JP2006089065A - ボトル缶 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 缶基体11と、缶基体11の内面に形成されて硬化樹脂及びワックスを含む内面塗装膜12とを有し、缶基体11が、閉栓時にキャップ2に設けられたライナー23と当接するカール部19を有し、ワックスの融点が、85℃以上である。また、ワックスが、マイクロクリスタリン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスあるいはフッ素樹脂ワックスによって構成されている。
【選択図】 図1
Description
この発明によれば、融点が85℃以上であるマイクロクリスタリン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスあるいはフッ素樹脂ワックスを添加した内面塗装膜を形成することで、上述と同様にホットパック時における開栓性の低下を回避することができる。
この発明によれば、ホットパック時よりもボトル缶の温度が高い120℃で処理するレトルト殺菌時においても、内面塗装膜に添加されているワックスが溶融しない。これにより、上述と同様に、キャップの開栓性が低下することを回避することができる。
この発明によれば、融点が120℃以上であるポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスあるいはフッ素樹脂ワックスを添加した内面塗装膜を形成することで、上述と同様にレトルト殺菌時における開栓性の低下を回避することができる。
この発明によれば、ワックスの添加量を硬化樹脂に対して0.05重量%以上とすることで、表面のすべりを維持して加工時に缶基体が傷付くことを防止する。また、1.0重量%以下とすることで、加工時において内面塗装膜にクラックが発生することを防止し、エナメル値が適切な値となる。
本実施形態におけるボトル缶1は、図1に示すように、キャップ2が螺着されることで、キャップ付ボトル缶3として用いられるものであって、アルミニウムあるいはアルミニウム合金などからなる缶基体11の内面に内面塗装膜12を形成し、外面に外面塗装膜13を形成したものである。
口金部16は、その下端部に径方向に膨出して形成されたかぶら部17と、このかぶら部17の上方かつ口金部16の軸方向ほぼ中央部に形成された雄ネジ部18と、口金部16の上端縁を径方向外方へ折り曲げて形成されたカール部19とを備えている。なお、このカール部19は、スロット加工されることで潰され、これにより若干のアールを有する突出部が形成される。
ワックスには、融点が125℃であるポリエチレンワックスが用いられており、その添加量がエポキシ/アクリル系樹脂に対して0.05重量%以上1.0重量%以下となっている。
サイズコート膜は、缶基体11と印刷膜との密着性を向上させるために形成された塗装膜である。そして、サイズコート膜の原料は、例えば硬化したエポキシ/フェノール系樹脂または硬化したポリエステル/アミノ系樹脂を溶剤で溶かすことによって構成される。なお、サイズコート膜の原料には、適宜の顔料が添加されてもよい。
インク膜は、缶基体11の外表面を装飾するために形成された塗装膜である。そして、インク膜の原料は、色彩を有するインキによって構成される。
オーバーバーニッシュ膜は、インク膜の保護や、表面のすべりを良好にして加工性を向上させるために形成された塗装膜である。そして、オーバーバーニッシュ膜の原料は、例えば硬化したエポキシ/フェノール系樹脂または硬化したポリエステル/アミノ系樹脂を溶剤で溶かし、これにワックスを添加することによって構成される。
まず、アルミニウム板材を所定の大きさの円形状板に打ち抜いて形成されたアルミニウム円板31に、まずDI加工工程を施すことによってDI缶(有底筒状体)32を形成する。
このDI加工工程は、アルミニウム円板31からカップ33を形成する絞り工程と、カップ33を所定高さの筒状缶体34に形成する再絞り加工及びしごき加工と、筒状缶体34の上端34aを切りそろえてDI缶32とするトリミング加工とを備えている。アルミニウム円板31の板厚とほぼ同じ厚みにカップ33は、再絞り加工及びしごき加工によって所定厚み及び高さの筒状缶体34に加工されるが、その際に、筒状缶体34の上端34aの高さが一様に変形されずに、山谷状に変形される。この山谷状の部分は、通常「耳」と呼ばれ、トリミング加工によって切断される。これにより、DI缶32の上端32aは、一様の高さに形成される。このDI加工工程の後、ウォッシャで洗浄され、耐腐食性向上のためにクロムやジルコニウムなどで化成処理が行われる。
内面塗装処理は、塗料の噴き付けによって行われ、塗料を噴霧しながらDI缶32を缶軸回りに回転させることにより、DI缶32の内面に塗料を塗布する。そして、これを焼付け乾燥させることで、内面塗装膜12が形成される。
