JP2006085764A - ディスクドライブ装置、シーク方法 - Google Patents

ディスクドライブ装置、シーク方法 Download PDF

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Abstract

【課題】センサ等を用いないで正確なBCAシークを実現する。
【解決手段】
BCAに対するシークの際に、プルイン信号を用いてBCAに到達したか否かの判別を行うことで、例えばBCA到達判別のための位置センサが不要であり、またステッピングモータのステップ数のカウント等に頼らないシークを実現する。これにより構成の簡易化、コストダウン、さらには必要なディスクのチャッキング精度やメカの機械精度を緩和し、設計上及び製造上の容易性を得る。また、BCA到達判別に応じて移送手段を停止させた後は、対物レンズを変位させながらプルイン信号等に基づく判別結果(判別信号)を監視し、対物レンズ位置を最適な位置に制御することで、ピックアップ手段を、確実にBCAでの情報読出ができる状態とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、BCA(バーストカッティングエリア:Burst Cutting Area)を有するディスクに対応するディスクドライブ装置、及びディスクドライブ装置におけるBCAに対するシーク方法に関するものである。
特開平10−228713号公報
デジタルデータを記録・再生するための技術として、例えば、CD(Compact Disk),MD(Mini-Disk),DVD(Digital Versatile Disk)などの、光ディスク(光磁気ディスクを含む)を記録メディアに用いたデータ記録技術がある。
光ディスクには、例えばCD、CD−ROM、DVD−ROMなどとして知られているように再生専用タイプのものと、MD、MO、CD−R、CD−RW、DVD−R、DVD−RW、DVD+RW、DVD−RAMなどで知られているようにユーザーデータが記録可能なタイプがある。記録可能タイプのものは、光磁気記録方式、相変化記録方式、色素膜変化記録方式などが利用されることで、データが記録可能とされる。色素膜変化記録方式はライトワンス記録方式とも呼ばれ、一度だけデータ記録が可能で書換不能であるため、データ保存用途などに好適とされる。一方、光磁気記録方式や相変化記録方式は、データの書換が可能であり音楽、映像、ゲーム、アプリケーションプログラム等の各種コンテンツデータの記録を始めとして各種用途に利用される。
更に近年、ブルーレイディスク(Blu-Ray Disc)と呼ばれる高密度光ディスクが開発され、著しい大容量化が図られている。
これらの光ディスクの中には、ディスク上の所定位置、例えば最内周側にBCA(バーストカッティングエリア)が設けられるものがある。
BCAは、例えばディスクIDなどの情報を、記録層を焼き切る記録方式で記録したものである。そして記録マークを放射状に並べるように形成していくことで、バーコード状の記録データを形成している領域であり、これにより、ディスクドライブ装置はノントラッキング状態でBCAの情報の読出を行うことができるようにされる。
このBCAに対するデータ読出及びBCAに対するシークのための技術が、上記特許文献1に記載されている。
従来のディスクドライブ装置(ディスク記録又は再生装置)において、装填されたディスクのBCAの情報を読み取るためにピックアップをBCAに移動させる際には、ピックアップをディスク半径方向に移送するスレッド機構(スライダ機構)の位置センサを利用して、ピックアップがBCAに達したか否かを判別することが行われていた。
また或いは、スレッド機構がステッピングモータ駆動の場合、そのステップ精度を利用していた。即ちBCAに到達するまでの距離に相当するステップ回数をカウントしながら、BCAシークを行っていた。
さらに或いは、スレッド機構がラックピニオンギアとDCモータを用いた構成の場合は、該モータの回転検出エンコーダカウント数を頼りに、BCAシークを行っていた。
ところがこれらの方式は、いずれもセンサやモータのステップ精度、或いはディスクのチャッキング位置の精度などの機械的精度に頼ることとなるため、ディスクドライブ装置の設計における制限条件の一つになっており、コストアップにつながっている場合もあった。さらには、必ずしも精度良くBCAシークが実行できないということもあった。
また、複数のフォーマットのディスク(例えばBCAの半径位置が異なる複数種別のディスク)に対応するディスクドライブ装置の場合、それぞれのディスクに応じてBCA位置への到達を判別できるように複数の位置センサが必要になる場合もあり、コスト的、或いは構造上の負担となる。
これらのことから、シーク中にセンサ等を必要とせずにBCA位置を検知できるようにし、かつBCAへの適切なシークが行われるようにすることが求められている。
なお、上記特許文献1には、ピックアップを一旦ディスクの基準位置に移動させてからBCAデータ読出位置に移動させる技術が記載されているが、この場合、明示はされていないが、BCAデータ読出位置までのシークは、上記の、ステッピングモータのステップ数や回転検出エンコーダカウント数を頼りに行っていると考えられるため、上記の問題が解決されているわけではない。
そこで本発明では、BCAに対するシーク中に、センサやモータステップ数等に頼らずに、BCAとしてのエリアに達したことを検知できるようにするとともに、確実にBCAへのシークを完了できるようにすることを目的とする。
本発明のディスクドライブ装置は、所定位置にバーストカッティングエリアが形成されたディスク記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置において、上記ディスク記録媒体に対しての記録又は再生のためにレーザ光を照射し、また上記ディスク記録媒体からの反射光を検出するピックアップ手段と、上記ピックアップ手段を上記ディスク記録媒体の半径方向に移送する移送手段と、上記ピックアップ手段で検出された反射光の和信号低域成分としてのプルイン信号を入力し、該プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値を用いて、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置にあるか否かを示す判別信号を生成する判別手段と、上記移送手段により上記ピックアップ手段を上記バーストカッティングエリアに向けて移送を開始させるとともに、該移送中に上記判別信号を監視し、上記判別信号に基づいて、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させるシーク制御手段とを備える。
また上記シーク制御手段は、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させた後、上記ピックアップ手段のレーザ出力端である対物レンズ位置を複数位置に変位させながら上記判別信号を監視し、各対物レンズ位置での上記判別信号に基づいて、上記対物レンズを最適位置に制御する。
また上記判別手段は、上記プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値について、移動平均値を求め、該移動平均値を閾値と比較することで、上記判別信号を生成する。
また本発明のディスクドライブ装置は、同じく所定位置にバーストカッティングエリアが形成されたディスク記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置として、上記ディスク記録媒体に対しての記録又は再生のためにレーザ光を照射し、また上記ディスク記録媒体からの反射光を検出するピックアップ手段と、上記ピックアップ手段を上記ディスク記録媒体の半径方向に移送する移送手段と、上記ピックアップ手段で検出された反射光から得られる信号を入力し、該信号を用いて、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置にあるか否かを示す判別信号を生成する判別手段と、上記移送手段により上記ピックアップ手段を上記バーストカッティングエリアに向けて移送を開始させるとともに、移送開始後、所定時間を経過してから上記判別信号の監視を行い、上記判別信号に基づいて、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させるシーク制御手段とを備えるようにする。
また上記シーク制御手段は、上記移送手段により上記ピックアップ手段を上記ディスク記録媒体上の所定位置を目的とする前移送を実行させた後、上記バーストカッティングエリアに向けての移送を開始させる。
