材の端面を含めた形で該外筒部材の周囲から前記MIケーブルの前記保護管に向かって加締められた加締め部が形成されており、該加締め部のうちで該外筒部材の端面と該MIケーブルの該保護管の外面とが交わる部位を含むように前記溶接部が形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に係る発明の温度センサでは、請求項1又は2に記載の発明の構成に加えて、前記溶接部は、前記MIケーブルの軸線方向に対して20°〜70°傾斜して形成されていることを特徴とする。
また、請求項4に係る発明の温度センサでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記重なり部位は、前記MIケーブルの前記保護管及び前記外筒部材の全周方向で形成され、前記溶接部は、前記重なり部位の周方向の全周にわたって形成されていることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明の温度センサでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記外筒部材は、前記MIケーブルの先端側に被せられて、前記感温素子を内部に収容する金属キャップであることを特徴とする。
また、請求項6に係る発明の温度センサでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記外筒部材は、軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、前記軸孔内にて前記MIケーブルの後端側を保持する保持金具であることを特徴とする。
また、請求項7に係る発明の温度センサの製造方法では、請求項1乃至6のいずれかに記載の温度センサの製造方法であって、前記MIケーブルと前記外筒部材とが嵌合されて前記重なり部位が形成された溶接前温度センサを前記チャック機構と同軸上に配置されるチャック機構により固定するとともに、該重なり部位の近傍で該溶接前温度センサを保持機構により回転可能に保持して、前記チャック機構を回転させて前記溶接前温度センサを軸線中心に回転させつつ、前記重なり部位のうち前記外筒部材の周囲からレーザ光又は電子ビームを照射して前記溶接部を形成することを特徴とする。
請求項1に係る発明の温度センサでは、金属製の外筒である外筒部材が、MIケーブルの保護管外方に重なり合う重なり部位において溶接固定され、その溶接部は自身の溶け込み方向がMIケーブルの軸線方向に対して垂直方向とは異なる角度に傾斜している。そのため、溶接部における溶け込み深さ及び溶接される部材同士の界面に沿った溶融幅を従来に比して大きく確保することができ、十分な溶接強度を得られ、MIケーブル及び外筒部材が確実に一体固定される。よって、シースピンや金属キャップ等の溶接部品の肉厚を薄くしても正確に微細溶接でき、溶接部品の細径化や温度センサの小型化に対応でき、かつ信頼性の高い温度センサを実現することができる。
また、請求項2に係る発明の温度センサでは、請求項1に記載の発明の効果に加え、外筒部材の周囲からMIケーブルの保護管に向かって加締められた加締め部が形成され、加締め部のうちで外筒部材の端面とMIケーブルの保護管の外面とが交わる部位を含むように溶接部が形成されている。よって、溶接部における溶け込み深さ及び上記溶融幅が大きくなり、MIケーブル及び外筒部材を確実に一体固定することができることに加え、外筒部材の端面からMIケーブルの外面にかけて、その表面がゆるやかな曲面を形成するように溶接部が形成されるため、両部材の接触位置が外部に露出することがない。また、MIケーブルの軸線方向に対して垂直方向とは異なる角度に自身の溶け込み方向が傾斜する溶接部を形成するにあたり、外筒部材の端面とMIケーブルの保護管の外面とが交わる部位を含むように形成することで、傾斜した溶接部を容易にかつ正確に形成することができる。
また、請求項3に係る発明の温度センサでは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、溶接部はMIケーブルの軸線方向に対して20°〜70°傾斜した最適な溶接角度で溶接されているので、良好な溶接強度がもたらされ、MIケーブル及び外筒部材をより確実に一体固定することができる。
