JP2006083596A - ドーム状構築物における排水装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】骨組み材1に対して連結されたパネル保持材2と、このパネル保持材2に支持されるパネル3と、該パネル3を前記パネル保持材2に固定する押縁7とを備え、複数の前記パネル保持材2,2,…の長手方向端部が相互に近接する交点部Vに、複数の前記パネル3,3,…が隣接して配設されてドーム状の屋根が構成され、パネル保持材2には、前記屋根からの侵入水を前記交点部Vに向けて流す水路が形成され、その水路の下流側端部と、下流側のパネル保持材2の水路の上流側端部との間を、導管部材4、4…により直接的に接続し、前記導管部材4、4…を介して前記侵入水を下流側に流す構成とした。
【選択図】図8
Description
<請求項1記載の発明>
骨組み材に対して連結されたパネル保持材と、このパネル保持材に支持されるパネルと、このパネルを前記パネル保持材に固定する押縁とを備え、
前記パネル保持材の長手方向端部相互が隣接する交点部において、前記パネルが隣接して配設されてドーム状の屋根が構成された、ドーム状構築物における排水装置であって、
前記パネル保持材には、前記屋根からの侵入水を前記交点部に向けて流す水路が形成され、その水路の下流側端部と、下流側のパネル保持材の水路の上流側端部との間を、導管部材により直接的に接続し、前記導管部材を介して前記侵入水を下流側に流す構成とされた、
ことを特徴とするドーム状構築物における排水装置。
骨組み材に対して連結されたパネル保持材と、このパネル保持材に支持されるパネルと、このパネルを前記パネル保持材に固定する押縁とを備え、前記パネル保持材の長手方向端部相互が隣接する交点部において、前記パネルが隣接して配設されてドーム状の屋根が構成された構築物においては、シール部の経年変化などにより雨水の侵入を完全には防止できない。
前記交点部を介して複数の上流側のパネル保持材と複数の下流側のパネル保持材とが配設され、前記導管部材が複数設けられ、上流側のパネル保持材の水路群を、下流側のパネル保持材の水路群に対し、前記導管部材群により侵入水を分配する関係にある、請求項1記載のドーム状構築物における排水装置。
上流側のパネル保持材の水路群を、下流側のパネル保持材の水路群に対し、前記導管部材群により侵入水を分配する関係にある構成としたので、侵入水を流す経路の選択により、排水経路及び排水量の調整が可能であり、流れの途中で雨水が溢れないように合理的に排水量を分配することができ、円滑に下方のパネル保持材の水路に導くことができる。
前記導管部材は、上流側パネル保持材の水路を流れる侵入水を集水する漏斗部と、該漏斗部の口元に設けられた中空管部とを備え、少なくとも前記中空管部は可撓性であり、出口側は下流側パネル保持材の水路内に挿入された構成とされた、請求項1又は2記載のドーム状構築物における排水装置。
導管部材は、上流側パネル保持材の水路を流れる侵入水を集水する漏斗部と、該漏斗部の口元に設けられた中空管部とを備え、少なくとも前記中空管部は可撓性であり、出口側は下流側パネル保持材の水路内に挿入された構成とされたものであるために、簡素な構造でありながら上流側パネル保持材の水路を流れる侵入水を集水し、確実に下流側パネル保持材の下部水路に流すことができる。しかも、少なくとも中空管部は可撓性であるために、選定した下流側パネル保持材の水路が直線的に配列していなくとも、中空管部を曲げて繋ぐことにより、その出口側を選定した下流側パネル保持材の水路内に挿入することができる。
骨組み材に対して連結されたパネル保持材と、このパネル保持材に支持されるパネルと、このパネルを前記パネル保持材に固定する押縁とを備え、
前記パネル保持材の長手方向端部相互が隣接する交点部において、前記パネルが隣接して配設されてドーム状の屋根が構成され、
前記交点部近傍において前記押縁及びパネルが、プレート材によって上方から覆われると共に、前記パネルとプレート材との間がシールされた、ドーム状構築物における排水装置であって、