さらに上記シーク制御手段は、上記移送手段による上記バーストカッティングエリアに向けての上記ピックアップ手段の移送を終了させた後、上記ピックアップ手段のレーザ出力端である対物レンズ位置を複数位置に変位させながら上記判別信号を監視し、各対物レンズ位置での上記判別信号に基づいて、上記対物レンズを最適位置に制御する。
上記判別手段は、上記ピックアップ手段で検出された反射光の和信号低域成分としてのプルイン信号を入力し、該プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値を用いて、上記判別信号を生成する。より具体的には、上記判別手段は、上記プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値について、移動平均値を求め、該移動平均値を閾値と比較することで、上記判別信号を生成する。
本発明のシーク方法は、所定位置にバーストカッティングエリアが形成されたディスク記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置における、上記バーストカッティングエリアへのシーク方法として、上記ディスク記録媒体に対しての記録又は再生のためにレーザ光を照射し、また上記ディスク記録媒体からの反射光を検出するピックアップ手段の、上記バーストカッティングエリアに向けての移送を開始させる移送開始ステップと、上記ピックアップ手段で検出された反射光の和信号低域成分としてのプルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値を用いて、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置にあるか否かを判別する判別ステップと、上記判別ステップにより、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置に達したことが検知されることに応じて、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させる移送終了ステップとを備える。
さらに、上記移送終了ステップで上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させた後、上記ピックアップ手段のレーザ出力端である対物レンズ位置を複数位置に変位させながら上記判別ステップの判別結果を監視し、各対物レンズ位置での上記判別結果に基づいて、上記対物レンズを最適位置に制御するレンズ位置制御ステップを備える。
また本発明のシーク方法は、同じく所定位置にバーストカッティングエリアが形成されたディスク記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置における、上記バーストカッティングエリアへのシーク方法として、上記ディスク記録媒体に対しての記録又は再生のためにレーザ光を照射し、また上記ディスク記録媒体からの反射光を検出するピックアップ手段の、上記バーストカッティングエリアに向けての移送を開始させる移送開始ステップと、上記ピックアップ手段で検出された反射光から得られる信号を用いて、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置にあるか否かを判別する判別ステップと、上記移送開始ステップによる移送を開始させた後、所定時間、上記判別ステップの判別結果の検知を待機する待機ステップと、上記待機ステップとしての所定時間経過後において、上記判別ステップにより、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置に達したことが検知されることに応じて、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させる移送終了ステップとを備える。
またこの場合、上記移送開始ステップに先立って、上記移送手段により上記ピックアップ手段を上記ディスク記録媒体上の所定位置に移送させる前移送ステップを、さらに備えるようにする。
即ち本発明は、BCAシークに際して、ピックアップ手段で検出される反射光から得られるプルイン信号を用いて、シーク中にピックアップ手段がBCAに到達することを検出できるようにする。プルイン信号は、BCAにおいては、BCAのパターンに応じた特徴的なレベル変動を生じることから、そのレベル変動を監視することでBCA位置に達したことの検出が可能となる。
また本発明は、BCAシークに際して、ピックアップ手段で検出される反射光から得られる信号を用いて、シーク中にピックアップ手段がBCAに到達することを検出するが、BCAに対するシーク開始後、所定期間は、BCAに達したか否かの検出を行わないようにする。シーク終了は、プルイン信号等を利用したBCA判別に応じたタイミングとされるが、所定期間、BCAに達したか否かの検出を行わないことで、所定時間を経過するまではシークのための移送が終了されないものとされる。
本発明によれば、以下の効果が得られる。
BCAに対するシークの際に、プルイン信号を用いてBCAに到達したか否かの判別を行うことで、例えばBCA到達判別のための位置センサが不要であり、またステッピングモータのステップ数のカウント等に頼らないシークを実現できる。これにより構成の簡易化、コストダウン、さらには必要なディスクのチャッキング精度、メカの機械精度が緩和され、設計上及び製造上の容易性が得られる。
また、BCA到達判別に応じて移送手段を停止させた後は、対物レンズを変位させながらプルイン信号等に基づく判別結果(判別信号)を監視し、対物レンズ位置を最適な位置に制御することで、ピックアップ手段を、確実にBCAでの情報読出ができる状態とすることができ、機械的負荷のばらつきや衝撃、振動、さらにはディスクの偏心などに対してもBCAシークの信頼性を高めることができる。
また、プルイン信号等を用いたBCA到達判別は短時間で実行できるため、例えば実際にBCAリードをトライして、エラーの場合にシークを再試行するようなシステムに比べ、BCA読出の全体にかかる時間を短縮できる。これは、ディスクドライブ装置のスタートアップ時間短縮に直結する。
またBCA到達判別のための判別信号は、プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値について移動平均値を求め、該移動平均値を閾値と比較することで、容易に、且つ誤検出の少ない精度の良い信号として生成できる。
またBCAに対するシークの際に、プルイン信号等の反射光から得られる信号を用いてBCAに到達したか否かの判別を行うが、BCAに対してピックアップ手段の移送を開始させた後、所定時間、BCA到達判別の検知を行わないで待機し、所定時間以降、BCA到達判別に応じて移送手段によるシークを終了させることで、上記所定期間を経過するまではシークが終了されない。これによって、BCAとしてのエリアの端部でシークが終了されることがなるべく発生しないようにされる。換言すれば、なるべくBCA内の略中央付近でシークを終了させることができる。これにより、偏心や衝撃等の状況があっても、BCAリードを確実に実行できる状態とすることができる。
またこのような動作を行う場合、BCAへの移送開始に先立って、ピックアップ手段をディスク記録媒体上の所定位置に移送させる前移送を行うことで、上記動作、つまりなるべくBCAの中央付近にシークさせる動作をより正確に実現できる。即ちBCAシークの開始位置が固定されることで、上記一定時間を或る程度正確に設定できるためである。
さらには、一定時間、BCA到達判別を行わないことや、BCAデータに先立ってディスク上の所定位置に移送させることは、プルイン信号等によるBCA到達判別において例えばユーザーデータ等の記録状況に起因する誤検出を生じさせないものともなり、BCAシークの精度を高めることにつながる。
以下、本発明の実施の形態を次の順序で説明する。
1.ディスクのエリア構造。
2.ディスクドライブ装置の構成。
3.BCAシークのための構成。
4.第1のBCAシーク動作例。
5.第2のBCAシーク動作例。
1.ディスクのエリア構造。

まず、実施の形態のディスクドライブ装置が記録又は再生を行うディスク1のエリア構造を図1で説明する。
図1は、ディスク全体のレイアウト(エリア構造)を示す。
ディスク上の領域としては、内周側からリードインゾーン、データゾーン、リードアウトゾーンが配される。
リードインゾーンは、その最内周側がBCA(Burst Cutting Area)とされる。このBCAは、ディスク記録媒体固有のユニークIDなどの管理情報を、記録層を焼き切る記録方式で記録したものである。つまり記録マークを放射状に並べるように形成していくことで、バーコード状の記録データを形成している。そしてこのBCAは、ノントラッキング領域とされ、トラッキングサーボをかけない、いわゆるノントラッキング状態でデータ読出が行われる領域である。
