JP2006089631A - アゾ色素 - Google Patents

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靖宏 石綿
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Abstract

【課題】良好な色相及び堅牢性を有し、高い分子吸光係数を有する新規な構造のアゾ色素を提供する。
【解決手段】下記一般式(I)で表わされるアゾ色素。
Figure 2006089631

一般式(I)において、R1、R2、R3及びR4は水素原子、脂肪族基、アリール基、ハロゲン原子、アシル基、ニトリル基、アシルアミノ基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル基、等を表す。Xは炭素原子または窒素原子を表し、Xが窒素原子のときnは0であり、炭素原子のときnは1である。A、B、C及びDは炭素原子または窒素原子を表し、A、B、C及びDの少なくとも1個は窒素原子を表す。Yは置換基を表し、mは0から3の整数を表す。ただし、Aが窒素原子を表し、B、C及びDが炭素原子を表す時、mは1以上の整数である。
【選択図】なし

Description

本発明は新規な含硫黄、含窒素複素環アゾ色素に関する。
従来から、アゾ色素は種々の可視光吸収を有することが多いために、色素として種々の分野で利用されてきた。例えば合成樹脂の着色、印刷インク、昇華型感熱転写材料用色素、インクジェット用インク、カラーフィルター用色素等、種々の分野で用いられるようになってきている。色素としてアゾ色素に要求される大きな性能に吸収スペクトルがある。色素の色相は、色素によって着色した物体の色目、風合い等に大きな影響を与え、視覚に与える効果が大きい。従って、古くから色素の吸収スペクトルに関する研究がなされている。総説としては非特許文献1に示されており詳細に説明されている。
近年、画像記録材料として、カラー画像が主流となり、色素の使用用途も多様化してきた。具体的には、インクジェット方式の記録材料、感熱転写方式の記録材料、電子写真方式の記録材料、転写式ハロゲン化銀感光材料、印刷インク等に盛んに利用されている。また、撮影機器ではCCDなどの撮像素子において、ディスプレイではLCDやPDPにおいて、カラー画像を記録、再現するためにカラーフィルターが使用されている。これらのカラー画像記録材料やカラーフィルターでは、フルカラー画像を再現あるいは記録するために、いわゆる加法混色法や減法混色法の3原色の着色剤(染料や顔料)が使用されている。しかし、好ましい色再現域を実現できる吸収特性を有し、且つさまざまな使用条件、環境条件に耐えうる、色相が良く堅牢な着色剤が無いのが現状であり、改善が強く望まれている。
一方、シアン系アゾ色素においては、ニトロ基を用いずに長波化がなせるとして、ベンゾイソチアゾールをアゾ部に用いた色素が知られている(例えば、特許文献1、2)。しかしながら、該特許に用いられているアゾ色素は耐熱性、及び耐光性が不十分で更なる改良が望まれている。また、各用途で使用する着色剤には、共通して、色再現上好ましい吸収特性を有すること、使用される環境条件化での堅牢性、モル吸光係数が大きいこと等が要求される。
従来から、5員或いは6員の複素環と縮合したイソチアゾールをアゾ成分とするアゾ染料は、特許文献3〜6に開示されているが、いずれも色相、堅牢性、分子吸光係数を満足させるものではなかった。また、非特許文献1には6員の複素環と縮合したイソチアゾールをアゾ成分とするアゾ染料の合成方法が記載されているが色相、分子吸光係数等を満足するものではなかった。
特表平11−500781号公報 特開2001−201834号公報 特開昭56−55455号公報 特開昭60−14243号公報 特開1999−125888号公報 特開2000−280630号公報 Dyes And Pigments(1982年) 3巻 123〜131
本発明の目的は、良好な色相及び堅牢性を有し、高い分子吸光係数を有するする新規な構造のアゾ色素を提供することである。
本発明者らは、鋭意研究を重ねた結果、特定の含窒素複素環アゾ色素が、良好な色相を有し、かつ光および熱に対して良好な堅牢性を発揮することを見出した。前記課題を解決するための具体的手段を以下に示す。
下記一般式(I)で表わされるアゾ色素。
Figure 2006089631