また、請求項4に係る発明の温度センサでは、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明の効果に加え、重なり部位はMIケーブルの保護管及び外筒部材の全周方向で形成され、溶接部は重なり部位の周方向の全周にわたって形成されているので、MIケーブル及び外筒部材が隙間なく溶接されて、MIケーブル及び外筒部材をより確実に一体固定することができる。
また、請求項5に係る発明の温度センサでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、外筒部材はMIケーブルの先端側に被せられて感温素子を内部に収容する金属キャップであるので、MIケーブル及び金属キャップが確実に一体固定された温度センサを実現できる。
また、請求項6に係る発明の温度センサでは、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、外筒部材は軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、軸孔内にてMIケーブルの後端側を保持する保持金具であるので、MIケーブル及び保持金具が確実に一体固定された温度センサを実現できる。
また、請求項7に係る発明の温度センサの製造方法では、請求項1乃至6のいずれかに記載の温度センサの製造方法であって、溶接前温度センサをチャック機構により固定するとともに、重なり部位の近傍で溶接前温度センサを保持機構により回転可能に保持した状態で、溶接前温度センサを回転溶接するようにした。これにより、上記重なり部位に傾斜した溶接部が適正に形成された信頼性の高い温度センサを効率良く製造することができる。
以下、本発明を具体化した温度センサの一実施の形態について、図面を参照して説明する。まず、図1を参照して、本実施の形態の温度センサ100の構造について説明する。図1は、温度センサ100の部分断面図である。なお、軸線O方向において、サーミスタ素子1の配置された側(図1における下側)を温度センサ100の先端側として説明する。
温度センサ100は、例えば自動車の排気ガスが流通する排気管、吸気ガスが流通する吸気管、冷却水が流れる冷却水管、燃料電池車などで水素ガスが流通する水素ガス管などの取付対象体に取り付けられ温度を感知するためのセンサである。温度センサ100は感温素子としてガラス封入タイプのサーミスタ素子1を用い、有底筒状をなす金属キャップ3の先端側内部にそのサーミスタ素子1を収容させた、いわゆるシース型の温度センサである。図1に示すように、温度センサ100の外観は、保持金具20と、その保持金具20に保持されたMIケーブル10と、保持金具20の後端側を保護するシリコンゴムチューブ15とから構成される。なお、本実施の形態では、取付対象体として、水素ガス管(図示外)を例に説明する。
MIケーブル10は、例えばSUS316Lなどのステンレス鋼板からなる円筒状の保護管11の内部に、一対の金属製芯線12を配置させた状態で、SiO2等の絶縁粉末13(図2及び図4参照)を充填して芯線12同士を絶縁保持した構造を有する。MIケーブル10の軸線O方向の先端側にて保護管11より露出された2本の芯線12には、サーミスタ素子1の両極が抵抗溶接によりそれぞれ接続されている。このサーミスタ素子1を保護するように、MIケーブル10の先端には例えばSUS316Lなどのステンレス合金からなる金属キャップ3が嵌められている。すなわち、金属キャップ3の開口された端部にMIケーブル10の保護管11が挿通されて、金属キャップ3と保護管11の重なり部位8が形成され、この重なり部位8において加締めと溶接とがなされ、MIケーブル10と金属キャップ3とが固定されている。なお、サーミスタ素子1が、本発明における「感温素子」に相当する。