BCAより外周側はトラッキング領域としたが、このトラッキング領域は、全てグルーブもしくはピット列による記録トラックが形成され、通常にトラッキングサーボをかけた状態でデータの再生又は記録を行う領域とされている。
再生専用ディスクの場合は、このトラッキング領域においてエンボスピット列としてのスパイラル状のトラックが最外周まで連続して形成される。
また記録再生ディスク(ライトワンスディスクや書換可能ディスク)の場合は、トラッキング領域において、スパイラル状に連続したウォブリンググルーブとして記録トラックが形成され、その記録トラックに対して色素変化ピットマークや相変化ピットマークとしてのデータ記録再生が行われる。またウォブリンググルーブよってディスク上の物理的なアドレス情報(ADIP:Address in Pregroove)が記録される。
トラッキング領域の最内周、つまりBCAの外周側は管理情報領域とされる。この管理情報領域には、ディスクの物理的な管理情報や、ディスクに記録されるユーザーデータを管理する管理情報が記録されるエリアが設けられたり、欠陥管理情報が記録されるエリアが設けられる。またレーザパワーの調整のための試し書きエリアなども設けられる。
この管理情報領域とBCAがリードインゾーンとなり、通常、ディスクドライブ装置はディスク1が装填された際には、このリードインゾーンの情報を読み込むことが必要とされる。
データゾーンは、実際にユーザーデータが記録される領域である。例えば書換可能ディスクの場合、このデータゾーンに相変化マークによりユーザーデータが記録される。
ディスク最外周はリードアウトゾーンとされる。このリードアウトゾーンは、全てダミーデータが記録される場合もあるし、リードインゾーンと同様に欠陥管理情報等が記録されることもある。また、シークの際、オーバーランしてもよいようにバッファエリアとしてつかわれる。
2.ディスクドライブ装置の構成。

次に、上記のようなBCAを有するディスク1に対応して記録/再生を行うことのできる本実施の形態のディスクドライブ装置を説明する。図2はディスクドライブ装置の構成を示す。ここでは、例えばディスク1をブルーレイディスクフォーマットのディスクであるとして、それに対応するディスクドライブ装置構成を述べる。
ディスク1は、図示しないターンテーブルに積載され、記録/再生動作時においてスピンドルモータ52によって一定線速度(CLV)で回転駆動される。
データ記録時には光学ピックアップ51によってトラックにユーザーデータがフェイズチェンジマークとして記録され、再生時には光学ピックアップによって記録されたマークの読出が行われる。
また、光学ピックアップ51によってディスク1上のグルーブトラックのウォブリングとして埋め込まれたADIP情報の読み出しがおこなわれる。
なお、ディスク1上の管理情報領域には、再生専用の管理情報として例えばディスクの物理情報等がエンボスピット又はウォブリンググルーブによって記録されるが、これらの情報の読出もピックアップ51により行われる。
またBCAに記録された情報も光学ピックアップ51によって読み出される。
ピックアップ51内には、レーザ光源となるレーザダイオードや、反射光を検出するためのフォトディテクタ、レーザ光の出力端となる対物レンズ、レーザ光を対物レンズを介してディスク記録面に照射し、またその反射光をフォトディテクタに導く光学系が形成される。レーザダイオードは、例えば波長405nmのいわゆる青色レーザを出力する。また光学系によるNAは0.85である。
ピックアップ51内において対物レンズは二軸機構によってトラッキング方向及びフォーカス方向に移動可能に保持されている。
またピックアップ51全体はスレッド機構53によりディスク半径方向に移動可能とされている。
またピックアップ51におけるレーザダイオードはレーザドライバ63からのドライブ信号(ドライブ電流)によってレーザ発光駆動される。
ディスク1からの反射光情報はフォトディテクタによって検出され、受光光量に応じた電気信号とされてマトリクス回路54に供給される。
マトリクス回路54には、フォトディテクタとしての複数の受光素子からの出力電流に対応して電流電圧変換回路、マトリクス演算/増幅回路等を備え、マトリクス演算処理により必要な信号を生成する。
例えば再生データに相当する高周波信号(RF信号)、サーボ制御のためのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEなどを生成する。
さらに、グルーブのウォブリングに係る信号、即ちウォブリングを検出する信号としてプッシュプル信号P/Pを生成する。
また反射光の和信号の低域成分としてのプルイン信号PIも生成する。
マトリクス回路54から出力されるRF信号(再生データ信号)はデータ信号処理回路55へ、フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、プルイン信号PIは光学ブロックサーボ回路61へ、プッシュプル信号P/Pはウォブル信号処理回路65へ、それぞれ供給される。
データ信号処理回路55は、RF信号に対して2値化処理、PLLによる再生クロック生成処理等を行い、例えばフェイズチェンジマークとして読み出されたデータを再生して、データ復調回路56に供給する。
データ復調回路56は、再生時におけるデコード処理として、再生クロックに基づいてランレングスリミテッドコードの復調処理を行う。復調処理されたデータはECCエンコーダ/デコーダ57に供給される。
ECCエンコーダ/デコーダ57は、記録時にエラー訂正コードを付加するECCエンコード処理と、再生時にエラー訂正を行うECCデコード処理を行う。
再生時には、データ復調回路56で復調されたデータを内部メモリに取り込んで、エラー検出/訂正処理及びデインターリーブ等の処理を行い、再生データを得る。
ECCエンコーダ/デコーダ57で再生データにまでデコードされたデータは、システムコントローラ60の指示に基づいて読み出され、再生データとして外部の回路系もしくは外部機器に出力される。
グルーブのウォブリングに係る信号としてマトリクス回路54から出力されるプッシュプル信号P/Pは、ウォブル信号処理回路65においてデジタル化されたウォブルデータとされる。またPLL処理によりプッシュプル信号に同期したクロックが生成される。
ウォブルデータはADIP復調回路66でMSK復調、STW復調され、ADIPアドレスを構成するデータストリームに復調されてアドレスデコーダ59に供給される。
アドレスデコーダ59は、供給されるデータについてのデコードを行い、アドレス値を得て、システムコントローラ60に供給する。
記録時においてディスクドライブ装置に供給されてくる記録データは、ECCエンコーダ/デコーダ57におけるメモリに送られてバッファリングされる。
この場合ECCエンコーダ/デコーダ57は、バファリングされた記録データのエンコード処理として、エラー訂正コード付加やインターリーブ、サブコード等の付加を行う。
またECCエンコードされたデータは、記録パルス変換回路64においてRLL(1−7)PP方式(RLL;Run Length Limited、PP:Parity preserve/Prohibit rmtr(repeated minimum transition runlength))の変調が施される。なお、記録時においてこれらのエンコード処理のための基準クロックとなるエンコードクロックはウォブル信号から生成したクロックを用いる。
記録パルス変換回路64でのエンコード処理により生成された記録データは、レーザドライバ63で、記録補償処理として、記録層の特性、レーザー光のスポット形状、記録線速度等に対する最適記録パワーの微調整やレーザドライブパルス波形の調整などが行われる。そしてレーザドライバ63は、記録補償処理したレーザドライブパルスをピックアップ51内のレーザダイオードに与えてレーザ発光駆動を実行させる。これによりディスク1に記録データに応じたピット(フェイズチェンジマーク)が形成されることになる。
なお、レーザドライバ63は、いわゆるAPC回路(Auto Power Control)を備え、ピックアップ51内に設けられたレーザパワーのモニタ用ディテクタの出力によりレーザ出力パワーをモニターしながらレーザーの出力が温度などによらず一定になるように制御する。記録時及び再生時のレーザー出力の目標値はシステムコントローラ60から与えられ、記録時及び再生時にはそれぞれレーザ出力レベルが、その目標値になるように制御する。
光学ブロックサーボ回路61は、マトリクス回路54からのフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEから、フォーカス、トラッキング、スレッドの各種サーボドライブ信号を生成しサーボ動作を実行させる。
即ちフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TEに応じてフォーカスドライブ信号、トラッキングドライブ信号を生成し、二軸ドライバ68によりピックアップ51内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルを駆動することになる。これによってピックアップ51、マトリクス回路54、光学ブロックサーボ回路61、二軸ドライバ68、二軸機構によるトラッキングサーボループ及びフォーカスサーボループが形成される。
また光学ブロックサーボ回路61は、システムコントローラ60からのトラックジャンプ指令やシーク指令に応じて、トラッキングサーボループをオフとし、ジャンプ/シークのためのトラッキング駆動信号を出力することで、トラックジャンプ動作やシーク動作を実行させる。
また光学ブロックサーボ回路61は、トラッキングエラー信号TEの低域成分として得られるスレッドエラー信号や、システムコントローラ60からのアクセス実行制御などに基づいてスレッド駆動信号を生成し、スレッドドライバ69によりスレッド機構53を駆動する。スレッド機構53には、図示しないが、ピックアップ51を保持するメインシャフト、スレッドモータ、伝達ギア等による機構を有し、スレッドドライブ信号に応じてスレッドモータを駆動することで、ピックアップ51の所要のスライド移動が行なわれる。
なお、光学ブロックサーボ回路61内には、プルイン信号PIを用いてBCAシークを制御するための構成が設けられるが、それについては後述する。
スピンドルサーボ回路62はスピンドルモータ52をCLV回転させる制御を行う。
スピンドルサーボ回路62は、ウォブル信号に対するPLL処理で生成されるクロックを、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報として得、これを所定のCLV基準速度情報と比較することで、スピンドルエラー信号を生成する。
またデータ再生時においては、データ信号処理回路55内のPLLによって生成される再生クロック(デコード処理の基準となるクロック)が、現在のスピンドルモータ52の回転速度情報となるため、これを所定のCLV基準速度情報と比較することでスピンドルエラー信号を生成することもできる。
そしてスピンドルサーボ回路62は、スピンドルエラー信号に応じて生成したスピンドルドライブ信号を出力し、スピンドルドライバ67によりスピンドルモータ52のCLV回転を実行させる。
またスピンドルサーボ回路62は、システムコントローラ60からのスピンドルキック/ブレーキ制御信号に応じてスピンドルドライブ信号を発生させ、スピンドルモータ52の起動、停止、加速、減速などの動作も実行させる。
以上のようなサーボ系及び記録再生系の各種動作はマイクロコンピュータによって形成されたシステムコントローラ60により制御される。
システムコントローラ60は、図示しない外部回路部或いは外部機器からのコマンド、もしくはユーザーの操作に応じて各種処理を実行する。
例えば書込命令(ライトコマンド)が供給されると、システムコントローラ60は、まず書き込むべきアドレスにピックアップ51を移動させる。そしてECCエンコーダ/デコーダ57、記録パルス変換回路64により、供給されてきたデータ(例えばMPEGなどの各種方式のビデオデータや、オーディオデータ等)について上述したようにエンコード処理を実行させる。そして上記のようにエンコードされたデータに応じてレーザドライバ63がレーザ発光駆動することで記録が実行される。
また、ディスク1に記録されている或るデータ(MPEG方式のビデオデータ等)の転送を求めるリードコマンドが供給された場合は、システムコントローラ60は、まず指示されたアドレスを目的としてシーク動作制御を行う。即ち光学ブロックサーボ回路61に指令を出し、シークコマンドにより指定されたアドレスをターゲットとするピックアップ51のアクセス動作を実行させる。
その後、その指示されたデータ区間のデータを転送出力するために必要な動作制御を行う。即ちディスク1からのデータ読出を行い、データ信号処理回路55、データ復調回路56、ECCエンコーダ/デコーダ57におけるデコード/バファリング等を実行させ、要求されたデータを転送する。
なお、これらのフェイズチェンジマークによるデータの記録再生時には、システムコントローラ60は、ウォブル信号処理回路65,ADIP復調回路66、及びアドレスデコーダ59によって検出されるADIPアドレスを用いてアクセスや記録再生動作の制御を行う。
この図2に示したディスクドライブ装置は、ビデオカメラ装置に内蔵されるディスクドライブ装置であったり、AVシステムとしてのホスト機器やパーソナルコンピュータ等に内蔵又は接続されるディスクドライブ装置、或いは単体で記録再生動作を行うディスクドライブ装置など、多様な形態が想定される。
また、記録再生装置としての構成例を挙げたが、本発明の実施の形態となり得るディスクドライブ装置としては、例えば記録専用装置、再生専用装置としての例も考えられる。
3.BCAシークのための構成。

ディスク1がディスクドライブ装置に装填されると、例えば最初にBCAの情報を読み出すことが行われるか、或いは管理情報領域の管理情報を読み出した後にBCAの情報の読出が行われる。いずれにしても、ディスク1がディスクドライブ装置に装填された際には、その初期動作の1つとしてBCAシークが行われてピックアップ51がスレッド機構53によりBCAの読出位置に移送され、BCAの情報読出が行われることになる。
このBCAシークを実行する回路部を図3,図4に示す。
図3は、上記図2の構成の内で主に光学ブロックサーボ回路61の部分を抽出して示している。上述のように、光学ブロックサーボ回路61に対しては、マトリクス回路54からフォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、プルイン信号PIが供給される。
フォーカスエラー信号FE、トラッキングエラー信号TE、プルイン信号PIは、それぞれ光学ブロックサーボ回路61においてA/D変換器31,32,33によってデジタルデータ化されてサーボプロセッサ30に供給される。
サーボプロセッサ30は、DSP(Digital Signal Processor)により形成され、上述した各種サーボ動作を実行するための駆動信号を形成する。
即ちサーボプロセッサ30は、フォーカスエラー信号FEに基づいたフォーカスサーボ動作のためのフォーカス駆動信号や、フォーカスサーチのためのフォーカス駆動信号を生成し、そのフォーカス駆動信号をD/A変換器34でアナログ信号に変換して二軸ドライバ68に供給する。
またサーボプロセッサ30は、トラッキングエラー信号TEに基づくトラッキング駆動信号や、トラックジャンプ、シーク、或いは対物レンズの強制的なトラッキング方向の変位を実行するためのトラッキング駆動信号を生成し、そのトラッキング駆動信号をD/A変換器35でアナログ信号に変換して二軸ドライバ68に供給する。
またサーボプロセッサ30は、スレッドエラー信号に基づくスレッド駆動信号や、シークのためのスレッドキック/ブレーキのためのスレッド駆動信号を生成し、そのスレッド駆動信号をD/A変換器36でアナログ信号に変換してスレッドドライバ69に供給する。
二軸ドライバ68に与えられるフォーカス駆動信号、トラッキング駆動信号に基づいて、ピックアップ51内の二軸機構のフォーカスコイル、トラッキングコイルに電流印加が行われ、対物レンズのサーボ動作もしくは強制移動動作が行われる。
またスレッドドライバ69に与えられるスレッド駆動信号に基づいて、スレッド機構53によるピックアップ51の移送動作が行われる。
本例では、サーボプロセッサ30において、特にBCAシーク動作のために図4の構成が備えられるものとなる。
スレッドキック/ブレーキ発生部16は、スレッド機構53の移送の開始及び終了のためのキックパルス、ブレーキパルスを生成する部位である。スレッドキック/ブレーキ発生部16で発生されたキックパルス、ブレーキパルスはスイッチ18aを介して、スレッド駆動信号として上述したD/A変換器36、スレッドドライバ69に供給される。
トラッキングアクチュエータ駆動部17は、対物レンズをトラッキング方向に強制的に移動させるためのトラッキング駆動信号を出力する部位である。トラッキングアクチュエータ駆動部17から出力されるトラッキング駆動信号は、スイッチ18bを介して上述したD/A変換器35、二軸ドライバ68に供給される。
なお、トラッキングサーボ、スレッドサーボがオンとされているときは、上述したようにトラッキングエラー信号TE、スレッドエラー信号に基づいてサーボプロセッサ30内で生成されたトラッキング駆動信号、スレッド駆動信号が二軸ドライバ68、スレッドドライバ69に供給される。このため図4のスレッドキック/ブレーキ発生部16からのスレッド駆動信号がスレッドドライバ69に対して出力される際には、スレッドサーボ系はオフとされ、またトラッキングアクチュエータ駆動部17からのトラッキング駆動信号が二軸ドライバ68に対して出力される際には、トラッキングサーボ系はオフとされているものである。