一般式(I)において、R、R、R及びRは水素原子、脂肪族基、アリール基、ハロゲン原子、アシル基、ニトリル基、アシルアミノ基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、脂肪族オキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホ基、カルボキシル基、カルバモイルアミノ基、スルファモイルアミノ基、又は脂肪族もしくは芳香族スルホニルアミノ基を表す。RとRおよび/またはRとRは結合し5または6員の芳香環あるいは非芳香環を形成してもよい。Xは炭素原子または窒素原子を表し、Xが窒素原子のときnは0であり、炭素原子のときnは1である。A、B、C及びDは炭素原子または窒素原子を表し、A、B、C及びDの少なくとも1個は窒素原子を表す。Yは置換基を表し、mは0から3の整数を表す。ただし、Aが窒素原子を表し、B、C及びDが炭素原子を表す時、mは1以上の整数である。
本発明によれば、本発明のアゾ色素(染料)は色相に優れ、光、熱、湿度および環境中の活性ガスに対して充分な堅牢性を有する新規な染料であって、高い分子吸収係数を有する。
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明のアゾ色素における脂肪族とは、その脂肪族部位は直鎖または分岐鎖で飽和であっても不飽和であってもよく、例えば、アルキル基、アルケニル基を表し、これらは無置換であっても置換基を有していてもよい。また、アリールとは、単環であっても縮合環であってもよく、無置換であっても置換基を有していてもよい。
以下に本発明の一般式(I)で表される化合物を詳細に説明する。
Figure 2006089631
一般式(I)において、R、R、R及びRは水素原子、脂肪族基、アリール基、ハロゲン原子、アシル基、ニトリル基、アシルアミノ基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、脂肪族オキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホ基、カルボキシル基、カルバモイルアミノ基、スルファモイルアミノ基、又は脂肪族もしくは芳香族スルホニルアミノ基を表す。RとRおよび/またはRとRは結合し5または6員の芳香環あるいは非芳香環を形成してもよい。Xは炭素原子または窒素原子を表し、Xが窒素原子のときnは0であり、炭素原子のときnは1である。A、B、C及びDは炭素原子または窒素原子を表し、A、B、C及びDの少なくとも1個は窒素原子を表す。Yは置換基を表し、mは0から3の整数を表す。ただし、Aが窒素原子を表し、B、C及びDが炭素原子を表す時、mは1以上の整数である。
からRの脂肪族基としては、置換基を有していてもよく、飽和であっても不飽和であってもよく、総炭素原子数1〜15であることが好ましく、例えばメチル、エチル、ビニル、アリル、エチニル、イソプロペニル、2−エチルヘキシルであり、アリール基としては置換基を有していてもよい総炭素原子数6〜16であることが好ましく、例えばフェニル、4−ニトロフェニル、2−ニトロフェニル、2−クロロフェニル、2,4−ジクロロフェニル、2,4−ジメチルフェニル、2−メチルフェニル、4−メトキシフェニル、2−メトキシフェニル、2−メトキシカルボニル−4−ニトロフェニルであり、アシル基としては、芳香族であっても脂肪族であってもよく総炭素原子数2〜15であることが好ましく、例えばアセチル、ピバロイル、ベンゾイルであり、
脂肪族オキシカルボニル基としては、置換基を有していてもよく飽和であっても不飽和であってもよく、総炭素原子数1〜16であることが好ましく、例えばメトキシカルボニル、ブトキシカルボニルであり、アリールオキシカルボニル基としては、置換基を有していてもよく総炭素原子数7〜17であることが好ましく、例えばフェノキシカルボニルであり、カルバモイル基としては、置換基を有していてもよく総炭素原子数1〜12であることが好ましく、例えば、カルバモイル、ジメチルカルバモイルであり、脂肪族スルホニル基としては、置換基を有していてもよく飽和であっても不飽和であってもよく、総炭素原子数1〜15であることが好ましく、例えばメタンスルホニル、ブタンスルホニル、メトキシエタンスルホニルであり、アリールスルホニル基としては、置換基を有していてもよい総炭素原子数6〜16であることが好ましく、例えばフェニルスルホニル、4−tブチルフェニルスルホニル、4−トルエンスルホニル、2−トルエンスルホニルであり、スルファモイル基としては、置換基を有していてもよく総炭素原子数0〜12であることが好ましく、例えば、スルファモイル、ジメチルスルファモイルを表わす。
