JP2006090660A - 天板枠の固定構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 各枠材(11)(12)の裏面には、長手方向に沿って係合溝(27)が形成され、連結具(5)は、枠材(11)(12)の裏側にそれぞれ添設固定される一対の添設板(51)(52)を具備する略L字状の板状体とし、添設板(51)(52)の幅は、枠材(11)(12)の幅よりも狭く設定され、添設板(51)(52)のそれぞれに、係合溝(27)に螺入させるネジ挿通用のネジ挿通孔(50)と、係合溝(27)に密に嵌入可能な係合突部(53)とを、係合溝(27)に沿った同軸線上に並設させたこと。
【選択図】 図6
Description
この形式のドロップインコンロは、コンロ本体(30)の正面に操作部(31)(32)と、これらの間にグリル部(33)が備えられており、前記ガラス天板(3)は、化粧用耐熱性ガラス板(2)の外周部に、額縁状の天板枠(1)が装着されているもので、前記ガラス板(2)には、前記加熱源用の開口(21)(22)(23)が3つ形成されていると共に、前記加熱源用の開口(21)(22)(23)の周縁には五徳(25)が配設される。
図面に示す天板枠(1)は、図8に示すように、アルミニウムの押出し成型材からなる複数の直状の枠材(11)(12)(13)(14)から構成されている。各枠材(11)(12)(13)(14)の両端は、斜め45度にそれぞれ切断されており、これら傾斜面相互が接合面となるように各枠材(11)(12)(13)(14)は、額縁上に組み合わされて前記ガラス板(2)の周囲に装着固定される。
前記ガラス板(2)の固定作業において、前記コーキング剤が硬化する前に、前記枠材(11)(12)(13)(14)がずれないように、前記前枠材(11)の両端の連結端部と、前記左右枠材(12)(13)の連結端部との固定には、図9に示すような連結具(31)が利用されることがある。
前記連結具(31)は、前記右枠材(12)の裏面に沿って添設される第1添設板(31a)と、前記前枠材(11)の裏面に沿って添設される第2添設板(31b)とから略L字状に形成された金属板であり、前記第1、第2添設板(31a)(31b)の、前記係合溝(27)に対応する位置には、挿通孔(32)(32)がそれぞれ形成されている。前記挿通孔(32)(32)がそれぞれ前記係合溝(27)(27)に対応するように、前記前枠材(11)と右枠材(12)との隣接する連結端部に前記連結具(31)を架設させ、ネジ(33)(33)を前記挿通孔(32)(32)を介して前記係合溝(27)に螺合させる。これにより、前記連結具(31)によって、前記前枠材(11)と右枠材(12)の連結端部が連結状態に固定されることとなり、この状態で、ガラス板(2)の設置作業を行うことができる。
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の技術的手段は、『前記各枠材の裏面には、長手方向に沿って係合溝が形成されており、
前記連結具は、前記二本の枠材の裏側にそれぞれ添設固定される一対の添設板を具備する略L字状の扁平板状体であり、
前記添設板の幅は、前記枠材の幅よりも狭く設定されていると共に、
前記添設板のそれぞれに、前記係合溝に螺入させるネジを挿通させるためのネジ挿通孔と、前記係合溝に密に嵌入可能な係合突部とを、前記係合溝に沿った同軸線上に並設させたこと』ことである。
上記技術的手段によれば、直角に隣り合う二本の枠材の連結端部相互を接合させ、両者間に架設されるように、略L字状の連結具を配設させる。このとき、一方の枠材に前記連結具の一方の添設板を添設させ、他方の枠材に他方の添設板を添設させると共に、各添設板の裏面に突設させた係合突部を、各枠材の係合溝内に強制的に圧入する。前記係合突部は前記係合溝に密に嵌入可能な大きさに設定されているから、前記二本の枠材は、前記連結具によって仮止めされることとなり、この状態で、前記ネジ挿通孔を介してネジを各係合溝に捻じ込む。各添設板をネジで各枠材に固定することにより、各添設板は、係合突部とネジ止め部の二箇所で各枠材に固定されることとなる。上記したように、前記添設板は、係合突部とネジの二箇所で各枠材に固定されることとなるが、前記係合突部の係合溝への嵌入は各添設板を各枠材の裏面へ押さえ付けるだけで良いから、前記連結具の取付作業としては、従来のものと同様、各添設板を各枠材に1箇所ずつネジ止めする作業のみである。よって、従前の取付作業より作業量が増えることはない。又、各添設板の幅は、枠材の幅よりも狭く設定されているから、前記添設板を各枠材の連結端部近傍に添設させた状態にて、前記連結端部の接合態様を目で確認することができる。
