JP2003205924A - ボトル型缶およびその製造方法 - Google Patents

ボトル型缶およびその製造方法

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JP2003205924A JP2002008998A JP2002008998A JP2003205924A JP 2003205924 A JP2003205924 A JP 2003205924A JP 2002008998 A JP2002008998 A JP 2002008998A JP 2002008998 A JP2002008998 A JP 2002008998A JP 2003205924 A JP2003205924 A JP 2003205924A
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耐二 緒方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キャッピング時の耐座屈性を確保して安定し
たキャッピングと既設のPETボトル用装置の使用とが
可能なボトル型缶及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 金属薄板の両面に樹脂層をラミネートし
た樹脂被覆金属板から、小径の口頸部4と傾斜面又は湾
曲面を備えた肩部3と大径の胴部2とを一体成形した構
成のボトル型缶1において、口頸部4にキャップ22が
螺着されるネジ部7と口頸部4のネジ部7から肩部3に
至る円筒部分の一部を成形加工したサポートリング部1
0とを設け、サポートリング部10を、水平状の肩部側
張り出し部12と、張り出し部12に連続されその板厚
方向の断面形状が張り出し部12の板厚の1.3乃至
2.8倍の曲率半径を有した円弧状に形成され張り出し
部12よりも上方に位置された外周縁13と、外周縁1
3に連続され少なくともその一部が肩部側張り出し部1
2に当接されたネジ部側張り出し部13とから構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属製キャップを
被せて密封するロールオン式のキャップが用いられ、口
部に設けたネジ部の下方にサポートリング部を一体に成
形した金属製のボトル型缶およびその製造方法に関し、
ペットボトルの搬送方式を利用した搬送を可能としたも
のである。
【0002】
【従来の技術】一般に、容器自体の重量が重いガラス瓶
に代わる軽量な各種の飲料容器として、アルミやスチー
ルの金属薄板から絞りしごき加工や深絞り加工(絞り・
再絞り加工)などの適宜の方法によって缶胴と缶底が一
体成形された2ピース缶や、ポリエチレンテレフタレー
ト樹脂によってボトル形状に一体成形されたペットボト
ル(以降、PETボトルと呼称する)が、広く使用され
ている。
【0003】この2ピース缶は、缶胴上端のフランジ部
に巻締め固着されたイージーオープンエンド(簡易開口
部付き端板)の簡易開口部をプルタブ操作により開封す
ることで、また、PETボトルは、ボトルの口頸部に装
着されたピルファープルーフキャップを開封して取り外
すことで、使用者が容器内の飲料を飲用できるようにな
っている。
【0004】このような飲料容器において、口頸部を備
えたPETボトルは、容器から直接飲用する際に飲み易
く、キャップにより再密封できるという利便性がある。
【0005】しかし、PETボトルは、加熱によって変
形しやすので、その取り扱いに注意が必要であり、ま
た、耐気体透過性や遮光性が低いことから、内容物の賞
味期限が短くなるとともに、熱伝導性に内容物を冷蔵庫
で冷却する際の急速冷却性が劣るという問題がある。ま
た、使用済みのPETボトルを、回収して資源としてリ
サイクルされる率が低い状態となっている。
【0006】そこで、耐熱性、耐気体透過性、遮光性、
急速冷却性などの点で優れ、かつ、リサイクル回収率が
高い金属薄板の2ピース缶を、口頸部を備えたボトル形
状に成形し、この口頸部を封止するためにネジキャップ
を用いることよって再栓できる機能を付加することによ
り、利便性を高めるということが従来から検討されてい
る。
【0007】このような金属薄板製のボトル型缶とし
て、金属薄板から小径の口頸部と傾斜面を有する肩部と
大径の胴部とを一体に成形し、この口頸部とは反対側の
缶底の開口部を別体の底蓋を巻締め固着することによっ
て密閉するとともに、口頸部にネジキャップを螺着でき
るようにした構成が、特表平10−509095号公報
に実施例の一例として記載され開示されている。
【0008】また、実開昭61−51314号公報に
は、ボトルの口頸部に、ネジ部がその外周に形成された
プラスチック製の筒状体を外嵌し、筒状体が口頸部に外
嵌されると、両者の接触部分に互いに係合状態となる凹
凸部をそれぞれ設けることにより、口頸部に対して筒状
体が回動不能とされたボトルが記載されている。
【0009】さらに、実開昭60−120920号公報
には、金属容器本体の円筒形状に形成された口頸部の外
周に、ネジ部がその外周に形成された筒状体を回動不能
に嵌着した金属容器が記載され、筒状体の挿入側先端に
ツメ部を設けるとともに、このツメ部に対応して係合さ
れる凹部を金属容器本体に形成し、筒状体を口頸部に嵌
着すると、金属容器本体の凹部に筒状体のツメ部が係合
することにより、筒状体が口頸部に対して回動不能とな
るようにしている。
【0010】また、特開2001−213416号公報
には、口部のねじ部下端から、半径方向に拡大するテー
パー状の肩部上端周囲に、少なくとも一個以上の内側に
滑らかに湾曲する凹部、または少なくとも一個以上の外
側に滑らかに湾曲する凸部が形成されたねじ付金属缶が
記載されている。したがって、この構成によれば、ねじ
付金属缶の口部、特にねじ部下端から肩部上端における
領域の強度の向上を図ることができるとされている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の樹脂
製のPETボトルは、そのキャップ打栓時に胴壁部に座
屈や変形が生じる傾向があるので、ボトルの首部でネジ
部の下方に打栓荷重を支持させるためのサポートリング
部を設けている。すなわち、このサポートリング部をボ
トル支持金型に載せて支持することにより、キャップ打
栓時に、密封に必要な打栓圧ないしは密封トルクを与え
ても、サポートリング部から下方に位置するボトルの胴
壁部が座屈や変形することを防止するようにしている。
【0012】また、上記の実開昭61−51314号公
報および実開昭60−120920号公報の口頸部に固
定される筒状体には、保持リングまたは2重層部(環状
突出部)が一体に形成され、打栓の際に、この保持リン
グまたは2重層部を他部材によって支持することによ
り、軸荷重を受けて、それより下の部分の変形を阻止す
るようにしている。
【0013】しかしながら、これらに記載された構成
は、外周にネジ部が形成された別体の筒状体を口頸部に
回動不能に固定する構成としているので、別部品の筒状
体を製作する設備が必要となり、筒状体をボトル型缶に
取り付ける手間が掛かり、しかも筒状体に設けたツメ部
などの係合部を、ボトル型缶に設けた係合部に係合させ
るために回転位置合わせなどを行なう必要があることか
ら煩雑であり、この作業を自動化させて高速動作させる
には装置構成が複雑化して、コスト高を招く不都合があ
る。
【0014】さらに、特開2001−213416号公
報には、傾斜面を備えた肩部、つまり半径方向に拡大す
るテーパー状の肩部を補強する対象としているので、円
筒形の缶胴部に連続した半球状の肩部が形成されたボト
ル型缶は対象外となっている。
【0015】さらに、特表平10−509095号公報
には、同様な胴壁部の座屈や変形を防止するために、口
頸部に金属スリーブを固着したボトル型缶が記載されて
いるが、この構成においては、別体に製作された円筒状
の金属スリーブを口頸部の外側に嵌め込み、口頸部の先
端を折り曲げたフランジ部によって金属スリーブを肩部
に締め付けることにより、缶体に対して金属スリーブが
回転しないように固着している。
【0016】しかしながら、ボトル型缶に対して金属ス
リーブを相対回転させないようにするためには、上記の
構成に加えて、金属スリーブを缶に接着させる必要があ
ることから、接着剤を塗布し次に硬化させるために乾燥
させる工程や、これらの工程を実現する設備が必要とな
るので、設備が大掛かりとなり設備コストが掛かるため
経済性の点で難点があった。
【0017】本発明は、こうした実情に鑑みなされたも
ので、口頸部の一部を成形加工してサポートリング部と
することにより、キャッピング時の耐座屈性に優れ、安
定したキャッピングが行えるとともに、既設のPETボ
トル用の移送手段や製造ラインが使用可能なボトル型缶
およびその製造方法を提供することを目的とするもので
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の目
的を達成するために、請求項1の発明は、金属薄板の両
面に樹脂層がラミネートされた樹脂被覆金属板から、小
径の口頸部と傾斜面または湾曲面を備えた肩部と大径の
胴部とが一体に成形された構成のボトル型缶において、
前記口頸部にキャップが螺着されるネジ部と、前記口頸