金属キャップ3内では、金属キャップ3の先端側内壁とサーミスタ素子1の先端側側面とに当接するように樹脂製の防震材2が配設され、サーミスタ素子1の揺動が防止されている。また、芯線12とサーミスタ素子1との接続部分の周囲を囲うように、セラミック製のスペーサ4が配置されている。このスペーサ4は軸線O方向において、保護管11の先端と金属キャップ3の内壁とに当接し、金属キャップ3の嵌め込みの際に、金属キャップ3の位置決めおよび上記接続部分の保護を行う。また保護管11の後端側より露出された2本の芯線12は、端部が間隙をあけて平行となるように開き状に屈曲されている。
次に保持金具20は、例えばSUS316などのステンレス合金からなり、温度センサ100の先端側より、胴部21と、水素ガス管の取付孔に形成された雌ねじ部(図示外)に螺合する雄ねじ部22と、取り付けのための工具が係合される工具係合部23と、筒状の保護筒部24とが形成されている。
この保持金具20には軸線O方向に貫通する軸孔25が形成されており、すなわち胴部21、雄ねじ部22、工具係合部23および保護筒部24内が貫通している。軸孔25は、胴部21内においてMIケーブル10の外径と略同径の小径部26と、雄ねじ部22、工具係合部23および保護筒部24内において、小径部26より拡径された大径部27とから構成される。また、胴部21の先端付近は、内径はそのままで肉薄に形成されている。そして、胴部21の開口された先端から、MIケーブル10の保護管11が軸孔25に挿通されて、保持金具20と保護管11の重なり部位9が形成され、この重なり部位9において加締めと溶接とがなされ、MIケーブル10と保持金具20とが固定されている。
保持金具20の雄ねじ部22と工具係合部23との間には、外周全周にわたって凹部29が形成されており、この凹部29にゴム製のOリング30が嵌められている。そして、水素ガス管の取付孔(図示外)への温度センサ100の取り付け時には、水素ガス管の取付孔(図示外)の内壁と工具係合部23との間にOリング30が介在し、工具係合部23と雄ねじ部22との間で封止がなされるようになっている。
また図1に示すように、保護筒部24は、工具係合部23における大径部27の縁部分を軸線O方向後方に向けて突設させた筒形状を有し、軸線O方向において雄ねじ部22および工具係合部23の長さと同程度に延長されている。そして胴部21は、軸線O方向において雄ねじ部22、工具係合部23および保護筒部24の長さと同程度の長さを有する。
次に、保持金具20の軸孔25の大径部27内では、外部回路(図示外)との接続を行うための2本のリード線31と、MIケーブル10の2本の芯線12とが、端子金具32を介して電気的に接続されている。この接続は、芯線12が端子金具32の先端側に溶接され、リード線31の導線が端子金具32の後端側でかしめられることによってなされている。また、この接続部分の周囲を取り囲むように絶縁チューブ33が被せられており、2つの接続部分同士の互いの絶縁と、保護筒部24の内周に対する絶縁とがなされている。
上記接続部分は雄ねじ部22から工具係合部23にかけての大径部27内に配置され、これより後方の保護筒部24内にはシリコンゴム製の補助リング34が設けられている。補助リング34には2つの孔36が設けられており、各リード線31はこの孔36に挿通されて、位置決めと抜け防止がなされている。
補助リング34の後端は保護筒部24の後端付近に位置しており、保護筒部24の外側から径方向内側に加締められることで保持金具20内の気密が保たれている。また、補助リング34から露出したリード線31にはガラス編組チューブ35が被せられている。そして、保護筒部24の外周全体とガラス編組チューブ35の一部を覆ってシリコンゴムチューブ15が設けられ、補助リング34とガラス編組チューブ35との間よりリード線31が露出しないように保護している。なお、保護筒部24の外周には補助リング34を固定するために、上述した加締部が形成されており、この加締めがリブの役目を果たしシリコンゴムチューブ15の抜けが防止されている。
次に、図2乃至図4を参照して、MIケーブル10に各部品が溶接固定された溶接部について説明する。図2は、MIケーブル10と金属キャップ3とが溶接固定される重なり部位8を拡大した温度センサ100の部分断面図である。図3は、重なり部位8を中心とした温度センサ100の部分断面図である。図4は、MIケーブル10と保持金具20とが溶接固定される重なり部位9を拡大した温度センサ100の部分断面図である。