また、外面塗装処理は、内面塗装処理と同様に、塗料の噴き付けによって行われ、DI缶32の全周を周回するように塗装される。ここで、DI缶32の全周に良好に塗装されるように、塗装の周回開始部分と塗装の周回終了部分とが重複するように塗装されている。そして、これを焼付け乾燥させることで、外面塗装膜13が形成される。
以上のようにして、DI缶32の内面及び外面にそれぞれ内面及び外面塗装膜12、13を形成した原型缶基体35が形成される。
ここで、ボトル缶1の内部に充填される飲料として、ミルク入りコーヒーやスープなどのようにレトルト殺菌が必要な飲料や、お茶やミネラルウォーターなどのようにホットパックで充填される飲料が挙げられる。
このとき、ワックスの添加量を、エポキシ/アクリル系樹脂に対して0.05重量%以上1.0重量%以下とすることで、内面塗装処理後に行われるネックイン加工やネジ成形加工において缶基体11を傷付けることを防止すると共に、加工時に内面塗装膜12にクラックが発生することを抑制する。
まず、実施例1〜4として、マイクロクリスタリン(融点88℃)、ポリエチレンワックス(融点125℃)、ポリプロピレンワックス(融点135℃)及びフッ素樹脂ワックス(融点300℃以上)をそれぞれ内面塗装膜に添加したボトル缶を製作した。また、比較例1、2として、ワックスに、カルナバワックス(融点80℃)及びラノリンワックス(融点40℃)をそれぞれ内面塗装膜に添加したボトル缶を製作した。
このように製作したボトル缶に対して、それぞれホットパック時、レトルト殺菌時での温度に加熱し、そのときの開栓トルクを測定した。この測定結果を表1に示す。なお、表1において、消費者にとって開栓されやすいものとして、開栓トルクの大きさが200N・m以下である場合を○と表記し、200N・mよりも大きい場合を×と表記している。
例えば、上記実施形態では、缶基体としてアルミニウムまたはアルミニウム合金を用いたが、これらに限らず、スチールなど他の金属を用いてもよい。また、アルミニウム板材から一体的に形成されているが、缶底が別部材によって形成されたツーピース缶であってもよい。
また、内面塗装膜に添加されるワックスとして、ポリエチレンワックスを用いたが、これに限らず、マイクロクリスタリン、ポリプロピレンワックスあるいはフッ素樹脂ワックスを用いてもよい。ここで、ポリプロピレンワックスとフッ素樹脂ワックスとは、共に融点が120℃以上であるため、ホットパックを行うボトル缶のみならずレトルト殺菌を行うボトル缶に適用することができる。
2 キャップ
11 缶基体
12 内面塗装膜
19 カール部
23 ライナー
Claims (5)
- 缶基体と、該缶基体の内面に形成されて硬化樹脂及びワックスを含有する内面塗装膜とを有し、
前記缶基体が、閉栓時にキャップに設けられたライナーと当接するカール部を有するボトル缶であって、
前記ワックスの融点が、85℃以上であることを特徴とするボトル缶。 - 前記ワックスが、マイクロクリスタリン、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスあるいはフッ素樹脂ワックスを含有することを特徴とする請求項1に記載のボトル缶。
- 前記ワックスの融点が、120℃以上であることを特徴とする請求項1に記載のボトル缶。
- 前記ワックスが、ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックスあるいはフッ素樹脂ワックスを含有することを特徴とする請求項3に記載のボトル缶。
- 前記ワックスの添加量が、前記硬化樹脂に対して、0.05重量%以上1.0重量%以下であることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のボトル缶。
Priority Applications (1)
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JP2004274913A JP2006089065A (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | ボトル缶 |
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JP2006273385A (ja) * | 2005-03-30 | 2006-10-12 | Universal Seikan Kk | ボトル缶 |
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2004
- 2004-09-22 JP JP2004274913A patent/JP2006089065A/ja active Pending
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