部のネジ部から肩部に至る円筒部分の一部を成形加工し
てなるサポートリング部とが設けられ、前記サポートリ
ング部が、水平状の肩部側張り出し部と、前記肩部側張
り出し部に連続され、その板厚方向の断面形状が肩部側
張り出し部の板厚の1.3ないし2.8倍の曲率半径が
設定された円弧状に形成され、肩部側張り出し部よりも
上方に位置された外周縁と、前記外周縁に連続され少な
くともその一部が肩部側張り出し部に当接されたネジ部
側張り出し部とから構成されていることを特徴とするも
のである。
【0019】請求項1の発明によれば、上記のように口
頸部を成形してサポートリングを設けても、その外周縁
が板厚の1.3ないし2.8倍の曲率半径が設定されて
いるので、この外周縁の内面側を被覆している樹脂被膜
に生じる応力が緩和されて樹脂被膜の損傷が防止され、
樹脂被膜の保護による耐腐食性を充分に確保することが
できる。
【0020】また、外周縁部の曲率半径を板厚の2.8
倍より小さい曲率半径としたことにより、外周縁部の湾
曲部分がサポートリング部の水平部分に占める割合が小
さくなるので、肩部側張り出し部の水平部分の下面を、
搬送時のガイド面や支持面として利用することができ
る。
【0021】さらに、サポートリング部で支持してボト
ル型缶をキャッピングすることができることにより、缶
底から口頸部の開口までの缶全体の高さにバラツキがあ
っても、このバラツキによる影響を被ることなくキャッ
ピングできるので、安定したキャッピングができ、巻き
締め密封性が向上され、ボトル型缶としての製品品質の
向上を図ることができる。
【0022】すなわち、キャッピングの際に、キャッピ
ングを行なうための軸方向に同一の部材の動作量が確保
されても、缶体の缶底部で支持した構成の場合には、缶
全体の高さのバラツキによって、口頸部にキャッピング
用の部材が当接して荷重が加わり始める上下方向の位置
が異なるので、口頸部に加わる荷重が変動することにな
る。しかし、サポートリング部で支持した場合には、こ
のサポートリング部よりも軸方向に下方のサポートリン
グ部から缶底部までの部分の長さが無関係となるので、
缶全体の高さのバラツキによる影響を回避することがで
きる。
【0023】また、サポートリング部を形成する肩部張
り出し部とネジ部側張り出し部とが、実質的に内壁面の
少なくとも一部が互いに接触して当接されていることに
より、サポートリング部の内部に弾力的に作用する隙間
が生じることを阻止できるので、キャッピングの際など
のように、口頸部の開口側から押圧された場合にも、隙
間による偏荷重が生じることが回避され、口頸部におけ
るサポートリング部から上方の部分が不均一に座屈する
ことを防止することができる。
【0024】さらに、口頸部を成形して一体のサポート
リング部を設けたことにより、別体の金属スリーブを設
けた場合のような接着剤によって金属スリーブを固着さ
せる工程や設備が不要となるので、経済性を低下させる
不都合を未然に解消することができる。
【0025】また、請求項2の発明は、請求項1の記載
の構成に加え、前記口頸部の前記サポートリング部が接
続されるカール側円筒部と肩部側円筒部とが実質同径に
形成され、前記肩部張り出し部と肩部側円筒部との接続
部分の板厚方向の断面形状が1.0mm以下の曲率半径
を有した円弧状に形成されていることを特徴とするもの
である。
【0026】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の作用を得られる他に、接続部分が1.0mm以
下の曲率半径を有した円弧状に形成されていることによ
り、外周縁部と同様に、接続部分の湾曲部分が肩部張り
出し部の水平部分に占める割合が小さくなるので、肩部
張り出し部の下面に支持される充分な水平面が確保さ
れ、サポートリング部を搬送時のガイド面や支持面とし
ての利用を図ることが促進されることになる。
【0027】また、肩部側張り出し部のネジ部側張り出
し部に対向された面も、同様に水平で平坦な面部分が増
大されるので、肩部側張り出し部とネジ部側張り出し部
との接触面積を充分に確保した構成とすることができ、
この場合には、上記の耐座屈性を得る効果を促進するこ
とができる。
【0028】さらに、請求項3の発明は、金属薄板の両
面に樹脂層がラミネートされた樹脂被覆金属板の表面上
に潤滑剤を塗布して、打ち抜くことによってカップ状に
成形するカップ成形工程と、前記カップ状に成形された
カップ状の成形物を胴部が小径で薄肉化された有底円筒
状の缶に成形する缶成形工程と、前記有底円筒状の缶の
底部近傍の胴部及び底部を、肩部と未開口の小径円筒部
とに成形する小径円筒部成形工程と、小径円筒部の先端
部を切断して開口させる開口エ程と、開口された前記小
径円筒部の外周面にネジ部を成形するネジ部成形工程
と、前記胴部が薄肉化された有底円筒状の缶の成形工程
と小径円筒部の先端部を切断して開口させる工程との間
に設けられた前記有底円筒状の缶の外面から潤滑剤を除
去する潤滑剤除去工程とを備え、小径の口頸部と傾斜面
または湾曲面を備えた肩部と大径の胴部とを一体に成形
した構成のボトル型缶を製造するボトル型缶の製造方法
において、前記ネジ部成形工程の後に、前記小径円筒部
の所定箇所に、インナーツールとアウターツールとによ
って凸ビード状に外方へ突出されたプレリング部を成形
するプレリング部成形工程と、前記プレリング部を軸方
向に押圧することにより、水平状の肩部側張り出し部
と、前記肩部側張り出し部に連続された肩部側張り出し
部の板厚の1.3ないし2.8倍の曲率半径を有した円
弧状の外周縁と、前記外周縁に連続され少なくともその
一部が肩部側張り出し部に接触されたネジ部側張り出し
部とから構成されたサポートリング部に再成形するサポ
ートリング部成形工程を設けたことを特徴とする方法で
ある。
【0029】請求項3の発明によれば、ボトル型缶を製
造する一連の工程のうち、潤滑剤除去工程の後に、サポ
ートリング部を成形する工程を配置していることによ
り、口頸部にネジ部とサポートリング部を成形しても、
この成形される部分および近傍を被覆している樹脂被膜
に亀裂などが生じることを防止できるので、樹脂被膜に
よる耐腐食性を充分に確保することができる。
【0030】また、請求項4の発明は、請求項3の記載
の構成に加え、前記プレリング部を成形する工程が、少
なくとも2段階以上のスピンロール成形処理によって構
成されていることを特徴とする方法である。
【0031】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
と同様の作用を得られる他に、口頸部に多段階のスピン
ロール成形処理を施すことによってプレリング部を成形
していることにより、各段階での変形量が減少されるの
で、口頸部を無理なく変形することができるとともに、
プレリング部の形状精度や寸法精度を向上することがで
きる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサポートリング部
付きボトル型缶およびその製造方法の実施形態につい
て、図面に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の一
実施形態のボトル型缶の全体構成を示す正面図であり、
図2は、サポートリング部の詳細を示す断面図であり、
図3は、ボトル型缶の製造する各工程の概略を示す工程
図である。
【0033】本例のボトル型缶1は、図1に示すよう
に、大径の円筒状に形成された胴部2から上方に、縦断
面形状が湾曲形状となるドーム状の曲面に形成された肩
部3を介して、キャップを冠着するための小径の円筒状
に形成された口頸部4とを一体に成形した構成とされ、
胴部2の下端の開口部は、底蓋5によって封鎖されてい
る。
【0034】すなわち、このボトル型缶1は、金属薄板
の両面に熱可塑性樹脂層がラミネートされた樹脂被覆金
属板から、小径の口頸部4と湾曲面を有する肩部3と大
径の胴部2とが口頸部4と肩部3と胴部2とが一体に成
形されて製作されている。
【0035】また、この口頸部4には、円筒形状部分の
先端部を外巻きして形成されたカール部6と、カール部
6の近傍を開始端として肩部3側に連続して螺旋状に凹
凸部が形成されたネジ部7と、このネジ部7の終端の近
傍で下方に形成された環状ビード部8とが設けられてい
る。なお、このカール部6は、その断面形状が、略円形
状に形成されるとともに、そのカール部6の内周側にお
ける周縁の径が、口頸部4の内径よりも、僅かに小さく
設定されている。
【0036】さらに、この口頸部4のネジ部7から肩部
3に至る円筒部分に、この口頸部4と一体に成形された
サポートリング部10が設けられ、このサポートリング
部10は、後述するように、一旦、外方に突出した凸ビ
ード状のプレリング11を成形し、さらこの凸ビード状
のプレリング部11を軸方向に押圧することにより形成
されている。
【0037】そして、このサポートリング部10は、図
2に示すように、その断面形状が実質水平状の肩部側張
り出し部12と、肩部側張り出し部12の板厚の1.3
ないし2.8倍の曲率半径を有する外周縁部13と、外
周縁部13から環状凹部を介して口頸部4の円筒部分に
接続されるネジ部側張り出し部14とから構成されてい
るとともに、この肩部側張り出し部12とネジ部側張り