アシルアミノ基としては、置換基を有していてもよい総炭素原子数1〜8であることが好ましく、例えばアセチルアミノ基、プロピオニルアミノ基、クロロアセチルアミノ基などであり、アリールカルボニルアミノ基としては、置換基を有していてもよい総炭素原子数1〜10であることが好ましく、例えばベンゾイルアミノ基、3−メシルアミノベンゾイルアミノ基、2−メシルアミノベンゾイルアミノ基などであり、脂肪族オキシカルボニルアミノ基としては、置換基を有していてもよい総炭素原子数1〜6であることが好ましく、例えばメトキシカルボニルアミノカルボニルアミノ基、エトキシカルボニルアミノカルボニルアミノ基、メトキシエトキシカルボニルアミノカルボニルアミノ基などであり、アリールオキシカルボニルアミノ基としては、置換基を有していてもよい総炭素原子数1〜10であることが好ましく、例えばフェノキシカルボニルアミノカルボニルアミノ基、p−クロロフェノキシカルボニルアミノカルボニルアミノ基などであり、
カルバモイルアミノ基としては、置換基を有していてもよい総炭素原子数1〜8であることが好ましく、例えば、モノメチルアミノカルボニルアミノ基、ジメチルアミノカルボニルアミノ基、ビス−(2−メトキシエチル)アミノカルボニルアミノ基、モノエチルアミノカルボニルアミノ基、ジエチルアミノカルボニルアミノ基、N−フェニル−N−メチルアミノカルボニルアミノ基などであり、スルファモイルアミノ基としては、置換基を有していてもよい総炭素原子数1〜8であることが好ましく、例えば、ジメチルアミノスルファモイル基、エチルアミノスルファモイル基、ジエチルアミノスルファモイル基、などであり、スルホニルアミノ基としては、置換基を有していてもよい総炭素原子数1〜8であることが好ましく、例えば、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミノ基、クロルメタンスルホニルアミノ基、プロパンスルホニルアミノ基、ブタンスルホニルアミノ基、n−オクタンスルホニルアミノ基、n−ドデカンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基、3−メシルアミノベンゼンスルホニルアミノ基、4−メチルベンゼンスルホニルアミノ基を表す。
脂肪族もしくは芳香族スルホニルアミノ基としては、置換基を有していても良い総炭素数1〜8であることが好ましく、例えば、メタンスルホニルアミノ基、エタンスルホニルアミノ基、クロルメタンスルホニルアミノ基、プロパンスルホニルアミノ基、ブタンスルホニルアミノ基、n−オクタンスルホニルアミノ基、n−ドデカンスルホニルアミノ基、ベンゼンスルホニルアミノ基、3−メシルアミノベンゼンスルホニルアミノ基、4−メチルベンゼンスルホニルアミノ基を表す。
Yは水素原子または置換基を表わし、置換基の例としてはR1、R、R及びRで述べたものと同じであり、好ましい置換基として、ハロゲン原子、アルキル基、シアノ基、アルコキシ基、アルキルチオ基、アルキル及びアリールスルホニルアミノ基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基、、アリールスルホニル基、アシル基、アルコキシカルボニル基、カルバモイル基などが挙げられる。
より優れた効果が得られる点で、Rはハロゲン原子、ニトリル基、カルバモイル基、またはアシルアミノ基であることが好ましく、アシルアミノ基、またはハロゲン原子がより好ましく、塩素原子、またはフッ素原子が特に好ましい。
より優れた効果が得られる点で、RおよびRは、ハロゲン原子、水素原子、または脂肪族基であることが好ましく、水素原子、またはハロゲン原子がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
より優れた効果が得られる点で、Rは、ハロゲン原子、水素原子、またはアシルアミノ基が好ましく、水素原子またはアシルアミノ基がより好ましく、水素原子が特に好ましい。
より優れた効果が得られる点で、Yは、ハロゲン原子、ニトリル基、アルキル基、またはアルキルチオ基であることが好ましく、ニトリル基、ハロゲン原子、またはアルキルチオ基がより好ましく、ニトリル基またはアルキルチオ基が特に好ましい。
より優れた効果が得られる点で、Xは、炭素原子が好ましい。