図2に示すように、MIケーブル10の保護管11の外径と、金属キャップ3の内径とは略同一の大きさであり、金属キャップ3の後端側開口から保護管11が挿通されている。保護管11の内部では、先述のように、SiO2等の絶縁粉末13が充填されて、一対の芯線12が絶縁保持されている。
そして、MIケーブル10の保護管11外方において、保護管11の外周面と金属キャップ3の内周面とが軸線O方向にみて重なり合う重なり部位8が形成される。この重なり部位8において、金属キャップ3の後端面を含め、金属キャップ3の外周から保護管11に向かって、重なり部位8の周方向にわたって加締められた加締め部8bが形成されている。そして、加締められた金属キャップ3の後端面(縁部分)と、保護管11の外面とが交わる部位を含むようにして、保護管11の周方向にわたって、レーザ光又は電子ビームを照射して溶接部8aが形成されている。言い換えれば、加締められた金属キャップ3の端面と、保護管11の外面とが交わる部位(以下、部材接触位置とよぶ。)にビーム照射がなされ、溶接部8aが形成される。
このように、MIケーブル10の保護管11と金属キャップ3とは、その重なり部位8で加締め部8bが形成されて、さらに溶接部8aが形成されることで、両者が一体に固定されている。より詳細には、溶接部8aは、保護管11と金属キャップ3とが交わる部材接触位置で、軸線O方向と直交する方向とは異なる角度からビーム照射されて形成されている。
溶接前の加締め部8bを形成した段階では、金属キャップ3の端面が保護管11の外面に対して略垂直となるように接触している。そこで、本実施の形態の温度センサ100では、金属キャップ3及び保護管11が両者の部材接触位置で直接的に溶接されるように、MIケーブル10の外周方向の後端側(図2の上方向)から、軸線Oの斜め前方へ向けて、ビーム照射されて溶接されている。詳細には、軸線O方向に対して20°〜70°(好適には45°)傾斜した角度で、この部材接触位置へ向けて直接レーザ光又は電子ビームを照射されている。そのため、溶接部8aは部材接触位置から斜め方向に(軸線O方向と直交する方向とは異なる方向に)、金属キャップ3の端部及び保護管11の肉厚内部に形成されている。また、溶接部8aは保護管11及び金属キャップ3の溶け込みによって、保護管11の端面から保護管11の外面にかけて、その表面がゆるやかな曲面を形成しているため、部材接触位置が外部に露出することがない。
このように軸線O方向と直交する方向とは異なる方向からビーム照射して、部材に対して斜め方向に溶け込むように形成された溶接部8aは、軸線O方向と直交する方向からビーム照射する従来の溶接手法によって、部材に対して垂直方向に溶け込むように形成された溶接部Jと比較した作用を、図3を参照して説明する。
溶接部の溶接強度は、ビーム照射方向に溶け込みが発生した深さ(溶け込み深さ)と、溶接に供される部材同士の界面(接合界面)に沿った溶融幅とから把握される。ここで、溶接可能な最大溶け込み深さは、金属キャップ3の外面から保護管11の内面までの肉厚の大きさであり、これを超えてビーム照射すると保護管11に孔があいてしまい、金属キャップ3と保護管11を有効に溶接することができない。そして、軸線O方向に対して斜め前方に向けてビーム照射して形成された溶接部8aは、軸線O方向に対して垂直にビーム照射した溶接部Jと比べ、ビーム照射方向における金属キャップ3の外面から保護管11の内面までの距離(最大溶け込み深さT1)が、溶接部Jにおける同距離(最大溶け込み深さT2)よりも大きく確保されることになる。そのため、溶接部8aにおける溶け込み深さを、溶接部Jにおける溶け込み深さよりも大きくしても、保護管11に孔をあけることなく有効に溶接することができる。
また、従来のように金属キャップ3に対して垂直にビーム照射した溶接部Jよりも、金属キャップ3と保護管11の部材接触位置で溶接した溶接部8aの方が、金属キャップ3と保護管11との界面に沿った溶融幅(図3における軸線O方向に沿った向きにおける溶接部8aの溶融幅)H1は、溶接部Jの同溶融幅H2よりも大きい。