出し部14とが実質的に互いに対向された内壁面の一部
同士で軸方向に接触した構成とされている。
【0038】また、ボトル型缶1は、その胴部2の下端
の開口部が、金属製の底蓋5を巻き締め固着することに
より封鎖され、胴部2の外面には、所望の文字や装飾模
様などからなる印刷デザインが施され、さらに缶外面を
保護するためのトップコート層が形成されている。
【0039】このようなボトル型缶1の製造工程は、図
3に示すように、金属板の両面に熱可塑性樹脂層がラミ
ネートされた樹脂被覆金属板を材料として、まず、カッ
プ成形工程では、樹脂被覆金属板を円板状に打ち抜いた
ブランクが絞り加工されてカップ形状に成形され、次の
缶胴成形工程では、このカップ状成形物に対して、少な
くとも一回以上の再絞り加工(同時に曲げ伸ばし加工を
行ってもよい)としごき加工が行われて、胴部2が小径
で薄肉化された有底円筒状の缶が成形される。
【0040】次に、トップドーム成形工程においては、
有底円筒状の缶の缶底側を口頸部4と肩部3に成形する
ために、先ず、その1工程目で、DI缶の缶底コーナー
部(底部および底部の近傍となる胴部2の部分)を縦断
面が円弧状の肩部3の下部の曲面となるように成形する
とともに、小径の有底円筒部を絞り成形し、2〜3工程
目で、その缶底側に対して絞り加工を複数、行うことに
より有底円筒部の径を口頸部4の径と略同じになるまで
縮径し、4工程目で、そのような絞り加工の繰り返しに
より当初の肩部3下部の曲面に続いて成形された肩部3
の部分を連続した滑らかな曲面に再成形(リフォーム)
した後、5工程目と6工程目で、有底円筒部に2回の口
絞り成形が施され、口頸部4と略同じ径に成形される。
【0041】そして、潤滑剤除去工程では、上記のトッ
プドーム成形工程によって缶底側を未開口の口頸部4と
肩部3に成形した缶は、その少なくとも外面から潤滑剤
が除去され、これに続くトリミング工程では、口頸部4
とは反対側の胴部2の開口端側をトリミングして、缶を
所定の高さに設定する。さらに、印刷・塗装工程では、
口頸部4とは反対側の端部が開放された円筒状の胴部2
の外面に、所望の文字や装飾模様などのデザインが印刷
され、その印刷が施された缶外面を保護するためのクリ
アー塗料などの透明な硬化型塗料がトップコートとして
胴部2の外面に塗布される。なお、この印刷および塗装
工程は、通常のツーピース缶の円筒状の胴部に対する印
刷・塗装と同様の工程とされている。
【0042】そして、印刷および塗装が施された缶胴
は、次の乾燥工程に送られ、印刷インク層やトップコー
ト層が充分に乾燥される。この乾燥工程では、ラミネー
トされている熱可塑性樹脂層を、その結晶融解温度以上
に加熱溶融させてから、8秒以内に160℃まで冷却す
ることで非晶質化させる。その後、ネジ・カール成形工
程では、まず、未開口の口頸部4の先端の閉鎖部をトリ
ミングすることで口頸部4の先端を開口させてから、そ
の開口端部を外巻き(または内巻き)で環状のカール部
6に成形し、さらにその円筒状周壁にキャップ螺合用の
ネジ部7を成形し、ネジ成形部分の下方にキャップクラ
ンプ用の環状ビード部8が成形される。
【0043】そして、ネジ部7と環状ビード部8が成形
された缶胴は、次のサポートリング部成形工程に移送さ
れ、このサポートリング部成形工程では、環状ビード部
8の下方の口頸部4に、ネジ部7の外径よりも直径が大
きい外径を有するサポートリング部10が、複数の張り
出し工程とクランプ工程とを経て成形される。
【0044】すなわち、この張り出し工程は、2段階の
スピンロール成形処理によって構成され、まず、図4
(a)に示すように、環状ビード部8の下方の部分の肩
部3との中間部分に、口頸部4の内に配置されたインナ
ーツール16Aと、口頸部4の外に配置されたアウター
ツール17Aとによって、断面が外方に突出されたくの
字状の環状凸部18が形成され、その後、図4(b)に
示すように、口頸部4の内外にインナーツール16とア
ウターツール17を配置し、それらを相対回転させなが
ら近接・離間させて、断面くの字状の環状凸部18の外
径を拡げながらプレリング11が成形される。
【0045】したがって、このようにプレリング11を
成形する工程が、複数のスピンロール成形処理によって
構成されていることにより、各段階のスピンロール成形
処理が目標とする変形後の形状が変形前の形状と近くな
り、各段階で分担する変形量を減少させることができ
る。このため、口頸部4の変形される部分におけるコイ
ニング(メタル余り)の発生を抑制できるとともに、こ
の変形部分以外の口頸部4の他の部分に余分な影響を与
えることなく、充分な余裕を持たせて変形させることが
できる。これらの結果、口頸部4の変形される部分の内
面を被覆している樹脂フィルム、即ち樹脂被覆の被膜品
質が維持されるとともに、最終的なプレリング11の形
状精度や寸法精度、内面品位の向上を図ることができ
る。
【0046】次に、クランプ工程では、凸ビード状に形
成されたプレリング11における口頸部4の外面から径
方向の外側に突出された部分の中間部分を積層状に再成
形することにより、サポートリング部10が成形されて
いる。
【0047】そして、このような成形の結果、サポート
リング部10の肩部3側に面した張り出し部が実質状水
平とされるとともに、サポートリング部10からの口頸
部4の先端までの高さが、所定の高さとなる。すなわ
ち、このサポートリング部10の張り出し部の下面は、
缶体の軸方向と直交する方向に沿った面とされ、後述す
るように、この張り出し部の下面を、支持部材に設けた
水平面によって支持することにより、ボトル型缶1がそ
の上方の箇所で支持され、しかも缶体の軸線が垂直方向
に沿ったボトル型缶1を直立させた姿勢で保持できるの
で、安定して保持できるとともに、支持部材を移動する
ことにより、ボトル型缶1をその姿勢のまま移動できる
ようにしている。
【0048】なお、このプレリング11をサポートリン
グ部10に再成形する手段としては、図4(c)に示す
ように、プレリング11を、後述する上割型20A,2
0Bと下割型21A,21Bとで挟み込みクランプする
成形方法の他に、内面側ロールと外面側ロールとでスピ
ニング成形する別の成形方法などの公知の手段を、適
宜、採用することができる。
【0049】また、本例において、このサポートリング
部10が、再び図2に示すように、サポートリング部1
0外周縁部13にそのサポートリング部10の断面形状
が、実質水平状の肩部側張り出し部12と、肩部側張り
出し部12の板厚の1.3ないし2.8倍の曲率半径を
有する外周縁部13と、外周縁部13から環状凹部を介
して円筒部に接続されるネジ部側張り出し部14とから
構成するようにしているとともに、実質的に肩部側張り
出し部12とネジ部側張り出し部14との互いに対向さ
れた内壁面の少なくとも一部が当接するようにしてい
る。
【0050】したがって、外周縁部13の曲率半径Rを
上記の範囲に設定することにより、被膜フィルムによる
耐腐食性を充分に確保するとともに、サポートリング部
10の支持される面を充分に確保されるようにしてい
る。
【0051】すなわち、この外周縁部13の外周面曲率
半径Rが板厚の1.3倍未満の場合には、被膜フィルム
に亀裂が発生しやすくなるので、被膜フィルムによる耐
腐食性が充分に得られなくなる。
【0052】これは、まず口頸部4にサポートリング部
10を成形するために、口頸部4の所定箇所の内周面に
は、まずコイニング加工のインナーツールが接触され、
インナーツールによって口頸部4の所定箇所を径方向の
内方から外方に押圧するので、その箇所の内面を保護し
ている被膜フィルムにも直接外力が加わり、材料として
の強度が部分的に弱まることになる。そして、サポート
リング部10に成形され、外周縁部13の曲率半径Rが
板厚の1.3倍未満となった場合には、その箇所の内面
形状が急激に曲げられた曲面形状となるので、この内面
に沿った被膜フィルムには、大きな応力が生じることに
なる。これらの結果、板厚の1.3倍未満の曲率半径R
を有した外周縁部13の内周面を被覆した被膜フィルム
に破断が生じやすくなるので、被膜フィルムによる耐腐
食性が充分に得られなくなる不都合が生じてしまう。
【0053】他方、その曲率半径Rが板厚の2.8倍よ
り大きい曲率半径の場合には、外周縁部13の湾曲部分
がサポートリング部10の水平部分に占める割合が大き
くなることから、その肩部側張り出し部12の水平面の
面積や径方向の外方に突出された突出長さが充分に確保
できなくなる。このため、サポートリング部10の径方
向の外方に突出された下面を、搬送時のガイド面や支持
面として利用できなくなる不都合が生じてしまう。
【0054】そこで、外周縁部13の径方向の断面形状
を円弧状に形成し、その曲率半径Rを肩部側張り出し部
12の板厚の1.3ないし2.8倍となるように形成し
たことにより、上記の不都合を未然に回避するようにし
ている。
【0055】すなわち、上記のようにサポートリング部
10の外周縁部13が板厚の1.3より大きな曲率半径
Rを有するように形成したことにより、この外周縁部1
3の内面に貼着されている被膜フィルムに生じる応力が
緩和されるので、被膜フィルムの損傷が防止され、被膜
フィルムの保護による耐腐食性を充分に確保することが
できる。また、外周縁部13の曲率半径Rを板厚の2.
