JP2002309117A - モノアゾ系化合物、アミノベンゾチアゾール誘導体およびその製造方法 - Google Patents

モノアゾ系化合物、アミノベンゾチアゾール誘導体およびその製造方法

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Yutaka Kurose
裕 黒瀬
Takashi Teruda
尚 照田
Kenichi Satake
賢一 佐竹
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種合成繊維の分散染色やプラスチック着色
材料として有用なベンゾチアゾール系のモノアゾ系色素
と、このモノアゾ系色素の合成中間体として有用なアミ
ノベンゾチアゾール誘導体を提供する。このアミノベン
ゾチアゾール誘導体の異性体混合物を簡易な工程で製造
する。 【解決手段】 一般式(1)で示されるモノアゾ系化合
物。このモノアゾ系化合物の中間体としてのアミノベン
ゾチアゾール誘導体。このアミノベンゾチアゾール誘導
体をm−アルキルフェニルチオ尿素誘導体を原料とし
て、チアゾール環の形成とベンゼン環のハロゲン化を同
一工程で実施することにより製造する。 【化17】 (Aは置換基を有してもよい炭化水素環または複素環。
Xは塩素原子または臭素原子。RおよびRは、各々
独立にアルキル基または水素原子で少なくとも一方はア
ルキル基。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、モノアゾ系化合物
と、その合成の中間体であるアミノベンゾチアゾール誘
導体、およびこのアミノベンゾチアゾール誘導体の製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】モノアゾ系化合物は吸光度が高く、堅牢
性、耐光性も良好なことから、各種の着色材料、染料と
して広く用いられている。
【0003】これらの中でベンゾチアゾール系のモノア
ゾ系化合物は、色調が鮮明で製造も比較的容易であるこ
とから、ポリエステル繊維用の分散染料、各種プラスチ
ック用着色材として量産されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鮮明
な着色が可能な染料として使用することができるモノア
ゾ系化合物と、その合成中間体となるアミノベンゾチア
ゾール誘導体と、この中間体のアミノベンゾチアゾール
誘導体を簡易に製造する方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のモノアゾ系化合
物は、下記一般式(1)で示されるものである。
【0006】
【化4】
【0007】(一般式(1)中、Aは置換基を有してい
てもよい炭化水素環または複素環を表し、Xは塩素原子
または臭素原子を表し、RおよびRは、各々独立に
アルキル基または水素原子を表す。ただしRおよびR
の内、少なくともいずれか一方はアルキル基であ
る。)
【0008】本発明のアミノベンゾチアゾール誘導体、
下記一般式(2)で示されるものである。
【0009】
【化5】
【0010】(一般式(2)中、Xは塩素原子または臭
素原子を表し、RおよびRは、各々独立にアルキル
基または水素原子を表す。ただしRおよびRの内、
少なくともいずれか一方はアルキル基である。)
【0011】上記一般式(2)中、RおよびRは、
各々独立に水素原子またはメチル基であり、少なくとも
一方がメチル基であることが好ましい。
【0012】本発明のアミノベンゾチアゾール誘導体の
製造方法は、このような本発明のアミノベンゾチアゾー
ル誘導体を製造する方法であって、下記一般式(3)に
示すアルキルフェニルチオ尿素誘導体を原料として、チ
アゾール環の形成とベンゼン環のハロゲン化を同一工程
で実施することを特徴とする。
【0013】
【化6】 (一般式(3)中、RおよびRは各々独立にアルキ
ル基または水素原子を表す。ただしRおよびRのう
ち、少なくともいずれか一方はアルキル基である。)
【0014】即ち、本発明者らは上記の課題を解決すべ
く鋭意検討を重ねた結果、アゾ成分として特定のアミノ
ベンゾチアゾール誘導体を用いて、合成されるモノアゾ