このように部材に対し斜め方向に溶け込むように形成された溶接部8aは、軸線O方向と直交する方向からビーム照射して形成される溶接部Jと比べて、溶け込み深さ及び上記溶融幅Hを大きく確保することができる。従って、本実施の形態の温度センサ100では、金属キャップ3と保護管11とを十分な溶接強度で溶接することができ、MIケーブル10(詳細にはMIケーブル10の絶縁粉末13)に損傷を与えることなく、両者を確実に溶接することができる。
次に、図4に示すように、MIケーブル10の保護管11の外径と、保持金具20の胴部21の内径とが略同一の大きさであり、保持金具20の先端開口から保護管11が挿通されている。保護管11の内部では、先述のように、SiO2等の絶縁粉末13が充填されて、一対の芯線12が絶縁保持されている。
そして、MIケーブル10の保護管11外方において、保護管11の外周面と保持金具20の軸孔25内周面とが軸線O方向にみて重なり合う重なり部位9が形成される。この重なり部位9において、保持金具20の先端部を含めた所定幅で、金属キャップ3の外周から保護管11に向かって、重なり部位9の周方向の全周にわたって加締められた加締め部9bが形成されている。そして、加締められた保持金具20の先端面(縁部分)と、保護管11の外面とが接触する部分で、保護管11の周方向の全周にわたって、レーザ光又は電子ビームを照射されて溶接された溶接部9aが形成されている。言い換えれば、加締められた保持金具20の端面(先端面)と、保護管11の外面とが交わる部材接触位置にビーム照射がなされ、溶接部9aが形成される。
このように、MIケーブル10の保護管11と保持金具20とは、その重なり部位9で加締め部9bが形成されて、さらに溶接部9aが形成されることで、両者が一体に固定されている。なお、図3におけるMIケーブル10と保持金具20との溶接態様は、図2及び図3におけるMIケーブル10と金属キャップ3との溶接態様と同様であるから、詳細な説明は省略する。
次に、温度センサ100の製造方法について説明する。図5は、レーザ溶接機70における重なり部位8の溶接固定を説明するための図である。図6は、レーザ溶接機70における重なり部位9の溶接固定を説明するための図である。
図1に示すように、本実施の形態の温度センサ100では、別工程で製造されたMIケーブル10の先端に、溶融した状態の樹脂が充填された金属キャップ3を被せる。これにより金属キャップ3の内部では、保護管11の先端側が挿通されて、芯線12同士が絶縁保持される。そして、MIケーブル10の保護管11と金属キャップ3とが軸線O方向にみて重なり合う重なり部位8を、その周方向の全周にわたって、かつ径方向内側に向かって加締めた加締め部8bで固定する。
次に、MIケーブル10の後端を、保持金具20の軸孔52の先端側より貫通させ、その後端を保護筒部24の後端から突出させる。また、ガラス編組チューブ35に被覆された2本のリード線31を、そのガラス編組チューブ35ごとシリコンゴムチューブ15に挿通させておく。
そして、2本のリード線31をそれぞれ補助リング34および絶縁チューブ33に挿通させ、その端部の被覆を除去して剥き出した導線を、端子金具32の一端側に加締め固定する。そして、MIケーブル10の芯線12を端子金具32の他端側に溶接することで、端子金具32を介して芯線12とリード線31との電気的な接続を行う。この接続部分を絶縁チューブ33で保護し、一対の芯線12同士の短絡を防止する。さらに、MIケーブル10を温度センサ100の軸線O方向の先端側に向かって移動させ、芯線12とリード線31との接続部分を保持金具20の軸孔25の大径部27内に収容する。
そして、MIケーブル10の保護管11と保持金具20とが軸線O方向にみて重なり合う重なり部位9を、その周方向の全周にわたって、かつ径方向内側に向かって加締めた加締め部9bで固定する。このようにMIケーブル10を保持金具20に保持させた後、補助リング34を保持金具20の保護筒部24内に位置させ、絶縁チューブ33の移動を規制する。ついで、保護筒部24の外側を径方向内側に向かって加締め、補助リング34を保護筒部24に固定する。そして、シリコンゴムチューブ15を保護筒部24の外周に嵌め込み、その端部より後方に伸びるガラス編組チューブ35との境界を保護する。この状態で、熱収縮チューブであるシリコンゴムチューブ15に熱を加えて加熱収縮させて、