8倍より小さい曲率半径としたことにより、外周縁部1
3の湾曲部分がサポートリング部10の水平部分に占め
る割合が小さくなるので、サポートリング部10の水平
部分の下面を、搬送時のガイド面や支持面として利用す
ることができる。
【0056】さらに、これに加えて、サポートリング部
10の外周縁部13が、その板厚方向の断面形状が円弧
状に形成されるとともに、肩部側張り出し部12から下
方に突出することなく、肩部側張り出し部12よりも上
方に位置されて、肩部側張り出し部12に連続した構成
とされているので、サポートリング部10に形成された
支持面として妨害物のない平坦なリング面が確保され、
この面を用いて安定した支持を行なうことができる。
【0057】また、サポートリング部10を形成する肩
部張り出し部とネジ部側張り出し部14とが、実質的に
内壁面の少なくとも一部が互いに接触して当接されてい
ることにより、口頸部4におけるサポートリング部10
から上方の部分が不均一に座屈することを防止するよう
にしている。
【0058】すなわち、このサポートリング部10を構
成する肩部側張り出し部12とネジ部側張り出し部14
との互いに対向された内壁面の少なくとも一部を当接さ
せることにより、後工程でキャッピングされるなどの口
頸部4の開口端から下方の軸方向に荷重が加わった場合
にも、ボトル型缶1の意図しない変形を防止する耐座屈
性を充分に確保できるようにしている。
【0059】これは、まずサポートリング部10の内部
に隙間が形成されていると、口頸部4の上から押圧され
ることに対して、サポートリング部10が弾力的に作用
することになるとともに、その上方に螺旋状に形成され
たネジ部があるので、偏荷重がかかりやすく、つまり口
頸部4からサポートリング部10までの間で荷重の分布
状態が片寄ることなり、これらの結果、荷重が集中され
た口頸部4の周方向の一部、特に、カール部下方のネジ
部の始端部分が座屈してしまう傾向がある。
【0060】また、例えば、サポートリング部10にお
ける内周側で周方向の全周に渡って、ネジ部側張り出し
部14と肩部側張り出し部12とが当接されずに両者間
に間隙が生じていると、この隙間が狭まったり広がった
りすることによって、軸方向の荷重がネジ部側張り出し
部14から肩部側張り出し部12に、その周方向の全周
に渡って均一に伝わらなくなる。さらに、ネジ部側張り
出し部14の上方には螺旋状に形成されたネジ部が設け
られ、このネジ部は、口頸部4の内周面側からみると溝
部が螺旋状に形成され、つまり口頸部4の内周面におい
て、その上下方向の長手方向に対して斜めに横切るよう
に溝部が形成されているとみなせるので、軸方向の荷重
が口頸部4の開口端から下方に向けて直線状に伝わりに
くくなる。
【0061】そこで、サポートリング部10を構成する
肩部側張り出し部12とネジ部側張り出し部14とを実
質的に、その対向した内壁面同士の少なくとも一部を接
触させることにより、サポートリング部10の内部に弾
力的に作用する隙間が生じることを防止して、上記の不
都合を解消するようにしている。
【0062】また、口頸部4のサポートリング部10が
接続されるカール側円筒部と肩部側円筒部とが実質的に
同径に形成され、肩部張り出し部12と肩部側円筒部と
の接続部分の板厚方向の断面形状が1.0mm以下の曲
率半径rを有した円弧状に形成されている。
【0063】したがって、接続部分が1.0mm以下の
曲率半径rを有した円弧状に形成されていることによ
り、外周縁部と同様に、肩部張り出し部12の水平部分
に占める接続部分の割合が小さくなるので、肩部張り出
し部12の下面に支持面として用いる充分な水平面が確
保され、サポートリング部10を搬送時のガイド面や支
持面として利用を図ることが促進されることになる。
【0064】また、肩部側張り出し部12のネジ部側張
り出し部14に対向された面も、同様に水平で平坦な面
部分が増大されるので、肩部側張り出し部12とネジ部
側張り出し部14との接触面積を充分に確保した構成と
することができ、この場合には、上記の耐座屈性を得る
効果を促進することができる。また、このように肩部側
張り出し部12とネジ部側張り出し部14とが接触され
た一体化度が高まることにより、口頸部4から外方に突
出されたサポートリング部10としての強度が増強さ
れ、サポートリング部10自体が変形することなく受け
られる荷重限界が大きくなるので、サポートリング部1
0の利用性の向上を図ることが可能となる。
【0065】次ぎに、このように口頸部4にサポートリ
ング部10が成形された缶胴は、再び図3に示すよう
に、ネック・フランジ成形工程に移送され、このネック
・フランジ成形工程では、口頸部4とは反対側に胴部2
の下端となる開口部に対して、ネックイン加工とフラン
ジ加工を順次施した後、図示されていない底蓋巻締め工
程に移送され、この底蓋巻締め工程では、シーマー(缶
蓋巻締機)によって、金属板材からなる別部材の底蓋5
を胴部2の下端開口部に形成されたフランジ部に二重巻
き締め法を用いて、一体的に固着されて、図1に示した
ボトル型缶1の製造が完了する。
【0066】そして、このボトル型缶1は、PETボト
ルの移送手段および充填ラインを使用して、口頸部4の
開口からボトル型缶1内に所定の内容物が充填され、キ
ャッピング工程に移送される。
【0067】このキャッピング工程では、図5に示すよ
うに、缶ボトル型缶1の口頸部4に金属板製キャップ2
2が装着されて、ボトル型缶1が密封される。
【0068】すなわち、キャップ22を装着するキャッ
ピング装置23は、トッププレッシャー24と、ネジ形
成ロール25と、下端絞りロール26と、支持部材27
とから構成されている。
【0069】そして、このキャッピング装置23を用い
たキャッピング工程では、移送されたボトル型缶1の口
頸部4に、タンパーエビデンス機構を備えたアルミニウ
ム合金製のキャップ22が載置され、キャッピング装置
23の直下に移送される。次に、トッププレッシャー2
4が下降してキャップ22の天板部を所定のトッププレ
ッシャー圧で押さえるとともに、ボトル型缶1の口頸部
4に成形されたサポートリング部10を、支持部材27
が支持する。
【0070】そして、ネジ形成ロール25がキャップ2
2のスカート部の上側に位置したキャップ22に形成す
るネジ部の開始端に配置されるともに、下端絞りロール
26がキャップ22の最下端部に配置され、それぞれキ
ャップ中心方向へ押圧が開始される。
【0071】すなわち、徐々にネジ形成ロール25を回
転・下降させながら、キャッピング装置自体23をキャ
ップ22を中心として回動させることにより、キャップ
22スカート部に、内方に位置するネジ部7に対応した
ネジ部が形成される。この際、下端絞りロール26が、
キャップ22最下端部を絞り込み、ボトル型缶1のネジ
部7の下方にある環状ビード部8の下側面に沿わせるこ
とによって、キャップ22のゆるみが防止され、開栓確
認を可能とするブリッジが形成される。
【0072】そして、ネジ形成ロール25および下端絞
りロール26をキャップ22から離して収納位置に待避
させ、さらにトッププレッシャー24がキャップ22の
上面から離して収納位置に待避されて、ボトル型缶1の
キャッピングが終了する。
【0073】そして、このように封栓されたボトル型缶
1に充填される飲料がPHの高い低酸性飲料の場合に
は、飲料をボトル型缶1に充填した後で加熱殺菌するレ
トルト殺菌法が用いられ、例えば、125℃に加熱して
この温度を30分の間だけ維持するレトルト処理が行わ
れて、最終的に商品となり出荷される。
【0074】ここで、本発明で使用できる樹脂被覆金属
板について説明すると、樹脂被覆される金属板として
は、特に制限するものではなく、アルミニウム合金板
や、各種の金属メッキや化成処理などの表面処理を施し
た極薄錫メッキ鋼板、ニッケルメッキ鋼板、電解クロム
酸処理鋼板、亜鉛メッキ鋼板等の表面処理鋼板を用いる
ことができる。その表面処理としては、熱可塑性ポリエ
ステル樹脂フィルムとの密着性を確保する目的で、金属
板に表面処理を施したものを使用することが望ましい。
【0075】例えば、通常の絞りしごき缶の成形加工後
の表面処理として使用されている、リン酸クロム酸処理
や、リン酸ジルコニウム処理が適用されるが、特に、缶
壁部の板厚減少度が大きい高加工度の場合は、リン酸ま