シーケンス制御部19は、BCAシークのための動作制御として、スレッドキック/ブレーキ発生部16及びトラッキングアクチュエータ駆動部17を制御して、スレッド駆動信号、トラッキング駆動信号の出力制御を行う。
シーケンス制御部19、スレッドキック/ブレーキ発生部16、トラッキングアクチュエータ駆動部17が、実際のBCAシークのための駆動信号を発生させる部位となるが、そのBCAシークシーケンス過程におけるBCA判別(ピックアップ51の移送がBCAに到達しているか否かの判別)のために、シーケンス制御部19には判別信号dBCAが入力される。
この判別信号dBCAの生成にはプルイン信号PIが用いられる。
図3のA/D変換器33でデジタルデータ化されたプルイン信号PIはサーボプロセッサ30において図4の遅延回路10及び減算器11に供給される。遅延回路10は例えばレジスタで構成され、プルイン信号PIを1クロックタイミング遅延させて減算器11に供給する。従って減算器11では、入力されたプルイン信号PIと、1クロック前に入力されたプルイン信号PIの差分、つまり時間軸方向のプルイン信号PIの差分を出力することになる。
減算器11から出力される差分値は絶対値回路12で絶対値とされ、移動平均演算部13に供給される。移動平均演算部13では、クロックタイミングで絶対値化された差分値が入力される毎に、現在から過去に向けての所定クロック期間における絶対値化された差分値の平均値、つまり移動平均値を算出し、比較器15に出力する。
また比較器15には、比較基準値としてBCA判別閾値発生部14から閾値thが供給されており、移動平均値と閾値thを比較し、その比較結果を判別信号dBCAとして出力する。
この判別信号dBCAの生成動作を図5で説明する。
図5(a)は入力されるプルイン信号PIのレベル変動を示している。これは例えばピックアップ51を或る位置からBCAに向けて移送させたときに観測されるプルイン信号PIのレベル変動である。
ピックアップ51がデータゾーン又は管理情報領域の位置に対向している状態では、期間TAとして示すように、プルイン信号PIはさほど大きく変動しない。
ところが、バーコード状のパターンが形成されたBCAの位置にピックアップ51が入ると、図示するように、そのパターンに応じてプルイン信号PIが大きく、かつ、ある程度の期間連続して変動する。
このようなプルイン信号PIについて、遅延回路10、減算器11、絶対値回路12で差分絶対値を得ると、その差分絶対値は図5(b)のようになる。即ち、BCAにおいて大きな差分絶対値が得られる。
この差分絶対値の移動平均値をとっていくと、図5(c)のようになり、つまり大きな差分絶対値が連続的に観測されるBCAに達した後、移動平均値は、その値が上昇する。従って、比較器15で移動平均値と閾値thを比較した結果としての図5(d)の判別信号dBCAは、ピックアップ51がBCAに到達しているか否かを示すものとなる。
シーケンス制御部19は、このような判別信号dBCAを用いて、BCAシークの制御を行う。
4.第1のBCAシーク動作例。

上記構成で実現されるBCAシーク動作例を説明する。
図6はBCAシークのためのシーケンス制御部19の処理を示している。また図7はBCAシーク時の動作波形を示している。
図2に示したシステムコントローラ60からサーボプロセッサ30にBCAシークの指示が出されると、サーボプロセッサ30における図4のシーケンス制御部19は、図6のステップF101としてスレッド機構53によるピックアップ51のディスク内周側への移動を開始させる。
この場合、シーケンス制御部19は、スレッドサーボをオフとしてスイッチ18aをオンとし、スレッドキック/ブレーキ発生部16により内周側へのスレッドキックパルスを出力させる。これがスレッド駆動信号としてスレッドドライバ69に供給され、スレッド機構53によるピックアップ51の移送が開始される。図7(a)にスレッド駆動信号波形を示しているが、図中(3)のタイミングのキックパルスにより、内周側への移送が開始されることになる。
なお、サーボプロセッサ30はフォーカスサーボはオン状態のままとし、一方トラッキングサーボはオフとしてからステップF102の移送を開始させる。但しトラッキングについては、BCAシーク中に、対物レンズを視野中心に保持するいわゆる中点サーボをかけるようにしてもよい。
スレッド機構53によるピックアップ51の移送を開始させた後は、シーケンス制御部19はステップF102で判別信号dBCAを監視し、ピックアップ51がBCAに達したか否かを判別している。
判別信号dBCAによりBCA到達と判別されるまでは、スレッド機構53による移送を継続させる。
そしてある時点で判別信号dBCAによってピックアップ51がBCAに到達したと判断したら、シーケンス制御部19は処理をステップF102からF103に進め、スレッド機構53の停止処理を行う。即ちスレッドキック/ブレーキ発生部16によりスレッドブレーキパルスを出力させる。
図7(b)(c)に移動平均値及び判別信号dBCAを示しているが、例えば(4)のタイミングで判別信号dBCAが立ち上がることに応じて、シーケンス制御部19はブレーキパルスとしてのスレッド駆動信号を出力させることになる。
シーケンス制御部19は、ステップF104で或る設定された時間を待機する。これはブレーキパルスによってスレッド機構53が停止するまでの期間を待機することとなる。設定時間の経過により、スレッド機構53による移送が終了される。
ここで、上記のように判別信号dBCAに基づいてスレッド機構53による移送が停止されるものであるため、ブレーキパルスによってスレッド機構が停止した時点では、ピックアップ51はBCAの情報を読み出すことのできる位置にあるはずである。
ところが実際には、必ずしもBCA情報のリードに最適な位置となるとは限らない。
例えばスレッド停止のためのブレーキパルスのレベル(パルス電圧高さや印加時間)や、スレッド機構53の機械的精度などにより、ブレーキパルスによって意図したとおりに停止されるとは限らず、場合によってはブレーキパルスのレベルが高すぎて、僅かに外周側に戻ってしまうこともある。
またBCAと管理情報領域の境界付近でピックアップ51が停止してしまうと、ディスク1の偏心の影響で、対物レンズ位置(つまりレーザ照射位置)がBCAから外れてしまうこともある。
つまり、判別信号dBCAによってBCAに達したことが検出されて即座にスレッド機構53の停止動作を開始させると、理想的な場合は、完全停止までに多少内周側に進むために、BCA内の略中央付近でピックアップ51を停止させることとなるが、場合によってはスレッド機構53の逆行等により、BCAと管理情報領域の境界付近で停止してしまうことがある。すると、BCAが良好にリードできない場合が発生する。
そこで本例では、スレッド機構53の停止後、ステップF105以降の処理として、BCAリードが適正に実行できるように対物レンズを最適位置に制御する処理を行う。
まずステップF104でスレッド停止を待機し、ピックアップ51が停止したら、シーケンス制御部19はステップF105で対物レンズ位置をピックアップ51内の視野範囲における外周側に変位させる。即ちスイッチ18bをオンの状態でトラッキングアクチュエータ駆動部17を制御して、対物レンズ位置を外周側に強制的に移動させるトラッキング駆動信号を出力させる。図7の(5)で示すトラッキング駆動信号である。これにより、ピックアップ51内で対物レンズは外周側に変位される。
この状態でシーケンス制御部19はステップF106として、判別信号dBCAの値をバッファリングする。例えばレジスタRg2として判別信号dBCAの値を保持する。
続いてステップF107では、外周側へのトラッキング駆動信号を停止させ、対物レンズ位置を中点位置に戻す。トラッキング駆動信号は図7の(6)の状態とされる。そしてステップF108として、対物レンズが中点位置となった状態での判別信号dBCAの値をバッファリングする。例えばレジスタRg1として判別信号dBCAの値を保持する。
さらにステップF109でシーケンス制御部19は、対物レンズ位置をピックアップ51内の視野範囲における内周側に変位させる。即ちスイッチ18bをオンの状態でトラッキングアクチュエータ駆動部17を制御して、対物レンズ位置を内周側に強制的に移動させるトラッキング駆動信号を出力させる(図7の(7))。これにより、ピックアップ51内で対物レンズは外周側に変位される。
この状態でシーケンス制御部19はステップF110として、判別信号dBCAの値をバッファリングする。例えばレジスタRg0として判別信号dBCAの値を保持する。
なお、各対物レンズ位置で判別信号dBCAを取り込む動作の順序は、任意である。