系化合物が染料としてポリエステル繊維、プラスチック
等を鮮明に、しかも淡色から濃色まで必要とする濃度に
着色することができること、また、このモノアゾ系化合
物の合成の中間体となるアミノベンゾチアゾール誘導体
を簡易に合成する方法を見出し、本発明を完成させた。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明につき詳細に説明す
る。
【0016】本発明のモノアゾ系化合物を示す前記一般
式(1)において、環Aは置換基を有していてもよい炭
化水素環または複素環を表し、この環は他の芳香族環や
脂肪族環が縮合していても差し支えはない。環Aは、好
ましくは、5員環又は6員環の単環、或いは2〜3縮合
環である。
【0017】この環Aの置換基としては、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基などの炭素数1〜8の直
鎖又は分岐のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基等の
炭素数1〜8の直鎖又は分岐のアルコキシ基、ジメチル
アミノ基、ジエチルアミノ基等のアルキルアミノ基、フ
ェニル基等のアリール基、アミノ基、シアノ基、ヒドロ
キシ基等が挙げられる。これらの置換基が更に他の置換
基で置換されていてもよい。
【0018】一般に、モノアゾ系染料合成時のカップリ
ング成分としては、 (a)フェノール系水酸基を有する化合物 (b)芳香族アミン系化合物 (c)5−ピラゾロンなどのエノール性ケトン(活性メ
チレン基)を有する化合物 などが使用できるが、前記一般式(1)における環Aと
しては、これらの化合物由来の構造が挙げられる。
【0019】例えば、アニリン、α−ナフチルアミン、
ピラゾール、アミノピラゾール、インドール、テトラヒ
ドロキノリン、チアゾール、フェノール、ナフトール、
ピリジンまたはピリドン等の環構造が好ましく用いら
れ、これらは他に置換基を有していても良い。
【0020】本発明のモノアゾ系化合物における環Aと
しては、例えば下記のものが挙げられる。
【0021】なお、以下において、Phはフェニル基を
示す。
【0022】
【化7】
【0023】
【化8】
【0024】また、前記一般式(1)のR,Rのア
ルキル基としては、メチル基、エチル基、ブチル基、オ
クチル基等の炭素数1〜8の直鎖または分岐のアルキル
基が挙げられ、好ましくはメチル基またはエチル基、特
に好ましくはメチル基である。
【0025】本発明のモノアゾ系化合物としては、例え
ば次のようなものが挙げられる。
【0026】
【化9】
【0027】
【化10】
【0028】また、上記化合物の臭素原子がそれぞれ塩
素原子とされた化合物も例示される。
【0029】このような本発明のモノアゾ系化合物は、
各種の繊維材料およびプラスチックを着色する色材とし
て有用なものである。着色する繊維材料として好ましい
ものは、ポリエステル、アセテート、ポリアミドあるい
はこれらを含むものである。
【0030】本発明のモノアゾ系化合物は、例えば、カ
チオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤など公知の
化合物と共にコロイドミル、ディスパーミルなどの装置
で微分散し、必要に応じて真空乾燥または噴霧乾燥する
ことにより、水分散が可能な染料とすることができる。
【0031】この染料を適量の水に分散させ、必要に応
じて均染剤、pH緩衝剤を加えて染浴を調製し、着色す
る繊維を入れた後、適当な時間加熱することにより繊維
を染色することができる。染色方法としては浸染法、サ
ーモゾール法、捺染法などの公知の各種の方法を用いる
ことができる。
【0032】このような本発明のモノアゾ系化合物は、
1種を単独で染料又は各種の色材料として用いても良
く、2種以上の混合物として用いても良いが、濃色まで
染めることができ、淡色でも色むらがでにくい点から、
2種以上のモノアゾ系化合物の混合組成物として用いる
のが好ましい。
【0033】このような本発明のモノアゾ系化合物は、
前記一般式(2)で示される本発明のアミノベンゾチア