シリコンゴムチューブ15を保護筒部24に固定する。
シリコンゴムチューブ15を保護筒部24に固定する。
次に、上記の工程によりMIケーブル10に金属キャップ3及び保持金具20が加締め固定された溶接前の温度センサ100を、レーザ溶接機70にセットする。すなわち、図5に示すように、保持金具20の工具係合部23を、その外周方向から3つの爪部で押圧して3点支持する回転チャック71によって固定する。回転チャック71は軸線O方向を中心に回転可能であり、この回転チャック71の回転に伴って、工具係合部23を介して温度センサ100も回転する。
また、金属キャップ3の閉口された先端部を、その外周で保持可能な位置決めホルダ72であって、回転チャック71と同軸上に配置される位置決めホルダ72に嵌入して固定する。位置決めホルダ72には、金属キャップ3の先端部形状に凹陥した溝が形成されており、この溝に金属キャップ3の先端部が陥入して軸線O方向に固定されるとともに、周方向に回転可能に保持される。
そして、レーザ光を照射する溶接ヘッド73を加締め部8bの近傍に位置させて、回転チャック71によって温度センサ100を軸線O方向を中心に回転させながら、MIケーブル10の外周方向の後端側(図5の上方向)から、斜め前方に軸線Oへ向けて、溶接ヘッド73がレーザ光を重なり部位8に照射する。このレーザ光の照射角度は、軸線O方向に対して20°〜70°傾斜した角度であって、この照射角度を形成するように溶接ヘッド73がMIケーブル10の外周方向の後端側(図5参照)に位置している。なお、本実施の形態ではビーム光の照射角度は軸線O方向に対して45°をなす。
また、本実施の形態では、加締め部8bにおける金属キャップ3と保護管11の部材接触位置に、かつ加締め部8bの周方向の全周において、レーザ光を直接照射する。溶接部8aは、軸線O方向に対して45°の角度で溶け込むように、金属キャップ3の端部と保護管11の肉厚内部に形成されて、かつ金属キャップ3の端面から保護管11の外面にかけて、その表面がゆるやかな曲面を形成する。
ここで、溶接前の温度センサ100を回転チャック71と位置決めホルダ72の2点で支持するのは、温度センサの一端のみをチャックして回転溶接するような従来の溶接方式では、突き出しの長い形状を有する本実施形態の温度センサ100の場合、回転溶接中に偏心が生じやすく、正確なビーム照射位置の制御が困難となるからである。そのため、温度センサ100の後端を回転チャック71で固定する一方、その先端を位置決めホルダ72に保持させることで、回転溶接中であっても温度センサ100に偏心が生じないようにして、正確なビーム照射位置の制御を実現している。
なお、MIケーブル10と保持金具20を溶接する場合も同様である。図6に示すように、温度センサ100を回転チャック71及び位置決めホルダ72で固定した状態で、溶接ヘッド73を加締め部9bの近傍に位置させる。そして、温度センサ100を軸線O方向を中心に回転させながら、MIケーブル10の外周方向の先端側(図6参照)から、斜め後方に軸線Oへ向けて、溶接ヘッド73がレーザ光を重なり部位9に照射する。このとき、加締め部9bにおける保持金具20と保護管11の部材接触位置に、かつ加締め部9bの周方向の全周においてレーザ光を直接照射し、レーザ光の照射角度は軸線O方向に対して20°〜70°(本実施の形態では45°)傾斜した角度である。これにより、溶接部9aは、軸線O方向に対して45°の角度で溶け込むように、保持金具20の端部と保護管11の肉厚内部に形成されて、かつ保持金具20の端面から保護管11の外面にかけて、その表面がゆるやかな曲面を形成する。
以上のようにして、MIケーブル10と金属キャップ3とが、加締め部8bと溶接部8aとによって一体に固定され、MIケーブル10と保持金具20とが、加締め部9bと溶接部9aとによって一体に固定された温度センサ100が製造される。なお、温度センサ100の製造方法は、温度センサ100を構成する部品の溶接手法以外は従来のものと同様であるから、本発明にかかる溶接手法を適用できるのであれば、各種の従来技術を用いて温度センサ100を製造すればよい。