例えばスレッド停止時点では、対物レンズはフリー状態で中点位置となっているため、その状態での判別信号dBCAの値をレジスタRg1として取り込み、その後、内周及び外周に変位させてレジスタRg0,Rg2への判別信号dBCA値の取り込みを行ってもよい。
例えばステップF105〜F110の処理で、対物レンズ位置を3段階に変位させた各状態で判別信号dBCAの値(BCA判別結果)をレジスタRg0、Rg1,Rg2として取り込んだら、ステップF111で、その各レジスタRg0、Rg1,Rg2の値から対物レンズ位置としてBCAリードに最適な位置を決定する。
そしてステップF112で、決定した最適位置に対物レンズを制御して、BCAシークとしてのシーケンスを完了させる。この後、BCAリード、即ちBCA情報の読出が行われることになる。
ステップF111での最適位置の決定処理を図8、図9で説明する。
図8としてレジスタRg0、Rg1,Rg2に取り込まれる判別信号dBCAの値のパターンを示している。○は判別信号dBCAがHレベル、つまりBCAであるとの判別がなされた場合であり、×は判別信号dBCAがLレベル、つまりBCAと判別されなかった場合を示している。
内周側、中心、外周側の3とおりとなる対物レンズ位置に対応したBCA判別結果として、レジスタRg0、Rg1,Rg2がパターンP1(○○○)となった場合は、対物レンズ位置が3とおりのどの位置であっても、レーザ照射先がBCAであると判別された場合である。
例えば図9にディスク1のエリアとピックアップ51の位置を模式的に示しているが、シークSK1として示すように、ピックアップ51が停止された時点で、対物レンズの視野全体がBCA内に入った場合は、パターンP1の結果となる。この場合は、対物レンズ位置はどこであってもBCAリードが可能と考えられるが、場合によってはBCAの内周側境界や外周側境界に近い場合も考えられるため、視野中心位置を対物レンズ最適位置として決定する。もしBCA境界に近いと、ディスク偏心の影響などでBCAリードができないことも可能性としては考えられるためであり、視野中心を対物レンズ最適位置とすれば、BCA境界よりなるべくBCA中央でリードを実行できることになるためである。
内周側、視野中心、外周側の3とおりとなる対物レンズ位置に対応したBCA判別結果として、レジスタRg0、Rg1,Rg2がパターンP2(○○×)となった場合は、対物レンズを内周側及び視野中心の位置としたときにおいてはレーザ照射先がBCAであると判別されたが、対物レンズを外周に振ったときにはBCAから外れたと判別された場合である。
例えば図9にシークSK2として示すように、ピックアップ51の視野範囲がBCAの外周側境界(管理情報領域との境界)にかかって停止された場合である。
この場合、なるべくBCAの中央に近い位置でBCAリードを実行できるように、内周側を対物レンズ最適位置と決定する。
図8のパターンP3(○××)となった場合は、対物レンズを内周側の位置としたときにレーザ照射先がBCAであると判別されたが、対物レンズが視野中心及び外周にあるときにはBCAから外れたと判別された場合である。
この場合は、当然ながら内周側を対物レンズ最適位置と決定する。
なお、このパターンP3の例が図7の波形として示されており、図7の(5)(6)(7)として対物レンズ位置を変位させた状態で、内周側に振った(7)の際に判別信号dBCAが立ち上がり、BCAであると判別されている。
そこで対物レンズ位置は内周側が最適と判別され、ステップF112で内周側が維持される状態が、図7の(8)として示されている。
図8のパターンP4(×○○)となった場合は、対物レンズを内周側の位置としたときにレーザ照射先がBCAではないと判別された場合である。これがピックアップ51がBCAの内周側の境界付近で停止したと考えられる。
またパターンP5(××○)となった場合もピックアップ51がBCAの内周側の境界付近で停止したと考えられる。これらパターンP4,P5の場合は、外周側を対物レンズ最適位置と決定する。
何らかの事情でパターンP6(×○×)となった場合は、視野中心を対物レンズ最適位置と決定する。
またパターンP7(×××)となった場合は、エラーとされる。
エラーと判定された場合は、全くBCAに到達していないと考えられるため、ステップF111からステップF113に進み、BCAシークのリトライを行う。例えばステップF101からの処理を再度実行する。
また、例えば所定回数リトライしてもエラー判定が続いた場合は、ディスクエラー処理を行う。例えばBCAが存在しないディスクとして扱う。
本例では以上のようなBCAシーク動作が行われる。即ち、まずスレッド機構53によりピックアップ51を内周に移動させる。そして判別信号dBCAにより、BCA到達が確認されたらスレッド機構53のブレーキ処理を行う。スレッド機構53が停止するまで待った後、対物レンズの変位を行い、各対物レンズ位置でBCA判別結果(判別信号dBCA)を確認する。その結果から、対物レンズの最適位置を判断し、対物レンズ位置をその最適位置としてBCAシークシーケンスを終了させる。そしてBCAリードが行われることになる。
このような本例のBCAシークによっては、まずプルイン信号PIに基づいて生成される判別信号dBCAによりBCA到達判別を行っているため、構成上の優位性や正確なシーク動作を実現できる。
即ちBCAシーク移送を停止させる位置を検知するためにスレッド位置センサを用いることが不要である。また、スレッド機構53のステッピングモータのステップカウント数やDCモータの回転エンコードカウント数に頼るシークでもないため、機械的な精度誤差によって不適切な位置でスレッド移送が終了されることもない。
さらに本例では、スレッド移送停止後において、対物レンズ最適位置を探索し、最適位置においてBCAリードが行われるようにしているため、一層、シーク動作の信頼性が高められるものとなる。例えば仮にスレッド移送のブレーキ制御が最適でないような状況となり、BCAの境界付近でピックアップ51が停止されたとしても、対物レンズ位置が最適化されることにより適正にBCAリードが実行できる状態とされるためである。もちろんディスクの偏心や外乱による影響に対しても、信頼性の高いものとできる。
また、BCAシークの信頼性が高められることで、ディスク装填時のディスクドライブ装置の初期動作の時短化も促進され、求められた記録動作や再生動作を迅速に開始できる。
ところで本例ではプルイン信号PIからBCA判別のための判別信号dBCAを生成している。
プルイン信号PIとは、反射光和信号の低域成分である。
ここで、再生データ信号であるRF信号は、そのディスク種別や検出方式によって様々な形態が存在し、ピックアップ内のフォトディテクタで検出される反射光の和信号の場合もあれば、差信号(プッシュプル信号)の場合もある。
つまり、一般にRF信号は、反射光の和信号の高域成分(言い換えればプルイン信号PIの高域成分)である場合もあれば、プッシュプル信号の高域成分である場合もある。
一方、プルイン信号PIは、必ず反射光の和信号であり、また反射光和信号のDC成分も含む低域信号であり、さらにRF信号帯域はローパスフィルタで減衰されている信号である。
このように考えればプルイン信号PIを用いることが、多様なシステム、或いは多種のディスクに対応するためにRF信号生成演算がディスクに応じて切り換えられるシステム等を考慮しても、好適である。
また仮に、RF信号が和信号であるシステムの装置であるとすると、RF信号を用いてもBCA到達判別が可能となることが考えられる。
ところが、サーボプロセッサ30に入力するサーボ帯域の情報を得るために搭載されるA/D変換器(例えば図3のA/D変換器31,32,33)は、通常、RF信号帯域までをカバーするものとはされていない。
つまり、本例のようにサーボプロセッサ30での処理として判別信号dBCAの生成に用いる信号として、RF信号を使用すると、A/D変換器33として高いサンプリング周波数で動作する高性能のA/D変換器が必要となり、構成上或いはコスト上、不利である。
これらの点からプルイン信号PIを用いて判別信号dBCAの生成を行うことが最も好ましい。
またプルイン信号PIについては、差分絶対値をとり、その移動平均を取った上で閾値thと比較して判別信号dBCAを生成している。差分値を絶対値化することで、プルイン信号PIのレベル変動の頻度を、移動平均に適切に反映させることができる。つまり差分値が正値の場合と負値の場合とで相殺されてしまうことがなく、レベル変動の頻度が大きいほど移動平均値が上昇するものとなる。そしてこれにより、レベル変動が頻発する領域、即ちBCAの領域において移動平均値が適切に上昇するため、信頼性の高い判別信号dBCAが生成されることになる。
換言すれば、差分絶対値の移動平均をとることで、プルイン信号PIの大きなレベル変動がある程度連続する領域でなければ(つまりBCAでなければ)、BCAと判別されることはなく、例えばディスク上のディフェクト(傷や汚れ)等による単発的なレベル変動によってBCAと誤判定する可能性は低い。