ゾール誘導体に前述の(a)〜(c)のカップリング成
分を反応させることにより合成することができる。
【0034】この場合、アミノベンゾチアゾール誘導体
として、2種以上のアミノベンゾチアゾール誘導体の混
合物を用いることにより、2種以上のモノアゾ系化合物
の混合物を合成することができ好ましい。
【0035】なお、前記一般式(3)で示されるアルキ
ルフェニルチオ尿素誘導体において、RおよびR
アルキル基としては、各々独立に、メチル基、エチル
基、ブチル基、オクチル基などの炭素数1〜8の直鎖ま
たは分岐のアルキル基が挙げられ、好ましくはメチル基
またはエチル基であり、より好ましくはメチル基であ
る。また、RおよびRのうち、いずれか一方がアル
キル基であり、他方が水素原子であるものが好ましい。
前記一般式(3)で示されるアルキルフェニルチオ尿素
誘導体は、m−アルキルアニリン又は3,5−ジアルキ
ルアニリンを原料として、次のような方法で製造するこ
とができる。
【0036】(a) m−アルキルアニリン又は3,5
−ジアルキルアニリンにチオシアン酸塩を反応させる方
【0037】
【化11】
【0038】(b) m−アルキルアニリン又は3,5
−ジアルキルアニリンにフェニルイソチオシアネートを
反応させて生成するベンゾイル−m−アルキルフェニル
チオ尿素又はベンゾイル−3,5−ジアルキルチオ尿素
を加水分解する方法
【0039】
【化12】
【0040】このうち、(b)の方法は収率が高く、工
業的に有利である。
【0041】次に、本発明のアミノベンゾチアゾール誘
導体の製造方法について説明する。
【0042】なお、以下に前記一般式(3)においてR
が水素原子である化合物(以下、単に「m−アルキル
フェニルチオ尿素誘導体」と称す)を原料とする、本発
明のアミノベンゾチアゾール誘導体の製造方法につき説
明するが、本発明は一般式(3)におけるRおよびR
のいずれもアルキル基である化合物を原料とした、本
発明のアミノベンゾチアゾール誘導体の製造を除外する
ものではない。
【0043】m−アルキルフェニルチオ尿素誘導体は、
例えばm−トルイジン(R=メチル)またはm−エチ
ルアニリン(R=エチル)などのm−アルキルアニリ
ンを出発原料として、上記(a),(b)の方法に従っ
て、下記の反応で製造することができ、このうち、特に
(b)の方法が収率の面で有利である。
【0044】
【化13】
【0045】
【化14】
【0046】本発明では、このようにして製造されるm
−アルキルフェニルチオ尿素誘導体を原料として、チア
ゾール環の形成とベンゼン環のハロゲン化とを同一工程
で実施することにより、一般式(2)で示されるアミノ
ベンゾチアゾール誘導体を製造する。即ち、m−アルキ
ルフェニルチオ尿素誘導体に対し、チアゾール環の形成
を促進する酸化剤とハロゲン化剤とを共に反応させるこ
とにより、チアゾール環の形成とハロゲン化が同一工程
で進行させる。この場合、使用する酸化剤とハロゲン化
剤は別々の化合物でも良いが、2つの機能を有する1つ
の化合物であることが好ましい。酸化剤としての機能と
ハロゲン化剤としての機能を兼ね備える化合物として
は、具体的には、塩素(Cl)、臭素(Br)、塩
化スルフリル(SOCl)などが挙げられるが、好
ましくは臭素または塩化スルフリルである。
【0047】以下、このような酸化とハロゲン化との両
機能を兼備する化合物(以下「酸化/ハロゲン化剤」と
称す場合がある。)を用いる製造方法について説明す
る。
【0048】m−アルキルフェニルチオ尿素誘導体と酸
化/ハロゲン化剤とを反応させるには、例えば、m−ア
ルキルフェニルチオ尿素誘導体を溶媒に溶解させて撹拌
しながら、酸化/ハロゲン化剤を添加して反応させる。
【0049】ここで使用される溶媒は、反応に不活性な
ものであればよく、例えば、酢酸、硫酸、プロピオン酸
などの無機酸や有機酸;四塩化炭素、クロロホルム、ジ
クロロエタン酸などの塩素化炭化水素系溶媒;ニトロベ
ンゼンなどが挙げられる。m−アルキルフェニルチオ尿
素誘導体は、このような溶媒に対して、3〜50g/l
程度の濃度に溶解される。
【0050】m−アルキルフェニルチオ尿素誘導体に対
する酸化/ハロゲン化剤の添加量は、モル比で1.5〜