たはリン酸ジルコニウムと有機樹脂との有機無機複合型
化成処理が有効である。具体的には、例えば、厚みが
0.24mmから0.38mmのアルミニウム合金板であっ
て、日本工業規格(JIS)に規定する3004系、3
104系アルミ合金に、クロムを1〜40mg/m
付着させたリン酸クロメート処理、もしくはジルコニウ
ムを4〜17mg/m、付着させたリン酸ジルコニウ
ム処理等の化成処理を施したものが使用される。
【0076】また、本発明における鋼板は、例えば、厚
みが0.15mmから0.25mmの表面処理鋼板であ
って、鋼板の両面に、片面の付着量として20〜200
0mg/mのニッケルメッキ層、その上層に片面付着
C量として1mg/m〜100mg/mの有機樹脂
を主体とする化成処理皮膜層を有するものが使用され
る。なおニッケルメッキおよび化成処理前の鋼板は特に
限定されるものではなく、製缶用鋼板として通常、使用
されているものが適用される。
【0077】上記の金属板に被覆される樹脂フィルムと
しては、耐熱性が良く、缶の用途に適した特性を有する
熱可塑性ポリエステル樹脂フィルムを用いるが、ポリエ
ステル樹脂としては、例えばポリエチレンテレフタレー
ト(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PB
T)、ポリエチレンイソフタレート(PEI)のような
ホモポリマーや、例えばポリエチレンテレフタレートと
ポリエチレンイソフタレートとの共重合樹脂であるコー
ポリマーや、こうしたホモポリマー同士のブレンド、ホ
モポリマーやコーポリマーなどのブレンド、コーポリマ
ー同士のブレンド樹脂等が挙げられる。樹脂フィルムの
金属板への積層は、熱融着法、ドライラミネーション
法、押出コート法等により行われ、被覆樹脂との接着性
が乏しい場合は、例えばウレタン系接着剤、エポキシ系
接着剤、酸オレフィン系接着剤、コーポリアミド系接着
剤、コーポリエステル系接着剤を介在させることができ
る。
【0078】さらに、本発明で使用する熱可塑性ポリエ
ステル樹脂の融点は、コーポリマーの程度、ブレンドす
る樹脂の選定とそのブレンド比となどで適宜に選定でき
るが、例えば、融点(Tm)が200℃〜260℃の樹
脂フィルムが適用される。また、本発明の樹脂被覆金属
板は、ラミネート後、熱接着した熱可塑性樹脂フィルム
の融点以上に加熱溶融させた後、ガラス転移点以下に急
冷して非晶質化されるようにしているが、熱可塑性樹脂
被膜層の上層側に二軸配向結晶が残っている樹脂被覆金
属板を使用しても良い。
【0079】さらに、金属板に対する熱可塑性樹脂のラ
ミネートの仕方としては、予めフィルム成形した熱可塑
性樹脂フィルムに熱硬化型接着剤層を塗布しておき、そ
の接着剤を介して金属板にフィルムを熱接着する場合
と、予め熱硬化型接着剤を金属板に施しておき、Tダイ
から溶融した熱可塑性樹脂を予熱した金属板上に押出し
て熱接着する場合とがあり、熱可塑性樹脂フィルムある
いは金属板に接着剤を塗布する手段としては、グラビア
塗装、ダイコード塗装、ロールコート塗装などの適宜の
公知技術が適用できる。
【0080】この金属板と熱可塑性樹脂を接着させるた
めの接着剤としては、熱硬化型接着剤が用いられ、この
熱硬化型接着剤は、ポリエステルポリウレタン系接着剤
が主剤とされているものであって、例えば、ポリエステ
ルポリウレタン樹脂100重量部に対し、イソシアネー
ト硬化剤を2〜6重量部とリン酸系硬化触媒を0.05
〜2重量部配合したポリエステルウレタン系接着剤を主
剤としている。この主剤となる接着剤は、金属板および
熱硬化性樹脂との密着性が良好であり、かつ加工性が良
好であって、しかも加工後の凝集力を有するものでなけ
ればならない。
【0081】なお、上記の硬化剤が6重量部を超えると
加工性、加工後の凝集力が低下する一方、2重量部未満
では密着性が低下するので、何れの場合も成形の途中で
被覆樹脂の剥離が生じるおそれがある。そこで、樹脂1
00重量部に対して、イソシアネート硬化剤を2〜6重
量部の範囲内で添加することにより、これらの不具合を
未然に解消することが好ましい。
【0082】また、上記の熱硬化型接着剤に、白色顔料
である酸化チタン粉末を添加した場合には、熱硬化型接
着剤を乾燥皮膜重量として、60〜150mg/dm
の範囲で塗布することが必要である。
【0083】すなわち、塗布量が60mg/dm未満
では、金属下地を隠蔽する能力が不充分であり、この接
着剤層が印刷インキ層による発色や鮮明性を確保させる
ための下地となることができない。他方、塗布量が15
0mg/dmを超えると、接着剤自体の密着性、加工
性、加工後の凝集力を低下させるので、その後の缶の成
形の途中で、被膜フィルムの剥離を生じるおそれがあ
る。
【0084】さらに、上記のように酸化チタン粉末が添
加された熱硬化型接着剤に関しては、主剤となる熱硬化
型接着剤が、熱硬化によって発色しないものが好まし
く、また添加する酸化チタンについては、ルチル型二酸
化チタンが隠蔽性にの点で好ましい。また、缶外面に施
される印刷デザインによっては、白色顔料である酸化チ
タン粉末の他、更に、白以外の着色用の顔料やトナーな
どを数%程度、接着剤に添加することが好ましい。
【0085】上記のような熱硬化型接着剤を介して両面
に熱可塑性樹脂層がラミネートされた樹脂被覆金属板に
対して、更に、両面で熱可塑性樹脂層の上から、ノルマ
ルブチルステアレート、流動パラフィン、ペトロレイタ
ム、ポリエチレンワックス、食用油、水添食用油、パー
ム油、合成パラフィン、セバシン酸ジオクチルなどの一
種類または二種類以上を潤滑剤として塗布しておき、こ
の潤滑剤が塗布された樹脂被覆金属板を材料として、既
に説明した図3に示した製造工程によって、本実施形態
のボトル型缶1を製造することになる。
【0086】そのような樹脂被覆金属板から一体成形さ
れる本実施形態のボトル型缶1の製造工程において、印
刷・塗装工程では、円筒状で薄肉に形成された胴部2の
外面に対して、先ず、文字や装飾模様などの所望のデザ
インが印刷されている。
【0087】この印刷・塗装工程では、例えば、熱硬化
性のウレタン系樹脂をバインダーとする印刷インキなど
のような従来から缶の印刷に使用されている印刷インキ
が使用され、その印刷方法としては、ドライオフセット
印刷法が好ましい。
【0088】また、印刷インキ層を保護しかつ缶体の表
面に光沢を付与するために、印刷インキ層の上には、さ
らに透明な硬化型塗料(クリアー塗料)が塗布されてい
る。このクリアー塗料は、従来から使用されている熱硬
化型塗料、電子線硬化型塗料、紫外線硬化型塗料などが
使用され、ボトル型缶を移送する際の滑り性をより向上
させるために、このクリアー塗料にシリコンやワックス
などの滑剤を添加してもよい。
【0089】そして、印刷・塗装工程に続く乾燥工程で
は、印刷による印刷インキ層やクリアー塗料によるトッ
プコート層を熱風により充分に乾燥させてから、接着剤
層を介して缶体の金属面にラミネートされている熱可塑
性樹脂層を、その結晶融解温度以上に加熱して溶融して
から、さらに、40℃以下、好ましくは30℃以下の冷
風を吹きつけるなどによって、8秒以内に160℃まで
冷却することで、過酷な加工を施すネジ・カール成形工
程に入る前に、それまでの加工によって結晶化された熱
可塑性樹脂層を再度、非晶質化させている。
【0090】このように熱可塑性樹脂層を非晶質化させ
ているのは、以下の理由からである。まず、材料となる
樹脂被覆金属板の熱可塑性樹脂層を最初から非晶質化し
ておいても、その後の成形(カップ成形、缶胴成形、ト
ップドーム成形)によって熱可塑性樹脂層が引き伸ばさ
れることにより、これらの成形が終了したときには、熱
可塑性樹脂層は結晶化している。そして、その後に続く
ネジ・カール成形工程では、これらの成形よりも過酷な
加工が施されることになっている。そこで、ネジ・カー
ル成形工程が行なわれる前に、再度、熱可塑性樹脂層を
非晶質化させることにより、熱可塑性樹脂層と金属板と
の密着力を向上させて、ネジ・カール成形工程の過酷な
加工が施されても、熱可塑性樹脂層が金属板に追従でき
るようにするとともに、サポートリング成形の際の熱可
塑性樹脂層と金属板との密着加工性を向上させて、同様
に熱可塑性樹脂層が金属板に追従できるようにしてい
る。
【0091】さらに、本実施形態のボトル型缶1の製造