前記請求項1に係る発明において、『前記枠材は、アルミニウムの押出し成型材から構成され、前記連結具は、金属板のプレス成形品からなり、前記係合突部と前記ネジ挿通孔とは、前記連結具のプレス成型時に同時に形成できるようにした』ものでは、枠材はアルミニウムの押出し成型材を所定長さで裁断されることにより構成されている。又、連結具は、プレス成型により、係合突部とネジ挿通孔とを同時に形成するようにしたから、前記係合突部とネジ挿通孔とは同軸線上に確実に設けることができる。
前記請求項1又は2において、『前記各枠材の前記連結端部は、45度の傾斜角を有するように切断されており、隣接する前記連結端部相互は、傾斜面相互が接合されるように連結される』ものでは、傾斜面相互が接合される二本の枠材の連結部分に、連結具の略L字状の屈曲部分が対応するように、前記連結具を天板枠の各コーナ部に取り付けることができる。
既述従来の取付作業とほぼ同じ作業量で、連結具を構成している添設板を、枠材の裏面に、係合突部の嵌入部とネジ止め部の二箇所において固定される構成となるから、連結具の枠材への固定が確実なものとなり、枠材に外的衝撃が与えられた場合でも、枠材が前記ネジ止め部を中心に回動する方向へずれることがない。よって、枠材によって天板枠を組み付けたとき、接着剤の硬化前においても、所定形状を保持した状態で固定されることとなる。又、連結具の幅を枠材の幅よりも狭く設定して、二本の枠材の接合部分を目で確認しながらネジ止めすることができるので、ネジ止め作業中に、枠材がずれる不都合も防止することができる。又、枠材に取り付け後、連結具の一部が、天板を介して透過されることがないから、美観が損なわれることがない。
請求項3に係る発明によれば、連結具を天板枠の全てのコーナ部に合わせてネジ止めし易いから、連結具での各枠材の連結作業が一層容易となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るコンロ用のガラス天板(3)を備えたドロップインコンロの斜視図であり、コンロ本体(30)の構造としては、上記「背景技術」にて詳述したドロップインコンロと同様の構成のものが採用可能である。すなわち、コンロ本体(30)は、システムキッチンのカウンタートップ(K)に開設された開口(K1)に落とし込み状態に装着されると共に、その上方開放部は前記開口(K1)ともに、ガラス天板(3)で被覆される構成であり、前記ガラス天板(3)の周縁には、天板枠(1)が装着されている。
前記ガラス板(2)の配設域の後方には、排気枠(4)が配設されていると共に、前記排気枠(4)の排気板(41)に設けられた排気口(40)に対応するように、排気カバー(6)が載置されている。
前記コーキング剤(26)が硬化する前に、組み付けた天板枠(1)が外的衝撃等によってずれることのないように、前記天板枠(1)の各コーナ部は、それぞれ連結具によって連結させて、前記ガラス板(2)の周縁に固定させる。
連結具(5)は、前枠材(11)及び右枠材(12)よりも幅の狭い一対の添設板(51)(52)が直角に位置するように設けられた、略L字状の金属板とし、前記添設板(51)(52)の各々の略中央域には、ネジ挿通孔(50)が開口していると共に、前記ネジ挿通孔(50)よりも先端部寄りで且つ前記ネジ挿通孔(50)と同軸線上に、係合突部(53)が下方へ突出するように形成されている。前記ネジ挿通孔(50)と係合突部(53)とは、一度のプレスで同時に形成されるようにしたもので、前記係合突部(53)は、金属板を下方へ凹ませることにより、下方に凸となるように形成されている。よって、連結具(5)の表面側には、凹部(54)が形成された態様となっている。
前枠材(11)の他方の連結端部と左枠材(13)も、同様な要領で、連結具(5)を利用して連結させれば良い。