しかも図4で説明した判別信号dBCA生成のための回路構成は非常に簡易なものであり、サーボプロセッサ30のDSPとして負担が大きいものではない。
5.第2のBCAシーク動作例。

次に第2のBCAシーク動作例を説明する。
上記のように判別信号dBCAを監視しながらスレッド移送を行うことで、殆どの場合は適正にBCAシークが完了できる。上述のように、判別信号dBCAはBCAを精度良く判定できるためである。
ところが、ディスク1が相変化記録ディスクや色素変化記録ディスクの場合に、非常に希な状況において、判別信号dBCAが、データゾーン上をBCAであると誤判定する結果を出すことがある。
これについて図11(a)で説明する。
図11(a)は、ディスク1上の状態として、放射状のバーコード状とされた記録パターンが形成されたBCA、管理情報領域、及び一部に既にユーザーデータが記録済とされたデータゾーンを模式的に示している。
ここでデータゾーンにおいては、図示するようにユーザーデータの記録済の部分(1又は複数トラック)の領域と、ユーザーデータ未記録の部分が半径方向に交互に存在している。記録済領域と未記録領域は反射率が異なるため反射光の和信号であるプルイン信号PIに影響を与える。
つまりこのように記録済領域と未記録領域がそれぞれ半径方向に短い間隔で交互に存在する部分が、半径方向にある程度繰り返し発生していると、シークSK4として示すシーク移送中に、そのような領域においてプルイン信号PIの比較的大きなレベル変動が繰り返され、結果的にBCA到達と誤判定した判別信号dBCAが生成されてしまうことがある。これによりBCAシークエラーが発生する。
このような記録状態が発生しないとは言えないため、当然、このような記録状態に対しても誤判定が起きないようにする手法が求められる。
また、上述もしたが、BCA内でスレッド移送が停止されても、その停止位置は、なるべくBCA境界近くは避けたいという事情がある。境界近くはディスクの偏心や対物レンズ視野範囲の関係などで、場合によってはBCAリードがうまくできない可能性もあるためである。
例えば同じく図11(a)のシークSK5として示すように、BCAの境界近くでシーク終了した場合を考える。
仮にこのような状況になっても、上述した動作例のように対物レンズ位置を最適化する処理を行うことで、BCAリードが可能となることが多いが、上記の事情から、なるべくならBCA内の中央付近においてピックアップ51の移送を終了させ、対物レンズ位置を最適化する際には図8のパターンP1が得られるような状況とすることが、BCAリードの信頼性を高めるために好ましい。
そこで実施の形態の第2のBCAシーク動作例は、これらの事情に考慮したシークシーケンスを行うものである。
シーケンス制御部19による第2のBCAシーク動作例としての処理を図10に示す。なお、図10において図6と同様の処理には同一のステップ番号を付している。またシーク動作状態を図11(b)に、動作波形を図12にそれぞれ示す。
システムコントローラ60からサーボプロセッサ30にBCAシークが指示されると、まずシーケンス制御部19はステップF90で、BCAを目標とするシークに先立つ前シークとして、内周側所定位置(所定のアドレス)へのシークを実行させる。例えば図11(b)に示す管理情報領域内の特定のアドレスAD1を目標とするシークを実行する。
このため、シーケンス制御部19は、スレッドキック/ブレーキ発生部16により図12に(1)及び(2)として示すように所要のスレッドキックパルスを逐次発生させ、図11(b)のシークSK3−1として示すアドレスAD1へのシークを実行させる。
このようなシークSK3−1を完了し、ピックアップ51がアドレスAD1に到達したら、続いて図10のステップF91として、トラッキングサーボをオフとし、ステップF101としてBCAを目標とした内周側へのスレッド移送を開始する。つまりシーケンス制御部19はスレッドキック/ブレーキ発生部16により図12の(3)に示すようにスレッドキックパルスを出力させ、図11(b)のシークSK3−2を開始させる。
但しシーケンス制御部19は、ステップF101でBCAシークを開始した後は、ステップF101Aとして、判別信号dBCAの監視を行わないで一定時間待機する。
そして一定時間経過した後にステップF102に進み、判別信号dBCAを検出を開始し、判別信号dBCAによってBCA到達と判別された時点でステップF103のスレッド停止処理を行う。つまり図12の(4)のタイミングでブレーキパルスを発生させて
ステップF103以降、ステップF113までの処理は、上記図6の処理と同様であるため、重複説明を避ける。
この動作例では、まずステップF90の前シークで、ある特定のアドレスAD1に向けてのシークが行われる。例えば管理情報領域内の特定のアドレスを目標とする。
このような前シークが行われることで、上記したデータゾーンでのBCA誤判別の可能性がなくなる。
即ち、記録済領域と未記録領域が交互に発生する可能性のある領域よりも内周側の位置としてアドレスAD1を設定する。例えばアドレスAD1より内周側は、全て再生専用の管理情報領域となるようなアドレスとして目標のアドレスAD1を設定すればよい。
すると、アドレスAD1を目標とした前シークを行なえば、その後のBCAシーク中に、記録状況によって誤判別が生じる可能性のある領域を通過することはなくなる。これによって不適切な箇所でBCA到達と判断してスレッド移送が停止されることはなくなる。
また、アドレスAD1到達後のBCAシークでは、一定時間、判別信号dBCAの監視を行わない。そして一定時間経過後にはじめて判別信号dBCAをチェックし、その結果に応じてスレッド停止制御を行う。
例えば図12の波形で言えば、(3)のタイミングのキックパルスを発生させ、BCAシークを開始させた後、一定時間Taは、仮に図のように判別信号dBCAが立ち上がっていたとしても、ブレーキパルスが発生されることがないことになる。この図12の場合、一定時間Taが経過した時点で、既に判別信号dBCAはBCA到達を示しているため、その時点(4)ではじめてブレーキパルスが発生され、スレッド停止が行われる。
この状況を図11(b)のシークSK3−2で示せば、ピックアップ51がBCA到達しても、そのまま多少移送が続けられた後ブレーキ制御が行われ、これによって、ある程度BCAの中央付近でピックアップ51が停止されることになる。
即ち、一定時間Taとしてブレーキ制御が行われないことで、なるべくBCAの中央付近でピックアップ51が停止されるようなシークが実現できる。
BCAの中央付近で停止されれば、ステップF105以降で対物レンズ位置を最適化する処理を行う際に、外周、視野中心、内周のどの位置でもBCA判別され、図8のパターンP1の状態となる。図12には(5)(6)(7)のトラッキング駆動信号として対物レンズを外周、視野中心、内周のそれぞれに移動させているが、どの位置でも判別信号dBCAはHレベルとなっている様子が示されている。この場合、対物レンズ位置は視野中心が最適位置とされ、(8)として示すように視野中心に制御された状態でBCAシークが完了される。
このように一定時間Taは判別信号dBCAの検知を行わないことで、なるべくBCAの中央付近でシークを完了させることとなり、その後のBCAリードの確実性を向上させることができる。
また、一定時間TaをBCA到達判別を待機することは、まだBCAに到達していないと予測される期間において、例えばディフェクト等の何らかの事情による誤判別を防止する機能も得られるものである。
なお、BCAシーク開始後、一定時間Taは判別信号dBCAの検知を行わないとしても、各種の誤差や動作状況により、必ずBCA中央付近でピックアップ51が停止できるとは限らないが、もしBCA境界付近で停止されたとしても、ステップF105以降の対物レンズ位置の最適化が行われることで、BCAリードは可能となる。
また、一定時間Taは、アドレスAD1からBCAまでの距離と、スレッド機構53の移動速度に応じて設定されればよいことは言うまでもない。
以上のように、第2のBCAシーク動作例によれば、第1のBCAシーク動作例で実現した効果に加え、より信頼性の高いBCAシーク動作を実現できるものとなる。
ディスクのエリア構造の説明図である。 本発明の実施の形態のディスクドライブ装置のブロック図である。 実施の形態のディスクドライブ装置のサーボ系のブロック図である。 実施の形態のディスクドライブ装置のBCAシーク関連部位のブロック図である。 実施の形態のプルイン信号から生成する判別信号の説明図である。 実施の形態の第1のBCAシーク動作の処理例のフローチャートである。 実施の形態の第1のBCAシーク動作時の信号波形の説明図である。 実施の形態のBCAシーク時の対物レンズ最適位置決定の説明図である。 実施の形態の第1のBCAシーク時の動作状態の説明図である。 実施の形態の第2のBCAシーク動作の処理例のフローチャートである。 実施の形態の第2のBCAシーク動作時の動作状態の説明図である。 実施の形態の第2のBCAシーク動作時の信号波形の説明図である。