方法によれば、トップドーム成形の後、潤滑剤を除去す
るオーブンの加熱を利用して、缶を熱可塑性樹脂の融点
以上に加熱してから、トリミング工程に入る前に、熱可
塑性樹脂の非晶質化を行っていることにより、トリミン
グ工程で缶の口頸部4と反対側の胴部2の開口端部を切
断してエッジを切り揃える際に、切断部で熱可塑性樹脂
層のフィルムヘアが発生するのを防ぐことができる。ま
た同様に、乾燥工程で印刷インキ層やトップコート層を
乾燥硬化させてから、ネジ・カール成形工程に入る前
に、熱可塑性樹脂層の非晶質化を行っていることから、
ネジ・カール成形工程の最初に口頸部4の上端を切断し
て開口する際に、切断部で熱可塑性樹脂層のフィルムヘ
アが発生するのを防ぐことができる。しかも、乾燥工程
での缶体の加熱を利用して効率的に非晶質化を行うこと
ができ、更に、その後の製缶工程に加熱の工程がないこ
とから、非晶質化した後で再び加熱することにより熱可
塑性樹脂層の一部に微結晶化が進むようなこともない。
【0092】次に、図4(b)に示されたボトル型缶1
の口頸部4に成形された環状凸部18をプレリング11
に成形するために使用されるプレリング成形装置29の
一実施形態について以下に説明する。図6は、上記の環
状凸部18をプレリング11に成形するプレリング成形
装置29の概略構成を示す正面図である。なお、口頸部
4に環状凸部18を成形するために用いられる環状凸部
の成形装置は、その口頸部4の内部に配置されるインナ
ーツール16Aおよび、口頸部4の外方に配置されるア
ウターツール17Aの構成が、このプレリング成形装置
29のインナーツール16およびアウターツール17の
構成と異なるのみで、プレリング成形装置29と実質的
に同一の構成・動作であることから、説明を省略するこ
とにする。
【0093】このプレリング成形装置29は、口頸部4
の内部に配置されるインナーツール16と、口頸部4の
外方に配置されるアウターツール17とを、それぞれ、
その中心軸が互いに平行に配置されたマンドレル30と
軸部材31とに固定し、これらの部材を回転駆動が可能
かつ軸長手方向および互いに接近・離れる方向に移動が
可能とした構成とされている。
【0094】すなわち、インナーツール16は、ボトル
型缶1に用いられている金属よりも硬質の耐摩耗性が優
れた素材を用いて、所定の厚みが確保された円盤状に形
成され、その外周縁部13の軸方向の断面形状が所定の
曲率半径の円弧状に形成されている。また、このインナ
ーツール16は、ボトル型缶1の外形状と相似で縮小さ
れた外形状のマンドレル30の小径部30aに、マンド
レル30の軸中心を同心として固定され、このマンドレ
ル30は、その長軸を回転中心として回転駆動され、か
つ、任意方向に移動可能に支持機構(図示せず)によっ
て保持されている。
【0095】また、アウターツール17は、インナーツ
ール16と同様に硬質の耐摩耗性が優れた素材を用い
て、所定の厚みがそれぞれ確保された円盤状に形成され
た2つの押圧部を、互いに平行に所定の間隔距離を設け
て、軸部材31の中心を同心として固定されている。ま
た、この軸部材31は、その軸中心を回転中心として回
転駆動され、かつ、任意方向に移動可能に支持機構(図
示せず)によって保持されている。
【0096】したがって、上流の工程から移送されたボ
トル型缶1が、保持装置(図示せず)によって回転可能
に保持されて、プレリング成形装置29にセットされる
と、その胴部2の開口を経由して、ボトル型缶1内にマ
ンドレル30が挿入され、口頸部4の内部に、インナー
ツール16が所定に位置決めされて配置されるととも
に、このインナーツール16に対応して、口頸部4の外
方にアウターツール17が配置される。そして、インナ
ーツール16を口頸部4の内周の所定箇所に接触させ、
かつ、保持装置によってボトル型缶1の胴部2が保持さ
れた状態で、インナーツール16が図6に示すように時
計方向に回転駆動されて、ボトル型缶1が回転駆動され
る。そして、この状態で、アウターツール17がインナ
ーツール16に接近する径方向に移動され、アウターツ
ール17の2つの外縁部とインナーツール16の外縁部
とによって、図4(b)に示すように、ボトル型缶1の
口頸部4の所定箇所が、その半径方向に挟み付けられ、
両者間16,17の距離を調整することによって、口頸
部4の所定箇所が、徐々にインナーツール16の外形状
に沿って径方向の外方に引き伸ばされて、コイニング加
工され、口頸部4にプレリング11が成形される。この
ようにプレリング11が成形されると、両ツール16,
17が離されて、インナーツール16が設けられたマン
ドレル30がボトル型缶1から引き出されて待機位置に
移動されるとともに、アウターツール17が待機位置に
移動され、図示しない保持手段によって、プレリング1
1が成形されたボトル型缶1がプレリング成形装置29
から排出され、次工程に送るために移送手段(図示せ
ず)に引き渡される。
【0097】次に、ボトル型缶1の口頸部4に成形され
たプレリング11をサポートリング部10に成形するた
めに使用される本発明のサポートリング成形装置33の
一実施形態について以下に説明する。図7(a)は、上
記のプレリング11をサポートリング部10に成形する
サポートリング成形装置33の概略構成を示す縦断面図
であり、図7(b)は、プレリング11が形成されたボ
トル型缶1がサポートリング成形装置33にセットされ
た状態を示す縦断面図であり、図7(c)は、サポート
リング成形装置33によって、ボトル型缶1の口頸部4
にサポートリング部10が成形された状態を示す縦断面
図である。
【0098】このサポートリング成形装置33は、2分
割構造とされ図中の左右方向に分離可能に設けられプレ
リング11の下面を支持する一対の支持部材34A,3
4Bと、この支持部材34A,34Bと同様に2分割さ
れ図中の左右方向に支持部材34A,34Bと連動して
分離可能に設けられプレリング11の所定範囲を上方か
ら押圧する上割型20A,20Bを備えた一対の押圧部
材35A,35Bとから構成され、これらの各部材34
A,34B,35A,35Bは図示を省略した駆動機構
によって保持されるとともに、図中の左右方向に分離
し、および結合されるように駆動されている。
【0099】これらの支持部材34A,34Bは、両支
持部材34A,34Bが接合された場合に、プレリング
11の下面に接触される上面が平坦で水平となるように
設けられた下割型部と、この下割型部を安定して保持す
る枠部材とから構成されている。
【0100】また、この下割型21A,21Bには、水
平方向に対向された下割型21A,21Bの端部から、
平面視で、その内径が口頸部4の外径と同一に確保され
た半円状の内周面が形成されている。
【0101】さらに、下割型21A,21Bの上面部の
内周面の周囲には、少なくとも、サポートリング部10
の板厚の2倍の高さが設定された段差部40が設けられ
ている。したがって、後述するように、サポートリング
成形装置33にボトル型缶1がセットされ、押圧部材3
5A,35Bが下方に駆動されてプレリング11を押圧
してサポートリングに変形させた場合には、押圧部材3
5A,35Bの下面が保持部の上面に当接されるので、
押圧部材35A,35Bのそれ以上の移動が阻止され、
押圧部材35A,35Bの上割型20A,20Bによっ
て、成形されたサポートリング部10に余分な押圧力が
加わらないようにしている。
【0102】この押圧部材35A,35Bは、その外周
形状が、支持部材34A,34Bの下割型21A,21
Bの内周形状と同一に形成された上割型20A,20B
を備え、この上割型20A,20Bの下端には、所定幅
を有した円弧形状の押圧面が形成されている。
【0103】次に、サポートリング成形装置33の動作
を説明する。すなわち、図7(a)に示すように、保持
手段(図示せず)によって、ボトル型缶1が直立した姿
勢でサポートリング成形装置33の成形位置に停止され
ると、その左右から上記の支持部材34A,34Bおよ
び押圧部材35A,35Bが成形位置に移動され、図7
(b)に示すように、支持部材34A,34Bによって
プレリング11の下面が支持されるとともに、保持手段
から離れて首吊り状態にボトル型缶1がサポートリング
成形装置33にセットされる。そして、図7(c)に示
すように、押圧部材35A,35Bが下方に駆動され、
この押圧部材35A,35Bの上割型20A,20Bに