前記パネル保持材には、前記屋根からの侵入水を前記交点部に向けて流す水路が形成され、
前記交点部に臨むパネル端部には、パネル上を前記交点部に向かって流入した侵入水を堰き止めると共に、この侵入水を前記パネル保持材の水路に導く立ち上がり部が形成された、
ことを特徴とするドーム状構築物における排水装置。
パネル保持材の長手方向端部相互が隣接する交点部の近傍において押縁及びパネルが、プレート材によって上方から覆われると共に、パネルとプレート材との間がシールされ、水密が図られている。
しかし、仮に、シールの剥離、亀裂等によりこれらの隙間から雨水が侵入したとしても、パネル保持材には、前記屋根からの侵入水を前記交点部に向けて流す水路が形成され、 前記交点部に臨むパネル端部には、パネル上を前記交点部に向かって流入した侵入水を堰き止めると共に、この侵入水を前記パネル保持材の水路に導く立ち上がり部が形成されていることにより、侵入した雨水は、この立ち上がり部によって交点部への侵入が堰き止められ、この立ち上がり部から隣接するパネル保持材の水路に導かれるため、ドーム状構築物内への漏水が防止される。
前記立ち上がり部は、前記交点部に臨むパネル端部を折曲して形成された立ち上がり片、又は前記パネル端部に別部材として設けられた堰部材であり、立ち上がり片又は堰部材の両端部から侵入水が対応するパネル保持材の水路に導かれる構成とされた、請求項4記載のドーム状構築物における排水装置。
屋根から侵入した雨水は、立ち上がり片又は堰部材によって交点部への侵入が堰き止められ、立ち上がり片又は堰部材の両側端から隣接するパネル保持材の水路に導かれる構成となっていることにより、2方向に侵入水が分配され被水量の調整がなされる、排水量が増大した場合に対処しやすくなっている。また、一方の立ち上がり片又は堰部材の側端部分がゴミ等で詰まっていたとしても、もう一方の立ち上がり片又は堰部材に隣接するパネル保持材の水路に流すことができ、漏水の虞がより一層少なくなる。
前記パネル保持材に形成される水路は、上方が開放された上部水路と、この上部水路の下方に設けられた閉鎖された断面を有する下部水路とから構成され、
前記押縁を通してボルト類を前記上部水路の底面に螺入して、パネルを固定した、請求項1〜5のいずれか1項に記載のドーム状構築物における排水装置。
押縁を通してボルト類を前記上部水路の底面に螺入して、パネルを固定する構造であるために、押縁とボルト類との隙間等から雨水が侵入したとしても、その雨水は上部水路に流されるか、上部水路の底面におけるボルト孔の隙間から流下したとしても、下部水路に流されるため、漏水が防止される。
前記パネルの側端部は、パネル保持材の前記上部水路にのみ込まれる構成とされた、請求項6記載のドーム状構築物における排水装置。
パネルの側端部は、パネル保持材の上部水路にのみ込まれる構成となっていることにより、押縁とパネルとの隙間から侵入した雨水は、パネル保持材の上部水路に流されるため、ドーム状構築物内への漏水が防止される。
<ドーム状構築物における屋根の全体構成>
図1乃至図6に基づき、ドーム状構築物における屋根の全体構成について説明する。なお、図1は排水経路を説明するための立面図であり、図2はその平面図であり、図3はA部分の交点部を説明するための平面図であり、図4はA部分の交点部に導管部材及び堰部材を配設した状態を説明するための平面図であり、図5は交点部のB―B断面図であり、図6は交点部のC―C断面図である。
ドーム状構築物は、トラス状に組み上げた骨組み材1に沿ってパネル保持材2が固定され、このパネル保持材2に屋根の外装材としてのパネル3が支持され、各パネル3,3…が、パネル保持材2,2,…の長手方向端部が相互に近接する交点部Vを介して隣接して多数配置されると共に、トラス状に組み上げた骨組み材1、1は、交点部Vにおいて、プレート状の継ぎ手部材8と継ぎ手ボルト81,81,…及びナット82,82,…との連結により固定されることにより、全体としてドーム状の屋根を構成している。