符号の説明
1 ディスク、10 遅延回路、11 減算器、12 絶対値回路、13 移動平均演算部、14 BCA判別閾値発生部、15 比較器、16 スレッドキック/ブレーキ発生部、17 トラッキングアクチュエータ駆動部、19 シーケンス制御部、30 サーボプロセッサ、51 ピックアップ、52 スピンドルモータ、53 スレッド機構、54 マトリクス回路、61 光学ブロックサーボ回路、60 システムコントローラ

Claims (12)

  1. 所定位置にバーストカッティングエリアが形成されたディスク記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置において、
    上記ディスク記録媒体に対しての記録又は再生のためにレーザ光を照射し、また上記ディスク記録媒体からの反射光を検出するピックアップ手段と、
    上記ピックアップ手段を上記ディスク記録媒体の半径方向に移送する移送手段と、
    上記ピックアップ手段で検出された反射光の和信号低域成分としてのプルイン信号を入力し、該プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値を用いて、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置にあるか否かを示す判別信号を生成する判別手段と、
    上記移送手段により上記ピックアップ手段を上記バーストカッティングエリアに向けて移送を開始させるとともに、該移送中に上記判別信号を監視し、上記判別信号に基づいて、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させるシーク制御手段と、
    を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  2. 上記シーク制御手段は、
    上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させた後、上記ピックアップ手段のレーザ出力端である対物レンズ位置を複数位置に変位させながら上記判別信号を監視し、各対物レンズ位置での上記判別信号に基づいて、上記対物レンズを最適位置に制御することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  3. 上記判別手段は、上記プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値について、移動平均値を求め、該移動平均値を閾値と比較することで、上記判別信号を生成することを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ装置。
  4. 所定位置にバーストカッティングエリアが形成されたディスク記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置において、
    上記ディスク記録媒体に対しての記録又は再生のためにレーザ光を照射し、また上記ディスク記録媒体からの反射光を検出するピックアップ手段と、
    上記ピックアップ手段を上記ディスク記録媒体の半径方向に移送する移送手段と、
    上記ピックアップ手段で検出された反射光から得られる信号を入力し、該信号を用いて、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置にあるか否かを示す判別信号を生成する判別手段と、
    上記移送手段により上記ピックアップ手段を上記バーストカッティングエリアに向けて移送を開始させるとともに、移送開始後、所定時間を経過してから上記判別信号の監視を行い、上記判別信号に基づいて、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させるシーク制御手段と、
    を備えたことを特徴とするディスクドライブ装置。
  5. 上記シーク制御手段は、上記移送手段により上記ピックアップ手段を上記ディスク記録媒体上の所定位置を目的とする前移送を実行させた後、上記バーストカッティングエリアに向けての移送を開始させることを特徴とする請求項4に記載のディスクドライブ装置。
  6. 上記シーク制御手段は、
    上記移送手段による上記バーストカッティングエリアに向けての上記ピックアップ手段の移送を終了させた後、上記ピックアップ手段のレーザ出力端である対物レンズ位置を複数位置に変位させながら上記判別信号を監視し、各対物レンズ位置での上記判別信号に基づいて、上記対物レンズを最適位置に制御することを特徴とする請求項4に記載のディスクドライブ装置。
  7. 上記判別手段は、上記ピックアップ手段で検出された反射光の和信号低域成分としてのプルイン信号を入力し、該プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値を用いて、上記判別信号を生成することを特徴とする請求項4に記載のディスクドライブ装置。
  8. 上記判別手段は、上記プルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値について、移動平均値を求め、該移動平均値を閾値と比較することで、上記判別信号を生成することを特徴とする請求項4に記載のディスクドライブ装置。
  9. 所定位置にバーストカッティングエリアが形成されたディスク記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置における、上記バーストカッティングエリアへのシーク方法として、
    上記ディスク記録媒体に対しての記録又は再生のためにレーザ光を照射し、また上記ディスク記録媒体からの反射光を検出するピックアップ手段の、上記バーストカッティングエリアに向けての移送を開始させる移送開始ステップと、
    上記ピックアップ手段で検出された反射光の和信号低域成分としてのプルイン信号の時間軸方向の差分の絶対値を用いて、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置にあるか否かを判別する判別ステップと、
    上記判別ステップにより、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置に達したことが検知されることに応じて、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させる移送終了ステップと、
    を備えたことを特徴とするシーク方法。
  10. 上記移送終了ステップで上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させた後、上記ピックアップ手段のレーザ出力端である対物レンズ位置を複数位置に変位させながら上記判別ステップの判別結果を監視し、各対物レンズ位置での上記判別結果に基づいて、上記対物レンズを最適位置に制御するレンズ位置制御ステップを、さらに備えることを特徴とする請求項9に記載のシーク方法。
  11. 所定位置にバーストカッティングエリアが形成されたディスク記録媒体に対応して記録又は再生を行うディスクドライブ装置における、上記バーストカッティングエリアへのシーク方法として、
    上記ディスク記録媒体に対しての記録又は再生のためにレーザ光を照射し、また上記ディスク記録媒体からの反射光を検出するピックアップ手段の、上記バーストカッティングエリアに向けての移送を開始させる移送開始ステップと、
    上記ピックアップ手段で検出された反射光から得られる信号を用いて、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置にあるか否かを判別する判別ステップと、
    上記移送開始ステップによる移送を開始させた後、所定時間、上記判別ステップの判別結果の検知を待機する待機ステップと、
    上記待機ステップとしての所定時間経過後において、上記判別ステップにより、上記ピックアップ手段の位置が上記バーストカッティングエリア対応位置に達したことが検知されることに応じて、上記移送手段による上記ピックアップ手段の移送を終了させる移送終了ステップと、
    を備えたことを特徴とするシーク方法。
  12. 上記移送開始ステップに先立って、上記移送手段により上記ピックアップ手段を上記ディスク記録媒体上の所定位置に移送させる前移送ステップを、さらに備えることを特徴とする請求項11に記載のシーク方法。
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