本発明のアゾ色素は、ジアゾ成分アミノ体をジアゾ化後、フェノールカプラーとカップリングさせて合成することができ、例えば、特開平15−342139号公報、特開平2000−248188号公報などに記載の方法に従って行うことができる。
一般式(I)で表される化合物の具体例を以下に示すが、本発明は下記の例に限定されるものではない。
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
Figure 2006089631
いずれも例示した色素の多くは610〜680nmに吸収極大を有し、50000〜70000のモル吸光係数を有する色素であった。
以下に本発明を実施例に基づき具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
例示化合物A−29の合成
例示化合物(A−29)は以下の方法で合成した。
Figure 2006089631
化合物(D)19.0g(0.1モル)をリン酸190mlに溶解し、次いで酢酸135mlに溶解させた化合物(A)18.1g(0.1モル)を添加し、氷冷下、攪拌した。内温5℃以下に維持したまま亜硝酸ナトリウム6.9g(0.1モル)を添加し、120分間攪拌した。反応液に水2リットルを加え1時間攪拌し、析出した結晶を濾過し、水で充分洗浄した。得られた結晶を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。メタノール200mlで晶析、濾過し、10℃以下に冷却したメタノール50mlで洗浄、乾燥し、赤褐色色結晶の本発明の例示化合物(A−29)を8.7g得た。収率29.9%、融点215〜217℃、DMF(N,N−ジメチルホルムアミド)中の吸収λmax(吸収極大波長)673.5nm、ε(モル吸光係数)66600、DMF/水=1/1(混合比ml)中のpka4.98。この色素は、図1の吸収スペクトルのとおり(横軸は吸収波長を示し、縦軸は吸光度を示す)、色相が良好であった。また堅牢性は特開2000−280630号公報の実施例1に記載の試験によって、濃度低下や変色が観測されず安定であり、光もしくは熱に対する堅牢性が良好であった。
例示色素A−29に使用されるジアゾ成分(化合物D)は、化合物Bを特開昭56−55455号公報に記載の方法を用いることにより、下記のとおり合成可能である。
Figure 2006089631
(実施例2)
例示化合物A−37の合成
例示化合物(A−37)は以下の方法で合成した。
Figure 2006089631
化合物(I)19.8g(0.1モル)をリン酸190mlに溶解し、次いで酢酸40mlに溶解させた化合物(E)12.9g(0.1モル)を添加し、氷冷下、内温5℃以下に維持したまま亜硝酸ナトリウム6.9g(0.1モル)を徐々に添加し、120分間攪拌した。反応液に水2リットルを加え1時間攪拌し、析出した結晶を濾過し、水で充分洗浄した。得られた結晶を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。メタノール100mlで晶析、濾過し、10℃以下に冷却したメタノール50mlで洗浄、乾燥し、赤茶色結晶の本発明の例示化合物(A−37)を9.9g得た。収率29.3%、融点248〜250℃、DMF中の吸収λmax633.6nm、ε66000、DMF/水=1/1(混合比ml)中のpka4.91。この色素は、図2の吸収スペクトルを示し、色相が良好であった。また堅牢性は特開2000−280630号公報の実施例1に記載の試験によって、濃度低下や変色が観測されず安定であり、光もしくは熱に対する堅牢性が良好であった。
(実施例3)
例示化合物A−42の合成
例示化合物(A−42)は以下の方法で合成した。
Figure 2006089631
化合物(I)19.8g(0.1モル)をリン酸100mlと酢酸100mlに懸濁し、化合物(F)11.2g(0.1モル)を添加し、氷冷下、内温5℃以下に維持したまま亜硝酸ナトリウム6.9g(0.1モル)を徐々に添加し、120分間攪拌した。反応液に水2リットルを加え1時間攪拌し、析出した結晶を濾過し、水で充分洗浄した。得られた結晶を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。メタノール/水=1/1(混合比ml)200mlで晶析、濾過し、前記の混合溶媒100mlで洗浄、乾燥し、赤茶色結晶の本発明の例示化合物(A−42)を8.7g得た。収率27.1%、融点240〜241℃、DMF中の吸収λmax628.5nm、ε60400、DMF/水=1/1(混合比ml)中のpka5.02。