よって、プレリング11の上面の所定範囲が上方から押
圧されて、サポートリング部10が成形される。最後
に、支持部材34A,34Bおよび押圧部材35A,3
5Bが成形位置から待機位置に移動され、保持手段によ
って、サポートリングが成形されたボトル型缶1がサポ
ートリング成形装置33から排出され、次工程に送るた
めに移送手段(図示せず)に引き渡される。
【0104】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、その断面形状が実質水平状の肩部側張り出し部と、
この肩部側張り出し部に連続する肩部側張り出し部の板
厚の1.3ないし2.8倍の曲率半径を有する外周縁部
と、ネジ部側張り出し部とから構成されたサポートリン
グ部を一体に形成したことにより、この外周縁部の内面
に貼着されている被膜フィルムに生じる応力が緩和され
るので、被膜フィルムの損傷が防止され、被膜フィルム
の保護による耐腐食性を充分に確保することができる。
【0105】また、外周縁部の曲率半径を板厚の2.8
倍より小さい曲率半径としたことにより、外周縁部の湾
曲部分がサポートリング部の水平部分に占める割合が小
さくなるので、サポートリング部の水平部分の下面を、
搬送時のガイド面や支持面として利用することができ
る。
【0106】すなわち、このようにPETボトルと同様
なボトル形状に形成されたボトル型缶の口頸部にサポー
トリング部を一体に形成したことにより、既設のPET
ボトルの製造ラインをボトル型缶でそのまま利用するこ
とができる。つまり、ボトル型缶の口頸部に一体に成形
されたサポートリング部で、PETボトルと同様に支持
して搬送することができ、製造ラインに沿って設置され
たPETボトル用の搬送手段を用いて搬送し、PETボ
トル用の製造ラインを用いることが可能となる。
【0107】したがって、このようにボトル型缶の口頸
部にサポートリング部を設けたことにより、このサポー
トリングを用いて、ボトル型缶を従来のPETボトルの
搬送手段を用いて移送することができるので、従来のP
ETボトルによる飲料充填ラインの設備をそのまま使用
して、ボトル型缶への飲料の充填を行うことができ、搬
送装置を同一化したり、製造設備を共用化したりするこ
とができ、必要な設備の投資コストを節約することがで
きる。すなわち、例えば、サポートリングを用いた移送
手段や、缶への飲料充填ラインを、PETボトルとボト
ル型缶とで共用することができ、設置スペースや設備コ
ストを大幅に削減することが可能となる。
【0108】また、キャッピング時に缶体に軸方向に加
わる荷重をサポートリング部、あるいはサポートリング
部と缶底部の両方で支持できることにより、缶胴に作用
する座屈荷重を軽減あるいは皆無とすることが可能とな
る。このため、キャッピングに耐えさせるために缶胴を
強化する必要がなくなり、缶胴の薄肉化が可能となる。
【0109】すなわち、例えば、金属製のキャップを巻
き締める際には、一般に口頸部にキャップを被せ、キャ
ップの側面部分にボトル型缶の口頸部に成形したネジ部
を転造し、さらにキャップ天面部のコーナー部(サイド
シール部)を絞り込む巻き締め作業が行われ、この作業
は、ロールオンキャッピングと呼ばれているている。
【0110】本実施形態においては、サポートリング部
で支持してキャッピングすることができることから、缶
底から口頸部の開口までの缶全体の高さにバラツキがあ
っても、このバラツキによる影響を被ることなくキャッ
ピングできるので、安定したキャッピングができ、巻き
締め密封性が向上され、ボトル型缶としての製品品質の
向上を図ることができる。
【0111】すなわち、キャッピングの際に、キャッピ
ングを行なうための軸方向に同一の部材の動作量が確保
されても、缶体の缶底部で支持した構成の場合には、缶
全体の高さのバラツキによって、口頸部にキャッピング
用の部材が当接して荷重が加わり始める上下方向の位置
が異なるので、口頸部に加わる荷重が変動することにな
る。しかし、サポートリング部で支持した場合には、こ
のサポートリング部よりも軸方向に下方のサポートリン
グ部から缶底部までの部分の長さが無関係となるので、
缶全体の高さのバラツキによる影響を回避することがで
きる。
【0112】また、サポートリング部を形成する肩部張
り出し部とネジ部側張り出し部とが、実質的に内壁面の
少なくとも一部が互いに接触して当接されていることに
より、サポートリング部の内部に弾力的に作用する隙間
を生じることが阻止されるので、キャッピングの際など
のように、口頸部の開口側から押圧された場合にも、隙
間による偏荷重が生じることが回避され、口頸部におけ
るサポートリング部から上方の部分が不均一に座屈する
ことを防止することができ、製品の品質を向上すること
ができる。
【0113】さらに、ボトル型缶を製造する一連の工程
のうち、潤滑剤除去工程の後に、サポートリング部を成
形する工程を配置していることにより、口頸部にネジ部
とサポートリング部を成形しても、この成形される部分
および近傍の被覆フィルムに亀裂などが生じることを防
止できるので、被覆フィルムによる耐腐食性が充分に確
保され、ボトル型缶としての製品品質を向上することが
できる。
【0114】また、ボトル型缶の口頸部にサポートリン
グ部を成形する際には、プレリング部を成形し、一旦成
形されたプレリング部からサポートリング部に再成形し
ていることに加えて、このプレリング部の成形が口頸部
に多段階のスピンロール成形処理によって行なっている
ことにより、各段階での必要な変形量が減少され、変形
される部分以外の口頸部の他の部分に余分な影響を与え
ることなく、充分な余裕を持って変形できるとともに、
各段階毎に専用の成形具が用いられるので、プレリング
部の形状精度や寸法精度を向上することができる。この
結果、このようにして成形されたプレリング部から再成
形されるサポートリング部の形状精度や寸法精度も同様
に向上され、ボトル型缶としての製品品質を向上するこ
とができる。
【0115】ここで、実施形態の構成とこの発明の構成
との対応関係を説明すれば、ボトル型缶1がこの発明の
ボトル型缶に相当し、胴部2がこの発明の胴部に相当
し、肩部3がこの発明の肩部に相当し、口頸部4がこの
発明の口頸部に相当し、ネジ部7がこの発明のネジ部に
相当し、サポートリング部10がこの発明のサポートリ
ング部に相当し、プレリング11がこの発明のプレリン
グに相当し、肩部側張り出し部12がこの発明の肩部側
張り出し部に相当し、外周縁部13がこの発明の外周縁
部に相当し、ネジ部側張り出し部14がこの発明のネジ
部側張り出し部に相当し、インナーツール16,16A
がこの発明のインナーツールに相当し、アウターツール
17,17Aがこの発明のアウターツールに相当し、環
状凸部18がこの発明の環状凸部に相当し、金属製キャ
ップ22がこの発明のキャップに相当し、曲率半径Rが
この発明の外周縁の曲率半径に相当し、曲率半径rがこ
の発明の肩部張り出し部と肩部側円筒部との接続部分の
曲率半径に相当する。
【0116】以上、本発明のボトル型缶の一実施形態に
ついて説明したが、本発明は、上記のような実施形態に
限られるものではなく、例えば、缶体への印刷・塗装に
ついては、缶体の胴部外面に印刷と塗装とを順次施して
から乾燥するような方法に限らず、予め印刷インキ層や
トップコート層が形成された印刷済みの樹脂フィルムを
缶体の胴部に熱貼着するような方法により実施すること
が可能であり、また、胴部だけを印刷領域とするものに
限らず、口頸部や肩部を成形する前の有底筒状の缶の段
階でその胴部に印刷・塗装を施すことで、成形後の缶の
肩部の一部までを印刷領域とすることも可能である。
【0117】さらに、ボトル型缶の形状についても、上
記の実施形態に示した側面シームレスタイプのボトル型
に限らず、樹脂被覆金属板から絞り・しごき加工などに
より缶胴と缶底が一体成形され、缶胴の開口端側を縮径
して口頸部を形成し、更にその口頸部にネジ部を形成し
たモノメタルタイプのボトル型缶などのようなその他の
形状のボトル型缶であっても良いなど、適宜設計の変更
が可能なものであることは言うまでもない。
【0118】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、口頸部を成形
してサポートリングを設けても、その外周縁が板厚の