以上、本実施の形態に係る温度センサ100及びその製造方法によれば、金属キャップ3(保持金具20)が、MIケーブル10の保護管11外方に重なり合う重なり部位8(9)において溶接固定され、その溶接部8a(9a)の溶け込み方向がMIケーブル10の軸線O方向に対して垂直方向とは異なる角度に傾斜している。そのため、溶接部8a(9a)による溶接強度が十分に得られ、MIケーブル10及び金属キャップ3(保持金具20)がより確実に一体固定される。よって、保護管11や金属キャップ3(保持金具20)等の溶接部品の肉厚を薄くしても相当の溶け込み深さ及び溶融幅を確保できるので、より正確な微細溶接が可能となる。そして、MIケーブル10の保護管11や金属キャップ3(保持金具20)等の溶接部品の細径化や、温度センサ100の小型化に対応でき、かつ信頼性の高い温度センサ100を実現することができる。
また、重なり部位8(9)には、金属キャップ3(保持金具20)の周囲からMIケーブル10の保護管11に向かって加締められた加締め部8b(9b)が形成されている。そのため、重なり部位8(9)において、溶接部8a(9a)及び加締め部8b(9b)によって、金属キャップ3(保持金具20)及びMIケーブル10をより確実に一体固定することができる。
また、重なり部位8(9)は、MIケーブル10の保護管11及び金属キャップ3(保持金具20)の全周方向で形成され、溶接部8a(9a)は重なり部位8(9)の周方向の全周にわたって形成されているので、MIケーブル10及び金属キャップ3(保持金具20)をより隙間なく溶接して、MIケーブル10及び金属キャップ3(保持金具20)をより確実に一体固定することができる。
また、溶接前の温度センサ100を回転チャック71により固定するとともに、重なり部位8(9)の近傍で溶接前の温度センサ100を位置決めホルダ72で回転可能に保持した状態で、溶接ヘッド73が金属キャップ3(保持金具20)をMIケーブル10に回転溶接するようにした。これにより、上述の温度センサ100を効果的に製造することができる。
なお、上記実施の形態において、金属キャップ3及び保持金具20が、本発明における「外筒部材」に相当する。また、回転チャック71が、本発明の「チャック機構」に相当する。そして、位置決めホルダ72が、本発明の「保持機構」に相当する。
なお、本発明は各種の変形が可能なことはいうまでもない。例えば、「外筒部材」は金属キャップ3及び保持金具20に限定されず、MIケーブル10に溶接固定される各種部品に適用できることはいうまでもない。また、重なり部位8(9)において、加締め部8b(9b)を設けない構成としてもよく、溶接する部品を係合等して、溶接前の温度センサ100を形成してもよい。さらに、溶接部8a(9a)は、重なり部位8(9)の周方向の全周にわたって形成する必要はなく、重なり部位8(9)の一部あるいは数箇所を溶接固定するようにしてもよい。
また、溶接位置(ビーム照射位置)や溶接方向(ビーム照射方向)は、設計者又は開発者の任意で決定することができる。図7は、MIケーブル10と金属キャップ3とが溶接固定される重なり部位8を拡大した他の温度センサ100の部分断面図である。上記実施の形態では溶接位置(ビーム照射位置)は、金属キャップ3の端面と保護管11の外面とが交わる部位(部材接触位置)で溶接されているが、図7に示すように、重なり部位8の範囲内であれば、金属キャップ3の任意の外面位置にビーム照射して、当該位置で溶け込みを発生させて保護管11と溶接してもよい。また、上記実施の形態では溶接方向(ビーム照射方向)は、MIケーブル10の外周方向の後端側(図2の上方向)から、斜め前方に軸線Oへ向けてビーム照射しているが、図7に示すように、MIケーブル10の外周方向の先端側(図2の下方向)から、斜め後方に軸線Oへ向けてビーム照射してもよい。
また、回転チャック71は3つの爪部で支持するものに限定されず、有効に温度センサ100を回転可能に固定できるものであれば、任意のチャック機構を用いればよく、例えば、工具係合部23が嵌め込まれるような凹陥部が形成された部材を用いてもよい。同様に、位置決めホルダ72も温度センサ100を周方向に回転可能に保持することができるものであれば、任意の保持機構を用いればよく、例えば、位置決めホルダ72としてベアリングを用いてもよい。なお、回転チャック71及び位置決めホルダ72の形状は問わないが、回転チャック71の回転軸と同心に位置決めホルダ72が存在するようにして、回転溶接時の温度センサ100に偏心が生じにくい構造とすることが好適である。
