JP2006090068A - 塔状構造物の解体装置およびその解体方法 - Google Patents
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Abstract
法を提供することである。
【解決手段】 塔状構造物の解体装置1は、塔状構造物8の頂部近傍に設置された作業床
3に支持マスト4が塔状構造物の頂部34より上に突出し、かつ塔状構造物8を挟むよう
にして対向立設され、この支持マスト4の頂部間には旋回自在な旋回梁5が塔状構造物6
を横切って設置され、該旋回梁5に設置された吊り手段6が塔状構造物の頂部34に載置
される解体用重機7を吊り下げ、該解体用重機7の下部には塔状構造物の頂部34に設置
するための放射状の載置用桁材28が設けられている。
【選択図】図1
Description
行っていた。しかし、この解体方法は作業者の安全が確保されないため、その安全面を考
慮した、特開2002−54308号の解体装置が発明されている。この解体装置は可動
破砕腕と固定破砕腕とからなる破砕装置をクレーンで塔状構造物の上部に吊り上げて、こ
の上部から解体作業を行っていた。
安定となり、かつ大型クレーンの設置できない場所では作業が不可能となるため効率的な
作業ができないという問題があった。
率的な解体作業ができる塔状構造物の解体装置およびその解体方法を提供することである
。
れた作業床に支持マストが塔状構造物の頂部より上に突出し、かつ塔状構造物を挟むよう
にして対向立設され、この支持マストの頂部間には旋回自在な旋回梁が塔状構造物を横切
って設置され、該旋回梁に設置された吊り手段が塔状構造物の頂部に載置される解体用重
機を吊り下げ、該解体用重機の下部には塔状構造物の頂部に設置するための放射状の載置
用桁材が設けられたことを特徴とする。
の旋回梁における吊り手段が接続された解体用重機を、塔状構造物の頂部に載置した放射
状の載置用桁材の上に固定し、該載置用桁材が載置された以外の塔状構造物の頂部を解体
用重機の破砕機で所定の高さまで破砕した後、解体用重機を吊り手段で吊り上げるととも
に、下側に吊り降ろして破砕箇所に設置し、ここから破砕機によって載置用桁材が載置さ
れていた箇所を破砕することを特徴とする。また解体用重機はリモコンによって操作され
ることを含む。また作業床は塔状構造物の解体にともなって順次下降することを含むもの
である。
解体用重機を旋回梁の吊り手段で吊り上げることができるので、作業の安定性が確保でき
る。また解体用重機を塔状構造物の頂部に載せて解体作業ができるので、安定した解体が
でき、作業効率が高められる。塔状構造物の解体とともに解体用重機も下降して地上に降
ろされるので、解体用重機を降ろす手間が省ける。
施の形態を図面に基づいて説明する。はじめに解体装置について説明し、その後に塔状構
造物の解体方法について説明する。また各実施の形態において同じ構成は同じ符号を付し
て説明し、異なった構成にのみ異なった符号を付して説明する。
この作業床3の上面に立設された支持マスト4と、この支持マスト4の頂部間に設置され
た旋回自在な旋回梁5と、該旋回梁5の吊り手段6と、この吊り手段6で吊り下げられた
解体用重機7とから構成されている。
、適宜長さのマストユニット10をマスト組立装置11で順次継ぎ足して形成するもので
ある。また昇降マスト2には、これを支持するマストステイ12が適宜間隔ごとに設置さ
れ、この先端が塔状構造物8の側面に当接されている。
ようにして枠組み足場13が組み立てられ、これに養生メッシュシート14が貼り付けら
れている。
出した支持マスト4が塔状構造物8を挟むようにして立設され、この一方に旋回梁5が旋
回自在に設置されている。この旋回梁5は旋回軸15を中心に旋回するが、解体用重機7
を吊り手段6で吊り下げる前に、塔状構造物8の中央部を横切る位置に旋回させて、その
先端部16が他の昇降マスト4に設置される。なお、旋回梁5は塔状構造物8の中央部で
はなく、平面円形の一部を横切る位置に旋回させてもよい。
ロープ18と、該ワイヤーロープ18に取り付けられた可動盤19とからなり、この可動
盤19の吊り下げロープ20が解体用重機7に接続されている。また揚重ウインチ17か
ら伸びたワイヤーロープ18は、旋回梁5の滑車21、22を介して可動盤19の一つの
滑車23に掛け渡され、ここから旋回梁5の滑車24と、可動盤19の他の滑車25とを
介して旋回梁5の下面に固定されている。したがって、揚重ウインチ17のワイヤーロー
プ18の巻き取り操作によって、解体用重機7が上下動できるようになっている。また、
この吊り手段6は上記のものに限らず、旋回梁5に移動自在に取り付けられたホイスト(
図示せず)であってもよい。また揚重ウインチ17は旋回梁5の他、作業床上または地上
に設置するようにしても良い。
された重機本体26と、この重機本体26に設けられた破砕機27と、重機本体下部の載
置用桁材28とから構成されている。この載置用桁材28は塔状構造物頂面に設置できる
ように、塔状構造物の最大径よりも長い桁材29が放射状または交差状に組み合わされて
形成され、この桁材29の下面にはズレ止用突起30が設けられ、上面には重機本体26
を取り付ける旋回環31が設けられている。この載置用桁材28は短い部材を頂部で継ぎ
足して長くするものである。また破砕機27は屈伸アーム32と、この先端に設けた破砕
爪33とからなり、この破砕爪33で被破砕物を挟み付けて破砕する。
、図5に示すように、旋回梁5の吊り手段6で載置用桁材28を吊り下げて塔状構造物の
頂部34に設置する。この載置用桁材28は塔状構造物8の最大径よりも長い桁材29で
形成されているため、平面円形の塔状構造物の頂部34を跨いで設置され、ズレ止用突起