1.3ないし2.8倍の曲率半径に設定したことによ
り、この外周縁の内面に貼着されている被膜フィルムに
生じる応力が緩和されて被膜フィルムの損傷が防止さ
れ、被膜フィルムの保護による耐腐食性を充分に確保す
ることができるとともに、サポートリング部の水平部分
に占める外周縁部の割合が小さくなるので、肩部側張り
出し部の水平部分の下面を、搬送時のガイド面や支持面
として利用することができ、サポートリングを用いた移
送手段として従来から使用されているペットボトル用の
装置を、大きな改造を加えることなく転用することがで
き、さらには、缶に飲料を充填する工程のラインを、P
ETボトルとボトル型缶とで共用することができ、設置
スペースや設備コストを大幅に削減することが可能とな
る。
【0119】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
と同様の効果を得られる他に、肩部張り出し部の下面に
支持される充分な水平面が確保されることになるので、
サポートリング部を搬送時のガイド面や支持面として安
定して利用することができるとともに肩部側張り出し部
のネジ部側張り出し部に対向した面も、同様に水平で平
坦な面部分が増大されるので、肩部側張り出し部とネジ
部側張り出し部との接触面積を充分に確保した構成とす
ることができ、この場合には、上記の耐座屈性を得る効
果を促進することができる。
【0120】請求項3の発明によれば、ボトル型缶を製
造する一連の工程のうち、潤滑剤除去工程の後に、サポ
ートリング部を成形する工程を配置していることによ
り、口頸部にネジ部とサポートリング部を成形しても、
この成形される部分および近傍の被覆フィルムに亀裂な
どが生じることを防止できるので、被覆フィルムによる
耐腐食性を充分に確保することができ、ボトル型缶とし
ての製品品質を向上することができる。
【0121】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
と同様の効果を得られる他に、口頸部に多段階のスピン
ロール成形処理を施すことによってプレリング部を成形
していることにより、各段階での変形量が減少されるの
で、口頸部を無理なく変形することができるとともに、
プレリング部の形状精度や寸法精度を向上することがで
き、このプレリング部から成形されるサポートリング部
の形状精度や寸法精度の向上が図れ、ボトル型缶として
の製品品質を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態であり、ボトル型缶を示
す右半分が断面とされた一部破断正面図である。
【図2】 本実施形態のボトル型缶を説明し、ボトル型
缶の口頸部付近を拡大して示す部分拡大断面図である。
【図3】 本例のボトル型缶の製造プロセスの概略を示
す工程図である。
【図4】 本例のサポートリング部の成形工程の一例を
示し、(a)は、プレリングを成形する第1の工程を示
す断面図であり、(b)は、プレリングを成形する第2
の工程を示す断面図であり、(c)は、プレリングから
サポートリング部を成形する工程を示す断面図である。
【図5】 本例のボトル型缶に用いるキャッピング装置
の概略構成を示す正面図である。
【図6】 本例のボトル型缶に用いる図4(b)に示す
工程に用いられるプレリング成形装置の概略構成を示す
正面図である。
【図7】 本例のボトル型缶に用いるサポートリング成
形装置の概略構成を説明し、(a)は、サポートリング
成形装置の概略構成を示す縦断面図であり、(b)は、
プレリングが形成されたボトル型缶がサポートリング成
形装置にセットされた状態を示す縦断面図であり、図5
(c)は、サポートリング成形装置によって、ボトル型
缶の口頸部にサポートリング部が成形された状態を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1…ボトル型缶、 2…缶胴、 3…肩部、 4…口頸
部、 5…底蓋、 7…ネジ部、 10…サポートリン
グ部、 11…プレリング、 12…肩部側張り出し
部、 13…外周縁部、 14…ネジ部側張り出し部、
16,16A…インナーツール、 17,17A…ア
ウターツール、 22…金属製キャップ、20A,20
B…上割型、 21A,21B…下割型。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 清明 神奈川県相模原市西橋本5−5−1 大和 製罐株式会社技術開発センター内 Fターム(参考) 3E033 AA02 BA09 DA03 DB01 DD01 FA01 GA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属薄板の両面に樹脂層がラミネートさ
    れた樹脂被覆金属板から、小径の口頸部と傾斜面または
    湾曲面を備えた肩部と大径の胴部とが一体に成形された
    構成のボトル型缶において、 前記口頸部に、キャップが螺着されるネジ部と、前記口
    頸部のネジ部から肩部に至る円筒部分の一部を成形加工
    してなるサポートリング部とが設けられ、 前記サポートリング部が、水平状の肩部側張り出し部
    と、前記肩部側張り出し部に連続され、その板厚方向の
    断面形状が肩部側張り出し部の板厚の1.3ないし2.
    8倍の曲率半径が設定された円弧状に形成され、肩部側
    張り出し部よりも上方に位置された外周縁と、前記外周
    縁に連続され少なくともその一部が肩部側張り出し部に
    当接されたネジ部側張り出し部とから構成されているこ
    とを特徴とするボトル型缶。
  2. 【請求項2】 前記口頸部の前記サポートリング部が接
    続されるカール側円筒部と肩部側円筒部とが実質同径に
    形成され、 前記肩部張り出し部と肩部側円筒部との接続部分の板厚
    方向の断面形状が1.0mm以下の曲率半径を有した円
    弧状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の
    ボトル型缶。
  3. 【請求項3】 金属薄板の両面に樹脂層がラミネートさ
    れた樹脂被覆金属板の表面上に潤滑剤を塗布して、打ち
    抜くことによってカップ状に成形するカップ成形工程
    と、前記カップ状に成形されたカップ状の成形物を胴部
    が小径で薄肉化された有底円筒状の缶に成形する缶成形
    工程と、前記有底円筒状の缶の底部近傍の胴部及び底部
    を、肩部と未開口の小径円筒部とに成形する小径円筒部
    成形工程と、小径円筒部の先端部を切断して開口させる
    開口エ程と、開口された前記小径円筒部の外周面にネジ
    部を成形するネジ部成形工程と、前記胴部が薄肉化され
    た有底円筒状の缶の成形工程と小径円筒部の先端部を切
    断して開口させる工程との間に設けられた前記有底円筒
    状の缶の外面から潤滑剤を除去する潤滑剤除去工程とを
    備え、小径の口頸部と傾斜面または湾曲面を備えた肩部
    と大径の胴部とを一体に成形した構成のボトル型缶を製
    造するボトル型缶の製造方法において、 前記ネジ部成形工程の後に、前記小径円筒部の所定箇所
    に、インナーツールとアウターツールとによって凸ビー
    ド状に外方へ突出されたプレリング部を成形するプレリ
    ング部成形工程と、前記プレリング部を軸方向に押圧す
    ることにより、水平状の肩部側張り出し部と、前記肩部
    側張り出し部に連続された肩部側張り出し部の板厚の
    1.3ないし2.8倍の曲率半径を有した円弧状の外周
    縁と、前記外周縁に連続され少なくともその一部が肩部
    側張り出し部に接触されたネジ部側張り出し部とから構
    成されたサポートリング部に再成形するサポートリング
    部成形工程を設けたことを特徴とするボトル型缶の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記プレリング部を成形する工程が、少
    なくとも2段階以上のスピンロール成形処理によって構
    成されていることを特徴とする請求項3記載のボトル型
    缶の製造方法。
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