3.5倍とするのが好ましい。この範囲よりも酸化/ハ
ロゲン化剤の添加量が少ないとハロゲン化反応が十分に
進行せず、多いとジハロゲン化物が生成する。ジハロゲ
ン化物から得られるモノアゾ系化合物は着色性に劣るた
め、ジハロゲン化物の生成は好ましくない。
【0051】反応温度は用いる溶媒によっても異なる
が、通常10〜90℃である。また、反応圧力は加圧下
であっても良いが、通常は常圧で行われる。
【0052】反応時間は、反応温度などにより異なる
が、通常1〜10時間、好ましくは1〜6時間である。
急激に反応させて1時間未満で反応を終了しようとする
と、反応液が発熱する場合があり好ましくない。また、
10時間を超えると、得られたアミノベンゾチアゾール
誘導体が分解する場合があり、また分解しない場合であ
っても、反応は通常10時間程度で終了することから、
それより長い反応時間を採用することは経済的ではな
い。
【0053】反応終了後は、反応液を、反応液の1〜2
0倍量程度で、反応温度と同程度の温度の水中に投入し
て放置する。これにより、未反応物や副生成物が析出す
るため、これを濾別し、濾液に炭酸ナトリウム等の塩基
性の化合物を添加して析出した結晶を濾過して目的物を
得る。
【0054】このように、酸化/ハロゲン化剤を用いて
チアゾール環の形成とベンゼン環のハロゲン化とを同一
工程で行う本発明のアミノベンゾチアゾール誘導体の製
造方法によれば、下記のような2−アミノ−6−ハロゲ
ノ−5−アルキルベンゾチアゾールと2−アミノ−6−
ハロゲノ−7−アルキルベンゾチアゾールとのほぼ1:
1の異性体混合物を得ることができる。
【0055】
【化15】
【0056】このような異性体混合物は、再結晶または
カラムクロマトグラフィーなどの方法で精製することに
より、各々の単一の化合物に分離することも可能である
が、これを本発明のモノアゾ系化合物の合成の中間体と
して用いる場合、分散染料やプラスチック着色剤として
使用する場合には、前述の如く、複数種のモノアゾ系化
合物の混合物である方が、染色をより濃色にすることが
できる点で優れてることから、得られた異性体混合物
は、これを分離することなく、モノアゾ系化合物の製造
原料とすることが好ましい。
【0057】
【実施例】以下、実施例により本発明をより具体的に説
明するが、本発明のその要旨を超えない限り、何ら以下
の実施例により限定されるものではない。
【0058】実施例1 [アミノベンゾチアゾール誘導体の合成]Organic Synt
hesis Col. Vol.III p73を参考にm−トルイジンとベン
ゾイルイソチオシアネートとから合成したm−トリルチ
オ尿素10gを酢酸100ml中に溶解させ、攪拌しな
がら、20℃で臭素24gを約30分で滴下した。この
ものを70〜80℃で2時間撹拌した後、80℃の熱水
500l中にそそぎ入れた。このものを一晩放置した
後、結晶を濾別し、濾液に15℃でpH5となるまで炭
酸ナトリウムを加え、得られた結晶を濾過、乾燥して、
2−アミノ−6−ブロモ−5−メチルベンゾチアゾール
と2−アミノ−6−ブロモ−7―メチルベンゾチアゾー
ルのほぼ1:1の混合物11.2gを得た。この化合物
の分子量はマススペクトルで確認した。
【0059】[モノアゾ系化合物の合成]上記で合成し
たアミノベンゾチアゾール誘導体の混合物4.9gを酢
酸42g中に分散させ、冷却しつつ攪拌しながら、75
%リン酸40.76gおよび酢酸6.7gを温度が20
℃を超えないように加えた。このものを0〜5℃に冷却
し、43%ニトロシル硫酸の硫酸水溶液7.1gを5℃
以下で加え、5℃以下でさらに2時間かき混ぜてジアゾ
溶液とした。
【0060】次に、3−N,N−ビスアセトキシエチル
−アセトアニリド9.7gをメタノール100ml中に
加え、尿素2gと酢酸ナトリウム5gを加えた後、5℃
以下に冷却した。このものを攪拌しながら上記のジアゾ
液を5℃で、pH4〜5となるように適宜、酢酸ナトリ
ウム水溶液を加えながら滴下した。
【0061】この反応液をさらに、2時間撹拌した後得
られた結晶を濾過し、メタノール10mlで洗浄、乾燥
し、下記構造式で表される色素(2種類)の混合物9.