30によって載置用桁材28がずれるのを防いでいる。次に、この載置用桁材28の上に
吊り手段6で解体用重機7を吊り降ろして旋回環31で固定する。これによりに解体用重
機7が塔状構造物の頂部34に設置されるが、吊り手段6で旋回梁5にも接続された状態
になっている。したがって、何らかの原因で載置用桁材28が塔状構造物の頂部34から
外れたとしても落下することはない。
ら手摺り35aにかけてガラ受けシート36を敷き詰めるとともに、この上端縁を適宜間
隔ごとに設けたワイヤー37で載置用桁材28に連結し、その下端縁38を新たに形成さ
れる第1破砕部の近くに貼り付ける。
コン操作して、桁材29の載置箇所以外を破砕機27によって適宜高さ、すなわちガラ受
けシートの下端縁38が貼り付けられた近くまで破砕する。この破砕は破砕爪33で塔状
構造物端部を挟んで行うものであり、破砕したガラ40は塔状構造物8の内側に落下させ
、外側に落下したものは全てガラ受けシート36で受け止める。この破砕によって露出し
た鉄筋(図示せず)は解体用重機7の後ろ側に待機した作業員が切断する。このような作
業を順次繰り返すと桁材29が載置された箇所を残して、塔状構造物の頂部34が適宜高
さまで破砕される。そしてこの高さを統一し、上面を平らにすると第1破砕部41が形成
される。
ら吊り上げると、載置用桁材28に連結されたワイヤー37によってガラ受けシート36
がまくり上げられ、ここに落下したガラ40が第1破砕部41から塔状構造物8の内側に
落下する。これはガラ受けシート36の上端縁をワイヤー37で載置用桁材28に連結す
るとともに、その下端縁38を第1破砕部41の近傍に貼り付けたためである。
受けシート36も一旦取り外し、新たなブラケット足場35から手摺り35aにかけて敷
き詰め、その下端縁38を第2破砕部が形成される近傍に貼り付ける。
かに回転させて載置用桁材28を新たな破砕箇所に載置すると、解体用重機7が第1破砕
部41に設置される。
破砕箇所42を上記と同じ方法で破砕する。この破砕は解体用重機7が設置された第1破
砕部41よりも低い箇所まで行う。そして、この新たな破砕箇所の高さを統一し、その上
面を平らにすると第2破砕部43が形成され、桁材29が載置された箇所のみが未破砕箇
所42として残る。
なって作業床3も順次下降させる。
2 昇降マスト
3 作業床
4 支持マスト
5 旋回梁
6 吊り手段
7 解体用重機
8 塔状構造物
9 地盤
10 マストユニット
11 マスト組立装置
12 マストステイ
13 枠組み足場
14 養生メッシュシート
15 旋回軸
16 旋回軸の先端部
17 揚重ウインチ
18 ワイヤーロープ
19 可動盤
20 吊り下げロープ
21、22、23、24、25 滑車
26 重機本体
27 破砕機
28 載置用桁材
29 桁材
30 ズレ止用突起
31 旋回環
32 屈伸アーム
33 破砕爪
34 塔状構造物の頂部
35 ブラケット足場
35a 手摺り
36 ガラ受けシート
37 ワイヤー
38 ガラ受けシートの下端縁
39 作業者
40 コンクリートガラ
41 第1破砕部
42 未破砕箇所
43 第2破砕部
Claims (4)
- 搭状構造物の頂部近傍に設置された作業床に支持マストが搭状構造物の頂部より上に突出し、かつ搭状構造物を挟むようにして対向立設され、この支持マストの頂部間には旋回自在な旋回梁が搭状構造物を横切って設置され、該旋回梁に設置された吊り手段が搭状構造物の頂部に載置される解体用重機を吊り下げ、該解体用重機の下部には搭状構造物の頂部に設置するための放射状の載置用桁材が設けられたことを特徴とする搭状構造物の解体装置。
- 搭状構造物の頂部近傍の作業床に立設された支持マストの旋回梁における吊り手段が接続された解体用重機を、搭状構造物の頂部に載置した放射状の載置用桁材の上に固定し、該載置用桁材が載置された以外の搭状構造物の頂部を解体用重機の破砕機で所定の高さまで破砕した後、解体用重機を吊り手段で吊り上げるとともに、下側に吊り降ろして破砕箇所に設置し、ここから破砕機によって載置用桁材が載置されていた箇所を破砕することを特徴とする搭状構造物の解体方法。
- 解体用重機はリモコンによって操作されることを特徴とする請求項2に記載の搭状構造物の解体方法。
- 作業床は搭状構造物の解体にともなって順次下降することを特徴とする請求項2または3に記載の搭状構造物の解体方法。
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JP2004279174A JP4243574B2 (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 塔状構造物の解体装置およびその解体方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021139128A (ja) * | 2020-03-03 | 2021-09-16 | 株式会社日立プラントコンストラクション | 筒状構造物の解体方法及び解体システム |
-
2004
- 2004-09-27 JP JP2004279174A patent/JP4243574B2/ja not_active Expired - Lifetime
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JP7452814B2 (ja) | 2020-03-03 | 2024-03-19 | 株式会社日立プラントコンストラクション | 筒状構造物の解体方法及び解体システム |
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