図5乃至図16に基づき、交点部の構成について詳述する。なお、図7はその部分拡大断面図であり、図8は交点部の室外側からの斜視図であり、図9はその拡大斜視図であり、図10はパネル、パネル保持材、押縁及び導管部材の収まりを説明するための斜視図であり、図11はその収まりを分解し説明するための斜視図であり、図12は隣接するパネル保持材と堰部材及び導管部材との収まりを説明するための斜視図であり、図13はパネル保持材と導管部材との収まりを説明するための側面図であり、図14はその正面断面図であり、図15は漏斗部の正面図であり、図16はその裏面図(入口側の正面図)である。
前述したように、シール部61の剥離、亀裂等やパッキン71Aやパッキン74劣化等により内部へ侵入してくる侵入水に対する排水構造を、機能面を中心に以下に詳述する。
Claims (7)
- 骨組み材に対して連結されたパネル保持材と、このパネル保持材に支持されるパネルと、このパネルを前記パネル保持材に固定する押縁とを備え、
前記パネル保持材の長手方向端部相互が隣接する交点部において、前記パネルが隣接して配設されてドーム状の屋根が構成された、ドーム状構築物における排水装置であって、
前記パネル保持材には、前記屋根からの侵入水を前記交点部に向けて流す水路が形成され、その水路の下流側端部と、下流側のパネル保持材の水路の上流側端部との間を、導管部材により直接的に接続し、前記導管部材を介して前記侵入水を下流側に流す構成とされた、
ことを特徴とするドーム状構築物における排水装置。 - 前記交点部を介して複数の上流側のパネル保持材と複数の下流側のパネル保持材とが配設され、前記導管部材が複数設けられ、上流側のパネル保持材の水路群を、下流側のパネル保持材の水路群に対し、前記導管部材群により侵入水を分配する関係にある、請求項1記載のドーム状構築物における排水装置。
- 前記導管部材は、上流側パネル保持材の水路を流れる侵入水を集水する漏斗部と、該漏斗部の口元に設けられた中空管部とを備え、少なくとも前記中空管部は可撓性であり、出口側は下流側パネル保持材の水路内に挿入された構成とされた、請求項1又は2記載のドーム状構築物における排水装置。
- 骨組み材に対して連結されたパネル保持材と、このパネル保持材に支持されるパネルと、このパネルを前記パネル保持材に固定する押縁とを備え、
前記パネル保持材の長手方向端部相互が隣接する交点部において、前記パネルが隣接して配設されてドーム状の屋根が構成され、
前記交点部近傍において前記押縁及びパネルが、プレート材によって上方から覆われると共に、前記パネルとプレート材との間がシールされた、ドーム状構築物における排水装置であって、
前記パネル保持材には、前記屋根からの侵入水を前記交点部に向けて流す水路が形成され、
前記交点部に臨むパネル端部には、パネル上を前記交点部に向かって流入した侵入水を堰き止めると共に、この侵入水を前記パネル保持材の水路に導く立ち上がり部が形成された、
ことを特徴とするドーム状構築物における排水装置。 - 前記立ち上がり部は、前記交点部に臨むパネル端部を折曲して形成された立ち上がり片、又は前記パネル端部に別部材として設けられた堰部材であり、立ち上がり片又は堰部材の両端部から侵入水が対応するパネル保持材の水路に導かれる構成とされた、請求項4記載のドーム状構築物における排水装置。
- 前記パネル保持材に形成される水路は、上方が開放された上部水路と、この上部水路の下方に設けられた閉鎖された断面を有する下部水路とから構成され、
前記押縁を通してボルト類を前記上部水路の底面に螺入して、パネルを固定した、請求項1〜5のいずれか1項に記載のドーム状構築物における排水装置。 - 前記パネルの側端部は、パネル保持材の前記上部水路にのみ込まれる構成とされた、請求項6記載のドーム状構築物における排水装置。
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