1gを得た。この化合物のアセトン溶媒中のλmaxは
510nmであった。また分子量はマススペクトルによ
り下記構造と矛盾しないことを確認した。
【0062】
【化16】
【0063】[モノアゾ系色素の評価]上記のようにし
て得られたモノアゾ系化合物の混合物2gにリグニンス
ルホン酸系分散剤4gと水10mlを加え、pHを7〜
9に調整した。このものをステンレス製ビーカー中で直
径1〜2mmのガラスビーズ10mlと共に入れ、攪拌
棒を用いて回転数1500〜2000rpmで20時間
撹拌した。ガラスビーズを取り除いた後、pH5に調整
した染浴中にポリエステル布と共に適量加え、密閉容器
中で130℃にて1時間加熱し、染色した。
【0064】得られた染色布はほぼ中庸の赤色でJIS
1/1濃度の染色布の耐光堅牢度(JIS L0842 CARBON
ARC)は5〜6級、昇華堅牢度(JIS L 1051 180℃×30s
ec)は4〜5級であった。
【0065】
【発明の効果】以上詳述した通り、本発明のモノアゾ系
化合物及びアミノベンゾチアゾール誘導体によれば、鮮
明性を維持して淡色から濃色まで染色、着色することが
可能で、各種合成分散染料やプラスチック着色材料とし
て有用なモノアゾ系色素が提供される。
【0066】しかして、本発明のアミノベンゾチアゾー
ル誘導体の製造方法によれば、このようなモノアゾ系色
素の合成中間体としてのアミノベンゾチアゾール誘導体
を簡易な工程で製造することができ、しかも、アミノベ
ンゾチアゾール誘導体を異性体混合物として得ることが
できるため、製造された異性体混合物を用いて、モノア
ゾ系化合物の異性体混合物を製造し、これにより、濃色
に染色することができ、淡色でも色むらの問題の少ない
モノアゾ系色素を得ることができる。
フロントページの続き (72)発明者 佐竹 賢一 神奈川県横浜市青葉区鴨志田町1000番地 三菱化学株式会社横浜総合研究所内 Fターム(参考) 4C033 AD13 4C063 AA01 BB09 CC62 DD14 EE10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で示されるモノアゾ系
    化合物。 【化1】 (一般式(1)中、Aは置換基を有していてもよい炭化
    水素環または複素環を表し、Xは塩素原子または臭素原
    子を表し、RおよびRは、各々独立にアルキル基ま
    たは水素原子を表す。ただしRおよびRの内、少な
    くともいずれか一方はアルキル基である。)
  2. 【請求項2】 下記一般式(2)で示されるアミノベン
    ゾチアゾール誘導体。 【化2】 (一般式(2)中、Xは塩素原子または臭素原子を表
    し、RおよびRは、各々独立にアルキル基または水
    素原子を表す。ただしRおよびRの内、少なくとも
    いずれか一方はアルキル基である。)
  3. 【請求項3】 一般式(2)中、RおよびRが、各
    々独立に水素原子またはメチル基であり、少なくとも一
    方がメチル基である、請求項2に記載のアミノベンゾチ
    アゾール誘導体。
  4. 【請求項4】 下記一般式(3)に示すアルキルフェニ
    ルチオ尿素誘導体を原料として、チアゾール環の形成と
    ベンゼン環のハロゲン化を同一工程で実施することを特
    徴とする、請求項2または3に記載のアミノベンゾチア
    ゾール誘導体の製造方法。 【化3】 (一般式(3)中、RおよびRは各々独立にアルキ
    ル基または水素原子を表す。ただしRおよびRのう
    ち、少なくともいずれか一方はアルキル基である。)
  5. 【請求項5】 チアゾール環の形成およびベンゼン環の
    ハロゲン化工程において、試薬として臭素または塩化ス
    ルフリルを使用することを特徴とする、請求項4に記載
    のアミノベンゾチアゾール誘導体の製造方法。
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