予め、排気板(41)の前後に後枠材(14)及び仕切り用枠材(15)が配設された排気枠(4)を構成しておく。そして、前枠材(11)及び右枠材(12)(13)をそれぞれ裏面が上面となるように裏返して載置し、前枠材(11)の両端に、右枠材(12)及び(13)が直角に位置するように、隣接する傾斜面(16)同士を接合させ、各接合部分を連結具(5)で連結固定させる。その後、前記右枠材(12)(13)の後端部の傾斜面(16)に、排気枠(4)を構成している後枠材(14)の両端の傾斜面(16)を対応させ、後枠材(14)の両端に左右の枠材(12)(13)の後端を連結させる。このとき、上記した連結具(5)と同じ連結具を用いてももちろん良いが、他の連結具や、排気板(41)の両側縁を、左右の枠材(12)(13)の後方域の内側縁に係合させる等の他の方法により連結させても良い。
尚、この実施の形態のものでは、上記したように、ガラス板(2)に天板枠(1)に組付けた後、図3に示すように、裏板(10)を、ガラス板(2)の裏面に近接するように配設する。裏板(10)は、ガラス板(2)の下面近傍に配設されて前記ガラス板(2)を下方から支持すると共に、ガラス板(2)が破損した際の、ガラス片の内部への飛散を防止するものであり、前記ガラス板(2)の裏面全域を覆うように組み付けられる。
裏板(10)の表面には、隆起部(18)が部分的に設けられており、この隆起部(18)がガラス板(2)の裏面に近接又は接触している。すなわち、ガラス板(2)は、コーキング剤(26)によるフランジ片(20)への接着力と、裏板(10)の隆起部(18)とで枠材内に支持されて固定されることとなる。又、前枠材(11)と左右枠材(12)(13)は連結具(5)によって、前枠材(11)と仕切り用枠材(15)は裏板(10)によって固定されるから、コーキング剤(26)が未硬化の段階でも、各枠材がずれることがなく、取扱いが可能となるため、作業性が向上する。
以上の過程を経てコンロ用ガラス天板(3)の組付けが完了する。
又、連結具(5)を各枠材の連結端部に装着させる際に、連結具(5)を介して、各枠材の傾斜面(16)(16)の接合度合いを目で確認しながらネジ止めすることができるので、ネジ(55)の螺合作業中に、不用意に前枠材(11)又は左右枠材(12)(13)がずれるおそれもない。
又、各枠材の連結端部は、斜め45度に傾斜させて裁断されていなくてもよく、図7に示すような連結態様としても、同じ連結具(5)を利用して固定することができる。
本発明における連結具(5)は、ドロップインコンロに使用される他に、電磁誘導式コンロ等の各種コンロに使用されてもよい。
(11)(12)(13)(14)(15)・・・枠材
(2) ・・・・・・矩形状天板
(27)・・・・・・係合溝
(30)・・・・・・コンロ本体
(5) ・・・・・・連結具
(50)・・・・・・ネジ挿通孔
(51)(52)・・・・添設板
(53)・・・・・・係合突部
Claims (3)
- 加熱源が収容されているコンロ本体の上面を被覆する矩形状天板の外周縁に装着されている天板枠の固定構造であって、前記天板枠を構成している直状の枠材のうち、直角に位置する二本の枠材の隣接する連結端部相互は連結具によって連結される形式の天板枠の固定構造において、
前記各枠材の裏面には、長手方向に沿って係合溝が形成されており、
前記連結具は、前記二本の枠材の裏側にそれぞれ添設固定される一対の添設板を具備する略L字状の扁平板状体であり、
前記添設板の幅は、前記枠材の幅よりも狭く設定されていると共に、
前記添設板のそれぞれに、前記係合溝に螺入させるネジを挿通させるためのネジ挿通孔と、前記係合溝に密に嵌入可能な係合突部とを、前記係合溝に沿った同軸線上に並設させたことを特徴とする天板枠の固定構造。 - 請求項1に記載の天板枠の固定構造において、前記枠材は、アルミニウムの押出し成型材から構成され、前記連結具は、金属板のプレス成形品からなり、前記係合突部と前記ネジ挿通孔とは、前記連結具のプレス成型時に同時に形成できるようにしたことを特徴とする天板枠の固定構造。
- 請求項1又は請求項2に記載の天板枠の固定構造において、前記各枠材の前記連結端部は、45度の傾斜角を有するように切断されており、隣接する前記連結端部相互は、傾斜面相互が接合されるように連結されることを特徴とする天板枠の固定構造。
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