この色素は、図3の吸収スペクトルを示し、色相が良好であった。また堅牢性は特開2000−280630号公報の実施例1に記載の試験によって、濃度低下や変色が観測されず安定であり、光もしくは熱に対する堅牢性が良好であった。
例示色素A−37及びA−42に使用されるジアゾ成分(化合物I)は、化合物Gを特開昭56−55455号に記載の方法を用いることにより、下記のとおり合成可能である。
Figure 2006089631
(実施例4)
例示化合物A−62の合成
例示化合物(A−62)は以下の方法で合成した。
Figure 2006089631
化合物(L)22.2g(0.1モル)をリン酸100mlと酢酸100mlに懸濁し、化合物(E)12.9g(0.1モル)を添加し、氷冷下、内温5℃以下に維持したまま亜硝酸ナトリウム6.9g(0.12モル)を徐々に添加し、120分間攪拌した。反応液に水2リットルを加え1時間攪拌し、析出した結晶を濾過し、水で充分洗浄した。得られた結晶を乾燥し、シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製した。メタノール100mlで晶析、濾過し、メタノール100mlで洗浄、乾燥し、黒色結晶の本発明の例示化合物(A−62)を12g得た。収率33.1%、融点235〜236℃、DMF中の吸収λmax656.6nm、ε60800、DMF/水=1/1(混合比ml)中のpka5.15。この色素は、図4の吸収スペクトルを示し、色相が良好であった。また堅牢性は特開2000−280630号公報の実施例1に記載の試験によって、濃度低下や変色が観測されず安定であり、光もしくは熱に対する堅牢性が良好であった。
例示色素A−62に使用されるジアゾ成分(化合物L)は、化合物Jを特開昭56−55455号に記載の方法を用いることにより、下記のとおり合成可能である。
Figure 2006089631
一般式(1)で表わされるアゾ染料の用途としては、電荷結合素子(CCD)、CMOSなどの固体撮像素子や、液晶ディスプレイ(LCD)、プラズマディスプレイ(PDP)等ディスプレーに用いられるカラー画像を記録、再現するためのカラーフィルタ、あるいはこれらのカラーフィルタを作製するための硬化性組成物、カラー画像を形成するためのカラー画像記録材料、染色等が挙げられる。具体的には、カラーフィルターおよびこれらのカラーフィルタを作製するための硬化組成物、インクジェット方式記録材料、感熱記録材料、感圧記録材料、電子写真方式を用いる記録材料、転写式ハロゲン化銀感光材料、印刷インク、記録ペン、繊維の染色等があり、好ましくはインクジェット方式記録材料、転写式ハロゲン化銀感光材料、印刷インク等への使用が挙げられる。
本発明の色素(染料)は、その用途に適した溶解性、分散性などの物性を置換基を調整することによって最適化し使用する。また本発明の色素(染料)は、用いられる系に応じて溶解状態、乳化分散状態、固体分散状態でも使用することができる。
実施例1で合成された色素の吸収スペクトルである。 実施例2で合成された色素の吸収スペクトルである。 実施例3で合成された色素の吸収スペクトルである。 実施例4で合成された色素の吸収スペクトルである。

Claims (1)

  1. 下記一般式(I)で表わされるアゾ色素。
    Figure 2006089631
    一般式(I)において、R、R、R及びRは水素原子、脂肪族基、アリール基、ハロゲン原子、アシル基、ニトリル基、アシルアミノ基、脂肪族オキシカルボニル基、アリールオキシカルボニル基、カルバモイル基、脂肪族スルホニル基、アリールスルホニル基、スルファモイル基、脂肪族オキシカルボニルアミノ基、アリールオキシカルボニルアミノ基、スルホ基、カルボキシル基、カルバモイルアミノ基、スルファモイルアミノ基、又は脂肪族もしくは芳香族スルホニルアミノ基を表す。RとRおよび/またはRとRは結合し5または6員の芳香環あるいは非芳香環を形成してもよい。Xは炭素原子または窒素原子を表し、Xが窒素原子のときnは0であり、炭素原子のときnは1である。A、B、C及びDは炭素原子または窒素原子を表し、A、B、C及びDの少なくとも1個は窒素原子を表す。Yは置換基を表し、mは0から3の整数を表す。ただし、Aが窒素原子を表し、B、C及びDが炭素原子を表す時、mは1以上の整数である。
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