本発明は自動車の排気ガスが流通する排気管、吸気ガスが流通する吸気管、冷却水が流れる冷却水管、燃料電池車などで水素ガスが流通する水素ガス管などの取付対象体に取り付けられ温度を感知するための温度センサに適用することができる。
1 サーミスタ素子
3 金属キャップ
4 スペーサ
8 重なり部位
8a 溶接部
8b 加締め部
9 部位
9a 溶接部
9b 加締め部
10 MIケーブル
11 保護管
12 芯線
13 絶縁粉末
20 保持金具
70 レーザ溶接機
71 回転チャック
72 位置決めホルダ
73 溶接ヘッド
100 温度センサ
3 金属キャップ
4 スペーサ
8 重なり部位
8a 溶接部
8b 加締め部
9 部位
9a 溶接部
9b 加締め部
10 MIケーブル
11 保護管
12 芯線
13 絶縁粉末
20 保持金具
70 レーザ溶接機
71 回転チャック
72 位置決めホルダ
73 溶接ヘッド
100 温度センサ
Claims (7)
- 軸線方向に沿って延びるとともに、保護管内に一対の芯線を絶縁保持してなるMIケーブルと、
前記MIケーブルの先端側に位置する前記芯線と電気的に接続される感温素子と、
前記MIケーブルの前記保護管外方に重なり合う重なり部位において溶接固定される金属製の外筒である外筒部材と
を備え、
前記溶接により形成される溶接部は、自身の溶け込み方向が前記MIケーブルの軸線方向に対して垂直方向とは異なる角度に傾斜していることを特徴とする温度センサ。 - 前記重なり部位のうち、前記外筒部材の端面を含めた形で該外筒部材の周囲から前記MIケーブルの前記保護管に向かって加締められた加締め部が形成されており、該加締め部のうちで該外筒部材の端面と該MIケーブルの該保護管の外面とが交わる部位を含むように前記溶接部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の温度センサ。
- 前記溶接部は、前記MIケーブルの軸線方向に対して20°〜70°傾斜して形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の温度センサ。
- 前記重なり部位は、前記MIケーブルの前記保護管及び前記外筒部材の全周方向で形成され、前記溶接部は、前記重なり部位の周方向の全周にわたって形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の温度センサ。
- 前記外筒部材は、前記MIケーブルの先端側に被せられて、前記感温素子を内部に収容する金属キャップであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温度センサ。
- 前記外筒部材は、軸線方向に沿って延びる軸孔を有し、前記軸孔内にて前記MIケーブルの後端側を保持する保持金具であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の温度センサ。
- 請求項1乃至6のいずれかに記載の温度センサの製造方法であって、
前記MIケーブルと前記外筒部材とが嵌合されて前記重なり部位が形成された溶接前温度センサをチャック機構により固定するとともに、該重なり部位の近傍で該溶接前温度センサを前記チャック機構と同軸上に配置される保持機構により回転可能に保持して、
前記チャック機構を回転させて前記溶接前温度センサを軸線中心に回転させつつ、前記重なり部位のうち前記外筒部材の周囲からレーザ光又は電子ビームを照射して前記溶接部を形成することを特徴とする温度センサの製造方法。
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- 2004-09-21 JP JP2004273691A patent/JP2006090746A/ja active Pending
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